熊本地震災害派遣薬剤師・九州ブロック現地活動報告

熊本地震災害派遣薬剤師・九州ブロック現地活動報告
No.10
平成 28 年 4 月 30 日
【派遣日程】
4 月 27 日(水)∼4 月 28 日(木)
【報告者】
佐賀県
池田 博規
【メンバー】 佛坂 浩,北 泰輔,池田 博規
【派遣先】
益城保健福祉センター
【交通状況】 佐賀県薬→熊本県薬(2.5 時間/有明沿岸道路 問題なし)
熊本県薬→益城保健福祉センター(40 分/主要道路は応急処置的な
舗装がなされ凹凸はあるがヒビは少ない。脇道は復旧が十分でなく
通らない方が無難)
【 ラ イ フ ラ イ ン 】 電気○
ガス?
水道×
益城保健福祉センター玄関の風除室にも被災者の居住スペースあり。
屋外仮設トイレは臭気はあるが掃除・消毒は十分なされていた。
【活動内容】
・益城保健福祉センター
健康相談 OTC薬の配布
モバイルファーマシーでの調剤業務
外来処方箋枚数37枚、J-MAT 6枚(9:00∼17:00)
近隣の病院への受診で少なくなっている傾向だがGWに入ると予測が
難しい。
・益城中央小学校体育館 避難者300名
京都市から派遣された保健師(4名)が常駐。
保健師から避難者の健康状況を聞き、持参のOTC薬の配布。
CO2測定実施(体育館、トレーニング室、教室)500∼600ppm 換気
指示は行き届いている。
納豆菌入りの整腸剤は、併用薬に注意。安易にボランティアや保健
師に渡さない。
【派遣日程】
4 月 27 日(水)∼4 月 28 日(木)
【報告者】
福岡県
【メンバー】
藤末 健二,渡部 裕子,三浦 洋輔,森田 亮
藤末 健二
【派遣先】
益城町総合体育館
【交通状況】 8 時久留米出発 久留米 IC→益城熊本空港→熊本県薬到
10 時→11 時過ぎ物資を届ける為、広安小学校経由で益城町総合体育館
13 時到着
【 ラ イ フ ラ イ ン 】 電気⃝,スペースは通路などにまだまだ被災者多数
【活動内容】
1.調剤業務
診療所の患者さんは減少傾向
27 日 処方箋 115 枚 風邪や怪我の患者さんが多く落ち着いてきている。
医薬品の発注についてメーカーを統一して行くようにする。
薬袋、お薬手帳のサインなど投薬する薬剤師が記入すること。
2.OTC ブース薬の相談窓口
こちらも風邪薬や湿布薬がよく出ていた。
もっと積極的に被災者の方々にこちらから声をかける必要あり、しかし
避難所生活も 2 週間になるためイライラしている方も多く実際は一泊で
は難しい様子。
3.環境測定
27 日 雨の為湿度 90%
日中は半袖で問題ないが夜中から朝まではかなり寒い。
4.衛生面
仮設トイレが初めの方より増えたため薬液などがかなり減るペースが早
い様子。
薬剤師会としては薬液の提供・手指消毒・除菌指導を行う。
【派遣日程】
4 月 28 日(木)∼4 月 29 日(金)
【報告者】
福岡県
【メンバー】
堀 泰浩,吉田 公之,桜井 徹
【派遣先】
エミナース
桜井 徹
【交通状況】 豊前より JR にて熊本駅。新幹線のダイヤがある程度戻り、約二時間。
熊本駅前からはタクシー待ち多く台数も少いため、JR にて南熊本まで行き
徒歩で熊本県薬。県薬からはエミナースまで車で一時間弱、多少混雑あり。
→益城熊本空港 IC∼太宰府 IC→福岡市薬剤師会館(15:30 )
【 ラ イ フ ラ イ ン 】 電機⃝,ガス?,水道⃝,入浴はシャワーのみ⃝
【活動内容】
28 日エミナースにて調剤、OTC 対応。インフルエンザ発症の方がバスにて
行動されており、同じバスに同乗されていた方(20 名ほど)の診察が行わ
れた。イナビル,タミフル緊急発注。新規インフルエンザ 1 名と蔓延予
防で投薬。16 時診察終了予定が 20 時半となる。その後夜勤交代勤務。
29 日エミナースにて調剤、OTC 業務
【派遣日程】
4 月 28 日(木)∼4 月 29 日(金)
【報告者】
福岡県 堀 泰浩
【メンバー】
吉田 公之,桜井 徹,堀 泰浩
【派遣先】
エミナース
【交通状況】
小倉から新幹線で熊本駅(1 時間)
タクシー乗場で 7,8 人待ちの為、在来線(豊肥線)で南熊本駅(20 分)
徒歩で県薬(10 分)
レンタカーでエミナース やや渋滞あり(50 分)
【 ラ イ フ ラ イ ン 】 スペースはあまりないが他のライフラインは全て大丈夫。
トイレもストレスなく使え、飲料も自動販売機、利用可能。
近隣のコンビニは弁当だけが品薄か全くないだけで、他の商品は、ほぼ
揃っていた。
【活動内容】 エミナースを拠点にエリアの避難所で調剤、OTC の配布。
医薬品卸が、かなり頑張っていて、ほぼ欠品もなく供給できている。