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岩沼市水道事業アセットマネジメント
報
告
書
平成28年3月
岩沼市水道事業所
目次
1. はじめに ....................................................... 1
1.1. 業務の目的 ........................................................ 1
1.2. 報告書の構成 ...................................................... 1
2. 調査方針 ....................................................... 2
2.1. 調査対象 .......................................................... 2
2.2. 検討方法 .......................................................... 2
2.2.1. アセットマネジメントの実践サイクル ............................ 2
2.2.2. 本業務における検討内容 ........................................ 3
2.3. マクロマネジメントの検討手法 ...................................... 3
2.3.1. 更新需要の検討手法 ............................................ 3
2.3.2. 財政収支の見通しの検討手法 .................................... 4
3. 情報整理 ....................................................... 6
3.1. 情報整理方針 ...................................................... 6
3.2. 固定資産台帳の整理 ................................................ 6
3.2.1. 整理方針 ...................................................... 6
3.2.2. 様式 1(建設改良費の実績)の作成 .............................. 8
3.2.3. 様式 2-1 の作成 ............................................... 12
3.3. マッピングデータの整理 ........................................... 14
3.3.1. 整理方針 ..................................................... 14
3.3.2. 様式 2-2 の作成 ............................................... 15
3.4. 将来見通しの把握 ................................................. 17
3.4.1. 更新しなかった場合の健全度レベル ............................. 17
3.4.2. 更新基準を考慮して更新する場合の健全度レベル ................. 23
4. 更新需要の算定 ................................................ 31
4.1. 法定耐用年数で更新した場合の更新需要 ............................. 31
4.2. 更新基準で更新する場合の更新需要 ................................. 36
4.3. 更新需要まとめ ................................................... 40
5. 財政収支見通しの検討 .......................................... 41
5.1. 財政関係データ整理 ............................................... 41
5.2. 財政シミュレーション(料金据置ケース) ........................... 45
5.2.1. 算定方法 ..................................................... 45
5.2.2. シミュレーション結果(料金据置ケース) ....................... 50
5.2.2.1. 収益的収支(料金据置ケース) ..................................... 50
5.2.2.2. 資本的収支・資金残高(料金据置ケース) ........................... 52
5.3. 財政シミュレーション(平準化ケース) ............................. 54
5.3.1. 算定方法 ..................................................... 54
5.3.2. シミュレーション結果(平準化ケース) ......................... 57
5.3.2.1. 収益的収支(平準化ケース) ....................................... 57
5.3.2.2. 資本的収支・資金残高(平準化ケース) ............................. 59
5.4. 財政シミュレーション(財源確保ケース) ........................... 61
5.4.1. 算定方法 ..................................................... 61
5.4.2. シミュレーション結果(財源確保ケース) ....................... 63
5.4.2.1. 収益的収支(財源確保ケース) ..................................... 63
5.4.2.2. 資本的収支・資金残高(財源確保ケース) ........................... 65
6. 検討結果の評価とレベルアップに向けた改善策 .................... 68
6.1. 検討結果の評価 ................................................... 68
6.1.1. 更新需要見通しの評価 ......................................... 68
6.1.2. 財政収支見通しの評価 ......................................... 72
6.2. マクロマネジメント実施上の課題 ................................... 74
6.3. マクロマネジメントのレベルアップに向けた改善方策の検討 ........... 75
1. はじめに
1.1. 業務の目的
本業務の目的は、岩沼市(以下、本市)が保有する水道施設及び設備について、中長期的
な更新需要の見通しを明らかにし、将来の財政収支の見通しを明らかにすることである。
1.2. 報告書の構成
本報告書の構成を以下に示す。2 章では、本業務で実施する調査の方針について説明する。
3 章では、資産情報を整理し現状把握及び将来の見通しの把握について述べる。4 章では、
更新需要の算定結果について述べ、5 章で更新需要にもとづいた財政収支見通しの算定結果
を述べる。6 章ではまとめとして 5 章までの検討結果の評価及びマクロマネジメントのレベ
ルアップに向けた改善方策の提案を述べる。
1
2. 調査方針
2.1. 調査対象
本業務の調査対象は、本市水道事業の施設及び管路とする。
2.2. 検討方法
2.2.1. アセットマネジメントの実践サイクル
本業務におけるアセットマネジメントは厚生労働省『水道事業におけるアセットマネジ
メント(資産管理)に関する手引き』(以下、アセットマネジメントの手引き)に記載され
る内容と定義する。アセットマネジメントの手引きで定義される水道におけるアセットマ
ネジメントとは、
「水道ビジョンに掲げた持続可能な水道事業を実現するために、中長期的
な視点に立ち、水道施設のライフサイクル全体にわたって効率的かつ効果的に水道施設を
管理運営する体系化された実践活動」を指す。
アセットマネジメントは以下の4つの要素で構成される(図 2.1 参照)
。
1)必要情報の整備
2)ミクロマネジメントの実施
3)マクロマネジメントの実施
4)更新需要・財政収支見通しの活用
図 2.1 水道事業におけるアセットマネジメントの構成要素と実践サイクル
(出典)アセットマネジメントの手引き、2009、Ⅰ-15
2
1)
「必要情報の整備」は、ミクロマネジメントやマクロマネジメントの実施に必要な基本
情報を収集・蓄積・整理するものであり、両要素間を有機的に連結させる役割を果た
す。
2)
「ミクロマネジメントの実施」では、個別の水道施設ごとに「運転管理・点検調査」な
どの日常的な維持管理や「施設の診断と評価」を実施し、マクロマネジメントの実施
に必要なデータの収集や整備等を行う。
3)
「マクロマネジメントの実施」では、水道施設全体の視点から各施設の重要度・優先度
を考慮した上で、中長期的な観点から「更新需要見通し」及び「財政収支見通し」に
ついて検討する。
4)
「更新需要・財政収支見通しの活用」では、地域施設整備計画等の計画作成や、水道利
用者等に対して事業の必要性・効果を説明するための情報提供に、マクロマネジメン
トの実施を通じて得られた「更新需要見通し」及び「財政収支見通し」に関する検討
成果を活用する。
2.2.2. 本業務における検討内容
「2.2.1.アセットマネジメントの実践サイクル」で示したようにアセットマネジメント
の実施についてはマクロマネジメントの実施とミクロマネジメントの実施がある。
本検討では、固定資産台帳及びマッピングデータを用いてマクロマネジメントを実施す
る。マクロマネジメントでは中長期の更新需要及び財政収支の見通しの把握が必要であり、
施設の耐用年数や更新財源としての企業債の償還期間を考慮し、40 年の中長期の見通しに
ついて検討する。財政収支見通しにおいては、現行の料金を据置するケースと更新に必要な
財源を料金収入等により確保するケースについて実施する。
2.3. マクロマネジメントの検討手法
マクロマネジメントの検討手法は、アセットマネジメントの手引きでは、簡略型、標準型、
詳細型があり、更新需要の検討手法についてはタイプ 1~4 の 4 分類、財政収支の見通しの
検討手法についてはタイプ A~D の 4 分類に大別されている(表 2.1 参照)
。
2.3.1. 更新需要の検討手法
・ タイプ 1(簡略型)
:固定資産台帳等がない場合の検討手法
日常の維持管理や点検調査に必要な施設台帳は整備されているが、固定資産台帳がな
い場合は、資産の明細(取得年度、帳簿原価等)を把握することが基本的に困難である。
このような場合、過去の投資額(建設改良費等)に関するデータや類似施設の情報等を
もとに更新需要を算定する。
3
・ タイプ 2(簡略型)
:固定資産台帳等はあるが更新工事との整合が取れない場合の検討
手法
資産に関する台帳やデータは整備されており、資産の建設年度別の資産額(帳簿原価)
は把握できているが、台帳における施設の区分が更新工事と整合しておらず、個別の資
産(施設)ごとに優先度及び重要度を踏まえた更新時期の検討ができない。このような
場合、資産を経過年数別に集計した結果を用いて、更新時期を設定し更新需要を算定す
る。
・ タイプ 3(標準型)
:更新工事単位の資産台帳がある場合の検討手法
施設台帳や図面等があり、資産の取得年度や取得額等、更新需要を算定するためのデー
タが整備されている。構造物・設備の取得年度や管路の布設年度別延長データ等を基に、
法定耐用年数や経過年数などを参考にし、重要度に応じた更新時期を設定し、更新需要
を算定する(時間計画保全)
。さらに、機能診断や耐震診断結果等に基づき、個別施設
ごとに耐震化等を考慮した事業の前倒し(耐震化の早期実施)や補修等による更新時期
の最適化(供用期間の短縮又は延長(延命化)
)を検討し、更新需要を算定する(状態
監視保全)
。
・ タイプ 4(詳細型)
:将来の水需要等の推移を踏まえ再構築や施設規模の適正化を考慮
した場合の手法
将来人口の推移や拡張事業の推移等を勘案した需要水量を考慮して、水道施設の再構
築や適正な施設規模を検討するとともに、維持管理費を含めた水道施設全体のライフ
サイクルコストを考慮した更新需要を算出する。
2.3.2. 財政収支の見通しの検討手法
・ タイプ A(簡略型)
:事業費の大きさで判断する検討手法
地方公営企業法を適用していない簡易水道を統合した等の理由で、財政収支見通しを
検討するために必要な基礎データ等がない場合が考えられる。このような場合、収益的
収支、資本的収支、資金収支等の検討ができないため、更新事業費の大きさで実施可能
性を検討する。
・ タイプ B(簡略型)
:資金収支、資金残高により判断する検討手法
例えば、大口利用者の進出が計画されている等の理由で、将来の需要の動向(料金収入
の見通し)が不確実な場合や、料金体系の大幅改定を検討中で給水収益の見通しが立て
にくい場合が考えられる。このような場合、収益的収支の検討はできないが、資本的収
支は検討可能であるため、資本的収支を算定し、資金残高から事業の実施可能性や更新
財源の確保(損益勘定留保資金等(内部留保資金)
)を検討する。
4
・ タイプ C(標準型)
:簡易な財政シミュレーションを行う検討手法
一定の条件の下で、収益的収支、資本的収支、資金収支等の検討が可能な場合、別途算
定した更新需要に対して簡易な財政シミュレーションを行い、資金残高や企業債残高
を把握する。
・ タイプ D(詳細型)
:更新需要以外の変動要素を考慮した検討手法
水道料金、損益勘定留保資金等(内部留保資金)
、企業債残高の水準等について検討し、
適正な資金確保について検討する。
表 2.1 に更新需要及び財政収支見通しの検討手法タイプのまとめを示す。本業務ではタ
イプ 3C での検討を実施する。
表 2.1 更新需要及び財政収支見通しの検討手法タイプ
財政収支見通し
の検討手法
更新需要見通し
タイプ A
タイプ B
タイプ C
タイプ D
(簡略型)
(簡略型)
(標準型)
(詳細型)
タイプ 1A
タイプ 1B
タイプ 1C
タイプ 2A
タイプ 2B
タイプ 2C
タイプ 3A
タイプ 3B
タイプ 3C
の検討手法
タイプ 1
(簡略型)
タイプ 2
(簡略型)
タイプ 3
(標準型)
タイプ 4
タイプ 4D
(詳細型)
5
3. 情報整理
3.1. 情報整理方針
タイプ 3C 相当のマクロマネジメント手法を実施するため、基礎的なデータを整理しアセ
ットマネジメントの手引きの記入様式を作成する。作成する記入様式は以下の通りである。

様式 1
:年度別建設改良の実績及び計画

様式 2-1
:構造物及び設備の取得年度、帳簿原価等

様式 2-2
:管路の布設年度別延長
3.2. 固定資産台帳の整理
3.2.1. 整理方針
本調査では、構造物及び設備の更新需要の算出は平成 26 年度末時点の固定資産台帳を用
いて実施する。整理においては以下の点に留意して実施する(表 3.1 参照)
。

簡易支援ツール入力様式への適用を勘案し、
『系統』、
『区分』、
『工種』
、
『施設名』、
『帳
簿原価』
、
『取得年度』
、及び『法定耐用年数』
、の欄で整理する。

『系統』は、固定資産台帳の施設名称とする。“市内一円”は玉崎浄水場に含める。
“業務課”は業務係に変更し、
“給水係”及び“料金係”は業務係に変更する。
“小川
簡易水道”及び“水道事業所庁舎”は除外する。

『区分』は、固定資産台帳の部門名称とする。

『工種』は、
“土木”
、
“建築”
、
“機械”
、
“電気”、
“計装”、
“管路”
、
“量水器”
、
“土地”
、
及び“その他”の 9 つに分類する。どの工種に属するかは、部門、節名称、資産名称、
及び摘要等をもとに設定する。
“その他”は、工具・器具及び備品や車両運搬具等と
する。管路・量水器・土地・その他は更新需要算出対象外とする。

