GKH019202

1
3
タイ語 における動物お よび動物部位名
の比喰的用法
佐
は
じ め
藤
博
史
に
タイ料理 といえば "
辛い" というイメージがある。 この辛 さは香辛料 として用いられる トウ
ガラシのせいである。 トウガラシのなかで も 「プリック ・キー ・ヌー p
hri
kkhi
i
-n正u」は有
名でタイ人の食生活には欠かせ ない ものである。 これは くネズ ミの糞の トウガラシ)という意
味で,実の形が (ネズ ミの糞 )に似ていることから付 けられた名前である。ほかに 「プリック
・キー ・ノック phr孜I
kh壬
i
n6
k(
鳥の糞の トウガラシ)」や 「プリック ・ドゥアイ ・カイ p
hdk
-dua
j
-ka
j(
ニワ トリの蹴爪の トウガラウシ)
」 という名前の トウガラシがあるo
タイ語では動物や動物の部位 (
卵や糞 をふ くめて)の名前が "
た とえ"に用いられることが
多い。生活に身近な動物 をたとえに用いることはわか りやす く親 しみを覚えるか らであろう。
日本語で も 「コウモ リガサ (
こうもり傘)
」「ウロコグモ (鱗雲)」「タカノツメ (
席 の爪 )
」
「
ハ トメ (
鳩 目)
」「ツルハ シ (
鶴 塀)
」 など,動物や動物部位名が用い られている例がある。
c
r
a
i
n"
,"
mo
us
e"
,"
z
e
br
ac
r
o
s
s
i
ng"などは,動物名が用いられている し,"
po
ny英語で も "
t
ai
l
","
t
ur
t
l
ene
c
k","
s
wal
l
o
wt
i1
a
"などは,動物部位名が用い られている。 また.花の "
dande
ntdel
i
o
n (ライオンの歯)"からきているとい う。
de
l
i
o
n (タンポポ)"はフランス語の "
同 じ事物や状態 をみても,どんな動物 を連想 し, どの部位 に注 目しているかは言語 によって
異なっていてお もしろい。
た とえば,≪人体≫関係では く寒 さや恐怖 などによって生 じる皮膚のぶつぶつ )を表現する
場合, 日本語では く鳥 )の部位名が用いられるが,英語では くガチ ョウ)の部位名が用い られ
る。 また,く曲がった背中)を表現す るのに, 日本語では く猫 )の部位名が用い られるが,タ
イ語では くエ ビ)の部位名が用いられる。
く寒 さや恐怖 などによって生 じる皮膚のぶつぶつ)
〔日〕 トリハダ (
鳥肌)
〔
英〕g
o
o
s
e
le
f
s
h,g
o
o
s
epi
mpl
e
s
く曲がった背中) 〔日〕ネコゼ (
猫背)
1
和一
k
a
g[
エ ビ背]
〔
泰〕
(
〔日〕 日本語,〔
英〕英語,〔
泰〕 タイ語)0
また,≪器物》関係では,(アイレッ ト (
帆布や皮の穴の強化 に用い られる金属環))は, 日
本語では (鳩 )の部位名が用いられるが,タイ語では (ニワ トリ)と く牛 )の部位名が用い ら
れ,く蝶 ナ ッ ト)は,英語では (煤 )の名前 や (鳥 )の部位名が用 い られ るが,タイ語 で は
く魚 )の部位名が用い られる。
(ハ トメ)
〔日〕ハ トメ (
鳩 目)
〔
泰〕t
a且
kaj [
ニワ トリの目](
小型の もの)
1
4
天理 大 学 学 報
(嫌ナ ット)
t
aa
-q
ua [
牛の目] (
大型の もの)
〔
英〕b
ut
t
e
r
nynut
,w
ingnut
〔
泰〕n5
t
h孟ag
-pl
aa [
魚の尾びれ]
一方,同 じ部位 をみても異なった転用のされ方 をする場合 もある。
(鳥の目)
〔日〕 トリメ [
鳥 目]
(夜盲症 )
r
d'
8
-e
yev
i
e
w (鳥轍図)
〔
英〕bi
以上のように,言語 によって用いられる動物や動物部位名はさまざまである。
これ らはその地域 に生息する動物の種類が異なること,それ らの動物がその民族の生活 とど
の ような関わ りを持ち,どんなイメージで捉えられているかによるのであろう。
動物 にはいろいろな特徴がある。(鶴 )は "
長い頚",(象 )は "
長い鼻",(ワニ)は "
長い
局"を持 ってい る。また (虎 )や (シマ ウマ)には "
縞模様"があ る し,(カラス )は "
黒
く",(タカ)は "
鋭い目" を持っている。
人間は,外界 に存在する動植物,事物などに命名する際,これ らが持 っている "
形状","
模
樵"
,"
色彩","
大 きぎ'などの類似性 に基づいて,ことばの意味を,原義か ら転義へ と拡張 し
ているのである。
l
い
本稿 は, タイ語の動物お よびそれ らの部位名が,どのような類似性 に基づいて, どんな分野
(
植物,人体,器物 など)に転用 されているのかを考察することを目的 としている。
題 目の 「
動物」 は,狭義 の (人 間以外 の動物 )を指 し,架空の動物 であ る (龍 ・竜 )(竜
王 )(ガルーダ)(獅子 )(獅子王 )なども対象 とした。ただ し,本文中では文脈 によって 《晴
比喰的用法」の 「
比 喰」は,意味分化 ・派
乳類》,≪四足獣》を意味することもある。また,「
生が,類似性 に基づいて行 なわれる (隠喰 )の意味で用いている。
1
9
97)お よび松山納 (
1
9
9
4)か ら主 として収集 したが,意味の
資料 としては,冨田竹二郎 (
小分け,記述に関 しては必ず しも原典 どお りではない。なお,動物名は学術的には,カタカナ
で表記 されることが多いが,スペースやわか りやす さの点から,必ず しも表記上の統一は して
いない。
本稿で用いた略語はつ ぎの とお りである。
《
慣》慣用表現。《
俗》俗語。≪罵》罵倒語。≪
修》修飾詞 ; 〔
星〕星宿。〔
植〕植物。
〔
動〕動物。〔
昆〕昆虫。〔
人〕人体。〔
病〕病名。〔
建〕建築。〔
工〕工具。〔
武〕武器。
〔
文〕文具。〔
楽〕楽器。〔
衣〕衣服。〔
菓〕菓子。〔
記〕記号。〔
模〕デザイン。
〔
色〕色彩。〔
形〕形状。
1 動物および動物の部位名の転用例
動物 といって も,《環形動物》か ら 《晴乳類》 まで,さまざまな種類があ り,さまざまな姿
をしている。「
鯨」が 「
魚偏」,「
蛇」が 「
虫偏」で書かれることなどか らもわかるとお り,動
物学で用い られる規準 と一般の認識 とでは異なるが,検索上の便宜 も考慮 し,おおむね動物学
の分類 にしたがって,転用例 をつ ぎのような項 目をたてて配列 した。ただ し,≪類》のなかの
順序 に関 してはその限 りではない。
1. 1 環形動物
1. 5 鳥類
1. 2 節足動物
1. 6 輔乳類
1. 3 魚類
1.4 両生類 ・偶虫類
架空の動物 に関 しては,(龍 ・竜 )(竜王 )は ≪両生類 ・偶虫類》の所-,(獅子 )く獅子王)
は ≪輔乳類》の所へ,(ガルーダ)は ≪鳥類》の所-,それぞれ分類 した。
タイ語における動物および動物部位名の比喰的用法
1
5
タイ語の例 については,単語のあ とに,文字 どお りの意味を [ ]で示 し,類似性に関 して
は,わかる範囲で意味のあ とに (
※
)で示 した。ただ し,星宿名-の転用は,すべて "
形
状"の類似性に基づ くものなので省略 した。
1. 1 環形動物
【
p的
ヒル (
蛭)
】〔
図 1参照〕
"
p蜘 (ヒル)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
) guu- [ヒルへ ど],〔
ヘ ビ〕カワヘ ビ。
(
※体全体の形から)
0
(
2
)t
hal
e
e[
海の ヒル],ナマコ。(
※海 に住んでいるヒルの よ
うな生物 ということか ら)
a
(
3) 吸着 させる金具O留め金o鈎環。
(
4) phaa
- [ヒル布],ぽんそうこう。
(
5) 《
俗》女に依存 して暮 らす男。"ヒモ"
0
(
(
3ト (
5)
※動物に吸い付いて血 を吸 うという吸着性か ら)
。
また,く口 ・腹 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・paak-pl
i
g
[ヒルの口]
① 〔
植〕(とくに ドリアンの)果実が果柄 とつなが ってい
る部分。(
※吸着性から)
0
・t
h5
っg
-Pl
i
g
[ヒルの腹]
① 〔
工〕t
aba
j[
やす り]
-,片面が平 た く,片面が丸 いや
す り。
② kaml
a
j[
腕輪 ・足輪]
-,内側が平 た く,外側が丸 い腕
輪 ・足輪。
③ 〔
形〕かまぼこ形の。
(
① ∼③ ※体の断面の形か ら)
。
1.2 節足動物
【
kag エ ビ
】
`
k̀軸 (
エビ)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
)l
ag- [
エ ビ背],猫背の。せむ しの。 (
※エ ビの曲がった背中を連想 させ ること
か ら)
a
また,く目 ・ひげ ・はさみ)の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
[
エ ビの目]
① 〔
色〕s
i
i[
色]
,濃紫色o(
※エ ビの日の色から)。
In血at
-k軸〕
[
エ ビのひげ]
① 極めて細いことo (
※ひげの細 さか ら)
a
・kaam-k軸
[
エ ビのはさみ] ① 〔
植〕kl
叫 [
バ ナ ナ]-,バ シ ョウ科 (
※花 は赤 く
とがってお り,
エビのはさみ を連想 させることか ら);
Lt
aa-k的
アカネ科 ;シュウカイ ドウ科 ;ツリガネソウ科。
【
puu カニ】
puu (
カニ)
