岩沼市水道事業アセットマネジメント 報 告 書 平成28年3月 岩沼市水道事業所 目次 1. はじめに ....................................................... 1 1.1. 業務の目的 ........................................................ 1 1.2. 報告書の構成 ...................................................... 1 2. 調査方針 ....................................................... 2 2.1. 調査対象 .......................................................... 2 2.2. 検討方法 .......................................................... 2 2.2.1. アセットマネジメントの実践サイクル ............................ 2 2.2.2. 本業務における検討内容 ........................................ 3 2.3. マクロマネジメントの検討手法 ...................................... 3 2.3.1. 更新需要の検討手法 ............................................ 3 2.3.2. 財政収支の見通しの検討手法 .................................... 4 3. 情報整理 ....................................................... 6 3.1. 情報整理方針 ...................................................... 6 3.2. 固定資産台帳の整理 ................................................ 6 3.2.1. 整理方針 ...................................................... 6 3.2.2. 様式 1(建設改良費の実績)の作成 .............................. 8 3.2.3. 様式 2-1 の作成 ............................................... 12 3.3. マッピングデータの整理 ........................................... 14 3.3.1. 整理方針 ..................................................... 14 3.3.2. 様式 2-2 の作成 ............................................... 15 3.4. 将来見通しの把握 ................................................. 17 3.4.1. 更新しなかった場合の健全度レベル ............................. 17 3.4.2. 更新基準を考慮して更新する場合の健全度レベル ................. 23 4. 更新需要の算定 ................................................ 31 4.1. 法定耐用年数で更新した場合の更新需要 ............................. 31 4.2. 更新基準で更新する場合の更新需要 ................................. 36 4.3. 更新需要まとめ ................................................... 40 5. 財政収支見通しの検討 .......................................... 41 5.1. 財政関係データ整理 ............................................... 41 5.2. 財政シミュレーション(料金据置ケース) ........................... 45 5.2.1. 算定方法 ..................................................... 45 5.2.2. シミュレーション結果(料金据置ケース) ....................... 50 5.2.2.1. 収益的収支(料金据置ケース) ..................................... 50 5.2.2.2. 資本的収支・資金残高(料金据置ケース) ........................... 52 5.3. 財政シミュレーション(平準化ケース) ............................. 54 5.3.1. 算定方法 ..................................................... 54 5.3.2. シミュレーション結果(平準化ケース) ......................... 57 5.3.2.1. 収益的収支(平準化ケース) ....................................... 57 5.3.2.2. 資本的収支・資金残高(平準化ケース) ............................. 59 5.4. 財政シミュレーション(財源確保ケース) ........................... 61 5.4.1. 算定方法 ..................................................... 61 5.4.2. シミュレーション結果(財源確保ケース) ....................... 63 5.4.2.1. 収益的収支(財源確保ケース) ..................................... 63 5.4.2.2. 資本的収支・資金残高(財源確保ケース) ........................... 65 6. 検討結果の評価とレベルアップに向けた改善策 .................... 68 6.1. 検討結果の評価 ................................................... 68 6.1.1. 更新需要見通しの評価 ......................................... 68 6.1.2. 財政収支見通しの評価 ......................................... 72 6.2. マクロマネジメント実施上の課題 ................................... 74 6.3. マクロマネジメントのレベルアップに向けた改善方策の検討 ........... 75 1. はじめに 1.1. 業務の目的 本業務の目的は、岩沼市(以下、本市)が保有する水道施設及び設備について、中長期的 な更新需要の見通しを明らかにし、将来の財政収支の見通しを明らかにすることである。 1.2. 報告書の構成 本報告書の構成を以下に示す。2 章では、本業務で実施する調査の方針について説明する。 3 章では、資産情報を整理し現状把握及び将来の見通しの把握について述べる。4 章では、 更新需要の算定結果について述べ、5 章で更新需要にもとづいた財政収支見通しの算定結果 を述べる。6 章ではまとめとして 5 章までの検討結果の評価及びマクロマネジメントのレベ ルアップに向けた改善方策の提案を述べる。 1 2. 調査方針 2.1. 調査対象 本業務の調査対象は、本市水道事業の施設及び管路とする。 2.2. 検討方法 2.2.1. アセットマネジメントの実践サイクル 本業務におけるアセットマネジメントは厚生労働省『水道事業におけるアセットマネジ メント(資産管理)に関する手引き』(以下、アセットマネジメントの手引き)に記載され る内容と定義する。アセットマネジメントの手引きで定義される水道におけるアセットマ ネジメントとは、 「水道ビジョンに掲げた持続可能な水道事業を実現するために、中長期的 な視点に立ち、水道施設のライフサイクル全体にわたって効率的かつ効果的に水道施設を 管理運営する体系化された実践活動」を指す。 アセットマネジメントは以下の4つの要素で構成される(図 2.1 参照) 。 1)必要情報の整備 2)ミクロマネジメントの実施 3)マクロマネジメントの実施 4)更新需要・財政収支見通しの活用 図 2.1 水道事業におけるアセットマネジメントの構成要素と実践サイクル (出典)アセットマネジメントの手引き、2009、Ⅰ-15 2 1) 「必要情報の整備」は、ミクロマネジメントやマクロマネジメントの実施に必要な基本 情報を収集・蓄積・整理するものであり、両要素間を有機的に連結させる役割を果た す。 2) 「ミクロマネジメントの実施」では、個別の水道施設ごとに「運転管理・点検調査」な どの日常的な維持管理や「施設の診断と評価」を実施し、マクロマネジメントの実施 に必要なデータの収集や整備等を行う。 3) 「マクロマネジメントの実施」では、水道施設全体の視点から各施設の重要度・優先度 を考慮した上で、中長期的な観点から「更新需要見通し」及び「財政収支見通し」に ついて検討する。 4) 「更新需要・財政収支見通しの活用」では、地域施設整備計画等の計画作成や、水道利 用者等に対して事業の必要性・効果を説明するための情報提供に、マクロマネジメン トの実施を通じて得られた「更新需要見通し」及び「財政収支見通し」に関する検討 成果を活用する。 2.2.2. 本業務における検討内容 「2.2.1.アセットマネジメントの実践サイクル」で示したようにアセットマネジメント の実施についてはマクロマネジメントの実施とミクロマネジメントの実施がある。 本検討では、固定資産台帳及びマッピングデータを用いてマクロマネジメントを実施す る。マクロマネジメントでは中長期の更新需要及び財政収支の見通しの把握が必要であり、 施設の耐用年数や更新財源としての企業債の償還期間を考慮し、40 年の中長期の見通しに ついて検討する。財政収支見通しにおいては、現行の料金を据置するケースと更新に必要な 財源を料金収入等により確保するケースについて実施する。 2.3. マクロマネジメントの検討手法 マクロマネジメントの検討手法は、アセットマネジメントの手引きでは、簡略型、標準型、 詳細型があり、更新需要の検討手法についてはタイプ 1~4 の 4 分類、財政収支の見通しの 検討手法についてはタイプ A~D の 4 分類に大別されている(表 2.1 参照) 。 2.3.1. 更新需要の検討手法 ・ タイプ 1(簡略型) :固定資産台帳等がない場合の検討手法 日常の維持管理や点検調査に必要な施設台帳は整備されているが、固定資産台帳がな い場合は、資産の明細(取得年度、帳簿原価等)を把握することが基本的に困難である。 このような場合、過去の投資額(建設改良費等)に関するデータや類似施設の情報等を もとに更新需要を算定する。 3 ・ タイプ 2(簡略型) :固定資産台帳等はあるが更新工事との整合が取れない場合の検討 手法 資産に関する台帳やデータは整備されており、資産の建設年度別の資産額(帳簿原価) は把握できているが、台帳における施設の区分が更新工事と整合しておらず、個別の資 産(施設)ごとに優先度及び重要度を踏まえた更新時期の検討ができない。このような 場合、資産を経過年数別に集計した結果を用いて、更新時期を設定し更新需要を算定す る。 ・ タイプ 3(標準型) :更新工事単位の資産台帳がある場合の検討手法 施設台帳や図面等があり、資産の取得年度や取得額等、更新需要を算定するためのデー タが整備されている。構造物・設備の取得年度や管路の布設年度別延長データ等を基に、 法定耐用年数や経過年数などを参考にし、重要度に応じた更新時期を設定し、更新需要 を算定する(時間計画保全) 。さらに、機能診断や耐震診断結果等に基づき、個別施設 ごとに耐震化等を考慮した事業の前倒し(耐震化の早期実施)や補修等による更新時期 の最適化(供用期間の短縮又は延長(延命化) )を検討し、更新需要を算定する(状態 監視保全) 。 ・ タイプ 4(詳細型) :将来の水需要等の推移を踏まえ再構築や施設規模の適正化を考慮 した場合の手法 将来人口の推移や拡張事業の推移等を勘案した需要水量を考慮して、水道施設の再構 築や適正な施設規模を検討するとともに、維持管理費を含めた水道施設全体のライフ サイクルコストを考慮した更新需要を算出する。 2.3.2. 財政収支の見通しの検討手法 ・ タイプ A(簡略型) :事業費の大きさで判断する検討手法 地方公営企業法を適用していない簡易水道を統合した等の理由で、財政収支見通しを 検討するために必要な基礎データ等がない場合が考えられる。このような場合、収益的 収支、資本的収支、資金収支等の検討ができないため、更新事業費の大きさで実施可能 性を検討する。 ・ タイプ B(簡略型) :資金収支、資金残高により判断する検討手法 例えば、大口利用者の進出が計画されている等の理由で、将来の需要の動向(料金収入 の見通し)が不確実な場合や、料金体系の大幅改定を検討中で給水収益の見通しが立て にくい場合が考えられる。このような場合、収益的収支の検討はできないが、資本的収 支は検討可能であるため、資本的収支を算定し、資金残高から事業の実施可能性や更新 財源の確保(損益勘定留保資金等(内部留保資金) )を検討する。 4 ・ タイプ C(標準型) :簡易な財政シミュレーションを行う検討手法 一定の条件の下で、収益的収支、資本的収支、資金収支等の検討が可能な場合、別途算 定した更新需要に対して簡易な財政シミュレーションを行い、資金残高や企業債残高 を把握する。 ・ タイプ D(詳細型) :更新需要以外の変動要素を考慮した検討手法 水道料金、損益勘定留保資金等(内部留保資金) 、企業債残高の水準等について検討し、 適正な資金確保について検討する。 表 2.1 に更新需要及び財政収支見通しの検討手法タイプのまとめを示す。本業務ではタ イプ 3C での検討を実施する。 表 2.1 更新需要及び財政収支見通しの検討手法タイプ 財政収支見通し の検討手法 更新需要見通し タイプ A タイプ B タイプ C タイプ D (簡略型) (簡略型) (標準型) (詳細型) タイプ 1A タイプ 1B タイプ 1C タイプ 2A タイプ 2B タイプ 2C タイプ 3A タイプ 3B タイプ 3C の検討手法 タイプ 1 (簡略型) タイプ 2 (簡略型) タイプ 3 (標準型) タイプ 4 タイプ 4D (詳細型) 5 3. 情報整理 3.1. 情報整理方針 タイプ 3C 相当のマクロマネジメント手法を実施するため、基礎的なデータを整理しアセ ットマネジメントの手引きの記入様式を作成する。作成する記入様式は以下の通りである。 様式 1 :年度別建設改良の実績及び計画 様式 2-1 :構造物及び設備の取得年度、帳簿原価等 様式 2-2 :管路の布設年度別延長 3.2. 固定資産台帳の整理 3.2.1. 整理方針 本調査では、構造物及び設備の更新需要の算出は平成 26 年度末時点の固定資産台帳を用 いて実施する。整理においては以下の点に留意して実施する(表 3.1 参照) 。 簡易支援ツール入力様式への適用を勘案し、 『系統』、 『区分』、 『工種』 、 『施設名』、 『帳 簿原価』 、 『取得年度』 、及び『法定耐用年数』 、の欄で整理する。 『系統』は、固定資産台帳の施設名称とする。“市内一円”は玉崎浄水場に含める。 “業務課”は業務係に変更し、 “給水係”及び“料金係”は業務係に変更する。 “小川 簡易水道”及び“水道事業所庁舎”は除外する。 『区分』は、固定資産台帳の部門名称とする。 『工種』は、 “土木” 、 “建築” 、 “機械” 、 “電気”、 “計装”、 “管路” 、 “量水器” 、 “土地” 、 及び“その他”の 9 つに分類する。どの工種に属するかは、部門、節名称、資産名称、 及び摘要等をもとに設定する。 “その他”は、工具・器具及び備品や車両運搬具等と する。管路・量水器・土地・その他は更新需要算出対象外とする。 『施設名』は固定資産台帳の資産名称とする。 『帳簿原価』は固定資産台帳の取得価額とする。 固定資産台帳の償却作業区分名称が“全除却”の資産は既に廃止された資産であり調 査対象から除外する。 『取得年度』は、固定資産台帳の取得年度とする。 『法定耐用年数』は、固定資産台帳の耐用年数とする。 6 表 3.1 固定資産台帳整理方針一覧 項目 系統 区分 分類方法 分類名 玉崎 浄水場 根方 配水場 志賀第1・ 2配水池 工務係 浄水係 水質係 総務係 その他 施設 取水部門 送水部門 浄水部門 配水部門 土木 建築 機械 電気 管路 量水器 土地 その他 その他 部門 工種 業務係 固定資産台帳の施設名称を 採用 給水部門 固定資産台帳の部門名称を 採用(簡易水道部門は既にな いため対象外) 計装 部門、節名称、資産名称、及 び摘要等から設定。対象外資 産は、管路、量水器、土地、 その他、及び全除却資産。 施設名 資産名称 固定資産台帳の資産名称を 採用 帳簿原価 取得価額 固定資産台帳の取得価額を 採用 取得年度 1954年度~2014年度 固定資産台帳の取得年度を 採用 法定 耐用年数 0~60年 固定資産台帳の耐用年数を 採用。 7 3.2.2. 様式 1(建設改良費の実績)の作成 様式 1 では、年度別建設改良費の実績を現在価値化して記入する。このため、現在価値に 換算するためのデフレータを設定する必要がある。デフレータには国土交通省の建設工事 費デフレータ(上・工業用水道)を使用する。建設工事費デフレータ(上・工業用水道)は 1985 年度(昭和 60 年度)以降しか公表されていないため、1984 年度(昭和 59 年度)以前 については、比較的近い値を示している下水道のデフレータをもとに次式で算出する。 ○○年度の上・工業用水道デフレータ=○○年度の下水道デフレータ× (1985 年度の上・工業用水道デフレータ÷1985 年度の下水道デフレータ) 2005 年度(平成 17 年度)基準を 2014 年度(平成 26 年度)基準に直したデフレータを表 3.2 に示す。 表 3.2 建設工事費デフレータ 年度 1951年度 1952年度 1953年度 1954年度 1955年度 1956年度 1957年度 1958年度 1959年度 1960年度 1961年度 1962年度 1963年度 1964年度 1965年度 1966年度 1967年度 1968年度 1969年度 1970年度 1971年度 1972年度 1973年度 1974年度 1975年度 1976年度 1977年度 1978年度 1979年度 1980年度 1981年度 1982年度 1983年度 1984年度 上・工業用水道 下水道 下水道 (補正値) (補正値) (元データ) (元データ) (元データ) 年度 2005年度 2005年度 2014年度 2005年度 2005年度 2014年度 2005年度 基準 基準 基準 基準 基準 基準 基準 14.8 14.9 13.4 1985年度 86.6 87.3 87.3 78.6 15.9 16.0 14.4 1986年度 85.8 86.2 86.2 77.6 17.0 17.2 15.5 1987年度 86.9 86.8 86.8 78.1 17.0 17.2 15.5 1988年度 88.6 88.4 88.4 79.6 17.1 17.3 15.5 1989年度 93.1 92.6 92.6 83.3 95.8 95.8 86.3 19.0 19.1 17.2 1990年度 96.2 20.1 20.3 18.2 1991年度 99.1 98.4 98.4 88.6 19.4 19.6 17.6 1992年度 100.6 99.6 99.6 89.6 19.9 20.1 18.1 1993年度 100.8 99.4 99.4 89.4 21.1 21.2 19.1 1994年度 101.2 99.6 99.6 89.6 23.4 23.6 21.2 1995年度 101.4 99.8 99.8 89.8 24.3 24.4 22.0 1996年度 101.4 99.5 99.5 89.5 24.9 22.4 1997年度 102.3 100.4 100.4 90.4 24.7 25.6 25.8 23.2 1998年度 100.6 98.9 98.9 89.0 97.8 97.8 88.0 26.4 26.6 23.9 1999年度 99.7 28.1 28.3 25.5 2000年度 100.1 98.0 98.0 88.2 29.6 29.9 26.9 2001年度 98.3 96.1 96.1 86.5 30.6 30.8 27.8 2002年度 97.3 95.5 95.5 85.9 32.8 33.1 29.8 2003年度 97.6 96.6 96.6 87.0 35.3 35.5 32.0 2004年度 98.5 98.3 98.3 88.5 36.0 36.3 32.7 2005年度 100.0 100.0 100.0 90.0 38.4 34.6 2006年度 101.6 101.8 101.8 91.6 38.1 49.1 105.0 105.0 94.5 48.7 44.2 2007年度 103.9 59.1 59.6 53.6 2008年度 107.3 110.9 110.9 99.8 59.8 60.2 54.2 2009年度 104.4 105.8 105.8 95.2 64.0 64.5 58.1 2010年度 106.1 106.1 95.5 104.4 67.3 67.8 61.0 2011年度 106.0 107.7 107.7 96.9 71.8 72.4 65.1 2012年度 105.0 106.1 106.1 95.5 78.1 78.7 70.8 2013年度 107.0 108.4 108.4 97.6 85.1 85.7 77.2 2014年度 109.9 111.1 111.1 100.0 (暫定) 86.0 86.7 78.1 2015年度 111.1 100.0 (推定) 86.3 87.0 78.3 (出典)建設工事費デフレーター 2005年度基準 国土交通省 86.1 86.8 78.1 ※上・工業用水道の補正値は1984年度以前を下水道の元データから 87.6 88.3 79.4 設定し、2015年度は2014年度と同値とした。 8 様式 1 は簡易支援ツールのステップ 1 によると各年度の建設改良費を入力するが、既に 存在しない資産も含まれるため、 本調査における様式 1 は建設改良費の投資実績ではなく、 固定資産台帳の情報をもとに作成する。区分毎に整理し、1.取水施設費、2.送水施設費、 3.浄水施設費、4.配水施設費、5.給水施設費、及び 6.その他施設費に分類した年度別建 設改良費の実績を図 3.1 及び表 3.3~3.4 に示す。※更新対象外の施設も含まれた値となっ ている。 建設改良費の総額は約 161.9 億円であり、年度毎では 1993 年度(平成 5 年度)が最も多 く約 17.1 億円であり、次に 1989 年度(平成元年度)の約 11.7 億円となっている。 建設改良費の実績 (実質ベース) 1.取水施設費 2.送水施設費 3.浄水施設費 4.配水施設費 5.給水施設費 6.その他施設費 1,800 1,600 1,400 1,200 投 資 額 1,000 百 万 円 800 600 400 200 0 西暦年度 図 3.1 固定資産台帳での年度別取得金額(実質ベース) 9 表 3.3 様式 1(年度別取得金額、実質ベース) 実質ベース 単位:( 千円 ) 西 暦 和 暦 1.取水施設費 2.送水施設費 3.浄水施設費 4.配水施設費 5.給水施設費 6.その他施設費 7. 合計 1954 1955 S 29 S 30 0 0 0 191,683 30,356 0 222,039 0 0 1956 1957 S S S S S S S S S S S 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 44,723 0 0 0 0 0 44,723 0 0 0 0 0 0 9,454 0 0 0 4,973 2,523 0 0 0 0 9,454 0 0 0 0 0 0 314 0 0 0 314 4,973 2,523 62 0 0 361 7,221 37,364 0 0 142 98 0 521 7,221 0 37,506 1967 1968 1969 S 42 S 43 0 0 0 0 60,317 173 42,622 371,795 16,840 5,783 322,114 3,397 1,982 4,870 0 0 0 20,410 50,387 759,096 S 44 13,278 0 451,742 269,553 1,518 0 736,091 1970 S 45 S 46 0 0 0 0 4,028 0 462,539 344,974 6,695 3,568 0 0 473,262 348,542 1958 1959 1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1971 1972 0 0 0 0 0 0 S 47 0 24,817 278,148 389,475 4,226 0 696,666 1973 1974 1975 S 48 S 49 0 0 0 146,000 2,086 18,720 34,897 4,597 6,290 281 0 169,598 43,273 S 50 0 0 0 1,343 13,761 3,150 155 18,409 1976 S 51 0 0 1977 1978 1979 S 52 S 53 S 54 0 0 32,442 41,734 244,089 3,540 2,486 3,648 0 459 0 36,867 45,080 279,744 1980 1981 1982 S 55 S 56 S 57 0 2,042 0 0 0 0 0 3,366 22,808 0 885 401 29,965 187,195 6,935 13,142 5,341 0 0 3,203 331,652 600,393 467,978 1983 1984 1985 S 58 S 59 0 0 0 0 0 0 290,261 102,455 54,130 0 0 0 0 7,404 7,130 4,337 5,162 5,564 9,692 6,104 0 8,385 7,398 19,372 13,361 137,522 297,146 436,626 276,679 94,325 39,704 76,868 9,033 3,066 3,523 98,461 671,611 167,948 6,758 4,471 4,994 1,131 116 2,022 1,166,004 101,346 60 61 62 63 286,739 0 74 1,000 1,704 1986 1987 1988 S S S S 0 0 3,571 138,363 1989 1990 1991 H 01 H 02 H 03 0 0 0 0 1,160,212 90,880 0 0 1,205 3,450 0 76,681 7,033 0 1992 1993 H 04 H 05 0 0 0 0 716 694 221,961 1,695,078 5,735 11,297 6,695 0 10,770 14,935 0 0 5,175 2,388 0 0 343,054 422,284 554,365 1,887 0 235,402 1,326 4,086 8,536 0 147 231 259,135 184,746 150,166 643,609 141,372 149,823 83,714 235,107 1,707,069 1994 H 06 0 23,991 1,607 264,988 1995 1996 H 07 H 08 0 0 0 0 809 2,741 327,310 414,368 1997 1998 H 09 H 10 0 0 0 0 161,179 1,427 390,798 232,088 1999 H 11 0 2000 2001 2002 H 12 H 13 H 14 16,212 8,898 0 0 0 39,205 42,780 0 218,604 121,521 132,501 18,957 0 0 239,385 5,317 9,253 272,912 2003 2004 H 15 H 16 0 0 0 0 52,829 50,100 247,997 371,742 10,980 6,787 0 0 311,806 428,629 2005 H 17 2006 H 18 0 0 0 0 196,439 251,513 H 19 0 0 20,268 1,747 4,952 0 0 2007 0 731 0 216,707 253,991 186,214 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 H 20 H 21 H 22 H 23 H 24 H 25 H 26 総計 0 0 0 0 0 0 0 59,387 0 0 0 0 0 27,037 0 162,336 0 0 0 24,959 5,336 0 22,735 2,262,167 184,814 122,751 199,660 326,253 259,815 477,639 153,818 13,337,515 181,262 10 4,139 0 0 4,312 3,518 9,589 6,377 0 5,739 318,288 0 0 0 0 0 0 54,216 301,356 188,953 127,063 203,178 360,801 271,528 504,676 182,292 16,193,909 表 3.4 様式 1(年度別取得金額、名目ベース) 名目ベース 単位:( 千円 ) 西 暦 和 暦 1.取水施設費 2.送水施設費 3.浄水施設費 4.配水施設費 5.給水施設費 6.その他施設費 7. 合計 1955 S 29 S 30 0 0 0 0 0 0 29,621 0 4,691 0 0 0 34,312 0 1956 1957 S 31 S 32 0 0 0 0 0 0 7,692 1,725 0 0 0 0 7,692 1,725 1958 1959 S 33 S 34 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1960 1961 1962 S 35 S 36 S 37 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,055 555 0 0 0 60 0 0 60 1,055 555 1963 1964 S 38 S 39 0 0 0 0 14 0 81 1,677 0 0 22 0 117 1,677 1965 1966 S 40 S 41 0 0 0 0 0 44 8,938 4,293 34 866 0 0 8,972 5,203 1967 1968 S 42 S 43 0 0 0 16,746 11,461 103,222 1,555 89,429 533 1,352 0 0 13,549 210,749 1969 1970 1971 S 44 S 45 S 46 3,953 0 0 0 0 0 134,489 1,288 0 80,249 147,920 112,642 452 2,141 1,165 0 0 0 219,143 151,349 113,807 1972 1973 S 47 S 48 0 0 8,580 0 96,164 64,498 134,653 8,270 1,461 2,031 0 124 240,858 74,923 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 S 49 S 50 S 51 S 52 S 53 S 54 S 55 S 56 S 57 S 58 S 59 S 60 S 61 S 62 S 63 H 01 H 02 H 03 H 04 H 05 0 0 0 0 1,330 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2,598 17,802 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,118 728 514 245 19,516 132,543 221,300 0 58 781 1,354 5,813 15,038 10,441 2,843 1,004 2,976 0 642 621 18,707 7,461 18,835 25,469 158,975 97,372 229,332 340,792 216,676 73,704 31,544 60,399 499,609 110,473 110,151 966,675 78,385 67,924 198,911 1,516,123 3,372 1,708 2,055 1,517 2,376 4,910 10,143 4,169 5,798 5,571 3,446 4,056 4,319 7,574 5,380 3,725 4,307 6,230 5,139 10,104 0 84 0 280 0 0 0 2,500 4,780 0 6,662 7,098 2,380 2,753 900 97 1,744 0 6,000 0 23,197 9,981 21,404 27,511 182,197 234,825 463,373 365,263 227,312 80,056 43,006 77,366 521,346 131,241 119,274 971,501 87,412 74,154 210,692 1,526,848 1994 1995 1996 H 06 H 07 H 08 0 0 0 21,500 0 0 1,440 726 2,454 237,469 293,884 371,034 9,652 13,410 4,634 0 0 0 270,061 308,020 378,122 1997 1998 H 09 H 10 0 0 0 0 145,707 353,284 2,159 0 501,150 1999 2000 H 11 H 12 0 14,300 0 0 1,270 34,507 37,735 206,499 192,406 107,191 1,679 1,167 3,604 0 0 130 209,448 228,080 162,960 2001 2002 H 13 H 14 7,700 16,287 0 0 0 0 114,656 205,667 7,386 4,568 200 7,950 129,942 234,472 2003 2004 2005 H 15 H 16 H 17 0 0 0 0 0 0 45,947 44,325 0 215,691 328,890 176,813 9,550 6,005 18,243 0 0 0 271,188 379,220 195,056 2006 H 18 0 0 670 230,459 1,601 0 232,730 2007 2008 2009 H 19 H 20 H 21 0 0 0 0 0 0 0 0 0 171,310 184,481 116,895 4,680 4,132 4,106 0 0 0 175,990 188,613 121,001 2010 2011 2012 2013 2014 H 22 H 23 H 24 H 25 H 26 総計 0 0 0 0 0 43,570 0 0 0 26,380 0 93,606 0 24,195 5,096 0 22,735 1,195,522 190,674 316,269 248,122 466,031 153,818 10,339,415 3,360 9,296 6,090 0 5,739 231,686 0 0 0 0 0 43,764 194,034 349,760 259,308 492,411 182,292 11,947,563 1954 11 3.2.3. 