『施設名』は固定資産台帳の資産名称とする。

『帳簿原価』は固定資産台帳の取得価額とする。

固定資産台帳の償却作業区分名称が“全除却”の資産は既に廃止された資産であり調
査対象から除外する。

『取得年度』は、固定資産台帳の取得年度とする。

『法定耐用年数』は、固定資産台帳の耐用年数とする。
6
表 3.1 固定資産台帳整理方針一覧
項目
系統
区分
分類方法
分類名
玉崎
浄水場
根方
配水場
志賀第1・
2配水池
工務係
浄水係
水質係
総務係
その他
施設
取水部門
送水部門
浄水部門
配水部門
土木
建築
機械
電気
管路
量水器
土地
その他
その他
部門
工種
業務係
固定資産台帳の施設名称を
採用
給水部門 固定資産台帳の部門名称を
採用(簡易水道部門は既にな
いため対象外)
計装
部門、節名称、資産名称、及
び摘要等から設定。対象外資
産は、管路、量水器、土地、
その他、及び全除却資産。
施設名
資産名称
固定資産台帳の資産名称を
採用
帳簿原価
取得価額
固定資産台帳の取得価額を
採用
取得年度
1954年度~2014年度
固定資産台帳の取得年度を
採用
法定
耐用年数
0~60年
固定資産台帳の耐用年数を
採用。
7
3.2.2. 様式 1(建設改良費の実績)の作成
様式 1 では、年度別建設改良費の実績を現在価値化して記入する。このため、現在価値に
換算するためのデフレータを設定する必要がある。デフレータには国土交通省の建設工事
費デフレータ(上・工業用水道)を使用する。建設工事費デフレータ(上・工業用水道)は
1985 年度(昭和 60 年度)以降しか公表されていないため、1984 年度(昭和 59 年度)以前
については、比較的近い値を示している下水道のデフレータをもとに次式で算出する。
○○年度の上・工業用水道デフレータ=○○年度の下水道デフレータ×
(1985 年度の上・工業用水道デフレータ÷1985 年度の下水道デフレータ)
2005 年度(平成 17 年度)基準を 2014 年度(平成 26 年度)基準に直したデフレータを表
3.2 に示す。
表 3.2 建設工事費デフレータ
年度
1951年度
1952年度
1953年度
1954年度
1955年度
1956年度
1957年度
1958年度
1959年度
1960年度
1961年度
1962年度
1963年度
1964年度
1965年度
1966年度
1967年度
1968年度
1969年度
1970年度
1971年度
1972年度
1973年度
1974年度
1975年度
1976年度
1977年度
1978年度
1979年度
1980年度
1981年度
1982年度
1983年度
1984年度
上・工業用水道
下水道
下水道
(補正値)
(補正値)
(元データ)
(元データ) (元データ)
年度
2005年度 2005年度 2014年度
2005年度 2005年度 2014年度
2005年度
基準
基準
基準
基準
基準
基準
基準
14.8
14.9
13.4 1985年度
86.6
87.3
87.3
78.6
15.9
16.0
14.4 1986年度
85.8
86.2
86.2
77.6
17.0
17.2
15.5 1987年度
86.9
86.8
86.8
78.1
17.0
17.2
15.5 1988年度
88.6
88.4
88.4
79.6
17.1
17.3
15.5 1989年度
93.1
92.6
92.6
83.3
95.8
95.8
86.3
19.0
19.1
17.2 1990年度
96.2
20.1
20.3
18.2 1991年度
99.1
98.4
98.4
88.6
19.4
19.6
17.6 1992年度
100.6
99.6
99.6
89.6
19.9
20.1
18.1 1993年度
100.8
99.4
99.4
89.4
21.1
21.2
19.1 1994年度
101.2
99.6
99.6
89.6
23.4
23.6
21.2 1995年度
101.4
99.8
99.8
89.8
24.3
24.4
22.0 1996年度
101.4
99.5
99.5
89.5
24.9
22.4 1997年度
102.3
100.4
100.4
90.4
24.7
25.6
25.8
23.2 1998年度
100.6
98.9
98.9
89.0
97.8
97.8
88.0
26.4
26.6
23.9 1999年度
99.7
28.1
28.3
25.5 2000年度
100.1
98.0
98.0
88.2
29.6
29.9
26.9 2001年度
98.3
96.1
96.1
86.5
30.6
30.8
27.8 2002年度
97.3
95.5
95.5
85.9
32.8
33.1
29.8 2003年度
97.6
96.6
96.6
87.0
35.3
35.5
32.0 2004年度
98.5
98.3
98.3
88.5
36.0
36.3
32.7 2005年度
100.0
100.0
100.0
90.0
38.4
34.6 2006年度
101.6
101.8
101.8
91.6
38.1
49.1
105.0
105.0
94.5
48.7
44.2 2007年度
103.9
59.1
59.6
53.6 2008年度
107.3
110.9
110.9
99.8
59.8
60.2
54.2 2009年度
104.4
105.8
105.8
95.2
64.0
64.5
58.1 2010年度
106.1
106.1
95.5
104.4
67.3
67.8
61.0 2011年度
106.0
107.7
107.7
96.9
71.8
72.4
65.1 2012年度
105.0
106.1
106.1
95.5
78.1
78.7
70.8 2013年度
107.0
108.4
108.4
97.6
85.1
85.7
77.2 2014年度
109.9
111.1
111.1
100.0 (暫定)
86.0
86.7
78.1 2015年度
111.1
100.0 (推定)
86.3
87.0
78.3 (出典)建設工事費デフレーター 2005年度基準 国土交通省
86.1
86.8
78.1 ※上・工業用水道の補正値は1984年度以前を下水道の元データから
87.6
88.3
79.4 設定し、2015年度は2014年度と同値とした。
8
様式 1 は簡易支援ツールのステップ 1 によると各年度の建設改良費を入力するが、既に
存在しない資産も含まれるため、
本調査における様式 1 は建設改良費の投資実績ではなく、
固定資産台帳の情報をもとに作成する。区分毎に整理し、1.取水施設費、2.送水施設費、
3.浄水施設費、4.配水施設費、5.給水施設費、及び 6.その他施設費に分類した年度別建
設改良費の実績を図 3.1 及び表 3.3~3.4 に示す。※更新対象外の施設も含まれた値となっ
ている。
建設改良費の総額は約 161.9 億円であり、年度毎では 1993 年度(平成 5 年度)が最も多
く約 17.1 億円であり、次に 1989 年度(平成元年度)の約 11.7 億円となっている。
建設改良費の実績
(実質ベース)
1.取水施設費
2.送水施設費
3.浄水施設費
4.配水施設費
5.給水施設費
6.その他施設費
1,800
1,600
1,400
1,200
投
資
額 1,000
百
万
円
800
600
400
200
0
西暦年度
図 3.1 固定資産台帳での年度別取得金額(実質ベース)
9
表 3.3 様式 1(年度別取得金額、実質ベース)
実質ベース
単位:( 千円 )
西 暦 和 暦 1.取水施設費 2.送水施設費 3.浄水施設費 4.配水施設費 5.給水施設費 6.その他施設費
7. 合計
1954
1955
S 29
S 30
0
0
0
191,683
30,356
0
222,039
0
0
1956
1957
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
44,723
0
0
0
0
0
44,723
0
0
0
0
0
0
9,454
0
0
0
4,973
2,523
0
0
0
0
9,454
0
0
0
0
0
0
314
0
0
0
314
4,973
2,523
62
0
0
361
7,221
37,364
0
0
142
98
0
521
7,221
0
37,506
1967
1968
1969
S 42
S 43
0
0
0
0
60,317
173
42,622
371,795
16,840
5,783
322,114
3,397
1,982
4,870
0
0
0
20,410
50,387
759,096
S 44
13,278
0
451,742
269,553
1,518
0
736,091
1970
S 45
S 46
0
0
0
0
4,028
0
462,539
344,974
6,695
3,568
0
0
473,262
348,542
1958
1959
1960
1961
1962
1963
1964
1965
1966
1971
1972
0
0
0
0
0
0
S 47
0
24,817
278,148
389,475
4,226
0
696,666
1973
1974
1975
S 48
S 49
0
0
0
146,000
2,086
18,720
34,897
4,597
6,290
281
0
169,598
43,273
S 50
0
0
0
1,343
13,761
3,150
155
18,409
1976
S 51
0
0
1977
1978
1979
S 52
S 53
S 54
0
0
32,442
41,734
244,089
3,540
2,486
3,648
0
459
0
36,867
45,080
279,744
1980
1981
1982
S 55
S 56
S 57
0
2,042
0
0
0
0
0
3,366
22,808
0
885
401
29,965
187,195
6,935
13,142
5,341
0
0
3,203
331,652
600,393
467,978
1983
1984
1985
S 58
S 59
0
0
0
0
0
0
290,261
102,455
54,130
0
0
0
0
7,404
7,130
4,337
5,162
5,564
9,692
6,104
0
8,385
7,398
19,372
13,361
137,522
297,146
436,626
276,679
94,325
39,704
76,868
9,033
3,066
3,523
98,461
671,611
167,948
6,758
4,471
4,994
1,131
116
2,022
1,166,004
101,346
60
61
62
63
286,739
0
74
1,000
1,704
1986
1987
1988
S
S
S
S
0
0
3,571
138,363
1989
1990
1991
H 01
H 02
H 03
0
0
0
0
1,160,212
90,880
0
0
1,205
3,450
0
76,681
7,033
0
1992
1993
H 04
H 05
0
0
0
0
716
694
221,961
1,695,078
5,735
11,297
6,695
0
10,770
14,935
0
0
5,175
2,388
0
0
343,054
422,284
554,365
1,887
0
235,402
1,326
4,086
8,536
0
147
231
259,135
184,746
150,166
643,609
141,372
149,823
83,714
235,107
1,707,069
1994
H 06
0
23,991
1,607
264,988
1995
1996
H 07
H 08
0
0
0
0
809
2,741
327,310
414,368
1997
1998
H 09
H 10
0
0
0
0
161,179
1,427
390,798
232,088
1999
H 11
0
2000
2001
2002
H 12
H 13
H 14
16,212
8,898
0
0
0
39,205
42,780
0
218,604
121,521
132,501
18,957
0
0
239,385
5,317
9,253
272,912
2003
2004
H 15
H 16
0
0
0
0
52,829
50,100
247,997
371,742
10,980
6,787
0
0
311,806
428,629
2005
H 17
2006
H 18
0
0
0
0
196,439
251,513
H 19
0
0
20,268
1,747
4,952
0
0
2007
0
731
0
216,707
253,991
186,214
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
H 20
H 21
H 22
H 23
H 24
H 25
H 26
総計
0
0
0
0
0
0
0
59,387
0
0
0
0
0
27,037
0
162,336
0
0
0
24,959
5,336
0
22,735
2,262,167
184,814
122,751
199,660
326,253
259,815
477,639
153,818
13,337,515
181,262
10
4,139
0
0
4,312
3,518
9,589
6,377
0
5,739
318,288
0
0
0
0
0
0
54,216
301,356
188,953
127,063
203,178
360,801
271,528
504,676
182,292
16,193,909
表 3.4 様式 1(年度別取得金額、名目ベース)
名目ベース
単位:( 千円 )
西 暦 和 暦 1.取水施設費 2.送水施設費 3.浄水施設費 4.配水施設費 5.給水施設費 6.その他施設費
7. 合計
1955
S 29
S 30
0
0
0
0
0
0
29,621
0
4,691
0
0
0
34,312
0
1956
1957
S 31
S 32
0
0
0
0
0
0
7,692
1,725
0
0
0
0
7,692
1,725
1958
1959
S 33
S 34
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1960
1961
1962
S 35
S 36
S 37
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,055
555
0
0
0
60
0
0
60
1,055
555
1963
1964
S 38
S 39
0
0
0
0
14
0
81
1,677
0
0
22
0
117
1,677
1965
1966
S 40
S 41
0
0
0
0
0
44
8,938
4,293
34
866
0
0
8,972
5,203
1967
1968
S 42
S 43
0
0
0
16,746
11,461
103,222
1,555
89,429
533
1,352
0
0
13,549
210,749
1969
1970
1971
S 44
S 45
S 46
3,953
0
0
0
0
0
134,489
1,288
0
80,249
147,920
112,642
452
2,141
1,165
0
0
0
219,143
151,349
113,807
1972
1973
S 47
S 48
0
0
8,580
0
96,164
64,498
134,653
8,270
1,461
2,031
0
124
240,858
74,923
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
S 49
S 50
S 51
S 52
S 53
S 54
S 55
S 56
S 57
S 58
S 59
S 60
S 61
S 62
S 63
H 01
H 02
H 03
H 04
H 05
0
0
0
0
1,330
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2,598
17,802
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,118
728
514
245
19,516
132,543
221,300
0
58
781
1,354
5,813
15,038
10,441
2,843
1,004
2,976
0
642
621
18,707
7,461
18,835
25,469
158,975
97,372
229,332
340,792
216,676
73,704
31,544
60,399
499,609
110,473
110,151
966,675
78,385
67,924
198,911
1,516,123
3,372
1,708
2,055
1,517
2,376
4,910
10,143
4,169
5,798
5,571
3,446
4,056
4,319
7,574
5,380
3,725
4,307
6,230
5,139
10,104
0
84
0
280
0
0
0
2,500
4,780
0
6,662
7,098
2,380
2,753
900
97
1,744
0
6,000
0
23,197
9,981
21,404
27,511
182,197
234,825
463,373
365,263
227,312
80,056
43,006
77,366
521,346
131,241
119,274
971,501
87,412
74,154
210,692
1,526,848
1994
1995
1996
H 06
H 07
H 08
0
0
0
21,500
0
0
1,440
726
2,454
237,469
293,884
371,034
9,652
13,410
4,634
0
0
0
270,061
308,020
378,122
1997
1998
H 09
H 10
0
0
0
0
145,707
353,284
2,159
0
501,150
1999
2000
H 11
H 12
0
14,300
0
0
1,270
34,507
37,735
206,499
192,406
107,191
1,679
1,167
3,604
0
0
130
209,448
228,080
162,960
2001
2002
H 13
H 14
7,700
16,287
0
0
0
0
114,656
205,667
7,386
4,568
200
7,950
129,942
234,472
2003
2004
2005
H 15
H 16
H 17
0
0
0
0
0
0
45,947
44,325
0
215,691
328,890
176,813
9,550
6,005
18,243
0
0
0
271,188
379,220
195,056
2006
H 18
0
0
670
230,459
1,601
0
232,730
2007
2008
2009
H 19
H 20
H 21
0
0
0
0
0
0
0
0
0
171,310
184,481
116,895
4,680
4,132
4,106
0
0
0
175,990
188,613
121,001
2010
2011
2012
2013
2014
H 22
H 23
H 24
H 25
H 26
総計
0
0
0
0
0
43,570
0
0
0
26,380
0
93,606
0
24,195
5,096
0
22,735
1,195,522
190,674
316,269
248,122
466,031
153,818
10,339,415
3,360
9,296
6,090
0
5,739
231,686
0
0
0
0
0
43,764
194,034
349,760
259,308
492,411
182,292
11,947,563
1954
11
3.2.3. 様式 2-1 の作成
様式 2-1 は、構造物及び設備等について固定資産台帳から取得年度、帳簿原価等を整理
し、施設の健全度レベルや更新需要算定の基礎となる資料である。図 3.2 に様式 2-1 の入
力結果を示す。
②系統
③区分
④工種
⑤施設名
⑥帳簿原価
(千円)
⑦取得年度
⑧現在価値
⑨
⑩再投資価格 ⑪更新基準
(現有資産)
(千円)
法定耐用年数
(千円)
⑫更新基準
(更新後)
玉崎浄水場
浄水
機械
薬品注入ポンプ
540
1994
603
15
603
23
23
玉崎浄水場
浄水
機械
大型タンク
900
1994
1,004
20
1,004
30
30
玉崎浄水場
浄水
建築
浄水場管理棟
47,497
1968
171,079
50
171,079
75
75
玉崎浄水場
浄水
土木
着水井
4,402
1969
14,786
50
14,786
75
75
玉崎浄水場
浄水
土木
高速沈殿池
22,370
1969
75,140
60
75,140
90
90
玉崎浄水場
浄水
土木
急速ろ過池
26,640
1969
89,482
60
89,482
90
90
玉崎浄水場
浄水
土木
汚泥処理装置
12,937
1969
43,455
60
43,455
90
90
玉崎浄水場
取水
土木
門棚及び整地
3,953
1969
13,278
10
13,278
15
15
玉崎浄水場
浄水
機械
薬品注入設備
14,358
1969
48,228
15
48,228
23
23
玉崎浄水場
浄水
計装
計装設備
7,114
1969
23,896
10
23,896
15
15
玉崎浄水場
浄水
建築
発電機室(活性炭ろ過装置用動力室)
2,385
1972
6,898
34
6,898
51
51
玉崎浄水場
浄水
機械
ポンプ
2,198
1972
6,358
40
6,358
60
60
玉崎浄水場
浄水
土木
高速沈殿池
13,772
1972
39,835
60
39,835
90
90
玉崎浄水場
浄水
土木
急速ろ過池
19,157
1972
55,410
60
55,410
90
90
玉崎浄水場
浄水
土木
活性炭ろ過装置
48,641
1972
140,691
15
140,691
23
23
玉崎浄水場
浄水
計装
計装設備一式
2,008
1972
5,808
16
5,808
24
24
玉崎浄水場
浄水
電気
自家発電動力配線一式
7,276
1972
21,045
16
21,045
24
24
玉崎浄水場
浄水
電気
自家発電設備工事
23,658
1973
53,553
16
53,553
24
24
玉崎浄水場
浄水
機械
活性炭ろ過装置設備一式
31,188
1973
70,598
16
70,598
24
24
玉崎浄水場
浄水
計装
ベビコン
200
1974
373
10
373
15
15
市内一円
配水
土木
スラッチベット3号
6,000
1977
9,832
60
9,832
90
90
玉崎浄水場
浄水
建築
排水処理施設処理棟
79,900
1979
112,845
38
112,845
57
57
玉崎浄水場
浄水
土木
排水処理施設
44,128
1979
62,323
60
62,323
90
90
玉崎浄水場
浄水
土木
浄水場内舗装
8,246
1979
11,646
10
11,646
15
15
玉崎浄水場
浄水
建築
倉庫
8,000
1980
10,366
31
10,366
47
47
志賀第1・2配水池 配水
土木
第1加圧ポンプ室
2,386
1981
3,057
60
3,057
90
90
志賀第1・2配水池 配水
土木
第2加圧ポンプ室
2,149
1981
2,753
60
2,753
90
90
志賀第1・2配水池 配水
土木
第1配水池(志賀)
8,786
1981
11,257
60
11,257
90
90
志賀第1・2配水池 配水
土木
第2配水池
9,787
1981
12,539
60
12,539
90
90
志賀第1・2配水池 配水
機械
第1加圧ポンプ
9,206
1981
11,795
15
11,795
23
23
志賀第1・2配水池 配水
機械
第2加圧ポンプ
11,031
1981
14,133
15
14,133
23
23
志賀第1・2配水池 配水
機械
配水ポンプ
3,958
1981
5,071
15
5,071
23
23
志賀第1・2配水池 配水
電気
電気計装(テレメーター)設備一式
22,032
1981
28,228
20
28,228
30
30
根方配水場
配水
建築
電気機械計装室(根方配水池)
20,045
1985
25,511
47
25,511
71
71
玉崎浄水場
浄水
建築
ヨド物置(AYMS-17)
123
1986
158
7
158
11
11
玉崎浄水場
浄水
土木
天日乾燥床
8,847
1987
11,321
60
11,321
90
90
根方配水場
配水
電気
電気・機械・計装設備一式(根方配小池)
234,889
1989
281,916
16
281,916
24
24
玉崎浄水場
その他
建築
文書庫
6,000
1992
6,695
22
6,695
33
33
玉崎浄水場
浄水
機械
薬品注入ポンプ
621
1993
694
15
694
23
23
水質係
浄水
建築
岩沼市外一市三町水道水質検査建物
56,355
1997
62,339
30
62,339
45
45
根方配水場
配水
土木
高区配水池改良
14,700
1997
16,261
60
16,261
90
90
市内一円
浄水
機械
薬液定量ポンプ
890
1999
1,011
15
1,011
23
23
玉崎浄水場
浄水
計装
流量計
32,757
1999
37,217
10
37,217
15
15
玉崎浄水場
浄水
土木
玉崎浄水場高速沈殿池外外壁改良
10,756
2000
12,194
30
12,194
45
45
玉崎浄水場
浄水
土木
沈砂池手摺等改良
4,719
2000
5,350
45
5,350
68
68
市内一円
浄水
計装
多項目水質計
11,500
2000
13,037
10
13,037
15
15
市内一円
浄水
計装
遠方監視制御システム
9,000
2000
10,203
9
10,203
14
14
玉崎浄水場
取水
機械
取水ポンプ
14,300
2000
16,212
15
16,212
23
23
玉崎浄水場
配水
計装
送水・高区配水流量計
16,425
2001
18,981
10
18,981
15
15
玉崎浄水場
取水
機械
取水ポンプ(1台)
7,700
2001
8,898
15
8,898
23
23
玉崎浄水場
その他
計装
玉崎浄水場運転監視システム
7,950
2002
9,253
9
9,253
14
14
玉崎浄水場
取水
計装
玉崎浄水場監視カメラ
14,627
2002
17,025
9
17,025
14
14
根方配水場
配水
計装
根方配水場機会警備システム
2,544
2002
2,961
9
2,961
14
14
市内一円
浄水
電気
玉崎浄水場受変電設備
45,477
2003
52,289
16
52,289
24
24
玉崎浄水場
浄水
建築
倉庫
470
2003
540
7
540
11
11
市内一円
浄水
電気
玉崎浄水場送水ポンプ盤外改修
44,325
2004
50,100
15
50,100
23
23
志賀第1・2配水池 配水
計装
志賀配水池遠方監視システム
29,578
2006
32,280
9
32,280
14
14
玉崎浄水場
浄水
機械
薬注ポンプ
390
2006
426
15
426
23
23
玉崎浄水場
浄水
土木
浄水施設防水工事
19,725
2011
20,348
10
20,348
15
15
玉崎浄水場
浄水
建築
建物耐震補強工事(浄水場排水処理棟)
3,666
2012
3,839
10
3,839
15
15
市内一円
送水
機械
送水ポンプ
25,000
2013
25,623
15
25,623
23
23
市内一円
送水
計装
残留塩素計
1,380
2013
1,414
10
1,414
15
15
工務係
配水
機械
根方配水場次亜塩注入装置
5,980
2014
5,980
15
5,980
23
23
浄水係
浄水
計装
浄水場施設監視カメラ
7,700
2014
7,700
9
7,700
14
14
浄水係
浄水
計装
原水濁度計
2,400
2014
2,400
10
2,400
15
15
浄水係
浄水
機械
活性炭ろ過ポンプ1号
12,000
2014
12,000
15
12,000
23
23
図 3.2 様式 2-1(構造物及び設備リスト)
12
3.2.1 での整理結果をもとに更新対象外の施設や設備等を除き、様式 2-2 との重複を避け
るために管路関係の資産も削除して整理する。整理結果を図 3.3 に示す。構造物及び設備の
総資産額は 19.5 億円であり、年度毎の資産取得額は 1969 年度(昭和 44 年度)が最も多く
308.3 百万円であり、次に 1989 年度(平成元年度)の 281.9 百万円となっている。
(百万円)
350
資産取得額(構造物及び設備)
1969年度
300
1989年度
250
計装
電気
200
機械
150
土木
100
50
建築
0
年度
図 3.3 取得年度別帳簿原価(様式 2-1 構造物及び設備等)
13
3.3. マッピングデータの整理
3.3.1. 整理方針
本調査では、管路の更新需要の算出はマッピングデータを用いて実施する。整理において
は以下の点に留意して実施する。

簡易支援ツール入力様式への適用を勘案し、
『系統』、
『区分(基本種別 1)』、
『管種(基
本種別 2)
』
、
『口径(基本種別 3)』、
『施設名』、
『布設年度』
、
『延長』
、及び『法定耐用
年数』
、の欄で整理する。

『系統』は、マッピングデータの配水区名とする。

『区分』は、マッピングデータの用途区分とする。

『管種』は、マッピングデータの管種名及び継手をもとに設定する。表 3.5 に管種名
の設定を示す。

『口径』は、マッピングデータの口径(mm)とする。

『施設名』は用途区分をもとに“送水管”、
“配水本管”
、及び“配水支管”の 3 つに
分類する。ここで配水本管とは口径が 200mm 以上の配水管とする。送水管の現在の総
延長は 1.7 ㎞であるが、
更新事業の結果がマッピングデータに未反映のため 5,272.9m
となっている。そこで布設年度が新しい管路から 1.7 ㎞分を現存している管路とし
て整理する。

