研究所だより 100号 - 草津市立教育研究所

「社会の変化と教育の在り方について」
草津市教育委員会事務局政策監
佐々木
亨
このたび、草津市教育委員会事務局の政策監として着任いたしました
佐々木亨と申します。草津市からご縁をいただき、文部科学省から出向す
る形で参りました。何卒よろしくお願いいたします。
出身地は北海道で、文部科学省在籍時は東京在住でしたので、東京より
南の地域に住むこと自体が初めてです。草津市民となってまだ間もないと
ころですが、住みやすい街であることを実感しています。
草津市は、教育にかなり力を入れられている自治体だと思います。例えば、ICT を活用した教育の分
野では、既に基盤となるハード面の整備がされており、各学校においてタブレット PC や電子黒板などの
ICT 機器を活用した授業が展開されています。そして、本年3月には、草津市教育情報化推進計画が策
定され、教育において更に ICT の活用を進めていこう、という流れとなっています。全国を見ると、ハ
ード面の整備すらままならない自治体も多い中、草津市では先進的な取組が行われているところです。
また、昨年末に出された中央教育審議会の答申「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と
地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」で取り上げられているような学校と地域との連
携・協働に関しては、平成 10 年度の時点から、地域協働合校という仕組みが整えられており、既に地域
の力を学校運営に取り入れているなど、教育の様々な分野で特色のある優れた取組が行われているとこ
ろです。
今の社会は、グローバル化や情報化の進展、技術革新などが急速に進み、あらゆる面で変化が急激に
なっています。今の子どもたちの 65%は今存在していない職業に就くことになる、今後 10~20 年程度
で半数近くの仕事が自動化される、というような予測もあります。将来の変化を予想することが困難な
時代となっており、こうした時代を生き抜くために子どもたちに必要となる資質や能力を踏まえ、教育
の在り方も変えていく必要があります。
教育においては、変わらず大切なこと、すなわち「不易」であることが必要な部分と、社会の変化を
踏まえて変えていくこと、すなわち「流行」であることが必要な部分があろうかと思います。草津市の
教育について、
「不易」と「流行」を見極めた上で、
「不易」であるべき優れた取組は継続し、
「流行」で
あって変えることでプラスになることは変えていく、そういうことが必要なのかな、と考えています。
草津市の教育の更なる向上を目指し、教育委員会一同頑張ってまいりますので、皆様のご支援・ご協
力のほど、よろしくお願いいたします。
草津市英語教育推進計画
1
策定の趣旨・目的
文部科学省は、平成25年に「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」を発表した。こ
の計画においては、小学校中学年からの外国語活動実施、小学校高学年の教科化、中学校英語教育
の高度化等が打ち出されている。平成28年度に学習指導要領が改訂され、移行期を経て平成32
年度に新学習指導要領を全面的に実施する予定である。
草津市では、平成32年度に向けて小中学校の英語教育の充実・強化を図るとともに、草津市が
これまで培ってきた英語教育の成果と課題、本市教育の強みを活かした取組を推進するための計画
として、本計画を策定するものである。
◎草津市が目指す英語教育
グローバル化する社会において、草津市の子どもたちが、英語を通じて人と主体的・積極的にコ
ミュニケーションを図り、思いや考えを生き生きと伝え合う力を育成する。
Ⅰ 人と主体的・積極的に関わろうとする態度を養う
Ⅱ 英語を運用する力の基礎を養う
Ⅲ 思いや考えを伝え合う力を育成する
◎英語教育推進目標と施策の基本方向
①英語教育推進目標
平成32年度の新学習指導要領全面実施に向けて、小中学校の円滑な
詳しくは「草津市英語教育推進
接続を図った、草津市の新しい英語教育を推進する。
計画」をご覧ください。
②施策の基本方向
◇基本方向1 「草津市小中一貫英語教育カリキュラム」の作成・実施
◇基本方向2 新しい英語教育の指導体制の確立
◇基本方向3 英語を使ったコミュニケーション・体験活動の充実
第1回夜間自己啓発講座は
夜
間
自
己
啓
発
講
座
開
催
5月24日
(火)
草津市立中学校英語指導助手(ALT)
による英語講座です。多数の参加をお待ち
しております。
第2回夜間自己啓発講座は
5月27日(金)に開催予定です。
詳しくは、各校園所に配布した夜間講座チラシをご覧ください
随時電話相談
受付しています。
やまびこだより
やまびこ教育相談室 TEL:077-563-1270
やまびこ教育相談室ってどういう所??
