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唐津市水道事業
導・送・配水施設維持管理等業務包括的委託
要求水準書
唐津市水道局
第1章
総則
(趣旨)
第1条
唐津市水道事業導・送・配水施設維持管理等業務要求水準書(以下「本要
求水準書」という。)は、唐津市水道事業及び唐津市工業用水道事業(以下「本
市水道事業」)が、委託業務の委託を受けた者(以下「受託者」)に対して本質
的に求めている事項である。
(適用)
第2条
受託者は、本業務の契約期間にわたって、本要求水準を遵守しなければな
らない。
2
受託者は、本要求水準書に定める事項を満たす限りにおいて、本業務に関し自
由に提案を行うことができるものとする。
3
受託者が提出する提案については、本市水道事業及び受託者が協議を行ったう
えで、その内容を本業務の履行に十分反映させるものとする。
(業務の履行)
第3条
この委託の目的は、本市水道事業の運営にあたり、導・送・配水施設維持
管理等業務(以下「本業務」という。)を包括的に委託し、安全で安定した水道
水を供給することを目的とする。
2
受託者は、本業務の実施体制等について、契約締結後速やかに本市水道事業が
定めた委託業務監督員と打合せを行い、契約書、本要求水準書及び仕様書に基づ
き、業務実施計画書を作成し、本市水道事業の承諾を得なければならない。
3
委託期間は、平成29年4月1日から平成34年3月31日までとする。ただ
し、契約締結日から平成29年3月末日までの期間は、引継期間とする。また、
事務所の設置については、本市水道事業から行政財産使用許可を受けた範囲内に
おいて、有償で貸出すことができる。
4
受託者は、本業務が長期にわたり継続するものであることから、受託者の持つ
技術力を活かし、様々な取組及び工夫を行い、業務の効率化及び高度化を図るよ
う努めるものとする。
5
受託者は、本業務が水道水の供給という社会的使命を持つことを認識し、その
1
役割を誠実に行うものとする。
(業務の一部再委託)
第4条
本業務の実施にあたり、受託者は、書面により本市水道事業の承認を受け
た場合に限り、その業務の一部を他の者に再委託し、又は請け負わせることがで
きる。ただし、受託者は、業務の実施に当っては、工程管理、業務実施確認等、
その業務が完了するまで責任をもって監督するものとする。
2
本市水道事業は、再委託等をすることにより、業務の確実な履行が見込めない
と認めるときには承認しないことができる。
3
受託者は、業務の全部を再委託することはできないものとする。
(前提条件)
第5条
前提条件とは、本業務について受託者に提案を求めない本市水道事業があ
らかじめ定める事項及び実施する行為等である。
2
この業務において受託者が本業務を履行する場所は、次の各号のとおりとする。
(1) 唐津市水道事業の設置等に関する条例(平成17年条例第264号)第2条
第2項に規定する給水区域及び、唐津市工業用水道事業の設置等に関する条例
(平成17年条例第273号)第2条第2項に定める給水区域
(2) 給水装置及び窓口受付等業務については唐津市水道局庁舎1階
3
受託者は、この委託において有償又は無償にかかわらず、唐津市水道局庁舎及
び唐津市役所西別館水道局資材倉庫の本市水道事業が指定する部分並びに事業該
当用地及び施設を使用できるものとする。ただし、庁舎移転、建替等が発生した
場合についてはこの限りではない。また、その他の施設の使用に当たっては、事
前に本市水道事業と協議するものとする。
4
受託者は、本業務で実施する漏水修理工事等において、本市水道事業が保管す
る貯蔵品(以下「貯蔵品」という。)を使用することができる。
(1) 貯蔵品の使用に当たっては、本市水道事業に貯蔵品使用願を提出し、承認を
得なければならない。
(2) 受託者は、定期的に在庫の点検を行い、貯蔵品台帳により適正に管理しなけ
ればならない。また、本市水道事業が実地たな卸しを実施する際には、貯蔵品
2
台帳を本市水道事業に提出するものとする。
(3) 受託者は、貯蔵品を売却、処分、流用、その他本市水道事業が承認する用途
以外に用いる等の行為を行ってはならない。
5
受託者は、本業務に必要な備品の管理を委託されるものとする。
(1) 受託者に管理を委託する備品は、本業務開始時に本市水道事業が指定する。
