広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換補助金交付要綱 (目的) 第1条 この要綱は、エネルギー利用のスマート化を推進し、もって地球温暖化防止に資 するため、既築集合住宅の共用部の既存の蛍光灯照明器具等をLED照明器具に交換す る工事を対象に、予算の範囲内において、その設置等に要する経費の一部についての補 助金(以下「補助金」という。 )を交付することについて、広島市補助金等交付規則(昭 和36年広島市規則第58号)に定めるもののほか、必要な事項を定めることを目的と する。 (用語の定義) 第2条 この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定める ところによる。 ⑴ LED照明器具 照明用白色発光ダイオードを用いた照明器具をいう。 ⑵ 集合住宅 本市の区域内に存する分譲共同住宅をいう。ただし、公営住宅を除く。 ⑶ 分譲共同住宅 共同住宅のうち、各世帯が入居する住戸をそれぞれが区分所有する ものをいう。 ⑷ 共同住宅 一つの建物が複数の住戸により構成される住宅であって、各住戸が独立 し、住戸内部で相互の行き来ができないものをいう。 ⑸ 共用部 建物の区分所有等に関する法律(昭和37年法律第69号)第4条第1項 に規定する建物の部分をいう。 ⑹ 管理組合 マンションの管理の適正化の推進に関する法律(平成12年法律第14 9号)第2条第3号に規定する団体をいう。 ⑺ 管理組合法人 マンションの管理の適正化の推進に関する法律第2条第3号に規定 する法人をいう。 ⑻ 機器購入費 LED照明器具の購入費 ⑼ 設置工事費 LED照明器具の設置に係る工事費で、既存の照明器具の撤去費及び 処分・運搬費を含む。 (補助対象者) 第3条 補助金の交付を受けることができる者は、次の各号のいずれかに該当する者とす る。 ⑴ 本市の区域内に存する集合住宅の管理組合 ⑵ 本市の区域内に存する集合住宅の管理組合法人であって、広島市税を滞納していな い法人 1 (補助対象経費) 第4条 補助対象経費(以下「経費」という。)は、LED照明器具の機器購入費及び設置 工事費で、次の各号に掲げる要件のいずれにも該当する経費とする。 ⑴ 集合住宅において、共用部その他市長が認める部分で既存の蛍光灯照明器具等をL ED照明器具に交換する工事に係る経費であること。 ⑵ LED照明器具は、別表1の基準を満たすものであること。 ⑶ 設置工事費を必ず計上する経費であること。 ⑷ 1件の申請につき、経費は10万円(消費税別)以上であること。 2 前項の規定にかかわらず、既存の白熱球照明器具等にランプ型LED照明を取り付け る費用は、経費に該当しないものとする。 (補助金の交付額) 第5条 補助金の交付額は、1 件の申請につき、経費の10分の1以内の額とし、10万円 を限度とする。 2 前項に定める補助金の額に千円未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てるものと する。 (交付の申請) 第6条 補助金の交付を受けようとする者(以下「申請者」という。 )は、広島市集合住宅 共用部のLED照明器具交換補助金交付申請書(第1号様式。以下「申請書」という。) に、別表2に掲げる書類を添えて、市長に提出しなければならない。 (交付の受付) 第7条 市長は、別に定める申請受付期間内に、先着順に前条の規定による補助金の交付 の申請を受け付けるものとする。 2 申請受付期間内であっても、当該年度に申請を受け付けた件数が、別に定める募集件 数に達した場合は、達した日(以下「受付終了日」という。)をもって受付を終了する。 なお、受付終了日に提出された申請については、抽選により、受け付ける申請を決定 する。 (交付の決定等) 第8条 市長は、受付を行った申請書及び別表2に掲げる書類を審査して、補助金を交付 すべきものと認めたときは、補助金の交付の決定をし、その旨を広島市集合住宅共用部 のLED照明器具交換補助金交付決定通知書(第2号様式。以下「交付決定通知書」と いう。 )により、当該申請者に通知するものとする。 2 2 前項の審査により、補助金を交付することが不適当と認めたときは、交付しない旨の 決定をし、その旨を広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換補助金不交付決定通知 書(第3号様式)により、当該申請者に通知するものとする。 (変更の承認等) 第9条 補助金の交付の決定を受けた申請者は、申請書に記載した内容を変更しようとす るときは、遅滞なく、広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換工事計画変更申請書 (第4号様式)に、別表2に掲げる書類のうち、当該変更に係るものを添えて市長に提 出し、あらかじめ承認を受けなければならない。 2 補助金の交付の決定を受けた申請者が、当該決定に係る工事の計画を廃止しようとす るときは、遅滞なく、広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換工事計画廃止申請書 (第5号様式)を市長に提出し、承認を受けなければならない。 3 市長は、第1項及び第2項に対する承認又は不承認の決定をしたときは、遅滞なく、 広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換工事計画変更(承認・不承認)決定通知書 (第6号様式)及び広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換工事計画廃止(承認・ 不承認)決定通知書(第7号様式)により、当該申請者に通知するものとする。 4 市長が、前項の規定による広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換計画廃止承認 を行った場合は、補助金の交付の決定は取り消されたものとみなす。 (補助対象工事の着工) 第10条 補助金の交付の決定を受けた申請者が、第4条に定める補助対象経費を内容と する工事(以下「補助対象工事」という。)を実施するときは、交付決定通知書に記載さ れた交付決定日以降に補助対象工事を実施しなければならない。 (実績報告及び交付請求) 第11条 補助金の交付の決定を受けた申請者(第9条第2項に規定する申請者を除く) は、補助対象工事の完了後、その完了の日から40日を経過する日又は別に定める日の いずれか早い日までに、広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換補助金実績報告書 兼交付請求書(第8号様式。以下「実績報告書」という。)に、別表3に掲げる書類を添 えて市長に提出しなければならない。 2 補助対象工事における完了の日は、補助対象工事が完了した日又は補助対象経費を支 払い、領収書を取得した日のいずれか遅い日をいう。 (補助金の交付) 第12条 市長は、前条の規定による実績報告書の提出を受けた場合において、当該実績 報告書及び別表3に掲げる書類の審査及び必要に応じて行う現地調査等により、当該実 績報告書に係る補助対象工事の実績が補助金の交付の決定の内容及びこれに付した条件 3 に適合すると認めるときは、当該補助金の交付の決定を受けた申請者に広島市集合住宅 共用部のLED照明器具交換補助金交付金額確定通知書(第9号様式)により通知し、 補助金を交付するものとする。 2 この要綱に基づく補助金の交付は、一つの補助対象集合住宅につき1回限りとする。 (交付決定の取消し等) 第13条 市長は、規則第9条第1項の規定により補助金の交付の決定を取り消し、又は 変更したときは、広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換補助金交付決定(取消・ 変更)通知書(第10号様式)により、当該補助金の交付の決定を受けた者に通知する ものとする。 2 市長は、規則第18条第1項の規定により補助金の交付の決定の全部又は一部を取り 消したときは、広島市集合住宅共用部のLED照明器具交換補助金交付決定(全部・一 部)取消通知書(第11号様式)により、当該補助金の交付の決定を受けた者に通知す るものとする。 (財産処分の制限) 第14条 補助金の交付を受けた者は、この要綱により補助金の交付を受けて設置したL ED照明器具を、補助対象工事の完了の日から9年以内に、市長の承認を受けないで除 却や廃棄等してはならない。 (協力の要請) 第15条 市長は、補助金の交付を受けた者に対し、次の各号に掲げる事項について、求 めることができる。 ⑴ 補助対象事業の完了の日の翌月から1年間における集合住宅共用部の使用電力量等 を、広島市集合住宅共用部のLED交換補助金状況報告書(第12号様式)により提 出すること。 ⑵ 本市が実施する地球温暖化対策に協力すること。 (委任規定) 第16条 この要綱に定めるもののほか、補助金の交付について必要な事項は、市長が定 める。 附則 この要綱は、平成28年5月16日から施行する。 4 別表1(第4条関係) 補助対象経費に係る基準(LED照明器具) 1 直管形LED照明器具 日本照明工業会が定めた規格における「JEL801」、 「JEL802」、 「JEL8 03」に対応しているもの。 2 直管形以外のLED照明器具 光源色 固有エネルギー消費効率 昼光色 昼白色 白 固有エネルギー消費 効率 110 ℓm/W 以上 色 温白色 75 ℓm/W 以上 電球色 ※ダウンライトのうち、昼光色、昼白色、白色で器具埋込穴寸 法が 300mm以下のものは 85 ℓm/W 以上とする。 ※高天井器具のうち、昼光色、昼白色、白色のものは 100 ℓm/W 以上とする。 平均演色評価数 Ra 80 以上であること。ただし、ダウンライト及び高天井器具 の場合は、70 以上であること。 LED モジュール寿命 40,000 時間以上であること。 ⑴ 「固有エネルギー消費効率」とは、器具から出る全光束を定格消費電力で割った値とす る。 ⑵ 「平均演色評価数 Ra」の測定方法は、JIS C 7801(一般照明用光源の測光方法)及び JIS C 8152-2(照明用白色発光ダイオード(LED)の測光方法-第 2 部:LED モジュール 及び LED ライトエンジン)に規定する光源色及び演色評価数測定に準ずるものとする。 ⑶ 「LED モジュール寿命」とは、光源の初期の光束が 70%まで減衰するまでの時間とする。 3 その他 建築基準法施行令第126条の4および防災設備に関する指針により設置した非常用照明 器具等を交換する場合は、それに対応したLED照明器具を取り付けること。 5 別表2(第6条及び第9条関係) 申請書に添える必要書類 1 補足説明 交換工事請負契約書の写し又は注文 書及び注文請書の写し 2 LED照明器具の機器購入費及び交換 LED照明器具の機器購入費及び交換工事費に係る費 工事費の内訳が明記されている書類 用の内訳が明記された内訳書の写し等の書類 (見積書) 3 4 LED照明器具が補助対象の要件を LED照明器具の仕様(固有エネルギー消費効率、平 満たしていることが確認できるパン 均演色評価数 Ra、LED モジュール寿命)が確認できる フレット等の写し 書類 申請に係る集合住宅の位置図 申請に係る集合住宅が広島市の区域内に存することが 分かる位置図 5 LED照明器具の交換工事の図面 申請に係る全ての交換予定場所の位置と箇所数が明記 されたもの。また、非常用照明器具の場合はその判別 ができること。 6 LED照明器具の交換予定場所の現 ・申請に係る全ての交換予定場所の現況が分かる写真 況写真 ・現況において設置している照明器具の形状・規格等 が確認できる写真 ・写真は、対象物の判別が確実にできるよう、画質が 鮮明なカラー写真とし、A4の工事用アルバム等にと じたもの、若しくは A4の印画紙等に直接印刷したも のを提出 7 管理組合又は管理組合法人の管理規 約・規定等の写し 8 管理組合又は管理組合法人の総会等 のLED照明器具の導入に係る決議 書、又はそれに代わるものの写し 9 10 広島市税の納税証明書(「市税につい ・申請者が管理組合法人の場合に提出 て滞納がない旨」の証明) ・申請日前の3か月以内に交付されたもの その他市長が必要と認める書類 6 別表3(第11条及び第12条関係) 実績報告書に添える書類 1 補足説明 LED照明器具の機器購入費及 ・申請者名義のものを提出 び交換工事費に係る領収書の写 ・申請に係るもの以外の工事等と合算した領収書の場合 し は、LED照明器具の機器購入費及び交換工事費が分か る内訳書を添付 ・LED照明器具の機器購入費及び交換工事費の額を交 付申請時から変更したときは、変更後の費用が明記され ている書類を別途、提出 2 LED照明器具の納品書 LED照明器具の型番が確認できる納品書 3 LED照明器具の交換後の現況 ・実績報告に係る全ての交換場所の交換状況が分かる写 写真 真 ・写真は、対象物の判別が確実にできるよう、画質が鮮 明なカラー写真とし、A4の工事用アルバム等にとじた もの、若しくは A4の印画紙等に直接印刷したものを提 出 4 その他市長が必要と認める書類 7
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