10.国語人56号 あとがき

あ
と
が
き
「単元を貫く言語活動」に関する研究実践が県内各地で進められています。
各教科の中で言語活動を重視した学習展開を図ることに力を入れているところ
ですが、特に国語科においては、
「単元を貫く」ことに重きを置いています。こ
れは、子どもたち自身が教材を目的意識を持って読むこと、また、単元におけ
るゴールイメージを意識して読むことをねらっています。つまり、国語学習に
児童が意欲をもって取り組むことができることを意識した指導方法であり、国
語科における独特な学習方法であるともいえます。
国語科の時間は、ほぼ毎日のように、配当時間の多い学年では曜日によって
は2時間、時間割に位置付けられています。小学校では、かなり多くの学校で、
担任が国語の指導を受け持っているわけですが、その指導に不安を持っている
教員は少なくないと思われます。国語の指導において、その指導方法を身に付
けておくことは、学級経営にも関わる大変重要なことであるといえます。
平成26年度末から「新国語人」のホームページが立ち上がりました。ここ
には、
「峰地新人賞」を受賞した研究論文をはじめ、グループや個人で実践され
た貴重な足跡が掲載されています。それら一つ一つの実践記録の中に、指導さ
れた先生方の熱い思いがあふれ、大変参考になる内容です。
今回の平成27年度「国語人56号」も、郡市全体で研究したその成果とし
てまとめられたもの、校内やグループで共通実践されたもの、個人で積極的に
取り組まれたもの、いずれをとってみても素晴らしい研究と実践が掲載されて
います。ご寄稿いただいた各氏にお礼を申し上げますとともに、できるだけ多
くの先生方に読んでいただき、活用していただけることを願っています。
平成28年度は、第30回中国地区国語教育研究大会・鳥取県小学校国語教
育研究大会が鳥取市で開催され、優れた授業公開と研究実践報告があります。
こちらもぜひよろしくお願いいたします。
(編集 西伯郡小教研国語部会)