(2) 受託者は、本市水道事業から管理を委託された備品を使用することができる
が、委託期間の終了時に委託開始時の状況に回復させることとする。
(3) 受託者は、委託開始時の状況に回復させることが困難な場合は、本市水道事
業と協議のうえ、対応を決定する。
(4) 受託者は、委託期間中の備品の管理について本市水道事業と協議のうえ、実
施することとする。
(5) 受託者は、本市水道事業から管理を委託された備品は、無償で使用すること
ができる。ただし、水道管路管理システム等、他部門においても水道事業のた
めに利用する備品については、本市水道事業が許可した者の使用を拒み独占す
ることはできない。
(6) 受託者は、本市水道事業所有の給水車を無償で使用することができるが、そ
の都度本市水道事業に使用を申し込むものとする。
6
経費負担の区分については、次のとおりとする。なお、記載されていない経費
及び緊急を要する経費の負担については、本市水道事業の指示に従うものとす
る。
(1) 本市水道事業が負担するもの
区 分
水道管路管理システム関連費
備 考
1
水道管路管理システム維持管理に係る経費
2
ロール紙等の消耗品
3
保守費用
事務用機械器具類の保守点検費
パソコン等貸与備品の保守点検に係る経費
建物維持管理費
庁舎に係る維持管理費
光熱水費
庁舎の電気料、ガス使用料、水道料及び下水道使用料、
ケーブル放送使用料
通信費
庁舎の電話使用料(事業者の固定・携帯電話を除く。)
3
行政無線にかかる経費
セキュリティ費
庁舎防犯警備に係る経費
清掃費
庁舎清掃に係る経費(日常清掃を除く。)
消防機器点検費
庁舎の消防機器点検に係る経費
事務用備品(貸与とする。)
水道管路管理システム機器(本市と共有)、管路管理シ
ステム用コピー機(本市と共有)、机、椅子、ロッカ
ー、キャビネット、書庫等
(注)
事務用物品の必要な数等については、本市水道
事業と事業者との間で協議をする。
使用料
コピー機使用料
(2) 受託者が負担するもの
区 分
備 考
車輌維持経費
車輌に係る全経費
(給水車を除く。)
1
車輌購入費
2
車検及び定期点検整備費用(法定外6月点検を含
む。)
光熱水費
3
燃料費
4
損害保険料
5
その他車輌に係る付属品(広報用拡声器含む。)
事務室の電気料、ガス使用料、水道料及び下水道使用料、
ケーブル放送使用料
通信費
事務室固定電話及び携帯電話
被服費
従業者用の被服、名札等
セキュリティ費
事務室防犯警備に係る経費
清掃費
事務室清掃に係る経費
消防機器点検費
事務室の消防機器点検に係る経費
事務用備品
管路管理システム以外のパソコン、プリンター等
業務用のコピー機
事務用消耗品
住宅地図、コピー用紙その他業務用消耗品
使用料
コピー機使用料
行政財産使用料
現水道庁舎で使用する事務室他、駐輪場及び唐津市水道局
駐車場(業務使用車輌)
(要求水準の未達)
第6条
受託者の原因で本要求水準書に求める要件が満足できなくなった場合は、
受託者は速やかに本市水道事業に報告するものとする。この場合において、受託
者は、その原因を究明し、満足すべき要件が達成できるように適切な措置を講じ、
状況を改善するものとする。
4
2
要求水準の未達が水道利用者に重大な影響を与えるような場合、本市水道事業
及び受託者は協力し、その改善に努めなければならない。
3
要求水準の未達に対する罰則は、十分な調査をもとに本市水道事業及び受託者
が協議して決めることとする。
(業務の中断)
第7条
受託者は、やむを得ない事情により本業務を中断するときは、あらかじめ
その旨を本市水道事業に連絡するとともに、本市水道事業と協議し、業務に支障
を生じることのないように努めなければならない。
第2章
業務の水準
(委託業務監督員)
第8条
本市水道事業は、受託者又は第10条に掲げる業務責任者を指示監督する
ため、委託業務監督員を選任する。
(1) 委託業務監督員は、水道工務課給配水係長とする。
(2) 委託業務監督員は、次に掲げる業務をおこなうものとする。
ア
受託者又は業務責任者に対する指示及び協議
イ
要求水準書等に基づく業務執行のための帳簿類の確認
ウ
要求水準書等に基づく業務執行状況の検査
エ
その他本市水道事業が指示する業務の連絡調整
(業務従事者)
第9条
受託者は、自己の責任において、委託業務に従事する業務従事者(臨時に
雇用する者を含む。)を確保しなければならない。
2
