耐 震 性 の確 保 は、居 住 する人 や使 用 する人 の生 命 や財 産 を守 る上 で重 要 です。 昭和５６年６月１日に改正された建築基準法では、地震に対する耐震の基準が強化さ れましたが、これ以前に建てられた住宅・建築物は、現行の耐震基準を満たさない場合 があります。阪神淡路大震災、鳥取県西部地震などの大地震の際に耐震性を満たさない 住宅・建築物の多くが被害を受けました。 鳥取市において、耐震診断・耐震設計・耐震改修について補助金の制度が創設されて おりますので、皆さんぜひこの機会に我が家の耐震状況について確認しましょう。 １．補助の対象（以下の全ての要件を満たすもの） ・昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築又は着手されたもの ・ 建築基準法に基づく違反建築物の措置を命じられていないもの ・ 耐震設計及び耐震改修は、耐震診断により耐震性が不足していると判定されたもの （Iw 値が 1.0 未満、Is 値が 0.6 未満のもの） ２．補助の内容 耐震診断・改修設計・耐震改修の補助内容（表２の補助対象事業費上限が限度額。） （A） 一戸建住宅の耐震診断は無料（但し、木造 2 階建て、延面積 220 ㎡以下に限る） 補助金の額 ＝ （補助対象事業費）×（2／3） （B） 一戸建住宅の耐震設計 補助金の額 ＝ （補助対象事業費）×（2／3） （C） 一戸建て住宅の耐震改修 ※耐震改修は、工事費の 33％又は 43％が補助対象事業費です。 住宅（補助金の額）＝（補助対象事業費）×（3／3） 耐震診断の Iw 値が 0.3 以下の場合は 43％ 耐震診断の Iw 値が 0.3 を超え 1.0 未満の場合は 33％ （Ｄ） 一般建築物の耐震診断 補助金の額 ＝ （補助対象事業費）×（2／3） （Ｅ） 要緊急安全確認大規模建築物について 耐震診断（補助対象事業費）×（5／6）＋（事業費×1／6 を国より直接補助） 耐震設計（補助対象事業費）×（2／3）＋（事業費×1／6 を国より直接補助） 耐震改修（補助対象事業費）×（23％）＋（事業費×21.83％を国より直接補助） 表２ 補助対象事業費の上限（床面積あたりの上限と事業費の上限の低い方の金額に なります。） 区分 床面積あたりの上限 一般診断 補助対象事業費の 上限 設計図書あり 86,400 円 一戸建住宅 耐震 診断 設計図書なし 111,240 円 134,000 円 精密診断 床面積≦1,000 ㎡ 一戸建住宅以外の住宅 1,000 ㎡＜床面積 及び建築物 ≦2,000 ㎡ 2,000 ㎡＜床面積 補強 設計 耐震 改修 2,060 円／㎡ 1,540 円／㎡ 300 万円 1,030 円／㎡ 24 万円 一戸建住宅 33,500 円／㎡ 一戸建住宅 ※要緊急安全確認大規模建築物についてはお問い合わせください。 100 万円 (改修工事費用の 33％又は 43％の 額) H27.5.11 要綱改正 ３．申請の流れ 申請様式については、ホームページからダウンロードできます。また、窓口にて配布 もしておりますのでお問い合わせください。 補助申請（建物所有者申請） 鳥取 補助金交付決定（鳥取市より） 住もう鳥取関 診断・補強設計・耐震改修着工 事業完了報告申請（本人より） 補助金確定通知（鳥取市より） 鳥取市より補助金の振り込み ※補助金交付決定後に事業着手すること。 ４．住宅に係る耐震改修促進税制について 平成 18 年度税制改正において 既存住宅の耐震改修をした場合の所得税額の特別控除が「住宅に係る耐震改修促進税 制」として創設されました。また、平成 25 年度改正において所得税額の特別控除の適 用期限がさらに 4 年間延長されました。 （Ａ）既存住宅の耐震改修をした場合の所得税額の特別控除 個人が、平成 26 年 4 月 1 日から平成 29 年 12 月 31 日までの間に、自ら居住の用に 供する昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築された住宅について、現行の耐震基準に適合さ せるための改修をした場合に、その方のその年分の所得税額から、当該住宅耐震改修 に係る耐震工事の標準的な費用の金額の 10％に相当する額（上限は当該耐震改修工事 について、消費税率 8％又は 10％が適用される場合 25 万円）を控除するものです。 控除を受けるには税務署への確定申告が必要です。（その際には鳥取市、建築士など が発行する「住宅耐震改修証明書」の添付が必要です。） （Ｂ）既存住宅の耐震改修をした場合の固定資産税額の減額措置 昭和 57 年 1 月 1 日以前から所在する住宅について、現行の耐震基準に適合する耐震 改修（改修に要した費用の額が 1 戸当たり 50 万円超えであるものに限る）が行われた 場合、当該住宅に係る翌年度分の固定資産税について、税額の２分の１を減額（１戸当 たり 120 ㎡相当分までに限る。）するものです。 減額を受けるには、耐震改修を完了した日から 3 カ月以内に鳥取市へ減額措置の申告 が必要です。（その際には鳥取市、建築士などが発行する「固定資産税減額証明書」の 添付が必要です。） ※上記の適用は、耐震改修後のＩW 値（構造耐震指標）の数値が 1.0 以上であることが対象とな ります。 そのほか詳しいことは下記までご連絡ください。 お問い合わせ先 鳥取市役所都市整備部建築指導課 鳥取市尚徳町１１６ TEL 0857－20－3282
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