『布設年度』は、マッピングデータの施工年度とする。

『延長』は、マッピングデータの延長(m)とする。

『法定耐用年数』は、マッピングデータには記載がないため一律に 40 年とする。
表 3.5 管種名の設定
管種(マッピングシステム)
ACP…石綿セメント管
CIP…鋳鉄管
CSP…塗覆装鋼管
GP…亜鉛鍍鋼管
HIVP…耐衝撃性硬質塩化ビニール管
PE…高密度ポリエチレン管
PP…ポリエチレン管
SUS…ステンレス鋼管
VLGP…硬質塩化ビニールライニング鋼管 (一次防せい塗装)
VP…硬質塩化ビニール管
DIP…ダクタイル鋳鉄管
14
継手
管種設定
ACP(非耐震)
CIP(耐震)
CSP(耐震)
GP(耐震)
VP(非耐震)
PE(耐震)
PP(耐震)
SUS(耐震)
VLGP(耐震)
VP(非耐震)
A (DIP)
DIP(非耐震)
K (DIP)
DIP(非耐震)
K (DIP)
DIP(耐震)
T (DIP)
DIP(非耐震)
GX (DIP) DIP(耐震)
KF (DIP) DIP(耐震)
NS (DIP) DIP(耐震)
SⅡ (DIP) DIP(耐震)
S (DIP)
DIP(耐震)
備考
地盤良
3.3.2. 様式 2-2 の作成
様式 2-2 は、管路の健全度レベル及び更新需要を算定する基礎資料であり布設年度、管
種、延長等を整理する様式となっている。図 3.4 に様式 2-1 の入力イメージを示す。
系統
区分
管種
口径
施設名
布設年度
更新費用
(千円)
法定耐用年数
更新基準
(現有管路)
更新基準
(更新後)
延長
(m)
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
1993
433.2
40
70
70
5.7
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2001
30.4
40
70
70
0.4
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2002
6,764.0
40
70
70
89
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2004
17,867.6
40
70
70
235.1
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2005
31,205.6
40
70
70
410.6
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2006
17,822.0
40
70
70
234.5
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2007
40,340.8
40
70
70
530.8
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2008
18,300.8
40
70
70
240.8
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2009
243.2
40
70
70
3.2
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2010
22,564.4
40
70
70
296.9
根方高区
配水 DIP(耐震)
150 配水支管
2013
20,960.8
40
70
70
275.8
根方高区
配水 DIP(耐震)
75 配水支管
2006
6,719.9
40
70
70
163.9
根方高区
配水 DIP(耐震)
75 配水支管
2009
32.8
40
70
70
0.8
根方高区
配水 DIP(耐震)
75 配水支管
2013
12.3
40
70
70
0.3
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2002
10,203.7
40
70
70
217.1
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2003
893.0
40
70
70
19
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2004
94.0
40
70
70
2
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2005
742.6
40
70
70
15.8
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2006
3,995.0
40
70
70
85
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2007
2,293.6
40
70
70
48.8
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2008
5,635.3
40
70
70
119.9
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2009
4,441.5
40
70
70
94.5
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2010
14.1
40
70
70
0.3
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2011
799.0
40
70
70
17
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2012
2,613.2
40
70
70
55.6
根方高区
配水 DIP(耐震)
100 配水支管
2013
4,653.0
40
70
70
99
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
1989
10,831.5
40
70
70
124.5
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
1993
4,280.4
40
70
70
49.2
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
1995
13,867.8
40
70
70
159.4
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
1996
2,601.3
40
70
70
29.9
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
2001
30,493.5
40
70
70
350.5
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
2004
78,700.2
40
70
70
904.6
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
2005
95,647.8
40
70
70
1099.4
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
2006
8,047.5
40
70
70
92.5
根方高区
配水 DIP(耐震)
200 配水本管
2007
9,474.3
40
70
70
108.9
根方高区
配水 DIP(耐震)
250 配水本管
1992
3,326.4
40
70
70
33.6
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
1989
71,019.2
40
70
70
634.1
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
1990
20,876.8
40
70
70
186.4
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
1993
69,731.2
40
70
70
622.6
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
1994
25,379.2
40
70
70
226.6
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
1998
79,632.0
40
70
70
711
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
2001
1,422.4
40
70
70
12.7
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
2003
52,248.0
40
70
70
466.5
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
2009
22.4
40
70
70
0.2
根方高区
配水 DIP(耐震)
300 配水本管
2011
2,598.4
40
70
70
23.2
根方高区
配水 DIP(耐震)
450 配水本管
1996
49,750.2
40
70
70
299.7
図 3.4 様式 2-2(入力イメージ)
15
整理したデータでの布設年度別延長を図 3.5 に示す。管路の総布設延長は 293.1 ㎞であ
り、年度毎の布設延長は 1980 年度(昭和 55 年度)が最も長く 20.1 ㎞であり、次に 1969 年
度(昭和 44 年度)の 17.4 ㎞となっている。
延長(km)
25
布設年度別延長(口径別)
1980 年度
20
φ800
φ700
φ500
1969 年度
φ450
φ400
15
φ350
φ300
φ250
10
φ200
φ150
5
φ125
φ100
0
φ75
年度
φ50以下
図 3.5(1) 年度・口径別管路延長
延長(km)
25
布設年度別延長(管種別)
1980 年度
20
1969 年度
VP(非耐震)
VLGP(耐震)
SUS(耐震)
PP(耐震)
15
PE(耐震)
GP(耐震)
10
DIP(耐震)
DCIP(非耐震)
5
CSP(耐震)
0
CIP(耐震)
年度
図 3.5(2) 年度・管種別管路延長
16
ACP(非耐震)
3.4. 将来見通しの把握
3.4.1. 更新しなかった場合の健全度レベル
1)構造物及び設備
アセットマネジメント検討の対象期間(40 年)内に更新しない設定で構造物及び設備の
健全度レベルを試算する。ここで、健全度レベルの判断基準は、アセットマネジメントの手
引きに示された『健全資産』
(経過年数が法定耐用年数以内の資産)、
『経年化資産』
(経過年
数が法定耐用年数の 1.0~1.5 倍の資産)及び『老朽化資産』(経過年数が法定耐用年数の
1.5 倍を超える資産)の 3 区分を適用する。
本市では法定耐用年数を過ぎて使用している資産が資産額で 47.3 %存在している。更新
しなかった場合の老朽化資産は、現在の 40.6%から 40 年後には 35 %以上増え 76.2 %ま
で達する。個別に見ると、法定耐用年数の短い電気・計装設備関係が全て老朽化資産となっ
てしまう(図 3.6~図 3.7 及び表 3.6~表 3.7 参照)。
資産の健全度レベル(構造物及び設備)
2,500
2,000
資
産 1,500
額
百
1,000
万
円
500
0
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
西暦年度
健全資産 経年化資産 老朽化資産
図 3.6 構造物及び設備の健全度レベル(更新しない場合)
17
2056年
表 3.6 構造物及び設備の健全度レベル(更新しない場合)
【合計】(管路は除く)
区 分
健全資産
経年化資産
単位:千円
2016年
1,027,786
130,341
2021年
617,789
458,541
2026年
581,662
453,950
2031年
255,449
631,281
2036年
134,693
745,679
2041年
62,538
661,386
2046年
27,582
435,944
2051年
16,261
447,265
2056年
16,261
447,265
老朽化資産
計
791,414
873,211
913,929
1,062,811
1,069,169
1,225,617
1,486,015
1,486,015
1,486,015
1,949,541
1,949,541
1,949,541
1,949,541
1,949,541
1,949,541
1,949,541
1,949,541
1,949,541
【比率】(管路は除く)
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
単位:%
2056年
健全資産
52.7
31.7
29.8
13.1
6.9
3.2
1.4
0.8
0.8
経年化資産
老朽化資産
計
6.7
40.6
100
23.5
44.8
100
23.3
46.9
100
32.4
54.5
100
38.3
54.8
100
33.9
62.9
100
22.4
76.2
100
22.9
76.2
100
22.9
76.2
100
建築
土木
資産の健全度レベル(個別の健全度)
資産の健全度レベル(個別の健全度)
450
700
400
600
350
資 300
産
額 250
500
資
産
額
200
百
万 150
円
100
百
万
円
50
400
300
200
100
0
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
2016年2021年2026年2031年2036年2041年2046年2051年2056年
西暦年度
健全資産
経年化資産
健全資産
老朽化資産
電気
西暦年度
経年化資産 老朽化資産
機械
資産の健全度レベル(個別の健全度)
資産の健全度レベル(個別の健全度)
600
250
500
200
400
資
産
額 300
資 150
産
額
100
百
万
円 50
百 200
万
円
100
0
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全資産
経年化資産
西暦年度
健全資産
老朽化資産
経年化資産
老朽化資産
計装
資産の健全度レベル(個別の健全度)
200
180
160
資 140
産
120
額
100
百 80
万
60
円
40
20
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全資産
経年化資産
老朽化資産
図 3.7 構造物及び設備の健全度レベル(更新しない場合、工種毎)
18
表 3.7 構造物及び設備の健全度レベル(更新しない場合、工種毎)
建築
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
2016年
375,613
23,959
698
2021年
91,689
307,883
698
2026年
87,850
298,129
14,291
2031年
25,511
346,263
28,496
2036年
0
371,774
28,496
2041年
0
258,929
141,341
2046年
0
25,511
374,759
2051年
0
25,511
374,759
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
2016年
485,343
0
165,615
650,958
2021年
470,557
14,786
165,615
650,958
2026年
450,209
35,134
165,615
650,958
2031年
229,938
235,057
185,963
650,958
2036年
134,693
330,302
185,963
650,958
2041年
62,538
402,457
185,963
650,958
2046年
27,582
410,433
212,943
650,958
2051年
16,261
421,754
212,943
650,958
2016年
102,389
0
384,742
487,131
2021年
0
102,389
384,742
487,131
2026年
0
102,389
384,742
487,131
2031年
0
0
487,131
487,131
2036年
0
0
487,131
487,131
2041年
0
0
487,131
487,131
2046年
0
0
487,131
487,131
2051年
0
0
487,131
487,131
2016年
52,927
25,882
149,825
2021年
44,029
33,483
151,122
2026年
43,603
6,784
178,247
2031年
0
49,961
178,673
2036年
0
43,603
185,031
2041年
0
0
228,634
2046年
0
0
228,634
2051年
0
0
228,634
計
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
11,514
80,500
90,534
182,548
11,514
0
171,034
182,548
0
11,514
171,034
182,548
0
0
182,548
182,548
0
0
182,548
182,548
0
0
182,548
182,548
0
0
182,548
182,548
0
0
182,548
182,548
計
土木
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計
電気
単位:千円
2056年
0
25,511
374,759
400,270
単位:千円
2056年
16,261
421,754
212,943
650,958
単位:千円
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計
機械
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計装
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計
19
2056年
0
0
487,131
487,131
単位:千円
2056年
0
0
228,634
228,634
単位:千円
2056年
0
0
182,548
182,548
2)管路
更新しなかった場合の管路の健全度レベルを試算する。健全度レベルの判断基準は、構造
物及び設備の場合と同様に経過年数が法定耐用年数(40 年)以内のものを『健全管路』、法
定耐用年数の 1.0~1.5 倍を『経年化管路』、1.5 倍を超えるものを『老朽化管路』と位置づ
けることにする。
結果としては、2016 年度(平成 28 年度)で 2.8 %となっている老朽化管路が 40 年で
60%近く増え 64.6%に達し、健全管路はなくなる。個別に見ると、配水本管における 40 年
後の老朽化管路の占める割合が高くなっている(図 3.8~3.9 及び表 3.8~表 3.9 参照)
。
管路の健全度レベル
350
300
250
管
路 200
延
長 150
㎞
100
50
0
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
西暦年度
健全管路 経年化管路 老朽化管路
図 3.8 管路の健全度レベル(更新しない場合)
20
2051年
2056年
表 3.8 管路の健全度レベル(更新しない場合)
【全体】
単位:km
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
247.0
207.4
180.4
145.3
103.7
64.7
31.4
15.6
0.0
経年化管路
37.9
77.5
103.2
115.8
143.3
142.7
148.9
129.7
103.7
老朽化管路
8.1
8.2
9.6
32.0
46.1
85.7
112.8
147.8
189.4
計
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
健全管路
【比率】
単位:%
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
健全管路
84.3
70.8
61.5
49.6
35.4
22.1
10.7
5.3
0.0
経年化管路
12.9
26.4
35.2
39.5
48.9
48.7
50.8
44.3
35.4
老朽化管路
2.8
2.8
3.3
10.9
15.7
29.2
38.5
50.4
64.6
計
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
送水管
配水本管
管路の健全度レベル
管路の健全度レベル
2.0
50
1.8
45
1.6
40
1.4
管
路 1.2
延 1.0
長
0.8
35
管
路 30
延 25
長
20
㎞ 0.6
㎞ 15
0.4
10
0.2
5
0.0
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全管路
経年化管路
西暦年度
老朽化管路
健全管路
経年化管路
配水支管
管路の健全度レベル
300
250
管 200
路
延 150
長
㎞
100
50
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全管路
経年化管路
老朽化管路
図 3.9 管路の健全度レベル(更新しない場合、区分毎)
21
老朽化管路
表 3.9 管路の健全度レベル(更新しない場合、区分毎)
送水管
単位:km
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
健全管路
1.7
1.7
1.7
1.7
1.5
1.2
1.1
0.9
0.0
経年化管路
0.0
0.0
0.0
0.0
0.2
0.6
0.7
0.9
1.5
老朽化管路
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.2
計
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
配水本管
単位:km
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
31.6
30.6
27.9
15.7
9.7
5.8
2.2
0.6
0.0
経年化管路
8.1
9.2
11.8
16.1
21.9
24.8
25.7
15.1
9.7
老朽化管路
3.2
3.2
3.2
11.1
11.4
12.4
15.1
27.3
33.3
計
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
健全管路
配水支管
単位:km
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
213.7
175.1
150.7
127.8
92.4
57.8
28.1
14.2
0.0
経年化管路
29.8
68.3
91.3
99.7
121.2
117.4
122.6
113.7
92.4
老朽化管路
4.9
4.9
6.3
20.8
34.7
73.2
97.7
120.5
155.9
計
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
健全管路
22
3.4.2. 更新基準を考慮して更新する場合の健全度レベル
1)構造物及び設備
法定耐用年数は減価償却の償却年数を設定するための会計上の設定値であり、更新時期
については水道事業者の実情に応じた更新基準を設定することが望ましい。今回の検討で
は使用実態に関する詳細な調査は実施しないため法定耐用年数の 1.5 倍を一つの目安と考
え、更新基準とする。法定耐用年数の 1.5 倍で更新する場合は、老朽化資産は発生せず経年
化資産が増減しながら推移することとなる。経年化資産は 2036 年度(平成 48 年度)にピー
クの 70.5 %に達するが、その後減少し約 30~40 %で推移する。
(図 3.10~図 3.11 及び表
3.10~表 3.11 参照)
。
資産の健全度レベル(構造物及び設備)
2,500
2,000
資
産 1,500
額
百
万 1,000
円
500
0
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
西暦年度
健全資産
経年化資産
老朽化資産
図 3.10 構造物及び設備の健全度レベル(法定耐用年数の 1.5 倍で更新)
23
表 3.10 構造物及び設備の健全度レベル(法定耐用年数の 1.5 倍で更新)
【合計】(管路は除く)
単位:千円
区 分
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
1,158,663 1,230,144 1,416,665 1,180,433
1,819,894 1,491,000 1,455,451 1,167,552 574,652
健全資産
129,647 458,541 494,090 781,989 1,374,889 790,878 719,397 532,876 769,108
経年化資産
老朽化資産
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541
計
【比率】(管路は除く)
単位:%
区 分
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
健全資産
93.4
76.5
74.7
59.9
29.5
59.4
63.1
72.7
60.6
経年化資産
6.7
23.5
25.3
40.1
70.5
40.6
36.9
27.3
39.5
老朽化資産
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
計
100
100
100
100
100
100
100
100
100
建築
土木
資産の健全度レベル(個別の健全度)
資産の健全度レベル(個別の健全度)
450
700
400
600
350
資
300
産
額 250
500
資
産 400
額
300
百
万 200
円
百 200
万
円 150
100
100
50
0
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
西暦年度
健全資産
経年化資産
健全資産
老朽化資産
電気
経年化資産
老朽化資産
機械
資産の健全度レベル(個別の健全度)
資産の健全度レベル(個別の健全度)
600
250
500
200
資400
産
資 150
産
額
額
300
百
万
円200
百
万
円
100
100
50
0
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
西暦年度
健全資産
経年化資産
老朽化資産
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計装
資産の健全度レベル(個別の健全度)
200
180
160
140
資
120
産
額 100
80
百
万 60
円 40
20
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全資産
経年化資産
老朽化資産
図 3.11 構造物及び設備の健全度レベル(法定耐用年数の 1.5 倍で更新、工種毎)
24
表 3.11 構造物及び設備の健全度レベル(法定耐用年数の 1.5 倍で更新、工種毎)
建築
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計
土木
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計
電気
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計
機械
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計
計装
区 分
健全資産
経年化資産
老朽化資産
計
単位:千円
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
376,311 92,387 101,443 54,007 27,798 137,502 374,061 368,064 389,038
23,959 307,883 298,827 346,263 372,472 262,768 26,209 32,206 11,232
0
0
0
0
0
0
0
0
0
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
400,270
単位:千円
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
650,958 636,172 615,824 390,977 179,965 228,153 215,601 229,204 68,165
0 14,786 35,134 259,981 470,993 422,805 435,357 421,754 582,793
0
0
0
0
0
0
0
0
0
650,958
650,958
650,958
650,958
650,958
650,958
650,958
650,958
650,958
単位:千円
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
487,131
0
0
487,131
384,742
102,389
384,742
487,131
130,617
458,903
356,514
434,842
487,131
102,389
356,514
0
0
28,228
0
130,617
0
0
0
0
52,289
0
0
0
487,131
487,131
487,131
487,131
487,131
487,131
487,131
487,131
単位:千円
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
203,446 195,151 221,850 178,673 59,532 202,513 227,204 202,007 104,507
1,430 26,627 124,127
25,188 33,483
6,784 49,961 169,102 26,121
0
0
0
0
0
0
0
0
0
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
228,634
単位:千円
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
102,048 182,548 131,592 56,764 176,740 131,592 56,764 182,548 131,592
80,500
0 50,956 125,784
5,808 50,956 125,784
0 50,956
0
0
0
0
0
0
0
0
0
182,548
182,548
182,548
182,548
25
182,548
182,548
182,548
182,548
182,548
2)管路
管路の更新基準については、厚生労働省の調査結果を採用する。平成 21 年度に厚生労働
省が実施した「水道事業におけるアセットマネジメント(資産管理)の取組状況調査」(以
下、取組状況調査)において、タイプ 4 またはタイプ 3 のアセットマネジメントを実施して
いる水道事業者等では、40 年~80 年での更新を設定している。管種別では普通鋳鉄管は 40
年~50 年、鋼管では 40 年~70 年、ダクタイル鋳鉄管で防食対策としてポリエチレンスリ
ーブが施されていない一般的な土壌では 40 年~80 年、耐震継手や防食対策を有するもので
は 60 年~100 年程度の設定が行われている。
管路の更新実績については、関西水道事業研究会における調査事例 1)2)があり、平均使用
年数は 59.3 年であった。
(公財)水道技術研究センターでは、管路事故の実績を分析し、管路の機能劣化予測式(経
過年数による事故率の推定、図 3.12 参照)3)を公表している。手引きでは、管路の実使用
年数については、先進事業体の更新基準と機能劣化予測式による事故率及び耐震性能を考
