平成26年度に実施した個別指導において 保険薬局に改善を求めた主な指摘事項 中国四国厚生局 目 Ⅰ 次 調剤等に関する事項 1 処方せん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 調剤技術料等に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 薬学管理料に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1 2 Ⅱ 事務等に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 Ⅲ その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん (1)処方せんの記載事項の不備 用法・用量・使用部位の記載がない又は不十分である処方せんについて、そのま ま調剤している例が認められたので改めること。処方せんの受付にあたっては不備 な点がないことを確認し、不備な点がある場合は処方医へ必要な疑義照会を行うこ と。 (2)処方内容に関する薬学的確認 薬学的にみて処方内容に問題が疑われるにもかかわらず、処方医への疑義照会が 行われていない次の例が認められたので、積極的に疑義照会を行うこと。 また、疑義照会を行った場合は、その要点を処方せん、薬剤服用歴の記録に記載 すること。 ① 薬剤の処方内容により禁忌例への使用が疑われるもの ② 医薬品医療機器等法による承認内容と異なる用法・用量での処方が疑われる もの ③ 重複投与が疑われるもの ④ 漫然と長期にわたり処方されているもの (3)処方せんの取扱い 調剤済処方せんについて、次の事項を記載していない不適切な例が認められたの で改めること。 2 ① 調剤年月日 ② 調剤した保険薬局の所在地及び名称 ③ 調剤を行った保険薬剤師の署名又は姓名の記載・押印 調剤技術料等に関する事項 (1)一包化加算 次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 保険薬剤師が一包化の必要性を認め、医師の了解を得た旨及びその理由につ いて、調剤録等への記載がない又は不十分である。 ② 一包化に適さない医薬品を一包化している。 (2)夜間・休日等加算 薬剤服用歴の記録又は調剤録に平日又は土曜日に算定した患者の処方せんの受付 時間の記載を行うこと。 (3)自家製剤加算 次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 調剤した医薬品と同一剤形及び同一規格を有する医薬品が薬価基準に収載さ れている。 ② 自家製剤を行った製剤工程が調剤録等に記載されていない。 -1- 3 薬学管理料に関する事項 (1)薬剤服用歴管理指導料 次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 薬剤服用歴の記録について、以下の事項の記載がない又は不十分である。 ・患者の体質・アレルギー歴・副作用歴等の患者についての情報 ・患者又はその家族からの相談事項の要点 ・服薬状況 ・残薬の状況の確認 ・患者の服薬中の体調の変化 ・併用薬等の情報 ・他科受診の有無 ・後発医薬品の使用に関する患者の意向 ・服薬指導の要点 ② 薬剤情報提供文書について、用法、用量、効能、効果、副作用及び相互作用 に関する記載がない又は不十分である。 ③ 医薬品を変更した場合において、適切な服薬指導を行っていない。 ④ 一般名処方が行われた医薬品について、後発医薬品を調剤しなかった場合に、 その理由を調剤報酬明細書の摘要欄に記載していない。 (2)特定薬剤管理指導加算 次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 特に安全管理が必要な医薬品以外の医薬品に対して、当該加算の算定が行わ れている。 ② 特に安全管理管理が必要な医薬品が複数処方されている場合について、その 全てについて必要な薬学的管理及び指導が適切に行われていない。 ③ 対象となる医薬品に関して、患者又はその家族等に対して確認した内容及び 行った指導の要点について、薬剤服用歴の記録に記載がない又は不十分である。 (3)乳幼児服薬指導加算 次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 処方せん受付の際に、体重、適切な剤形その他必要な事項等の確認を行って いない。 ② 確認内容及び指導の要点について、薬剤服用歴の記録への記載がない又は不 十分である。 Ⅱ 事務等に関する事項 次の事項についての変更が生じた場合は、速やかに中国四国厚生局長へ届け出ること。 ・保険薬剤師の異動 ・保険薬剤師の勤務区分の変更 ・閉局日の変更(夏季・年末年始) ・開局時間の変更 -2- Ⅲ その他 (1)調剤報酬の請求をするときは、保険薬剤師は必ず、処方せん、調剤録、薬剤服用 歴の記録、及び調剤報酬明細書の突合を行うこと。 (2)調剤録及び薬剤服用歴の記録の訂正は、訂正前の記載がわかるように二本線で抹 消すること。 -3-
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