"は,く目 ・はさみ )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・t
a(
請-puu
[
カこの目]
① 〔
工〕釘O(
※カニの目の形 を連想 させることか ら)0
・kaam-puu
[
カニのはさみ] ① 〔
植〕t
6n [
樹]
-,マメ科。アメ リカネム ;サボテ ン
科。カニサボテ ン。
天 理 大 学 学 報
1
6
【
mc
cgdaat
hal
e
e カブ トガニ】
"
mc
cgdaat
ha
le
e (カブ トガニ)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 されるo
(
1
) 旧式のランプまたは掛時計。 (
※カブ トガニのような形 をしていることから)
o
【
mecgp5
っg サ ソリ】〔
図 2参照〕
mc
cgp5っg (
サ ソリ)
"は,(局 )の部位名が,つ ぎのように転用 されるo
・h互agmc
cgp5
3g [
サ ソリの尾]① 〔
舟 〕rul
a[
舟]
-,小舟の一種O
(
※船尾 がサ ソ リの尾 の ような形 を
L
l
孟V
3、
芸孟 とか ら)
o
l
m6
t 77
))
+
+
:
岳
ー 図2
壷
"
ma
t (アリ)"は,(目)の部位名が,つ ぎの ように転用 さ
■
図3
れる。
・t
aa-m6
t
[
アリの目]
① 小 さな穴,小 さな隙間。 (
※アリの目のように小 さい
ことから)
0
【
mal
e
cgwan ハエ】
"
mal
c
cgwan (
ハエ)
"は,(頭 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 されるO
・h屯a
-mal
c
印Wa
n
[
ハエの頭]
① 〔
植〕初めて結実 したマ ンゴ。ノ
J
、
指 くらいの大 きさ
になった もの。(
※形 がハエの頭 に似 てい るこ とか
ら)
0
Ikhi
i
mal
c
cgwa
n
[
ハエの糞]
① 〔
人〕そばかす。 (
※形から)
。
【
l
dl
ap アブ】
"
l
t
i
l
ap (
アブ)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
) 〔
色〕s
T
i
- [アブ色],光の加減 によっていろんな色 に見 える色。 (
※アブの体
色のテカテカしている色 を連想 させることか ら)
0
【
daag 甲虫】
"
daag (
甲虫)
"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 されるo
(
1) 〔
菓〕kha
n6
m- [
甲虫菓子], うるち米の粉で作 った菓子o (
※甲虫形 に丸めて
作 ることから)
。
【
t
akkat
e
c
g バ ッタ】
"
t
akkat
e
eg (
バ ッタ)
"は,く目)の部位名がつ ぎのように転用 される。
・t
aat
Akka
t
e
eg
[
バ ッタのE
]
] ① 〔
植〕薬 草 の一種。〔
図 4参
照〕
② 澄み切 った。
(
※バ ッ タ の 澄 ん だ 目 か
ら)
0
【
c
l
^
gr
ii
t コオロギ】
"
c
i
g
r
i
i
t (コオロギ)"は,(卵 )の部位 名がつ ぎの ように転用 され
る。
・kha
j
c
i
gr
ii
t
図4
[コオロギの卵]① 〔
菓〕 タイ菓子の一種。干 し
飯 を妙 って飴 を混ぜた もの。(
※卵形 をしているこ
とから)
。
1
7
タイ語における動物および動物部位名の比倫的用法
【
t
akh主
p ムカデ】
"
t
akh占
p(
ムカデ)
"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
) 縫い目。 (
※体全体の形状に似ていることか ら)
。
(
2) 〔
動〕kag- [
ムカデエ ビ],クルマエ ビ科。(
※足が多 くムカデに似ていること
から)
。
(
3
) 〔
植 〕t
an- [
ムカデ樹],サ トイモ科Oナ ンヨウユズノハ カツラ。(
※葉柄 に巽
があ り,ムカデを連想 させることか ら)
0
【
t
akhaap オオムカデ】〔
図 5参照〕
"
t
akhaap (
オオムカデ)
"は,それ 自体 の名前がつ ぎの ように転
・
甥
<
誓
用 される。
(
1
) kag- [
オオムカデエ ビ],シャコ。
魯
(
※体全体の形状か ら)
。
t
L
a
g
-[オオムカデラン],ラン科。
(
2) 〔
植〕 ?
(
3
)t
h喝- [オオムカデ旗],長い旗。〔図 6参照〕
(
※ムカデの ような形 をしていることから)
。
十
"I
.
...
,
1
・
(
4) 〔
楽〕竹製の もので, リケ一芝居や歌劇の道化役者
図6
が拍子 をとるために打 ち鳴 らす。
(
5) mi
j
-[
オオムカデ木],鳴子の一種。樹上か ら垂 らし,引っ張って音 を立て,
鳥や コウモ リを追い払 う。 (
※竹 を切ってムカデ状に紐 を通 してあることか ら)
0
また,(口 ・牙 ・足 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
IPaakt
akhaap
[
オオムカデの口]① 〔
形〕釘抜 きの口や水牛の一対の角のような形o
② 〔
工〕曲がった刃の付いたかんな。模様削 りに用
い られるO(
QXg
)
※オオムカデの口の形 に似 てい
ることか ら)
0
・khi
a
w-t
a
khaa
p [オオムカデの牙]① 〔
工〕鉄の くさびo板の端 をつなぎとめるのに用
い られる。(
※ムカデの牙状 に曲が っていること
か ら)
0
・t
i
i
n-t
akhaa
p
[
オオムカデの足]① キャタピラー. (
※キャタピラーの動 きがオオム
カデの足の動 きを連想 させることか ら)
。
② 〔
植 〕f
a
a
n [シダ]-,シダ類。イ ワヒバ科。シ
ノブ科。 クマシダ。(
※葉がムカデの足 に似 てい
ることか ら)
。
③ 〔
植 〕h
主
t[
茸]-,ハ リタケ科 ;キシメジ科Oス
エ ヒロタケ。
1.3 魚類
【
pl
aa 魚】
"
pl
a
且(
負)
"は,く口 ・歯 ・日 ・鱗 ・ひれ ・尾 ・骨 ・卵 )の部位名が,それぞれつ ぎの よう
に転用 される。
・paakpl
aa
[
魚の口]
① 〔
舟〕板 をは らないで空洞 になっているジャンク船 の船
首。 (
※形状か ら)
。
・f
anpl
aa
[
魚の歯]
① 〔
模〕魚歯状のデザイン。 (
※形状から)
。
1
8
天 理 大 学 学 報
・t
aa-pl
aa
[
魚の目]
① 〔
人〕魚の目。(
※大 きさと形が魚の目に似 ていることか
ら)
。たこ。c
f
.「ウオノメ (
魚の目)
」。
② 〔
植〕ヤブコウジ科 ;マメ科。(
※実の形が似 ていること
から)
。
[
鱗]
・kl
と
t
① i)鱗状の もの。薄い片状のもの。
(
雪)片。(
樟脳)片。 (
砲弾 の)破片。 (
歴史の)断片。
(
※鱗単体の形に似ていることから)。
i
i
)baa
n[
戸]-,鎧戸。 (
※鱗全体 の形状 に似 ている こ
とから)
0
・khr
i
i
p
[
ひれ]
① 〔
植 〕t
aan [
砂糖 ヤ シ],砂糖 ヤ シの葉柄か らノコギ リ
状 に出ているもの。(
※ひれの形 に似ていることか ら)
O
・h孟agpl
aa
[
魚の尾]
① 〔
植〕ヤシ科。
t[うち わ]-,紙製 の うち わの -私
② pha
(
※タイワン ドジ ョウの尾 びれの よう
〔
図 7参 照〕
な形 をしていることか ら)
。
③ phl
Ga [シャベル]-,シャベルの一
種。 (
※二股 になってお り,尾 びれの
形 に似ていることから)
。
④ 汽車の出入 り許可をする標識。
⑤ nう
ー[
ナ ット]-,味 ナ ッ ト。(
※尾 び
れの形 に似ていることから)
。
⑥ 自転車の後輪軸に付 けたチェーンを張るための金属板。
(
※尾 びれの形 に似ていることから)
。
・kaag
[
魚の骨]
① 《
慣》余計 なもの,邪魔 もの。 (
※食べ るときに邪魔 にな
[
魚の骨]
(
∋〔
植〕 トウダイグサ科。
[
魚の卵]
① 〔
植〕 トウダイグサ科。
った り,喉にひっかかった りすることから)
0
・kaarpl
aa
・kha
j
-pl
aa
(
参〔
菓〕砂糖菓子。
(
卦 ダイヤモ ン ドまたは金銀の小 さな粒。
④ 〔
記〕点線。点が糸状 または塊 になった模様。
(
②∼④ ※魚の卵の形 に似ていることか ら)
。
また,エイ,なまずなど,ある種の魚に特有な くとげ)の部位名は,それぞれつ ぎの ように
転用 される。
・g
l
aD
[とげ]〔
図 8参照〕① とげ状の ものO (
鈷 の)もど り。 (
釣針 の)
かか り。 (
錨の)か ぎ。 (
鋲の)
逆か ざなど。
(
※とがった形 とひっかかるという機能か
ら)。
図8
l
pl
aa-dhk ナマズ (
鰭)
】
"
pl
aa一
曲k (
ナマズ)
"は,(目 ・ひげ)の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・t
aa
-pl
aa一
曲k
[
ナマズの目] ① ′
J
、さい目。 (
※ナマズの小 さい目を連想 させ ること
1
9
タイ語における動物お よび動物部位名の比喰的用法
か ら)0
・血 a
t
pl
a且
di
l
k [
ナマズのひげ]① 〔
植〕 ゴマノハ グサ科 ;バ ンレイシ科。
【
pl
aa
t
aphi
n タピアン&.