増員及び欠員の補充については、受託者において募集し、採用するものとする。
3
受託者は、業務の実施にあたり、業務従事者(変更)届を本市水道事業へ提出
しなければならない。
4
受託者は、業務従事者の身分証明書を作成する場合においては、本市水道事業
に身分証明書交付承認申請書により承認を求めるものとする。
(業務責任者)
第10条
受託者は、業務従事者の中から要求水準書等に定められた事項の処理に
5
あたり、委託業務の管理運営のため業務責任者を選任しなければならない。
2
業務責任者は、委託業務全般について一切の管理を行い、業務の執行及び運営
管理等取締りを行わなければならない。
3
業務責任者の選任については、本業務を専任して行う業務従事者の中から選任
しなければならない。
(業務従事者の厳守事項)
第11条
業務従事者は、次に掲げる事項を厳守し、業務を執行しなければならな
い。
(1) 業務執行のため、水道使用者等と接するときは、身だしなみに注意し、他の
批判を受けないようにすること。
(2) 水道使用者等を訪問するときは、本市水道事業が証明した身分証明書を常に
携帯しなければならない。また、水道使用者等から身分証明書の提示を求めら
れたときは、速やかに提示し、これを拒んではならない。
(3) 水道使用者等と接するときは、常に名札を着用することとし、名札は顔写真
付とし、当人と判明できるようにすること。
(4) 現場訪問で水道使用者等の土地又は建物等に立ち入るときは、立入目的を告
げ、必要な範囲を超えて立ち入ってはならない。また、この業務の執行にあた
っては、態度及び言動に十分注意するとともに水道使用者等の誤解を招くこと
があってはならない。
(届出の変更)
第12条
受託者は、次に該当する事項において、直ちに本市水道事業に届け出な
ければならない。
(1) 受託者の名称、所在地、電話番号、業務責任者、業務使用印鑑、日付印及び
従業員に変更があったとき。
(2) 前号に定める事項のほか、委託業務の執行上、必要があると認められるとき。
(秘密の保持)
第13条
受託者は、次に掲げる事項を遵守し、秘密の保持に努めなければならな
い。
6
(1) 委託業務の執行に際して知り得た事項は、一切第三者に漏らしてはならない。
この契約が終了し、又は解除された後においても同様とする。
(2) 電算システムに入力されている情報及びこの契約を執行するために用いた資
料及びその結果について、本市水道事業の許可なく第三者のために転写、複写、
閲覧、貸出等を行ってはならない。
(3) 委託業務完了後、本市水道事業の指定により保管を要するとされたものを除
き、抹消、切断等再生使用不可能な方法により処分しなければならない。
(個人情報の保護)
第14条
受託者は、委託業務の実施に伴い個人情報を取り扱うときは、唐津市個
人情報保護条例(平成17年条例第354号)その他関係法令及び唐津市情報セ
キュリティポリシーを遵守しなければならない。
(引継期間)
第15条
引継期間は、契約締結日から平成29年3月31日までの間とし、受託
者は、その期間内に委託業務に係る一切の事務を本市水道事業及び本市水道事業
が指定する者から引き継がなければならない。また、引継ぎにあたり発生する費
用は、受託者の負担とする。
(契約満了後等の事務引継)
第16条
受託者は、委託業務の契約期間が満了したとき、又は契約が解除された
ときは、速やかに委託業務に係る一切の事務を本市水道事業及び本市水道事業が
指定する者に引継ぎを行い、委託業務に支障が生じないようにしなければならな
い。また、引継ぎにあたり発生する費用は、受託者の負担とする。
(緊急時の対応)
第17条
災害及び事故の緊急時には、唐津市地域防災計画及び唐津市水道事業危
機管理マニュアルにより、本市水道事業の指示に従い行動しなければならない。
(報告書等の提出及び協議)
第18条
受託者は、受託者が作成し、本市水道事業の承認を得た様式に従い、業
務日報、月間業務完了報告書、各業務履行報告書等を遅滞なく本市水道事業に提
出しなければならない。
7
2
受託者は、業務日報、月間業務完了報告書、各業務履行報告書等の報告事項の
なかに技術的問題がある場合、その都度本市水道事業に報告し、協議しなければ
ならない。
(実施状況確認)
第19条
本市水道事業は、前条に規定する報告書に基づき、受託者の立会いのう
