生活習慣病重症化予防及び重複・頻回受診者訪問健康指導事業 業務仕様書 委託業務については、本仕様書の定めるところによる。 1 委託業務名 生活習慣病重症化予防及び重複・頻回受診者訪問健康指導事業委託 2 目的 罹患中の疾病に対する療養上の日常生活指導及び医療機関受診に関する指導並びに服薬指 導等を個人面接(訪問)により適切に行い、医療費の適正化を図ることを目的とする。 3 業務委託期間 平成28年6月10日から平成29年3月15日までとする。 4 委託業務の内容 人吉市(以下「委託者」という。 )は、熊本県国民健康保険団体連合会共同電算処理保険者シ ステムにより出力される重複・頻回受診者リストから訪問指導対象者を抽出する。 また、生活習慣病罹患者(服薬中を含む)で特定保健指導対象者以外の中から訪問指導対象 者を抽出して、受託業者(以下「受託者」という。 )へ訪問指導対象者リストを渡し、受託者は、 対象者のレセプト情報等を確認したうえで、さらに対象者を選定する。受託者は、訪問予定候 補者に当該事業の趣旨説明の通知を送付し、電話で訪問指導計画を伝え、本人または家族の同 意を得る。 なお、1人の対象者につき最低2回の訪問指導を行う。 訪問指導を行った後、訪問指導票及び訪問指導結果報告書を作成、提出し、委託者及び受託 者において訪問結果に基づく検討会を開催し検証することとする。 5 委託業務に係る予定及び予定人数 (1)業務予定日 平成28年 6月 業務委託契約の締結 平成28年 7月 訪問指導候補者の抽出リスト提供 平成28年 8月 趣旨説明通知及び電話による対象者の決定並びに日程調整 平成28年 9月~10月 平成28年11月 第1回 訪問指導 訪問指導状況の中間報告 平成28年11月~ 2月 第2回 平成29年 3月 訪問指導 訪問指導票及び訪問指導結果報告書の提出 (2)予定人数 訪問指導候補者の抽出人数 訪問対象者数 約300人 延べ 200人(50人×2回+50人×2回) 6 委託業務の仕様等 (1)訪問指導候補者の抽出について ①生活習慣病罹患者で特定保健指導対象者以外のリストから訪問指導候補者を抽出し、受託 者にリストを渡す。この際、人吉市保健センターと協議のうえ引き取ること ②直近の重複・頻回受診者リストから訪問指導候補者を抽出し、受託者にリストを渡す。 (2)趣旨説明通知及び電話による対象者の決定並びに日程調整について 受託者は、訪問指導候補者リストを基に、訪問指導候補者へ当該事業の趣旨説明の通知を 送付した後に電話にて訪問指導候補者の中から訪問の同意を得た100人の対象者を決定し 日程調整を行うものとする。電話番号については、委託者が調査する。 (3)訪問指導について ア 受託者は、対象者の状況について3か月分以上のレセプトを閲覧し、受診状況の把握を 行うなど十分な事前準備を行うこととする。 イ 受託者は、対象者の受診状況把握のために必要なレセプトを閲覧する場合は、人吉市役 所内で閲覧することとする。 ウ 受託者は、対象者の状況を実地にて把握した上で、必要な者に対して適切な受診がなさ れるための相談及び援助を行うものとする。具体的な指導にあたっては、適正な受診を妨 げないよう十分留意することとする。 エ 受託者は、契約期間内において延べ200人の訪問指導を実施することとする。 オ 受託者は、対象者に係るプライバシーの保護に十分留意し、守秘義務の徹底を図ること とする。 (4)訪問回数について 訪問回数は、対象者1人に対して原則2回実施することとする。 (5)訪問指導票について 訪問指導を効果的に行うよう訪問指導の都度、指導内容等(対象者の生活状況及び診療科 目など)の的確な実態の把握を行うよう訪問指導票等の記録の整理、保存を行うものとする。 様式等については、委託者と受託者が協議して定める。 7 訪問指導内容 (1)療養上の日常生活指導 ・訪問指導対象者が病状についてどのように認識しているかを把握し、必要な助言を行う。 ・疾病等に応じ、必要な日常生活の指導を行う。 (食事・休養・運動面、転倒や寒冷などの危険予防、生きがいづくり等) (2)身体状況等の観察、必要に応じた看護技術の提供 ・その生活に適した技術や知識の提供を行う。 (3)受診に関する支援・指導 ・かかりつけ医の確認を行う。 ・上手な医者のかかり方の助言(重複受診の抑制など)を行う。 (診察時に自分の病状等を医師に尋ねているか、家庭における生活上の注意等を聞いているか) 特定健診の未受診者については受診率の向上と将来の重症化予防のため、健診 の必要性を説明して受診を促し、委託者が依頼する資料等について配布する。 (4)服薬指導 ・後発(ジェネリック)医薬品の利用促進を図るため、委託者が配布依頼する資料等につい て対象者に配布し、必要に応じて残薬指導を行う。 ・検査や薬剤等が重複することによる身体への悪影響についての説明を行う。 (5)介護保険制度の周知 ・訪問時において要介護と判断した対象者には介護保険制度の情報提供を行い、委託者に対 する訪問結果報告時において対象者の状況等を報告する。 (6)家族への助言等 ・家族からの質問や相談に答えるとともに、必要に応じて家族の健康相談も行う。 (7)その他被保険者の健康、医療に関する指導を行う。 8 訪問指導業務の履行場所 原則として、委託者の指定する被保険者またはその家族宅、及びこれに準ずる場所。 9 訪問指導による財政効果 受託者は、次の訪問指導財政効果目標以上の効果を出す努力をすること。 【 訪問指導財政効果の目標(2回実施) 】 被保険者1人あたり医療費の10%以上の削減 ・ 10 多受診(多服薬)の改善 業務の指導員の確保等 (1)業務の指導員の確保等 受託者は、業務の主任者のほか、受託業務に必要な指導員を確保し、委託の期間従事させ ること。ただし、業務の指導員は、保健師、看護師等の専門資格を所有した者であること。 (2)守秘義務 訪問指導を通じて知り得た個人情報等のいかなる情報も、第三者に漏らさないこと。この 契約が終了し又は解除された後も同様であること。 (3)訪問指導に係る個人情報の取扱 訪問指導に係る個人情報の取扱いは、慎重かつ丁寧に行い、破損、遺棄、紛失のないよう、 細心の注意をもって行うこと。 (4)業務要員名簿の提出 ア 委託業務に携わる業務要員の名簿(保健師等の資格有無と履歴を記載)を提出すること。 イ 業務要員の変更等があるときは、遅滞なく名簿の差し替えを行い、委託者に報告するこ と。 (5)その他の遵守事項 11 ア 業務要員が訪問指導を行う場合は、必ず委託者が作成した所定の名札をつけること。 イ データ管理等については、十分なセキュリティー体制を整えていること。 訪問指導の中断 訪問時において業務に携わる指導員等がプライバシー侵害等や身の危険等を感じた場合には、 受託者は委託者に遅延なく報告することとし、委託者受託者協議のうえで当該対象者に対する 今後の訪問指導を中止する。
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