様式 2-1 の作成 様式 2-1 は、構造物及び設備等について固定資産台帳から取得年度、帳簿原価等を整理 し、施設の健全度レベルや更新需要算定の基礎となる資料である。図 3.2 に様式 2-1 の入 力結果を示す。 ②系統 ③区分 ④工種 ⑤施設名 ⑥帳簿原価 (千円) ⑦取得年度 ⑧現在価値 ⑨ ⑩再投資価格 ⑪更新基準 (現有資産) (千円) 法定耐用年数 (千円) ⑫更新基準 (更新後) 玉崎浄水場 浄水 機械 薬品注入ポンプ 540 1994 603 15 603 23 23 玉崎浄水場 浄水 機械 大型タンク 900 1994 1,004 20 1,004 30 30 玉崎浄水場 浄水 建築 浄水場管理棟 47,497 1968 171,079 50 171,079 75 75 玉崎浄水場 浄水 土木 着水井 4,402 1969 14,786 50 14,786 75 75 玉崎浄水場 浄水 土木 高速沈殿池 22,370 1969 75,140 60 75,140 90 90 玉崎浄水場 浄水 土木 急速ろ過池 26,640 1969 89,482 60 89,482 90 90 玉崎浄水場 浄水 土木 汚泥処理装置 12,937 1969 43,455 60 43,455 90 90 玉崎浄水場 取水 土木 門棚及び整地 3,953 1969 13,278 10 13,278 15 15 玉崎浄水場 浄水 機械 薬品注入設備 14,358 1969 48,228 15 48,228 23 23 玉崎浄水場 浄水 計装 計装設備 7,114 1969 23,896 10 23,896 15 15 玉崎浄水場 浄水 建築 発電機室(活性炭ろ過装置用動力室) 2,385 1972 6,898 34 6,898 51 51 玉崎浄水場 浄水 機械 ポンプ 2,198 1972 6,358 40 6,358 60 60 玉崎浄水場 浄水 土木 高速沈殿池 13,772 1972 39,835 60 39,835 90 90 玉崎浄水場 浄水 土木 急速ろ過池 19,157 1972 55,410 60 55,410 90 90 玉崎浄水場 浄水 土木 活性炭ろ過装置 48,641 1972 140,691 15 140,691 23 23 玉崎浄水場 浄水 計装 計装設備一式 2,008 1972 5,808 16 5,808 24 24 玉崎浄水場 浄水 電気 自家発電動力配線一式 7,276 1972 21,045 16 21,045 24 24 玉崎浄水場 浄水 電気 自家発電設備工事 23,658 1973 53,553 16 53,553 24 24 玉崎浄水場 浄水 機械 活性炭ろ過装置設備一式 31,188 1973 70,598 16 70,598 24 24 玉崎浄水場 浄水 計装 ベビコン 200 1974 373 10 373 15 15 市内一円 配水 土木 スラッチベット3号 6,000 1977 9,832 60 9,832 90 90 玉崎浄水場 浄水 建築 排水処理施設処理棟 79,900 1979 112,845 38 112,845 57 57 玉崎浄水場 浄水 土木 排水処理施設 44,128 1979 62,323 60 62,323 90 90 玉崎浄水場 浄水 土木 浄水場内舗装 8,246 1979 11,646 10 11,646 15 15 玉崎浄水場 浄水 建築 倉庫 8,000 1980 10,366 31 10,366 47 47 志賀第1・2配水池 配水 土木 第1加圧ポンプ室 2,386 1981 3,057 60 3,057 90 90 志賀第1・2配水池 配水 土木 第2加圧ポンプ室 2,149 1981 2,753 60 2,753 90 90 志賀第1・2配水池 配水 土木 第1配水池(志賀) 8,786 1981 11,257 60 11,257 90 90 志賀第1・2配水池 配水 土木 第2配水池 9,787 1981 12,539 60 12,539 90 90 志賀第1・2配水池 配水 機械 第1加圧ポンプ 9,206 1981 11,795 15 11,795 23 23 志賀第1・2配水池 配水 機械 第2加圧ポンプ 11,031 1981 14,133 15 14,133 23 23 志賀第1・2配水池 配水 機械 配水ポンプ 3,958 1981 5,071 15 5,071 23 23 志賀第1・2配水池 配水 電気 電気計装(テレメーター)設備一式 22,032 1981 28,228 20 28,228 30 30 根方配水場 配水 建築 電気機械計装室(根方配水池) 20,045 1985 25,511 47 25,511 71 71 玉崎浄水場 浄水 建築 ヨド物置(AYMS-17) 123 1986 158 7 158 11 11 玉崎浄水場 浄水 土木 天日乾燥床 8,847 1987 11,321 60 11,321 90 90 根方配水場 配水 電気 電気・機械・計装設備一式(根方配小池) 234,889 1989 281,916 16 281,916 24 24 玉崎浄水場 その他 建築 文書庫 6,000 1992 6,695 22 6,695 33 33 玉崎浄水場 浄水 機械 薬品注入ポンプ 621 1993 694 15 694 23 23 水質係 浄水 建築 岩沼市外一市三町水道水質検査建物 56,355 1997 62,339 30 62,339 45 45 根方配水場 配水 土木 高区配水池改良 14,700 1997 16,261 60 16,261 90 90 市内一円 浄水 機械 薬液定量ポンプ 890 1999 1,011 15 1,011 23 23 玉崎浄水場 浄水 計装 流量計 32,757 1999 37,217 10 37,217 15 15 玉崎浄水場 浄水 土木 玉崎浄水場高速沈殿池外外壁改良 10,756 2000 12,194 30 12,194 45 45 玉崎浄水場 浄水 土木 沈砂池手摺等改良 4,719 2000 5,350 45 5,350 68 68 市内一円 浄水 計装 多項目水質計 11,500 2000 13,037 10 13,037 15 15 市内一円 浄水 計装 遠方監視制御システム 9,000 2000 10,203 9 10,203 14 14 玉崎浄水場 取水 機械 取水ポンプ 14,300 2000 16,212 15 16,212 23 23 玉崎浄水場 配水 計装 送水・高区配水流量計 16,425 2001 18,981 10 18,981 15 15 玉崎浄水場 取水 機械 取水ポンプ(1台) 7,700 2001 8,898 15 8,898 23 23 玉崎浄水場 その他 計装 玉崎浄水場運転監視システム 7,950 2002 9,253 9 9,253 14 14 玉崎浄水場 取水 計装 玉崎浄水場監視カメラ 14,627 2002 17,025 9 17,025 14 14 根方配水場 配水 計装 根方配水場機会警備システム 2,544 2002 2,961 9 2,961 14 14 市内一円 浄水 電気 玉崎浄水場受変電設備 45,477 2003 52,289 16 52,289 24 24 玉崎浄水場 浄水 建築 倉庫 470 2003 540 7 540 11 11 市内一円 浄水 電気 玉崎浄水場送水ポンプ盤外改修 44,325 2004 50,100 15 50,100 23 23 志賀第1・2配水池 配水 計装 志賀配水池遠方監視システム 29,578 2006 32,280 9 32,280 14 14 玉崎浄水場 浄水 機械 薬注ポンプ 390 2006 426 15 426 23 23 玉崎浄水場 浄水 土木 浄水施設防水工事 19,725 2011 20,348 10 20,348 15 15 玉崎浄水場 浄水 建築 建物耐震補強工事(浄水場排水処理棟) 3,666 2012 3,839 10 3,839 15 15 市内一円 送水 機械 送水ポンプ 25,000 2013 25,623 15 25,623 23 23 市内一円 送水 計装 残留塩素計 1,380 2013 1,414 10 1,414 15 15 工務係 配水 機械 根方配水場次亜塩注入装置 5,980 2014 5,980 15 5,980 23 23 浄水係 浄水 計装 浄水場施設監視カメラ 7,700 2014 7,700 9 7,700 14 14 浄水係 浄水 計装 原水濁度計 2,400 2014 2,400 10 2,400 15 15 浄水係 浄水 機械 活性炭ろ過ポンプ1号 12,000 2014 12,000 15 12,000 23 23 図 3.2 様式 2-1(構造物及び設備リスト) 12 3.2.1 での整理結果をもとに更新対象外の施設や設備等を除き、様式 2-2 との重複を避け るために管路関係の資産も削除して整理する。整理結果を図 3.3 に示す。構造物及び設備の 総資産額は 19.5 億円であり、年度毎の資産取得額は 1969 年度(昭和 44 年度)が最も多く 308.3 百万円であり、次に 1989 年度(平成元年度)の 281.9 百万円となっている。 (百万円) 350 資産取得額(構造物及び設備) 1969年度 300 1989年度 250 計装 電気 200 機械 150 土木 100 50 建築 0 年度 図 3.3 取得年度別帳簿原価(様式 2-1 構造物及び設備等) 13 3.3. マッピングデータの整理 3.3.1. 整理方針 本調査では、管路の更新需要の算出はマッピングデータを用いて実施する。整理において は以下の点に留意して実施する。 簡易支援ツール入力様式への適用を勘案し、 『系統』、 『区分(基本種別 1)』、 『管種(基 本種別 2) 』 、 『口径(基本種別 3)』、 『施設名』、 『布設年度』 、 『延長』 、及び『法定耐用 年数』 、の欄で整理する。 『系統』は、マッピングデータの配水区名とする。 『区分』は、マッピングデータの用途区分とする。 『管種』は、マッピングデータの管種名及び継手をもとに設定する。表 3.5 に管種名 の設定を示す。 『口径』は、マッピングデータの口径(mm)とする。 『施設名』は用途区分をもとに“送水管”、 “配水本管” 、及び“配水支管”の 3 つに 分類する。ここで配水本管とは口径が 200mm 以上の配水管とする。送水管の現在の総 延長は 1.7 ㎞であるが、 更新事業の結果がマッピングデータに未反映のため 5,272.9m となっている。そこで布設年度が新しい管路から 1.7 ㎞分を現存している管路とし て整理する。 『布設年度』は、マッピングデータの施工年度とする。 『延長』は、マッピングデータの延長(m)とする。 『法定耐用年数』は、マッピングデータには記載がないため一律に 40 年とする。 表 3.5 管種名の設定 管種(マッピングシステム) ACP…石綿セメント管 CIP…鋳鉄管 CSP…塗覆装鋼管 GP…亜鉛鍍鋼管 HIVP…耐衝撃性硬質塩化ビニール管 PE…高密度ポリエチレン管 PP…ポリエチレン管 SUS…ステンレス鋼管 VLGP…硬質塩化ビニールライニング鋼管 (一次防せい塗装) VP…硬質塩化ビニール管 DIP…ダクタイル鋳鉄管 14 継手 管種設定 ACP(非耐震) CIP(耐震) CSP(耐震) GP(耐震) VP(非耐震) PE(耐震) PP(耐震) SUS(耐震) VLGP(耐震) VP(非耐震) A (DIP) DIP(非耐震) K (DIP) DIP(非耐震) K (DIP) DIP(耐震) T (DIP) DIP(非耐震) GX (DIP) DIP(耐震) KF (DIP) DIP(耐震) NS (DIP) DIP(耐震) SⅡ (DIP) DIP(耐震) S (DIP) DIP(耐震) 備考 地盤良 3.3.2. 様式 2-2 の作成 様式 2-2 は、管路の健全度レベル及び更新需要を算定する基礎資料であり布設年度、管 種、延長等を整理する様式となっている。図 3.4 に様式 2-1 の入力イメージを示す。 系統 区分 管種 口径 施設名 布設年度 更新費用 (千円) 法定耐用年数 更新基準 (現有管路) 更新基準 (更新後) 延長 (m) 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 1993 433.2 40 70 70 5.7 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2001 30.4 40 70 70 0.4 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2002 6,764.0 40 70 70 89 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2004 17,867.6 40 70 70 235.1 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2005 31,205.6 40 70 70 410.6 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2006 17,822.0 40 70 70 234.5 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2007 40,340.8 40 70 70 530.8 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2008 18,300.8 40 70 70 240.8 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2009 243.2 40 70 70 3.2 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2010 22,564.4 40 70 70 296.9 根方高区 配水 DIP(耐震) 150 配水支管 2013 20,960.8 40 70 70 275.8 根方高区 配水 DIP(耐震) 75 配水支管 2006 6,719.9 40 70 70 163.9 根方高区 配水 DIP(耐震) 75 配水支管 2009 32.8 40 70 70 0.8 根方高区 配水 DIP(耐震) 75 配水支管 2013 12.3 40 70 70 0.3 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2002 10,203.7 40 70 70 217.1 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2003 893.0 40 70 70 19 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2004 94.0 40 70 70 2 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2005 742.6 40 70 70 15.8 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2006 3,995.0 40 70 70 85 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2007 2,293.6 40 70 70 48.8 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2008 5,635.3 40 70 70 119.9 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2009 4,441.5 40 70 70 94.5 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2010 14.1 40 70 70 0.3 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2011 799.0 40 70 70 17 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2012 2,613.2 40 70 70 55.6 根方高区 配水 DIP(耐震) 100 配水支管 2013 4,653.0 40 70 70 99 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 1989 10,831.5 40 70 70 124.5 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 1993 4,280.4 40 70 70 49.2 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 1995 13,867.8 40 70 70 159.4 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 1996 2,601.3 40 70 70 29.9 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 2001 30,493.5 40 70 70 350.5 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 2004 78,700.2 40 70 70 904.6 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 2005 95,647.8 40 70 70 1099.4 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 2006 8,047.5 40 70 70 92.5 根方高区 配水 DIP(耐震) 200 配水本管 2007 9,474.3 40 70 70 108.9 根方高区 配水 DIP(耐震) 250 配水本管 1992 3,326.4 40 70 70 33.6 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 1989 71,019.2 40 70 70 634.1 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 1990 20,876.8 40 70 70 186.4 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 1993 69,731.2 40 70 70 622.6 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 1994 25,379.2 40 70 70 226.6 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 1998 79,632.0 40 70 70 711 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 2001 1,422.4 40 70 70 12.7 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 2003 52,248.0 40 70 70 466.5 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 2009 22.4 40 70 70 0.2 根方高区 配水 DIP(耐震) 300 配水本管 2011 2,598.4 40 70 70 23.2 根方高区 配水 DIP(耐震) 450 配水本管 1996 49,750.2 40 70 70 299.7 図 3.4 様式 2-2(入力イメージ) 15 整理したデータでの布設年度別延長を図 3.5 に示す。管路の総布設延長は 293.1 ㎞であ り、年度毎の布設延長は 1980 年度(昭和 55 年度)が最も長く 20.1 ㎞であり、次に 1969 年 度(昭和 44 年度)の 17.4 ㎞となっている。 延長(km) 25 布設年度別延長(口径別) 1980 年度 20 φ800 φ700 φ500 1969 年度 φ450 φ400 15 φ350 φ300 φ250 10 φ200 φ150 5 φ125 φ100 0 φ75 年度 φ50以下 図 3.5(1) 年度・口径別管路延長 延長(km) 25 布設年度別延長(管種別) 1980 年度 20 1969 年度 VP(非耐震) VLGP(耐震) SUS(耐震) PP(耐震) 15 PE(耐震) GP(耐震) 10 DIP(耐震) DCIP(非耐震) 5 CSP(耐震) 0 CIP(耐震) 年度 図 3.5(2) 年度・管種別管路延長 16 ACP(非耐震) 3.4. 将来見通しの把握 3.4.1. 更新しなかった場合の健全度レベル 1)構造物及び設備 アセットマネジメント検討の対象期間(40 年)内に更新しない設定で構造物及び設備の 健全度レベルを試算する。ここで、健全度レベルの判断基準は、アセットマネジメントの手 引きに示された『健全資産』 (経過年数が法定耐用年数以内の資産)、 『経年化資産』 (経過年 数が法定耐用年数の 1.0~1.5 倍の資産)及び『老朽化資産』(経過年数が法定耐用年数の 1.5 倍を超える資産)の 3 区分を適用する。 本市では法定耐用年数を過ぎて使用している資産が資産額で 47.3 %存在している。更新 しなかった場合の老朽化資産は、現在の 40.6%から 40 年後には 35 %以上増え 76.2 %ま で達する。個別に見ると、法定耐用年数の短い電気・計装設備関係が全て老朽化資産となっ てしまう(図 3.6~図 3.7 及び表 3.6~表 3.7 参照)。 資産の健全度レベル(構造物及び設備) 2,500 2,000 資 産 1,500 額 百 1,000 万 円 500 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 西暦年度 健全資産 経年化資産 老朽化資産 図 3.6 構造物及び設備の健全度レベル(更新しない場合) 17 2056年 表 3.6 構造物及び設備の健全度レベル(更新しない場合) 【合計】(管路は除く) 区 分 健全資産 経年化資産 単位:千円 2016年 1,027,786 130,341 2021年 617,789 458,541 2026年 581,662 453,950 2031年 255,449 631,281 2036年 134,693 745,679 2041年 62,538 661,386 2046年 27,582 435,944 2051年 16,261 447,265 2056年 16,261 447,265 老朽化資産 計 791,414 873,211 913,929 1,062,811 1,069,169 1,225,617 1,486,015 1,486,015 1,486,015 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 【比率】(管路は除く) 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 単位:% 2056年 健全資産 52.7 31.7 29.8 13.1 6.9 3.2 1.4 0.8 0.8 経年化資産 老朽化資産 計 6.7 40.6 100 23.5 44.8 100 23.3 46.9 100 32.4 54.5 100 38.3 54.8 100 33.9 62.9 100 22.4 76.2 100 22.9 76.2 100 22.9 76.2 100 建築 土木 資産の健全度レベル(個別の健全度) 資産の健全度レベル(個別の健全度) 450 700 400 600 350 資 300 産 額 250 500 資 産 額 200 百 万 150 円 100 百 万 円 50 400 300 200 100 0 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 2016年2021年2026年2031年2036年2041年2046年2051年2056年 西暦年度 健全資産 経年化資産 健全資産 老朽化資産 電気 西暦年度 経年化資産 老朽化資産 機械 資産の健全度レベル(個別の健全度) 資産の健全度レベル(個別の健全度) 600 250 500 200 400 資 産 額 300 資 150 産 額 100 百 万 円 50 百 200 万 円 100 0 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全資産 経年化資産 西暦年度 健全資産 老朽化資産 経年化資産 老朽化資産 計装 資産の健全度レベル(個別の健全度) 200 180 160 資 140 産 120 額 100 百 80 万 60 円 40 20 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全資産 経年化資産 老朽化資産 図 3.7 構造物及び設備の健全度レベル(更新しない場合、工種毎) 18 表 3.7 構造物及び設備の健全度レベル(更新しない場合、工種毎) 建築 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 2016年 375,613 23,959 698 2021年 91,689 307,883 698 2026年 87,850 298,129 14,291 2031年 25,511 346,263 28,496 2036年 0 371,774 28,496 2041年 0 258,929 141,341 2046年 0 25,511 374,759 2051年 0 25,511 374,759 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 2016年 485,343 0 165,615 650,958 2021年 470,557 14,786 165,615 650,958 2026年 450,209 35,134 165,615 650,958 2031年 229,938 235,057 185,963 650,958 2036年 134,693 330,302 185,963 650,958 2041年 62,538 402,457 185,963 650,958 2046年 27,582 410,433 212,943 650,958 2051年 16,261 421,754 212,943 650,958 2016年 102,389 0 384,742 487,131 2021年 0 102,389 384,742 487,131 2026年 0 102,389 384,742 487,131 2031年 0 0 487,131 487,131 2036年 0 0 487,131 487,131 2041年 0 0 487,131 487,131 2046年 0 0 487,131 487,131 2051年 0 0 487,131 487,131 2016年 52,927 25,882 149,825 2021年 44,029 33,483 151,122 2026年 43,603 6,784 178,247 2031年 0 49,961 178,673 2036年 0 43,603 185,031 2041年 0 0 228,634 2046年 0 0 228,634 2051年 0 0 228,634 計 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 11,514 80,500 90,534 182,548 11,514 0 171,034 182,548 0 11,514 171,034 182,548 0 0 182,548 182,548 0 0 182,548 182,548 0 0 182,548 182,548 0 0 182,548 182,548 0 0 182,548 182,548 計 土木 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計 電気 単位:千円 2056年 0 25,511 374,759 400,270 単位:千円 2056年 16,261 421,754 212,943 650,958 単位:千円 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計 機械 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計装 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計 19 2056年 0 0 487,131 487,131 単位:千円 2056年 0 0 228,634 228,634 単位:千円 2056年 0 0 182,548 182,548 2)管路 更新しなかった場合の管路の健全度レベルを試算する。健全度レベルの判断基準は、構造 物及び設備の場合と同様に経過年数が法定耐用年数(40 年)以内のものを『健全管路』、法 定耐用年数の 1.0~1.5 倍を『経年化管路』、1.5 倍を超えるものを『老朽化管路』と位置づ けることにする。 結果としては、2016 年度(平成 28 年度)で 2.8 %となっている老朽化管路が 40 年で 60%近く増え 64.6%に達し、健全管路はなくなる。個別に見ると、配水本管における 40 年 後の老朽化管路の占める割合が高くなっている(図 3.8~3.9 及び表 3.8~表 3.9 参照) 。 管路の健全度レベル 350 300 250 管 路 200 延 長 150 ㎞ 100 50 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 西暦年度 健全管路 経年化管路 老朽化管路 図 3.8 管路の健全度レベル(更新しない場合) 20 2051年 2056年 表 3.8 管路の健全度レベル(更新しない場合) 【全体】 単位:km 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 247.0 207.4 180.4 145.3 103.7 64.7 31.4 15.6 0.0 経年化管路 37.9 77.5 103.2 115.8 143.3 142.7 148.9 129.7 103.7 老朽化管路 8.1 8.2 9.6 32.0 46.1 85.7 112.8 147.8 189.4 計 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 健全管路 【比率】 単位:% 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 健全管路 84.3 70.8 61.5 49.6 35.4 22.1 10.7 5.3 0.0 経年化管路 12.9 26.4 35.2 39.5 48.9 48.7 50.8 44.3 35.4 老朽化管路 2.8 2.8 3.3 10.9 15.7 29.2 38.5 50.4 64.6 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 送水管 配水本管 管路の健全度レベル 管路の健全度レベル 2.0 50 1.8 45 1.6 40 1.4 管 路 1.2 延 1.0 長 0.8 35 管 路 30 延 25 長 20 ㎞ 0.6 ㎞ 15 0.4 10 0.2 5 0.0 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全管路 経年化管路 西暦年度 老朽化管路 健全管路 経年化管路 配水支管 管路の健全度レベル 300 250 管 200 路 延 150 長 ㎞ 100 50 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全管路 経年化管路 老朽化管路 図 3.9 管路の健全度レベル(更新しない場合、区分毎) 21 老朽化管路 表 3.9 管路の健全度レベル(更新しない場合、区分毎) 送水管 単位:km 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 健全管路 1.7 1.7 1.7 1.7 1.5 1.2 1.1 0.9 0.0 経年化管路 0.0 0.0 0.0 0.0 0.2 0.6 0.7 0.9 1.5 老朽化管路 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.2 計 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 配水本管 単位:km 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 31.6 30.6 27.9 15.7 9.7 5.8 2.2 0.6 0.0 経年化管路 8.1 9.2 11.8 16.1 21.9 24.8 25.7 15.1 9.7 老朽化管路 3.2 3.2 3.2 11.1 11.4 12.4 15.1 27.3 33.3 計 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 健全管路 配水支管 単位:km 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 213.7 175.1 150.7 127.8 92.4 57.8 28.1 14.2 0.0 経年化管路 29.8 68.3 91.3 99.7 121.2 117.4 122.6 113.7 92.4 老朽化管路 4.9 4.9 6.3 20.8 34.7 73.2 97.7 120.5 155.9 計 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 健全管路 22 3.4.2. 