慮して、管種(様式 2-2 の管種区分)ごとに表 3.12 のように提案している。
本調査では上記研究結果及びマッピングデータの整理結果より管路の更新基準を表 3.13
のように設定する。
1)長期的視点から見た設備投資と経営のあり方~設備更新時代を迎えて~、平成 14 年 3
月、関西水道事業研究会(京都府企業局、大阪府水道部、兵庫県企業庁、奈良県水道
局、京都市水道局、大阪市水道局、神戸市水道局)
2)長期的視点から見た設備投資と経営のあり方~設備更新時代を迎えて~中間報告書
(案)
、平成 12 年 3 月、関西水道事業研究会
3)持続可能な水道サービスのための管路技術に関する研究(e-Pipe)報告書、平成 23 年、
水道技術研究センター
図 3.12 管路の機能劣化予測式の一例
26
表 3.12 管路の更新基準(実使用年数)の設定例(手引きより)
水道統計の管種区分
更新基準の初期設定値
(法定耐用年数)
実使用年数の設定値例
耐震性能*
事故率、耐震性能
レベル レベル
を考慮した更新基
1
2
準としての一案**
×
40年~50年
50年
×
○
○
80年
鋳鉄管 (ダクタイル鋳鉄管は含まない)
ダクタイル鋳鉄管 耐震型継手を有する
ダクタイル鋳鉄管 K型継手等を有するもののうち
60年~80年
良い地盤に布設されている
ダクタイル鋳鉄管(上記以外・不明なものを含む)
鋼管 (溶接継手を有する)
40年~70年
鋼管 (上記以外・不明なものを含む)
40年
40年
石綿セメント管 (m)
硬質塩化ビニル管 (RRロング継手等を有する)
硬質塩化ビニル管 (RR継手等を有する)
40年~60年
硬質塩化ビニル管 (上記以外・不明なものを含む)
40年
コンクリート管
40年
鉛管
ポリエチレン管 (高密度、熱融着継手を有する)
40年~60年
ポリエチレン管 (上記以外・不明なものを含む)
ステンレス管 耐震型継手を有する
40年~60年
ステンレス管 (上記以外・不明なものを含む)
40年
その他 (管種が不明なものを含む)
* 平成18年度管路の耐震化に関する検討会報告書、平成19年3月
注1)~注3)は、検討会報告書を参照
70年
○
注1)
60年
70年
40年
40年
60年
50年
40年
40年
40年
60年
40年
60年
40年
40年
○
○
―
×
○
○
×
―
―
○
○
○
―
―
×
○
―
×
注2)
×
×
―
―
注3)
×
○
―
―
** 事故率及び耐震性能を考慮した設定の例ですので、管路の布設環境(地質、土壌の腐食性、ポリエチ
レンスリーブの有無など)、管種別の布設時期、漏水事故実績等、実業体の実情を踏まえた設定を心がけ
てください。
表 3.13 管路の更新基準設定
管種(マッピングシステム)
継手
ACP…石綿セメント管
CIP…鋳鉄管
CSP…塗覆装鋼管
GP…亜鉛鍍鋼管
HIVP…耐衝撃性硬質塩化ビニール管
PE…高密度ポリエチレン管
PP…ポリエチレン管
SUS…ステンレス鋼管
VLGP…硬質塩化ビニールライニング鋼管
(一次防せい塗装)
VP…硬質塩化ビニール管
DIP…ダクタイル鋳鉄管
A (DIP)
K (DIP)
K (DIP)
T (DIP)
GX (DIP)
KF (DIP)
NS (DIP)
SⅡ (DIP)
S (DIP)
27
管種設定
更新基準
年数(年)
備考
ACP(非耐震)
CIP(耐震)
CSP(耐震)
GP(耐震)
VP(非耐震)
PE(耐震)
PP(耐震)
SUS(耐震)
40
50
70
40
40
60
60
60
VLGP(耐震)
70
VP(非耐震)
DIP(非耐震)
DIP(非耐震)
DIP(耐震)
DIP(非耐震)
DIP(耐震)
DIP(耐震)
DIP(耐震)
DIP(耐震)
DIP(耐震)
40
60
60
70 地盤良
60
80
80
80
80
80
管路更新基準で更新する場合は、老朽化管路及び経年化管路が増減しながら推移する。老
朽化管路率は数%で推移し今後 40 年間で大きく増加することはない。経年化管路率は 2036
年度(平成 48 年度)から 2046 年度(平成 58 年度)にかけてピークの約 20 %となる。そ
の後経年化管路率は減少し健全管路率が 77.1 %となる(図 3.13~3.14 及び表 3.14~表
3.15 参照)
。
管路の健全度レベル
350
300
250
200
管
路
延 150
長
㎞
100
50
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全管路 経年化管路 老朽化管路
図 3.13 管路の健全度レベル(更新基準で更新)
28
表 3.14 管路の健全度レベル(更新基準で更新)
【全体】
単位:km
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
267.7
248.6
246.2
239.9
230.2
231.7
225.4
226.4
226.1
経年化管路
18.3
37.4
46.7
52.6
62.4
59.9
65.4
56.9
55.3
老朽化管路
7.1
7.1
0.2
0.6
0.6
1.5
2.4
9.8
11.8
計
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
293.1
健全管路
【比率】
単位:%
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
91.3
84.8
84.0
81.8
78.5
79.0
76.9
77.2
77.1
経年化管路
6.2
12.8
15.9
18.0
21.3
20.4
22.3
19.4
18.9
老朽化管路
2.4
2.4
0.1
0.2
0.2
0.5
0.8
3.4
4.0
計
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
健全管路
送水管
配水本管
管路の健全度レベル
資産の健全度レベル
2
50
2
45
2
40
1
35
1
管
路 1
延
1
長
1
㎞
0
30
管
路 25
延
20
長
15
㎞
10
0
5
0
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
西暦年度
健全管路
経年化管路
老朽化管路
健全管路
経年化管路
老朽化管路
配水支管
資産の健全度レベル
300
250
200
管
路 150
延
長
100
㎞
50
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全管路
経年化管路
老朽化管路
図 3.14 管路の健全度レベル(更新基準で更新、区分毎)
29
表 3.15 管路の健全度レベル(更新基準で更新、区分毎)
送水管
単位:km
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
健全管路
1.7
1.7
1.7
1.7
1.5
1.2
1.1
0.9
0.0
経年化管路
0.0
0.0
0.0
0.0
0.2
0.6
0.7
0.9
1.5
老朽化管路
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.2
計
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
1.7
配水本管
単位:km
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
31.7
30.6
31.2
26.8
21.0
17.1
15.5
18.6
22.3
経年化管路
8.1
9.2
11.8
16.1
21.9
24.8
25.7
15.1
9.7
老朽化管路
3.2
3.2
0.0
0.1
0.1
1.1
1.8
9.3
11.0
計
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
43.0
健全管路
配水支管
単位:km
区 分
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
234.3
216.3
213.3
211.3
207.7
213.4
208.8
206.9
203.8
経年化管路
10.1
28.2
34.9
36.5
40.2
34.6
39.0
40.9
44.0
老朽化管路
3.9
3.9
0.2
0.5
0.4
0.4
0.6
0.6
0.6
計
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
248.4
健全管路
30
4. 更新需要の算定
4.1. 法定耐用年数で更新した場合の更新需要
1)構造物及び設備
法定耐用年数で更新する場合の構造物及び設備の更新需要を試算する。結果は図 4.1~図
4.2 及び表 4.1 に示すとおりであり、耐用年数どおりに更新してこなかった設備を集中して
更新する 2016~2020 年度(平成 28~32 年度)の更新需要が 1,300 百万円を超える。その後
は 2031~2035 年度(平成 43~47 年度)と 2046~2050 年度(平成 58~62 年度)〕にピーク
を迎え、期間内の更新需要が 885 百万円を超える。
更新需要(構造物及び設備)
1,400
1,200
1,000
更
新
需 800
要
600
百
万 400
円
200
0
建築
土木
電気
機械
計装
図 4.1 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数で更新)
表 4.1 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数で更新)
単位:千円
区 分
2016年~ 2021年~ 2026年~ 2031年~ 2036年~ 2041年~ 2046年~ 2051年~
2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年
建築
308,581
4,537
63,037
29,350
7,393
4,537
17,264
117,382
土木
180,401
20,348
245,195
256,284
97,079
55,304
176,936
20,348
電気
487,131
0
0
458,903
28,228
0
406,614
52,289
機械
184,605
426
43,603
177,243
1,430
43,603
177,243
426
計装
171,034
83,236
93,504
89,044
93,504
83,236
107,012
75,536
計
1,331,752
108,547
445,339
1,010,824
227,634
186,680
885,069
265,981
31
建築
土木
更新需要(構造物及び設備)
更新需要(構造物及び設備)
350
300
300
250
更
新 200
需
要 150
更 250
新
需 200
要
150
百 100
万
円 50
百 100
万
円 50
0
0
建築
土木
機械
電気
更新需要(構造物及び設備)
更新需要(構造物及び設備)
600
500
更
新 400
需
要 300
更
新
需
要
百 200
万
円 100
百
万
円
0
200
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
機械
電気
計装
更新需要(構造物及び設備)
180
160
140
更
新 120
需 100
要
80
百 60
万
40
円
20
0
計装
図 4.2 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数で更新、工種毎)
32
2)管路
本調査における管路更新は既存の管路を同口径及び同延長で更新することを前提に実施
する。更新費用の算出は以下の式を用いて行う。
(管路更新費用) = (布設単価)×(管路延長)
布設単価は本市更新実績を用いて算定し、口径 150mm 未満は水道配水用ポリエチレン管
(PE)に更新、150mm 以上は GX 型ダクタイル鋳鉄管(DIP(GX))を採用することとする。表
4.2 に管路の布設単価を示す。
表 4.2 管路の布設単価
#
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
管種・継手口径施工条件
工種
PE75車道、昼間施工
PE100車道、昼間施工
DIP(GX)150車道、昼間施工
DIP(GX)200車道、昼間施工
DIP(GX)250車道、昼間施工
DIP(GX)300車道、昼間施工
DIP(GX)350車道、昼間施工
DIP(GX)400車道、昼間施工
DIP(GX)450車道、昼間施工
DIP(GX)700車道、昼間施工
DIP(GX)900車道、昼間施工
DIP(GX)1000車道、昼間施工
開削工
開削工
開削工
開削工
開削工
開削工
開削工
開削工
開削工
開削工
開削工
開削工
管種・継手
PE
PE
DIP(GX)
DIP(GX)
DIP(GX)
DIP(GX)
DIP(GX)
DIP(GX)
DIP(GX)
DIP(GX)
DIP(GX)
DIP(GX)
施工条件
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
車道、昼間施工
口径
(mm)
75
100
150
200
250
300
350
400
450
700
900
1000
単価
(円/m)
41,000
47,000
76,000
87,000
99,000
112,000
128,000
146,000
166,000
318,000
535,000
693,000
管路の更新需要を試算した結果は、図 4.3 及び表 4.3 に示すとおりであり、法定耐用年
数を超えて使用している管路の更新があるため、2016~2020 年度(平成 28~32 年度)の更
新需要が多く 5,440 百万円を超えている。2021 年度(平成 33 年度)以降の更新需要は 5 年
間の更新費用が約 2,800 百万円から約 916 百万円で推移する。
33
管路更新工事費
6,000
5,000
更
新 4,000
需
要
3,000
百
万 2,000
円
1,000
0
送水管
配水本管
配水支管
図 4.3 管路の更新需要(法定耐用年数で更新)
表 4.3 管路の更新需要(法定耐用年数で更新)
単位:千円
区 分
送水管
2016年~ 2021年~ 2026年~ 2031年~ 2036年~ 2041年~ 2046年~ 2051年~
2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年
0
0
0
15,626
51,903
15,009
34,047
103,820
配水本管
1,403,334
416,973
1,689,951
595,254
402,377
359,749
250,178
66,622
配水支管
4,037,144
1,256,482
1,118,173
1,821,367
1,873,526
1,545,237
820,564
745,874
5,440,478
1,673,455
2,808,124
2,432,247
2,327,806
1,919,995
1,104,789
916,316.0
計
34
表 4.4 及び図 4.4 に法定耐用年数で更新する場合の管路の更新対象延長を示す。法定耐
用年数を超えて使用している管路の更新があるため、2016~2020 年度(平成 28~32 年度)
の更新延長が最も長く、約 85.6 ㎞(年平均 17.1 ㎞)に達する。2021~2045 年度(平成 33
~57 年度)の 25 年間は、5 年間の更新延長が約 27.0 ㎞から約 41.6 ㎞の間を推移する。
また、40 年間の総更新延長は約 293.1 ㎞となる。
表 4.4 管路の更新延長(法定耐用年数で更新)
単位:m
区 分
送水管
2016年
~2020
2021年
~2025
2026年
~2030
2031年
~2035
2036年
~2040
2041年
~2045
2046年
~2050
2051年
~2055
総延長
0
0
0
206
356
103
233
850
1,748
配水本管
12,442
2,646
12,170
6,020
3,948
3,551
1,607
609
42,993
配水支管
73,226
24,447
22,860
35,406
34,662
29,651
13,951
14,172
248,375
85,668
27,093
35,030
41,632
38,966
33,305
15,791
15,631
293,116
計
更新対象管路延長
90
80
70
60
管
路 50
延
40
長
㎞
30
20
10
0
送水管
配水本管
配水支管
図 4.4 管路の更新延長(法定耐用年数で更新)
35
4.2. 更新基準で更新する場合の更新需要
1)構造物及び設備
法定耐用年数の 1.5 倍で構造物及び設備を更新する場合は、法定耐用年数で更新する場
合に比べて更新需要が減少し、法定耐用年数基準で 15 年周期であったピークが 20 年以上
になる。結果を図 4.5~図 4.6 及び表 4.5 に示す。
更新需要(構造物及び設備)
1,400
1,200
1,000
更
新
需 800
要
600
百
万 400
円
200
0
建築
土木
電気
機械
計装
図 4.5 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数の 1.5 倍で更新)
表 4.5 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数の 1.5 倍で更新)
単位:千円
区 分
2016年~ 2021年~ 2026年~ 2031年~ 2036年~ 2041年~ 2046年~ 2051年~
2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年
建築
698
13,593
14,903
0
113,543
237,257
698
25,511
土木
165,615
0
20,348
24,924
140,691
47,328
24,924
0
電気
384,742
0
102,389
0
356,514
0
78,328
52,289
機械
151,122
27,125
426
31,981
169,102
26,121
426
1,004
計装
171,034
0
50,956
125,784
5,808
50,956
125,784
0
計
873,211
40,718
189,022
182,689
785,658
361,662
230,160
78,804
36
建築
土木
更新需要(構造物及び設備)
更新需要(構造物及び設備)
250
400
200
更
新
需 150
要
更 300
新
250
需
要 200
350
百
万
円
100
百 150
万
円 100
50
50
0
0
建築
電気
土木
機械
更新需要(構造物及び設備)
更新需要(構造物及び設備)
180
450
400
160
350
更
新 300
需
250
要
200
百
150
万
円 100
140
更
新 120
需
100
要
80
百
万 60
円 40
50
20
0
0
機械
電気
計装
更新需要(構造物及び設備)
180
160
140
更
新 120
需
100
要
80
百
万 60
円 40
20
0
計装
図 4.6 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数の 1.5 倍で更新、工種毎)
37
2)管路
3.4.2 で設定した更新基準で管路を更新する場合、法定耐用年数で更新する場合にピーク
であった 2016~2020 年度
(平成 28~32 年度)
の 5 年間の更新需要約 5,600 百万円が約 1,973
百万円に減少する。2056~2060 年度(平成 68~72 年度)に約 3,273 百万円の更新需要が発
生するが、今後 40 年間は約 1,130~2,239 百万円で推移する。結果を図 4.7 及び表 4.6 に
示す。
管路更新工事費
6,000
5,000
更
新 4,000
需
要
3,000
百
万 2,000
円
1,000
0
送水管
配水本管
配水支管
図 4.7 管路の更新需要(更新基準で更新)
表 4.6 管路の更新需要(更新基準で更新)
単位:千円
区 分
送水管
2016年~ 2021年~ 2026年~ 2031年~ 2036年~ 2041年~ 2046年~ 2051年~
2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年
0
0
0
0
0
0
0
0
配水本管
5,366
313,283
754,733
15,973
7,023
205,327
469,427
390,567
配水支管
1,968,577
1,008,211
1,072,340
1,585,433
2,232,906
1,287,439
661,358
694,072
1,973,943
1,321,494
1,827,073
1,601,406
2,239,929
1,492,766
1,130,785
計
38
1,084,639.0
表 4.7 及び図 4.8 に更新基準で更新する場合の管路の更新対象延長を示す。更新基準で
は、2016~2020 年度(平成 28~32 年度)の更新延長が約 41.2 ㎞(年平均約 8.2 ㎞)であ
り法定耐用年数で更新した場合と比較して約 44 ㎞短くなっている。2021~2045 年度(平
成 33~57 年度)の 25 年間は、5 年間の更新延長が約 27.0 ㎞から約 41.6 ㎞の間を推移す
る。また、40 年間の総更新延長は約 227.6 ㎞(年平均約 5.7 ㎞)となる。
表 4.7 管路の更新延長(更新基準で更新)
単位:m
区 分
送水管
2016年
~2020
2021年
~2025
2026年
~2030
2031年
~2035
2036年
~2040
2041年
~2045
2046年
~2050
2051年
~2055
総延長
0
0
0
0
0
0
0
0
0
配水本管
54
3,191
7,821
184
67
1,954
5,590
4,980
23,841
配水支管
41,123
21,477
20,877
31,790
40,381
25,033
12,094
10,984
203,759
41,177
24,668
28,698
31,974
40,448
26,987
17,684
15,964
227,600
計
更新対象管路延長
45
40
35
管
路
延
長
㎞
30
25
20
15
10
5
0
送水管
配水本管
配水支管
図 4.8 管路の更新延長(更新基準で更新)
39
4.3. 更新需要まとめ
図 4.9 及び図 4.10 に法定耐用年数及び更新基準で更新した場合の更新需要(構造物及び
設備と管路の総額)をそれぞれ示す。双方とも耐用年数及び更新基準を超過して使用してい
る資産の更新需要が最も大きい。また、2016~2055 年度(平成 28~67 年度)の 40 年間の
更新需要総額は、法定耐用年数が約 230.9 億円(年平均 5.8 億円)であり、更新基準ベース
が約 154.1 億円(年平均約 3.9 億円)となる。
(百万円)
4,000
3,500
3,000
更新需要(法定耐用年数)
管路
38.8億円
計装
2,500
機械
2,000
電気
1,500
土木
1,000
建築
500
0
年度
図 4.9 更新需要(法定耐用年数)
(百万円)
4,000
更新需要(更新基準)
管路
3,500
3,000
2,500
2,000
計装
機械
18.2億円
電気
1,500
土木
1,000
500
建築
0
年度
図 4.10 更新需要(更新基準)
40
5. 財政収支見通しの検討
4.2 で算定した更新需要に基づいて財政収支見通しを検討する。現行の料金水準での財政
収支見通しを検討し、その上で料金改定による財源確保ケースを検討する。
5.1. 財政関係データ整理
財政収支に関する各種費目・項目の実績値を整理し、中長期の財政収支計算の基礎資料を
作成する。財政関係データの実績値は決算書を用いて行う。実績値の整理にあたっては表
5.1 に示す方法で行う。
表 5.1(1) 財政関係データの実績値設定方法
●収益的収支
業務量
収入の部
人
件
事
務
費
動
受
修
力
水
繕
費 決算書より
費 決算書より
費 決算書より
予測値の設定方法
(H27)
水需要予測より
予算書より(税抜額を推定)
予算書より(税抜額を推定)
予算書より(税抜額を推定)
予算書より
予算書より(税抜額を推定)
予算書より
予算書より
予算書より
予算書より(営業外収益-受
取利息及び配当金-加入金
-長期前受金戻入-他会計
補助金-国庫補助金、税抜
額を推定)
決算書より(固定資産売却益
+過年度損益修正益)
-
予算書より(給料+手当等+
賞与引当金繰入額+法定福
利費+法定福利費引当金繰
入額、全て非課税と想定)
予算書より(取水及び浄配水
費+総係費-人件費、税抜
額を推定)
予算書より
予算書より
予算書より
費 決算書より
予算書より
費
費
用
息
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より(消費税及び地方
そ の 他 営 業 外 費 用
消費税+雑支出)
特
別
損
失 決算書より
予
備
費-
計 ②
-
①-②
-
累計(2015年度基準)
給水収益÷年間総有収水量
供給単価(円/m 3 )
予算書より
予算書より
予算書より(税抜額を推定)
予算書より
予算書より(消費税及び地方
雑支出は税抜額を推定
消費税+雑支出)
予算書より
予算書より
-
-
給水原価(円/m 3 )
総支出÷年間総有収水量
年
給
受
そ
受
加
長
他
国
間 有 収 水 量 ( 千 m3)
水収益(料金収入)
託 工 事 収 益
の 他 営 業 収 益
取利 息及 び配 当金
入
金
期 前 受 金 戻 入
会 計 補 助 金
庫
補
助
金
実績値の設定方法
(H22~H26)
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より(営業外収益-受
取利息及び配当金-加入金
そ の 他 営 業 外 収 益
-長期前受金戻入-他会計
補助金-国庫補助金)
特
別
利
計 ①
支出の部
受
託
工
事
減
価
償
却
資
産
減
耗
そ の 他 営 業 費
支
払
利
損益
決算書より(固定資産売却益
+過年度損益修正益)
-
決算書より(給料+手当等+
賞与引当金繰入額+法定福
費
利費+法定福利費引当金繰
入額)
益
決算書より(取水及び浄配水
費+総係費-人件費)
総支出÷年間総有収水量
41
備考
固定資産売却益は税抜額を
推定
受託管理費関係の人件費を
除く
受託工事費の人件費は非課
税と想定
給水収益÷年間総有収水量
厳密な給水原価計算とは異
なる。財政予測には影響なし
表 5.1(2) 財政関係データの実績値設定方法
●資本的収支
収入の部
支出の部
不足額
企
業
出
資
負
担
固 定 資 産 売 却
他 会 計 補 助
国
庫
補
助
計 ①
建
設
改
良
企 業 債 償 還
国 庫 補 助 金 返 還
の
そ
計 ②
①-②
累計(2015年度基準)
債
金
金
金
金
金
費
金
金
他
実績値の設定方法
(H22~H26)
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
-
決算書より
決算書より
決算書より
決算書より
-
-
予測値の設定方法
(H27)
予算書より
予算書より
予算書より
予算書より
予算書より
予算書より
-
予算書より
予算書より
予算書より
予算書より
-
-
備考
●資金収支及び企業債残高
実績値の設定方法
(H22~H26)
前 年 度 か ら の繰 越金-
損 益 勘 定 留 保 資 金-
資金収支
収 支 差 引 ( 純 利 益 ) -
資
企業債残高
金
残
高-
-
整理した結果を表 5.2 に示す。
42
予測値の設定方法
(H27)
前年度残高
減価償却費+資産減耗費-長
期前受金戻入
-
資金残高+損益勘定留保資
金+資本的収支不足額
前年度残高+今年度企業債
-今年度企業債償還金
備考
表 5.2(1) 財政関係データの実績値整理結果
●収益的収支
業務量
年 間 有 収 水 量 ( 千 m3 )
(実績)
2010
H22
4,836
収入の部
給水収益(料金収入)
1,131,704
930,777
1,095,589
1,133,087
1,125,120
1,120,192
益
11,610
1,016
36,465
6,029
86,938
25,000
そ の 他 営 業 収 益
29,937
26,754
30,527
31,127
33,305
30,566
受 取利 息及 び配 当金
694
273
178
190
209
187
金
29,000
17,850
33,400
48,050
60,500
23,900
長 期 前 受 金 戻 入
0
0
0
0
35,338
36,219
金
56,623
75,631
2,505
2,034
49,536
1,182
金
0
16,950
0
0
0
0
そ の 他 営 業 外 収 益
1,285
1,715
5,535
1,716
18,328
619
0
0
0
0
0
1
1,260,853
1,070,966
1,204,199
1,222,233
1,409,274
1,237,866
受
託
工
加
他
事
収
入
会
国
特
計
庫
補
補
助
助
別
利
益
計 ①
支出の部
(実績)
2012
H24
4,666
(実績)
2013
H25
4,781
(実績)
2014
H26
4,739
(予算)
2015
H27
4,750
人
件
費
76,054
58,998
54,510
63,735
57,260
66,152
事
務
費
188,725
177,576
166,228
174,461
257,390
257,445
動
力
費
18,335
18,533
17,132
20,007
20,708
24,928
受
水
費
492,334
481,371
519,456
519,568
519,658
449,324
修
繕
費
27,054
44,683
44,800
42,435
21,300
48,451
受
託
工
事
費
15,539
8,898
46,219
11,109
97,997
48,205
減
価
償
却
費
187,853
186,535
191,430
192,245
223,368
227,837
資
産
減
耗
費
16,957
0
50
1,825
731
2,121
そ の 他 営 業 費 用
0
0
299
0
0
1
74,345
71,318
69,507
64,542
60,524
55,981
支
払
利
息
そ の 他 営 業 外 費 用
特
予
別
損
備
計 ②
損益
(実績)
2011
H23
4,002
①-②
0
1,343
3,155
2,030
10,345
16,001
失
4,194
5,875
6,882
8,318
8,516
201
費
0
0
0
0
0
926
1,101,390
1,055,130
1,119,668
1,100,275
1,277,797
1,197,573
159,463
15,836
84,531
121,958
131,477
40,294
3
234.0
232.6
234.8
237.0
237.4
235.8
3
227.7
263.7
240.0
230.1
269.6
252.1
供給単価(円/m )
給水原価(円/m )
43
表 5.2(2) 財政関係データの実績値整理結果
●資本的収支
収入の部
企
業
債
2010
H22
117,000
出
資
金
25,384
25,791
28,237
26,005
23,927
21,075
負
担
金
1,820
10,491
2,495
169,258
9,271
16,712
固 定 資 産 売 却 金
1,058
0
0
0
0
1
金
0
26,303
0
0
0
0
金
0
3,432
19,338
5,368
101,754
217,306
145,263
260,518
170,070
523,032
205,652
394,094
他
会
国
計
庫
補
補
助
助
計 ①
支出の部
建
不足額
2014
H26
70,700
2015
H27
139,000
202,468
368,282
270,704
515,978
331,107
536,290
217,980
212,191
203,233
303,963
201,040
191,044
