入 札 公 告 - jamstec

入 札 公
告
一般競争入札について、次のとおり公告する。
平成28年4月27日
国立研究開発法人海洋研究開発機構
分任契約担当役 経理部長 池川 和彦
(公印省略)
1.競争に付する事項
(1)件
名 生物地球化学(BGC)センサー搭載型自動昇降型中層フロートの購入
(2)納入期限 平成28年10月28日(金)
2.契約方式
最低価格落札方式(技術審査有)
3.競争参加資格
平成28・29・30年度
全省庁統一競争参加資格
:「物品の販売」
4.必要書類等の提出場所等
(1)必要書類等の提出場所、契約条項を示す場所及び問合せ先
〒237-0061 神奈川県横須賀市夏島町2番地15
国立研究開発法人海洋研究開発機構 経理部契約第2課 鳥居 久世
電話 046-867-9174 FAX 046-867-9125
(2)入札説明書の交付方法及び交付期間
機構ホームページに掲載の「入札説明書交付申請方法」により電子メールにて交付する。
平成28年4月27日(水)10:00~平成28年5月12日(木)17:00まで
(3)仕様説明会
なし
(4)必要書類の提出期限
平成28年5月23日(月)12:00
(5)入札及び開札の日時及び場所
平成28年6月8日(水)10:30
国立研究開発法人海洋研究開発機構 横須賀本部 本館1階第2セミナー室
5.入札者に求められる義務
入札に参加しようとする者は、4.(2)の入札説明書の交付を受けなければならない。
6.入札保証金及び契約保証金
免除する。
7.その他
(1)詳細については、「入札説明書」による。また、入札に当たっては、上記に記載のほか、機
構ホームページ(http://www.jamstec.go.jp/j/about/procurement/index.html)で公表して
いる「入札参加者心得」を熟読し承知した上で入札に参加すること。
(2)本公告に関する仕様書を、機構ホームページ(http://www.jamstec.go.jp/bid/)で公表し
ている。
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仕 様 書
1. 件名
生物地球化学(BGC)センサー搭載型自動昇降型中層フロートの購入
2. 概要
国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球環境観測研究開発センター海洋循環研究
グループ(以下機構)において、太平洋に投入して観測を行う生物地球化学センサー搭
載型自動昇降型中層フロート(以下フロート)を購入する。
3. 数量
1台
4. 納入場所
国立研究開発法人海洋研究開発機構
市夏島町 2 丁目 15 番地)とする。
横須賀本部
海洋研究棟1F(神奈川県横須賀
5. 納入期限
平成 28 年 10 月 28 日(金)
6. 仕様
(1) ハードウエア関連
1) フロートの構成品全ての耐圧が 2000dbar 以上あること。
2) 浮上の際に、2000dbar から海面までの水温・塩分・圧力・溶存酸素・クロロフィル・
後方散乱を指定した深度(計測深度)で計測ができること。また、機構で公開してい
る水温・塩分マップ作成のために 2000dbar 以深と 5dbar 以浅のデータを取得できる
こと。計測方法(データの平均操作、ポンプ停止深度等)については要求担当者の指
示に従うこと。
3) 公海または各国の EEZ 内において海面でのデータ送信および受信(双方向通信)がイ
リジウム衛星を介して行えること。
4) イリジウム通信型は RUDICS 形式とする。
5) 観測中に観測深度、漂流深度、浮上間隔および海面漂流時間(通信時間)について、
以下の仕様を満たすこと。
① 計測深度を 2000dbar から 5dbar(±1dbar)まで少なくとも 5dbar 以下の狭い間
隔で設定可能。
② 漂流機能(パーク&プロファイル)を有し、漂流深度の設定が 5dbar から 2000dbar
まで設定可能。
③ 浮上間隔を任意の時間間隔で設定可能。
④ 海面漂流時間の上限値を設定可能。
⑤ 設定回数の観測終了後は海面を漂流し、位置情報等の送信が可能。
⑥ 観測中止(海面漂流)の設定が可能(投入前も設定できること)。
6) リアルタイムで送信できなかったデータを次回の浮上時に送信する機能があり、その
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ための内部メモリを有すること。
7) データ取得位置・時刻を GPS により取得できること。
8) 電池は、2)~7)の観測条件で、100 回以上の観測が可能である容量を有すること。
9) フロート搭載の CTD センサーは、
SBE 社製 SBE41 とし、水温±0.005°C、塩分±0.01psu、
圧力±2.4dbar を満たす精度を有すること。
10) 溶存酸素センサーは Aanderaa 社製 Optode4330