更新基準を考慮して更新する場合の健全度レベル 1)構造物及び設備 法定耐用年数は減価償却の償却年数を設定するための会計上の設定値であり、更新時期 については水道事業者の実情に応じた更新基準を設定することが望ましい。今回の検討で は使用実態に関する詳細な調査は実施しないため法定耐用年数の 1.5 倍を一つの目安と考 え、更新基準とする。法定耐用年数の 1.5 倍で更新する場合は、老朽化資産は発生せず経年 化資産が増減しながら推移することとなる。経年化資産は 2036 年度(平成 48 年度)にピー クの 70.5 %に達するが、その後減少し約 30~40 %で推移する。 (図 3.10~図 3.11 及び表 3.10~表 3.11 参照) 。 資産の健全度レベル(構造物及び設備) 2,500 2,000 資 産 1,500 額 百 万 1,000 円 500 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全資産 経年化資産 老朽化資産 図 3.10 構造物及び設備の健全度レベル(法定耐用年数の 1.5 倍で更新) 23 表 3.10 構造物及び設備の健全度レベル(法定耐用年数の 1.5 倍で更新) 【合計】(管路は除く) 単位:千円 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 1,158,663 1,230,144 1,416,665 1,180,433 1,819,894 1,491,000 1,455,451 1,167,552 574,652 健全資産 129,647 458,541 494,090 781,989 1,374,889 790,878 719,397 532,876 769,108 経年化資産 老朽化資産 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 1,949,541 計 【比率】(管路は除く) 単位:% 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 健全資産 93.4 76.5 74.7 59.9 29.5 59.4 63.1 72.7 60.6 経年化資産 6.7 23.5 25.3 40.1 70.5 40.6 36.9 27.3 39.5 老朽化資産 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 計 100 100 100 100 100 100 100 100 100 建築 土木 資産の健全度レベル(個別の健全度) 資産の健全度レベル(個別の健全度) 450 700 400 600 350 資 300 産 額 250 500 資 産 400 額 300 百 万 200 円 百 200 万 円 150 100 100 50 0 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 西暦年度 健全資産 経年化資産 健全資産 老朽化資産 電気 経年化資産 老朽化資産 機械 資産の健全度レベル(個別の健全度) 資産の健全度レベル(個別の健全度) 600 250 500 200 資400 産 資 150 産 額 額 300 百 万 円200 百 万 円 100 100 50 0 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 西暦年度 健全資産 経年化資産 老朽化資産 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計装 資産の健全度レベル(個別の健全度) 200 180 160 140 資 120 産 額 100 80 百 万 60 円 40 20 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全資産 経年化資産 老朽化資産 図 3.11 構造物及び設備の健全度レベル(法定耐用年数の 1.5 倍で更新、工種毎) 24 表 3.11 構造物及び設備の健全度レベル(法定耐用年数の 1.5 倍で更新、工種毎) 建築 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計 土木 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計 電気 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計 機械 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計 計装 区 分 健全資産 経年化資産 老朽化資産 計 単位:千円 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 376,311 92,387 101,443 54,007 27,798 137,502 374,061 368,064 389,038 23,959 307,883 298,827 346,263 372,472 262,768 26,209 32,206 11,232 0 0 0 0 0 0 0 0 0 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 400,270 単位:千円 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 650,958 636,172 615,824 390,977 179,965 228,153 215,601 229,204 68,165 0 14,786 35,134 259,981 470,993 422,805 435,357 421,754 582,793 0 0 0 0 0 0 0 0 0 650,958 650,958 650,958 650,958 650,958 650,958 650,958 650,958 650,958 単位:千円 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 487,131 0 0 487,131 384,742 102,389 384,742 487,131 130,617 458,903 356,514 434,842 487,131 102,389 356,514 0 0 28,228 0 130,617 0 0 0 0 52,289 0 0 0 487,131 487,131 487,131 487,131 487,131 487,131 487,131 487,131 単位:千円 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 203,446 195,151 221,850 178,673 59,532 202,513 227,204 202,007 104,507 1,430 26,627 124,127 25,188 33,483 6,784 49,961 169,102 26,121 0 0 0 0 0 0 0 0 0 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 228,634 単位:千円 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 102,048 182,548 131,592 56,764 176,740 131,592 56,764 182,548 131,592 80,500 0 50,956 125,784 5,808 50,956 125,784 0 50,956 0 0 0 0 0 0 0 0 0 182,548 182,548 182,548 182,548 25 182,548 182,548 182,548 182,548 182,548 2)管路 管路の更新基準については、厚生労働省の調査結果を採用する。平成 21 年度に厚生労働 省が実施した「水道事業におけるアセットマネジメント(資産管理)の取組状況調査」(以 下、取組状況調査)において、タイプ 4 またはタイプ 3 のアセットマネジメントを実施して いる水道事業者等では、40 年~80 年での更新を設定している。管種別では普通鋳鉄管は 40 年~50 年、鋼管では 40 年~70 年、ダクタイル鋳鉄管で防食対策としてポリエチレンスリ ーブが施されていない一般的な土壌では 40 年~80 年、耐震継手や防食対策を有するもので は 60 年~100 年程度の設定が行われている。 管路の更新実績については、関西水道事業研究会における調査事例 1)2)があり、平均使用 年数は 59.3 年であった。 (公財)水道技術研究センターでは、管路事故の実績を分析し、管路の機能劣化予測式(経 過年数による事故率の推定、図 3.12 参照)3)を公表している。手引きでは、管路の実使用 年数については、先進事業体の更新基準と機能劣化予測式による事故率及び耐震性能を考 慮して、管種(様式 2-2 の管種区分)ごとに表 3.12 のように提案している。 本調査では上記研究結果及びマッピングデータの整理結果より管路の更新基準を表 3.13 のように設定する。 1)長期的視点から見た設備投資と経営のあり方~設備更新時代を迎えて~、平成 14 年 3 月、関西水道事業研究会(京都府企業局、大阪府水道部、兵庫県企業庁、奈良県水道 局、京都市水道局、大阪市水道局、神戸市水道局) 2)長期的視点から見た設備投資と経営のあり方~設備更新時代を迎えて~中間報告書 (案) 、平成 12 年 3 月、関西水道事業研究会 3)持続可能な水道サービスのための管路技術に関する研究(e-Pipe)報告書、平成 23 年、 水道技術研究センター 図 3.12 管路の機能劣化予測式の一例 26 表 3.12 管路の更新基準(実使用年数)の設定例(手引きより) 水道統計の管種区分 更新基準の初期設定値 (法定耐用年数) 実使用年数の設定値例 耐震性能* 事故率、耐震性能 レベル レベル を考慮した更新基 1 2 準としての一案** × 40年~50年 50年 × ○ ○ 80年 鋳鉄管 (ダクタイル鋳鉄管は含まない) ダクタイル鋳鉄管 耐震型継手を有する ダクタイル鋳鉄管 K型継手等を有するもののうち 60年~80年 良い地盤に布設されている ダクタイル鋳鉄管(上記以外・不明なものを含む) 鋼管 (溶接継手を有する) 40年~70年 鋼管 (上記以外・不明なものを含む) 40年 40年 石綿セメント管 (m) 硬質塩化ビニル管 (RRロング継手等を有する) 硬質塩化ビニル管 (RR継手等を有する) 40年~60年 硬質塩化ビニル管 (上記以外・不明なものを含む) 40年 コンクリート管 40年 鉛管 ポリエチレン管 (高密度、熱融着継手を有する) 40年~60年 ポリエチレン管 (上記以外・不明なものを含む) ステンレス管 耐震型継手を有する 40年~60年 ステンレス管 (上記以外・不明なものを含む) 40年 その他 (管種が不明なものを含む) * 平成18年度管路の耐震化に関する検討会報告書、平成19年3月 注1)~注3)は、検討会報告書を参照 70年 ○ 注1) 60年 70年 40年 40年 60年 50年 40年 40年 40年 60年 40年 60年 40年 40年 ○ ○ ― × ○ ○ × ― ― ○ ○ ○ ― ― × ○ ― × 注2) × × ― ― 注3) × ○ ― ― ** 事故率及び耐震性能を考慮した設定の例ですので、管路の布設環境(地質、土壌の腐食性、ポリエチ レンスリーブの有無など)、管種別の布設時期、漏水事故実績等、実業体の実情を踏まえた設定を心がけ てください。 表 3.13 管路の更新基準設定 管種(マッピングシステム) 継手 ACP…石綿セメント管 CIP…鋳鉄管 CSP…塗覆装鋼管 GP…亜鉛鍍鋼管 HIVP…耐衝撃性硬質塩化ビニール管 PE…高密度ポリエチレン管 PP…ポリエチレン管 SUS…ステンレス鋼管 VLGP…硬質塩化ビニールライニング鋼管 (一次防せい塗装) VP…硬質塩化ビニール管 DIP…ダクタイル鋳鉄管 A (DIP) K (DIP) K (DIP) T (DIP) GX (DIP) KF (DIP) NS (DIP) SⅡ (DIP) S (DIP) 27 管種設定 更新基準 年数(年) 備考 ACP(非耐震) CIP(耐震) CSP(耐震) GP(耐震) VP(非耐震) PE(耐震) PP(耐震) SUS(耐震) 40 50 70 40 40 60 60 60 VLGP(耐震) 70 VP(非耐震) DIP(非耐震) DIP(非耐震) DIP(耐震) DIP(非耐震) DIP(耐震) DIP(耐震) DIP(耐震) DIP(耐震) DIP(耐震) 40 60 60 70 地盤良 60 80 80 80 80 80 管路更新基準で更新する場合は、老朽化管路及び経年化管路が増減しながら推移する。老 朽化管路率は数%で推移し今後 40 年間で大きく増加することはない。経年化管路率は 2036 年度(平成 48 年度)から 2046 年度(平成 58 年度)にかけてピークの約 20 %となる。そ の後経年化管路率は減少し健全管路率が 77.1 %となる(図 3.13~3.14 及び表 3.14~表 3.15 参照) 。 管路の健全度レベル 350 300 250 200 管 路 延 150 長 ㎞ 100 50 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全管路 経年化管路 老朽化管路 図 3.13 管路の健全度レベル(更新基準で更新) 28 表 3.14 管路の健全度レベル(更新基準で更新) 【全体】 単位:km 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 267.7 248.6 246.2 239.9 230.2 231.7 225.4 226.4 226.1 経年化管路 18.3 37.4 46.7 52.6 62.4 59.9 65.4 56.9 55.3 老朽化管路 7.1 7.1 0.2 0.6 0.6 1.5 2.4 9.8 11.8 計 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 293.1 健全管路 【比率】 単位:% 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 91.3 84.8 84.0 81.8 78.5 79.0 76.9 77.2 77.1 経年化管路 6.2 12.8 15.9 18.0 21.3 20.4 22.3 19.4 18.9 老朽化管路 2.4 2.4 0.1 0.2 0.2 0.5 0.8 3.4 4.0 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 健全管路 送水管 配水本管 管路の健全度レベル 資産の健全度レベル 2 50 2 45 2 40 1 35 1 管 路 1 延 1 長 1 ㎞ 0 30 管 路 25 延 20 長 15 ㎞ 10 0 5 0 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 西暦年度 健全管路 経年化管路 老朽化管路 健全管路 経年化管路 老朽化管路 配水支管 資産の健全度レベル 300 250 200 管 路 150 延 長 100 ㎞ 50 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全管路 経年化管路 老朽化管路 図 3.14 管路の健全度レベル(更新基準で更新、区分毎) 29 表 3.15 管路の健全度レベル(更新基準で更新、区分毎) 送水管 単位:km 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 健全管路 1.7 1.7 1.7 1.7 1.5 1.2 1.1 0.9 0.0 経年化管路 0.0 0.0 0.0 0.0 0.2 0.6 0.7 0.9 1.5 老朽化管路 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.2 計 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 配水本管 単位:km 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 31.7 30.6 31.2 26.8 21.0 17.1 15.5 18.6 22.3 経年化管路 8.1 9.2 11.8 16.1 21.9 24.8 25.7 15.1 9.7 老朽化管路 3.2 3.2 0.0 0.1 0.1 1.1 1.8 9.3 11.0 計 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 健全管路 配水支管 単位:km 区 分 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 234.3 216.3 213.3 211.3 207.7 213.4 208.8 206.9 203.8 経年化管路 10.1 28.2 34.9 36.5 40.2 34.6 39.0 40.9 44.0 老朽化管路 3.9 3.9 0.2 0.5 0.4 0.4 0.6 0.6 0.6 計 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 248.4 健全管路 30 4. 更新需要の算定 4.1. 法定耐用年数で更新した場合の更新需要 1)構造物及び設備 法定耐用年数で更新する場合の構造物及び設備の更新需要を試算する。結果は図 4.1~図 4.2 及び表 4.1 に示すとおりであり、耐用年数どおりに更新してこなかった設備を集中して 更新する 2016~2020 年度(平成 28~32 年度)の更新需要が 1,300 百万円を超える。その後 は 2031~2035 年度(平成 43~47 年度)と 2046~2050 年度(平成 58~62 年度)〕にピーク を迎え、期間内の更新需要が 885 百万円を超える。 更新需要(構造物及び設備) 1,400 1,200 1,000 更 新 需 800 要 600 百 万 400 円 200 0 建築 土木 電気 機械 計装 図 4.1 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数で更新) 表 4.1 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数で更新) 単位:千円 区 分 2016年~ 2021年~ 2026年~ 2031年~ 2036年~ 2041年~ 2046年~ 2051年~ 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 建築 308,581 4,537 63,037 29,350 7,393 4,537 17,264 117,382 土木 180,401 20,348 245,195 256,284 97,079 55,304 176,936 20,348 電気 487,131 0 0 458,903 28,228 0 406,614 52,289 機械 184,605 426 43,603 177,243 1,430 43,603 177,243 426 計装 171,034 83,236 93,504 89,044 93,504 83,236 107,012 75,536 計 1,331,752 108,547 445,339 1,010,824 227,634 186,680 885,069 265,981 31 建築 土木 更新需要(構造物及び設備) 更新需要(構造物及び設備) 350 300 300 250 更 新 200 需 要 150 更 250 新 需 200 要 150 百 100 万 円 50 百 100 万 円 50 0 0 建築 土木 機械 電気 更新需要(構造物及び設備) 更新需要(構造物及び設備) 600 500 更 新 400 需 要 300 更 新 需 要 百 200 万 円 100 百 万 円 0 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 機械 電気 計装 更新需要(構造物及び設備) 180 160 140 更 新 120 需 100 要 80 百 60 万 40 円 20 0 計装 図 4.2 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数で更新、工種毎) 32 2)管路 本調査における管路更新は既存の管路を同口径及び同延長で更新することを前提に実施 する。更新費用の算出は以下の式を用いて行う。 (管路更新費用) = (布設単価)×(管路延長) 布設単価は本市更新実績を用いて算定し、口径 150mm 未満は水道配水用ポリエチレン管 (PE)に更新、150mm 以上は GX 型ダクタイル鋳鉄管(DIP(GX))を採用することとする。表 4.2 に管路の布設単価を示す。 表 4.2 管路の布設単価 # 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 管種・継手口径施工条件 工種 PE75車道、昼間施工 PE100車道、昼間施工 DIP(GX)150車道、昼間施工 DIP(GX)200車道、昼間施工 DIP(GX)250車道、昼間施工 DIP(GX)300車道、昼間施工 DIP(GX)350車道、昼間施工 DIP(GX)400車道、昼間施工 DIP(GX)450車道、昼間施工 DIP(GX)700車道、昼間施工 DIP(GX)900車道、昼間施工 DIP(GX)1000車道、昼間施工 開削工 開削工 開削工 開削工 開削工 開削工 開削工 開削工 開削工 開削工 開削工 開削工 管種・継手 PE PE DIP(GX) DIP(GX) DIP(GX) DIP(GX) DIP(GX) DIP(GX) DIP(GX) DIP(GX) DIP(GX) DIP(GX) 施工条件 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 車道、昼間施工 口径 (mm) 75 100 150 200 250 300 350 400 450 700 900 1000 単価 (円/m) 41,000 47,000 76,000 87,000 99,000 112,000 128,000 146,000 166,000 318,000 535,000 693,000 管路の更新需要を試算した結果は、図 4.3 及び表 4.3 に示すとおりであり、法定耐用年 数を超えて使用している管路の更新があるため、2016~2020 年度(平成 28~32 年度)の更 新需要が多く 5,440 百万円を超えている。2021 年度(平成 33 年度)以降の更新需要は 5 年 間の更新費用が約 2,800 百万円から約 916 百万円で推移する。 33 管路更新工事費 6,000 5,000 更 新 4,000 需 要 3,000 百 万 2,000 円 1,000 0 送水管 配水本管 配水支管 図 4.3 管路の更新需要(法定耐用年数で更新) 表 4.3 管路の更新需要(法定耐用年数で更新) 単位:千円 区 分 送水管 2016年~ 2021年~ 2026年~ 2031年~ 2036年~ 2041年~ 2046年~ 2051年~ 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 0 0 0 15,626 51,903 15,009 34,047 103,820 配水本管 1,403,334 416,973 1,689,951 595,254 402,377 359,749 250,178 66,622 配水支管 4,037,144 1,256,482 1,118,173 1,821,367 1,873,526 1,545,237 820,564 745,874 5,440,478 1,673,455 2,808,124 2,432,247 2,327,806 1,919,995 1,104,789 916,316.0 計 34 表 4.4 及び図 4.4 に法定耐用年数で更新する場合の管路の更新対象延長を示す。法定耐 用年数を超えて使用している管路の更新があるため、2016~2020 年度(平成 28~32 年度) の更新延長が最も長く、約 85.6 ㎞(年平均 17.1 ㎞)に達する。2021~2045 年度(平成 33 ~57 年度)の 25 年間は、5 年間の更新延長が約 27.0 ㎞から約 41.6 ㎞の間を推移する。 また、40 年間の総更新延長は約 293.1 ㎞となる。 表 4.4 管路の更新延長(法定耐用年数で更新) 単位:m 区 分 送水管 2016年 ~2020 2021年 ~2025 2026年 ~2030 2031年 ~2035 2036年 ~2040 2041年 ~2045 2046年 ~2050 2051年 ~2055 総延長 0 0 0 206 356 103 233 850 1,748 配水本管 12,442 2,646 12,170 6,020 3,948 3,551 1,607 609 42,993 配水支管 73,226 24,447 22,860 35,406 34,662 29,651 13,951 14,172 248,375 85,668 27,093 35,030 41,632 38,966 33,305 15,791 15,631 293,116 計 更新対象管路延長 90 80 70 60 管 路 50 延 40 長 ㎞ 30 20 10 0 送水管 配水本管 配水支管 図 4.4 管路の更新延長(法定耐用年数で更新) 35 4.2. 更新基準で更新する場合の更新需要 1)構造物及び設備 法定耐用年数の 1.5 倍で構造物及び設備を更新する場合は、法定耐用年数で更新する場 合に比べて更新需要が減少し、法定耐用年数基準で 15 年周期であったピークが 20 年以上 になる。結果を図 4.5~図 4.6 及び表 4.5 に示す。 更新需要(構造物及び設備) 1,400 1,200 1,000 更 新 需 800 要 600 百 万 400 円 200 0 建築 土木 電気 機械 計装 図 4.5 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数の 1.5 倍で更新) 表 4.5 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数の 1.5 倍で更新) 単位:千円 区 分 2016年~ 2021年~ 2026年~ 2031年~ 2036年~ 2041年~ 2046年~ 2051年~ 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 建築 698 13,593 14,903 0 113,543 237,257 698 25,511 土木 165,615 0 20,348 24,924 140,691 47,328 24,924 0 電気 384,742 0 102,389 0 356,514 0 78,328 52,289 機械 151,122 27,125 426 31,981 169,102 26,121 426 1,004 計装 171,034 0 50,956 125,784 5,808 50,956 125,784 0 計 873,211 40,718 189,022 182,689 785,658 361,662 230,160 78,804 36 建築 土木 更新需要(構造物及び設備) 更新需要(構造物及び設備) 250 400 200 更 新 需 150 要 更 300 新 250 需 要 200 350 百 万 円 100 百 150 万 円 100 50 50 0 0 建築 電気 土木 機械 更新需要(構造物及び設備) 更新需要(構造物及び設備) 180 450 400 160 350 更 新 300 需 250 要 200 百 150 万 円 100 140 更 新 120 需 100 要 80 百 万 60 円 40 50 20 0 0 機械 電気 計装 更新需要(構造物及び設備) 180 160 140 更 新 120 需 100 要 80 百 万 60 円 40 20 0 計装 図 4.6 構造物及び設備の更新需要(法定耐用年数の 1.5 倍で更新、工種毎) 37 2)管路 3.4.2 で設定した更新基準で管路を更新する場合、法定耐用年数で更新する場合にピーク であった 2016~2020 年度 (平成 28~32 年度) の 5 年間の更新需要約 5,600 百万円が約 1,973 百万円に減少する。2056~2060 年度(平成 68~72 年度)に約 3,273 百万円の更新需要が発 生するが、今後 40 年間は約 1,130~2,239 百万円で推移する。結果を図 4.7 及び表 4.6 に 示す。 管路更新工事費 6,000 5,000 更 新 4,000 需 要 3,000 百 万 2,000 円 1,000 0 送水管 配水本管 配水支管 図 4.7 管路の更新需要(更新基準で更新) 表 4.6 管路の更新需要(更新基準で更新) 単位:千円 区 分 送水管 2016年~ 2021年~ 2026年~ 2031年~ 2036年~ 2041年~ 2046年~ 2051年~ 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 0 0 0 0 0 0 0 0 配水本管 5,366 313,283 754,733 15,973 7,023 205,327 469,427 390,567 配水支管 1,968,577 1,008,211 1,072,340 1,585,433 2,232,906 1,287,439 661,358 694,072 1,973,943 1,321,494 1,827,073 1,601,406 2,239,929 1,492,766 1,130,785 計 38 1,084,639.0 表 4.7 及び図 4.8 に更新基準で更新する場合の管路の更新対象延長を示す。更新基準で は、2016~2020 年度(平成 28~32 年度)の更新延長が約 41.2 ㎞(年平均約 8.2 ㎞)であ り法定耐用年数で更新した場合と比較して約 44 ㎞短くなっている。2021~2045 年度(平 成 33~57 年度)の 25 年間は、5 年間の更新延長が約 27.0 ㎞から約 41.6 ㎞の間を推移す る。また、40 年間の総更新延長は約 227.6 ㎞(年平均約 5.7 ㎞)となる。 表 4.7 管路の更新延長(更新基準で更新) 単位:m 区 分 送水管 2016年 ~2020 2021年 ~2025 2026年 ~2030 2031年 ~2035 2036年 ~2040 2041年 ~2045 2046年 ~2050 2051年 ~2055 総延長 0 0 0 0 0 0 0 0 0 配水本管 54 3,191 7,821 184 67 1,954 5,590 4,980 23,841 配水支管 41,123 21,477 20,877 31,790 40,381 25,033 12,094 10,984 203,759 41,177 24,668 28,698 31,974 40,448 26,987 17,684 15,964 227,600 計 更新対象管路延長 45 40 35 管 路 延 長 ㎞ 30 25 20 15 10 5 0 送水管 配水本管 配水支管 図 4.8 管路の更新延長(更新基準で更新) 39 4.3. 更新需要まとめ 図 4.9 及び図 4.10 に法定耐用年数及び更新基準で更新した場合の更新需要(構造物及び 設備と管路の総額)をそれぞれ示す。双方とも耐用年数及び更新基準を超過して使用してい る資産の更新需要が最も大きい。また、2016~2055 年度(平成 28~67 年度)の 40 年間の 更新需要総額は、法定耐用年数が約 230.9 億円(年平均 5.8 億円)であり、更新基準ベース が約 154.1 億円(年平均約 3.9 億円)となる。 (百万円) 4,000 3,500 3,000 更新需要(法定耐用年数) 管路 38.8億円 計装 2,500 機械 2,000 電気 1,500 土木 1,000 建築 500 0 年度 図 4.9 更新需要(法定耐用年数) (百万円) 4,000 更新需要(更新基準) 管路 3,500 3,000 2,500 2,000 計装 機械 18.2億円 電気 1,500 土木 1,000 500 建築 0 年度 図 4.10 更新需要(更新基準) 40 5. 