国 庫 補 助 金 返 還 金
0
0
172
0
0
0
そ
0
0
0
0
0
1,000
債
良
2013
H25
322,400
費
業
改
2012
H24
120,000
金
企
設
2011
H23
194,500
償
の
還
他
計 ②
420,448
580,473
474,109
819,941
532,147
728,334
①-②
(275,185)
(319,955)
(304,039)
(296,909)
(326,495)
(334,240)
2010
H22
2011
H23
2012
H24
2013
H25
2014
H26
前 年 度 か ら の繰 越金
2015
H27
766,633
損 益 勘 定 留 保 資 金
193,739
収 支 差 引 ( 純 利 益 )
40,294
●資金収支及び企業債残高
資金収支
資
金
残
高
666,426
企業債残高
2,761,101
44
5.2. 財政シミュレーション(料金据置ケース)
5.2.1. 算定方法
財政シミュレーションにおける算定方法の概要を表 5.3 に示す。
個々の内容については、
以降に記述する。
表 5.3 財政シミュレーションの算定方法概要
種 別
業務量
収益的収支
区 分
収入の部
支出の部
資本的収支
収入の部
支出の部
項 目
年 間 有 収 水 量 ( 千 m3)
給水収益 (料 金収 入)
供 給 単 価 ( 円 /m3)
受 託 工 事 収 益
そ の 他 営 業 収 益
受取利息及び配当金
加
入
金
長 期 前 受 金 戻 入
他 会 計 補 助 金
国
庫
補
助
金
そ の 他 営 業 外 収 益
特
別
利
益
人
件
費
事
務
費
動
力
費
受
水
費
修
繕
費
受
託
工
事
費
減
価
償
却
費
資
産
減
耗
費
そ の 他 営 業 費 用
支
払
利
息
そ の 他 営 業 外 費 用
特
別
損
失
企
業
債
出
資
金
負
担
金
固 定 資 産 売 却 金
他 会 計 補 助 金
国
庫
補
助
金
建
設
改
良
費
企 業 債 償 還 金
国 庫 補 助 金 返 還 金
そ
の
他
45
計 算 方 法
水需要予測結果
年間有収水量×供給単価
H27以降はH27予算値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
(既設)予定額+(新設)償却計算による
H27以降はH27予算値で一定
見込まない
H28以降はH22~H29実績平均値で一定
H27以降はH27予算値で一定
H27以降はH27予算値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H27以降はH27予算値で一定
H27以降はH27予算値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H28以降は既存分+新規分
H27以降はH27予算値で一定
H27以降はH28予算値で一定
H28以降は既存分+新規分
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H28以降は別途設定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H28以降はH22~H26実績平均値で一定
H27以降はH27予算値で一定
見込まない
見込まない
更新需要
H28以降は既存分+新規分
見込まない
見込まない
(1) 年間有収水量
平成 27 年度以降の年間有収水量は本市水需要予測結果を用いる。表 5.4 に有収
水量の将来値を示す。
表 5.4 有収水量の将来値
推
実績
年度
項目
計
長 期 推
計
H26
H27
H28
H33
H38
H43
H48
H53
H58
H63
H67
2014
2015
2016
2021
2026
2031
2036
2041
2046
2051
2055
行政区域内人口
(人)
44,059
44,020
43,978
43,467
42,207
40,795
39,205
37,609
35,824
34,007
32,535
給水区域内人口
(人)
44,059
44,020
43,978
43,467
42,207
40,795
39,205
37,609
35,824
34,007
32,535
現在給水人口
(人)
44,018
43,986
43,948
43,453
42,199
40,787
39,197
37,601
35,817
34,000
32,528
給水普及率
(%)
99.9
99.9
99.9
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
生活用原単位
(L/人・日)
207
208
208
208
208
208
208
208
208
208
208
有 生活用
収
用 有 水 業務・営業用
途 効 量 銭湯用
別 水
その他用
水 量
量
計
(m3 /日)
9,118
9,149
9,141
9,038
8,777
8,484
8,153
7,821
7,450
7,072
6,766
(m3 /日)
2,395
2,395
2,395
2,395
2,395
2,395
2,395
2,395
2,395
2,395
2,395
(m3 /日)
804
804
804
804
804
804
804
804
804
804
804
(m3 /日)
667
667
667
667
667
667
667
667
667
667
667
(m3 /日)
12,984
13,015
13,007
12,904
12,643
12,350
12,019
11,687
11,316
10,938
10,632
無収水量
(m3 /日)
688
723
720
707
687
672
654
635
615
595
578
(m3 /日)
13,672
13,738
13,727
13,611
13,330
13,022
12,673
12,322
11,931
11,533
11,210
計
無効水量
(m3 /日)
1,026
1,005
976
827
702
685
667
649
628
607
590
一日平均給水量
(m3 /日)
14,698
14,743
14,703
14,438
14,032
13,707
13,340
12,971
12,559
12,140
11,800
一人一日平均給水量
(L/人・日)
334
335
335
332
333
336
340
345
351
357
363
(m3 /日)
17,128
17,635
17,587
17,270
16,785
16,396
15,957
15,516
15,023
14,522
14,115
一日最大給水量
一人一日最大給水量
(L/人・日)
389
401
400
397
398
402
407
413
419
427
434
有収率
(%)
88.3
88.3
88.5
89.4
90.1
90.1
90.1
90.1
90.1
90.1
90.1
有効率
(%)
93.0
93.2
93.4
94.3
95.0
95.0
95.0
95.0
95.0
95.0
95.0
負荷率
(%)
85.8
83.6
83.6
83.6
83.6
83.6
83.6
83.6
83.6
83.6
83.6
(2) 事業費・財源
・事業費
拡張建設費は考慮せず、4.2 で算出した更新需要算を計上する。
・財源内訳
更新需要の財源とする企業債は、平成 22~26 年度における建設改良費対企業債
割合が約 25%であることから平成 28 年度以降も建設改良費の 25%を企業債で充
当することとする。
なお、企業債の償還計算は、年利率 1.7%(過去 5 年間の起債分の平均値)、半
年賦元利金等償還(5 年据え置き、償還期間 30 年)で計算する。平成 26 年度(2014
年度)までの借り入れ分については、既往債の償還計画を適用する。企業債の償還
計画値を表 5.5 に示す。
46
(3) 減価償却費
平成 26 年度末までに取得した資産に対する減価償却費は、将来計画値を用いる
こととし、平成 28 年度以降に取得する資産については、各年度の事業費をもとに
「構造物(建築・土木)
」
、
「機械・電気類(機械・電気・計装)」、及び「管路」へ
と分類した後、それぞれの耐用年数を 58 年、16 年、38 年と設定、残存価値 10%
で定額法による減価償却費を試算する(耐用年数は地方公営企業法施行規則別表
第二号で定義される水道の構築物又は機械及び装置を一体として償却する場合の
設定を採用する。
)
。試算結果を表 5.6 に示す。
(4) 受水費
受水費は責任水量制であるため、平成 27 年度(2015 年度)の受水費予算値で将
来一定とする。
(5) 動力費
動力費は平成 22~26 年度(2010~2014 年度)実績で有収水量との相関が不明で
あることから平成 27 年度(2015 年度)予算値で将来一定とする。
47
表 5.5 新規借入する企業債の償還計画(料金据置ケース)
年度
事業費
起債比率
企業債
旧債
企業債
新規
償還金
合計
旧債
企業債
新規
利息
合計
企業債残高
元利償還計算(年賦)
25年償還 5年据置 1.7%利息
元金償還額
借入金
1
2016
455,757
2
2017
8,999
3
2018
57,340
4
2019
41,097
5
2020
148,596
6
2021
34,742
7
2022
88,635
8
2023
39,202
9
2024
15,593
10
2025
162,382
11
2026
29,165
12
2027
67,968
13
2028
77,511
14
2029
239,599
15
2030
89,781
16
2031
130,555
17
2032
82,893
18
2033
46,224
19
2034
101,475
20
2035
84,878
21
2036
116,323
22
2037
48,454
23
2038
189,118
24
2039
145,326
25
2040
257,176
26
2041
45,245
27
2042
156,850
28
2043
129,778
29
2044
77,985
30
2045
53,750
31
2046
73,849
32
2047
67,242
69,929
33
2048
34
2049
17,118
35
2050
112,098
36
2051
36,683
37
2052
61,281
38
2053
30,772
39
2054
84,480
40
2055
77,644
利息額
借入金
1
2016
455,757
2
2017
8,999
3
2018
57,340
4
2019
41,097
5
2020
148,596
6
2021
34,742
7
2022
88,635
8
2023
39,202
9
2024
15,593
10
2025
162,382
11
2026
29,165
12
2027
67,968
13
2028
77,511
14
2029
239,599
15
2030
89,781
16
2031
130,555
17
2032
82,893
18
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532
2,013
492
1,306
600
248
2,671
496
1,155
1,318
4,073
1,526
2,219
18
4,736
99
670
506
1,922
471
1,254
578
239
2,580
480
1,155
1,318
4,073
1,526
2,219
1,409
19
4,434
94
633
480
1,830
449
1,201
555
230
2,487
463
1,118
1,318
4,073
1,526
2,219
1,409
786
20
4,126
88
596
454
1,737
428
1,147
531
221
2,393
447
1,080
1,275
4,073
1,526
2,219
1,409
786
1,725
21
3,813
81
558
427
1,641
406
1,092
507
211
2,297
430
1,041
1,231
3,941
1,526
2,219
1,409
786
1,725
1,443
22
3,495
75
519
400
1,544
384
1,036
483
202
2,200
413
1,002
1,187
3,807
1,477
2,219
1,409
786
1,725
1,443
1,977
23
3,171
69
480
372
1,446
361
979
458
192
2,101
395
962
1,142
3,670
1,426
2,147
1,409
786
1,725
1,443
1,977
824
24
2,842
63
440
344
1,345
338
921
433
182
2,000
377
921
1,097
3,531
1,375
2,074
1,363
786
1,725
1,443
1,977
824
3,215
25
2,508
56
399
315
1,243
315
862
407
172
1,898
359
879
1,050
3,390
1,323
2,000
1,317
760
1,725
1,443
1,977
824
3,215
2,471
26
2,167
50
358
286
1,140
291
802
381
162
1,793
341
837
1,003
3,246
1,270
1,924
1,270
734
1,669
1,443
1,977
824
3,215
2,471
4,372
27
1,821
43
315
256
1,034
266
742
355
152
1,687
322
794
955
3,100
1,216
1,847
1,222
708
1,612
1,396
1,977
824
3,215
2,471
4,372
769
28
1,469
36
273
226
927
242
680
328
141
1,580
303
751
906
2,951
1,162
1,769
1,173
681
1,554
1,349
1,913
824
3,215
2,471
4,372
769
2,666
29
1,111
29
229
195
818
217
617
301
130
1,470
284
706
856
2,800
1,106
1,689
1,123
654
1,496
1,300
1,848
797
3,215
2,471
4,372
769
2,666
2,206
30
747
22
185
164
707
191
553
273
120
1,359
264
661
805
2,646
1,049
1,608
1,072
626
1,436
1,251
1,782
770
3,111
2,471
4,372
769
2,666
2,206
1,326
31
377
15
140
132
594
165
488
244
108
1,245
244
615
754
2,490
992
1,526
1,021
598
1,375
1,201
1,714
742
3,005
2,390
4,372
769
2,666
2,206
1,326
914
32
437
2,741
1,931
6,867
1,579
3,960
1,722
674
6,897
1,218
2,791
3,130
9,514
3,505
5,012
3,129
1,716
3,703
3,046
4,105
1,681
6,452
4,875
8,483
1,467
32
7
94
100
479
139
421
216
97
1,130
224
569
702
2,331
933
1,442
969
569
1,313
1,150
1,646
714
2,897
2,309
4,230
769
2,666
2,206
1,326
914
1,255
33
2,787
1,964
6,983
1,605
4,027
1,752
685
7,015
1,239
2,839
3,183
9,675
3,565
5,097
3,182
1,745
3,766
3,098
4,174
1,710
6,562
4,958
8,627
1,492
5,087
33
47
67
362
112
354
186
86
1,013
203
521
649
2,169
873
1,357
916
540
1,250
1,098
1,576
686
2,787
2,226
4,086
744
2,666
2,206
1,326
914
1,255
1,143
34
1,998
7,102
1,633
4,096
1,781
697
7,134
1,260
2,887
3,237
9,840
3,625
5,184
3,236
1,775
3,830
3,150
4,245
1,739
6,673
5,042
8,774
1,518
5,174
4,209
34
34
244
85
286
157
74
893
182
473
594
2,005
813
1,270
861
511
1,186
1,045
1,505
656
2,676
2,142
3,939
719
2,580
2,206
1,326
914
1,255
1,143
1,189
35
7,223
1,661
4,166
1,812
709
7,255
1,281
2,936
3,292
10,007
3,687
5,272
3,291
1,805
3,896
3,204
4,318
1,768
6,787
5,128
8,923
1,544
5,262
4,281
2,529
35
123
57
216
126
62
772
160
424
539
1,837
751
1,182
806
480
1,121
992
1,433
627
2,562
2,056
3,790
693
2,492
2,135
1,326
914
1,255
1,143
1,189
291
36
1,689
4,236
1,842
721
7,378
1,303
2,986
3,348
10,177
3,750
5,362
3,347
1,835
3,962
3,258
4,391
1,798
6,902
5,215
9,075
1,570
5,351
4,354
2,572
1,743
36
29
145
96
50
649
139
374
483
1,667
689
1,092
750
450
1,055
937
1,359
597
2,447
1,969
3,638
667
2,403
2,062
1,283
914
1,255
1,143
1,189
291
1,906
37
4,308
1,874
733
7,504
1,325
3,037
3,405
10,350
3,814
5,453
3,404
1,867
4,029
3,314
4,466
1,829
7,019
5,304
9,229
1,597
5,442
4,428
2,616
1,773
2,395
37
73
64
38
523
117
323
426
1,494
625
1,001
694
418
987
882
1,285
566
2,329
1,880
3,484
640
2,312
1,988
1,239
884
1,255
1,143
1,189
291
1,906
624
38
1,906
745
7,631
1,348
3,088
3,463
10,526
3,878
5,545
3,462
1,898
4,098
3,370
4,542
1,860
7,139
5,394
9,386
1,624
5,535
4,503
2,661
1,803
2,436
2,181
38
32
26
396
94
272
369
1,318
560
908
636
387
919
826
1,209
535
2,210
1,790
3,327
613
2,219
1,913
1,195
854
1,215
1,143
1,189
291
1,906
624
1,042
39
758
7,761
1,371
3,141
3,522
10,705
3,944
5,640
3,521
1,931
4,167
3,427
4,619
1,892
7,260
5,486
9,546
1,651
5,629
4,579
2,706
1,834
2,477
2,218
2,268
39
13
266
71
219
310
1,139
494
814
577
354
849
768
1,132
504
2,089
1,698
3,168
585
2,125
1,836
1,149
823
1,173
1,106
1,189
291
1,906
624
1,042
523
40
7,893
1,394
3,194
3,582
10,887
4,011
5,736
3,581
1,963
4,238
3,486
4,697
1,924
7,384
5,579
9,708
1,679
5,724
4,657
2,752
1,865
2,519
2,256
2,307
555
40
224
64
203
293
1,090
476
790
563
347
834
757
1,117
498
2,070
1,685
3,147
582
2,116
1,830
1,146
822
1,172
1,105
1,150
291
1,906
624
1,042
523
1,436
48
表 5.6 新規取得資産に対する減価償却費発生見通し(料金据置ケース)
名称
構造物
機械・電気・計装
配管類
合計
項目 年度
減価償却費
構造物
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
機械・電気・計装
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
配管類
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
名称
構造物
機械・電気・計装
配管類
合計
項目 年度
減価償却費
構造物
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
機械・電気・計装
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
配管類
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
耐用年数 定額償却率
金額
58
0.017
830,033
16
0.063
1,911,891
38
0.026
12,672,035
15,413,959
耐用年数
58
定額償却率
H28
166,313
674,618
982,096
1,823,027
H30
H31
H32
H33
H34
0
0
229,360
229,360
0
0
164,387
164,387
0
32,280
562,103
594,383
0
1,011
137,956
138,967
0
16,212
338,327
354,539
H35
6,898
8,898
141,010
156,806
H36
0
0
35,997
35,997
0
1,004
61,368
62,372
H37
6,695
0
642,833
649,528
H38
31,412
50,100
35,149
116,661
H39
3,839
52,289
215,745
271,873
H29
63,788
H30
64,641
H31
70,073
H32
73,966
H33
89,095
H34
92,419
H35
101,344
H36
105,291
H37
106,801
H38
122,130
0
0
2,581
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
6,898
6,898
0
0
0
107
6,695
6,695
0
2,581
2,581
2,581
2,581
2,581
2,581
2,581
2,688
0
0
37,947
0
0
0
0
0
0
32,280
32,280
0
1,011
1,011
1,816
16,212
16,212
57
8,898
8,898
912
37,947
37,947
37,947
37,947
39,763
39,820
35,997
35,997
23,260
229,360
229,360
853
164,387
164,387
5,432
562,103
562,103
3,893
137,956
137,956
13,313
23,260
24,113
29,545
33,438
H49
H50
140,691
80,524
535,256
756,471
H51
H52
0
0
193,817
193,817
H48
219,954
H49
232,594
53,882
53,882
93
H28
耐用年数 定額償却率
金額
58
0.017
830,033
16
0.063
1,911,891
38
0.026
12,672,035
15,413,959
58
16
38
H42
H45
H46
H47
0
39,442
319,681
359,123
H43
24,924
93,504
403,791
522,219
H44
0
2,400
955,994
958,394
0
6,358
325,214
331,572
0
0
184,894
184,894
0
32,280
373,619
405,899
0
25,623
313,888
339,511
H39
126,268
H40
134,379
H41
142,033
H42
164,810
H43
174,600
H44
189,809
H45
193,653
H46
198,032
H47
208,697
31,412
31,412
104
3,839
3,839
487
0
0
60
0
0
0
0
0
0
24,924
24,924
0
0
0
387
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2,688
2,792
3,279
3,339
3,339
3,339
3,339
3,725
3,725
3,725
3,725
1,004
1,004
501
0
0
56
50,100
50,100
0
52,289
52,289
2,818
9,540
9,540
2,941
2,400
2,400
537
39,442
39,442
135
93,504
93,504
2,219
6,358
6,358
5,260
40,732
41,232
41,289
41,289
44,107
47,048
47,585
47,720
49,938
55,198
0
0
358
33,731
37,947
51,339
32,280
32,280
0
0
0
51,339
25,623
25,623
1,816
0
0
53,155
338,327
338,327
3,267
141,010
141,010
8,013
61,368
61,368
3,340
642,833
642,833
1,453
35,149
35,149
15,225
215,745
215,745
832
300,504
300,504
5,110
955,994
955,994
7,117
319,681
319,681
22,642
403,791
403,791
7,571
325,214
325,214
9,563
184,894
184,894
7,702
373,619
373,619
4,379
313,888
313,888
8,849
46,751
50,019
58,032
61,371
62,825
78,050
78,882
83,992
91,109
113,751
121,323
130,886
138,589
142,968
151,816
H59
H60
H61
H62
H63
H64
H65
H66
0
0
268,969
268,969
0
82,380
197,337
279,717
0
0
68,472
68,472
0
426
447,964
448,390
0
52,289
94,444
146,733
0
0
245,124
245,124
0
0
123,088
123,088
0
1,004
336,917
337,921
H67
25,511
0
285,066
310,577
0.0263
982,096
982,096
耐用年数
H41
0
9,540
300,504
310,044
0.0625
674,618
674,618
38
H40
0.0172
166,313
166,313
16
H29
定額償却率
H48
113,543
17,980
333,768
465,291
0
0
581,304
581,304
0
432,920
595,784
1,028,704
H53
20,348
0
160,631
180,979
H54
66,178
7,700
553,520
627,398
H55
171,079
2,425
345,607
519,111
H56
14,786
58,054
239,101
311,941
H57
12,194
8,898
193,907
214,999
H58
25,622
121,732
148,043
295,397
H50
245,235
H51
257,876
H52
270,517
H53
283,157
H54
295,798
H55
308,703
H56
321,608
H57
334,513
H58
347,417
H59
353,999
H60
360,581
H61
367,163
H62
373,745
H63
380,327
H64
386,909
H65
393,306
H66
399,702
H67
414,771
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
5,113
5,113
836
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
3,725
4,561
5,398
6,234
7,070
7,906
8,742
9,578
10,414
11,250
12,086
12,166
12,245
12,324
12,404
12,483
12,562
12,642
12,721
12,800
60,850
60,850
1,752
3,670
4,129
56,978
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
59,942
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
62,906
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
65,870
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
68,834
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
71,798
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
74,762
60,850
60,850
3,423
1,558
1,752
77,990
60,850
60,850
3,423
1,558
1,752
81,218
60,850
60,850
3,423
1,558
1,752
84,446
25,783
25,783
3,423
1,558
1,752
87,674
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
88,930
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
90,186
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
91,441
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
92,697
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
93,952
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
95,208
25,783
25,783
1,450
3,043
3,423
96,278
25,783
25,783
1,450
3,043
3,423
97,348
25,783
25,783
1,450
3,043
3,423
98,418
373,270
