高度化されたアルゴリズムを搭載した 早期警報用地震計の開発 た地震計を用いて稼働試験を行った結果,地震諸元推定や 岩田直泰 山本俊六 高められた地震計を導入することにより,早期地震警報の ノイズ識別に対する良好な動作が確認されました。性能が 地震発生時において鉄道施設等の被災が懸念される場合, 信頼性が向上すると共に,安全性の改善が期待されます。 安全性を確保する目的から可能な限り早く列車を 評価対象範囲円 (震央距離200km) 停止させます。鉄道に対する地震時の防災・減災 評価対象範囲円 (震央距離200km) 性能向上への社会的要望の高まりから,新たな早 期警報用地震計の開発を行いました。この地震計 は高度化を図った早期地震諸元推定およびノイズ 震央位置 ) (気象庁発表) 震央位置 (気象庁発表) 識別のアルゴリズムを実装しています。既往地震 を対象として,現行と提案のアルゴリズムを用い た地震諸元推定結果を比較したところ,提案アル ゴリズムは現行に対して同等以上の性能を有する ことを確認しました(図参照) 。また,実際の使 用条件下における性能確認のため,新たに開発し ▲ 評価対象観測点 (N=66) ▲ その他の観測点 ×推定震央 (a)現行手法 km ▲ 評価対象観測点 (N=76) ▲ その他の観測点 ×推定震央 (b)提案手法 図 推定震央位置の比較(2007 年能登半島沖地震) km
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