a
'
]
p̀l
aa
-t
a
phi
an (タピアン魚)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される
。
(
1
) 〔
星 〕da
aw- [タピアン魚星],2
7
宿の第2
7
。 アン ドロメダ座 乞。
【
pl
aa
一
mう。 キノポリ封
"
pl
aa
一
m5っ (
キノポ リ魚)"は,(え ら ・鱗 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 され
る。
・D血akpl
aa
lnうっ [
キノポ リ魚のえら]① 〔
病〕皮膚病。(
※足の裏が花 びら状 にひび割れ
し,えらの形 に似ていること
か ら)。
6n [
樹]-,キツネノ
② 〔
植〕t
マ ゴ科。ムラサキ ミズ ヒイラ
ギ。
〔
図 9参照〕
・kl
占
t
-pl
aa
一
mう
っ [キノポ リ魚の鱗] ① 〔
柏〕マメ科。
【
pl
aa
c
hうつ
n タイワン ドジ ョウ】
"
pl
a且
c
hうっ
n (タイワン ドジ ョウ)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように
転用 される。
(
1
) 〔
人〕《
俗≫陰茎。 (
※形か ら)
。
また,(鱗 ・尾 )の部位 名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
Ik1
台
t
-pl
aa
c
h5
っ
n [タイワン ドジ ョウの鱗]① 〔
植 〕t
a
n[
樹]-,ベ ンケイソウ科 ;マ メ
科。ヌス ビ トハギ。
・hえ
ag
pl
aa
c
hS
っ
n [タイワン ドジ ョウの尾]① 〔
植 〕phAk [
菜]-,キク科。 ウスベここ
ガナ ;マメ科。草生低木。
【
pl
aa
1
a
j カワヘ ビ】〔図1
0
参照〕
p̀l
aa
-1
a
j
'
'
は,一 般 に 「ウ ナ ギ」 と 訳 さ れ て い る が,冨 田
(
1
9
9
7:
61
8)によれば (ウナギ )は "
pl
aa
l′
uun孟
a"であって,"
pl
a且
ll
a
j
"は魚類の (カワヘ ビ)を意味すると説明 されている。 この "
pl
aa
la
j(カ ワヘ ビ)"は,"
pl
aa"が省 略 され"
1
a
j
"とい う形 で,(局 )の
十
・
,
ノ∵ ∴ 岳L
X
∴
部位名がつ ぎの ように転用 される。
・h孟ag
1
a
j
[
カワヘ ビの尾] ① 〔
植〕ハス,サ トイモの地下茎o (
※長 く伸 びて
いる形が,尾 に似 ていることか ら)0
② 〔
柏〕tan [樹]-,マメ科。蔓生低木。
l
pl
aakr
ah6
0 クラホ一色】
"
pl
a且
kr
ah6
0 (クラホ-負)"は,メナム河,メコン河 な どに生息す る タイ国最大 の有鱗
0kgを超える。
淡水魚で,その大 きさは 3m に達 し,重 さは1
この "
pl
aakr
a
h6
0'
'
は,(鱗 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・kl
も
t
kr
a
h6
0
[クラホ-魚の鱗]① 〔
菓 〕k
ha
n6
m [
菓子]-,鱗状 を したタイ菓子
の一種。 (
※形状か ら)0
20
天 理 大 学 学 報
【
kr
a
be
e
n エイ】
"
kr
a
be
e
n(
エイ)
"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
〔
動〕象の しっほの付 け根の部分。 (
※エイの体形 に似 ていることか ら)。
(
1)
また (尾 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・h互ag
kr
a
be
e
n
(
5
)
[
エイの尾] ① 〔
衣〕パーヌ ンの端。腰の後 ろに差込むために棒状 に
ね じった部分。(
※エイの尾の形 に似 ていることか ら)。
【
c
ha
l互a
m サメ】
"
c
ha
はa
m (
サメ)"は,(口)の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・paakc
ha
はam
[
サメの口] ① 三角形 の傷 口。三角形 に裂 けた布切 れ。 (
※三角形
が,サメの開いた口を連想 させ ることか ら)。
1.4 両生類 ・佃虫類
【
kb
p 食用 ガエル】
kbp" とい う大型の食用 ガエルで, もう 1つは
タイの (カエル )には 2種類 ある。 1つは "
"
khi
a
t
" とい う,ふつ うは食用 としない小型のアマガエルである。
"
kb
p(
食用 ガエル)"は,(目 ・口 ・尾骨 ・脚 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 さ
れる。
・t
aa
kb
p
[
食用 ガエルの 目]① ≪慣》生煮 えの飯,芯のある飯。
(
※ご飯粒の色 と形がカエルの 目
を連想 させ ることか ら)。
・paakkら
p
[
食用ガエルの口]① 〔
衣〕 (
僧 の三業 の)角の継 ぎ目。
② (
額縁,窓枠,戸の枠 など)四角
い もの角の継 ぎ目。
(
① 含※ とがった角がカエルの口
を連想 させ ることか ら)0
k[
鳥]-, ヨタカ科。
③ 〔
鳥〕n6
〔
図1
1
参照〕
・kr
adBukkら
nkb
p[
食用 ガエルの尾骨]① 〔
人体〕尾骨。 (
※骨 の形
と位置か ら)。
・kh孟a
kb
p
[
食用 ガエルの脚]① 雄凧の脚部。 (
※長い脚部が,カエルの伸 びた脚 を連
想 させ ることか ら)0
【
khi
at アマガエル】
"
khi
a
t(アマガエル)"は,(骨 ・脚 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・kr
ad山l
kkhi
a
t [
アマガエルの骨]① 〔
植〕t
a
n[
樹]-,セ ンダン科。
・kh互a
kh
i
a
t
[
アマガエルの脚]① 〔
植〕 ミズアオイ科。 コナギ。
【guu
ヘ ビ】
"
g
uu (
ヘ ビ)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
) 〔
魚 〕p
l
aa
-[
ヘ ビ魚],イソギ ンポ科。 ウナギギ ンポ。
(
2) 〔
動 〕c
i
g
l
さe
n- [
ヘ ビ小 トカゲ], トカゲの一種。
(
(
1x2)
※体形が細長 く,ヘ ビに似 ていることか ら)
0
また,(雄 ・雌 )に分 けて,つ ぎの ように転用 される。
a
w-g
uul)
hau [
雄ヘ ビ星],2
7
宿の第1
0。 うみへび座の α。
・〔
星 〕da
21
タイ語における動物および動物部位名の比倫的用法
・〔
星〕da
aw一恥umi
a[
雌ヘ ビ星],27
宿の第1
1
。 うみへび座の †
。
また,(頭 ・牙 ・骨 )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・h正a
-g
uu
[
ヘ ビの頭] ① 〔
魚〕p
l
aa [
魚]-,タイワン ドジョウ。 (
※形か ら)
・khi
aw-g
uu
[
ヘ ビの牙] ① 〔
植〕t
a
n[
樹]-,モクセイ科。ジャス ミンの一種。
・kr
ad
心ukg
uu [
ヘ ビの骨] ① 〔
舟〕竜骨。(
※船首か ら船尾 まで船底の中央部 を通 っ
てお り,位置 と形 と機能か ら)
。c
r
.「
竜骨」
。
【
guuhaw コブラ】
。
g
uuhaw (
コブラ)"は,(舌 )の部位名がつ ぎのように転用 される。
・1
i
n-guuhaw
[コブラの舌]① 〔
植 〕t
a
n[
樹]-,キツネノマゴ科。葉の小 さい野菜
の一種。(
※葉の形が似ていることか ら)
。
【
g
uu-hawf
a
j 火 コブラ】
"
g
uuhawf
a
j(
火 コブラ)"は, コブラの一種でこのヘ ビが通 った跡は草が燃 え焦げ道 に
なると伝 えられている。 このコブラは,それ 自体の名前がつ ぎのように転用 される。
① 〔
武〕回転銃の一種。銃身が細 く短い。
(
※銃身の形 と危険なイメージから)
。
【
guu1
t
ham ウワバ ミ】〔
図1
2参照〕
g
uu1
t
ha
m (
ウワバ ミ)
"は,それ 自体 の名前 がつ ぎの ように転用 され
る。
(
1
)〔
星〕da
aw- [ウワバ ミ星],27宿の第1
2。 コップ座 α。
【
naak 竜】
図1
2
"
naak (
竜)
"はイン ド神話に由来する竜で冠 を有する大 きなヘ ビ形の半神で,人間に変身
することも可能で,古典文学では しば しば竜王が登場する。「
竜」 と表記する。
(鱗 ・頚 ・尾 )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・kl
ら
t
-naak
[
竜の鱗]
① 〔
模〕 タイ式デザインの一つで,半円が鱗状 に連続する模
様。 (
※竜の鱗の形 に似ていることから)
。
・khっ
3
-naak
・h孟ag
-naa
k
[
竜の頚]
① 〔
星〕da
aw [
星]-,27
宿の第1
