TRIAS 18-J099(2)

TRIAS 18-J099(2)-01
歩行者頭部及び脚部保護試験
1.
総則
歩行者頭部及び脚部保護試験の実施にあたっては、
「道路運送車両の保安基準の細目を定める
告示」
(平成 14 年国土交通省告示第 619 号)別添「歩行者頭部及び脚部保護の技術基準」の規
定及び本規定によるものとする。
2.
試験条件
2.1. 技術基準別紙 1 3.3.
に規定する
「歩行者と衝突した際に歩行者の被害を軽減する装置」
を作動させて試験を行う場合は、試験領域の特定・算出を装置の作動状態で行うこと。
2.2.
衝撃速度は、衝撃装置からインパクタが離れた後、試験領域に衝突するまでの間におい
て、可能な限り車両に近い位置で測定すること。
2.3.
インパクタは車両前後方向の軸を含む鉛直断面上において、インパクタ断面の一部が初
めに測定点に接触する様に打ち出すこと。
2.4. CF-45 とは、ConforTM 発泡材タイプの発泡材であること。E-PLI を用いた下部脚部イン
パクタ試験においては、新しい 1 枚の CF-45 を使用し、上部脚部インパクタ試験において
は、新しい 2 枚の CF-45 を使用すること。
2.5.
計測される単位時間あたりの瞬間衝撃力の合計とは、インパクタの荷重トランデューサ
で計測される荷重の同一時刻における値の合計であること。
3. 測定値等の取扱い
3.1. 衝撃速度 (m/s)
小数第 2 位を切り捨て、小数第 1 位までとする。
3.2. HIC
小数第1位を切り上げ、整数位までとする。
3.3. 大腿部荷重 (kN)
小数第 2 位を切り上げ、小数第 1 位までとする。
3.4. モーメント (Nm)
小数第1位を切り上げ、整数位までとする。
3.5. 靱帯の伸び量 (mm)
小数第1位を切り上げ、整数位までとする。
3.6. 加速度 (m/s2)
小数第1位を切り上げ、整数位までとする。
3.7. 膝せん断変位 (mm)
小数第 2 位を切り上げ、小数第 1 位までとする。
3.8. 膝曲げ角度 (°)
小数第1位を切り上げ、整数位までとする。
3.9. 試験領域の面積 (mm2)
小数第1位を四捨五入し、整数位までとする。
3.10. バンパ下部高 (mm)
小数第1位を切り捨て、整数位までとする。
1/2
3.11. 試験範囲および基準緩和領域 (mm)
小数第1位を四捨五入し、整数位までとする。
ただし、面積の比率に係る部分は小数第 2 位を切り捨て、小数第 1 位までとする。
4.
試験記録及び成績
試験記録及び成績は、該当する付表の様式に記入する。
なお、付表の様式は日本語又は英語のどちらか一方とすることができる。
4.1. 当該試験時において該当しない箇所には斜線を引くこと。
4.2.
記入欄は、順序配列を変えない範囲で伸縮することができ、必要に応じて追加してもよ
い。
4.3. 各試験領域および範囲に対する測定点は、略図を用いて付表に添付する。
また、試験領域に子供頭部インパクタ試験領域と大人頭部インパクタ試験領域がある場
合、付表及び略図に明記する。
4.4.
頭部保護の試験にて測定した「頭部加速度及び頭部合成加速度」の波形図を添付するこ
と。ただし、添付する波形図の時間軸の範囲は、衝突の瞬間から50ms以上とする。
4.5. 上部脚部保護の試験にて測定した「上部、下部、上部下部合計の各大腿部荷重及び上部、
中央部、下部の各曲げモーメント」の波形図を添付すること。ただし、添付する波形図の
時間軸の範囲は、衝突の瞬間から50ms以上とする。
4.6. 下部脚部保護の試験にて、E-PLIを使用する場合は、測定した「脛骨加速度、膝せん断変
位、膝曲げ角度」の波形を添付することとし、Flex-PLIを使用する場合は、測定した「脛
骨曲げモーメント、膝内側側副靱帯の伸び量、前十字靱帯の伸び量及び後十字靱帯の伸び
量」の波形図を添付すること。ただし、添付する波形図の時間軸の範囲は、衝突の瞬間か
ら50ms以上とする。
4.7.
歩行者と衝突した場合に歩行者の被害を軽減する装置を備える場合は、各付表の歩行者
保護装置欄に記入すること。
4.8.
歩行者と衝突した場合に歩行者の被害を軽減する装置を備えているが、当該装置を作動
させずに試験を実施する場合は、その旨を各付表の備考欄に記入すること。
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TRIAS 18-J099(2)-01
付表1
Attached Table 1
歩行者頭部及び脚部保護の試験記録及び成績
Head and Leg Protection of Pedestrians Test Data Record Form
(頭部保護試験)
(Head Protection Test)
試験期日
Test Date
年
Y.
