委託業務仕様書 1 委託業務名 普天間飛行場周辺航空機騒音コンター図作成委託業務 2 目的 沖縄県(以下「甲」という。)が発注する「普天間飛行場周辺航空機騒音コンター 図作成委託業務」に関し、受託者(以下「乙」という。)が行うべき業務について必 要な事項を定め、委託業務の適正な実施を期するものとする。 3 契約の遵守 乙は、委託業務の実施にあたっては、委託契約書および本仕様書に基づくとともに、 甲の指示に従い、誠実に業務を遂行しなければならない。 4 履行期間 委託契約日から平成 28 年8月 31 日(水)までとする。 5 業務実施計画書の提出 乙は、契約締結後、速やかに業務内容、業務実施方法、日程及び業務担当者その他 業務の実施に必要な事項を書面により甲に提出し、甲の承認を受けなければならない。 6 資料等の貸与 乙は、業務に必要なデータ、資料などを甲の承認を得たものについて借用し得るが、 業務完了後は速やかに返還しなければならない。 なお、借用資料等について破損、紛失など重大な過失を生じた場合は、乙の責任に おいて処理するものとする。 7 委託業務内容 本業務は、普天間飛行場周辺地域の航空機騒音の実態を把握するため、平成 27 年 度に実施した「米軍基地航空機騒音実態調査」の測定データ等を活用して、当該飛行 場周辺における航空機騒音の面的な広がりを把握し、今後の米軍基地に起因する航空 機騒音対策に資するため、航空機騒音実測コンター図を作成するものである。 (1)作成するコンター図の概要 ① 普天間飛行場周辺地域について、コンター図作成に必要な地図基図(道路、 区 境 等 が 分 か る レ ベ ル の 全 体 版 並 び に 拡 大 版 )を 乙 で 用 意 し 、 そ の 上 に 航 空 機騒音コンター図を描画すること。なお、全体版はA4サイズ 1 枚に収まる ように一目でコンター状況が把握できるものとし、拡大版は縮尺 1 万分の1 ~ 2 万 5 千 分 の 1 程 度 と し 、 A 4 サ イ ズ に 収 まら な い 場 合 は 数 枚 に 分 割 し て 作成することとする。 ② Lden(47,52,57,62 ライン)、WECPNL(60,65,70,75 ライン)、について、コ ンター図を描画すること。 -1- ③ 平成 27 米軍基地航空機騒音実態調査によって得られた 30 地点及び沖縄県等常 時測定局 12 局の実測値データ(Lden、WECPNL)については、甲から乙へ提供 する。当該実態調査では、夏期調査及び秋期調査を実施しているため、コンター 図の種類として、(a)夏期調査版、(b)秋期調査版を作成する。その他、乙におい て、夏期及び秋期のデータを集計し、全体期間中の Lden、WECPNL を算出※後、 (c)全体期間版のコンター図を作成する。 ※③におけるデータの集計及び Lden、WECPNL の算出について、各測定期間(夏 期及び秋期)中の 1 日ごとの Lden、WECPNL を提供するので、全測定日の Lden、 WECPNL をパワー平均して算出する。 ※平成 27 年度に実施した「米軍基地航空機騒音実態調査」の測定結果報告の概要に ついては、沖縄県環境保全課HPに掲載しているので参照すること。 http://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/hozen/taiki/base/index.html (2)コンター図の描画手法や補正方法の検討 実測値を用いたコンター図の作成においては、測定地点の数や、測定地点の間隔 の不均一さ、地形など局所的な条件による測定値への影響等により、理想的な等高 線を描くことが難しいことが予想されるため、等高線を描くための手法の検討や実 態に合うようなコンター図の補正が必要である。クリギング法その他様々な描画手 法や補正方法を検討し、最適な手法を当該コンター図作成へ反映させる。 (3)コンター図の作成手 順 ① 実 測 値 ( Lden,WECPNL) を 基 に 、 等 高 線 ソ フ ト 等 を 用 い て 複 数 の 描 画 手 法によるコンター図(初版、全体版)を作成する。 ②コンター図(初版)を基に、適切な描画手法、補正方法を検討後、甲へ報 告及び甲 乙 で 協 議 し て 選 択 す る 。 ③実測値の無い又は少ない地域について仮想音源を置いて追加補正する等、補 正版コンター図(第2版)を作成する。 ④補正版コンター図(第2版)を基に、局所的な修正その他の補正等を甲乙 で協議及び判断して、より実態に合うように再補正する。 ⑤コンター図(最終版)を作成 ※7(1)③で示した、(a)夏期調査版、(b)秋期調査版、(c)全体期間版のそれぞ れについて Lden,WECPNL 実 測 コ ン タ ー 図を 作 成す る (合 計 6種)。 最終 版 に つ い て は 、 全 体 版 の 他 7 ( 1)① で 示 し た 拡 大 版 に つ い て も 作 成 す る 。 8 再 委託 の 制限 (1) 一括再委託の禁止等 契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は請負わせることがで きない。また、以下の業務(以下「契約の主たる部分」という。)については、そ の履行を第三者に委任し、又は請負わせることができない。 ただし、これにより難い特別な事情があるものとしてあらかじめ県が書面で認め る場合は、これと異なる取扱いをすることがある。 ○契約の主たる部分 ・契約金額の 50 %を超える業務 ・企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統轄的かつ根幹的な業務 -2- (2) 再委託の相手方の制限 本契約の競争入札参加者であった者に契約の履行を委任し、又は請負わせること はできない。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関 係を有する者に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできない。 (3) 再委託の承認 契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面 による県の承認を得なければならない。 ただし、以下に定める「その他、簡易な業務」を第三者に委任し、又は請負わせ るときはこの限りでない。 ○その他、簡易な業務 資料の収集・整理、複写・印刷・製本、原稿・データの入力及び集計 その他県に事前確認し了承された簡易な業務 9 成果物 (1) 乙は、平成 28 年8月 31 日までに業務内容及び結果をとりまとめた報告書4部を 甲に提出すること。 (2) 報告書の電子ファイルをCD-R、DVD-R等により4部提出すること。なお、 データ形式等については、甲と協議すること。 (3) 報告書には、次の内容を含むこと。 ① 業務内容、業務実施方法 ② 騒音コンター図作成に用いた騒音データ、データ集計結果 ③ 騒音コンターの描画手法(補正方法)の検討内容及びその結果 ④ 騒音コンター図最終版6種(全体版、拡大版) ⑤ その他必要な事項、参考資料 10 業務完了報告書 業務が完了したときは、平成 28 年8月 31 日までに業務完了報告書を提出する。 11 その他の留意事項 (1) 本仕様書に定めない事項及び細部事項については、その都度、甲と乙で協議の上、 決定するものとする。なお、本仕様書に明記のない事項であっても必要な事項につい ては、誠実かつ綿密にこれを実施すること。 (2) 乙は本業務の実施にあたり知り得た事項は、第三者に漏らしてはならない。 -3-
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