麦 栽 培 技 術 情 報 適期に収穫しましょう NO.6 平成28年5月 日 大分県東部振興局 麦の収穫適期は、穀粒水分が26%を下回ってからです。それ以降は雨に当たらない 場合は、しばらく置いても品質的には大丈夫ですが、雨にあたると途端に品質低下を 招きます。麦と天気予報をよく見て、収穫時期を決定しましょう。なお裸麦や大麦は 時期が下がるに従って稈折れ等も発生し作業に支障をきたすので注意してください。 また天候の事情で早刈り(高水分収穫)する場合に品質を落とさない限度は30~31% 程度まで、と言われています。 ※本年は出穂期が適期播きで平年より1週間程度早まっており、成熟期についても早 くなることが予想されます。冬場に雨が多く小出来であること、湿害を受けているこ と、なども一因と思われます。 事前準備 ○ 早めにコンバイン、乾燥機の点検を行っておきましょう。 ○ 麦収穫~田植えまでは作業が立て込みます。一連の作業計画を事前に立てておき ましょう。 ○ 成熟期が近づいたら、天気予報を必ず確認しましょう。 ○ カラスノエンドウの混入が無いようにしましょう。 収穫適期の目安 ○麦の状態 茎葉・穂首=黄化(緑気は無い) 穎=枯れる(緑気は無い) 粒=緑色が抜け、固くなった粒の比率が多くなる。 (この状態だと、穂を手ですこいで簡単に粒を出すことが出来ます) 収穫適期 ○コンバイン収穫は穀粒水分が25%程度になってから行います。 ○収穫適期はいわゆる「成熟期」の2~3日後です。 成熟期以降の1日当たり水分減少率(晴天時) 大・裸麦= 3~6% 小 麦 = 2~3% ポイント ①期間中に雨が無い場合:適期に収穫、あるいは適期をやや過ぎて収穫します。数日 遅れてもかまいません。早刈りはしないようにしましょう。 ②成熟期以降に雨がある場合:雨にあうと品質が低下するため、極力雨の前に収穫し ましょう。品質を落とさないための前倒し日数は、収穫適期の2~3日前までが限 度(穀粒水分31%程度以下)です。 ③ニシノカオリは穂発芽しやすいため、降雨が予想される場合は水分30%以下であれ ば収穫する。 高水分での収穫の注意点 ○降雨直後の収穫は厳禁です。 ○コンバインのこぎ胴回転数を下げて収穫しましょう。 (脱穀時の衝撃による損傷を防ぐ) ○収穫後、長期間貯留せずに直ちに乾燥しましょう。 ○降雨の前後で分けましょう。 ○赤かび病、穂発芽などの多発圃場は分けて収穫しましょう。
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