テーマ:『作品づくりと社会貢献の両立を目指して』

130 周年記念講演
テーマ:『作品づくりと社会貢献の両立を目指して』
「建築の声をひとつに」は建築と社会とのつながりを強めることに大きく貢献します。
そのつながりの結果として社会に定着する日本の建築文化を考える時、
「災害時における建築の社会的貢献」「木質建築の近代建築への展開」などの分野は、
さまざまな面で現在の日本の社会とかかわりながら建築の価値を強く浸透することになります。
坂茂氏はかねてから建築による災害支援活動を積極的に行ってきました。
また近年スイスのチューリッヒに 7 階建ての木造オフィスビル「タメディア新本社ビル」を完成させ、
日本では大分県立美術館において、美術館と都市との新しい関係性を提案するとともに、
木質系の建築的展開を試みています。
今回坂茂氏よりその建築活動を語っていただきながら、建築を通じた社会への貢献を考え、
さらにそのプロセスにおけるさまざまな人たちとのコラボレーションなどについて考えます。
日時:2016 年 5 月 30 日(月)13:00~15:00(創立 130 周年記念式典から)
場所:建築会館ホール(東京都港区芝 5-26-20)
講師:坂 茂
講師略歴:
84 年、クーパー・ユニオン建築学部卒業
82 年から 83 年まで、磯崎新アトリエに勤務
85 年、坂茂建築設計を設立
95 年から 2000 年まで、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コンサルタント、同年に NGO ボラン
ティア・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)を設立
現在、京都造形芸術大学芸術学部環境デザイン学科教授
<主な作品、活動等>
「カーテンウォールの家」、「ハノーバー国際博覧会日本館」、東京銀座「ニコラス・G・ハイエック・セン
ター」、フランス国立近代美術館分館「ポンピドゥー・センター - メス」 、パリ郊外セガン島音楽ホー
ル「シテ・ミュージカル」コンペ優勝(2013) 他多数
災害支援活動として、
阪神淡路大震災 神戸市長田区「紙の教会」(1995)、ルワンダ「国連難民高等弁務官事務所用の
紙のシェルター」(1999)、四川大地震 中国「成都市華林小学紙管仮設校舎」(2008)、イタリア・ラ
クイア地震復興支援「仮設音楽ホール」(2011)、東日本大震災 宮城県女川町「コンテナ多層仮設
住宅」(2011) 他多数
<主な受賞>
フランス建築アカデミーゴールドメダル(2004)、アーノルド・W・ブルーナー記念賞建築部門世界建築
賞(2005)、日本建築学会賞(作品)(2009)、オーギュスト・ペレ賞(2011)、芸術選奨文化部科学大
臣賞(2012)、フランス芸術文化勲章(2014)、プリツカー賞(2014) 他多数
申込み方法:往復はがきに「創立 130 周年記念講演希望、氏名、所属、連絡先(電話番号、
e-メールアドレス」と返信宛名を記入のうえ、5 月 16 日(月)までに下記宛てにお送りください。応
募多数の場合は抽選といたします。
〒108ー8414 東京都港区芝 5-26-20
日本建築学会「創立 130 周年記念講演」宛