月
M.
日
D.
試験場所
Test Site
試験担当者
Tested by
1.試験自動車
Test vehicle
車名・型式(類別)
Make・Type(variant)
車台番号
Chassis number
歩行者保護装置
Pedestrian
protection device
2.試験領域の面積 (mm2)
Examination zone
HIC1000ゾーン
HIC1000 zone
HIC1700ゾーン
HIC1700 zone
合計
Total zone
大人頭部インパクタ領域
Test zone for adult
子供頭部インパクタ領域
Test zone for child
合計
Total zone
試験領域全体/HIC1700ゾーン
Whole Examination/HIC1700 zone
子供頭部インパクタ領域/HIC1700ゾーン*
Test zone for child/HIC1700 zone
≧3
≧2
3.試験成績
Test results
HIC1000ゾーン
HIC1000 zone
衝撃速度
(m/s)
Impact
測定点**
velocity
Impact
(m/s)
point
測定点と
衝撃位置の誤差
Deviation from
impact point
HIC
適合性
Conformity
HIC1700ゾーン
HIC1700 zone
衝撃速度
(m/s)
Impact
測定点**
velocity
Impact
(m/s)
point
≦ 1000
9.7 ± 0.2
測定点と
衝撃位置の誤差
Deviation from
impact point
9.7 ± 0.2
HIC
適合性
Conformity
≦ 1700
1
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
1
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
2
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
2
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
3
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
3
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
4
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
4
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
5
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
5
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
6
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
6
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
7
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
7
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
8
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
8
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
9
・
・
9
・
・
・
・
・
・
・
・
* 子供及び大人頭部インパクタ試験領域がある際に記載を行う。
* Entry shall be made when there are child and adult test areas.
** 試験領域に子供インパクター試験エリアと大人インパクター試験エリアがある場合は、大人インパクター試験エリアの測定点番号を○印で囲む。
** If the test zone has both impactor test zones for children and for adult, the number of the impact point of adult impactor test zone shall be with circle.
備考
Remarks
TRIAS 18-J099(2)-01
付表2
Attached Table 2
歩行者頭部及び脚部保護の試験記録及び成績
Head and Leg Protection of Pedestrians Test Data Record Form
(上部・下部脚部保護試験)
(Upper and Lower Leg Protection Test)
試験期日
Test Date
年
Y.
月
M.
日
D.
試験場所
Test Site
試験担当者
Tested by
1.試験自動車
Test vehicle
車名・型式(類別)
Make・Type(variant)
車台番号
Chassis number
歩行者保護装置
Pedestrian
protection device
試験範囲
基準緩和領域
mm
Examination zone
Relaxation zone
mm ≦ 264 mm
2.試験成績
Test results
測定点*
Impact
point
上部脚部インパクタ
Upper leg impactor
測定点と
衝撃速度
バンパ
曲げモーメント (Nm)
衝撃位置の誤差及
(m/s)
下部高さ
Bending moment (Nm)
びインパクタの角度
Impact
(mm)
誤差
大腿部荷重 (kN)
velocity
Lower
Deviation from Femur force (kN) 上部
中央部
下部
(m/s)
bumper
impact point and
Upper
Center
Lower
height
tolearance of angle
(mm)
≦ 7.5
11.1 ± 0.2
1
2
3
4
5
≦ 510
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
* 基準緩和領域がある場合は、基準緩和領域の測定点番号を○印で囲む。
* If the test zone has relaxation zone, the number of the impact point of relaxzation test zone shall be with circle.
** 基準緩和領域の場合には、加速度は2450 m/s2以下であること。
** In case of the relaxation zone, the acceleration shall be less than 2450 m/s2.
*** 基準緩和領域の場合には、モーメントは380 Nm以下であること。
*** In case of the relaxation zone, the bending moment shall be less than 380 Nm.
**** 使用しないインパクタの記載欄は斜線すること。
**** Non-used impactor's column shall be marked with a slash.
備考
Remarks
下部脚部インパクタ
Lower leg impactor
Flex-PLI
E-PLI
膝せん断変位
脛骨加速度 (m/s )
(mm)
Tibia acceleration
Shear displacement
(m/s2)
(mm)
2
≦1670 (2450)**
≦ 6.0
膝曲げ角度 (°)
Bending angle
(degree)
≦ 19
脛骨曲げモーメント 膝内側側副靱帯の 前十字靱帯の伸び
後十字靱帯の伸び量
伸び量 (mm)
(Nm)
量 (mm)
(mm)
Bending moment of MCL elongation
ACL elongation
PCL elongation (mm)
(mm)
tibia (Nm)
(mm)
≦ 340 (380)***
≦ 22
≦ 13
適合性
Conformity
≦ 13
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail
適・否
Pass・Fail