科目区分:薬学部専門科目 学生が選ぶグッドティーチング賞報告書(平成 25 年度) 氏名 白石 昌彦 所属 薬学部 職位 教授 〈略歴・主な研究内容〉 1985 年 3 月 1989 年 10 月 大阪大学大学院薬学研究科博士前期課程修了 薬学博士(北海道大学) 1985 年 4 月-2005 年 3 月 国立がんセンター研究所(研究員、室長、プロジェクトリーダー) (1990 年 6 月-1992 年 6 月 米国マサチューセッツ工科大学博士研究員) 主な研究内容:がんゲノム解析、DNA メチル化解析技術の開発とがんゲノム解析への応用 2005 年 4 月-現在 国際医療福祉大学薬学部(助教授、准教授、教授) 主な研究内容:微量 DNA メチル化解析技術の開発 〈担当科目およびシラバス(授業概要)〉 生化学ⅠAB(薬学部 1 年後期) アミノ酸・糖・脂質の構造、酵素反応、生体膜の構造など 疾病と病態生理学ⅡAB(薬学部 2 年後期) ゲノム創薬科学(薬学部 3 年前期) 免疫化学、免疫生物学、免疫関連疾患など がん治療に用いられる薬物、発生生物学・再生医療 その他 CBT 対策、国試対策、基礎薬学演習、薬学基礎計算、生物学実習、ゲノム科学実習など 〈授業で特に工夫している点〉 ・しつけを重視する(授業開始時には着席している、あくび・頬杖はしてはいけない、など)。 ⇒守らない学生に対してはその場で注意する。 ・大きな声で話す。大きな字で筆圧高く板書する。 ・学生が聞く時間・写す時間・考える時間を分ける(同時に 2 つ以上できる学生は少ない) 。 ・教室中を見渡し学生と目線を合わせる(自分は見られているという緊張感をもたせる) 。 ・質問時間を設け机間巡回する(質問はありますか?と言われて挙手する学生は少ない) 。 ・できるだけ早くクラスの個性を把握し、クラスに応じた対応をする(人を見て法を説け) 。 ・授業を PowerPoint 劇場としない(教室内を歩いて学生にマイクを向け、学生の参加を促す) 。 〈この賞を受賞した理由として思い当たる点〉 ありません。学生をしばしば注意する私がよくぞ選ばれたものと思います。 〈受賞者コメント〉 私が大学生の頃、iPS 細胞はありませんでした。がんの分子標的治療薬も登場しておらず、T 細胞がどのように異物を認識するかも知られていませんでした。今 2、3 年次の授業でこれらの 内容を詳しく教えます。この間、単に知識が増えたということではなく、さまざまな分野でパ ラダイムシフトが起きています。今学生が学ばなければならない内容は質・量とも相当なもの です。学ばなければならない量の多さゆえに知識を教えるだけの授業になっていないか、常に 自問しています。そのため授業アンケートに「知的好奇心を刺激された。 」などと書かれてある のを見ると、とてもうれしくなります。いつまでも純粋な知的好奇心と探究心を持ち続ける学 生を一人でも多く育てたいものです。
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