別表 - 鹿沼市

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主な発言内容と客観的事実等
県
議 の 発 言
客観的事実
県議の回答
私は実はつい先日、自衛隊の皆さんの隊員の成人式に宇都宮駐屯地に招待され、
行ってきました。そこに、内山という一番偉い駐屯地司令という方がいらっしゃい
ました。
①「ちょっと、鹿沼の小林さん、話があるんです。
」
「何ですか、司令?」と言ったら、 ①
①
①「いやあ、去年の災害は困りましたね。あれは人災ですよ。
」と言うんですよ。
「え、 内山司令本人が鹿沼市役所
(この発言について事実
そんなこと、駐屯地司令が言っていいんですか?」①「いや、本当に人災ですよ。我々
に来庁され、そういった
かどうか質問しましたが、
は、情報として鹿沼一帯が非常に大きな水害に遭うことは分かっていました。」宇都
発言は一切していないと
回答はありませんでし
宮駐屯地というのは、有事即応部隊といいまして、自衛隊の中では本当に精鋭部隊な
明確に否定されました。
た。)
んです。今日は自衛隊出身の鈴木議員もいますけれども、本当にこの関東一円の中で
は、最も素晴らしい部隊が駐屯をしています。その方々が、もう情報を察知して、
すぐに出動態勢をとりました。そしたら直ちに②宇都宮市と日光市からは、自衛隊に ②
②
対しての出動要請があって、直ぐに出動いたしました。それで、初期の活動によって、 この災害で自衛隊を宇都宮
自衛隊が出動したのは
宇都宮の姿川区域とか、日光市の大谷川区域なんかも、ある程度、未然に、完全では
市に派遣した事実はありま
日光地区であり、宇都宮
ないですけれど、被害を最小限に食い止められた。だけど、内山駐屯地司令が言うに
せん。
市内に出動したとの点は
は、①「鹿沼が最も災害が大きいのだから、なぜ、鹿沼市は、我々に出動要請をしな
私の勘違いでありました
いのですか?我々が行けば、大きなブルドーザーなどいろんな機具を持って行って、
ので、訂正いたします。
決壊箇所なんかは、我々プロですから、ボランティアの皆さんと違いますから、即座
に手当てできるところは手当てできたんですよ。私は腑に落ちません。」という話を
聞きました。
③県の方に確認をしましたら、県の方も市の防災本部の方に「自衛隊の出動要請をし
たらどうですか?」と言ったら3回ほど断ったそうであります。ですから、非常にこ
④
れも、非常に大きな、鹿沼市にとって残念なことだったと思っております。④自衛隊
もし速やかに自衛隊の
が来ていれば、あの災害も、もう少し、最小限といいますか、被害が少なかったと
出動を仰いでいたならば、
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思います。ですからそんなことがですね、そして、9月に鈴木議員が質問したのかな?
あれほど被害を
拡大さ
「なぜ、自衛隊を呼ばなかったのですか?」と聞いたら、市は、のうのうと、「自衛
せることなく、最小限に食
隊を呼ぶようなレベルではありませんでした。」という答弁をしているんです。これ
い止めることができたの
は議事録に残っていますから、皆さんよく、後で議事録をお見せしますけれども、
ではないかという被害者
本当にそういう状況で個人の政治的な心情で、自衛隊についての思惑があるかどうか
を思う気持ちから、発言し
も分かりませんけれども、やはり市民生活を、私は全面に出して、やはり自衛隊を
たものです。
呼ぶのが、私は市長の責任ではなかったのかな、と思っております。
【鹿沼市の意見】
■「自衛隊幹部の発言」について
内山司令本人が一連の発言を明確に否定しており、また、マスコミ報道によれば、少なくとも発言の主体を意図的に内山司令に入れ替えたこと
は、県議本人が認めています。したがって、内山司令とそうした一連のやりとりがあったかどうか明確に回答すべきと考えます。
また、この災害で自衛隊を宇都宮市に派遣した事実はありません。このことについても、県議本人が誤りを認め、訂正しています。
つまり、県議は、公人でありながら自分の考えを、あたかも自衛隊幹部が言ったかのように、発言自体をねつ造した上、個別具体的で外形上
信憑性を持つ“誤った情報”を多数人に伝えたことにほかなりません。
■「県からの自衛隊の要請」について
「3回ほど断った」という事実はありません。
■「自衛隊の災害派遣の基準等」について
自衛隊の派遣を要請するには、
「公共性」
「緊急性」
「非代替性」の3つの要件が必要となるため、一般的には河川等の決壊を未然に防ぐために
出動することはありません。
実際、日光市の自衛隊派遣の要請は、「孤立者の救助」を目的としたものであり、県議の発言のように決壊箇所等に対応するためのものではあ
りませんでした。したがって、同様に被害を受けた小山市などにおいても、自衛隊の派遣を要請していません。
このように、今回の一連の発言について、
「被害者を思う気持ちから」としておりますが、正確な事実に基づく発言でなかったことは明確です。
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