え書類検査及び現地検査により、本業務の実施状況を確認するものとする。
(改善通告)
第20条
本市水道事業は、受託者の業務水準の未達が判明した場合には、受託者
に対し業務水準の未達部分を明らかにし、その是正のため、改善措置を文書で通
告するものとする。
2
受託者は、前項の通告を受けたときには、本市水道事業が指定する期日までに
改善方法等を定めた改善計画書を提出するとともに、第18条の報告書において、
その実施状況を報告しなければならない。
(改善計画書の変更)
第21条
前条の改善計画の実施状況を確認した結果、期日までに業務水準の是正
がなされなかったときは、本市水道事業は受託者に対し当該改善計画書を変更し、
再提出するよう通告するものとする。
(委託料の支払停止)
第22条
前条に基づき、変更又は再提出した改善計画書(以下「再度の改善計画
書」という。)に定める期日までに業務水準の未達が是正されないときは、本市
水道事業は受託者に対し事前に書面により通知したうえで、その是正が完了する
までの間、委託料の支払を停止することができる。
2
前項の規定による支払停止を行う場合には、本市水道事業は受託者に対し弁明
の機会を与えるものとする。
3
当該業務水準の未達が是正されたときは、本市水道事業は、第1項に基づき支
払を停止していた委託料を、速やかに受託者に支払うものとする。この場合、支
払を停止していた期間に係る利息は一切付さないものとする。
(業務責任者等の交代要求)
8
第23条
前条に規定する委託料の支払停止のほか、再度の改善計画書に定める期
日までに、当該業務水準の未達が是正されないときには、本市水道事業は受託者
に対し業務責任者その他の関係者の交代を要求することができる。
(委託料の請求)
第24条
委託料の支払は月払とし、委託料の60分の1に相当する額を請求する
とする。
2
委託料は、本市水道事業所定の手続きに従い請求するものとする。
3
各年度の漏水修理工事費は、毎年度精算するものとする。ただし、年間の工事
費総額(税抜金額で1万円未満を切り捨てたものとする。)が6,600万円
(税抜)から増減1%の範囲を超えない場合は、精算の金額を変更しないものと
する。
(委託料の支払)
第25条
本市水道事業は、受託者から請求を受けたときは、委託業務の履行内容
を確認し、請求書を受理した日から30日以内に支払うものとする。ただし、委
託業務の引継期間については、委託料を支払わないものとする。
(水質・水圧等の管理水準)
第26条
本委託における、水質・水圧等の管理水準は次の各号のとおりである。
(1) 水質管理の水準
ア
水道法(昭和32年法律第177号)に定められた水質基準が確保された
浄水を適切な送水・配水施設管理によって安全な状態で給水栓(蛇口)ま
で届けること。
イ
水道事業の水質は、次のとおりとする。
項目
水準
色
異常なし
濁り
異常なし
異常な臭味
異常なし
ウ
工業用水道事業の水質は、次のとおりとする。
9
項目
浄水場から管末の水温
※
水準
常温
残留塩素の管理については、管末残留塩素の調整に係る排泥管等のバ
ルブ操作に関するものであり、浄水場及び中継ポンプ又は配水池等の追
塩設備の調整については、本市水道事業及び浄水施設等運転・管理業務
の受託者の受託範囲である。
(2) 水量・水圧管理の水準
配水管網の状況等により、配水池並びに配水管の流量及び水圧が異常と認め
られる場合は、速やかに本市水道事業と協議を行い、その指示を受けて対応す
ること。
基準水圧
150kpa~740kpa
(3) 有収率・有効率の水準
委託の対象となる給水区域内の送・配水管路及び給水管の目視等による漏水
調査を年1回以上実施するとともに、地上漏水の即時修理並びに地下漏水の早
期発見及び修理に努めること。また、他事業者(国県市等)による工事立会い
を実施し、未然に破損事故等を防止すること。
(業務の実施)
第27条
本委託の業務は、次の各号のとおりである。
(1) 管路パトロール業務
ア
管路の点検補修に関する業務
管路の点検補修に関する業務について、別表第1及び別表第2に示す管
路、水管橋、弁栓類の巡回点検及び目視による漏水調査を実施すること。
また、巡視中に発見された軽微な破損等の補修については、その都度対応
し、本市水道事業に報告すること。
イ
路面の点検補修に関する業務
導・送・配水管及び給水管の布設道路等の路面が良好な状態を維持する
