[2016/05/17]海外安全対策情報を更新しました

海外安全対策情報(2016年1月~3月)
1 社会・治安情勢
当地では,カタルーニャ州の独立を巡る動き,景気低迷による雇用や生活に
対する不安等もあり小中規模の抗議活動が各地で行われていることから,デモ
や集会には引き続き注意を要する。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪発生状況(内務省統計2016年1月~3月)
ア 国内
犯罪発生件数は487,643件と前年同期と比較して1.9%減で
ある。罪種別では,殺人9.1%増(72件),強盗・脅迫等の暴行を伴
う窃盗1.1%減(15,559件),傷害0.9%減(53,517件),
窃盗(暴力を伴わないもの)0.1%増(169,129件),自動車盗
(含自動二輪)1.7%減(10,177件),侵入窃盗7.7%増(3
1,154件)で全体的に減少傾向にあるものの,罪種によっては急増
している。
イ
管内(カタルーニャ州,バレンシア州,バレアレス州)
犯罪発生件数は,前年同期と比較して1.9%減(163,281件)
である。罪種別では,殺人4.2%減(23件),強盗・脅迫等の暴行を
伴う窃盗8.3%減(6,546件),傷害0.4%減(17,326件),
侵入窃盗6.4%増(12,416件),窃盗(暴力を伴わないもの)
1.1%増(58,936件),自動車盗(含自動二輪)2.9%減(3,
192件)である。
ウ カタルーニャ州
犯罪発生状況は,前年同期と比較して2.5%減(95,712件)
である。罪種別では,殺人25.0%増(10人),強盗・脅迫等の暴行
を伴う窃盗10.8%減(4,911件),傷害1.6%増(9,454
件),自動車盗(含自動二輪)7.2%減(1,825件),窃盗(暴力
を伴わないもの)は0.7%減(36,593件)となったものの,侵
入窃盗は10.7%増加(6,418件)した。
スリ・置き引き等の暴力を伴わない窃盗については,認知件数36,
593件中約85%がバルセロナ県に集中(31,040件)している。
(2)邦人犯罪被害者数(当館認知ベース,2016年1月~3月)
当館で認知した今期の邦人に係る犯罪被害者数は68人(前年同期の8
8人から22.7%減)となっている。犯罪形態ではスリと置き引きで全体
の約74%(50件)を占め,ケチャップスリ13.2%(9件),車上狙
い4.4%(3件)で,ひったくり2.9%(2件),パンク盗4.4%(3
件)等となっている。
主に路上・広場,レストラン・カフェ等の飲食店,ホテル,地下鉄・駅
等において多数発生している。
3 テロ・爆弾事件発生状況
管内における該当事件の発生は認知していない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害の事件は認知していない。
5 日本企業の安全に関する諸問題
特段確認されていない。