(解像度 1μmol/L 未満または 0.4%、
精度 8μmol/L または±5%)もしくは同等以上の性能を持つものとする。
11) クロロフィルおよび後方散乱センサーは Wet Labs 社製 FLBB もしくは ECO-MCOMS で
あること。
12) 溶存酸素センサーは海面到達時に大気中の溶存酸素濃度が確実に計測できる高さ
に取り付けされており、海面では数分の間に 15 秒以上の間隔をあけて 5~10 回程度
計測し、同時に CTD の圧力センサーで圧力を計測できること。
13) 搭載されている全てのセンサー値が正常に取得できるかどうか、各センサーの係数
や製造番号および計測値を直接フロートから確認できること。
14) 浮力調整は、フロートを開封せず設定変更のみで実施できること。
15) 総観測回数は、要求担当者が任意に設定できること。設定回数の観測終了後は海面
を漂流し、位置情報の送信を行えること。
16) 要求担当者が機構にてフロートの設定を行った後、船上にて投入直前に電源を入れ
る必要がなくスタンバイ状態に設定が可能であり、投入後自動的に稼働状況となるこ
と。スタンバイ状態は最低 90 日間保持できること。
17) 投入直後 1 日以内に技術情報および観測データを送信できること。
18) 大きさは、アンテナを含み全長 250cm 以下、空中重量 30kg 以下とすること。
19) 国際アルゴ運営チームで了承された Argo フロートラベルをフロート本体に貼付す
ること。
20) 受注者、製造元および機構の連絡先をフロートの筐体部分に記載すること(ラベル
添付でも可、連絡先は発注後要求担当者から指示)
。
(2)
データ関連
フロートから送信されるデータおよびテクニカルメッセージの内容および書式につ
いては、下記の項目を海面でのデータ送受信時に送信できること。
1) 海面圧力値(分解能:0.1dbar、 範囲:±50dbar 以上)。ただし海面で海面圧力値
をリセットする場合には、リセットする前の海面圧力値。
2) 最も負荷がかかった時(プロファイル最深層)のバッテリー値(分解能:0.1V)。
3) プロファイル毎の取得された観測層数。
4) 緯度・経度情報(分解能:0.001 度)
。
5) 海面到達時刻または海面到達後最初の送信時刻(分解能:1 秒)
。
6) フロートの内圧(分解能 0.1dbar)およびポンプ稼動モニタリング値。
7) プロファイル番号。
8) 計測深度における水温・塩分圧力の計測値。単位はそれぞれ、ºC、psu、dbar。分解
能はそれぞれ、0.001 ºC、0.001psu、0.1dbar。
9) 計測深度における、搭載された生物地球化学センサー全ての計測値(未加工の実計
測値。例えば,溶存酸素センサーであれば BPhase や RPhase の位相等)
。
10) 漂流深度における圧力値(分解能 0.1dbar)
。
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11) CTD センサーの稼働状況を表すコード。
12) 観測サイクル毎にプロファイルまたは技術データが分割送信される場合は、分割さ
れたデータのファイル総数および順番がわかるような番号等の情報。
13) フロート浮沈に関する動作が行われた時刻またはそれがわかる時間情報。
14) フロートの不具合特定に必要な、稼働状況がわかる技術的な情報(海面到達時・漂
流深度到達時・プロファイル深度到達時のピストン位置またはバルブ開閉とその時
刻等の浮力機構の状態を示す情報 6.(2) 12)と同様でも可)、フロート浮上・沈降
中のピストンまたはバルブ動作とその時刻および圧力の履歴、CTD センサーの稼働
状況を示す情報(6.(2) 10)と同様でも可)
、GPS の取得情報、ファイルの送受信の
状況等通信状況の情報が含まれること。8.保証 の項を参照)。
7. 検査
第 4 項に示す各納入場所に納入後、員数検査、外観検査、試験検査及び提出書類の
合格をもって検収とする。
8. 保証
フロートの納入後 1 年以内かつ投入前のフロートについて、受注者の責めに起因する
故障や不具合が発生又は発見された場合は、受注者の責任と負担により速やかにその故
障や不具合の修理または交換すること。また、その際発生する送料等は受注者の負担と
すること。
また、投入後プロファイルデータおよび技術データが 1 度も取得できずに通信途絶ま
たは不具合が生じたフロートについて、受注者は起因する故障や不具合が原因を調べ、
6.(2) 13)のデータも踏まえた上で要求担当者と受注者が協議の上、必要に応じて代替
フロートを納入すること。なお、その際発生する送料等は受注者の負担とすること。代
替フロートは、通信途絶または不具合があると受注者が認めたフロートの投入後の観測
回数は継承せず、新たなフロートとして取り扱うものとする。
9. 提出書類
(1) ハードウエア関連情報
1) 納品フロート全てについて、フロートの S/N、センサーS/N、イリジウム通信関連