財政収支見通しの検討 4.2 で算定した更新需要に基づいて財政収支見通しを検討する。現行の料金水準での財政 収支見通しを検討し、その上で料金改定による財源確保ケースを検討する。 5.1. 財政関係データ整理 財政収支に関する各種費目・項目の実績値を整理し、中長期の財政収支計算の基礎資料を 作成する。財政関係データの実績値は決算書を用いて行う。実績値の整理にあたっては表 5.1 に示す方法で行う。 表 5.1(1) 財政関係データの実績値設定方法 ●収益的収支 業務量 収入の部 人 件 事 務 費 動 受 修 力 水 繕 費 決算書より 費 決算書より 費 決算書より 予測値の設定方法 (H27) 水需要予測より 予算書より(税抜額を推定) 予算書より(税抜額を推定) 予算書より(税抜額を推定) 予算書より 予算書より(税抜額を推定) 予算書より 予算書より 予算書より 予算書より(営業外収益-受 取利息及び配当金-加入金 -長期前受金戻入-他会計 補助金-国庫補助金、税抜 額を推定) 決算書より(固定資産売却益 +過年度損益修正益) - 予算書より(給料+手当等+ 賞与引当金繰入額+法定福 利費+法定福利費引当金繰 入額、全て非課税と想定) 予算書より(取水及び浄配水 費+総係費-人件費、税抜 額を推定) 予算書より 予算書より 予算書より 費 決算書より 予算書より 費 費 用 息 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より(消費税及び地方 そ の 他 営 業 外 費 用 消費税+雑支出) 特 別 損 失 決算書より 予 備 費- 計 ② - ①-② - 累計(2015年度基準) 給水収益÷年間総有収水量 供給単価(円/m 3 ) 予算書より 予算書より 予算書より(税抜額を推定) 予算書より 予算書より(消費税及び地方 雑支出は税抜額を推定 消費税+雑支出) 予算書より 予算書より - - 給水原価(円/m 3 ) 総支出÷年間総有収水量 年 給 受 そ 受 加 長 他 国 間 有 収 水 量 ( 千 m3) 水収益(料金収入) 託 工 事 収 益 の 他 営 業 収 益 取利 息及 び配 当金 入 金 期 前 受 金 戻 入 会 計 補 助 金 庫 補 助 金 実績値の設定方法 (H22~H26) 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より(営業外収益-受 取利息及び配当金-加入金 そ の 他 営 業 外 収 益 -長期前受金戻入-他会計 補助金-国庫補助金) 特 別 利 計 ① 支出の部 受 託 工 事 減 価 償 却 資 産 減 耗 そ の 他 営 業 費 支 払 利 損益 決算書より(固定資産売却益 +過年度損益修正益) - 決算書より(給料+手当等+ 賞与引当金繰入額+法定福 費 利費+法定福利費引当金繰 入額) 益 決算書より(取水及び浄配水 費+総係費-人件費) 総支出÷年間総有収水量 41 備考 固定資産売却益は税抜額を 推定 受託管理費関係の人件費を 除く 受託工事費の人件費は非課 税と想定 給水収益÷年間総有収水量 厳密な給水原価計算とは異 なる。財政予測には影響なし 表 5.1(2) 財政関係データの実績値設定方法 ●資本的収支 収入の部 支出の部 不足額 企 業 出 資 負 担 固 定 資 産 売 却 他 会 計 補 助 国 庫 補 助 計 ① 建 設 改 良 企 業 債 償 還 国 庫 補 助 金 返 還 の そ 計 ② ①-② 累計(2015年度基準) 債 金 金 金 金 金 費 金 金 他 実績値の設定方法 (H22~H26) 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より - 決算書より 決算書より 決算書より 決算書より - - 予測値の設定方法 (H27) 予算書より 予算書より 予算書より 予算書より 予算書より 予算書より - 予算書より 予算書より 予算書より 予算書より - - 備考 ●資金収支及び企業債残高 実績値の設定方法 (H22~H26) 前 年 度 か ら の繰 越金- 損 益 勘 定 留 保 資 金- 資金収支 収 支 差 引 ( 純 利 益 ) - 資 企業債残高 金 残 高- - 整理した結果を表 5.2 に示す。 42 予測値の設定方法 (H27) 前年度残高 減価償却費+資産減耗費-長 期前受金戻入 - 資金残高+損益勘定留保資 金+資本的収支不足額 前年度残高+今年度企業債 -今年度企業債償還金 備考 表 5.2(1) 財政関係データの実績値整理結果 ●収益的収支 業務量 年 間 有 収 水 量 ( 千 m3 ) (実績) 2010 H22 4,836 収入の部 給水収益(料金収入) 1,131,704 930,777 1,095,589 1,133,087 1,125,120 1,120,192 益 11,610 1,016 36,465 6,029 86,938 25,000 そ の 他 営 業 収 益 29,937 26,754 30,527 31,127 33,305 30,566 受 取利 息及 び配 当金 694 273 178 190 209 187 金 29,000 17,850 33,400 48,050 60,500 23,900 長 期 前 受 金 戻 入 0 0 0 0 35,338 36,219 金 56,623 75,631 2,505 2,034 49,536 1,182 金 0 16,950 0 0 0 0 そ の 他 営 業 外 収 益 1,285 1,715 5,535 1,716 18,328 619 0 0 0 0 0 1 1,260,853 1,070,966 1,204,199 1,222,233 1,409,274 1,237,866 受 託 工 加 他 事 収 入 会 国 特 計 庫 補 補 助 助 別 利 益 計 ① 支出の部 (実績) 2012 H24 4,666 (実績) 2013 H25 4,781 (実績) 2014 H26 4,739 (予算) 2015 H27 4,750 人 件 費 76,054 58,998 54,510 63,735 57,260 66,152 事 務 費 188,725 177,576 166,228 174,461 257,390 257,445 動 力 費 18,335 18,533 17,132 20,007 20,708 24,928 受 水 費 492,334 481,371 519,456 519,568 519,658 449,324 修 繕 費 27,054 44,683 44,800 42,435 21,300 48,451 受 託 工 事 費 15,539 8,898 46,219 11,109 97,997 48,205 減 価 償 却 費 187,853 186,535 191,430 192,245 223,368 227,837 資 産 減 耗 費 16,957 0 50 1,825 731 2,121 そ の 他 営 業 費 用 0 0 299 0 0 1 74,345 71,318 69,507 64,542 60,524 55,981 支 払 利 息 そ の 他 営 業 外 費 用 特 予 別 損 備 計 ② 損益 (実績) 2011 H23 4,002 ①-② 0 1,343 3,155 2,030 10,345 16,001 失 4,194 5,875 6,882 8,318 8,516 201 費 0 0 0 0 0 926 1,101,390 1,055,130 1,119,668 1,100,275 1,277,797 1,197,573 159,463 15,836 84,531 121,958 131,477 40,294 3 234.0 232.6 234.8 237.0 237.4 235.8 3 227.7 263.7 240.0 230.1 269.6 252.1 供給単価(円/m ) 給水原価(円/m ) 43 表 5.2(2) 財政関係データの実績値整理結果 ●資本的収支 収入の部 企 業 債 2010 H22 117,000 出 資 金 25,384 25,791 28,237 26,005 23,927 21,075 負 担 金 1,820 10,491 2,495 169,258 9,271 16,712 固 定 資 産 売 却 金 1,058 0 0 0 0 1 金 0 26,303 0 0 0 0 金 0 3,432 19,338 5,368 101,754 217,306 145,263 260,518 170,070 523,032 205,652 394,094 他 会 国 計 庫 補 補 助 助 計 ① 支出の部 建 不足額 2014 H26 70,700 2015 H27 139,000 202,468 368,282 270,704 515,978 331,107 536,290 217,980 212,191 203,233 303,963 201,040 191,044 国 庫 補 助 金 返 還 金 0 0 172 0 0 0 そ 0 0 0 0 0 1,000 債 良 2013 H25 322,400 費 業 改 2012 H24 120,000 金 企 設 2011 H23 194,500 償 の 還 他 計 ② 420,448 580,473 474,109 819,941 532,147 728,334 ①-② (275,185) (319,955) (304,039) (296,909) (326,495) (334,240) 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 2014 H26 前 年 度 か ら の繰 越金 2015 H27 766,633 損 益 勘 定 留 保 資 金 193,739 収 支 差 引 ( 純 利 益 ) 40,294 ●資金収支及び企業債残高 資金収支 資 金 残 高 666,426 企業債残高 2,761,101 44 5.2. 財政シミュレーション(料金据置ケース) 5.2.1. 算定方法 財政シミュレーションにおける算定方法の概要を表 5.3 に示す。 個々の内容については、 以降に記述する。 表 5.3 財政シミュレーションの算定方法概要 種 別 業務量 収益的収支 区 分 収入の部 支出の部 資本的収支 収入の部 支出の部 項 目 年 間 有 収 水 量 ( 千 m3) 給水収益 (料 金収 入) 供 給 単 価 ( 円 /m3) 受 託 工 事 収 益 そ の 他 営 業 収 益 受取利息及び配当金 加 入 金 長 期 前 受 金 戻 入 他 会 計 補 助 金 国 庫 補 助 金 そ の 他 営 業 外 収 益 特 別 利 益 人 件 費 事 務 費 動 力 費 受 水 費 修 繕 費 受 託 工 事 費 減 価 償 却 費 資 産 減 耗 費 そ の 他 営 業 費 用 支 払 利 息 そ の 他 営 業 外 費 用 特 別 損 失 企 業 債 出 資 金 負 担 金 固 定 資 産 売 却 金 他 会 計 補 助 金 国 庫 補 助 金 建 設 改 良 費 企 業 債 償 還 金 国 庫 補 助 金 返 還 金 そ の 他 45 計 算 方 法 水需要予測結果 年間有収水量×供給単価 H27以降はH27予算値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 (既設)予定額+(新設)償却計算による H27以降はH27予算値で一定 見込まない H28以降はH22~H29実績平均値で一定 H27以降はH27予算値で一定 H27以降はH27予算値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H27以降はH27予算値で一定 H27以降はH27予算値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H28以降は既存分+新規分 H27以降はH27予算値で一定 H27以降はH28予算値で一定 H28以降は既存分+新規分 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H28以降は別途設定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H28以降はH22~H26実績平均値で一定 H27以降はH27予算値で一定 見込まない 見込まない 更新需要 H28以降は既存分+新規分 見込まない 見込まない (1) 年間有収水量 平成 27 年度以降の年間有収水量は本市水需要予測結果を用いる。表 5.4 に有収 水量の将来値を示す。 表 5.4 有収水量の将来値 推 実績 年度 項目 計 長 期 推 計 H26 H27 H28 H33 H38 H43 H48 H53 H58 H63 H67 2014 2015 2016 2021 2026 2031 2036 2041 2046 2051 2055 行政区域内人口 (人) 44,059 44,020 43,978 43,467 42,207 40,795 39,205 37,609 35,824 34,007 32,535 給水区域内人口 (人) 44,059 44,020 43,978 43,467 42,207 40,795 39,205 37,609 35,824 34,007 32,535 現在給水人口 (人) 44,018 43,986 43,948 43,453 42,199 40,787 39,197 37,601 35,817 34,000 32,528 給水普及率 (%) 99.9 99.9 99.9 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 生活用原単位 (L/人・日) 207 208 208 208 208 208 208 208 208 208 208 有 生活用 収 用 有 水 業務・営業用 途 効 量 銭湯用 別 水 その他用 水 量 量 計 (m3 /日) 9,118 9,149 9,141 9,038 8,777 8,484 8,153 7,821 7,450 7,072 6,766 (m3 /日) 2,395 2,395 2,395 2,395 2,395 2,395 2,395 2,395 2,395 2,395 2,395 (m3 /日) 804 804 804 804 804 804 804 804 804 804 804 (m3 /日) 667 667 667 667 667 667 667 667 667 667 667 (m3 /日) 12,984 13,015 13,007 12,904 12,643 12,350 12,019 11,687 11,316 10,938 10,632 無収水量 (m3 /日) 688 723 720 707 687 672 654 635 615 595 578 (m3 /日) 13,672 13,738 13,727 13,611 13,330 13,022 12,673 12,322 11,931 11,533 11,210 計 無効水量 (m3 /日) 1,026 1,005 976 827 702 685 667 649 628 607 590 一日平均給水量 (m3 /日) 14,698 14,743 14,703 14,438 14,032 13,707 13,340 12,971 12,559 12,140 11,800 一人一日平均給水量 (L/人・日) 334 335 335 332 333 336 340 345 351 357 363 (m3 /日) 17,128 17,635 17,587 17,270 16,785 16,396 15,957 15,516 15,023 14,522 14,115 一日最大給水量 一人一日最大給水量 (L/人・日) 389 401 400 397 398 402 407 413 419 427 434 有収率 (%) 88.3 88.3 88.5 89.4 90.1 90.1 90.1 90.1 90.1 90.1 90.1 有効率 (%) 93.0 93.2 93.4 94.3 95.0 95.0 95.0 95.0 95.0 95.0 95.0 負荷率 (%) 85.8 83.6 83.6 83.6 83.6 83.6 83.6 83.6 83.6 83.6 83.6 (2) 事業費・財源 ・事業費 拡張建設費は考慮せず、4.2 で算出した更新需要算を計上する。 ・財源内訳 更新需要の財源とする企業債は、平成 22~26 年度における建設改良費対企業債 割合が約 25%であることから平成 28 年度以降も建設改良費の 25%を企業債で充 当することとする。 なお、企業債の償還計算は、年利率 1.7%(過去 5 年間の起債分の平均値)、半 年賦元利金等償還(5 年据え置き、償還期間 30 年)で計算する。平成 26 年度(2014 年度)までの借り入れ分については、既往債の償還計画を適用する。企業債の償還 計画値を表 5.5 に示す。 46 (3) 減価償却費 平成 26 年度末までに取得した資産に対する減価償却費は、将来計画値を用いる こととし、平成 28 年度以降に取得する資産については、各年度の事業費をもとに 「構造物(建築・土木) 」 、 「機械・電気類(機械・電気・計装)」、及び「管路」へ と分類した後、それぞれの耐用年数を 58 年、16 年、38 年と設定、残存価値 10% で定額法による減価償却費を試算する(耐用年数は地方公営企業法施行規則別表 第二号で定義される水道の構築物又は機械及び装置を一体として償却する場合の 設定を採用する。 ) 。試算結果を表 5.6 に示す。 (4) 受水費 受水費は責任水量制であるため、平成 27 年度(2015 年度)の受水費予算値で将 来一定とする。 (5) 動力費 動力費は平成 22~26 年度(2010~2014 年度)実績で有収水量との相関が不明で あることから平成 27 年度(2015 年度)予算値で将来一定とする。 47 表 5.5 新規借入する企業債の償還計画(料金据置ケース) 年度 事業費 起債比率 企業債 旧債 企業債 新規 償還金 合計 旧債 企業債 新規 利息 合計 企業債残高 元利償還計算(年賦) 25年償還 5年据置 1.7%利息 元金償還額 借入金 1 2016 455,757 2 2017 8,999 3 2018 57,340 4 2019 41,097 5 2020 148,596 6 2021 34,742 7 2022 88,635 8 2023 39,202 9 2024 15,593 10 2025 162,382 11 2026 29,165 12 2027 67,968 13 2028 77,511 14 2029 239,599 15 2030 89,781 16 2031 130,555 17 2032 82,893 18 2033 46,224 19 2034 101,475 20 2035 84,878 21 2036 116,323 22 2037 48,454 23 2038 189,118 24 2039 145,326 25 2040 257,176 26 2041 45,245 27 2042 156,850 28 2043 129,778 29 2044 77,985 30 2045 53,750 31 2046 73,849 32 2047 67,242 69,929 33 2048 34 2049 17,118 35 2050 112,098 36 2051 36,683 37 2052 61,281 38 2053 30,772 39 2054 84,480 40 2055 77,644 利息額 借入金 1 2016 455,757 2 2017 8,999 3 2018 57,340 4 2019 41,097 5 2020 148,596 6 2021 34,742 7 2022 88,635 8 2023 39,202 9 2024 15,593 10 2025 162,382 11 2026 29,165 12 2027 67,968 13 2028 77,511 14 2029 239,599 15 2030 89,781 16 2031 130,555 17 2032 82,893 18 2033 46,224 19 2034 101,475 20 2035 84,878 21 2036 116,323 22 2037 48,454 23 2038 189,118 24 2039 145,326 25 2040 257,176 26 2041 45,245 27 2042 156,850 28 2043 129,778 29 2044 77,985 30 2045 53,750 31 2046 73,849 32 2047 67,242 33 2048 69,929 34 2049 17,118 35 2050 112,098 36 2051 36,683 37 2052 61,281 38 2053 30,772 39 2054 84,480 40 2055 77,644 H26 2014 331,107 21% 70,700 201,040 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H42 H43 H44 H45 H46 H47 H48 H49 H50 H51 H52 H53 H54 H55 H56 H57 H58 H59 H60 H61 H62 H63 H64 H65 H66 H67 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2040 2041 2042 2043 2044 2045 2046 2047 2048 2049 2050 2051 2052 2053 2054 2055 536,290 1,823,027 35,997 229,360 164,387 594,383 138,967 354,539 156,806 62,372 649,528 116,661 271,873 310,044 958,394 359,123 522,219 331,572 184,894 405,899 339,511 465,291 193,817 756,471 581,304 1,028,704 180,979 627,398 519,111 311,941 214,999 295,397 268,969 279,717 68,472 448,390 146,733 245,124 123,088 337,921 310,577 26% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 25% 139,000 455,757 8,999 57,340 41,097 148,596 34,742 88,635 39,202 15,593 162,382 29,165 67,968 77,511 239,599 89,781 130,555 82,893 46,224 101,475 84,878 116,323 48,454 189,118 145,326 257,176 45,245 156,850 129,778 77,985 53,750 73,849 67,242 69,929 17,118 112,098 36,683 61,281 30,772 84,480 77,644 191,044 186,620 182,006 179,168 176,228 162,685 152,777 136,632 119,486 104,348 94,597 83,591 77,861 72,094 70,277 68,404 65,182 61,136 54,623 51,364 45,701 41,618 35,121 33,636 32,597 30,690 25,249 16,010 9,316 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 14,782 15,325 17,446 19,075 24,220 25,758 29,071 30,836 31,865 37,674 39,260 42,131 45,361 53,906 57,735 62,949 66,709 69,341 73,814 77,821 82,917 85,898 93,490 99,794 109,831 90,635 96,817 99,839 102,037 98,165 100,515 100,022 102,053 103,571 201,040 191,044 186,620 182,006 179,168 176,228 162,685 152,777 151,414 134,811 121,794 113,672 107,811 103,619 101,165 101,113 100,269 102,856 100,396 96,754 96,725 99,607 99,353 98,070 100,345 101,938 104,504 103,070 98,927 95,214 93,490 99,794 109,831 90,635 96,817 99,839 102,037 98,165 100,515 100,022 102,053 103,571 60,524 55,981 51,405 46,762 42,033 37,372 33,064 29,022 25,221 21,886 19,120 16,875 15,032 13,484 12,087 10,791 9,534 8,317 7,145 6,065 5,093 4,201 3,422 2,741 2,165 1,620 1,102 641 299 98 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 24,494 25,235 25,305 26,261 26,784 27,783 27,535 29,616 30,908 34,026 33,471 34,731 35,475 35,212 34,428 33,817 33,418 32,963 31,554 31,728 30,680 30,018 28,837 29,903 0 7,748 7,901 8,876 9,575 12,101 12,692 13,948 14,353 14,321 16,757 16,841 17,557 18,382 21,930 22,915 60,524 55,981 51,405 54,510 49,934 46,248 42,639 41,123 37,913 35,834 33,473 31,196 31,789 30,325 29,644 29,173 31,464 31,232 31,639 31,300 30,398 30,462 30,206 30,524 29,700 31,236 32,010 34,667 33,770 34,829 35,475 35,212 34,428 33,817 33,418 32,963 31,554 31,728 30,680 30,018 28,837 29,903 2,761,101 3,030,238 2,857,231 2,735,403 2,600,272 2,586,183 2,468,148 2,405,369 2,309,760 2,203,559 2,252,269 2,173,623 2,137,972 2,114,318 2,252,804 2,242,316 2,270,015 2,252,512 2,201,982 2,206,732 2,192,003 2,208,973 2,159,357 2,248,130 2,291,518 2,444,190 2,386,365 2,444,288 2,478,852 2,463,347 2,417,303 2,381,321 2,357,928 2,331,040 2,248,319 2,258,380 2,196,898 2,157,664 2,088,414 2,070,841 2,044,914 1 1 2 2 7,748 3 3 7,748 153 4 4 7,748 153 975 5 5 7,748 153 975 699 6 6 7,748 153 975 699 2,526 7 14,782 7 7,748 153 975 699 2,526 591 8 15,033 292 8 7,497 153 975 699 2,526 591 1,507 9 15,289 297 1,860 9 7,241 148 975 699 2,526 591 1,507 666 10 15,549 302 1,891 1,333 10 6,981 143 943 699 2,526 591 1,507 666 265 11 15,813 307 1,924 1,356 4,820 11 6,717 138 911 676 2,526 591 1,507 666 265 2,760 12 16,082 312 1,956 1,379 4,902 1,127 12 6,448 133 878 653 2,444 591 1,507 666 265 2,760 496 13 16,355 318 1,990 1,402 4,985 1,146 2,875 13 6,175 127 845 629 2,361 571 1,507 666 265 2,760 496 1,155 14 16,634 323 2,023 1,426 5,070 1,165 2,924 1,271 14 5,897 122 811 606 2,276 552 1,458 666 265 2,760 496 1,155 1,318 15 16,916 328 2,058 1,450 5,156 1,185 2,973 1,293 506 15 5,614 116 777 581 2,190 532 1,408 645 265 2,760 496 1,155 1,318 4,073 16 17,204 334 2,093 1,475 5,243 1,205 3,024 1,315 514 5,267 17 17,496 340 2,128 1,500 5,333 1,226 3,075 1,337 523 5,356 946 18 17,794 345 2,164 1,525 5,423 1,247 3,128 1,360 532 5,447 962 2,204 19 18,096 351 2,201 1,551 5,515 1,268 3,181 1,383 541 5,540 978 2,242 2,514 20 18,404 357 2,239 1,578 5,609 1,290 3,235 1,407 550 5,634 995 2,280 2,557 7,771 21 18,717 363 2,277 1,605 5,705 1,311 3,290 1,431 560 5,730 1,012 2,319 2,600 7,903 2,912 22 19,035 370 2,315 1,632 5,802 1,334 3,346 1,455 569 5,827 1,029 2,358 2,644 8,038 2,961 4,234 23 19,359 376 2,355 1,660 5,900 1,356 3,403 1,480 579 5,926 1,047 2,398 2,689 8,174 3,012 4,306 2,689 24 19,688 382 2,395 1,688 6,000 1,379 3,461 1,505 589 6,027 1,064 2,439 2,735 8,313 3,063 4,380 2,734 1,499 25 20,022 389 2,436 1,716 6,102 1,403 3,519 1,531 599 6,130 1,083 2,481 2,782 8,455 3,115 4,454 2,781 1,525 3,291 26 20,363 395 2,477 1,746 6,206 1,427 3,579 1,557 609 6,234 1,101 2,523 2,829 8,598 3,168 4,530 2,828 1,551 3,347 2,753 27 20,709 402 2,519 1,775 6,312 1,451 3,640 1,583 619 6,340 1,120 2,566 2,877 8,745 3,222 4,607 2,876 1,577 3,404 2,800 3,773 28 21,061 409 2,562 1,805 6,419 1,476 3,702 1,610 630 6,448 1,139 2,609 2,926 8,893 3,277 4,685 2,925 1,604 3,462 2,847 3,837 1,572 29 21,419 416 2,605 1,836 6,528 1,501 3,765 1,637 640 6,557 1,158 2,654 2,976 9,044 3,332 4,765 2,975 1,631 3,521 2,896 3,902 1,598 6,134 30 21,783 423 2,650 1,867 6,639 1,526 3,829 1,665 651 6,669 1,178 2,699 3,026 9,198 3,389 4,846 3,025 1,659 3,581 2,945 3,969 1,625 6,238 4,714 31 22,153 430 2,695 1,899 6,752 1,552 3,894 1,693 662 6,782 1,198 2,745 3,078 9,354 3,447 4,928 3,077 1,687 3,642 2,995 4,036 1,653 6,344 4,794 8,341 16 5,326 111 742 557 2,102 512 1,358 623 256 2,760 496 1,155 1,318 4,073 1,526 17 5,034 105 706 532 2,013 492 1,306 600 248 2,671 496 1,155 1,318 4,073 1,526 2,219 18 4,736 99 670 506 1,922 471 1,254 578 239 2,580 480 1,155 1,318 4,073 1,526 2,219 1,409 19 