よう巡視を行うこと。また、巡視中に発見されたポットホール等の軽微な
補修については、その都度対応し、本市水道事業に報告すること。
10
ウ
管路パトロールにおける要求数量
業務内容ごとの年間要求数量は、次のとおりとする。
業務内容
年間要求数量
管路パトロール
1,260km
緊急パトロール
630km
合計
1,890km
(2) 水圧測定業務
ア
測定場所及び回数
本市水道事業が指定した箇所において、定期(年1回)又は不定期の基準
水圧測定を行うこと。
イ
測定時間
測定時間は、1回あたり24時間を標準とする。
ウ
結果の報告
水圧測定後は、結果を速やかに本市水道事業に報告すること。
エ
水圧測定における要求数量
業務内容ごとの年間要求数量は、次のとおりとする。
業務内容
年間要求数量
定期測定
64箇所
不定期測定
20箇所
合計
84箇所
(3) 洗管業務
ア
洗管業務は、本市水道事業が指定する地点で、排水作業を年1回以上実施
すること。また、その他の洗管場所においては、本市水道事業が指定する
場所又は受託者と協議により決定した箇所とする。
イ
洗管における要求数量
洗管業務の年間要求数量は、460箇所とする。
(4) 導・送・配水管切替業務
11
ア
仕切弁操作及び事前計画
本市水道事業が行う水道施設工事及び配水区域の変更に伴い、仕切弁操作
及び仕切弁操作に伴う洗管を適切に行うこと。また、業務を正確かつ円滑
に行うために、事前に方法及び手順等を計画し、本市水道事業と協議を行
うこと。
イ
導・送・配水管切替における業務予定数量
導・送・配水管切替業務の年間予定数量は、別表第3に示すとおりとする。
(5) 漏水修理業務
ア
現場調査
漏水の発見及び通報があった際、直ちに現場を調査し、修理の計画及び工
事の手配を行うこと。また、民地内における漏水については、本市水道事
業が修理可能な範囲(メーターまで)かどうかを確認して、水道使用者等
に十分な説明を行ったうえで着手すること。判断が難しい場合は、本市水
道事業と協議のうえ、現場着手すること。
イ
工事及び断水計画協議
漏水修理について、道路使用許可及び道路等占用許可申請に係る道路、河
川管理者及び警察署との協議並びに消防署へ断水の連絡を行うこと。
ウ
断水広報
私道等所有者及び給水管所有者との協議並びに近隣住民及び駐在員等への
工事内容説明、断水時間等の周知並びに文書配布も併せて行うこと。
エ
仕切弁操作
漏水修理に要する仕切弁操作を適切に行うこと。
オ
応急給水
管路事故に伴う断水、水質悪化が発生した際は、必要があれば利用者に対
し応急給水を行うこと。
カ
洗管作業
漏水修理の影響範囲において、適切な洗管を行い、水質の悪化を防止する
こと。
12
キ
大規模事故等における応援要請
断水件数が30件以上となる大規模管路事故で、特に緊急性が高く人員の
増員が必要な場合は、受託者は本市水道事業に対し応援を要請し、連携し
て断水広報、応急給水を行うことができる。
ク
漏水修理工事に関する業務
(ア) 漏水修理工事に関する業務の対象となるものは、1件の漏水修理工事
費が税込50万円以下のものとする。
(イ) 各年度の漏水修理 工 事費は、 毎年度精算するもの とする。 ただ し 、
年間の工事費総額(税抜金額で1万円未満を切り捨てたものとする。)
が6,600万円(税抜)から増減1%の範囲を超えない場合は、精算
の金額を変更しないものとする。
ケ
現場調査等業務の適用範囲
1件の漏水修理工事費が税込50万円を超える工事及び各年度の漏水修理
工事費が6,600万円(税抜)を超えた後の工事についても、前記アか
らキまでの業務は受託者が行うものとする。
コ
漏水修理における業務予定数量
漏水修理業務の年間予定数量は、別表第4に示すとおりとする。
(6) 管路の現場立会業務
ア
管路の現場立会
既存の水道管及び給水管について、第三者から現場立会の依頼があった場
合、現場にて立会確認を行う。
イ
他事業者との立会
他事業者による工事が水道管に近接して行われる場合は、水道管を保護し、
破損事故等を防止するため現場立会を行うこと。防護方法については、適
切な助言を行い、事後に防護が確実に行われているか確認すること。
ウ
管路の現場立会における業務予定数量
管路の現場立会業務の年間予定数量は、別表第5に示すとおりとする。
(7) 給水装置に関する業務
13
ア
給水装置新設・改良・撤去工事届受付に関する業務