ID、パラメータ設定情報(計測深度、漂流深度、観測間隔、ファームウエアバージ
ョン等)の Excel 形式の一覧表 ・・・電子媒体及び紙媒体で納入時に 1 式。
2) 機構がイリジウム通信契約を行う際に必要な書類および情報 ・・・電子媒体で納
入前に 1 式。
(2) ソフトウエア関連書類
1) データフォーマット情報 ・・・当該製品について、復号するためのデータフォー
マット情報を電子媒体で納入 60 日前までに 1 式
2) 搭載センサーの出力値処理方法(計測値の平均操作、CTD センサーポンプ停止深度
等) ・・・電子媒体で納入時に 1 式。
3) 海面圧力値の処理方法(海面圧力値の定義、海面での圧力値リセットの有無とリセ
ットのタイミング) ・・・電子媒体で納入時に 1 式。
4) データフォーマットがわかるサンプルデータ(技術情報と観測データを含む、第 2
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回納入以降は第 1 回と同様であればその必要はない)
・・・納入毎に納入 60 日前ま
でに一組
(3)
操作手順のわかる取扱説明書 ・・・電子媒体および紙媒体で納入時に 1 式。
(4) センサー検定書類
1) SBE 社から提供される各 CTD センサーのキャリブレーションシート ・・・電子媒体
および紙媒体で納入時に 1 式
2) SBE 社出荷時の各 CTD センサーのキャリブレーション履歴情報(Calibration
File) ・・・電子媒体で納入時に 1 式
3) 溶存酸素センサー、クロロフィルおよび後方散乱センサーのキャリブレーションシ
ート・・・電子媒体および紙媒体で納入時に 1 式
(5)
動作確認関連書類
納入前に実施した動作確認通信記録(検査項目は以下の通り) ・・・電子媒体およ
び紙媒体で納入時に 1 式。
検査項目:フロートの設定条件、フロート S/N、センサーS/N、電圧、内圧、浮力システ
ムの動作、内部時計、送信機、他、要求担当者から指示のあった検査及び受注者が必要
と認める検査。
(6)
輸出貿易管理法令関連書類
輸出貿易管理法令別表第1に関する非該当確認書 ・・・納入時に紙媒体で 1 式。
10. その他
(1)フロートに関する情報・消耗品等提供
1) 納入前に機構が CTD センサー検定を実施する(6.(1) 10)を参照)際に必要な入出
力情報を提供すること。
2) 納入前にフロートの動作確認を行い、その試験内容および結果を要求担当者に報告
すること(提出書類を参照)。
3) 溶存酸素センサーは、個々のセンサーに対し Uchida et al,(2008)に基づく多点キャリブ
レーション手法によるキャリブレーション実施済みのものとする。
4) 溶存酸素センサーの搭載位置(仕様書 6.12)を参照)について、詳細は契約後に
要求担当者と協議すること。
5) フロート納入までの作業の進捗状況及び提出書類の内容について、受注者は要求担
当者の要求に応じて報告、説明を行うこと。
6) 機構で行う作業に必要な通信ケーブルなどの機材・消耗品やデータのデコードプロ
グラム等を、要求担当者の求めに応じて無償で提供すること。
7) 輸入許可証明書等の写しを要求担当者の要求があった場合速やかに提出すること。
8) 受注者は、フロートに関する技術的なサポート体制を整備し、要求担当者からの質
問に対して必要に応じてメーカーに確認の上速やかに回答すること。
9) 要求担当者の求めに応じ、フロート納入時には、フロートの取り扱い等について納
入場所にて説明を行うこと。
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(2) 障害発生時の対応
1) 本仕様書の一部あるいは全部について、使用の前後に関わらずリコール等機器の不
具合又は障害が発生した場合には、遅滞なく連絡すること。
2) 修理のためにフロートメーカーまたは関連するメーカーにフロートの一部または全
部を発送する場合、預り証を速やかに提出するとともに、修理状況および納入期日
について随時報告すること。
3) 障害発生時における要求担当者とフロート製造責任者間における連絡体制を整備す
ること。
4) 上記 1)の不具合又は障害が生じた場合、当該不具合又は障害に関する原因究明を速
やかに行い、進捗状況およびその原因、判断の根拠について要求担当者へ報告する
こと。また、障害を改善する可能性を検討し、必要に応じて設定変更等を要求担当
者へ連絡すること。
(3) イリジウム通信サービスの選定については、契約後速やかに要求担当者に確認する
こと。また、納品前のイリジウム通信費用については、受注者が負担すること。
(4) 本仕様の内容について疑義が生じた場合は、要求担当者と協議の上、その指示に従
うものとする。
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