4,434 94 633 480 1,830 449 1,201 555 230 2,487 463 1,118 1,318 4,073 1,526 2,219 1,409 786 20 4,126 88 596 454 1,737 428 1,147 531 221 2,393 447 1,080 1,275 4,073 1,526 2,219 1,409 786 1,725 21 3,813 81 558 427 1,641 406 1,092 507 211 2,297 430 1,041 1,231 3,941 1,526 2,219 1,409 786 1,725 1,443 22 3,495 75 519 400 1,544 384 1,036 483 202 2,200 413 1,002 1,187 3,807 1,477 2,219 1,409 786 1,725 1,443 1,977 23 3,171 69 480 372 1,446 361 979 458 192 2,101 395 962 1,142 3,670 1,426 2,147 1,409 786 1,725 1,443 1,977 824 24 2,842 63 440 344 1,345 338 921 433 182 2,000 377 921 1,097 3,531 1,375 2,074 1,363 786 1,725 1,443 1,977 824 3,215 25 2,508 56 399 315 1,243 315 862 407 172 1,898 359 879 1,050 3,390 1,323 2,000 1,317 760 1,725 1,443 1,977 824 3,215 2,471 26 2,167 50 358 286 1,140 291 802 381 162 1,793 341 837 1,003 3,246 1,270 1,924 1,270 734 1,669 1,443 1,977 824 3,215 2,471 4,372 27 1,821 43 315 256 1,034 266 742 355 152 1,687 322 794 955 3,100 1,216 1,847 1,222 708 1,612 1,396 1,977 824 3,215 2,471 4,372 769 28 1,469 36 273 226 927 242 680 328 141 1,580 303 751 906 2,951 1,162 1,769 1,173 681 1,554 1,349 1,913 824 3,215 2,471 4,372 769 2,666 29 1,111 29 229 195 818 217 617 301 130 1,470 284 706 856 2,800 1,106 1,689 1,123 654 1,496 1,300 1,848 797 3,215 2,471 4,372 769 2,666 2,206 30 747 22 185 164 707 191 553 273 120 1,359 264 661 805 2,646 1,049 1,608 1,072 626 1,436 1,251 1,782 770 3,111 2,471 4,372 769 2,666 2,206 1,326 31 377 15 140 132 594 165 488 244 108 1,245 244 615 754 2,490 992 1,526 1,021 598 1,375 1,201 1,714 742 3,005 2,390 4,372 769 2,666 2,206 1,326 914 32 437 2,741 1,931 6,867 1,579 3,960 1,722 674 6,897 1,218 2,791 3,130 9,514 3,505 5,012 3,129 1,716 3,703 3,046 4,105 1,681 6,452 4,875 8,483 1,467 32 7 94 100 479 139 421 216 97 1,130 224 569 702 2,331 933 1,442 969 569 1,313 1,150 1,646 714 2,897 2,309 4,230 769 2,666 2,206 1,326 914 1,255 33 2,787 1,964 6,983 1,605 4,027 1,752 685 7,015 1,239 2,839 3,183 9,675 3,565 5,097 3,182 1,745 3,766 3,098 4,174 1,710 6,562 4,958 8,627 1,492 5,087 33 47 67 362 112 354 186 86 1,013 203 521 649 2,169 873 1,357 916 540 1,250 1,098 1,576 686 2,787 2,226 4,086 744 2,666 2,206 1,326 914 1,255 1,143 34 1,998 7,102 1,633 4,096 1,781 697 7,134 1,260 2,887 3,237 9,840 3,625 5,184 3,236 1,775 3,830 3,150 4,245 1,739 6,673 5,042 8,774 1,518 5,174 4,209 34 34 244 85 286 157 74 893 182 473 594 2,005 813 1,270 861 511 1,186 1,045 1,505 656 2,676 2,142 3,939 719 2,580 2,206 1,326 914 1,255 1,143 1,189 35 7,223 1,661 4,166 1,812 709 7,255 1,281 2,936 3,292 10,007 3,687 5,272 3,291 1,805 3,896 3,204 4,318 1,768 6,787 5,128 8,923 1,544 5,262 4,281 2,529 35 123 57 216 126 62 772 160 424 539 1,837 751 1,182 806 480 1,121 992 1,433 627 2,562 2,056 3,790 693 2,492 2,135 1,326 914 1,255 1,143 1,189 291 36 1,689 4,236 1,842 721 7,378 1,303 2,986 3,348 10,177 3,750 5,362 3,347 1,835 3,962 3,258 4,391 1,798 6,902 5,215 9,075 1,570 5,351 4,354 2,572 1,743 36 29 145 96 50 649 139 374 483 1,667 689 1,092 750 450 1,055 937 1,359 597 2,447 1,969 3,638 667 2,403 2,062 1,283 914 1,255 1,143 1,189 291 1,906 37 4,308 1,874 733 7,504 1,325 3,037 3,405 10,350 3,814 5,453 3,404 1,867 4,029 3,314 4,466 1,829 7,019 5,304 9,229 1,597 5,442 4,428 2,616 1,773 2,395 37 73 64 38 523 117 323 426 1,494 625 1,001 694 418 987 882 1,285 566 2,329 1,880 3,484 640 2,312 1,988 1,239 884 1,255 1,143 1,189 291 1,906 624 38 1,906 745 7,631 1,348 3,088 3,463 10,526 3,878 5,545 3,462 1,898 4,098 3,370 4,542 1,860 7,139 5,394 9,386 1,624 5,535 4,503 2,661 1,803 2,436 2,181 38 32 26 396 94 272 369 1,318 560 908 636 387 919 826 1,209 535 2,210 1,790 3,327 613 2,219 1,913 1,195 854 1,215 1,143 1,189 291 1,906 624 1,042 39 758 7,761 1,371 3,141 3,522 10,705 3,944 5,640 3,521 1,931 4,167 3,427 4,619 1,892 7,260 5,486 9,546 1,651 5,629 4,579 2,706 1,834 2,477 2,218 2,268 39 13 266 71 219 310 1,139 494 814 577 354 849 768 1,132 504 2,089 1,698 3,168 585 2,125 1,836 1,149 823 1,173 1,106 1,189 291 1,906 624 1,042 523 40 7,893 1,394 3,194 3,582 10,887 4,011 5,736 3,581 1,963 4,238 3,486 4,697 1,924 7,384 5,579 9,708 1,679 5,724 4,657 2,752 1,865 2,519 2,256 2,307 555 40 224 64 203 293 1,090 476 790 563 347 834 757 1,117 498 2,070 1,685 3,147 582 2,116 1,830 1,146 822 1,172 1,105 1,150 291 1,906 624 1,042 523 1,436 48 表 5.6 新規取得資産に対する減価償却費発生見通し(料金据置ケース) 名称 構造物 機械・電気・計装 配管類 合計 項目 年度 減価償却費 構造物 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 機械・電気・計装 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 配管類 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 名称 構造物 機械・電気・計装 配管類 合計 項目 年度 減価償却費 構造物 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 機械・電気・計装 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 配管類 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 耐用年数 定額償却率 金額 58 0.017 830,033 16 0.063 1,911,891 38 0.026 12,672,035 15,413,959 耐用年数 58 定額償却率 H28 166,313 674,618 982,096 1,823,027 H30 H31 H32 H33 H34 0 0 229,360 229,360 0 0 164,387 164,387 0 32,280 562,103 594,383 0 1,011 137,956 138,967 0 16,212 338,327 354,539 H35 6,898 8,898 141,010 156,806 H36 0 0 35,997 35,997 0 1,004 61,368 62,372 H37 6,695 0 642,833 649,528 H38 31,412 50,100 35,149 116,661 H39 3,839 52,289 215,745 271,873 H29 63,788 H30 64,641 H31 70,073 H32 73,966 H33 89,095 H34 92,419 H35 101,344 H36 105,291 H37 106,801 H38 122,130 0 0 2,581 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6,898 6,898 0 0 0 107 6,695 6,695 0 2,581 2,581 2,581 2,581 2,581 2,581 2,581 2,688 0 0 37,947 0 0 0 0 0 0 32,280 32,280 0 1,011 1,011 1,816 16,212 16,212 57 8,898 8,898 912 37,947 37,947 37,947 37,947 39,763 39,820 35,997 35,997 23,260 229,360 229,360 853 164,387 164,387 5,432 562,103 562,103 3,893 137,956 137,956 13,313 23,260 24,113 29,545 33,438 H49 H50 140,691 80,524 535,256 756,471 H51 H52 0 0 193,817 193,817 H48 219,954 H49 232,594 53,882 53,882 93 H28 耐用年数 定額償却率 金額 58 0.017 830,033 16 0.063 1,911,891 38 0.026 12,672,035 15,413,959 58 16 38 H42 H45 H46 H47 0 39,442 319,681 359,123 H43 24,924 93,504 403,791 522,219 H44 0 2,400 955,994 958,394 0 6,358 325,214 331,572 0 0 184,894 184,894 0 32,280 373,619 405,899 0 25,623 313,888 339,511 H39 126,268 H40 134,379 H41 142,033 H42 164,810 H43 174,600 H44 189,809 H45 193,653 H46 198,032 H47 208,697 31,412 31,412 104 3,839 3,839 487 0 0 60 0 0 0 0 0 0 24,924 24,924 0 0 0 387 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2,688 2,792 3,279 3,339 3,339 3,339 3,339 3,725 3,725 3,725 3,725 1,004 1,004 501 0 0 56 50,100 50,100 0 52,289 52,289 2,818 9,540 9,540 2,941 2,400 2,400 537 39,442 39,442 135 93,504 93,504 2,219 6,358 6,358 5,260 40,732 41,232 41,289 41,289 44,107 47,048 47,585 47,720 49,938 55,198 0 0 358 33,731 37,947 51,339 32,280 32,280 0 0 0 51,339 25,623 25,623 1,816 0 0 53,155 338,327 338,327 3,267 141,010 141,010 8,013 61,368 61,368 3,340 642,833 642,833 1,453 35,149 35,149 15,225 215,745 215,745 832 300,504 300,504 5,110 955,994 955,994 7,117 319,681 319,681 22,642 403,791 403,791 7,571 325,214 325,214 9,563 184,894 184,894 7,702 373,619 373,619 4,379 313,888 313,888 8,849 46,751 50,019 58,032 61,371 62,825 78,050 78,882 83,992 91,109 113,751 121,323 130,886 138,589 142,968 151,816 H59 H60 H61 H62 H63 H64 H65 H66 0 0 268,969 268,969 0 82,380 197,337 279,717 0 0 68,472 68,472 0 426 447,964 448,390 0 52,289 94,444 146,733 0 0 245,124 245,124 0 0 123,088 123,088 0 1,004 336,917 337,921 H67 25,511 0 285,066 310,577 0.0263 982,096 982,096 耐用年数 H41 0 9,540 300,504 310,044 0.0625 674,618 674,618 38 H40 0.0172 166,313 166,313 16 H29 定額償却率 H48 113,543 17,980 333,768 465,291 0 0 581,304 581,304 0 432,920 595,784 1,028,704 H53 20,348 0 160,631 180,979 H54 66,178 7,700 553,520 627,398 H55 171,079 2,425 345,607 519,111 H56 14,786 58,054 239,101 311,941 H57 12,194 8,898 193,907 214,999 H58 25,622 121,732 148,043 295,397 H50 245,235 H51 257,876 H52 270,517 H53 283,157 H54 295,798 H55 308,703 H56 321,608 H57 334,513 H58 347,417 H59 353,999 H60 360,581 H61 367,163 H62 373,745 H63 380,327 H64 386,909 H65 393,306 H66 399,702 H67 414,771 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 5,113 5,113 836 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 3,725 4,561 5,398 6,234 7,070 7,906 8,742 9,578 10,414 11,250 12,086 12,166 12,245 12,324 12,404 12,483 12,562 12,642 12,721 12,800 60,850 60,850 1,752 3,670 4,129 56,978 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 59,942 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 62,906 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 65,870 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 68,834 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 71,798 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 74,762 60,850 60,850 3,423 1,558 1,752 77,990 60,850 60,850 3,423 1,558 1,752 81,218 60,850 60,850 3,423 1,558 1,752 84,446 25,783 25,783 3,423 1,558 1,752 87,674 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 88,930 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 90,186 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 91,441 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 92,697 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 93,952 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 95,208 25,783 25,783 1,450 3,043 3,423 96,278 25,783 25,783 1,450 3,043 3,423 97,348 25,783 25,783 1,450 3,043 3,423 98,418 373,270 373,270 8,120 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 221,542 221,542 8,841 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 159,251 168,091 176,932 185,772 194,613 203,454 212,294 221,135 229,975 238,816 247,657 252,904 258,151 263,398 268,645 273,892 279,139 284,386 289,633 221,542 221,542 5,247 16,477 7,805 303,552 0.0172 0.0625 0.0263 49 5.2.2. シミュレーション結果(料金据置ケース) 5.2.2.1. 収益的収支(料金据置ケース) 更新需要の増加に伴い、2030 年度(平成 42 年度)付近から減価償却費及び支払利息が増 加する。このため、当年度純損益は 2031 年度(平成 43 年度)からマイナスになり、2055 年 度(平成 67 年度)にかけて損失額が増加していく(表 5.7 及び図 5.1~図 5.3 参照) 。 表 5.7 収益的収支の将来値(料金据置ケース) ●収益的収支 業務量 3 年間有収水量(千m) (実績) 2014 H26 4,739 収入の部 給 水 収 益 ( 料 金収 入) 2020 H32 4,723 2025 H37 4,635 2030 H42 4,531 2035 H47 4,411 2040 H52 4,291 2045 H57 4,158 2050 H62 4,020 (単位:千円) 2055 H67 3,881 1,125,120 1,120,192 1,119,720 1,113,825 1,093,072 1,068,545 1,040,246 1,011,946 980,581 948,036 915,256 86,938 25,000 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 そ の 他 営 業 収 益 33,305 30,566 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 受取利 息及 び配 当金 209 187 309 309 309 309 309 309 309 309 309 60,500 23,900 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 長 期 前 受 金 戻 入 35,338 36,219 40,763 39,774 35,983 31,474 26,371 17,512 13,699 10,229 8,673 他 49,536 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 託 工 事 収 入 加 会 国 計 庫 金 補 補 助 金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 18,328 619 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 別 助 金 そ の 他 営 業 外 収 益 特 利 益 計 ① 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,409,274 1,237,866 1,264,192 1,257,307 1,232,763 1,203,727 1,170,325 1,133,166 1,097,988 1,061,973 1,027,637 人 件 費 57,260 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 事 務 費 257,390 257,445 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 動 力 費 20,708 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 受 水 費 519,658 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 修 費 21,300 48,451 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 受 託 繕 工 事 費 97,997 48,205 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 減 価 償 却 費 223,368 227,837 233,958 299,901 303,382 348,449 361,326 360,473 419,531 427,197 454,134 資 産 減 耗 費 731 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 そ の 他 営 業 費 用 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 息 60,524 55,981 51,405 42,639 31,196 31,464 30,462 32,010 35,212 31,554 29,903 そ の 他 営 業 外 費 用 10,345 16,001 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 8,516 201 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 支 特 予 損益 (予測)⇒ 2016 H28 4,748 益 受 支出の部 (予算) 2015 H27 4,750 払 利 別 損 備 失 0 926 0 0 0 0 0 0 0 0 0 計 ② 費 1,277,797 1,197,573 1,102,903 1,160,081 1,152,119 1,197,453 1,209,328 1,210,024 1,272,284 1,276,291 1,301,577 ①-② 131,477 40,294 161,290 97,228 80,646 6,276 (39,001) (76,856) 供給単価(円/m3 ) 237.4 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 給水原価(円/m3 ) 269.6 252.1 232.3 245.6 248.6 264.3 274.2 282.0 306.0 317.5 335.4 50 (174,294) (214,316) (273,938) 収入(左目盛) 2,000 支出(左目盛) 損益(右目盛) 500 H43~純損失 1,800 1,600 0 -500 損 益 ( 収 1,400 入 ・ 1,200 支 出 1,000 百 800 万 円 600 ( ) 百 万 -1,000 円 ) 400 -1,500 200 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 -2,000 (年度) 図 5.1 収益的収支の将来値(料金据置ケース) 1,600 特別利益 1,400 その他営業外収益 1,200 収 入 1,000 百 800 万 円 600 国庫補助金 ( 他会計補助金 長期前受金戻入 ) 加入金 受取利息及び配当金 400 その他営業収益 200 受託工事収益 図 5.2 収益的収入(料金据置ケース) 51 H66 H62 H64 H60 H58 H56 H54 (年度) H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 給水収益(料金収入) 予備費 1,400 特別損失 その他営業外費用 1,200 支払利息 支 1,000 出 800 百 万 600 円 ( その他営業費用 資産減耗費 減価償却費 ) 受託工事費 400 修繕費 200 受水費 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 (年度) H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H30 H32 H28 H26 動力費 事務費 人件費 図 5.3 収益的支出(料金据置ケース) 5.2.2.2. 資本的収支・資金残高(料金据置ケース) 更新基準年数を過ぎて使用されている資産が多く存在するため 2016 年度 (平成 28 年度) 時点で既に運転資金が確保できなくなる(表 5.8 及び図 5.4~図 5.5 参照) 表 5.8 資本的収支の将来値(料金据置ケース) ●資本的収支 収入の部 2020 H32 148,596 2025 H37 162,382 2030 H42 89,781 2035 H47 84,878 2040 H52 257,176 2045 H57 53,750 2050 H62 112,098 (単位:千円) 2055 H67 77,644 業 債 出 資 金 23,927 21,075 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 負 担 金 9,271 16,712 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 固 定 資 産 売 却 金 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 他 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 会 国 計 庫 建 補 補 助 助 金 金 設 0 0 0 0 0 0 0 0 0 520,294 213,133 226,919 154,318 149,415 321,713 118,287 176,635 142,181 331,107 536,290 1,823,027 594,383 649,528 359,123 339,511 1,028,704 214,999 448,390 310,577 201,040 191,044 186,620 162,685 113,672 100,269 99,607 104,504 99,794 102,037 103,571 国 庫 補 助 金 返 還 金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 そ 0 1,000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2,009,647 1,133,208 債 良 217,306 394,094 費 業 改 101,754 205,652 金 企 不足額 2016 H28 455,757 企 計 ① 支出の部 2015 H27 139,000 2014 H26 70,700 償 の 還 他 計 ② 532,147 728,334 ①-② (326,495) (334,240) (1,489,353) 757,068 763,200 459,392 439,118 (543,935) (536,281) (305,074) (289,703) (811,495) 314,793 550,427 414,148 (196,506) (373,792) (271,967) ●資金収支及び企業債残高 2014 H26 資金収支 前年度からの繰越金 2015 H27 766,633 2016 H28 666,426 2020 H32 (65,682) 2025 H37 335,320 2030 H42 107,560 2035 H47 152,485 2040 2045 2050 2055 H52 H57 H62 H67 (341,777) (1,246,751) (1,156,982) (1,350,247) 損 益 勘 定 留 保 資 金 193,739 195,316 262,248 269,520 319,096 337,076 345,082 407,953 419,089 447,582 収 支 差 引 ( 純 利 益 ) 40,294 161,290 97,228 80,646 6,276 (39,001) (76,856) (174,294) (214,316) (273,938) 資 企業債残高 金 残 高 666,426 2,761,101 (466,321) 3,030,238 (250,141) 2,586,183 149,205 127,858 160,856 2,252,269 2,242,316 2,192,003 52 (885,045) (1,209,597) (1,326,002) (1,448,571) 2,444,190 2,417,303 2,258,380 2,044,914 収入(左目盛) 3,000 支出(左目盛) 資金残高(右目盛) 1,000 H28~資金残高マイナス 2,500 500 0 ( -500 資 金 残 高 ( 収 入 2,000 ・ 支 出 1,500 百 万 -1,000 円 ) ) 百 万 円 1,000 500 -1,500 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 -2,000 (年度) 図 5.4 資本的収支・資金残高(料金据置ケース) 企業債残高(左目盛) 建設改良費 起債比率(右目盛) 3,500 70% 3,000 60% 企 2,500 業 債 2,000 残 高 1,500 50% ( ( ) 起 40% 債 比 30% 率 % 20% ) 百 1,000 万 円 500 10% (年度) 図 5.5 企業債未償還残高(料金据置ケース) 53 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 0% 5.3. 