8。 さそ り座 O。
[
竜の尾]
① n6
k[
鳥]-,ウグイス科。オニセ ッカ。
② waa。 [ワ
-, リュウゼツラン科。(
葉の形が似 てい
ープ
]
ることか ら)
。
【
naa
kkhar
aa
t 竜王】
"
naa
kkhar
aa
t(
竜王)
"は,それ 自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
) 〔
植〕wa
an- [
竜王 ワ- ン],シダ類。シノブ科。ウラシボ科。(
※幹が黒 くヘ
ビの鱗状 をな していることから)。
また,(舌 ・鱗 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される
。
・l
i
nnaakha
r
aat [
竜王の舌] ① 〔
植〕 リュウゼツラン科 。
・kl
と
t
naa
khar
aat [
竜王の鱗] ① 〔
植〕ガガイモ科。
【
magkつ
つ
n 龍】
"
magkつ
つ
n(
龍)"は中国神話 に由来する龍で,四脚 と角がある。「
龍」と表記する。"
mag
kつ
つ
n(
龍)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
) 〔
星〕da
aw- [
龍星],27
宿の第2
4。みずがめ座 α;黄道1
2宮の第1
0。磨緒言。
や ぎ座。
22
天 理 大 学 学 報
(
2
)〔
魚 〕p
l
a且
-[
龍魚],ハモ。
(
3) 〔
動〕kBp- [
龍エ ビ],イセエ ビ。 (
※こわいイメージが龍 を連想 させ ることか
ら)。
(
4) 〔
植 〕t
a
n- [
龍樹], ミズワラビ科。
また,(牙 ・舌 ・鱗 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・khi
a
w-magb ⊃n [
龍の牙]
・1
1
'
n一ma
gk
〇
〇
n
[
龍の舌]
① 〔
植〕 ミソハギ科。サルスベ 1
)の一種O
① 〔
植〕 ゴマ ノハ グサ科。キ ンギ ョソウ ;リュウゼツラ
ン科。チ トセ ラ ン。 (
※葉 の 形 が 似 て い る こ とか
ら) ;トケイソウ科。 クダモノ トケイ ;ラン科。
・kl
主
t
-magkつつn
[
龍の鱗]
① 〔
植〕ガガイモ科。
l
t
aw 亀】
"
t
a
w(
負)"は,それ自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
) 〔
星 〕d
aa
w- [
亀星],星座名の一つ。
(
2
)〔
人〕≪俗》女性器。
(
3) p
haa
-[
亀布上 (
幼児の) よだれかけ。胸あて。
(
4) 〔
昆〕ddag
-[
亀 甲虫],テ ン トウムシ科。
(
(
2
ト(
4)
※甲らの形 に似 ていることか ら)0
また,(頭 ・胸 ・甲 ・甲 ら ・肝 ・足 ・尾 ・卵 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 され
る。
・ha
a
T
t
a
W
A
?
b
kT
t
aW
[
亀の頭]
① 〔
星 〕da
a
w[
星]-,2
7宿の第 50オリオン座 V。
[
亀の胸]
① (
亀の胸の ように)胸がぺ ちゃんこな。
② 河口の砂州。
(
(
王
X参※平たい形か ら)0
・1
軸1a
w
[
亀の甲]
① 亀の甲状の地形。か まぼこ形の。
② (
河口の)砂州。
(
(
王
×診※亀の甲を横か らみた形 を連想 させ ることか ら)0
・kr
ad〇
〇g
t
a
w [
亀の甲ら] ① 《俗》女性器。(
※甲らの形か ら)。
・t
a
pt
a
w
[
亀の肝]
① 〔
植 〕h主
t[
茸]-,イグチ科。ヤマ ドリダケ。 (
※傘 が大
きく亀の肝の ような色 を していることか ら) ;ゴマノハ グ
サ科。 ミズホウズキ ;ヒルガオ科 ;ミツガシワ科 ;カキノ
キ科 ;バ シ ョウ科。エ ンステ。
It
i
i
n一也W
[
亀の足]
① 〔
植〕段 々になっているバナナの実の先端の小 さなバナナ
の房。 (
※亀の足の形 に似 ていることか ら)0
〔
植〕シナノキ科 ;ラン科。
・h孟ag
la
w
[
亀の尾]
① 〔
人〕え り首の とが った形 に生 えている髪。 (
※亀 の尾 の
形 に似 ていることか ら)。
・kha
j
-t
a
w
[
亀の卵]
① 〔
菓 〕k
han6m [
菓子]-,タイ菓子 の一種。水 につ けた
白米 をつぶ し,ココナツクリームで煮 た もの。 (
※卵形 を
していることか ら)
0
② 〔
植〕 カキノキ科 ;ナス科。 (
※実が 白 くて卵形 を してい
ることか ら)。
2
3
タイ語における動物および動物部位名の比倫的用法
l
c
i
g
c
b
k ヤモ リ】
"
c
i
gc
b
k(
ヤモ リ)
"は,ヤモ リ科の雁虫類で,名前は 「
チ ョック,チ ョック」 とい う鳴 き
声か らきている。 "
c
i
gc
b
k"は壁や天井 に くっついて小動物 を食べて くれるので, タイの人々
に愛 され,幸運をもたらす と信 じられている。
(口 ・足 ・尾 ・卵 )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・paa
kc
i
g
c
b
k
[
ヤモ リの口] ① 〔
工 〕k
hi
i
m [
鉄]-,や っ とこ,プライヤー, ピン
セ ッ ト,ペ ンチ。 (
※形 とはさむとい う機能か ら)
。
② 〔
ヘビ
〕 guu [
ヘ ビ]-,アオヘ ビの一種O(
※口の
形か ら)
0
・t
i
i
nc
i
gc
b
k
・h互ag
c
i
gc
b
k
[
ヤモ リの足] ① 〔
植〕 ?血ag [
ラン]-,ラン科。
・k
ha
j
c
i
gc
b
k
[
ヤモ リの卵] ① 〔
菓〕k
han6
m [
菓子]-,糖衣の落花生 またはい ろ
んな色の ドロップO (
妹ヤモ リの卵大 を していること
[
ヤモ リの尾] ① 〔
植〕 ワ
t
i
l
ag [
ラン]-,ラン科O
から)
0
l
t
t
i
kke
e トウツケー】〔
図1
3
参照〕
"t
t
i
kkc
c (トウツケ-)"は,ヤモ リ科の偶虫類で,名前は
「トウツケ
一, トゥッケ-」 とい う鳴 き声か らきてお り,家の外壁や軒 にへば りつ き
夜間,虫を補食する。皮膚はざらざらで不気味だが,大 きな鳴 き声 には愛
橋がある。"t
dkkc
c
" 自体はつ ぎのように転用 される。
(
1
)〔
魚〕p
l
aa
- [トウツケ-魚],エ ソ科。細長い無鱗魚。
4参照〕
〔
図1
(
※体の感 じが似ていることか ら)
。
(
2
)《
修》l
aa
j
- [トウツケ-模様], トウツケ-柄の。 (
詩仙
図1
4
の模様 に似 ていることか ら)
。
また,(足 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・t
i
i
n一
帖kkc
E [トウツケ-の足](
丑〔
植〕ムラサキ科 ;ベ ンケイソウ科 ;クワイ科Oオオ
イタビ。草生。
シダ]-,シダ類。イワヒバ科。
② 〔
植 〕 faan [
③ 〔
植 〕hら
t[
茸]-,菌類Oハ リタケ科 ;キシメジ科。
スエ ヒロタケ。(
洋傘の裏の無数の針の形か ら)
O
l
c
i
g
l
さ
e
n 小 トカゲ】〔
図1
5
参照〕
"
c
l
^
gl
さe
n(
小 トカゲ)
"は, トカゲ科のI
r
B虫類で地表にいて昼間虫を食
べる。 "
c
i
gl
さe
n" 自体の名前は,つ ぎのように転用 される。
(
1
)kr
ug l
都の小 トカゲ]≪
俗》都市 にはびこるヤ クザ。
(
※小 トカゲのイメージか ら)
。
また,(尾 )の部位名がつ ぎのように転用 される。
・h孟ag
c
l
^
gl
さe
n
[
小 トカゲの尾] ① 〔
人〕小 児 の後 頭 部 の弁 髪。
(
※細 長 い形が小 トカゲ の尾 に似 てい る こ とか
(
8
)
ら)
0
l
t
a
k血at
∼c
a
k血at オオ トカゲ】
"
t
ak血a
t(
オオ トカゲ)
"は,オオ トカゲ科の雁虫類で頚 と尾が長いO長い舌の先端が二股
24
天 理 大 学 学 報
に分かれていて非常 に速 く動かす。それ自体の名前はつ ぎの ように転用 される。
(
1
)≪
慣》悪人,悪党。(
※オオ トカゲの性質 を連想 させることか ら)
。
また,(育 )の部位名がつ ぎのように転用 される。
・1
1
'
n-C
ak血at
[
オオ トカゲの舌]① 〔
植 〕t
a
n[
樹]-,ガガイモ科。サクララン属。 タイ
方薬で用いる。
・1
i
n-t
ak血at
[
オオ トカゲの舌]① 弁舌の巧みで しば しば言を翻すので信用で きない。
(
※オオ トカゲの舌の速い動 きを連想 させ ることか
ら)
0
【
hi
a キモンオオ トカゲ】
"
hi
a(
キモ ンオオ トカゲ)
"はオオ トカゲ科の佃虫類で, タイでは,非常 に "
不吉な"動物
とされてお り, タイ人はこの皮で作 った財布やハ ン ドバ ッグは使わない。それ自体の名前は,
つ ぎのように転用 される。
(
1
)《
俗》悪党,下郎,縁起の悪い奴。
(
9
)
(
2) ≪罵》"?