373,270
8,120
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
221,542
221,542
8,841
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
159,251
168,091
176,932
185,772
194,613
203,454
212,294
221,135
229,975
238,816
247,657
252,904
258,151
263,398
268,645
273,892
279,139
284,386
289,633
221,542
221,542
5,247
16,477
7,805
303,552
0.0172
0.0625
0.0263
49
5.2.2. シミュレーション結果(料金据置ケース)
5.2.2.1. 収益的収支(料金据置ケース)
更新需要の増加に伴い、2030 年度(平成 42 年度)付近から減価償却費及び支払利息が増
加する。このため、当年度純損益は 2031 年度(平成 43 年度)からマイナスになり、2055 年
度(平成 67 年度)にかけて損失額が増加していく(表 5.7 及び図 5.1~図 5.3 参照)
。
表 5.7 収益的収支の将来値(料金据置ケース)
●収益的収支
業務量
3
年間有収水量(千m)
(実績)
2014
H26
4,739
収入の部
給 水 収 益 ( 料 金収 入)
2020
H32
4,723
2025
H37
4,635
2030
H42
4,531
2035
H47
4,411
2040
H52
4,291
2045
H57
4,158
2050
H62
4,020
(単位:千円)
2055
H67
3,881
1,125,120
1,120,192
1,119,720
1,113,825
1,093,072
1,068,545
1,040,246
1,011,946
980,581
948,036
915,256
86,938
25,000
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
そ の 他 営 業 収 益
33,305
30,566
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
受取利 息及 び配 当金
209
187
309
309
309
309
309
309
309
309
309
60,500
23,900
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
長 期 前 受 金 戻 入
35,338
36,219
40,763
39,774
35,983
31,474
26,371
17,512
13,699
10,229
8,673
他
49,536
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
託
工
事
収
入
加
会
国
計
庫
金
補
補
助
金
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
18,328
619
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
別
助
金
そ の 他 営 業 外 収 益
特
利
益
計 ①
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,409,274
1,237,866
1,264,192
1,257,307
1,232,763
1,203,727
1,170,325
1,133,166
1,097,988
1,061,973
1,027,637
人
件
費
57,260
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
事
務
費
257,390
257,445
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
動
力
費
20,708
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
受
水
費
519,658
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
修
費
21,300
48,451
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
受
託
繕
工
事
費
97,997
48,205
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
減
価
償
却
費
223,368
227,837
233,958
299,901
303,382
348,449
361,326
360,473
419,531
427,197
454,134
資
産
減
耗
費
731
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
そ の 他 営 業 費 用
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
息
60,524
55,981
51,405
42,639
31,196
31,464
30,462
32,010
35,212
31,554
29,903
そ の 他 営 業 外 費 用
10,345
16,001
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
8,516
201
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
支
特
予
損益
(予測)⇒
2016
H28
4,748
益
受
支出の部
(予算)
2015
H27
4,750
払
利
別
損
備
失
0
926
0
0
0
0
0
0
0
0
0
計 ②
費
1,277,797
1,197,573
1,102,903
1,160,081
1,152,119
1,197,453
1,209,328
1,210,024
1,272,284
1,276,291
1,301,577
①-②
131,477
40,294
161,290
97,228
80,646
6,276
(39,001)
(76,856)
供給単価(円/m3 )
237.4
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
給水原価(円/m3 )
269.6
252.1
232.3
245.6
248.6
264.3
274.2
282.0
306.0
317.5
335.4
50
(174,294)
(214,316)
(273,938)
収入(左目盛)
2,000
支出(左目盛)
損益(右目盛)
500
H43~純損失
1,800
1,600
0
-500
損
益
(
収 1,400
入
・ 1,200
支
出 1,000
百
800
万
円
600
(
)
百
万
-1,000 円
)
400
-1,500
200
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
-2,000
(年度)
図 5.1 収益的収支の将来値(料金据置ケース)
1,600
特別利益
1,400
その他営業外収益
1,200
収
入 1,000
百
800
万
円
600
国庫補助金
(
他会計補助金
長期前受金戻入
)
加入金
受取利息及び配当金
400
その他営業収益
200
受託工事収益
図 5.2 収益的収入(料金据置ケース)
51
H66
H62
H64
H60
H58
H56
H54
(年度)
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
給水収益(料金収入)
予備費
1,400
特別損失
その他営業外費用
1,200
支払利息
支 1,000
出
800
百
万
600
円
(
その他営業費用
資産減耗費
減価償却費
)
受託工事費
400
修繕費
200
受水費
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
(年度)
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H30
H32
H28
H26
動力費
事務費
人件費
図 5.3 収益的支出(料金据置ケース)
5.2.2.2. 資本的収支・資金残高(料金据置ケース)
更新基準年数を過ぎて使用されている資産が多く存在するため 2016 年度
(平成 28 年度)
時点で既に運転資金が確保できなくなる(表 5.8 及び図 5.4~図 5.5 参照)
表 5.8 資本的収支の将来値(料金据置ケース)
●資本的収支
収入の部
2020
H32
148,596
2025
H37
162,382
2030
H42
89,781
2035
H47
84,878
2040
H52
257,176
2045
H57
53,750
2050
H62
112,098
(単位:千円)
2055
H67
77,644
業
債
出
資
金
23,927
21,075
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
負
担
金
9,271
16,712
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
固 定 資 産 売 却 金
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
他
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
会
国
計
庫
建
補
補
助
助
金
金
設
0
0
0
0
0
0
0
0
0
520,294
213,133
226,919
154,318
149,415
321,713
118,287
176,635
142,181
331,107
536,290
1,823,027
594,383
649,528
359,123
339,511
1,028,704
214,999
448,390
310,577
201,040
191,044
186,620
162,685
113,672
100,269
99,607
104,504
99,794
102,037
103,571
国 庫 補 助 金 返 還 金
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
そ
0
1,000
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2,009,647
1,133,208
債
良
217,306
394,094
費
業
改
101,754
205,652
金
企
不足額
2016
H28
455,757
企
計 ①
支出の部
2015
H27
139,000
2014
H26
70,700
償
の
還
他
計 ②
532,147
728,334
①-②
(326,495)
(334,240) (1,489,353)
757,068
763,200
459,392
439,118
(543,935)
(536,281)
(305,074)
(289,703)
(811,495)
314,793
550,427
414,148
(196,506)
(373,792)
(271,967)
●資金収支及び企業債残高
2014
H26
資金収支
前年度からの繰越金
2015
H27
766,633
2016
H28
666,426
2020
H32
(65,682)
2025
H37
335,320
2030
H42
107,560
2035
H47
152,485
2040
2045
2050
2055
H52
H57
H62
H67
(341,777) (1,246,751) (1,156,982) (1,350,247)
損 益 勘 定 留 保 資 金
193,739
195,316
262,248
269,520
319,096
337,076
345,082
407,953
419,089
447,582
収 支 差 引 ( 純 利 益 )
40,294
161,290
97,228
80,646
6,276
(39,001)
(76,856)
(174,294)
(214,316)
(273,938)
資
企業債残高
金
残
高
666,426
2,761,101
(466,321)
3,030,238
(250,141)
2,586,183
149,205
127,858
160,856
2,252,269
2,242,316
2,192,003
52
(885,045) (1,209,597) (1,326,002) (1,448,571)
2,444,190
2,417,303
2,258,380
2,044,914
収入(左目盛)
3,000
支出(左目盛)
資金残高(右目盛)
1,000
H28~資金残高マイナス
2,500
500
0
(
-500
資
金
残
高
(
収
入 2,000
・
支
出 1,500
百
万
-1,000 円
)
)
百
万
円 1,000
500
-1,500
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
-2,000
(年度)
図 5.4 資本的収支・資金残高(料金据置ケース)
企業債残高(左目盛)
建設改良費
起債比率(右目盛)
3,500
70%
3,000
60%
企 2,500
業
債 2,000
残
高 1,500
50%
(
( )
起
40% 債
比
30% 率
%
20%
)
百 1,000
万
円
500
10%
(年度)
図 5.5 企業債未償還残高(料金据置ケース)
53
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
0%
5.3. 財政シミュレーション(平準化ケース)
5.3.1. 算定方法
5.2 の財政シミュレーション結果では、各年度の事業費に大きく差があり資金残高が大き
く増減することとなり資金残高確保が難しい。そこで、検討対象期間の総事業費を固定し、
各年度の事業費を平準化するケースを検討する。平準化の条件は、2016 年度(平成 28 年度)
以降の事業費を 10 年毎の平均で各年度に分配することとする。図 5.6 に平準化ケースの事
業費を示す。棒グラフは平準化ケースの事業費を示し、折れ線グラフは平準化ケース算出の
もとである更新需要を示している。平準化に伴う更新資産の減価償却費を表 5.9 に示す。
また、事業費の財源とする企業債は、未償還残高が現状の 27 億円を上回らない範囲(企
業債借入限度)で借り入れることとする。平準化ケースにおける企業債の償還計画を表 5.10
に示す。
(百万円)
2,000
建築
土木
更新需要(平準化ケース)
電気
機械
計装
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
年度
図 5.6 事業費(平準化ケース)
54
管路
更新需要
表 5.9 新規取得資産に対する減価償却費発生見通し(平準化ケース)
名称
構造物
機械・電気・計装
配管類
合計
項目 年度
減価償却費
構造物
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
機械・電気・計装
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
配管類
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
名称
構造物
機械・電気・計装
配管類
合計
項目 年度
減価償却費
構造物
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
機械・電気・計装
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
配管類
事業費①
取得原価①=②
減価償却費増加額(0.9)
減価償却費増加額(0.5)
減価償却費減少額
減価償却費累計額
耐用年数 定額償却率
金額
58
0.017
830,033
16
0.063
1,911,891
38
0.026
12,672,035
15,413,959
耐用年数
58
定額償却率
H28
17,991
73,402
329,544
420,937
H29
17,991
73,402
329,544
420,937
H30
17,991
73,402
329,544
420,937
H31
17,991
73,402
329,544
420,937
H32
17,991
73,402
329,544
420,937
H33
17,991
73,402
329,544
420,937
H34
17,991
73,402
329,544
420,937
H35
17,991
73,402
329,544
420,937
H36
17,991
73,402
329,544
420,937
H37
17,991
73,402
329,544
420,937
H38
6,018
31,154
342,848
380,019
H39
6,018
31,154
342,848
380,019
H40
6,018
31,154
342,848
380,019
H41
6,018
31,154
342,848
380,019
H42
6,018
31,154
342,848
380,019
H43
6,018
31,154
342,848
380,019
H44
6,018
31,154
342,848
380,019
H45
6,018
31,154
342,848
380,019
H46
6,018
31,154
342,848
380,019
H47
6,018
31,154
342,848
380,019
H28
H29
12,213
H30
24,426
H31
36,639
H32
48,852
H33
61,065
H34
73,278
H35
85,491
H36
97,704
H37
109,917
H38
122,130
H39
132,096
H40
142,062
H41
152,028
H42
161,994
H43
171,959
H44
181,925
H45
191,432
H46
200,940
H47
210,447
17,991
17,991
279
17,991
17,991
279
17,991
17,991
279
17,991
17,991
279
17,991
17,991
279
17,991
17,991
279
17,991
17,991
279
17,991
17,991
279
17,991
17,991
279
6,018
6,018
279
6,018
6,018
93
6,018
6,018
93
6,018
6,018
93
6,018
6,018
93
6,018
6,018
93
6,018
6,018
93
6,018
6,018
93
6,018
6,018
93
6,018
6,018
93
279
558
837
1,117
1,396
1,675
1,954
2,233
2,512
2,792
2,885
2,978
3,072
3,165
3,259
3,352
3,445
3,539
3,632
73,402
73,402
4,129
73,402
73,402
4,129
73,402
73,402
4,129
73,402
73,402
4,129
73,402
73,402
4,129
73,402
73,402
4,129
73,402
73,402
4,129
73,402
73,402
4,129
73,402
73,402
4,129
31,154
31,154
4,129
31,154
31,154
1,752
31,154
31,154
1,752
31,154
31,154
1,752
31,154
31,154
1,752
31,154
31,154
1,752
31,154
31,154
1,752
4,129
8,258
12,387
16,516
20,644
24,773
28,902
33,031
37,160
41,289
43,041
44,794
46,546
48,298
50,051
51,803
31,154
31,154
1,752
3,670
4,129
53,097
31,154
31,154
1,752
3,670
4,129
54,390
31,154
31,154
1,752
3,670
4,129
55,684
329,544
329,544
7,805
329,544
329,544
7,805
329,544
329,544
7,805
329,544
329,544
7,805
329,544
329,544
7,805
329,544
329,544
7,805
329,544
329,544
7,805
329,544
329,544
7,805
329,544
329,544
7,805
342,848
342,848
7,805
342,848
342,848
8,120
342,848
342,848
8,120
342,848
342,848
8,120
342,848
342,848
8,120
342,848
342,848
8,120
342,848
342,848
8,120
342,848
342,848
8,120
342,848
342,848
8,120
342,848
342,848
8,120
7,805
15,610
23,415
31,220
39,025
46,830
54,635
62,440
70,245
78,050
86,170
94,290
102,410
110,530
118,650
126,770
134,890
143,010
151,131
H50
140,691
80,524
535,256
756,471
H51
H52
H59
H60
H62
H63
H64
H65
H66
0
0
193,817
193,817
0
0
268,969
268,969
0
82,380
197,337
279,717
0
0
68,472
68,472
0
426
447,964
448,390
0
52,289
94,444
146,733
0
0
245,124
245,124
0
0
123,088
123,088
0
1,004
336,917
337,921
H67
25,511
0
285,066
310,577
H48
219,954
H49
232,594
53,882
53,882
93
0.0172
17,991
17,991
16
0.0625
73,402
73,402
38
0.0263
329,544
329,544
耐用年数 定額償却率
金額
58
0.017
830,033
16
0.063
1,911,891
38
0.026
12,672,035
15,413,959
耐用年数
58
16
38
定額償却率
H48
113,543
17,980
333,768
465,291
H49
0
0
581,304
581,304
0
432,920
595,784
1,028,704
H53
20,348
0
160,631
180,979
H54
66,178
7,700
553,520
627,398
H55
171,079
2,425
345,607
519,111
H56
14,786
58,054
239,101
311,941
H57
12,194
8,898
193,907
214,999
H58
25,622
121,732
148,043
295,397
H61
H50
245,235
H51
257,876
H52
270,517
H53
283,157
H54
295,798
H55
308,703
H56
321,608
H57
334,513
H58
347,417
H59
353,999
H60
360,581
H61
367,163
H62
373,745
H63
380,327
H64
386,909
H65
393,306
H66
399,702
H67
414,771
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
53,882
53,882
836
5,113
5,113
836
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
5,113
5,113
79
3,725
4,561
5,398
6,234
7,070
7,906
8,742
9,578
10,414
11,250
12,086
12,166
12,245
12,324
12,404
12,483
12,562
12,642
12,721
12,800
60,850
60,850
1,752
3,670
4,129
56,978
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
59,942
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
62,906
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
65,870
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
68,834
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
71,798
60,850
60,850
3,423
3,670
4,129
74,762
60,850
60,850
3,423
1,558
1,752
77,990
60,850
60,850
3,423
1,558
1,752
81,218
60,850
60,850
3,423
1,558
1,752
84,446
25,783
25,783
3,423
1,558
1,752
87,674
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
88,930
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
90,186
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
91,441
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
92,697
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
93,952
25,783
25,783
1,450
1,558
1,752
95,208
25,783
25,783
1,450
3,043
3,423
96,278
25,783
25,783
1,450
3,043
3,423
97,348
25,783
25,783
1,450
3,043
3,423
98,418
373,270
373,270
8,120
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
373,270
373,270
8,841
221,542
221,542
8,841
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
221,542
221,542
5,247
159,251
168,091
176,932
185,772
194,613
203,454
212,294
221,135
229,975
238,816
247,657
252,904
258,151
263,398
268,645
273,892
279,139
284,386
289,633
221,542
221,542
5,247
16,477
7,805
303,552
0.0172
0.0625
0.0263
55
表 5.10 新規借入する企業債の償還計画(平準化ケース)
年度
事業費
起債比率
企業債
旧債
企業債
新規
償還金
合計
旧債
企業債
新規
利息
合計
企業債残高
元利償還計算(年賦)
25年償還 5年据置 1.7%利息
借入金
元金償還額
1
2016
126,281
147,328
2
2017
147,328
3
2018
147,328
4
2019
147,328
5
2020
147,328
2021
6
147,328
7
2022
126,281
8
2023
2024
126,281
9
126,281
2025
10
11
2026
95,005
12
2027
95,005
76,004
13
2028
2029
114,006
14
95,005
15
2030
16
2031
114,006
17
2032
114,006
114,006
18
2033
114,006
19
2034
114,006
20
2035
195,201
21
2036
146,400
22
2037
122,000
2038
23
170,801
24
2039
25
2040
146,400
73,200
26
2041
27
2042
48,800
28
2043
73,200
97,600
2044
29
73,200
30
2045
50,488
31
2046
75,732
32
2047
100,976
33
2048
34
2049
126,219
35
2050
126,219
126,219
36
2051
37
2052
126,219
2053
126,219
38
126,219
2054
39
126,219
40
2055
利息額
借入金
126,281
1
2016
147,328
2
2017
3
2018
147,328
4
2019
147,328
147,328
2020
5
147,328
2021
6
147,328
7
2022
126,281
8
2023
9
2024
126,281
126,281
10
2025
95,005
11
2026
95,005
12
2027
76,004
13
2028
14
2029
114,006
15
2030
95,005
2031
114,006
16
2032
114,006
17
18
2033
114,006
114,006
19
2034
114,006
20
2035
21
2036
195,201
22
2037
146,400
23
2038
122,000
170,801
24
2039
2040
146,400
25
2041
73,200
26
2042
48,800
27
28
2043
73,200
29
2044
97,600
30
2045
73,200
2046
50,488
31
32
2047
75,732
33
2048
100,976
34
2049
126,219
35
2050
126,219
36
2051
126,219
37
2052
126,219
2053
38
126,219
39
2054
126,219
2055
126,219
40
H26
2014
331,107
21%
70,700
201,040
H27
2015
536,290
26%
139,000
191,044
201,040
60,524
191,044
55,981
60,524
55,981
2,761,101
H55
H56
H57
H53
H54
H58
H59
H60
H61
H62
H63
H64
H65
H66
H67
H34
H35
H36
H37
H38
H39
H40
H41
H51
H52
H42
H43
H44
H45
H46
H47
H48
H49
H50
H33
H32
H31
H30
H28
H29
2041
2042
2043
2044
2045
2046
2047
2048
2049
2050
2051
2052
2053
2054
2055
2040
2021
2022
2023
2024
2025
2026
2027
2028
2029
2030
2031
2032
2033
2034
2035
2036
2037
2038
2039
2020
2019
2018
2016
2017
488,002
488,002
488,002
488,002
488,002
420,937
420,937
420,937
420,937
420,937
420,937
380,019
380,019
380,019
380,019
380,019
488,002
488,002
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
380,019