財政シミュレーション(平準化ケース) 5.3.1. 算定方法 5.2 の財政シミュレーション結果では、各年度の事業費に大きく差があり資金残高が大き く増減することとなり資金残高確保が難しい。そこで、検討対象期間の総事業費を固定し、 各年度の事業費を平準化するケースを検討する。平準化の条件は、2016 年度(平成 28 年度) 以降の事業費を 10 年毎の平均で各年度に分配することとする。図 5.6 に平準化ケースの事 業費を示す。棒グラフは平準化ケースの事業費を示し、折れ線グラフは平準化ケース算出の もとである更新需要を示している。平準化に伴う更新資産の減価償却費を表 5.9 に示す。 また、事業費の財源とする企業債は、未償還残高が現状の 27 億円を上回らない範囲(企 業債借入限度)で借り入れることとする。平準化ケースにおける企業債の償還計画を表 5.10 に示す。 (百万円) 2,000 建築 土木 更新需要(平準化ケース) 電気 機械 計装 1,800 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 年度 図 5.6 事業費(平準化ケース) 54 管路 更新需要 表 5.9 新規取得資産に対する減価償却費発生見通し(平準化ケース) 名称 構造物 機械・電気・計装 配管類 合計 項目 年度 減価償却費 構造物 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 機械・電気・計装 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 配管類 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 名称 構造物 機械・電気・計装 配管類 合計 項目 年度 減価償却費 構造物 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 機械・電気・計装 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 配管類 事業費① 取得原価①=② 減価償却費増加額(0.9) 減価償却費増加額(0.5) 減価償却費減少額 減価償却費累計額 耐用年数 定額償却率 金額 58 0.017 830,033 16 0.063 1,911,891 38 0.026 12,672,035 15,413,959 耐用年数 58 定額償却率 H28 17,991 73,402 329,544 420,937 H29 17,991 73,402 329,544 420,937 H30 17,991 73,402 329,544 420,937 H31 17,991 73,402 329,544 420,937 H32 17,991 73,402 329,544 420,937 H33 17,991 73,402 329,544 420,937 H34 17,991 73,402 329,544 420,937 H35 17,991 73,402 329,544 420,937 H36 17,991 73,402 329,544 420,937 H37 17,991 73,402 329,544 420,937 H38 6,018 31,154 342,848 380,019 H39 6,018 31,154 342,848 380,019 H40 6,018 31,154 342,848 380,019 H41 6,018 31,154 342,848 380,019 H42 6,018 31,154 342,848 380,019 H43 6,018 31,154 342,848 380,019 H44 6,018 31,154 342,848 380,019 H45 6,018 31,154 342,848 380,019 H46 6,018 31,154 342,848 380,019 H47 6,018 31,154 342,848 380,019 H28 H29 12,213 H30 24,426 H31 36,639 H32 48,852 H33 61,065 H34 73,278 H35 85,491 H36 97,704 H37 109,917 H38 122,130 H39 132,096 H40 142,062 H41 152,028 H42 161,994 H43 171,959 H44 181,925 H45 191,432 H46 200,940 H47 210,447 17,991 17,991 279 17,991 17,991 279 17,991 17,991 279 17,991 17,991 279 17,991 17,991 279 17,991 17,991 279 17,991 17,991 279 17,991 17,991 279 17,991 17,991 279 6,018 6,018 279 6,018 6,018 93 6,018 6,018 93 6,018 6,018 93 6,018 6,018 93 6,018 6,018 93 6,018 6,018 93 6,018 6,018 93 6,018 6,018 93 6,018 6,018 93 279 558 837 1,117 1,396 1,675 1,954 2,233 2,512 2,792 2,885 2,978 3,072 3,165 3,259 3,352 3,445 3,539 3,632 73,402 73,402 4,129 73,402 73,402 4,129 73,402 73,402 4,129 73,402 73,402 4,129 73,402 73,402 4,129 73,402 73,402 4,129 73,402 73,402 4,129 73,402 73,402 4,129 73,402 73,402 4,129 31,154 31,154 4,129 31,154 31,154 1,752 31,154 31,154 1,752 31,154 31,154 1,752 31,154 31,154 1,752 31,154 31,154 1,752 31,154 31,154 1,752 4,129 8,258 12,387 16,516 20,644 24,773 28,902 33,031 37,160 41,289 43,041 44,794 46,546 48,298 50,051 51,803 31,154 31,154 1,752 3,670 4,129 53,097 31,154 31,154 1,752 3,670 4,129 54,390 31,154 31,154 1,752 3,670 4,129 55,684 329,544 329,544 7,805 329,544 329,544 7,805 329,544 329,544 7,805 329,544 329,544 7,805 329,544 329,544 7,805 329,544 329,544 7,805 329,544 329,544 7,805 329,544 329,544 7,805 329,544 329,544 7,805 342,848 342,848 7,805 342,848 342,848 8,120 342,848 342,848 8,120 342,848 342,848 8,120 342,848 342,848 8,120 342,848 342,848 8,120 342,848 342,848 8,120 342,848 342,848 8,120 342,848 342,848 8,120 342,848 342,848 8,120 7,805 15,610 23,415 31,220 39,025 46,830 54,635 62,440 70,245 78,050 86,170 94,290 102,410 110,530 118,650 126,770 134,890 143,010 151,131 H50 140,691 80,524 535,256 756,471 H51 H52 H59 H60 H62 H63 H64 H65 H66 0 0 193,817 193,817 0 0 268,969 268,969 0 82,380 197,337 279,717 0 0 68,472 68,472 0 426 447,964 448,390 0 52,289 94,444 146,733 0 0 245,124 245,124 0 0 123,088 123,088 0 1,004 336,917 337,921 H67 25,511 0 285,066 310,577 H48 219,954 H49 232,594 53,882 53,882 93 0.0172 17,991 17,991 16 0.0625 73,402 73,402 38 0.0263 329,544 329,544 耐用年数 定額償却率 金額 58 0.017 830,033 16 0.063 1,911,891 38 0.026 12,672,035 15,413,959 耐用年数 58 16 38 定額償却率 H48 113,543 17,980 333,768 465,291 H49 0 0 581,304 581,304 0 432,920 595,784 1,028,704 H53 20,348 0 160,631 180,979 H54 66,178 7,700 553,520 627,398 H55 171,079 2,425 345,607 519,111 H56 14,786 58,054 239,101 311,941 H57 12,194 8,898 193,907 214,999 H58 25,622 121,732 148,043 295,397 H61 H50 245,235 H51 257,876 H52 270,517 H53 283,157 H54 295,798 H55 308,703 H56 321,608 H57 334,513 H58 347,417 H59 353,999 H60 360,581 H61 367,163 H62 373,745 H63 380,327 H64 386,909 H65 393,306 H66 399,702 H67 414,771 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 53,882 53,882 836 5,113 5,113 836 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 5,113 5,113 79 3,725 4,561 5,398 6,234 7,070 7,906 8,742 9,578 10,414 11,250 12,086 12,166 12,245 12,324 12,404 12,483 12,562 12,642 12,721 12,800 60,850 60,850 1,752 3,670 4,129 56,978 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 59,942 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 62,906 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 65,870 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 68,834 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 71,798 60,850 60,850 3,423 3,670 4,129 74,762 60,850 60,850 3,423 1,558 1,752 77,990 60,850 60,850 3,423 1,558 1,752 81,218 60,850 60,850 3,423 1,558 1,752 84,446 25,783 25,783 3,423 1,558 1,752 87,674 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 88,930 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 90,186 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 91,441 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 92,697 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 93,952 25,783 25,783 1,450 1,558 1,752 95,208 25,783 25,783 1,450 3,043 3,423 96,278 25,783 25,783 1,450 3,043 3,423 97,348 25,783 25,783 1,450 3,043 3,423 98,418 373,270 373,270 8,120 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 373,270 373,270 8,841 221,542 221,542 8,841 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 221,542 221,542 5,247 159,251 168,091 176,932 185,772 194,613 203,454 212,294 221,135 229,975 238,816 247,657 252,904 258,151 263,398 268,645 273,892 279,139 284,386 289,633 221,542 221,542 5,247 16,477 7,805 303,552 0.0172 0.0625 0.0263 55 表 5.10 新規借入する企業債の償還計画(平準化ケース) 年度 事業費 起債比率 企業債 旧債 企業債 新規 償還金 合計 旧債 企業債 新規 利息 合計 企業債残高 元利償還計算(年賦) 25年償還 5年据置 1.7%利息 借入金 元金償還額 1 2016 126,281 147,328 2 2017 147,328 3 2018 147,328 4 2019 147,328 5 2020 147,328 2021 6 147,328 7 2022 126,281 8 2023 2024 126,281 9 126,281 2025 10 11 2026 95,005 12 2027 95,005 76,004 13 2028 2029 114,006 14 95,005 15 2030 16 2031 114,006 17 2032 114,006 114,006 18 2033 114,006 19 2034 114,006 20 2035 195,201 21 2036 146,400 22 2037 122,000 2038 23 170,801 24 2039 25 2040 146,400 73,200 26 2041 27 2042 48,800 28 2043 73,200 97,600 2044 29 73,200 30 2045 50,488 31 2046 75,732 32 2047 100,976 33 2048 34 2049 126,219 35 2050 126,219 126,219 36 2051 37 2052 126,219 2053 126,219 38 126,219 2054 39 126,219 40 2055 利息額 借入金 126,281 1 2016 147,328 2 2017 3 2018 147,328 4 2019 147,328 147,328 2020 5 147,328 2021 6 147,328 7 2022 126,281 8 2023 9 2024 126,281 126,281 10 2025 95,005 11 2026 95,005 12 2027 76,004 13 2028 14 2029 114,006 15 2030 95,005 2031 114,006 16 2032 114,006 17 18 2033 114,006 114,006 19 2034 114,006 20 2035 21 2036 195,201 22 2037 146,400 23 2038 122,000 170,801 24 2039 2040 146,400 25 2041 73,200 26 2042 48,800 27 28 2043 73,200 29 2044 97,600 30 2045 73,200 2046 50,488 31 32 2047 75,732 33 2048 100,976 34 2049 126,219 35 2050 126,219 36 2051 126,219 37 2052 126,219 2053 38 126,219 39 2054 126,219 2055 126,219 40 H26 2014 331,107 21% 70,700 201,040 H27 2015 536,290 26% 139,000 191,044 201,040 60,524 191,044 55,981 60,524 55,981 2,761,101 H55 H56 H57 H53 H54 H58 H59 H60 H61 H62 H63 H64 H65 H66 H67 H34 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H51 H52 H42 H43 H44 H45 H46 H47 H48 H49 H50 H33 H32 H31 H30 H28 H29 2041 2042 2043 2044 2045 2046 2047 2048 2049 2050 2051 2052 2053 2054 2055 2040 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2020 2019 2018 2016 2017 488,002 488,002 488,002 488,002 488,002 420,937 420,937 420,937 420,937 420,937 420,937 380,019 380,019 380,019 380,019 380,019 488,002 488,002 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 380,019 380,019 380,019 380,019 380,019 488,002 488,002 488,002 420,937 420,937 420,937 420,937 30% 15% 10% 15% 20% 15% 20% 30% 40% 50% 50% 50% 50% 50% 50% 50% 35% 35% 35% 35% 30% 30% 30% 25% 25% 20% 30% 35% 35% 25% 30% 30% 30% 30% 30% 40% 30% 25% 30% 35% 73,200 97,600 73,200 50,488 75,732 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25 5,548 6,364 6,258 6,153 6,050 5,949 5,850 4,930 4,848 4,767 3,526 3,467 2,728 4,023 3,296 3,890 3,824 3,761 3,698 26 5,642 6,472 6,364 6,258 6,153 6,050 5,949 5,014 4,930 4,848 3,586 3,526 2,774 4,091 3,352 3,956 3,890 3,824 3,761 3,698 27 5,738 6,582 6,472 6,364 6,258 6,153 6,050 5,099 5,014 4,930 3,647 3,586 2,821 4,161 3,409 4,023 3,956 3,890 3,824 3,761 6,331 28 5,836 6,694 6,582 6,472 6,364 6,258 6,153 5,186 5,099 5,014 3,709 3,647 2,869 4,232 3,467 4,091 4,023 3,956 3,890 3,824 6,439 4,748 29 5,935 6,808 6,694 6,582 6,472 6,364 6,258 5,274 5,186 5,099 3,772 3,709 2,918 4,303 3,526 4,161 4,091 4,023 3,956 3,890 6,548 4,829 3,957 30 6,036 6,924 6,808 6,694 6,582 6,472 6,364 5,364 5,274 5,186 3,836 3,772 2,967 4,377 3,586 4,232 4,161 4,091 4,023 3,956 6,660 4,911 4,024 5,540 31 6,138 7,042 6,924 6,808 6,694 6,582 6,472 5,455 5,364 5,274 3,902 3,836 3,018 4,451 3,647 4,303 4,232 4,161 4,091 4,023 6,773 4,995 4,093 5,634 4,748 16 1,476 1,815 1,906 1,996 2,084 2,171 2,257 2,006 2,077 2,147 1,615 1,615 1,292 1,938 1,615 17 1,395 1,722 1,815 1,906 1,996 2,084 2,171 1,934 2,006 2,077 1,615 1,615 1,292 1,938 1,615 1,938 18 1,312 1,627 1,722 1,815 1,906 1,996 2,084 1,861 1,934 2,006 1,563 1,615 1,292 1,938 1,615 1,938 1,938 19 1,229 1,531 1,627 1,722 1,815 1,906 1,996 1,787 1,861 1,934 1,509 1,563 1,292 1,938 1,615 1,938 1,938 1,938 20 1,143 1,433 1,531 1,627 1,722 1,815 1,906 1,711 1,787 1,861 1,455 1,509 1,250 1,938 1,615 1,938 1,938 1,938 1,938 21 1,057 1,334 1,433 1,531 1,627 1,722 1,815 1,634 1,711 1,787 1,400 1,455 1,208 1,875 1,615 1,938 1,938 1,938 1,938 1,938 22 968 1,233 1,334 1,433 1,531 1,627 1,722 1,555 1,634 1,711 1,344 1,400 1,164 1,811 1,563 1,938 1,938 1,938 1,938 1,938 3,318 23 879 1,130 1,233 1,334 1,433 1,531 1,627 1,476 1,555 1,634 1,287 1,344 1,120 1,746 1,509 1,875 1,938 1,938 1,938 1,938 3,318 2,489 24 788 1,025 1,130 1,233 1,334 1,433 1,531 1,395 1,476 1,555 1,229 1,287 1,075 1,680 1,455 1,811 1,875 1,938 1,938 1,938 3,318 2,489 2,074 25 695 919 1,025 1,130 1,233 1,334 1,433 1,312 1,395 1,476 1,170 1,229 1,030 1,613 1,400 1,746 1,811 1,875 1,938 1,938 3,318 2,489 2,074 2,904 26 601 811 919 1,025 1,130 1,233 1,334 1,229 1,312 1,395 1,110 1,170 983 1,545 1,344 1,680 1,746 1,811 1,875 1,938 3,318 2,489 2,074 2,904 2,489 27 505 701 811 919 1,025 1,130 1,233 1,143 1,229 1,312 1,049 1,110 936 1,475 1,287 1,613 1,680 1,746 1,811 1,875 3,318 2,489 2,074 2,904 2,489 1,244 28 407 589 701 811 919 1,025 1,130 1,057 1,143 1,229 987 1,049 888 1,404 1,229 1,545 1,613 1,680 1,746 1,811 3,211 2,489 2,074 2,904 2,489 1,244 830 29 308 475 589 701 811 919 1,025 968 1,057 1,143 924 987 839 1,332 1,170 1,475 1,545 1,613 1,680 1,746 3,101 2,408 2,074 2,904 2,489 1,244 830 1,244 30 207 359 475 589 701 811 919 879 968 1,057 860 924 790 1,259 1,110 1,404 1,475 1,545 1,613 1,680 2,990 2,326 2,007 2,904 2,489 1,244 830 1,244 1,659 31 104 242 359 475 589 701 811 788 879 968 795 860 739 1,185 1,049 1,332 1,404 1,475 1,545 1,613 2,877 2,243 1,938 2,809 2,489 1,244 830 1,244 1,659 1,244 32 7,161 7,042 6,924 6,808 6,694 6,582 5,548 5,455 5,364 3,968 3,902 3,069 4,527 3,709 4,377 4,303 4,232 4,161 4,091 6,888 5,080 4,162 5,730 4,829 2,374 32 122 242 359 475 589 701 695 788 879 729 795 688 1,109 987 1,259 1,332 1,404 1,475 1,545 2,762 2,158 1,869 2,714 2,408 1,244 830 1,244 1,659 1,244 858 33 7,161 7,042 6,924 6,808 6,694 5,642 5,548 5,455 4,035 3,968 3,121 4,604 3,772 4,451 4,377 4,303 4,232 4,161 7,005 5,166 4,233 5,827 4,911 2,415 1,583 33 122 242 359 475 589 601 695 788 661 729 636 1,032 924 1,185 1,259 1,332 1,404 1,475 2,645 2,071 1,798 2,616 2,326 1,204 830 1,244 1,659 1,244 858 1,287 34 7,161 7,042 6,924 6,808 5,738 5,642 5,548 4,104 4,035 3,174 4,682 3,836 4,527 4,451 4,377 4,303 4,232 7,124 5,254 4,305 5,926 4,995 2,456 1,610 2,374 34 122 242 359 475 505 601 695 593 661 583 954 860 1,109 1,185 1,259 1,332 1,404 2,525 1,983 1,726 2,517 2,243 1,163 803 1,244 1,659 1,244 858 1,287 1,717 35 7,161 7,042 6,924 5,836 5,738 5,642 4,174 4,104 3,228 4,762 3,902 4,604 4,527 4,451 4,377 4,303 7,245 5,343 4,378 6,027 5,080 2,497 1,637 2,415 3,166 35 122 242 359 407 505 601 523 593 529 874 795 1,032 1,109 1,185 1,259 1,332 2,404 1,894 1,653 2,416 2,158 1,121 775 1,204 1,659 1,244 858 1,287 1,717 2,146 36 7,161 7,042 5,935 5,836 5,738 4,245 4,174 3,283 4,842 3,968 4,682 4,604 4,527 4,451 4,377 7,368 5,434 4,453 6,129 5,166 2,540 1,665 2,456 3,219 2,374 36 122 242 308 407 505 452 523 474 793 729 954 1,032 1,109 1,185 1,259 2,281 1,803 1,578 2,314 2,071 1,079 747 1,163 1,605 1,244 858 1,287 1,717 2,146 2,146 37 7,161 6,036 5,935 5,836 4,317 4,245 3,339 4,925 4,035 4,762 4,682 4,604 4,527 4,451 7,494 5,526 4,528 6,234 5,254 2,583 1,693 2,497 3,274 2,415 1,638 37 122 207 308 407 380 452 418 711 661 874 954 1,032 1,109 1,185 2,156 1,711 1,503 2,210 1,983 1,036 719 1,121 1,551 1,204 858 1,287 1,717 2,146 2,146 2,146 38 6,138 6,036 5,935 4,390 4,317 3,396 5,009 4,104 4,842 4,762 4,682 4,604 4,527 7,621 5,620 4,605 6,340 5,343 2,627 1,722 2,540 3,330 2,456 1,665 2,456 38 104 207 308 306 380 361 627 593 793 874 954 1,032 1,109 2,029 1,617 1,426 2,104 1,894 992 690 1,079 1,495 1,163 830 1,287 1,717 2,146 2,146 2,146 2,146 39 6,138 6,036 4,465 4,390 3,454 5,094 4,174 4,925 4,842 4,762 4,682 4,604 7,751 5,716 4,684 6,447 5,434 2,672 1,751 2,583 3,386 2,497 1,694 2,498 3,275 39 104 207 232 306 304 542 523 711 793 874 954 1,032 1,899 1,521 1,347 1,996 1,803 947 661 1,036 1,438 1,121 802 1,246 1,717 2,146 2,146 2,146 2,146 2,146 40 6,138 4,541 4,465 3,512 5,180 4,245 5,009 4,925 4,842 4,762 4,682 7,882 5,813 4,763 6,557 5,526 2,717 1,781 2,627 3,444 2,540 1,722 2,541 3,331 4,094 40 174 208 284 287 518 504 690 774 856 937 1,017 1,875 1,505 1,335 1,981 1,792 942 658 1,032 1,435 1,119 801 1,245 1,661 2,146 2,146 2,146 2,146 2,146 2,146 56 5.3.2. シミュレーション結果(平準化ケース) 5.3.2.1. 収益的収支(平準化ケース) 料金据置ケースと同様に更新需要の増加及び給水収益の減少により、当年度純損益は 2031 年度(平成 43 年度)からマイナスになり、2055 年度(平成 67 年度)にかけて損失額 が増加していく(表 5.11 及び図 5.7~図 5.9 参照) 。 