5月 - 神戸大学

5月
神戸大学附属小学校
2016_05_02
共に生きる
副校長
梅本宜嗣
9 月 2 日(日)
9 月 1 日午後 1 時,大地震起ク。東京,横浜ヲ中心トシテ,未曾有ノ大震害ヲ被ル。震害トトモニ火災起ク。
帝都殆ド全滅ス。沼津以東汽車不通トナル。兵庫県,大阪府等ハ,此ノ救援ニ忙殺セラルル有様ナリ。
9 月 3 日(月)
朝会ノ際,児童一同ニ対シ,東京惨害ノ状況ヲ談話ス。主事ハ関東地方大震害ノ救援方法申シ合ワセノタメ上
県ス。
9 月 8 日(土)
市役所ヨリ自動車来タリ。附属小学校児童ノ慰問袋ヲ集メ帰ラル。神戸市筑港現品取扱所ニ送ラルハズ。
(一部旧仮名遣いのまま)
神戸大学附属小学校の前身である,兵庫県立明石女子師範学校附属小学校 二代目主事 及川平治氏による大正 12(1923)
年の主事日誌からの抜粋です。
主事日誌は,毎日,万年筆で書かれていました。前日の 9 月 1 日の項にも,
「始業式……職員児童無事参集ス」と万年筆によ
る記載があります。
それが,この 9 月 2 日だけは,黒々とした毛筆です。ただ事ではない状況になっているという認識がなされていたのだろう
ことが,筆致からもうかがい知ることができます。後に言う,関東大震災の発生です。
当時の職員はいち早く子ども達に被害の状況を呼びかけ,救援へと向かいます。震災発生から一週間で,お見舞いのための
慰問袋を発送することになります。現代では,神戸で,新潟で,東北でと大きな地震や津波が発生し,その都度,救援物資の
送付やボランティアの働きが報じられますが,助け合う取組はずっと以前から行なわれていたことがわかります。その後,当
時の附属小学校では,寄附のこと,被災からの児童受入のことなど,様々に救援方法を話し合うための職員会議が繰り広げら
れていたようです。
「
『グローバルキャリア人』としての基本的な資質を育成する」つまりは,
「地球規模で持続可能な社会を形成する主体者た
る人として生きる」
。私たちの附属小学校の教育目標です。今回の熊本での地震とその後の被害の状況を見た子どもたちの心は
大きく動きました。6 年生を中心にして,募金活動に取り組みました。社会へ主体者として向き合うことは,ある意味「自分
ごととして考える」ことでもあると考えます。
「放っておけない」という心情。そして,
「どうすればいいのだろう」と考える
理性や知性。そして仲間との協同。感性的認識から理性的認識を経て主体的認識へと至る過程で,この震災の意味と自分のか
かわりに対する問いが,子どもたちには生れたのだろうと考えます。問いから生れた取組から子ども達に何が養われているの
か。しっかりと向き合っていきたいところです。
「熊本地震」で被災された方々のために
先月 14 日から九州で続いている地震によって被害が拡大していることをテレビや新聞で知り,
「被災された方々のために自
分たちにできることをしたい」という声が6年生の中から挙がりました。学年で話し合った結果,校内で募金を集めて被災地
へ送るということが決まり,
「熊本地震プロジェクト」が発足しました。
オープンタイムや掲示,手紙を通して全校児童と保護者の方々に呼びかけたところ,たくさんの募金が集まり,神戸大学附
属小学校に通う子どもたちと保護者の方々の温かさを改めて感じることができました。ご協力してくださった方々に感謝の気
持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
集まったお金の送り先は,熊本大学教育学部附属小学校。子どもたちがそこを選んだ理由は,阪神・淡路大震災が発生した
際に,熊本大学教育学部附属校園も含めた全附連から支援をいただいた恩返しをしたいからです。困っている人がいるならば
互いに助け合う,そんなつながりがこれからも続いていくこと,そして被災地の一日も早い復興を心から願っております。
附小に新しい仲間が増えました!
4 月 8 日(金)
,69 名の 1 年生が入学しました。最初は緊張した様子でしたが,6 年生のお兄さ
ん・お姉さんに優しく声をかけてもらい,少しずつ表情が和らいでいきました。入学式では,ペア
の 6 年生と手をつなぎ,堂々と入場
しました。2 年生からは,メッセー
ジと自分たちで作曲した素敵な歌
のプレゼントをしてもらいまし
た。1 年生のことを想いながら歌
っている優しい表情から,お兄さ
ん・お姉さんへの成長を感じまし
た。入学式が終わった後も,教室
でそのメロディーを口ずさむ 1
年生の姿がありました。6 年生は,1 年生の様子を気にかけながら入学式に参加し,お祝いの言
葉と,附属小学校の校歌『青の潮』を披露してくれました。そこには,
「さすが最高学年!」だ
と感じる,とても立派な姿がありました。
1年1組
入学後は,朝の準備や給食のこと,学校の中のことや校歌,
附小での生活時間など,附小生活におけるたくさんのことを
6 年生や 2 年生に教えてもらいました。また,教えてもらう
だけではなく,自分たちでも考え,1 年生同士で協力してい
る姿もたくさん見られています。多くの附小の仲間に支えら
れながら,附小への仲間入りをしました。
1年2組
~附属小学校 GCP(Global Challenge Program)~
AUS訪問団・MRS訪問団決定
国際交流を実体験するAUS(オーストラリア)訪問
団とMRS(マルセイユ)訪問団。それぞれの訪問団結
成に向けて,たくさんの参加申し込みがありました。A
USへは 5,6 年生 28 名が,MRSへは 5 年生 20 名が訪
問団として参加することとが決まりました。
訪問団の子どもたちはそれぞれの想いや考え,願いを
もって参加していると思いますが,附属小学校の代表と
して,それぞれの国へ親善訪問して国際交流を実体験す
ると共に,見たことや感じたこと,体験したことなどを
附属小学校全体へと広げていってほしいと願っていま
す。また,すべての子どもたち・保護者・職員で,同じ
志をもって訪問団の子どもたちを送り出し,さらなる多
文化理解へとつなげていきたいと考えています。
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5月の行事予定
避難訓練,引き取り・引き渡し訓練
憲法記念日
みどりの日
子どもの日
NRT(5・6年生),諸費振替日
スポーツデー特別時程開始,委員会②
連絡進学説明会(9:30~11:00,5年生)
中等オープンスクール(6年生)
尿検査(二次),眼科健診
スポーツデー準備活動(おひさま会)
教育実習事前実習
スポーツデー前日準備,1~3年生14:00下校
スポーツデー
スポーツデー予備日
代休
弁当日,クラブ②
6月の主な行事予定
2 日(木)
6 日(月)~8 日(水)
6 日(月)
7 日(火)
運営指導委員会(13:30下校)
参観ウィーク
諸費振替日
学年・学級懇談会②,
1~3年生:14:00下校
8 日(水)
保護者懇談会②
13 日(月)
委員会③
14 日(火)
クラブ③
20 日(月)
水泳指導開始
24 日(金)
5年生4時間授業
25 日(土)~27 日(月) 5年生宿泊活動
(丹波少年自然の家)
28 日(火)・29 日(水) 5年生代休