工事届の受付について、唐津市水道局給水装置工事に関する事務手続きマ
ニュアル等に基づき厳正かつ公正に行うこと。
イ
給水装置に関する道路等占用許可申請に関する業務
給水装置工事に係る占用許可申請について、道路等管理者との協議、許可
申請書作成を行うものとする。ただし、許可申請に必要な資料については、
給水工事申請者に提出を求めることができる。
ウ
給水装置工事竣工検査手数料に関する業務
竣工検査終了後の給水装置工事新設・改良・撤去工事届に記載のある検査
手数料の確認及び集計を行い、毎月期限を定め指定給水装置工事事業者へ
納入通知を行い、納付書を発行するもの。
エ
給水装置問合わせ及び現場対応に関する業務
水質・水圧・その他給水装置に関する相談及び苦情並びに管路図等の閲覧
申請があったときは、必要とする水道に関する情報の開示及び回答を適切
かつ確実に行うこと。また、現場対応、現地調査、申請書等の審査補助に
伴う現地検査が必要である場合は、迅速かつ適切に対応すること。
オ
給水装置に関する業務における業務予定数量
給水装置に関する業務の年間予定数量は、別表第6に示すとおりとする。
(8) 窓口受付等業務
ア
窓口受付業務
導・送・配水施設維持管理等包括的委託において対処すべき窓口及び電話
対応並びに申請書等受付を適切かつ確実に行うこと。受付の内容が重要又
は判断が困難である場合は、本市水道事業に速やかに報告すること。
イ
申請書等受付業務
次に掲げる申請等について、受付及び内容の審査補助を行うこと。
(ア) 各戸メーター設置申請に関すること
(イ) メーター寄附採納願に関すること
(ウ) 直結式給水事前協議書に関すること
14
(エ) 簡易専用水道設置届に関すること
ウ
水道管路管理システム入力に関する業務
給水装置工事届及び水道施設工事の完成図面を基にシステムへの追加入力、
既存データの修正、使用水量等データの反映、紙図面の電子データ化及び
システムとの連動処理を随時行うこと。また、入力した内容は、本市水道
事業が所有するすべての水道管路管理システムに反映処理を行うこと。
エ
各業務の成果取りまとめ
各業務履行報告書を取りまとめると共に、本市水道事業及び受託者の業務
水準が向上するために、各種台帳、業務マニュアル、管路システム等への
反映処理を行うこと。
オ
各業務に係る問い合わせ対応事務
各業務に係る使用者からの苦情・問い合わせ、現場作業者との連絡調整、
業務完了の検査、成果報告書の作成を行うこと。
カ
窓口受付等における要求数量
業務内容ごとの年間要求数量は、次のとおりとする。
業務内容
年間要求数量
受付等業務(平日 8:30~17:15)
12箇月
受付等業務(夜間)
12箇月
受付等業務(休日 8:30~17:15)
12箇月
(9) 検定満期メーター取替等に関する業務
ア
検定満期メーターの取替業務
本市水道事業が提示するメーターの取替箇所情報に基づき、給水装置の所
有者又は使用者への必要な事前交渉を行い、円滑に取替ができるよう努め
ること。電子式メーターの取替については、電子表示盤及び配線取替も含
む。また、取替後のメーターのデータは、本市水道事業に速やかに提示す
ること。
イ
メーターの設置等業務
15
上水道使用開始届、休止・廃止届、メーターの故障等により設置、撤去、
交換依頼があった際は、指定された期日までに作業し、速やかに作業状況
を報告すること。
ウ
鉛管調査
メーター取替時に給水装置の鉛管使用状況を確認し、本市水道事業が指定
する様式に記録すること。
エ
検定満期メーター取替等に関する業務における業務予定数量
検定満期メーター取替等に関する業務の予定数量は、別表第7に示すとお
りとする。
(10) 給水鉛管取替に関する業務
ア
給水鉛管取替業務
本市水道事業が提示するデータ及び鉛管調査で得たデータを元に業務の計
画を行い、作業前に給水装置の所有者又は使用者へ必要な説明を行うこと。
イ
給水鉛管取替における業務予定数量
給水鉛管取替に関する業務の年間予定数量は、1,000箇所とする。
(事故等の対応)
第28条
受託者は、非常時には利用者への影響を最小限に止めるため、最善にし
て迅速な対応に努めること。特に、大規模漏水等による断水、赤水、給水作業等
の対応については、本市水道事業と協議し、早急な解決に努めること。
2
次に掲げる事故等の処理については、本市水道事業及び受託者で協議のうえ、
