見本 PDF 第9章 表面実装部品をユニバーサル基板に取り付け ピン・ピッチ変換グッズ 浮森 秀一 面実装部品が主流になった現在でも,ユニバーサル基板は 2.54 mm ピッチのものが相変 わらず主役です.さまざまなパッケージ・タイプのある最新部品を,変換基板を使いつつ, ユニバーサル基板に実装してみましょう! 9−1 マイコンなどの多ピン IC 動画あり 端子ピッチを 2.54 mm に変換できる基板を利用する ● DIP 品はデータシートに載っていても入手できな パッケージ(写真 1)もカタログ上は存在しています. いことがある しかし,DIP パッケージの R5F2M122ANDD は入手で マイコンなどの高集積化されたデバイスは,表面実 きませんでした. 装部品化が特に進んでいます.そのため,ユニバーサ 表面実装パッケージの R5F2M122ANSP は入手でき ル基板に実装することが容易な 2.54 mm ピッチの部品 ました (写真 2) .そこで,ピッチ変換基板を利用して, の入手が難しくなってきています. ユニバーサル基板に表面実装品を実装することにしま ある基板にちょっとした機能を追加しようと思い, した(写真 3) . R8C/M12A シリーズ(ルネサス エレクトロニクス)を 使おうと思いました.このマイコンは少ピンで,DIP ■ やってみよう! 手順 1 実装する場所を確認 2.54mmピ ッ チ で ユ ニ バーサル基板にそのま ま挿せる ユニバーサル基板とピッチ変換基板は,基板上の穴 入手できたのはこれ 0.65mmピッチ で接続されるので,各ピンがユニバーサル基板のどこ に来るのかを確認しておきます.実際に,マイコンを 基板に載せて確認するとよいでしょう(写真 4 ①) . 10mm 手順 2 基板上の一つのピンだけに予備はんだを行う はんだこてを当てやすいピンに,予備はんだを盛り ます.写真 4 ②では,二つのピンがブリッジしていま 写真 1 入手できなかった DIP パッケージ 写真 2 入手できた表面実 装パッケージ マイコン R5F2M122ANDD. マイコン R5F2M122ANSP. すが,仮どめなので気にする必要はありません.その まま次の処理に進みます. 手順 3 マイコンを基板に仮どめ 先ほど予備はんだを行ったピンにはんだこてを当て ながら,マイコンを基板に仮どめします(写真 4 ③) . 0.4/0.5/0.65/0.8/ 1/1.27mmピッチ 品などがある はんだ 写真 3 表面実装マイコンをユニバーサル基板に載せられるよう になる「SOP ピッチ変換基板」 SSP−61 (0.65 mm ピッチ,最大 32 ピン用) ,サンハヤト. フラックス 図 1 糸はんだにはフラックスも 含まれている 9 − 1 マイコンなどの多ピン IC 103
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