a
a
j
m
l
^
a
'
'「この野郎 !」o
(
1
x2)
キモ ンオオ トカゲの性質 を連想 させることか ら)
0
(
K・
また,(卵 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・kha
j
-hi
a[
キモンオオ トカゲの卵] ① 〔
菓〕kha
n6
m [
菓子]-,卵形 の タイ菓子 の一
種。(
※卵形 をしていることか ら)0
【
C
っ
っ
r
akhe
e ワニ】〔
図1
6参照〕
"
C
っっ
r
akh昌
e (ワニ)"は,それ 自体 の名前 が,つ ぎの よう
に転用 される。
(
1) C
っっ
r
akh8
e〔
星〕daa
w- [ワ ニ 星],カ シ オ ペ
ア座。
(
2) t
akh8
e
〔
建〕たるきo横は り。
(
3) c
akh8e
〔
楽〕 ワニ に似 た形 の タ イ
7参照〕
の弦楽器。〔
図1
(
※(
2ト (
3)
ワニの体形 に似ていることか
ら)。
図1
7
"
C
っ
っ
r
a
-khe
e (ワニ)" とい うことばは,(Ⅰ)t
ua
- (Ⅱ)t
a-khe
e- (
Ⅲ)c
a
-khe
e- (Ⅳ)C
っ
っ
r
a-khe
e"の ような過程 で音変化 を起 こ
-kh8e
t
ua"が付 け られるこ
した と考 えられている。 タイ語では,動物の前 に (体 )を意味する "
と,南方方言 には "
khe
e" とい う形があること,≪古語》 として "
c
akh8
e"が残 っているこ
と,タイ語では/t
a-c
a/の音韻交替が起 こることなどを考 え合わせ るとこの変化は妥当性の
あるものと考えられる。
(
2)
の (た る き)は (Ⅱ)の段 階の形 (
-t
akhe
e)が,(
3)
の (楽器 名 )は (
Ⅲ)段 階 の形
(
-c
a
-khe
e)の ときに転用 され,そのままの形で残った もの と考えられる。
また,く目 ・尾 ・卵 )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・t
aa
-C
つつ
r
a
kh合e
[
ワこの 目]① 〔
星〕daaw [
星]-,2
7宿の第1
40お とめ座 α。
② 〔
人〕切れ長の 目。 (
※ワニの細い 目を連想 させ ること
か ら)0
・h孟ag
-C
つ
つ
r
akh8
e [
ワニの尾]① 〔
植〕t
a
n[
樹]-,
ユ リ科。アロエ ;1
)ユウゼツラン科。
タイ語における動物および動物部位名の比喰的用法
25
(
※ギザギザの葉の形 が, ワニの尾 に似 てい る こ とか
ら)
。
Ik
ha
j
C
つ
つ
r
a
kh合
e [ワニの卵]① t
h6
0[
容器]-,ワニの卵状の容器。
n6
m [
菓子]-, タイ菓子の一種。
② 〔
菓 〕kha
(
①② ※卵形 を していることか ら)0
1.5 鳥類
【
n6
k 鳥】
"
n6
k(
鳥)" 自体 の名前 は,つ ぎの ように転用 される。
(
1
) -1
主k [
鉄の鳥]《俗》飛行機。
また,(塀 ・翼 ・足 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・paa
kn6
k [
鳥の塀]
・pi
i
kn6
k [
鳥の翼]
① 〔
星 〕da
a
w[
星]-,2
7
宿の第2
0
。いて座 γ。
① 〔
建〕屋翼o熱帯の激 しいス コールの さ しこみを防 ぐため
に,切妻の下か ら突 き出 した狭 い屋根。破風屋根 の端の反
った部分。 (
※形状 と位置か ら)。
・t
i
i
nn6
k
[
鳥の足]
① 〔
植 〕j
aa [
草]-,イネ科。オ ヒシバ。 (
※花柄 が十文字
になってお り,鳥の足 に似 ていることか ら)0
・k
hi
i
n6
k
l
鳥の糞]
① 〔
植〕ナス科。キ ダチ トウガラシ。 (
※実の形が似 ている
ことか ら)。 フ トモモ科。
"
pi
i
k(
巽)"が一般化 され,つ ぎの ように転用 される。
・pi
i
k
[
翼]
① 〔
植〕(
種子の)羽根。
② (
飛行機,ロケ ッ トなどの)翼。
③ (
帽子の)つば。ふち。 ひさし。
④ (
軍隊の隊列の)翼。 (
サ ッカーチームなどの) ウイング。
⑤ (
政党の)派。 (
左)翼。 (
右)翼。
(
(
至
)
3※形状 と機能か ら,③ ∼⑤ ※位置か ら)。
dua
j(
蹴爪)" を持 っているが,この "
dua
j
"
また,(ニワ トリ)午 (キジ)などの雄 は,"
はつ ぎの ように転用 される。
・dua
j
[
蹴爪]
① 突起状の もの。〔
建〕ほぞ。木材の接合部の突起部。
コマの鉄軸の下の部分。
乗馬靴の拍車。
〔
人〕《
俗》陰茎。
(
※とがって突出 した形状か ら)。
また,(ペ リカン)などの "
ni
ag (
肉垂)
"はつ ぎの ように転用 される。
InT
ag
[
肉垂]
① タイの雄凧の垂れ糸。 (
※垂れた形状から)。
"
k
哨 [
卵]"は鳥類 だけの ものではないが,便宜上 ここで扱 ってお く。 ちなみに,鳥の卵
はタイでは (ニワ トリ)と くアヒル )が半々であるが, とくに断わらなければ (ニワ トリ)の
卵 を指す ことが多い。(卵 )はつ ぎの ように転用 される。
Ikha
j
[
卵]
① 〔
形 〕r
aup [
形]-,卵形o楕円形。
② 〔
人〕≪
俗》皐丸。
(
(
D② ※形状か ら)o
2
6
天 理 大 学 学 報
【
n6
kkr
a
c
うっ
k スズメ】
"
n6
kkraうっ
k(
スズメ)" はそれ 自体 の名前が,つ ぎの ように転用 される。
(
1
) 〔
菓 子 〕k
ha
n6
m- [
ス ズ メ菓 子], ウル チ米 の粉 にい も粉 を混ぜ て作 っ た も
の。 (
※小鳥の格好 に作 ってあることか ら)
。
(
2) 〔
魚 〕p
l
a且
-[
ス ズ メ魚], トビ ウ オ科。 〔
図1
8参 照〕
(
※飛ぶ様子か ら)。
また,く頭 ・塀 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・h正a
n6
kk
r
ac
う
っ
k
[
スズ メの頭]
① (
エ ンジンの)配電子。
(
※形状か ら)。
・paa
kn6
kk
rac
う
っ
k [
スズ メの喋] ① 〔
病〕口角炎 を起 こ してい る口。 (
※口角が亀裂
を起 こ している状態がスズメの塀 を連想 させ るこ
とか ら)
。
【
kaa カラス】
"
kaa (カラス)" は,それ 自体 の名前が,つ ぎの ように転用 される。
(
1
)〔
星〕da
a
w- [カラス星],2
7
宿の第2
3。みずがめ座 β。
また,(塀 ・翼 ・足 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・paak-kaa [カラスの塀] ① ペ ン。ペ ン先o (※喋の形 に似 ていることか ら)。
c 「カラス グチ (
烏 口)
」。
r
.
