アフリカにおける若者の 山田肖子(国際開発専攻教授) • • 科学研究費補助金・基盤B「アフリカにおける若者の技能形成:人材育成制度 と産業・雇用の整合性の学際的検証(研究代表者:山田) アジア経済研究所重点研究「アフリカにおける若者のスキル開発」(主査:福西 隆弘・アジア経済研究所 アフリカ研究グループ長) アフリカ諸国が、持続的に発展するために重要な 課題のひとつは「ひと(人材)」 しかし・・・ 若者が学校に行っても、安定した 教育年数が延びても、雇用の拡 雇用や生活につながる知識や技 大や経済成長につながるとは限 能を身に着けるとは限らない。 らない。 • 学校教育の質が低い • 学校で教えている内容が、社 会で必要な知識や技能でな いそもそも学校以外の場(徒 弟制やon-the-job training)の ほうが仕事や生活に直結した 技能を学べる • 学校が卒業者を雇用にうまく つなげられていない • 人材以外にも経済成長の障 害があり、高学歴の労働者を 雇用する企業が少ない • 企業にとって、求職者のスキ ルや能力を知ることが容易で なく、適当な労働者を雇えな い • 企業での訓練が不足しがち で、スキルが向上しない こうした実情に対して・・・ 教育研究者は、学校の中や、教 育省の政策ばかり見がち 産業や雇用を分析する経済学 者は、人的資本が形成される過 程(教育、訓練)を見過ごしがち 本研究は、教育社会学者と経済学者の対等な協働により、アフリカ のスキル開発の実情を包括的に把握することを目指す。
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