「膠原病を合併した⼩腸穿孔の検討」についての研究のお知らせ 2001 年 1 ⽉ 1 ⽇から 2014 年 12 ⽉ 31 ⽇までに⾃治医科⼤学附属病院消化器外科にて⼩腸穿孔症例、特に膠原病を 有している症例を対象とした研究を⾏っていることをお知らせします。 1.研究の意義と⽬的 ⾮ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の副作⽤として胃⼗⼆指腸の潰瘍性病変は広く知られていますが、近年⼩腸に も潰瘍病変を併発することが報告されるようになりました。潰瘍がひどくなると消化管に⽳が開き(穿孔)、腹膜炎を おこし緊急⼿術が必要となります。また、膠原病患者では、ステロイドや免疫抑制剤内服によるサイトメガロウイル ス(CMV)感染、あるいは⾎管炎やアミロイド沈着といった疾患そのものが原因となり消化管穿孔をきたす可能性が ⽐較的⾼いと考えられます。⼀般的に内視鏡検査が容易ではない⼩腸病変は穿孔や出⾎などの症状により、はじめて 認識されることが多いため、早期の診断治療が難しく、特にステロイド内服中の症例では発熱や痛みといった症状が マスクされる(症状が出にくい)可能性があります。実際ステロイド内服中の患者さんの消化管穿孔は発⾒が遅れ、重 篤化することがまれではありません。今回われわれは、膠原病患者の⼩腸穿孔症例の特徴を検討し、早期発⾒、治療に 役⽴つ情報を検討したいと考えています。 2.研究の⽅法 2001 年 1 ⽉ 1 ⽇から 2014 年 12 ⽉ 31 ⽇に、⾃治医科⼤学附属病院消化器外科で⼩腸穿孔に対し⼿術を施⾏された 患者さんを対象に、診療の記録(カルテ)から以下の事項を調べます。 患者性別、年齢、診断、⾎液⽣化学所⾒、治療内容、⼿術所⾒、転帰、病理学的所⾒ 3.個⼈情報の保護について この研究を実施するにあたって、使⽤する情報は患者さんの診療の記録(カルテ)から得られる情報から住所、名 前を削り、患者さん個⼈が特定できないように符合をつける「匿名化」を⾏い、鍵のかかるキャビネットに保管致しま す。また患者さんとこの符号とを結びつける対応表は、研究責任者が鍵のかかる別のキャビネットに保管することに より、患者さん個⼈の情報を管理します。これを連結可能匿名化といいます。 患者さん個⼈を特定する情報が公開されることはありません。調査対象となる患者さんお⼀⼈お⼀⼈へのご説明は 致しませんが、ご⾃分の情報をこの研究に⽤いられたくないとお考えの場合には下記にご連絡ください。調査対象か ら省かせていただきます。この場合でも、診療や病院サービスにおいて患者さんへの不利益はございませんので、遠 慮なくご連絡ください。なお、連絡が届いた時点で、すでに研究成果が発表されている場合には対象から外すことは できません。ご了解ください。 この研究は 2017 年 3 ⽉ 31 ⽇までを予定しており、研究期間終了後は当科の診療実績として管理するたえに保管 させていただきます。 この研究についてご質問などございましたら、下記までお問い合わせください。苦情については、⾃治医科⼤学⼤ 学事務部研究⽀援課(電話:0285-58-7576)で受け付けております。 研究責任者:⾃治医科⼤学附属病院 電話:0285-58-7371 消化器外科 齋藤 ⼼ FAX:0285-44-3234
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