平成26年度うちエコ診断結果分析 平成 26 年度のうちエコ診断受診世帯数は 162 世帯(520 人)であり、診断の結果から温室効 果ガス等の分析を行った。 世帯人数は、2 人がもっとも多く、CO2 の年間排出量は、ほぼ世帯人数と比例して増えている。 世帯人員(世帯数) 1世帯当たりのCO₂排出量kg 1人(12) 2,796 2人(53) 4,576 3人(37) 7,207 4人(27) 6,000 5人(18) 7,317 6人(12) 8,980 7人(3) 84,489 平均 7,393 世帯別の光熱費年平均料金は下記のとおりとなった。 全体的に燃料費の比率が大きく、車での燃料費の利用が多いことがわかる。電気と燃料に関しては 世帯人数に比例して増えているが、ガス代、灯油代は特に人数に比例していない。 世帯人数 電気代/世帯 ガス代/世帯 灯油代/世帯 燃料代/世帯 1人(12) 5,514 3,458 1,116 4,271 世帯別の各光熱費平均料金(円/月) (表-1) 2人(53) 3人(37) 4人(27) 5人(18) 7,939 10,584 9,901 12,164 3,689 3,982 4,948 3,729 1,619 2,189 1,104 2,250 8,678 18,286 13,902 15,045 6人(12) 16,236 2,813 2,863 19,652 7人(3) 平均 27,389 10,135 4,656 3,906 631 1,840 32,000 13,369 香川県の部門別CO2 排出量においては、1 位車、2 位給湯、3 位暖房、4 位冷蔵庫となっており、2 位の給湯と 3 位の暖房の順位に逆転があるもののほぼ全国平均と同じである。 香川県の部門別CO2 排出量結果において約半分の割合を占めている車からの CO2 排出について 分析を行った。受診者の 84%近くは郊外に住居があり、公共交通機関がないため代替手段がない 家庭が 38%ある。自動車保有台数については、1~2台が約 70%占めている。 世帯別の自動車平均保有台数は下記のとおりである。1 人あたりにすると 0.51 台となる。 自動車の保有台数が多い世帯ほど CO2 排出量も多いことがわかり、全体の CO2 排出量に大きく影 響していると言える。自動車についての削減対策をとるとCO2 の削減量は大きいと思われるが代 替え手段などがない地域については対策が難しい。 このほか、太陽光発電及びオール電化等について分析を行った。一戸建て 131 件のうち 24 件が 太陽光発電を設置している。日照時間の長い香川県ではあるが、今回の受診者は太陽光発電の設置 者は少なかった。 また、オール電化住宅は全体の 32%であった。お風呂の熱源はガス、電気、とほぼ等分であった。 まとめ 平成 26 年度うちエコ診断データから各家庭からの CO2 排出内訳を分析した結果、全国一面積が 狭い県であり、温暖な瀬戸内式気候である香川県は、四国の平均より全国平均に近いことがわかっ た。 温暖な地域であることから、全国平均より暖房からの排出量は少なく冷房からの排出量が多い。 また、 地方都市の交通アクセスの特徴でもある車の使用からの CO2 排出量はやはりトップである。 なお、受診者のデータから 1 世帯あたりの平均 CO2 排出量は 7,393(㎏‐CO2/年・世帯)であった。
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