やまびこ教育相談室では、子どもやその保護者、先生方に対する相談活動をしています。具体的に
は、電話相談、来室しての面談(予約制)をしています。また、適応指導教室『やまびこ』もあり、不登
校(傾向)
・学校不適応の状態にある子どもたちが学校復帰を目指してさまざまな活動に取り組んでい
ます。
教育相談:月~金曜日(祝日除く)
9 時~12 時
適応指導教室
開室:月・水・木・金曜日(祝日除く)
13 時~17 時
(※月曜日は14時まで)
適応指導教室担当
藤井弘美
適応指導教室担当
西澤留美子
9 時半~15 時
(※月曜日は14時まで)
相談担当
髙谷奈々恵
相談担当
伊庭裕美
日
々
過
ご
す
場
所
ス
キ
ル
ア
ッ
プ
事
業
自
分
の
思
い
を
出
せ
る
場
所
スキルアップ支援講座を担当します。よろしくお願いします。
子どもが主体的に学び合う授業をめざしていきましょう。子どもも教
師も笑顔があふれる学級づくりと柔軟な考え方や発想を生かした授業
山元 孝子
づくりに期待しています。
子どもの瞳が輝き続ける授業の進め方や、ICT を活用したアクティブ・ラーニン
グを効果的に進めるための教師の出番(触媒・揺さぶり・結び付け・深化)など
について一緒に考えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
小宮 康
昨年度もスキルアップ対象者の先生方は、ICT機器を活用した授業改善に積極的
に取り組まれていました。特に、タブレットPCのムーブノートやタブレットシン
クの機能をいかしながら、授業力を高めたいという姿勢が前面に出ていました。今
北川
健
年度は、
「持てる力を伸ばす」をテーマに、頑張っていきましょう。
度
研
究
奨
励
事
業
・昨年度、小中学校・幼稚園より54点の応募を得ました。本年
も昨年同様6部門(基盤研究、フレッシュ研究、挑戦的萌芽研究,
ステップアップ研究、就学前教育研究、アイディア研究)で実施
し、教育研究の、より一層の広がりを目指します。
・すべての所、園、学校からの応募を期待しています!!
研究所の取り組みについて情
報発信をしています。
・本年度11講座の開催を予定しています。
・人権教育講座は、今年度3講座を予定しています。
・夜間自己啓発講座は、5~6講座を、第3金曜日を基本に実施予定です。
・7月28日(木)は、教育研究所研究発表大会を開催予定です。
草津市立教育研究所
午前は平成27年度教育研究奨励事業の発表
午後は教育講演会(講師:佛教大学教育学部長
講座を予定。
原
清治さん)を予定。
【教育課程に関する調査・実践研究】
調
査
・
「草津型アクティブ・ラーニングを取り入れた授業づくり~つながる・広がる・深まる学び~」
をテーマにして調査・実践研究を行います。
【地域教材作成】
研
究
・小学校3・4年生向け副読本「わたしたちの草津」のワークシート・評価問題を作成します。
編集委員会を立ち上げます。
・改訂版「わたしたちの草津」ならびに、指導書(実践事例集)の有効活用を推進ください。
編集後記
研究所便りも回を重ね今回100号を数え
ます。今年度4月から佐々木政策監が着任さ
れました。草津市の印象や今後の教育等、思
いを語っていただきました。
また、今回は今年度から実施される「英語
所 長
稲垣保善
指導主事
山下裕美
研究員
堀江和男
教育推進計画」について抜粋を掲載しました。
一度は目を通していただきたいと思います。
年に数回発行で教育研究所等での取組みを
発信したいと考えています。各学校の強みを
生かした実践、日常的な取り組みや人育て等
情報提供をお願いします。原稿執筆を依頼し
期間 6月10日(金)~7月7日(木)
9:00~21:00
南草津フェリエ5階
(休館日は除く)
多目的ホール
ますのでよろしくお願いします。