行うものとする。ただし、受託者において、事故発生時に何らかの措置を講ずる
必要があると判断した場合には、受託者の責任において当該措置を行うものとす
る。
(1) 業務執行中に生じた施設、設備等の毀損
(2) 業務執行中に生じた事故等による人員の負傷等
(3) 身分証明書の紛失等
(4) 業務委託に関する電子データ及びその関連文書等の紛失、滅失及び毀損等
(5) その他報告する必要があると認めたもの
16
3
受託者の責任により本市水道事業又は第三者に損害を与えた場合は、受託者は
その損害を賠償しなければならない。
4
第3項の事故等が生じた場合、直ちにその状況を報告するとともに、事故報告
書を作成し、提出しなければならない。
(資材・消耗品の調達及び管理)
第29条
受託者は、業務の実施に要する修理資材及び消耗品類について、その調
達及び管理を自ら行い、調達に当たっては地元産品の活用に努めるとともに、本
業務に支障をきたすことのないよう適正に行うこと。
(竣工図書等の管理)
第30条
導・送・配水施設の維持管理を良好に行ううえで必要となる竣工図その
他の文書は、毀損又は滅失がないように適正に管理すること。
(データの記録・分析・整理)
第31条
導・送・配水施設の管理に係るデータは、本市水道事業と協議により定
めた様式に記録すること。データの項目及び記録の方法等については、業務開始
に先立つ業務実施計画書の中に明示し、本市水道事業と協議のうえ決定するもの。
(業務状況報告会議の実施)
第32条
本市水道事業は、受託者の業務内容、帳簿その他の事項について、定期
に受託者と報告会議を開催するものとする。
2
本市水道事業は、必要と認めたときは、受託者と臨時に業務に係る会議を開催
するものとする。
(技術レベル向上の取組)
第33条
受託者は、導・送・配水施設等の管理において、その技術レベルが向上
するよう心がけなければならない。
2
受託者は、業務遂行上必要なマニュアルを作成し、本市水道事業に提出しなけ
ればならない。
3
マニュアルは、常に見直しを行い、本市水道事業の承認を受けて適切に管理す
るものとする。
4
受託者は、導・送・配水施設等の管理技術の伝承に努め、技術研修の実施及び
17
資格取得の推進を図って業務従事者の技術レベルの向上を図るとともに、業務委
託の履行で習得したノウハウについては文書で取りまとめ、本市水道事業に報告
するものとする。
(車輌の運行)
第34条
受託者は、業務において現場へ移動する場合は、受託者の所有する車輌
を使用し、受託者の従事者の運転で車輌を運行すること。
2
受託者が使用する車輌には、本市水道事業の承認を受けて水道業務に従事して
いることを示す表示を施すものとする。
3
本市水道事業と受託者が同じ車輌に乗ってはならない。
4
受託者の車輌事故については、受託者が一切の責任を持つものとする。
(雑則)
第35条
受託者は、契約書、仕様書、本要求水準書その他の関係書類に記載され
ていない事項又は業務履行上で本市水道事業から指示されていない事項について
も、施設維持管理上、当然必要な業務等を行うものとする。
(疑義)
第36条
本要求水準書に定めのない事項及び疑義が生じた場合は、本市水道事業、
受託者協議のうえ、定めるものとする。
18
別表第1(第27条関係)
口径別管路延長
口径
送水管
導水管
配水管
連絡管
工業用水
合計
(㎜)
(m)
(m)
(m)
(m)
管(m)
(m)
13
0.000
0.000
138.400
0.000
0.000
138.400
16
0.000
0.000
1,066.899
0.000
0.000
1,066.899
20
0.000
0.000
9,592.211
0.000
0.000
9,592.211
25
1,341.684
0.000
37,586.128
8.700
0.000
38,936.512
28
0.000
0.000
441.449
0.000
0.000
441.449
30
796.787
160.234
60,459.175
0.000
0.000
61,416.196
32
0.000
287.348
136.479
0.000
0.000
423.827
35
0.000
0.000
449.133
0.000
0.000
449.133
40
2,879.475
423.393
64,009.444
0.000
0.000
