「ポートフォリオ作成」 ワークショップ

沢田マンションギャラリー room38 企画
「ポートフォリオ作成」 ワークショップ
講師:杉本春奈
1.ポートフォリオとは?
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作家を紹介するためのツール
作品の資料と、文字情報が入ったファイルのこと
作品のプレゼンテーションや、公募展などに利用
アーティストの必須アイテム!
見せることを前提としたファイル
シンプルかつ、コンパクトにまとめる
マスター版と携帯用を作成
2.ポートフォリオの中身
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必須5項目
① アーティストステートメント
② 経歴書( CV )
③ 作品のサンプル画像
④ その他の参考資料
⑤ 名刺 ,DM 等
① アーティストステートメント
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ステートメントには2種類ある
1.自分の作品全般についての説明
ポートフォリオの最初のページに入れる
2.個々のシリーズや作品の説明
各資料の最初のページに入れる
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200 字程度 ,A4 1/3 ~ 1/2 程度にまとめる
② 経歴書
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アーティストのプロフィールなどを記したもの
1.アーティスト名
2.出身地
3.学歴
4.展示歴
5.受賞歴
6.その他のプロジェクト
7.出版歴
8.連絡先等
CV とは?
( Curriculum Vitae 「カリキュラム・ヴァイティー」の略)
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海外で活動するために必要な履歴書のようなもの
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CV には、セルフステートメントを中心とした
「アーティストステートメント」が経歴書の最初もしくは
最後に含まれる
CV に書くステートメントはアーティストとして自分の
向かう方向性、関心、展望等を書く
CV の内容
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Profile( 生まれやベースとしている国など )
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Education( 学歴 )
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Professional practice( 特記すべきキャリア )
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Selected Solo exhibition( 主な個展 )
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Selected Group exhibition( 主なグループ展 )
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Selected Grants and Awards( 主な受賞歴 )
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Collection( 主な作品収蔵先 )
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Publishing( 著作出版歴 )
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Artist’s statement (アーティストステートメント)
③ 作品のサンプル画像
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作品画像と共に文字情報を入れる
必須項目「タイトル・制作年・素材・サイズ」
インスタレーションの場合は、会場の様子を
伝えるための写真や動画を添える
オリジナルの作品は入れない
配るものなので、必ず複製物を入れること
ポートフォリオのメイン。美しく見せることが大事
④ その他の参考資料
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展示の様子など、補助資料として入れる
新聞や、雑誌に掲載された記事のコピー
(メディア名や掲載日時など文字情報も添えて)
過去の展覧会の DM
⑤ 名刺 ,DM 等
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ポートフォリオのみを展示する場合等
自分でプレゼンテーションできない場合に有効
連絡先がわかるものを入れる
(名前とメールアドレスは必須)
開催予定の展覧会の DM 等もあれば入れる
ギャラリーに持ち込む場合などは不要
挨拶の際に直接渡す
3.ポートフォリオの作り方
その1・ファイル
・シンプルかつ丈夫なものを
その2・クリアポケット
・作品サンプルを美しく見せる
その3・印刷用紙
・作品サンプルのクオリティを上げる
ファイルの選び方
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シンプルで丈夫なものを選ぶ
差し替えができるバインダー形式
おすすめ:「無印良品」30穴バインダー
※ 差し替えのできないクリアファイル形式や、
破損しやすいものは避ける
オーダーメイドもあり
専門ショップ:コスモスインターナショナル
HP : http://www.cosmosint.co.jp/
クリアポケットの選び方
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作品サンプルを美しく見せるために
※ 表面に凸凹のあるものは避ける
プラスティックの中でも透明性が高いポリエステル
を使用したものを選ぶ
おすすめ:コスモスインターナショナル ウィルストッ
ク リフィル
ヨドバシカメラでネット販売あり
HP : http://www.yodobashi.com/
印刷用紙の選び方
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作品サンプルのクオリティを上げるために
※ 普通紙のコピー用紙等は避ける
上質紙以上の紙質で、写真印刷用の厚いものを
おすすめ:フォトマット用紙
プリントは高画質で、スジが入っていないか確認を
作品集を作る
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ポートフォリオとは別に、作品集を作るのも◎
フォトブックなどのサービスを使ってネットでも
注文できる
おすすめ:アマナイメージズ 「 VisualBookPro 」
フォトショップでのデータ作成が必要。
1 冊から注文でき、 2800 円~。
4.ポートフォリオを見せる
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ギャラリーに置く・持ち込む
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Web サイトは現代のポートフォリオ
・シンプルにわかりやすく、フラッシュはなしで
・ブログで作成しても良い
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公募展や展示に参加してみよう!
新宿眼科画廊: http://www.gankagarou.com/
5.ポートフォリオの活用について
① ギャラリーに持ち込む
自分の作家活動を知ってもらえるチャンス
② ギャラリーに置く
自分がいなくても誰かに知ってもらえるチャンス
③ 公募展に参加する
展示の機会や賞金を得るチャンス
① ギャラリーに持ち込む
主な手順
1.アポイントを取る
・担当者と会う約束をする
・連絡は、ギャラリー指定の方法で
・名前と連絡先を必ず伝えること
※ 持ち込み先の研究を必ずしておく!
① ギャラリーに持ち込む
主な手順
2.持ち込み
・約束の時間どおりに行く
・ポートフォリオと名刺は必須
(名刺はシンプルに。名前は漢字で。)
・相手に好印象を与えることを考える
(あいさつ、言葉遣い、服装、態度等)
① ギャラリーに持ち込む
3.プレゼンについて
・ポートフォリオは丁寧に作っておく
(一番見られる部分です)
・質問されたことだけに答える
(一方的に説明しすぎるのは NG )
・自分の言葉で作品や活動の方向性を
語れるようにしておく
② ギャラリーに置く
ポートフォリオのみを展示する場合など、
自分でプレゼンテーションできない場合に
有効
・連絡先がわかるもの(名刺)を入れる
(名前とメールアドレスは必須)
・開催予定の展覧会の DM 等もあれば入
れる
③ 公募展に参加する
1.公募展情報をチェックする
美術館やギャラリーのフライヤーコーナー、
雑誌の広告、ウェブサイトなどで調べる
・過去の情報から傾向と対策を考える
・審査員を調べる
・応募までのスケジュールを立てる
③ 公募展に参加する
2.応募用のポートフォリオ等を作成する
・指定の方法で作成する
・クオリティは完璧に
・不要なものを入れない
公募展や展示に参加してみよう!
新宿眼科画廊: http://www.gankagarou.com/