380,019
380,019
380,019
380,019
488,002
488,002
488,002
420,937
420,937
420,937
420,937
30%
15%
10%
15%
20%
15%
20%
30%
40%
50%
50%
50%
50%
50%
50%
50%
35%
35%
35%
35%
30%
30%
30%
25%
25%
20%
30%
35%
35%
25%
30%
30%
30%
30%
30%
40%
30%
25%
30%
35%
73,200
97,600
73,200
50,488
75,732
100,976
126,219
126,219
126,219
126,219
126,219
126,219
126,219
73,200
48,800
146,400
126,281
126,281
126,281
95,005
95,005
76,004
114,006
95,005
114,006
114,006
114,006
114,006
114,006
195,201
146,400
122,000
170,801
147,328
147,328
147,328
147,328
147,328
126,281
147,328
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
16,010
9,316
25,249
77,861
72,094
70,277
32,597
30,690
94,597
83,591
68,404
65,182
61,136
54,623
51,364
45,701
41,618
35,121
33,636
104,348
136,632
119,486
162,685
152,777
176,228
186,620
182,006
179,168
102,069
108,553
114,355
121,840
107,639
94,138
128,660
126,980
123,438
120,628
118,563
115,669
111,991
109,067
107,954
83,807
88,930
78,771
68,948
73,817
60,047
64,766
48,733
52,642
56,619
34,449
39,131
43,891
23,988
29,174
18,888
8,943
13,874
0
0
0
0
0
0
4,096
107,639
109,067
107,954
115,669
111,991
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123,438
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1,938
2,809
2,489
1,244
830
1,244
1,659
1,244
32
7,161
7,042
6,924
6,808
6,694
6,582
5,548
5,455
5,364
3,968
3,902
3,069
4,527
3,709
4,377
4,303
4,232
4,161
4,091
6,888
5,080
4,162
5,730
4,829
2,374
32
122
242
359
475
589
701
695
788
879
729
795
688
1,109
987
1,259
1,332
1,404
1,475
1,545
2,762
2,158
1,869
2,714
2,408
1,244
830
1,244
1,659
1,244
858
33
7,161
7,042
6,924
6,808
6,694
5,642
5,548
5,455
4,035
3,968
3,121
4,604
3,772
4,451
4,377
4,303
4,232
4,161
7,005
5,166
4,233
5,827
4,911
2,415
1,583
33
122
242
359
475
589
601
695
788
661
729
636
1,032
924
1,185
1,259
1,332
1,404
1,475
2,645
2,071
1,798
2,616
2,326
1,204
830
1,244
1,659
1,244
858
1,287
34
7,161
7,042
6,924
6,808
5,738
5,642
5,548
4,104
4,035
3,174
4,682
3,836
4,527
4,451
4,377
4,303
4,232
7,124
5,254
4,305
5,926
4,995
2,456
1,610
2,374
34
122
242
359
475
505
601
695
593
661
583
954
860
1,109
1,185
1,259
1,332
1,404
2,525
1,983
1,726
2,517
2,243
1,163
803
1,244
1,659
1,244
858
1,287
1,717
35
7,161
7,042
6,924
5,836
5,738
5,642
4,174
4,104
3,228
4,762
3,902
4,604
4,527
4,451
4,377
4,303
7,245
5,343
4,378
6,027
5,080
2,497
1,637
2,415
3,166
35
122
242
359
407
505
601
523
593
529
874
795
1,032
1,109
1,185
1,259
1,332
2,404
1,894
1,653
2,416
2,158
1,121
775
1,204
1,659
1,244
858
1,287
1,717
2,146
36
7,161
7,042
5,935
5,836
5,738
4,245
4,174
3,283
4,842
3,968
4,682
4,604
4,527
4,451
4,377
7,368
5,434
4,453
6,129
5,166
2,540
1,665
2,456
3,219
2,374
36
122
242
308
407
505
452
523
474
793
729
954
1,032
1,109
1,185
1,259
2,281
1,803
1,578
2,314
2,071
1,079
747
1,163
1,605
1,244
858
1,287
1,717
2,146
2,146
37
7,161
6,036
5,935
5,836
4,317
4,245
3,339
4,925
4,035
4,762
4,682
4,604
4,527
4,451
7,494
5,526
4,528
6,234
5,254
2,583
1,693
2,497
3,274
2,415
1,638
37
122
207
308
407
380
452
418
711
661
874
954
1,032
1,109
1,185
2,156
1,711
1,503
2,210
1,983
1,036
719
1,121
1,551
1,204
858
1,287
1,717
2,146
2,146
2,146
38
6,138
6,036
5,935
4,390
4,317
3,396
5,009
4,104
4,842
4,762
4,682
4,604
4,527
7,621
5,620
4,605
6,340
5,343
2,627
1,722
2,540
3,330
2,456
1,665
2,456
38
104
207
308
306
380
361
627
593
793
874
954
1,032
1,109
2,029
1,617
1,426
2,104
1,894
992
690
1,079
1,495
1,163
830
1,287
1,717
2,146
2,146
2,146
2,146
39
6,138
6,036
4,465
4,390
3,454
5,094
4,174
4,925
4,842
4,762
4,682
4,604
7,751
5,716
4,684
6,447
5,434
2,672
1,751
2,583
3,386
2,497
1,694
2,498
3,275
39
104
207
232
306
304
542
523
711
793
874
954
1,032
1,899
1,521
1,347
1,996
1,803
947
661
1,036
1,438
1,121
802
1,246
1,717
2,146
2,146
2,146
2,146
2,146
40
6,138
4,541
4,465
3,512
5,180
4,245
5,009
4,925
4,842
4,762
4,682
7,882
5,813
4,763
6,557
5,526
2,717
1,781
2,627
3,444
2,540
1,722
2,541
3,331
4,094
40
174
208
284
287
518
504
690
774
856
937
1,017
1,875
1,505
1,335
1,981
1,792
942
658
1,032
1,435
1,119
801
1,245
1,661
2,146
2,146
2,146
2,146
2,146
2,146
56
5.3.2. シミュレーション結果(平準化ケース)
5.3.2.1. 収益的収支(平準化ケース)
料金据置ケースと同様に更新需要の増加及び給水収益の減少により、当年度純損益は
2031 年度(平成 43 年度)からマイナスになり、2055 年度(平成 67 年度)にかけて損失額
が増加していく(表 5.11 及び図 5.7~図 5.9 参照)
。
表 5.11 収益的収支の将来値(平準化ケース)
●収益的収支
業務量
年間有収水量(千m)
(実績)
2014
H26
4,739
収入の部
給 水 収 益 ( 料 金収 入)
3
2020
H32
4,723
2025
H37
4,635
2030
H42
4,531
2035
H47
4,411
2040
H52
4,291
2045
H57
4,158
(単位:千円)
2055
2050
H62
H67
4,020
3,881
1,125,120
1,120,192
1,119,720
1,113,825
1,093,072
1,068,545
1,040,246
1,011,946
980,581
948,036
915,256
86,938
25,000
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
そ の 他 営 業 収 益
33,305
30,566
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
受取利 息及 び配 当金
209
187
309
309
309
309
309
309
309
309
309
金
60,500
23,900
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
長 期 前 受 金 戻 入
託
工
加
収
事
入
35,338
36,219
40,763
39,774
35,983
31,474
26,371
17,512
13,699
10,229
8,673
金
49,536
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
金
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
そ の 他 営 業 外 収 益
18,328
619
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
他
会
国
計
庫
特
補
補
別
助
助
利
益
計 ①
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,409,274
1,237,866
1,264,192
1,257,307
1,232,763
1,203,727
1,170,325
1,133,166
1,097,988
1,061,973
1,027,637
人
件
費
57,260
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
事
務
費
257,390
257,445
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
動
力
費
20,708
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
受
水
費
519,658
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
36,054
費
21,300
48,451
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
受
託
工
事
費
97,997
48,205
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
減
価
償
却
費
223,368
227,837
233,958
274,787
306,498
345,633
363,076
365,357
411,830
426,280
436,807
資
産
減
耗
費
731
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
そ の 他 営 業 費 用
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
息
60,524
55,981
51,405
42,726
37,887
36,675
36,256
39,589
37,318
34,003
36,506
そ の 他 営 業 外 費 用
繕
修
支
特
予
払
利
別
損
備
計 ②
損益
(予測)⇒
2016
H28
4,748
益
受
支出の部
(予算)
2015
H27
4,750
①-②
10,345
16,001
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
失
8,516
201
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
費
0
926
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,277,797
1,197,573
1,102,903
1,135,054
1,161,926
1,199,848
1,216,872
1,222,486
1,266,688
1,277,824
1,290,853
131,477
40,294
161,290
122,255
70,839
3,881
(46,545)
(89,318)
供給単価(円/m )
237.4
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
給水原価(円/m3 )
269.6
252.1
232.3
240.3
250.7
264.8
275.9
284.9
304.6
317.9
332.6
3
57
(168,698)
(215,848)
(263,214)
収入(左目盛)
2,000
支出(左目盛)
損益(右目盛)
500
H43~純損失
1,800
1,600
0
-500
損
益
(
収 1,400
入
・ 1,200
支
出 1,000
百
800
万
円
600
(
)
百
万
-1,000 円
)
400
-1,500
200
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
-2,000
(年度)
図 5.7 収益的収支の将来値(平準化ケース)
1,600
特別利益
1,400
その他営業外収益
1,200
収
入 1,000
百
800
万
円
600
国庫補助金
(
他会計補助金
長期前受金戻入
)
加入金
受取利息及び配当金
400
その他営業収益
200
受託工事収益
58
H66
H62
図 5.8 収益的収入(平準化ケース)
H64
H60
H58
H56
H54
(年度)
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
給水収益(料金収入)
予備費
1,400
特別損失
その他営業外費用
1,200
支払利息
支 1,000
出
800
百
万
600
円
(
その他営業費用
資産減耗費
減価償却費
)
受託工事費
400
修繕費
200
受水費
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
(年度)
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H30
H32
H28
H26
動力費
事務費
人件費
図 5.9 収益的支出(平準化ケース)
5.3.2.2. 資本的収支・資金残高(平準化ケース)
事業費の平準化及び企業債の借入により、料金据置ケースと比較して企業債残高が借入
限度額で推移する。借入金への依存度が高まるものの、2016 年度(平成 28 年度)の資金残
高マイナスはなくなる。しかし、2031 年度(平成 43 年度)頃から収益の悪化に伴い資金残
高が急速に減少する。このため、2040 年度(平成 52 年度)以降運転資金を確保できなくな
る。
(表 5.12 及び図 5.10~図 5.11 参照)
。
表 5.12 資本的収支の将来値(平準化ケース)
●資本的収支
収入の部
2020
H32
147,328
2025
H37
126,281
2030
H42
95,005
2035
H47
114,006
2040
H52
146,400
2045
H57
73,200
2050
H62
126,219
(単位:千円)
2055
H67
126,219
業
債
出
資
金
23,927
21,075
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
負
担
金
9,271
16,712
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
固 定 資 産 売 却 金
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
金
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
金
101,754
217,306
0
0
0
0
0
0
0
0
0
205,652
394,094
190,818
211,865
190,818
159,542
178,543
210,937
137,737
190,756
190,756
会
計
庫
国
補
補
助
助
計 ①
建
企
不足額
2016
H28
126,281
企
他
支出の部
2015
H27
139,000
2014
H26
70,700
設
業
改
債
良
償
還
費
331,107
536,290
420,937
420,937
420,937
380,019
380,019
488,002
488,002
252,439
252,439
金
201,040
191,044
186,620
162,685
113,485
112,295
110,467
119,620
121,840
118,563
107,639
0
国 庫 補 助 金 返 還 金
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
そ
0
1,000
0
0
0
0
0
0
0
0
0
計 ②
532,147
728,334
607,557
583,622
534,422
492,314
490,486
607,622
609,842
371,002
360,078
①-②
(326,495)
(334,240)
(416,739)
(371,757)
(343,604)
(332,772)
(311,943)
(396,685)
(472,105)
(180,246)
(169,322)
前年度からの繰越金
2015
H27
766,633
2016
H28
666,426
2020
H32
518,983
2025
H37
500,747
2030
H42
516,412
2035
H47
473,717
2040
H52
53,377
損 益 勘 定 留 保 資 金
193,739
195,316
237,134
272,636
316,280
338,826
349,966
400,252
418,172
430,255
収 支 差 引 ( 純 利 益 )
40,294
161,290
122,255
70,839
3,881
(46,545)
(89,318)
(168,698)
(215,848)
(263,214)
の
他
●資金収支及び企業債残高
2014
H26
資金収支
資
企業債残高
金
残
高
666,426
606,293
506,616
500,619
503,801
454,054
2,761,101
2,700,762
2,589,987
2,609,845
2,542,010
2,551,227
59
2045
2050
2055
H57
H62
H67
(969,664) (1,237,333) (1,165,240)
(82,660) (1,210,215) (1,215,255) (1,167,522)
2,764,094
2,538,564
2,399,929
2,478,704
収入(左目盛)
支出(左目盛)
3,000
資金残高(右目盛)
1,000
H52~資金残高マイナス
2,500
500
収
入 2,000
・
支
出 1,500
百
万
円 1,000
0
-500
)
百
万
-1,000 円
)
(
(
資
金
残
高
500
-1,500
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
-2,000
(年度)
図 5.10 資本的収支・資金残高(平準化ケース)
企業債残高(左目盛)
建設改良費
起債比率(右目盛)
3,500
70%
3,000
60%
企 2,500
業
債 2,000
残
高 1,500
50%
( )
(
起
40% 債
比
30% 率
%
百
万 1,000
円
500
20%
)
10%
(年度)
図 5.11 企業債未償還残高(平準化ケース)
60
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
0%
5.4. 財政シミュレーション(財源確保ケース)
5.4.1. 算定方法
平準化ケースを改良して、財源確保ケースを作成する。財源確保にあたっては、企業債の
借入額を増やすことも考えられるが、むやみに借入額を増やすことは、後世に負担を先送り
することになるため、ここでは、料金改定によって財源確保する場合を考える。
最終的に資金残高が給水収益と同程度(約 10 億円)以上となるように料金改定率を設定
し、
「元の供給単価×(100%+料金改定率)
」で供給単価を再設定することで給水収益を上
昇させる。料金改定の周期は 2016 年度(平成 28 年度)以降最初の料金改定から 10 年毎に
見直すこととする。財源確保ケースにおける企業債償還計画を表 5.13 に示す。
61
表 5.13 新規借入する企業債の償還計画(財源確保ケース)
年度
事業費
起債比率
企業債
旧債
企業債
新規
償還金
合計
旧債
企業債
新規
利息
合計
企業債残高
元利償還計算(年賦)
25年償還 5年据置 1.7%利息
元金償還額
借入金
1
2016
21,047
2
2017
189,421
3
2018
168,375
4
2019
168,375
5
2020
168,375
6
2021
147,328
7
2022
147,328
8
2023
126,281
9
2024
126,281
10
2025
126,281
11
2026
76,004
12
2027
95,005
13
2028
95,005
14
2029
95,005
15
2030
114,006
16
2031
0
17
2032
19,001
18
2033
0
19
2034
19,001
20
2035
22,801
21
2036
136,640
22
2037
136,640
23
2038
141,520
24
2039
151,280
25
2040
156,160
26
2041
161,040
27
2042
165,921
28
2043
78,080
29
2044
78,080
30
2045
92,720
31
2046
0
32
2047
0
0
33
2048
34
2049
0
35
2050
0
36
2051
0
37
2052
0
38
2053
0
39
2054
0
40
2055
0
利息額
借入金
1
2016
21,047
2
2017
189,421
3
2018
168,375
4
2019
168,375
5
2020
168,375
6
2021
147,328
7
2022
147,328
8
2023
126,281
9
2024
126,281
10
2025
126,281
11
2026
76,004
12
2027
95,005
13
2028
95,005
14
2029
95,005
15
2030
114,006
16
2031
0
17
2032
19,001
18
2033
0
19
2034
19,001
20
2035
22,801
21
2036
136,640
22
2037
136,640
23
2038
141,520
24
2039
151,280
25
2040
156,160
26
2041
161,040
27
2042
165,921
28
2043
78,080
29
2044
78,080
30
2045
92,720
31
2046
0
32
2047
0
33
2048
0
34
2049
0
35
2050
0
36
2051
0
37
2052
0
38
2053
0
39
2054
0
40
2055
0
H26
2014
331,107
21%
70,700
201,040
H27
2015
536,290
26%
139,000
191,044
201,040
60,524
191,044
55,981
60,524
55,981
2,761,101
H28
H29
H30
H31
H32
H33
H34
H35
H36
H37
H38
H39
H40
H41
H42
H43
H44
H45
H46
H47
H48
H49
H50
H51
H52
H53
H54
H55
H56
H57
H58
H59
H60
H61
H62
H63
H64
H65
H66
H67
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025
2026
2027
2028
2029
2030
2031
2032
2033
2034
2035
2036
2037
2038
2039
2040
2041
2042
2043
2044
2045
2046
2047
2048
2049
2050
2051
2052
2053
2054
2055
420,937
420,937
420,937
420,937
420,937
420,937
420,937
420,937
420,937
420,937
380,019
380,019
380,019
380,019
380,019
380,019
380,019
380,019
380,019
380,019
488,002
488,002
488,002
488,002
488,002
488,002
488,002
488,002
488,002
488,002
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
252,439
5%
45%
40%
40%
40%
35%
35%
30%
30%
30%
20%
25%
25%
25%
30%
0%
5%
0%
5%
6%
28%
28%
29%
31%
32%
33%
34%
16%
16%
19%
0%
0%
0%
0%
0%
0%
0%
0%
0%
0%
21,047
189,421
168,375
168,375
168,375
147,328
147,328
126,281
126,281
126,281
76,004
95,005
95,005
95,005
114,006
0
19,001
0
19,001
22,801
136,640
136,640
141,520
151,280
156,160
161,040
165,921
78,080
78,080
92,720
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
186,620
182,006
179,168
176,228
162,685
152,777
136,632
119,486
104,348
94,597
83,591
77,861
72,094
70,277
68,404
65,182
61,136
54,623
51,364
45,701
41,618
35,121
33,636
32,597
30,690
25,249
16,010
9,316
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
683
6,838
12,415
18,087
23,855
29,039
34,311
38,991
43,748
48,588
51,880
55,845
59,876
63,975
68,759
69,928
71,732
72,953
74,809
76,819
82,555
88,392
94,486
100,998
107,780
113,795
111,749
107,858
103,900
100,352
94,774
89,102
84,373
79,566
186,620
182,006
179,168
176,228
162,685
152,777
137,315
126,324
116,763
112,684
107,446
106,900
106,405
109,268
112,152
113,770
113,016
110,468
111,240
109,676
110,377
105,049
105,368
105,550
105,499
102,068
98,565
97,708
94,486
100,998
107,780
113,795
111,749
107,858
103,900
100,352
94,774
89,102
84,373
79,566
51,405
46,762
42,033
37,372
33,064
29,022
25,221
21,886
19,120
16,875
15,032
13,484
12,087
10,791
9,534
8,317
7,145
6,065
5,093
4,201
3,422
2,741
2,165
1,620
1,102
641
299
98
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
27,326
26,768
25,821
25,127
24,427
25,578
26,713
27,899
29,232
30,616
32,047
33,465
33,287
33,011
32,867
31,039
29,102
27,202
25,368
23,604
21,897
20,285
18,769
18,416
0
358
3,578
6,440
9,302
12,164
14,669
17,162
19,193
21,129
22,969
23,857
24,976
26,007
26,960
28,153
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729
861
5,072
4,987
5,079
5,338
5,418
5,494
5,566
2,576
2,532
35
139
242
359
407
505
601
418
593
661
729
954
0
185
0
210
266
1,683
1,768
1,917
2,140
2,301
2,467
2,636
1,284
1,327
1,576
0
0
0
0
36
7,161
7,042
5,935
5,836
5,738
3,396
4,174
4,104
4,035
4,762
0
767
0
742
875
5,158
5,072
5,165
5,429
5,510
5,588
5,661
2,619
2,576
3,007
36
122
242
308
407
505