表 5.11 収益的収支の将来値(平準化ケース) ●収益的収支 業務量 年間有収水量(千m) (実績) 2014 H26 4,739 収入の部 給 水 収 益 ( 料 金収 入) 3 2020 H32 4,723 2025 H37 4,635 2030 H42 4,531 2035 H47 4,411 2040 H52 4,291 2045 H57 4,158 (単位:千円) 2055 2050 H62 H67 4,020 3,881 1,125,120 1,120,192 1,119,720 1,113,825 1,093,072 1,068,545 1,040,246 1,011,946 980,581 948,036 915,256 86,938 25,000 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 そ の 他 営 業 収 益 33,305 30,566 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 受取利 息及 び配 当金 209 187 309 309 309 309 309 309 309 309 309 金 60,500 23,900 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 長 期 前 受 金 戻 入 託 工 加 収 事 入 35,338 36,219 40,763 39,774 35,983 31,474 26,371 17,512 13,699 10,229 8,673 金 49,536 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 そ の 他 営 業 外 収 益 18,328 619 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 他 会 国 計 庫 特 補 補 別 助 助 利 益 計 ① 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,409,274 1,237,866 1,264,192 1,257,307 1,232,763 1,203,727 1,170,325 1,133,166 1,097,988 1,061,973 1,027,637 人 件 費 57,260 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 事 務 費 257,390 257,445 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 動 力 費 20,708 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 受 水 費 519,658 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 36,054 費 21,300 48,451 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 受 託 工 事 費 97,997 48,205 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 減 価 償 却 費 223,368 227,837 233,958 274,787 306,498 345,633 363,076 365,357 411,830 426,280 436,807 資 産 減 耗 費 731 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 そ の 他 営 業 費 用 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 息 60,524 55,981 51,405 42,726 37,887 36,675 36,256 39,589 37,318 34,003 36,506 そ の 他 営 業 外 費 用 繕 修 支 特 予 払 利 別 損 備 計 ② 損益 (予測)⇒ 2016 H28 4,748 益 受 支出の部 (予算) 2015 H27 4,750 ①-② 10,345 16,001 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 失 8,516 201 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 費 0 926 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,277,797 1,197,573 1,102,903 1,135,054 1,161,926 1,199,848 1,216,872 1,222,486 1,266,688 1,277,824 1,290,853 131,477 40,294 161,290 122,255 70,839 3,881 (46,545) (89,318) 供給単価(円/m ) 237.4 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 給水原価(円/m3 ) 269.6 252.1 232.3 240.3 250.7 264.8 275.9 284.9 304.6 317.9 332.6 3 57 (168,698) (215,848) (263,214) 収入(左目盛) 2,000 支出(左目盛) 損益(右目盛) 500 H43~純損失 1,800 1,600 0 -500 損 益 ( 収 1,400 入 ・ 1,200 支 出 1,000 百 800 万 円 600 ( ) 百 万 -1,000 円 ) 400 -1,500 200 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 -2,000 (年度) 図 5.7 収益的収支の将来値(平準化ケース) 1,600 特別利益 1,400 その他営業外収益 1,200 収 入 1,000 百 800 万 円 600 国庫補助金 ( 他会計補助金 長期前受金戻入 ) 加入金 受取利息及び配当金 400 その他営業収益 200 受託工事収益 58 H66 H62 図 5.8 収益的収入(平準化ケース) H64 H60 H58 H56 H54 (年度) H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 給水収益(料金収入) 予備費 1,400 特別損失 その他営業外費用 1,200 支払利息 支 1,000 出 800 百 万 600 円 ( その他営業費用 資産減耗費 減価償却費 ) 受託工事費 400 修繕費 200 受水費 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 (年度) H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H30 H32 H28 H26 動力費 事務費 人件費 図 5.9 収益的支出(平準化ケース) 5.3.2.2. 資本的収支・資金残高(平準化ケース) 事業費の平準化及び企業債の借入により、料金据置ケースと比較して企業債残高が借入 限度額で推移する。借入金への依存度が高まるものの、2016 年度(平成 28 年度)の資金残 高マイナスはなくなる。しかし、2031 年度(平成 43 年度)頃から収益の悪化に伴い資金残 高が急速に減少する。このため、2040 年度(平成 52 年度)以降運転資金を確保できなくな る。 (表 5.12 及び図 5.10~図 5.11 参照) 。 表 5.12 資本的収支の将来値(平準化ケース) ●資本的収支 収入の部 2020 H32 147,328 2025 H37 126,281 2030 H42 95,005 2035 H47 114,006 2040 H52 146,400 2045 H57 73,200 2050 H62 126,219 (単位:千円) 2055 H67 126,219 業 債 出 資 金 23,927 21,075 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 負 担 金 9,271 16,712 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 固 定 資 産 売 却 金 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金 101,754 217,306 0 0 0 0 0 0 0 0 0 205,652 394,094 190,818 211,865 190,818 159,542 178,543 210,937 137,737 190,756 190,756 会 計 庫 国 補 補 助 助 計 ① 建 企 不足額 2016 H28 126,281 企 他 支出の部 2015 H27 139,000 2014 H26 70,700 設 業 改 債 良 償 還 費 331,107 536,290 420,937 420,937 420,937 380,019 380,019 488,002 488,002 252,439 252,439 金 201,040 191,044 186,620 162,685 113,485 112,295 110,467 119,620 121,840 118,563 107,639 0 国 庫 補 助 金 返 還 金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 そ 0 1,000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 計 ② 532,147 728,334 607,557 583,622 534,422 492,314 490,486 607,622 609,842 371,002 360,078 ①-② (326,495) (334,240) (416,739) (371,757) (343,604) (332,772) (311,943) (396,685) (472,105) (180,246) (169,322) 前年度からの繰越金 2015 H27 766,633 2016 H28 666,426 2020 H32 518,983 2025 H37 500,747 2030 H42 516,412 2035 H47 473,717 2040 H52 53,377 損 益 勘 定 留 保 資 金 193,739 195,316 237,134 272,636 316,280 338,826 349,966 400,252 418,172 430,255 収 支 差 引 ( 純 利 益 ) 40,294 161,290 122,255 70,839 3,881 (46,545) (89,318) (168,698) (215,848) (263,214) の 他 ●資金収支及び企業債残高 2014 H26 資金収支 資 企業債残高 金 残 高 666,426 606,293 506,616 500,619 503,801 454,054 2,761,101 2,700,762 2,589,987 2,609,845 2,542,010 2,551,227 59 2045 2050 2055 H57 H62 H67 (969,664) (1,237,333) (1,165,240) (82,660) (1,210,215) (1,215,255) (1,167,522) 2,764,094 2,538,564 2,399,929 2,478,704 収入(左目盛) 支出(左目盛) 3,000 資金残高(右目盛) 1,000 H52~資金残高マイナス 2,500 500 収 入 2,000 ・ 支 出 1,500 百 万 円 1,000 0 -500 ) 百 万 -1,000 円 ) ( ( 資 金 残 高 500 -1,500 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 -2,000 (年度) 図 5.10 資本的収支・資金残高(平準化ケース) 企業債残高(左目盛) 建設改良費 起債比率(右目盛) 3,500 70% 3,000 60% 企 2,500 業 債 2,000 残 高 1,500 50% ( ) ( 起 40% 債 比 30% 率 % 百 万 1,000 円 500 20% ) 10% (年度) 図 5.11 企業債未償還残高(平準化ケース) 60 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 0% 5.4. 財政シミュレーション(財源確保ケース) 5.4.1. 算定方法 平準化ケースを改良して、財源確保ケースを作成する。財源確保にあたっては、企業債の 借入額を増やすことも考えられるが、むやみに借入額を増やすことは、後世に負担を先送り することになるため、ここでは、料金改定によって財源確保する場合を考える。 最終的に資金残高が給水収益と同程度(約 10 億円)以上となるように料金改定率を設定 し、 「元の供給単価×(100%+料金改定率) 」で供給単価を再設定することで給水収益を上 昇させる。料金改定の周期は 2016 年度(平成 28 年度)以降最初の料金改定から 10 年毎に 見直すこととする。財源確保ケースにおける企業債償還計画を表 5.13 に示す。 61 表 5.13 新規借入する企業債の償還計画(財源確保ケース) 年度 事業費 起債比率 企業債 旧債 企業債 新規 償還金 合計 旧債 企業債 新規 利息 合計 企業債残高 元利償還計算(年賦) 25年償還 5年据置 1.7%利息 元金償還額 借入金 1 2016 21,047 2 2017 189,421 3 2018 168,375 4 2019 168,375 5 2020 168,375 6 2021 147,328 7 2022 147,328 8 2023 126,281 9 2024 126,281 10 2025 126,281 11 2026 76,004 12 2027 95,005 13 2028 95,005 14 2029 95,005 15 2030 114,006 16 2031 0 17 2032 19,001 18 2033 0 19 2034 19,001 20 2035 22,801 21 2036 136,640 22 2037 136,640 23 2038 141,520 24 2039 151,280 25 2040 156,160 26 2041 161,040 27 2042 165,921 28 2043 78,080 29 2044 78,080 30 2045 92,720 31 2046 0 32 2047 0 0 33 2048 34 2049 0 35 2050 0 36 2051 0 37 2052 0 38 2053 0 39 2054 0 40 2055 0 利息額 借入金 1 2016 21,047 2 2017 189,421 3 2018 168,375 4 2019 168,375 5 2020 168,375 6 2021 147,328 7 2022 147,328 8 2023 126,281 9 2024 126,281 10 2025 126,281 11 2026 76,004 12 2027 95,005 13 2028 95,005 14 2029 95,005 15 2030 114,006 16 2031 0 17 2032 19,001 18 2033 0 19 2034 19,001 20 2035 22,801 21 2036 136,640 22 2037 136,640 23 2038 141,520 24 2039 151,280 25 2040 156,160 26 2041 161,040 27 2042 165,921 28 2043 78,080 29 2044 78,080 30 2045 92,720 31 2046 0 32 2047 0 33 2048 0 34 2049 0 35 2050 0 36 2051 0 37 2052 0 38 2053 0 39 2054 0 40 2055 0 H26 2014 331,107 21% 70,700 201,040 H27 2015 536,290 26% 139,000 191,044 201,040 60,524 191,044 55,981 60,524 55,981 2,761,101 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H42 H43 H44 H45 H46 H47 H48 H49 H50 H51 H52 H53 H54 H55 H56 H57 H58 H59 H60 H61 H62 H63 H64 H65 H66 H67 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2040 2041 2042 2043 2044 2045 2046 2047 2048 2049 2050 2051 2052 2053 2054 2055 420,937 420,937 420,937 420,937 420,937 420,937 420,937 420,937 420,937 420,937 380,019 380,019 380,019 380,019 380,019 380,019 380,019 380,019 380,019 380,019 488,002 488,002 488,002 488,002 488,002 488,002 488,002 488,002 488,002 488,002 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 252,439 5% 45% 40% 40% 40% 35% 35% 30% 30% 30% 20% 25% 25% 25% 30% 0% 5% 0% 5% 6% 28% 28% 29% 31% 32% 33% 34% 16% 16% 19% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 21,047 189,421 168,375 168,375 168,375 147,328 147,328 126,281 126,281 126,281 76,004 95,005 95,005 95,005 114,006 0 19,001 0 19,001 22,801 136,640 136,640 141,520 151,280 156,160 161,040 165,921 78,080 78,080 92,720 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 186,620 182,006 179,168 176,228 162,685 152,777 136,632 119,486 104,348 94,597 83,591 77,861 72,094 70,277 68,404 65,182 61,136 54,623 51,364 45,701 41,618 35,121 33,636 32,597 30,690 25,249 16,010 9,316 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 683 6,838 12,415 18,087 23,855 29,039 34,311 38,991 43,748 48,588 51,880 55,845 59,876 63,975 68,759 69,928 71,732 72,953 74,809 76,819 82,555 88,392 94,486 100,998 107,780 113,795 111,749 107,858 103,900 100,352 94,774 89,102 84,373 79,566 186,620 182,006 179,168 176,228 162,685 152,777 137,315 126,324 116,763 112,684 107,446 106,900 106,405 109,268 112,152 113,770 113,016 110,468 111,240 109,676 110,377 105,049 105,368 105,550 105,499 102,068 98,565 97,708 94,486 100,998 107,780 113,795 111,749 107,858 103,900 100,352 94,774 89,102 84,373 79,566 51,405 46,762 42,033 37,372 33,064 29,022 25,221 21,886 19,120 16,875 15,032 13,484 12,087 10,791 9,534 8,317 7,145 6,065 5,093 4,201 3,422 2,741 2,165 1,620 1,102 641 299 98 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 27,326 26,768 25,821 25,127 24,427 25,578 26,713 27,899 29,232 30,616 32,047 33,465 33,287 33,011 32,867 31,039 29,102 27,202 25,368 23,604 21,897 20,285 18,769 18,416 0 358 3,578 6,440 9,302 12,164 14,669 17,162 19,193 21,129 22,969 23,857 24,976 26,007 26,960 28,153 51,405 47,120 45,611 43,812 42,366 41,186 39,890 39,048 38,313 38,004 38,001 37,341 37,063 36,798 36,494 36,470 34,471 32,833 30,914 29,328 27,849 28,319 28,878 29,519 30,334 31,257 32,346 33,563 33,287 33,011 32,867 31,039 29,102 27,202 25,368 23,604 21,897 20,285 18,769 18,416 2,595,528 2,602,943 2,592,150 2,584,297 2,589,987 2,584,538 2,594,551 2,594,508 2,604,026 2,617,623 2,586,181 2,574,286 2,562,886 2,548,623 2,550,477 2,436,707 2,342,692 2,232,224 2,139,985 2,053,110 2,079,373 2,110,964 2,147,116 2,192,846 2,243,507 2,302,479 2,369,835 2,350,207 2,333,801 2,325,523 2,217,743 2,103,948 1,992,199 1,884,341 1,780,441 1,680,089 1,585,315 1,496,213 1,411,840 1,332,274 1 1 2 2 358 3 3 358 3,220 4 4 358 3,220 2,862 5 5 358 3,220 2,862 2,862 6 6 358 3,220 2,862 2,862 2,862 7 683 7 358 3,220 2,862 2,862 2,862 2,505 8 694 6,144 8 346 3,220 2,862 2,862 2,862 2,505 2,505 9 706 6,248 5,461 9 334 3,116 2,862 2,862 2,862 2,505 2,505 2,147 10 718 6,354 5,554 5,461 10 322 3,009 2,770 2,862 2,862 2,505 2,505 2,147 2,147 11 730 6,462 5,648 5,554 5,461 11 310 2,901 2,675 2,770 2,862 2,505 2,505 2,147 2,147 2,147 12 743 6,572 5,744 5,648 5,554 4,778 12 298 2,792 2,579 2,675 2,770 2,505 2,505 2,147 2,147 2,147 1,292 13 755 6,684 5,842 5,744 5,648 4,860 4,778 13 285 2,680 2,481 2,579 2,675 2,423 2,505 2,147 2,147 2,147 1,292 1,615 14 768 6,798 5,941 5,842 5,744 4,942 4,860 4,096 14 272 2,566 2,382 2,481 2,579 2,341 2,423 2,147 2,147 2,147 1,292 1,615 1,615 15 781 6,913 6,042 5,941 5,842 5,026 4,942 4,165 4,096 15 259 2,451 2,281 2,382 2,481 2,257 2,341 2,077 2,147 2,147 1,292 1,615 1,615 1,615 16 794 7,031 6,145 6,042 5,941 5,112 5,026 4,236 4,165 4,096 17 808 7,150 6,250 6,145 6,042 5,199 5,112 4,308 4,236 4,165 2,465 18 822 7,272 6,356 6,250 6,145 5,287 5,199 4,382 4,308 4,236 2,507 3,081 19 836 7,395 6,464 6,356 6,250 5,377 5,287 4,456 4,382 4,308 2,550 3,134 3,081 20 850 7,521 6,574 6,464 6,356 5,468 5,377 4,532 4,456 4,382 2,593 3,187 3,134 3,081 21 864 7,649 6,685 6,574 6,464 5,561 5,468 4,609 4,532 4,456 2,637 3,241 3,187 3,134 3,698 22 879 7,779 6,799 6,685 6,574 5,656 5,561 4,687 4,609 4,532 2,682 3,296 3,241 3,187 3,761 0 23 894 7,911 6,915 6,799 6,685 5,752 5,656 4,767 4,687 4,609 2,728 3,352 3,296 3,241 3,824 0 616 24 909 8,046 7,032 6,915 6,799 5,850 5,752 4,848 4,767 4,687 2,774 3,409 3,352 3,296 3,890 0 627 0 25 925 8,183 7,152 7,032 6,915 5,949 5,850 4,930 4,848 4,767 2,821 3,467 3,409 3,352 3,956 0 637 0 616 26 940 8,322 7,273 7,152 7,032 6,050 5,949 5,014 4,930 4,848 2,869 3,526 3,467 3,409 4,023 0 648 0 627 740 27 956 8,463 7,397 7,273 7,152 6,153 6,050 5,099 5,014 4,930 2,918 3,586 3,526 3,467 4,091 0 659 0 637 752 4,432 28 973 8,607 7,523 7,397 7,273 6,258 6,153 5,186 5,099 5,014 2,967 3,647 3,586 3,526 4,161 0 670 0 648 765 4,507 4,432 29 989 8,753 7,651 7,523 7,397 6,364 6,258 5,274 5,186 5,099 3,018 3,709 3,647 3,586 4,232 0 682 0 659 778 4,584 4,507 4,590 30 1,006 8,902 7,781 7,651 7,523 6,472 6,364 5,364 5,274 5,186 3,069 3,772 3,709 3,647 4,303 0 693 0 670 791 4,662 4,584 4,668 4,907 31 1,023 9,053 7,913 7,781 7,651 6,582 6,472 5,455 5,364 5,274 3,121 3,836 3,772 3,709 4,377 0 705 0 682 805 4,741 4,662 4,747 4,990 5,065 16 246 2,333 2,178 2,281 2,382 2,171 2,257 2,006 2,077 2,147 1,292 1,615 1,615 1,615 1,938 17 232 2,214 2,074 2,178 2,281 2,084 2,171 1,934 2,006 2,077 1,292 1,615 1,615 1,615 1,938 0 18 219 2,092 1,968 2,074 2,178 1,996 2,084 1,861 1,934 2,006 1,250 1,615 1,615 1,615 1,938 0 323 19 205 1,968 1,860 1,968 2,074 1,906 1,996 1,787 1,861 1,934 1,208 1,563 1,615 1,615 1,938 0 323 0 20 191 1,843 1,750 1,860 1,968 1,815 1,906 1,711 1,787 1,861 1,164 1,509 1,563 1,615 1,938 0 323 0 323 21 176 1,715 1,638 1,750 1,860 1,722 1,815 1,634 1,711 1,787 1,120 1,455 1,509 1,563 1,938 0 323 0 323 388 22 161 1,585 1,524 1,638 1,750 1,627 1,722 1,555 1,634 1,711 1,075 1,400 1,455 1,509 1,875 0 323 0 323 388 2,323 23 146 1,453 1,409 1,524 1,638 1,531 1,627 1,476 1,555 1,634 1,030 1,344 1,400 1,455 1,811 0 323 0 323 388 2,323 2,323 24 131 1,318 1,291 1,409 1,524 1,433 1,531 1,395 1,476 1,555 983 1,287 1,344 1,400 1,746 0 313 0 323 388 2,323 2,323 2,406 25 116 1,181 1,172 1,291 1,409 1,334 1,433 1,312 1,395 1,476 936 1,229 1,287 1,344 1,680 0 302 0 323 388 2,323 2,323 2,406 2,572 26 100 1,042 1,050 1,172 1,291 1,233 1,334 1,229 1,312 1,395 888 1,170 1,229 1,287 1,613 0 291 0 313 388 2,323 2,323 2,406 2,572 2,655 27 84 901 926 1,050 1,172 1,130 1,233 1,143 1,229 1,312 839 1,110 1,170 1,229 1,545 0 280 0 302 375 2,323 2,323 2,406 2,572 2,655 2,738 28 68 757 801 926 1,050 1,025 1,130 1,057 1,143 1,229 790 1,049 1,110 1,170 1,475 0 269 0 291 362 2,248 2,323 2,406 2,572 2,655 2,738 2,821 29 51 611 673 801 926 919 1,025 968 1,057 1,143 739 987 1,049 1,110 1,404 0 257 0 280 349 2,171 2,248 2,406 2,572 2,655 2,738 2,821 1,327 30 35 462 543 673 801 811 919 879 968 1,057 688 924 987 1,049 1,332 0 246 0 269 336 2,093 2,171 2,328 2,572 2,655 2,738 2,821 1,327 1,327 31 17 310 410 543 673 701 811 788 879 968 636 860 924 987 1,259 0 234 0 257 323 2,014 2,093 2,248 2,488 2,655 2,738 2,821 1,327 1,327 1,576 32 9,207 8,048 7,913 7,781 6,694 6,582 5,548 5,455 5,364 3,174 3,902 3,836 3,772 4,451 0 717 0 693 818 4,822 4,741 4,828 5,075 5,151 5,223 32 157 276 410 543 589 701 695 788 879 583 795 860 924 1,185 0 222 0 246 309 1,933 2,014 2,168 2,404 2,569 2,738 2,821 1,327 1,327 1,576 0 33 8,184 8,048 7,913 6,808 6,694 5,642 5,548 5,455 3,228 3,968 3,902 3,836 4,527 0 729 0 705 832 4,904 4,822 4,910 5,161 5,239 5,312 5,382 33 139 276 410 475 589 601 695 788 529 729 795 860 1,109 0 210 0 234 295 1,851 1,933 2,086 2,317 2,481 2,649 2,821 1,327 1,327 1,576 0 0 34 8,184 8,048 6,924 6,808 5,738 5,642 5,548 3,283 4,035 3,968 3,902 4,604 0 742 0 717 846 4,987 4,904 4,994 5,249 5,328 5,402 5,473 2,532 34 139 276 359 475 505 601 695 474 661 729 795 1,032 0 198 0 222 281 1,768 1,851 2,002 2,229 2,392 2,559 2,729 1,327 1,327 1,576 0 0 0 35 8,184 7,042 6,924 5,836 5,738 5,642 3,339 4,104 4,035 3,968 4,682 0 754 0 729 861 5,072 4,987 5,079 5,338 5,418 5,494 5,566 2,576 2,532 35 139 242 359 407 505 601 418 593 661 729 954 0 185 0 210 266 1,683 1,768 1,917 2,140 2,301 2,467 2,636 1,284 1,327 1,576 0 0 0 0 36 7,161 7,042 5,935 5,836 5,738 3,396 4,174 4,104 4,035 4,762 0 767 0 742 875 5,158 5,072 5,165 5,429 5,510 5,588 5,661 2,619 2,576 3,007 36 122 242 308 407 505 361 523 593 661 874 0 172 0 198 252 1,597 1,683 1,831 2,050 2,209 2,373 2,542 1,241 1,284 1,576 0 0 0 0 0 37 7,161 6,036 5,935 5,836 3,454 4,245 4,174 4,104 4,842 0 780 0 754 890 5,246 5,158 5,253 5,521 5,604 5,683 5,757 2,664 2,619 3,058 0 37 122 207 308 407 304 452 523 593 793 0 159 0 185 237 1,509 1,597 1,743 1,957 2,116 2,278 2,445 1,196 1,241 1,525 0 0 0 0 0 0 38 6,138 6,036 5,935 3,512 4,317 4,245 4,174 4,925 0 794 0 767 905 5,335 5,246 5,342 5,615 5,699 5,779 5,855 2,709 2,664 3,110 0 0 38 104 207 308 245 380 452 523 711 0 146 0 172 222 1,420 1,509 1,654 1,863 2,020 2,182 2,347 1,151 1,196 1,473 0 0 0 0 0 0 0 39 6,138 6,036 3,572 4,390 4,317 4,245 5,009 0 807 0 780 921 5,425 5,335 5,433 5,711 5,796 5,877 5,954 2,755 2,709 3,163 0 0 0 39 104 207 185 306 380 452 627 0 132 0 159 206 1,329 1,420 1,563 1,768 1,923 2,084 2,248 1,105 1,151 1,420 0 0 0 0 0 0 0 0 40 6,138 3,633 4,465 4,390 4,317 5,094 0 821 0 794 936 5,518 5,425 5,525 5,808 5,895 5,977 6,056 2,802 2,755 3,217 0 0 0 0 40 174 166 284 359 432 605 0 129 0 156 203 1,312 1,405 1,549 1,754 1,911 2,072 2,238 1,101 1,148 1,418 0 0 0 0 0 0 0 0 0 62 5.4.2. シミュレーション結果(財源確保ケース) 5.4.2.1. 