② 〔
工〕万力。 (
※物 をは さむ とい う機能か ら)。
③ 〔
植〕 トケイソウ科。
・pi
i
kkaa
[カラスの翼] ① 鶴翼の陣。軍隊の両翼。 (
※位置か ら)。
・t
i
i
nkaa
[
カラスの足]
② 〔
記 〕wog-l
ip [
括弧] -,tI
。(
※形状か ら)。
① 〔
記〕 +印, ×印。 (
※形状か ら)。
r
② 〔
人〕 目尻の小鼓。 (
※形状か ら)。c.「カラスの足跡」。
③ 〔
植〕 カヤ ツ リグサ科 ;イネ科。 オ ヒシバ。 (
※花柄 が十
文字の形 を してお り, カラスの足 に似 ていることか ら)。
・kh'
i
kaa
[カラスの糞]
① 〔
植〕 ウリ科。 カラス ウ1
)属。
【
ka
j ニ ワ トリ】
くニ ワ トリ)の原産 は東南 アジア産の 「セキシ ョクヤケイ」 といわれてお り, タイでは "
ka
j
(
ニ ワ トリ)"は卵用 ・肉用 の家禽 として もっ とも多 く飼養 されてお り,食材 と して ももっ と
も多 く用 い られる。 また,闘鶏用 に も用 い られ, 日常生活 に もっとも身近 な存在 である といえ
る。それだけに (ニ ワ トリ)の部位名 を転用す る例 は多い。
くめん ど り)と くひよこ)の名前がつ ぎの ように転用 される。
・mg
e
ka
j [めん どり] ① 〔
星〕da
a
w- [
めん ど り星],2
7
宿の第 2。お ひつ じ座3
5
・l
aukka
j [ひよこ]
① 〔
星〕da
a
w- [ひ よこ星],2
7
宿の第 30お ひつ じ座 1
7
。
。
(とさか ・目 ・塀 ・舌 ・胸 ・腸 ・脚 ・蹴爪 ・尾 ・骨 ・皮 ・卵 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎ
の ように転用 される。
・
gう
っ
nka
j
[
ニ ワ トリの とさか]① 〔
植〕t
a
n[
樹 ]-, ヒユ科O ノゲイ トウO鶏頭O
〔
図1
9参照〕 (
※花 の形か ら)oc
f
.「ケイ トウ(
鶏頭 )
」
O
・t
aa
ka
j
[
ニ ワ トリの 目]
① 〔
記 〕◎印。昔の詩書 で節の始 ま りを示すの に頭 に付
タイ語における動物および動物部位名の比倫的用法
27
けた。
② 〔
工〕ハ トメ,アイレッ トの小型
の もの。帆布や皮のひもを通す穴
の強化 に用い られる金属環。c
f
.
。(
Q
Xi
)
※ニワ トリの目
「
ハ トメ」
に似ていることから)
0
③ 〔
植〕草生植物。 ヒポ クラテアカ
科。 (
※幹の切 り口がニ ワ トリ
の巨
=こ似ていることか ら) 〔
図
2
0
参照〕 ;ヤブコウジ科。
・paak一
岨i
[
ニワ トリの喋] ① 〔
文〕昔 の鷲 ペ ン。(
※形状 か
ら)。
・1
1
'
nka
j
[
ニワ トリの舌] ① 〔
人〕口蓋垂,のどひこ。
(
※形状から)
0
・?
b
kka
j
[
ニワ トリの胸] ① 〔
人〕鳩胸。 (
※形状から)
。
・s
a
j
ka
j
[
ニワ トリの腸] ① 〔
菓〕k
han6m [
菓 子]-,タ
イ菓子の一種。ニワ トリの腸の
ようにぐね ぐねと巻いた もの。
(
む 自転車のチューブ。 タイヤ と空気入れ を結ぶ細長い
ゴム管。(
QXg
)
※形状か ら)0
(
彰〔
植〕キ ョウチ ク トウ科 ;モ クセ イ科 ;ツゾラフジ
科 ;ヤシ科。
・khaa
ka
j
[
ニワ トリの脚] ① 〔
植 〕hら
t[
茸]-,菌類O
② 〔
植〕?
Sj [
サ トウキビ]-,イネ科。サ トウキビの一
品種。(
※茎が細 く皮が黄色 っぽいことか ら)
。
l
a且 [
魚]-,オニアジ。
③ 〔
魚〕p
(
※尾部の形がニワ トリの脚に似ていることか ら)。
・dt
ua
j
ka
j
[
ニワ トリの蹴爪]① 〔
植 〕phn
t [トウガラシ]-,ナス科O トウガラシO
(
※実の形が似ていることから) ;アカテツ科。
② 〔
病〕痔の一種。 (
※蹴爪状 に突出することか ら)
0
③ 《
俗≫陰茎。 (
※形状か ら)
0
・ha
ag
ka
j
[
ニワ トリの尾] ① 〔
魚〕pl
aa [
魚]-,カタクチイワシ科O(
淡尾がニワ
トリの尾のようにとがっていることから)
。
(
参〔
植〕 フサシダ科。
・kr
adhukka
j[
ニワ トリの骨] ① 〔
植〕t
a
n[
樹]-,イワタバコ科 ;センリョウ科 O
・n軸ka
j
[
ニワ トリの皮] ① 〔
人〕飯の寄った皮膚。
(
参 ち りめん。
③ 〔
文〕ち りめん紙,クレープペーパー
(
①(
宣X
参※ しわの寄った状態が,ニワ トリの皮 を連想
させ ることから)
O
・kha
j
ka
j
[
ニワ トリの卵] ① 〔
色 〕s
i
i[
色]-,赤み を帯 びた黄色O (
※鶏卵 の外
2
8
天 理 大 学 学 報
側の色 に似 ていることか ら)
。
・k
h^
i
ka
j
[
ニワ トリの糞]
① 〔
植 〕t
a
n[
樹]-,シナノキ科 ;ヤシ科。
【
p占t アヒル】
p主
t(
アヒル)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
"
(
1
) 〔
植 〕p
hak- [アヒル菜], ヒユ科O
t
∬a
- [ア ヒル舟],舟 の一種。 くり舟 の
(
2) 〔
舟 〕r
1
参照〕
舷側 に板 を付 けた舟。 〔
図2
(
※船首 と船尾が平 た く,アヒルの格好 を連想 さ
せ ることから)。
また,(塀 ・肝 ・足 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・paa
kTPと
t [アヒルの塀] ① 〔
楽〕p
i
i[
笛]-, クラリネ ッ ト。
(
参〔
動〕 カモ ノハ シO塀の形がアヒルに似 ている。
3
j[
貝]-, シャ ミセ ンガイ科。 オタマ ジ ヤクシ
③ 〔
貝〕h5
を平た くしたような形 をしている。
(
①⑳③※アヒルの塀 に似 ていることか ら)。
・t
a
PPも
t
[アヒルの肝] ① 〔
色 〕S
了
i[
色]-,赤みがかった黒色。
(
※アヒルの肝の色 に似 ていることか ら)。
・t
i
i
npと
t
[
アヒルの足]
① 〔
植〕キ ョウチ ク トウ科。 ジタノキ。 ト
バ ンノキ 〔
図2
2
参照〕 ;ラン科。
・khi
i
TPもt
[
アヒルの糞]
① 肥沃土。 シャム湾の海底 に多い。 (
洪ア
ヒルの糞状 を していることか ら)。
【
haa
n ガチ ョウ】
・
haan (ガチ ョウ)"は,(頚 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
図2
2
・kh〇〇
一ha
an [ガチ ョウの頚] ① S トラ ップ。洗面台や流 し台の下 の臭気 の逆流防止
のための曲線の排水管。 (
※曲が り具合が,ガチ ョウ
の頚 を連想 させ ることか ら)。
【
n6
k-kr
a
t
hug (
ペ リカン)】
"
n6
kkr
a
t
hug (
ペ リカン)"は,(肉垂 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・nT
aD
n6
kkr
a
t
hug [
ペ リカンの肉垂]① 〔
植〕 ウルシ科。マ ンゴの一種 ;ウマ ノスズク
サ科。パ イプカズ ラ。 (
※ペ リカンの肉垂 の よ
うな袋があることか ら)。
【
n6
kk三e
w オウム】
"
n6
kk去
e
w(
オウム)"は,それ自体の名前がつ ぎの ように転用 されるO
(
1
) 〔
魚 〕pl
a且
- [オウム魚],ブダイ科。ベ ラ科。
また,(日 ・塀 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・t
aa
n6
kk合e
w
[
オウムの 目] ① 〔
人〕手首の骨の突起。(
※形状か ら)O
・paa
kn6
kk去e
w [オウムの畷] ① 〔工 〕k
hi
i
m [
鉄 ]-,釘抜
き。ペ ンチ。 プ ラ イ ヤ ー。
e芸 当 ≡≡
〔
図2
3
参 照〕 (
※形 状 とは さ
む とい う機能か ら)0
② 〔
植〕菌類。ハ ラタケ科。
図2
3
29
タイ語における動物および動物部位名の比倫的用法
