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提 供 日
2016/05/16
タイトル
蚊に御注意ください!
担 当
危機管理部 危機報道監
連 絡 先
健康福祉部 医療健康局 疾病対策課
くらし・環境部 環境衛生科学研究所 微生物部
TEL 054-221-2986(疾病対策課)
054-245-2146(環境衛生科学研究所)
∼危機管理情報∼
∼蚊が媒介する感染症「ジカウイルス感染症」「デング熱」について∼
ジカウイルス感染症は、中南米を中心に流行しており、妊婦が感染した場合、胎
児が小頭症を発症するリスクが指摘されています。また、デング熱は、東南アジ
ア・中南米・アフリカなど熱帯・亜熱帯地域で主に発生していますが、平成26年に
約70年ぶりに国内での感染事例がありました。
現在、国内で流行している地域はありませんので、蚊に刺されただけで過分に心
配する必要はありませんが、今後、蚊が増える時期を迎えますので、感染予防に努
めましょう。
県民の皆様へ
1 蚊に刺されないようにしましょう
z 屋外で活動する際には、長袖・長ズボンを着用する、素足やサンダルを避け
るなど、肌の露出を少なくしましょう。
z 虫よけ剤を使用しましょう。虫よけ剤は効果のある時間が限られていますの
で、長時間、屋外で活動する際には、こまめに使用しましょう。
z 蚊が室内に入らないように、ドアや窓の開け閉めを減らし、網戸を使用しま
しょう。
2 蚊の発生を抑えましょう
z デング熱を媒介するヒトスジシマカは、タイヤに溜まった水、鉢植えの皿な
ど、少しの水が溜まる場所で発生します。屋外に雨水等が長時間溜まる物を
置かないようにしましょう。
z 室内の花瓶の水などは、最低週1回は換えましょう。
3 流行国への渡航について
z 海外の流行地へ渡航する際には蚊に刺されないよう十分に気を付け、帰国
後、発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。
z 妊婦及び妊娠を希望予定の方はジカウイルス感染症の流行国・地域への渡航
及び滞在は可能な限りお控えください。
【参考】
ジカウイルス感染症に関する情報
厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
国立感染症研究所ホームページ
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/6224-zika-fever-info.html
デング熱に関する情報
厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever.html
国立感染症研究所ホームページ
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/238-dengue-info.html
□ジカウイルス感染症について
【感染経路】
国内では、ヤブカの一種「ヒトスジシマカ」が媒介します。
基本的にヒト-蚊-ヒトの感染経路をとりますが、妊婦が感染した場合に胎児が感
染する胎内感染や、稀なケースとして、性行為による感染が指摘されています。
z 蚊から蚊へウイルスが媒介されることはなく、国内では卵を介して次世代にウイ
ルスが伝わることも報告されたことがありません。
z
z
【症状・治療方法等】
感染しても、約80%は症状がないと言われています。
発症する場合、潜伏期間は多くが2∼7日で、軽度の発熱、頭痛、関節痛等を呈
します。
z 通常、発症後2∼7日で症状は治まり、予後は良好な感染症ですが、ジカウイル
ス感染と胎児の小頭症との関連やギラン・バレー症候群の発症との関連について
疑われています。
z ジカウイルスに対する特有の治療薬はなく、対症療法を行うこととなります。
z ワクチンはありません。
z
z
【患者発生数】
年次
全国
静岡県
H28第18週まで
5
0
(2/15∼5/8)※
※ ジカウイルス感染症は平成28年2月15日から届出感染症(四類)となった。
□デング熱について
【感染経路】
国内では、ヤブカの一種「ヒトスジシマカ」が媒介します。
ヒト-蚊-ヒトの感染経路をとり、ヒトからヒトへ感染することはありません。
蚊から蚊へウイルスが媒介されることはなく、国内では卵を介して次世代にウイ
ルスが伝わることも報告されたことがありません。
z
z
z
【症状・治療方法等】
潜伏期間は通常3∼7日で、突然の発熱、発疹、頭痛等を呈します。
通常、発症後2∼7日で解熱し、予後は比較的良好な感染症ですが、発症者の
1∼5%が出血傾向やショック症状を呈し、重症となることがあります。
z 現状では有効な治療法は確立しておらず、対症療法を行うこととなります。
z ワクチンはありません。
z
z
【患者発生数】
年次
H23
H24
H25
H26
H27
H28第18週まで
(1/4∼5/8)
全国
113
221
249
341(162)※
293
静岡県
5
6
4
6(2)※
9
113
3
※ ( )内は国内感染症例数