361
523
593
661
874
0
172
0
198
252
1,597
1,683
1,831
2,050
2,209
2,373
2,542
1,241
1,284
1,576
0
0
0
0
0
37
7,161
6,036
5,935
5,836
3,454
4,245
4,174
4,104
4,842
0
780
0
754
890
5,246
5,158
5,253
5,521
5,604
5,683
5,757
2,664
2,619
3,058
0
37
122
207
308
407
304
452
523
593
793
0
159
0
185
237
1,509
1,597
1,743
1,957
2,116
2,278
2,445
1,196
1,241
1,525
0
0
0
0
0
0
38
6,138
6,036
5,935
3,512
4,317
4,245
4,174
4,925
0
794
0
767
905
5,335
5,246
5,342
5,615
5,699
5,779
5,855
2,709
2,664
3,110
0
0
38
104
207
308
245
380
452
523
711
0
146
0
172
222
1,420
1,509
1,654
1,863
2,020
2,182
2,347
1,151
1,196
1,473
0
0
0
0
0
0
0
39
6,138
6,036
3,572
4,390
4,317
4,245
5,009
0
807
0
780
921
5,425
5,335
5,433
5,711
5,796
5,877
5,954
2,755
2,709
3,163
0
0
0
39
104
207
185
306
380
452
627
0
132
0
159
206
1,329
1,420
1,563
1,768
1,923
2,084
2,248
1,105
1,151
1,420
0
0
0
0
0
0
0
0
40
6,138
3,633
4,465
4,390
4,317
5,094
0
821
0
794
936
5,518
5,425
5,525
5,808
5,895
5,977
6,056
2,802
2,755
3,217
0
0
0
0
40
174
166
284
359
432
605
0
129
0
156
203
1,312
1,405
1,549
1,754
1,911
2,072
2,238
1,101
1,148
1,418
0
0
0
0
0
0
0
0
0
62
5.4.2. シミュレーション結果(財源確保ケース)
5.4.2.1. 収益的収支(財源確保ケース)
2031 年度(平成 43 年度)に純損益がマイナスに転じるため 2031 年度(平成 43 年度)に
10.0%増の料金改定を設定する。
料金改定後、2043 年度(平成 55 年度)に再び純損益がマイナスに転じるため更に 10.0%
増(対 2015 年度(平成 27 年度)比 20%増)の料金改定を実施する。
結果として、平成 67 年度(2055 年度)の供給単価は 283.0 円/m3まで増加する(表 5.14
及び図 5.12~図 5.14 参照)
。
表 5.14 収益的収支の将来値(財源確保ケース)
●収益的収支
業務量
年間有収水量(千m)
(実績)
2014
H26
4,739
収入の部
給 水 収 益 ( 料 金収 入)
3
2020
H32
4,723
2025
H37
4,635
2030
H42
4,531
2035
H47
4,411
2040
H52
4,291
2045
H57
4,158
(単位:千円)
2050
2055
H62
H67
4,020
3,881
1,125,120
1,120,192
1,119,720
1,113,825
1,093,072
1,068,545
1,144,270
1,113,141
1,176,697
1,137,643
86,938
25,000
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
28,412
そ の 他 営 業 収 益
33,305
30,566
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
30,330
託
工
事
収
1,098,307
209
187
309
309
309
309
309
309
309
309
309
金
60,500
23,900
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
37,760
長 期 前 受 金 戻 入
35,338
36,219
40,763
46,567
51,268
55,250
58,639
58,271
62,950
67,972
74,907
他
金
49,536
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
1,182
金
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
そ の 他 営 業 外 収 益
18,328
619
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
5,716
受取利 息及 び配 当金
加
入
会
国
計
庫
特
補
補
別
助
助
利
益
計 ①
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,409,274
1,237,866
1,264,192
1,264,100
1,248,048
1,227,504
1,306,617
1,275,120
1,343,355
1,309,323
1,276,922
人
件
費
57,260
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
66,152
事
務
費
257,390
257,445
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
192,876
動
力
費
20,708
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
24,928
受
水
費
519,658
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
449,324
36,054
修
費
21,300
48,451
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
36,054
受
託
繕
工
事
費
97,997
48,205
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
35,952
減
価
償
却
費
223,368
227,837
233,958
274,787
306,498
345,633
363,076
365,357
411,830
426,280
436,807
資
産
減
耗
費
731
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
2,121
そ の 他 営 業 費 用
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
息
60,524
55,981
51,405
42,366
38,004
36,494
29,328
30,334
33,011
25,368
18,416
そ の 他 営 業 外 費 用
支
特
予
払
利
別
損
備
計 ②
損益
(予測)⇒
2016
H28
4,748
益
受
支出の部
(予算)
2015
H27
4,750
①-②
10,345
16,001
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
3,375
失
8,516
201
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
6,757
費
0
926
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,277,797
1,197,573
1,102,903
1,134,694
1,162,043
1,199,667
1,209,944
1,213,231
1,262,381
1,269,189
1,272,763
131,477
40,294
161,290
129,409
86,007
27,839
96,675
61,891
80,976
40,136
4,161
供給単価(円/m )
237.4
235.8
235.8
235.8
235.8
235.8
259.4
259.4
283.0
283.0
283.0
給水原価(円/m3 )
269.6
252.1
232.3
240.2
250.7
264.8
274.3
282.7
303.6
315.7
327.9
3
63
収入(左目盛)
2,000
1,800
支出(左目盛)
損益(右目盛)
H43:10%値上げ
H55:10%値上げ
1,600
500
0
-500
損
益
(
収 1,400
入
・ 1,200
支
出 1,000
百
800
万
円
600
(
)
百
万
-1,000 円
)
400
-1,500
200
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
-2,000
(年度)
図 5.12 収益的収支の将来値(財源確保ケース)
1,600
特別利益
1,400
その他営業外収益
1,200
国庫補助金
収 1,000
入
他会計補助金
(
長期前受金戻入
800
加入金
600
受取利息及び配当金
400
その他営業収益
200
受託工事収益
図 5.13 収益的収入(財源確保ケース)
64
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
(年度)
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
給水収益(料金収入)
H26
)
百
万
円
1,400
予備費
特別損失
1,200
その他営業外費用
1,000
(
支
出
その他営業費用
800
資産減耗費
600
減価償却費
)
百
万
円
支払利息
受託工事費
400
修繕費
200
受水費
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
(年度)
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H30
H32
H28
H26
動力費
事務費
人件費
図 5.14 収益的支出(財源確保ケース)
5.4.2.2. 資本的収支・資金残高(財源確保ケース)
料金改定によって財源を確保し、不足分を企業債発行により補うため資金残高は約 5 億
円で推移する。2046 年度(平成 58 年度)以降は事業費の減少及び減価償却費の増加により
内部留保資金が増加し資金残高が増加する。結果として 2055 年度(平成 67 年度)の資金残
高は約 21 億円となる(表 5.15 及び図 5.15~図 5.16 参照)
。
2045 年度(平成 57 年度)以降は、資金残高が増加していくが、本シミュレーションでは
純損失を出さないことが条件のため料金値下げは検討しない。増加する資金は、2056 年度
(平成 68 年度)以降に管路の大型更新需要が控えているため(図 5.17 参照)、その原資と
するなどの検討が必要である。
65
表 5.15 資本的収支の将来値(財源確保ケース)
●資本的収支
収入の部
2020
H32
168,375
2025
H37
126,281
2030
H42
114,006
2035
H47
22,801
2040
H52
156,160
2045
H57
92,720
2050
H62
(単位:千円)
2055
H67
0
0
業
債
出
資
金
23,927
21,075
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
25,869
負
担
金
9,271
16,712
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
38,667
固 定 資 産 売 却 金
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
他
金
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
金
101,754
217,306
0
0
0
0
0
0
0
0
0
205,652
394,094
85,584
232,912
190,818
178,543
87,338
220,697
157,257
64,537
64,537
会
計
庫
補
補
助
助
計 ①
建
費
331,107
536,290
420,937
420,937
420,937
380,019
380,019
488,002
488,002
252,439
252,439
金
201,040
191,044
186,620
162,685
112,684
112,152
109,676
105,499
100,998
103,900
79,566
国 庫 補 助 金 返 還 金
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
の
0
1,000
0
0
0
0
0
0
0
0
0
計 ②
532,147
728,334
607,557
583,622
533,621
492,171
489,695
593,501
589,000
356,339
332,005
①-②
(326,495)
(334,240)
(521,973)
(350,710)
(342,803)
(313,628)
(402,357)
(372,804)
(431,743)
(291,802)
(267,468)
前年度からの繰越金
2015
H27
766,633
2016
H28
666,426
2020
H32
501,516
2025
H37
511,523
2030
H42
509,523
2035
H47
502,150
2040
H52
503,101
2045
H57
503,163
2050
H62
972,524
2055
H67
1,501,022
損 益 勘 定 留 保 資 金
193,739
195,316
230,341
257,351
292,503
306,558
309,206
351,001
360,430
364,021
収 支 差 引 ( 純 利 益 )
40,294
161,290
129,409
86,007
27,839
96,675
61,891
80,976
40,136
4,161
666,426
501,059
510,556
512,079
516,237
503,026
501,395
503,397
1,081,288
1,601,736
2,761,101
2,595,528
2,589,987
2,617,623
2,550,477
2,053,110
2,243,507
2,325,523
1,780,441
1,332,274
企
設
業
改
債
そ
不足額
2016
H28
21,047
企
国
支出の部
2015
H27
139,000
2014
H26
70,700
良
償
還
他
●資金収支及び企業債残高
2014
H26
資金収支
資
金
残
高
企業債残高
収入(左目盛)
支出(左目盛)
資金残高(右目盛)
1,000
5,000
900
800
700
3,500
300
資
3,000 金
残
2,500 高
百
2,000 万
円
1,500
200
1,000
100
500
600
500
400
)
(年度)
図 5.15 資本的収支・資金残高(財源確保ケース)
66
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
0
H26
)
百
万
円
4,000
(
(
収
入
・
支
出
4,500
40年後以降の
大型更新需要の原資
企業債残高(左目盛)
建設改良費
起債比率(右目盛)
3,500
70%
3,000
60%
企 2,500
業
債 2,000
残
高 1,500
50%
(
( )
起
40% 債
比
30% 率
%
20%
)
百
1,000
万
円
500
10%
(年度)
図 5.16 企業債未償還残高(財源確保ケース)
管路更新工事費
3,500
40 年後以降の
3,000
大型更新需要
更 2,500
新
需 2,000
要
1,500
百
万 1,000
円
500
0
送水管
配水本管
図 5.17 管路の更新需要(100 年間)
67
配水支管
H66
H64
H62
H60
H58
H56
H54
H52
H50
H48
H46
H44
H42
H40
H38
H36
H34
H32
H30
H28
H26
0%
6. 検討結果の評価とレベルアップに向けた改善策
6.1. 検討結果の評価
更新基準を考慮した更新需要見通し及び財政収支見通しの検討結果について、
「計画の妥
当性」
、
「問題点・課題」
、
「対応方針」の観点から評価を行う。
6.1.1. 更新需要見通しの評価
図 6.1 に更新基準を考慮した更新需要見通しの検討結果を示す。
68
項 目
区 分
①検討手法
構造物及び設備
資産の明細を作成し、アセットマネジメントの手引きの統計データにもとづく更新基準を設定し
更新需要を算定した(タイプ3の検討)。その結果、2055年までの更新需要は、2,741百万円と見
込まれる。
更
新
需
要
管路の布設年度別延長を基に、アセットマネジメントの手引きの統計データにもとづく更新基準
を設定し更新需要を算定した(タイプ3の検討)。 その結果、2055年までの更新需要は、12,672
百万円と見込まれる。
管路更新工事費
更新需要(構造物及び設備)
1400
更新需要
管 路
6,000
1200
5,000
1000
更
新 4,000
需
要
3,000
800
600
百
万
円
百
万 2,000
円
400
200
1,000
0
0
建築
土木
電気
機械
送水管
計装
配水本管
配水支管
②検討成果
資産の健全度レベル(構造物及び設備)
350
2,500
管路の健全度レベル
300
2,000
250
資
産 1,500
額
健全度
200
管
路
延 150
長
100
㎞
50
百
1,000
万
円
500
0
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全資産
経年化資産
健全管路
老朽化資産
経年化管路
老朽化管路
経年化管路は発生するが、老朽化管路はほぼ発生しておらず算定結果は妥当である。なお、今
回は全国統計の更新基準を用いたため今後は本市の埋設環境に応じた更新基準を検討する。
③妥当性の確認
経年化資産が70%を超える時期があるため、点検調査等により健全度を確認する必要がある。
④問題点・課題
施設分類毎や重要度・優先度を考慮に入れた更新時期の設定及び事業費の平準化が必要であ 2036年度~2040年度の更新需要額が大きいため可能な限り前倒しするか、効果的な延命化策
る。また、更新基準そのものについても、今後精査していく必要がある。
を検討する必要がある。
⑤対応方針
過去の更新・補修・事故などの記録をもとに本市の状況に応じた適切な更新時期の設定をする
ことにより更新費用の最適化を図る。今後、将来の実情に即して随時計画を見直す。
漏水実績等を考慮して本市の状況に応じた独自の更新基準を検討した上で、管路の重要度、優
先度を設定し更新事業の平準化を行う。
図 6.1 更新需要見通しの検討結果の評価(様式 16-1)
69
検討結果を考慮して事業費を平準化した結果を図 6.2 に示す。平準化条件は、2016 年度
(平成 28 年度)以降の事業費を 10 年毎の平均で各年度に分配した簡易な計画であり、今
後は優先度や重要度を考慮して計画を見直す必要がある。
(百万円)
600
建築
更新需要(平準化ケース)
土木
電気
機械
計装
管路
500
400
300
200
100
0
年度
図 6.2 事業費の平準化結果
特に管路の更新需要割合が大きく 10 年間、20 年間、及び 40 年間で平準化した場合の年
平均の更新対象管路延長は以下の通りである。
・ 2016~2025 年度(平成 28~37 年度)
:6.5 ㎞/年
・ 2016~2035 年度(平成 28~47 年度)
:6.3 ㎞/年
・ 2016~2055 年度(平成 28~67 年度)
:5.7 ㎞/年
本検討では、更新需要にもとづく管路更新延長を算出し、管路の健全度を適切に維持する
ことを目標に設定しているが、管路更新計画を策定する際は、財源だけでなく担当する職員
数、工事会社数を考慮に入れる必要がある。ここで、参考値として近年の更新延長実績及び
担当職員数を示す。
・ 2009~2013 年度(平成 21~25 年度)実績:4.0 ㎞/年
・ 担当職員数:3 人(工務係)
1960~1990 年代の建設時期には 6 人いた担当者が、現在は半数の 3 人に減少しているた
め、更新需要で算出した 5.7~6.5 ㎞/年の管路更新を実施するには、担当職員の増加等、体
70
制も含めて検討する必要がある。
現行の組織体制及び実績値(管路更新延長 4.0 ㎞/年)で管路更新を実施した場合の管路
健全度レベルを表 6.1 及び図 6.3 に示す。現行体制での管路更新では、更新需要で更新し
た場合と比較して、2056 年度(平成 68 年度)の健全管路が 77.1 %から 53.3 %に減少す
ることとなり、漏水事故の増加に伴う断水等の危険が増加する可能性が大きくなる。
表 6.1 管路の健全度レベル比較:2056 年度(平成 68 年度)時点
指標
更新需要
現行体制
健全管路
77.1
53.3 %
経年化管路
18.9
30.8 %
老朽化管路
4.0
15.9 %
管路の健全度レベル
350
300
250
200
管
路
延 150
長
㎞
100
50
0
2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年
西暦年度
健全管路 経年化管路 老朽化管路
(再掲)図 3.13 管路の健全度レベル(更新基準で更新)
管路の健全度レベル
350
300
250
200
管
路
延 150
長
㎞
100
50
0
2016年
2021年
2026年
2031年
2036年
2041年
2046年
2051年
2056年
西暦年度
健全管路 経年化管路 老朽化管路
図 6.3 管路の健全度レベル(更新基準で更新)
71
6.1.2. 財政収支見通しの評価
図 6.4 に財政収支見通しの検討結果の評価を示す。
72
項 目
現行の料金を据置としたケース
区 分
①検討手法
料金改定により財源確保を検討したケース
設定した更新基準にもとづく更新需要を10年毎の平均値で平準化した事業費に対する財源を設定し、収益的収支、資本的収支の将来見通しを検討した(タイプCの検討)。
財政収支への変動要素としては、更新需要のほか、人口減少による有収水量の減少を見込んだ。
今回の検討では、財源確保ケースは、5年ごとに料金改定を行い、収益的収支を改善するものとした。
事業費と起債比率
事業費と起債比率
1,200
100
1,200
100
90
1,000
事
業
費
・
起
債
額
事業費と財源
百
万
円
80
70
800
60起
債
50比
率
40
%
30
600
400
20
200
90
1,000
事
業
費
・
起
債
額
百
万
円
80
70
800
60起
債
50比
率
40
%
30
600
400
20
200
10
0
10
0
年度
②検討成果
事業費
企業債
0
0
年度
起債比率
資本的収支及
び資金残高
百
万
円
企業債
4,500
2,000
4,500
1,800
4,000
1,500
4,000
1,600
3,500
1,000
3,500
1,400
3,000
500
3,000
1,200
2,500
0
2,000
-500
資
金
残
高
収
入
・
支
出
資
金
残
1,000
高
2,500
2,000
800
1,500
600
1,500
百
-1,000万
円
1,000
-1,500
1,000
400
500
-2,000
500
200
0
-2,500
0
西暦年度
収入
支出
資金残高
百
万
円
百
万
円
0
西暦年度
収入
支出
③妥当性の確認
決算実績及び最新の予算書の利用、水需要予測や企業債償還計画等の将来見込まれる条件を踏まえた上で財政収支見通しは算定されており、検討結果は妥当である。
④問題点・課題
更新需要の増加及び給水収益の減少により、2031年度(平成43年度)から純損失が増加してい
く。
また、企業債を借入限度額まで発行しても2040年度(平成52年度)以降、運転資金を確保できな
くなる。
⑤対応方針
起債比率
資本的収支・資金残高
資本的収支・資金残高
収
入
・
支
出
事業費
資金残高
今回は、料金改定による財源確保を検討したが、経営改善による費用の抑制等を検討する必要
がある。
また、事業費の適正化の観点から、施設機能向上、再構築、及び規模の適正化による再投資価
格の見直しを行う必要がある。
施設や管路の延命化・長寿命化、施設配置の再編、規模の最適化等を図りつつ、安定供給を持
財源を確保するため料金改定を検討する必要がある。
続するために必要となる施設や管路を抽出して、具体的な更新計画を立案する。この更新計画
事業費は更新需要算出結果であり、本検討では耐震診断等の施設の機能調査は考慮していな
に基づき、財源が不足する場合には、料金改定が可能となるように需要者への十分な説明(情
い。延命化・長寿命化策及び機能向上に必要となる費用も含めて検討する必要がある。
報提供)を行っていく。
図 6.4 財政収支見通しの検討結果の評価(様式 16-2)
73
6.2. マクロマネジメント実施上の課題
マクロマネジメント実施上の問題点・課題への取組みとして、アセットマネジメントの手
引きに記載されている項目を整理した結果を表 6.2 に示す。
表 6.2 問題点・課題の整理
プロセス
1.
必
要
情
報
の
整
備
2.
ミ
ク
ロ
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
の
実
施
本市の現状及び問題・課題
評価基準例
○
構造物及び設備は固定資産台帳をもとに更新工事単位で更新需
要を計算しておりタイプ3での検討が可能である。一部、除却等反
映されていない情報がある。
1-1,1-2
情報の収集・整 管路のデータが、布設年度別に集計できるか
理
(タイプ3での検討が可能か)
データベース化
○
GISデータで概ね布設年度別に管路を集計できており、タイプ3で
の検討が可能である。一部未反映のデータがあるため修正が必
要である。
財政収支見通しの検討レベル
(タイプCでの検討が可能か)
○
更新基準(更新サイクル)が、これまでの維持管理
の実態を踏まえて作成されているか
△
構造物及び設備の資産データが、更新工事の単
位で整理されているか
(タイプ3での検討が可能か)
財政収支に必要な情報はそろっている。タイプCでの検討が可能
である。
公開資料をもとにした更新基準にとどまっており、維持管理実態
にもとづく更新基準検討が必要である。
本検討ではミクロマネジメントは検討していない。
構造物及び設備の機能診断を実施済みか
2-1
水道施設の運
転管理・点検調
査
構造物及び設備の耐震診断を実施済みか
本検討ではミクロマネジメントは検討していない。
本検討ではミクロマネジメントは検討していない。
重要路線について、管路の耐震性評価を実施済
みか
更新需要の検討手法が、データの整備状況等に
基づいて適切に選定できているか
3-1
検討手法の選
定
財政収支見通しの検討手法が、データの整備状況
等に基づいて適切に選定できているか
3.
マ
ク
ロ
マ
ネ
ジ 3-2
メ 更新需要の見
ン 通し
ト
の
実
施
○
○
重要度・優先度を考慮した更新基準となっている
か
×
更新時期の設定において、耐震化、機能改良が考
慮されているか
×
更新需要の見通しが、健全度を踏まえて算定され
ているか
○
固定資産台帳をもとに構造物及び設備の更新需要を算出する手
法を採用している。また、管路についてもマッピングデータをもとに
更新需要を算出する手法を採用しており、データ整備状況等にも
とづいて適切な手法を選定している。
更新需要をもとに料金据置ケース、事業費平準化ケース、及び財
源確保ケースの3通りで財政収支見通しを検討している。
更新基準年数での検討のみとなっており、施設の重要度・優先度
を考慮した更新基準の検討が必要である。
耐震化、機能改良は考慮していない。
健全度評価の結果は、維持管理で対応できる水
準であるか
△
更新しない場合と重要度・優先度を考慮する場合の双方で資産
の健全度を算出し、更新需要の妥当性を検証している。
一時的に経年化資産や老朽化資産の増加する時期がみられる。
更新基準を本市の維持管理実態に基づく基準にする必要があ
る。
事業計画との比較は実施していない。
現行の事業計画は、更新需要の見通しから見て妥
当なものであるか
更新需要の見通しから、問題点・課題を抽出し、地
域水道ビジョン等の計画作成に適切に活用・反映
されているか
現行の経営計画(財政計画)は、財政収支の見通
しから見て妥当なものであるか
3-3
財政収支の見
財政収支の見通しから、問題点・課題を抽出し、地
通し
域水道ビジョン等の計画作成に適切に活用・反映
されているか
△
今後検討する必要がある。
△
△
今後の更新需要に対する財源確保策について、具体的な検討が
必要である。
今後検討する必要がある。
△
74
6.3. マクロマネジメントのレベルアップに向けた改善方策の検討
6.2 に示す問題・課題に対する改善方策、より高い水準へとレベルアップするための方策
を整理する。
表 6.3 にマクロマネジメントのレベルアップに向けた改善方策の提案を示す。
表 6.3 マクロマネジメントのレベルアップに向けた改善方策の提案
プロセス
1.
必
要
情
報
の
整
備
1-1,1-2
情報の収集・整
理
データベース化
本市の現状及び問題・課題
○
構造物及び設備は固定資産台帳をもとに更新工事単位
で更新需要を計算しておりタイプ3での検討が可能であ
⇒
る。一部、除却等反映されていない情報がある。
レベルアップ
方策
過去の工事履歴と照合して
⇒ データ未反映個所の解消を図
る。
○
GISデータで概ね布設年度別に管路を集計できており、
タイプ3での検討が可能である。一部未反映のデータが
あるため修正が必要である。
レベルアップ
方策
⇒
レベルアップ
方策
機能向上(耐震化)や規模的成
⇒ 果(統廃合)などを考慮した更
新需要の算定
○
3-1
検討手法の選
定
改善方策
○
○
×
⇒
過去の工事履歴と照合して
データ不明個所の解消を図る。
財政収支に必要な情報はそろっている。タイプCでの検
討が可能である。
固定資産台帳をもとに構造物及び設備の更新需要を算
出する手法を採用している。また、管路についてもマッピ
ングデータをもとに更新需要を算出する手法を採用して ⇒
おり、データ整備状況等にもとづいて適切な手法を選定
している。
更新需要をもとに料金据置ケース、事業費平準化ケー
ス、及び財源確保ケースの3通りで財政収支見通しを検
討している。
更新基準年数での検討のみとなっており、施設の重要
度・優先度を考慮した更新基準の検討が必要である。
⇒
改善方策
⇒
本市維持管理情報をもとに更
新基準の見直しを検討する。
⇒
改善方策
⇒
耐震診断を実施し、結果に応じ
で更新時期の見直しを行う。
⇒
改善方策
⇒
本市維持管理情報をもとに更
新基準の見直しを検討する。
⇒
改善方策
⇒ 水道ビジョンの策定
⇒
改善方策
財政収支見通しの結果を踏ま
⇒ え水道ビジョン及び経営計画
の策定を実施する。
耐震化、機能改良は考慮していない。
3.
マ
ク
ロ
マ
ネ
3-2
ジ
更新需要の見
メ
通し
ン
ト
の
実
施
×
○
更新しない場合と重要度・優先度を考慮する場合の双
方で資産の健全度を算出し、更新需要の妥当性を検証
している。
△
一時的に経年化資産や老朽化資産の増加する時期が
みられる。更新基準を本市の維持管理実態に基づく基
準にする必要がある。
事業計画との比較は実施していない。
△
今後検討する必要がある。
△
3-3
財政収支の見
通し
△
今後の更新需要に対する財源確保策について、具体的
な検討が必要である。
今後検討する必要がある。
将来の更新需要に対応するた
め、コスト縮減方策、事業費最
適化計画を作成する。
△
75