67,312.312
50
3,560.762
1,748.781
239,565.111
1,306.029
0.000
246,180.683
65
0.000
0.000
494.047
0.000
0.000
494.047
75
16,830.719
8,453.963
158,974.146
6,437.737
808.790
191,505.355
80
0.000
0.000
20.374
0.000
0.000
20.374
95
0.000
0.000
1.151
0.000
0.000
1.151
100
6,683.413
924.096
183,591.281
8,875.989
548.223
200,623.002
125
0.000
187.516
304.288
0.000
0.000
491.804
150
15,292.344
1,604.721
201,291.557
12,248.508
766.305
231,203.435
200
349.649
4,160.634
48,807.484
4,204.698
1,182.243
58,704.708
250
1,418.586
887.955
29,525.094
9,373.658
551.302
41,756.595
300
9,845.546
12.010
13,120.761
16,075.727
132.500
39,186.544
350
6,814.243
1.590
6,425.210
5,074.100
11,571.224
29,886.367
400
0.000
59.879
3,326.467
80.263
0.000
3,466.609
450
912.464
8,426.242
5,409.580
0.000
0.000
14,748.286
500
5,675.485
53.870
1,605.510
0.000
0.000
7,334.865
600
5,047.458
2,723.729
3,132.220
0.000
0.000
10,903.407
700
0.000
3,131.352
31.817
0.000
0.000
3,163.169
900
0.000
71.812
0.000
0.000
0.000
71.812
合計
77,448.615
33,319.125
1,069,505.416
63,685.409
管路延長
1,259,519.152m
19
15,560.587 1,259,519.152
別表第2(第27条関係)
仕切弁・空気弁・消火栓集計表(工業用水管付随の数を含む)
仕切弁数
唐津市全域
10,992
空気弁数
消火栓数
1,981
2,210
別表第3(第27条関係)
導・送・配水管切替業務予定数量
業務内容
年間予定数量
導・送・配水管切替の弁操作
105箇所
導・送・配水管切替の弁操作(時間外)
合計
45箇所
150箇所
別表第4(第27条関係)
漏水修理業務予定数量
業務内容
年間予定数量
現場調査
420箇所
仕切弁操作・洗管
100箇所
仕切弁操作・洗管(時間外)
45箇所
漏水修理(導・送・配水管)
100箇所
漏水修理(導・送・配水管
時間外)
漏水修理(給水管)
45箇所
275箇所
20
別表第5(第27条関係)
管路の現場立会業務予定数量
業務内容
年間予定数量
管路の現場立会
216箇所
管路の現場立会(時間外)
24箇所
合計
240箇所
別表第6(第27条関係)
給水装置に関する業務予定数量
業務内容
年間予定数量
給水装置工事届受付
1,100件
占用許可申請
250件
竣工検査手数料
1,100件
給水装置問合わせ及び現場対応
1,530件
別表第7(第27条関係)
検定満期メーター取替等に関する業務予定数量
第1四半期
第2四半期
第3四半期
第4四半期
合計
(4~6月) (7~9月) (10~12 月) (1~3月)
平成29年度
165
4,327
1,963
1,194
7,649
平成30年度
2,305
1,198
1,945
1,191
6,639
平成31年度
2,269
1,271
3,203
341
7,084
平成32年度
166
2,245
1,453
355
4,219
平成33年度
409
5,079
448
1,129
7,065
5,314
14,120
9,012
4,210
32,656
合計
21