【
n6
kl'
aag サギ】〔
図2
4参照〕
"
n6
k1aag (
サ ギ)
"は,(脚 )の部位 名 が つ ぎの よ うに転 用 され
る。
・kh孟a-nd
kjaag
[
サギの脚] ① 〔
武〕支柱 にのせ て発 射 す る
古式銃の一種。(
※支柱 の形か
ら)
。
② 囚人の両脚 をつな ぐ鉄鎖の-
図2
4
種。
③ 〔
魚 〕pl
aa [
魚]-,アジ科。
【
n6
k-kr
as
孟a アオサギ】
"
n6
kkras
孟a (
アオサギ)
"は,(卵 )の部位名がつ ぎのように転用 される。
・kha
j
-n6
kkras
孟a [
アオサギの卵] ① 〔
菓 〕kha
n 6m [
菓子]-, タイ菓子 の一種。(
※
卵形 をしていることか ら)
0
【
n6
kl'
uug クジャク】
"
n6
k一
juug (
クジャク)
"は,それ 自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
)〔
植 〕waa
n - [クジ ャクワ- ン],クズ ウコ ン科O観葉植 物。 (
※葉 の模様 か
ら) ;ホシクサ科 ;シダ類。シシラン科。
(
2
) 〔
植 〕hら
t
-[
クジャク茸],菌類Oハ ラタケ科。カラカサ タケ属。 (
※傘 の上 に
クジャクの羽に似た模様があることから)
。
また,(局 )の部位名がつ ぎのように転用 される。
・h孟ag-n6
kl'
uug
[
クジャクの尾] ① 〔
植 〕t
a
n[
樹]-,マメ科。オウゴチ ョウ ;イネ
科 ;シシラン科。
L
j
i
aw タカ】
"
j
i
a
w (タカ)"は,(目 ・爪 ・尾 )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・t
aall
aW
[
タカの 目] ① 鋭い目つ き。 (
※タカが獲物 を狙 うような目つ きに似てい
r
.「ウノメタカノメ (
鵜の目 ・鷹の目)
」。
ることか ら。c
・1
6
pll
aW
[
タカの爪] ① 〔
植〕ノボ タン科 ;フウチ ョウソウ科 ;クロウメモ ドキ
科。ナツメ属 。
・h孟ag
ji
aw
[
タカの尾] ① nう。 [
新芽]-,クラワープの種子 か ら出た芽。 (
※芽 の
形から)。
【ワ
i
ns
i
i ワシ】
"ワi
ns
i
i(
ワシ)
'
'は,それ自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
)1
と
k[
鉄のワシ]≪
俗》飛行機。
(
2
) 〔
魚〕pl
a且
- [ワシ魚],サバ科。サ ワラ。
【
r
孟
eg ハゲワシ】
"
r
g
eg (
ハゲワシ)
"は,(頭 ・頚 )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・hGar
孟eg
[
ハゲワシの頭] ① 〔
工〕ハ ンダごてO (
※こての先端部の形状か ら)
。
・khつつ
Ir
孟
印
[
ハゲワシの頚] ① 〔
文〕先の とがったペ ン先の一種。赤インクで線 を引
くのに用いることが多い。 (
※形状か ら)
。
【
khnl
t ガルーダ】〔
図2
5
参照〕
"
khr
dt (
ガルーダ)
"は,架空の大鳥で,鷲 に似 た顔,赤い翼,金色の胴体 と腕脚 は人間
天 理 大 学 学 報
30
k
hr
dt
'
'
は,それ 自体の名前がつ ぎの ように
の格好 をしている。金麹鳥。"
転用 される。
(
1
) 〔
星〕d
aa
w- [ガルーダ星],2
7
宿の2
1
。いて座の V。
(
2) 〔
植〕t
ら
m- [
ガルーダ樹],ウコギ科。
(
3) 《
俗≫飛行機。 (
※体形 と飛朔で きることから)
。
(
4) ≪
俗≫口のつぶれた。 (
※形状か ら)
。
5
図2
また,く畷 ・爪 )の部位名がつ ぎのように転用 される。
・paa
kkhr
dt [ガルーダの塀] ① 〔
人〕殴 られて口が腫れた。(
数形状か ら)。
・1
6
pkhr
dt [ガルーダの爪] ① 〔
植〕ウコギ科。
【
h6g 白鳥】〔図2
6
参照〕
"
hag (
白鳥)
"は,イン ド神話 における架空の高貴 な鳥でブラフマ
神 の乗 り物。飛ぶ容姿 と声が美 しい とされている。西洋人は "
s
wan
と訳す ことが多い。 タイの古典文学では優美な歩 き方 をこの鳥にた とえ
る。
(尾 ・卵 )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・h孟ag
h6g
十
十
番匹
i
t
+
十
一
[
白鳥の尾] ① 古典劇で役者がパーヌンの先 をひだ状 に折 って垂 らした
もの。
7
参照〕
② 〔
建〕 しび。〔
図2
(
①② ※尾の形 に似ていることか ら)
。
③ 〔
植〕アオ イ科。フ ウ リンブ ソソ ウゲ
(
風鈴仏桑花)
。
・kha
j
h6
g
[
白鳥の卵] ① 〔
菓〕k
han6
m [
菓子]-,卵形 の タイ
菓子の一種。 (
※卵形 をしていることか
ら)
。
1.6 晴乳類
【
t
血n モグラ】
"
t
an (
モグラ)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
) 〔
色〕s
T
i
-[
モグラ色], くすんだ灰色の。 (
※モ グラの体表の色 に似 ているこ
とか ら)
。
【
khAag
khaaw コウモリ】
"
khAagkhaa
w (コウモ リ)"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
) 〔
植 〕t
6
n一 [コウモ リ樹],センダン科。ジュラン属。
(
2
)〔
菓〕k
ha
n6
m- [コウモリ菓子],ちまきに似 た菓子。
(
発コウモ リが翼 を閉 じた状態に似 ていることか ら)
。
また,(翼 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・pi
i
kkhaag
khaaw lコウモ リの翼]① コウモ リ傘。 (
※形状か ら)
。c
f
.「コウモ リガサ
(
こうもり傘 )」。
タイ語における動物および動物部位名の比倫的用法
31
【
nh ネズ ミ】
"
n屯u (
ネズ ミ)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
) 〔
修〕小 さなO
・te
cg
-
[
ネズ ミウリ],小 さなウリ。
・kul
a
a
p
-[
ネズ ミバ ラ],小 さなバラ
O
・m53-
[
ネズ ミ鍋],小鍋。
(
・
X "
小 さな" というイメージか ら)
O
また,く耳 .目 ・歯 ・乳 ・尾 ・毛 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎのように転用 される。
・h正
u
n屯
u [ネズ ミの耳] ① 〔
植〕h
ら
t[
茸]-,アラゲキクラゲ科。
(
※傘がめ くれあがって,ネズ ミの耳の ような格好 をして
いることか ら)
0
② 〔
植 〕S
孟
a
r
aa
j[
藻]-,ウキ ゴケ科。(
※藻が ネズ ミの耳
のような形 をしていることから) ;シダ類。サ ンシ ョウモ
科O
・t
a
a
-nh
[
ネズ ミの目] ① 〔
植〕マ メ科。 トウアズ キ.小 さな種 子. (
※実 の形 か
ら)
。
・f
a
n
T
nも
u
[
ネズ ミの歯] ① 〔
記〕母音符号の一部。 ‖ (
※縦棒 2本が,ネズ ミの歯に
似ていることから)
。
・no
m-n正u
[
ネズ ミの乳] ① 〔
武〕銃の火門座。雷管 をはめる乳頭部O
② 中にあるものが少 しはみ出 しているさま0 (
※形状か ら)0
② 器具の油脂管。油 を噴出する孔。
(
(
王
滝)
※形状から)
。
・h孟
ag-n正u [ネズ ミの尾] ① 〔
人〕イン ド人の弁髪。
② 〔
工〕t
a
b
a
j[
やす り]-,丸 く細い棒状のやす り。
③ 〔
植〕 ビンロウ,ココヤシの乾いた花芯。
(
① ∼③ ※細長い形状が,ネズ ミの尾 に似 てい ることか
ら)
。
④ 〔
植〕カキノキ科。カヤツリグサ科。
・kh6
n
na
n [
ネズ ミの毛] ① p
ha
a[
布]一, タオル地。(
※表面の感 じや感触か ら)
.