収益的収支(財源確保ケース) 2031 年度(平成 43 年度)に純損益がマイナスに転じるため 2031 年度(平成 43 年度)に 10.0%増の料金改定を設定する。 料金改定後、2043 年度(平成 55 年度)に再び純損益がマイナスに転じるため更に 10.0% 増(対 2015 年度(平成 27 年度)比 20%増)の料金改定を実施する。 結果として、平成 67 年度(2055 年度)の供給単価は 283.0 円/m3まで増加する(表 5.14 及び図 5.12~図 5.14 参照) 。 表 5.14 収益的収支の将来値(財源確保ケース) ●収益的収支 業務量 年間有収水量(千m) (実績) 2014 H26 4,739 収入の部 給 水 収 益 ( 料 金収 入) 3 2020 H32 4,723 2025 H37 4,635 2030 H42 4,531 2035 H47 4,411 2040 H52 4,291 2045 H57 4,158 (単位:千円) 2050 2055 H62 H67 4,020 3,881 1,125,120 1,120,192 1,119,720 1,113,825 1,093,072 1,068,545 1,144,270 1,113,141 1,176,697 1,137,643 86,938 25,000 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 28,412 そ の 他 営 業 収 益 33,305 30,566 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 30,330 託 工 事 収 1,098,307 209 187 309 309 309 309 309 309 309 309 309 金 60,500 23,900 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 37,760 長 期 前 受 金 戻 入 35,338 36,219 40,763 46,567 51,268 55,250 58,639 58,271 62,950 67,972 74,907 他 金 49,536 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 1,182 金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 そ の 他 営 業 外 収 益 18,328 619 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 5,716 受取利 息及 び配 当金 加 入 会 国 計 庫 特 補 補 別 助 助 利 益 計 ① 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,409,274 1,237,866 1,264,192 1,264,100 1,248,048 1,227,504 1,306,617 1,275,120 1,343,355 1,309,323 1,276,922 人 件 費 57,260 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 66,152 事 務 費 257,390 257,445 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 192,876 動 力 費 20,708 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 24,928 受 水 費 519,658 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 449,324 36,054 修 費 21,300 48,451 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 36,054 受 託 繕 工 事 費 97,997 48,205 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 35,952 減 価 償 却 費 223,368 227,837 233,958 274,787 306,498 345,633 363,076 365,357 411,830 426,280 436,807 資 産 減 耗 費 731 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 2,121 そ の 他 営 業 費 用 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 息 60,524 55,981 51,405 42,366 38,004 36,494 29,328 30,334 33,011 25,368 18,416 そ の 他 営 業 外 費 用 支 特 予 払 利 別 損 備 計 ② 損益 (予測)⇒ 2016 H28 4,748 益 受 支出の部 (予算) 2015 H27 4,750 ①-② 10,345 16,001 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 3,375 失 8,516 201 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 6,757 費 0 926 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,277,797 1,197,573 1,102,903 1,134,694 1,162,043 1,199,667 1,209,944 1,213,231 1,262,381 1,269,189 1,272,763 131,477 40,294 161,290 129,409 86,007 27,839 96,675 61,891 80,976 40,136 4,161 供給単価(円/m ) 237.4 235.8 235.8 235.8 235.8 235.8 259.4 259.4 283.0 283.0 283.0 給水原価(円/m3 ) 269.6 252.1 232.3 240.2 250.7 264.8 274.3 282.7 303.6 315.7 327.9 3 63 収入(左目盛) 2,000 1,800 支出(左目盛) 損益(右目盛) H43:10%値上げ H55:10%値上げ 1,600 500 0 -500 損 益 ( 収 1,400 入 ・ 1,200 支 出 1,000 百 800 万 円 600 ( ) 百 万 -1,000 円 ) 400 -1,500 200 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 -2,000 (年度) 図 5.12 収益的収支の将来値(財源確保ケース) 1,600 特別利益 1,400 その他営業外収益 1,200 国庫補助金 収 1,000 入 他会計補助金 ( 長期前受金戻入 800 加入金 600 受取利息及び配当金 400 その他営業収益 200 受託工事収益 図 5.13 収益的収入(財源確保ケース) 64 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 (年度) H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 給水収益(料金収入) H26 ) 百 万 円 1,400 予備費 特別損失 1,200 その他営業外費用 1,000 ( 支 出 その他営業費用 800 資産減耗費 600 減価償却費 ) 百 万 円 支払利息 受託工事費 400 修繕費 200 受水費 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 (年度) H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H30 H32 H28 H26 動力費 事務費 人件費 図 5.14 収益的支出(財源確保ケース) 5.4.2.2. 資本的収支・資金残高(財源確保ケース) 料金改定によって財源を確保し、不足分を企業債発行により補うため資金残高は約 5 億 円で推移する。2046 年度(平成 58 年度)以降は事業費の減少及び減価償却費の増加により 内部留保資金が増加し資金残高が増加する。結果として 2055 年度(平成 67 年度)の資金残 高は約 21 億円となる(表 5.15 及び図 5.15~図 5.16 参照) 。 2045 年度(平成 57 年度)以降は、資金残高が増加していくが、本シミュレーションでは 純損失を出さないことが条件のため料金値下げは検討しない。増加する資金は、2056 年度 (平成 68 年度)以降に管路の大型更新需要が控えているため(図 5.17 参照)、その原資と するなどの検討が必要である。 65 表 5.15 資本的収支の将来値(財源確保ケース) ●資本的収支 収入の部 2020 H32 168,375 2025 H37 126,281 2030 H42 114,006 2035 H47 22,801 2040 H52 156,160 2045 H57 92,720 2050 H62 (単位:千円) 2055 H67 0 0 業 債 出 資 金 23,927 21,075 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 25,869 負 担 金 9,271 16,712 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 38,667 固 定 資 産 売 却 金 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 他 金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金 101,754 217,306 0 0 0 0 0 0 0 0 0 205,652 394,094 85,584 232,912 190,818 178,543 87,338 220,697 157,257 64,537 64,537 会 計 庫 補 補 助 助 計 ① 建 費 331,107 536,290 420,937 420,937 420,937 380,019 380,019 488,002 488,002 252,439 252,439 金 201,040 191,044 186,620 162,685 112,684 112,152 109,676 105,499 100,998 103,900 79,566 国 庫 補 助 金 返 還 金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 の 0 1,000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 計 ② 532,147 728,334 607,557 583,622 533,621 492,171 489,695 593,501 589,000 356,339 332,005 ①-② (326,495) (334,240) (521,973) (350,710) (342,803) (313,628) (402,357) (372,804) (431,743) (291,802) (267,468) 前年度からの繰越金 2015 H27 766,633 2016 H28 666,426 2020 H32 501,516 2025 H37 511,523 2030 H42 509,523 2035 H47 502,150 2040 H52 503,101 2045 H57 503,163 2050 H62 972,524 2055 H67 1,501,022 損 益 勘 定 留 保 資 金 193,739 195,316 230,341 257,351 292,503 306,558 309,206 351,001 360,430 364,021 収 支 差 引 ( 純 利 益 ) 40,294 161,290 129,409 86,007 27,839 96,675 61,891 80,976 40,136 4,161 666,426 501,059 510,556 512,079 516,237 503,026 501,395 503,397 1,081,288 1,601,736 2,761,101 2,595,528 2,589,987 2,617,623 2,550,477 2,053,110 2,243,507 2,325,523 1,780,441 1,332,274 企 設 業 改 債 そ 不足額 2016 H28 21,047 企 国 支出の部 2015 H27 139,000 2014 H26 70,700 良 償 還 他 ●資金収支及び企業債残高 2014 H26 資金収支 資 金 残 高 企業債残高 収入(左目盛) 支出(左目盛) 資金残高(右目盛) 1,000 5,000 900 800 700 3,500 300 資 3,000 金 残 2,500 高 百 2,000 万 円 1,500 200 1,000 100 500 600 500 400 ) (年度) 図 5.15 資本的収支・資金残高(財源確保ケース) 66 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 0 H26 ) 百 万 円 4,000 ( ( 収 入 ・ 支 出 4,500 40年後以降の 大型更新需要の原資 企業債残高(左目盛) 建設改良費 起債比率(右目盛) 3,500 70% 3,000 60% 企 2,500 業 債 2,000 残 高 1,500 50% ( ( ) 起 40% 債 比 30% 率 % 20% ) 百 1,000 万 円 500 10% (年度) 図 5.16 企業債未償還残高(財源確保ケース) 管路更新工事費 3,500 40 年後以降の 3,000 大型更新需要 更 2,500 新 需 2,000 要 1,500 百 万 1,000 円 500 0 送水管 配水本管 図 5.17 管路の更新需要(100 年間) 67 配水支管 H66 H64 H62 H60 H58 H56 H54 H52 H50 H48 H46 H44 H42 H40 H38 H36 H34 H32 H30 H28 H26 0% 6. 検討結果の評価とレベルアップに向けた改善策 6.1. 検討結果の評価 更新基準を考慮した更新需要見通し及び財政収支見通しの検討結果について、 「計画の妥 当性」 、 「問題点・課題」 、 「対応方針」の観点から評価を行う。 6.1.1. 更新需要見通しの評価 図 6.1 に更新基準を考慮した更新需要見通しの検討結果を示す。 68 項 目 区 分 ①検討手法 構造物及び設備 資産の明細を作成し、アセットマネジメントの手引きの統計データにもとづく更新基準を設定し 更新需要を算定した(タイプ3の検討)。その結果、2055年までの更新需要は、2,741百万円と見 込まれる。 更 新 需 要 管路の布設年度別延長を基に、アセットマネジメントの手引きの統計データにもとづく更新基準 を設定し更新需要を算定した(タイプ3の検討)。 その結果、2055年までの更新需要は、12,672 百万円と見込まれる。 管路更新工事費 更新需要(構造物及び設備) 1400 更新需要 管 路 6,000 1200 5,000 1000 更 新 4,000 需 要 3,000 800 600 百 万 円 百 万 2,000 円 400 200 1,000 0 0 建築 土木 電気 機械 送水管 計装 配水本管 配水支管 ②検討成果 資産の健全度レベル(構造物及び設備) 350 2,500 管路の健全度レベル 300 2,000 250 資 産 1,500 額 健全度 200 管 路 延 150 長 100 ㎞ 50 百 1,000 万 円 500 0 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全資産 経年化資産 健全管路 老朽化資産 経年化管路 老朽化管路 経年化管路は発生するが、老朽化管路はほぼ発生しておらず算定結果は妥当である。なお、今 回は全国統計の更新基準を用いたため今後は本市の埋設環境に応じた更新基準を検討する。 ③妥当性の確認 経年化資産が70%を超える時期があるため、点検調査等により健全度を確認する必要がある。 ④問題点・課題 施設分類毎や重要度・優先度を考慮に入れた更新時期の設定及び事業費の平準化が必要であ 2036年度~2040年度の更新需要額が大きいため可能な限り前倒しするか、効果的な延命化策 る。また、更新基準そのものについても、今後精査していく必要がある。 を検討する必要がある。 ⑤対応方針 過去の更新・補修・事故などの記録をもとに本市の状況に応じた適切な更新時期の設定をする ことにより更新費用の最適化を図る。今後、将来の実情に即して随時計画を見直す。 漏水実績等を考慮して本市の状況に応じた独自の更新基準を検討した上で、管路の重要度、優 先度を設定し更新事業の平準化を行う。 図 6.1 更新需要見通しの検討結果の評価(様式 16-1) 69 検討結果を考慮して事業費を平準化した結果を図 6.2 に示す。平準化条件は、2016 年度 (平成 28 年度)以降の事業費を 10 年毎の平均で各年度に分配した簡易な計画であり、今 後は優先度や重要度を考慮して計画を見直す必要がある。 (百万円) 600 建築 更新需要(平準化ケース) 土木 電気 機械 計装 管路 500 400 300 200 100 0 年度 図 6.2 事業費の平準化結果 特に管路の更新需要割合が大きく 10 年間、20 年間、及び 40 年間で平準化した場合の年 平均の更新対象管路延長は以下の通りである。 ・ 2016~2025 年度(平成 28~37 年度) :6.5 ㎞/年 ・ 2016~2035 年度(平成 28~47 年度) :6.3 ㎞/年 ・ 2016~2055 年度(平成 28~67 年度) :5.7 ㎞/年 本検討では、更新需要にもとづく管路更新延長を算出し、管路の健全度を適切に維持する ことを目標に設定しているが、管路更新計画を策定する際は、財源だけでなく担当する職員 数、工事会社数を考慮に入れる必要がある。ここで、参考値として近年の更新延長実績及び 担当職員数を示す。 ・ 2009~2013 年度(平成 21~25 年度)実績:4.0 ㎞/年 ・ 担当職員数:3 人(工務係) 1960~1990 年代の建設時期には 6 人いた担当者が、現在は半数の 3 人に減少しているた め、更新需要で算出した 5.7~6.5 ㎞/年の管路更新を実施するには、担当職員の増加等、体 70 制も含めて検討する必要がある。 現行の組織体制及び実績値(管路更新延長 4.0 ㎞/年)で管路更新を実施した場合の管路 健全度レベルを表 6.1 及び図 6.3 に示す。現行体制での管路更新では、更新需要で更新し た場合と比較して、2056 年度(平成 68 年度)の健全管路が 77.1 %から 53.3 %に減少す ることとなり、漏水事故の増加に伴う断水等の危険が増加する可能性が大きくなる。 表 6.1 管路の健全度レベル比較:2056 年度(平成 68 年度)時点 指標 更新需要 現行体制 健全管路 77.1 53.3 % 経年化管路 18.9 30.8 % 老朽化管路 4.0 15.9 % 管路の健全度レベル 350 300 250 200 管 路 延 150 長 ㎞ 100 50 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全管路 経年化管路 老朽化管路 (再掲)図 3.13 管路の健全度レベル(更新基準で更新) 管路の健全度レベル 350 300 250 200 管 路 延 150 長 ㎞ 100 50 0 2016年 2021年 2026年 2031年 2036年 2041年 2046年 2051年 2056年 西暦年度 健全管路 経年化管路 老朽化管路 図 6.3 管路の健全度レベル(更新基準で更新) 71 6.1.2. 財政収支見通しの評価 図 6.4 に財政収支見通しの検討結果の評価を示す。 72 項 目 現行の料金を据置としたケース 区 分 ①検討手法 料金改定により財源確保を検討したケース 設定した更新基準にもとづく更新需要を10年毎の平均値で平準化した事業費に対する財源を設定し、収益的収支、資本的収支の将来見通しを検討した(タイプCの検討)。 財政収支への変動要素としては、更新需要のほか、人口減少による有収水量の減少を見込んだ。 今回の検討では、財源確保ケースは、5年ごとに料金改定を行い、収益的収支を改善するものとした。 事業費と起債比率 事業費と起債比率 1,200 100 1,200 100 90 1,000 事 業 費 ・ 起 債 額 事業費と財源 百 万 円 80 70 800 60起 債 50比 率 40 % 30 600 400 20 200 90 1,000 事 業 費 ・ 起 債 額 百 万 円 80 70 800 60起 債 50比 率 40 % 30 600 400 20 200 10 0 10 0 年度 ②検討成果 事業費 企業債 0 0 年度 起債比率 資本的収支及 び資金残高 百 万 円 企業債 4,500 2,000 4,500 1,800 4,000 1,500 4,000 1,600 3,500 1,000 3,500 1,400 3,000 500 3,000 1,200 2,500 0 2,000 -500 資 金 残 高 収 入 ・ 支 出 資 金 残 1,000 高 2,500 2,000 800 1,500 600 1,500 百 -1,000万 円 1,000 -1,500 1,000 400 500 -2,000 500 200 0 -2,500 0 西暦年度 収入 支出 資金残高 百 万 円 百 万 円 0 西暦年度 収入 支出 ③妥当性の確認 決算実績及び最新の予算書の利用、水需要予測や企業債償還計画等の将来見込まれる条件を踏まえた上で財政収支見通しは算定されており、検討結果は妥当である。 ④問題点・課題 更新需要の増加及び給水収益の減少により、2031年度(平成43年度)から純損失が増加してい く。 また、企業債を借入限度額まで発行しても2040年度(平成52年度)以降、運転資金を確保できな くなる。 ⑤対応方針 起債比率 資本的収支・資金残高 資本的収支・資金残高 収 入 ・ 支 出 事業費 資金残高 今回は、料金改定による財源確保を検討したが、経営改善による費用の抑制等を検討する必要 がある。 また、事業費の適正化の観点から、施設機能向上、再構築、及び規模の適正化による再投資価 格の見直しを行う必要がある。 施設や管路の延命化・長寿命化、施設配置の再編、規模の最適化等を図りつつ、安定供給を持 財源を確保するため料金改定を検討する必要がある。 続するために必要となる施設や管路を抽出して、具体的な更新計画を立案する。この更新計画 事業費は更新需要算出結果であり、本検討では耐震診断等の施設の機能調査は考慮していな に基づき、財源が不足する場合には、料金改定が可能となるように需要者への十分な説明(情 い。延命化・長寿命化策及び機能向上に必要となる費用も含めて検討する必要がある。 報提供)を行っていく。 図 6.4 財政収支見通しの検討結果の評価(様式 16-2) 73 6.2. マクロマネジメント実施上の課題 マクロマネジメント実施上の問題点・課題への取組みとして、アセットマネジメントの手 引きに記載されている項目を整理した結果を表 6.2 に示す。 表 6.2 問題点・課題の整理 プロセス 1. 必 要 情 報 の 整 備 2. ミ ク ロ マ ネ ジ メ ン ト の 実 施 本市の現状及び問題・課題 評価基準例 ○ 構造物及び設備は固定資産台帳をもとに更新工事単位で更新需 要を計算しておりタイプ3での検討が可能である。一部、除却等反 映されていない情報がある。 1-1,1-2 情報の収集・整 管路のデータが、布設年度別に集計できるか 理 (タイプ3での検討が可能か) データベース化 ○ GISデータで概ね布設年度別に管路を集計できており、タイプ3で の検討が可能である。一部未反映のデータがあるため修正が必 要である。 財政収支見通しの検討レベル (タイプCでの検討が可能か) ○ 更新基準(更新サイクル)が、これまでの維持管理 の実態を踏まえて作成されているか △ 構造物及び設備の資産データが、更新工事の単 位で整理されているか (タイプ3での検討が可能か) 財政収支に必要な情報はそろっている。タイプCでの検討が可能 である。 公開資料をもとにした更新基準にとどまっており、維持管理実態 にもとづく更新基準検討が必要である。 本検討ではミクロマネジメントは検討していない。 構造物及び設備の機能診断を実施済みか 2-1 水道施設の運 転管理・点検調 査 構造物及び設備の耐震診断を実施済みか 本検討ではミクロマネジメントは検討していない。 本検討ではミクロマネジメントは検討していない。 重要路線について、管路の耐震性評価を実施済 みか 更新需要の検討手法が、データの整備状況等に 基づいて適切に選定できているか 3-1 検討手法の選 定 財政収支見通しの検討手法が、データの整備状況 等に基づいて適切に選定できているか 3. マ ク ロ マ ネ ジ 3-2 メ 更新需要の見 ン 通し ト の 実 施 ○ ○ 重要度・優先度を考慮した更新基準となっている か × 更新時期の設定において、耐震化、機能改良が考 慮されているか × 更新需要の見通しが、健全度を踏まえて算定され ているか ○ 固定資産台帳をもとに構造物及び設備の更新需要を算出する手 法を採用している。また、管路についてもマッピングデータをもとに 更新需要を算出する手法を採用しており、データ整備状況等にも とづいて適切な手法を選定している。 更新需要をもとに料金据置ケース、事業費平準化ケース、及び財 源確保ケースの3通りで財政収支見通しを検討している。 更新基準年数での検討のみとなっており、施設の重要度・優先度 を考慮した更新基準の検討が必要である。 耐震化、機能改良は考慮していない。 健全度評価の結果は、維持管理で対応できる水 準であるか △ 更新しない場合と重要度・優先度を考慮する場合の双方で資産 の健全度を算出し、更新需要の妥当性を検証している。 一時的に経年化資産や老朽化資産の増加する時期がみられる。 更新基準を本市の維持管理実態に基づく基準にする必要があ る。 事業計画との比較は実施していない。 現行の事業計画は、更新需要の見通しから見て妥 当なものであるか 更新需要の見通しから、問題点・課題を抽出し、地 域水道ビジョン等の計画作成に適切に活用・反映 されているか 現行の経営計画(財政計画)は、財政収支の見通 しから見て妥当なものであるか 3-3 財政収支の見 財政収支の見通しから、問題点・課題を抽出し、地 通し 域水道ビジョン等の計画作成に適切に活用・反映 されているか △ 今後検討する必要がある。 △ △ 今後の更新需要に対する財源確保策について、具体的な検討が 必要である。 今後検討する必要がある。 △ 74 6.3. マクロマネジメントのレベルアップに向けた改善方策の検討 6.2 に示す問題・課題に対する改善方策、より高い水準へとレベルアップするための方策 を整理する。 表 6.3 にマクロマネジメントのレベルアップに向けた改善方策の提案を示す。 表 6.3 マクロマネジメントのレベルアップに向けた改善方策の提案 プロセス 1. 必 要 情 報 の 整 備 1-1,1-2 情報の収集・整 理 データベース化 本市の現状及び問題・課題 ○ 構造物及び設備は固定資産台帳をもとに更新工事単位 で更新需要を計算しておりタイプ3での検討が可能であ ⇒ る。一部、除却等反映されていない情報がある。 レベルアップ 方策 過去の工事履歴と照合して ⇒ データ未反映個所の解消を図 る。 ○ GISデータで概ね布設年度別に管路を集計できており、 タイプ3での検討が可能である。一部未反映のデータが あるため修正が必要である。 レベルアップ 方策 ⇒ レベルアップ 方策 機能向上(耐震化)や規模的成 ⇒ 果(統廃合)などを考慮した更 新需要の算定 ○ 3-1 検討手法の選 定 改善方策 ○ ○ × ⇒ 過去の工事履歴と照合して データ不明個所の解消を図る。 財政収支に必要な情報はそろっている。タイプCでの検 討が可能である。 固定資産台帳をもとに構造物及び設備の更新需要を算 出する手法を採用している。また、管路についてもマッピ ングデータをもとに更新需要を算出する手法を採用して ⇒ おり、データ整備状況等にもとづいて適切な手法を選定 している。 更新需要をもとに料金据置ケース、事業費平準化ケー ス、及び財源確保ケースの3通りで財政収支見通しを検 討している。 更新基準年数での検討のみとなっており、施設の重要 度・優先度を考慮した更新基準の検討が必要である。 ⇒ 改善方策 ⇒ 本市維持管理情報をもとに更 新基準の見直しを検討する。 ⇒ 改善方策 ⇒ 耐震診断を実施し、結果に応じ で更新時期の見直しを行う。 ⇒ 改善方策 ⇒ 本市維持管理情報をもとに更 新基準の見直しを検討する。 ⇒ 改善方策 ⇒ 水道ビジョンの策定 ⇒ 改善方策 財政収支見通しの結果を踏ま ⇒ え水道ビジョン及び経営計画 の策定を実施する。 耐震化、機能改良は考慮していない。 3. マ ク ロ マ ネ 3-2 ジ 更新需要の見 メ 通し ン ト の 実 施 × ○ 更新しない場合と重要度・優先度を考慮する場合の双 方で資産の健全度を算出し、更新需要の妥当性を検証 している。 △ 一時的に経年化資産や老朽化資産の増加する時期が みられる。更新基準を本市の維持管理実態に基づく基 準にする必要がある。 事業計画との比較は実施していない。 △ 今後検討する必要がある。 △ 3-3 財政収支の見 通し △ 今後の更新需要に対する財源確保策について、具体的 な検討が必要である。 今後検討する必要がある。 将来の更新需要に対応するた め、コスト縮減方策、事業費最 適化計画を作成する。 △ 75
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