・kh^
i
nh
l
ネズ ミの糞] ① 〔
植 〕phri
k [トウガラシ]-,ナス科。キ ダチ トウガ ラ
シ。 (
※実の形が似ていることか ら) ;カキノキ科。
某〕kha
n6
m [
菓子]-, うるち米の粉 とざらめ砂糖 を
② 〔
用いたタイ菓子。 (
洋ネズ ミの糞状 に作 ることから)
O
【
m6
n ヤマアラシ】
"
m6
n(
ヤマアラシ)
"は,それ自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
)h
5
3
j
- [
ヤマアラシ月],〔
月〕ナガウニ。(
※硬い とげがあることから)
。
(
2) p
u
[
ヤマアラシガニ],〔
動〕海ガこの一種。 (
※甲らにとげが生 えている
n -
ことか ら)
。
(
3) ma
n- [
ヤマアラシ豚],〔
動〕ヤマアラシO (
※針のある豚の ような動物 とい
う意味から)
0
3
2
天 理 大 学 学 報
【
kr
a
r
5
っ
k リス】
"
kr
ar5っk (リス)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
)一
naam [
水 の リス], ビーバ ー。 (
※水 に住 んでい る リスの ような生物 とい う
ことか ら)0
また,(局 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・h孟ag
kr
ar
5
3
k
[リスの尾] ① 〔
植〕マメ科。 フジホグサ (
※リスの尾状 に花房 を付
けることか ら) ;イネ科。
② い ろい ろな色 の よ り糸 の綿 糸 または絹 糸 で織 った
布。 (
※ リスの尾状 に織 ってあることか ら)。
【
naa
k カワウソ】
"
naak (カワウソ)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
) 〔
色 〕s
T
i
- [カワウソ色],ベル トなどの装飾品に用いる金,鋼の合金の色。
(
※体表の色 に似 ていることか ら)0
(
2) -t
hal
e
e[
海のカワウソ], ラッコ。 (
※海 に住 んでいるカワウソの ような生物
とい うことか ら)0
【
m孟a 犬】
"
m孟a (
犬)
"は,(牙 ・舌 ・腹 ・脚 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・khi
a
wm孟a [
犬の牙] ① 〔
人〕犬歯。
② 〔
工〕鶏の蹴爪状の釘。板 を連結する。
(
Gx
2)
※ とがった形か ら)
。
・l
i
nm孟a
[
犬の舌] ① 〔
魚〕pl
aa [
魚]-, ヒ ラ メ
科,カレイ科。 〔
図2
8
参照 〕
(
※舌 の よ うに平 た い形 か
ら)。
・t
h5
っg-m孟a
図2
8
[
犬の腹] ① 〔
人〕ぺ っちゃんこ腹。妊娠 して も大 きくならない腹。
(
※形状か ら)。
・kh孟a
一
m孟a
[
犬の脚] ① 象背 に交差 させ た木で,人が乗 り荷 を積 み,物 を引 っ張 る
ための もの。 (
※形状か ら)0
l
me
e
w #]
me
e
w (
描)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
) 〔
星〕da
a
w- [
猫星],2
7
宿の第 9。 うみへ び座 ∈。
(
2
)〔
鳥〕n6
kkh孟W- [
猫鳩], フクロウ。 ミミズ ク。 (
※猫 の ような鳩 とい う意味
か ら)。
(
3) 〔
動〕-naam [
水 の猫],アザ ラシ。 (
※水 に住 んでいる猫 の ような生物 とい う
ことか ら)0
また,(目 ・ひげ ・乳 ・足 ・毛 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・t
aa
me
e
w
[
猫の目]
(
∋ 〔
植〕樹脂の一種。
② p
h6
t[
宝石]-,猫 目石。
(
彰 街路の中央 に一定の間隔で埋め込 まれた光 を反射す るガ
ラス。
(
(
∋∼(
彰※光が猫の 目を連想 させ ることか ら)。
33
タイ語における動物および動物部位名の比喰的用法
・n血at
me
e
w [
猫のひげ] ① 〔
植〕シソ科。ネコノヒゲ。(
※花か ら出ている細長い雄
しべ と雌 しべが,猫のひげに似 ていることから) ;カヤツ
リグサ科。
・no
m-me
e
w
[
猫の乳]
① 〔
植〕バ ンレイシ科。バナナボク属。
・t
i
i
n一me
e
w
[
猫の足]
・kh6nme
e
w [
猫の毛]
① 《
慣》こそ泥,忍び込み。 (
涼歩 き方か ら)
。
① 宝石, レンズ,ガラスなどを磨いたときに付 いた綿状の
傷。 (
※綿状の傷が,猫の毛を連想 させることか ら)
。
・khi
i
me
e
w
[
猫の糞]
① 〔
菓〕(
中国風)菓子の一種。
② 〔
植〕マメ科。 (
※英の細い形から)
0
【
m正
u 豚】
"
m屯u (
豚)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
(
1
) 〔
星〕da
aw- [
豚星],2
7
宿の第1
4。お とめ座 α。
(
2) 〔
動〕nAa
m [
水の豚],ジュゴンの異名. (
※水 に住んでいる豚の ような生物
ということか ら)
。
(
3) 〔
魚〕pl
a且- [
豚魚], ドジ ョウ科。(
※頭が豚 に似ていることか ら)
0
(
4) 〔
舟〕m L
a
-[
豚舟],丸木舟の一種。
(
5) 斧の一種。 (
※柄が短 く刃の背が厚い形か ら)
。
また,く頭 ・あご ・腹 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・hh Tm正u
・k
haagmi
h
[
豚の頭]
① か らす さの先端の鉄 をはめる部分O (
※形状か ら)
.
[
豚のあご] ① 〔
星〕da
aw [
星]一,2
7
宿の第 4。お うし座 C.
② 〔
形〕s
i
i
1
i
am [
四角]-,台形。(
※豚のあごの形か ら)
0
・t
h5
〇
g
一
m屯u
[
豚の腹]
① 〔
人〕肥満者の腹の脂肪腹。妊婦の非常 に大 きい腹。
(
※ふ くれた腹の形状か ら)
。
・k
hi
i
m屯u
[
豚の糞]
① 〔
植 〕t
a
n[
樹]-,ウルシ科 ;ブナ科.
【
kr
at
aa
j ウサギ】
"
kr
at
aa
j(
ウサギ)
"は,(耳 )の部位名がつ ぎのように転用 される.
・h血⊥
kr
at
aa
j [ウサギの耳] ① 蝶結び,蝶 ネクタイ。〔
図2
9
参照〕
k[
帽子]-,昔の武官 の帽子
② m血a
の一種。〔
図3
0
参照〕
≡ 妄
言
(
卦〔
舟〕船首 または船尾の横木.
(
QXi
X宣
)
・
x・
ウサ ギの耳 に似 てい る こ
とから)
。
【
l
i
g サル
(
猿)】
"
l
i
p(
猿)
"は,それ自体の名前がつ ぎのように転用 される。
闇
(
1
)《
修》いたず ら好 きの,騒が しい。
また,(頭 )の部位名がつ ぎのように転用 される。
・hn
a
-1
i
g
[
猿の頭]
① 〔
植〕t
h孟W [
蔓]-,ガガイモ科。ハ ネ タマ カツ ラ. (
・
※実
の形が似ていることから)
。
【
c
hani
i 手長猿 】
"
c
ba
ni
i(
手長猿)"は,(乳 )の部位名がつ ぎのように転用 される。
・no
mc
ham
ii [
手長猿の乳] ① 〔
植〕バ ンレイシ科。アルタボ トリス属O
34
天 理 大 学 学 報
【
khaag 尾長猿 】
"
khaag (
尾長猿)"は,(尾 )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・h互ag
kha
ag [
尾長猿 の尾] ① 〔
植〕 ノウゼ ンカズ ラ科 ;オシダ科。
【
khwaa
j 水牛 1】
タイ語 には,(水牛 )を表す ことばは 2通 りあ る。\
1つ は本 来 の タイ語 で "
khwaa
j(
水牛
1)", もう 1つ はクメール語か らの借用語 "
kr
abuu (
水牛 2)
"である。
"
khwaa
j(
水牛 1)"は,それ 自体 の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
) 〔
星〕da
a
w- [
水牛 1星]
,2
7
宿の第1
6。てんびん座 α。
(
2
)〔
動〕pl
i
g
-[
水牛 1ヒル],大型の ヒル。 (
※ "
大 きい" とい うイメージか ら)0
(
3) 11
も
k[
鉄の水牛 1]
, トラクター。 (
※農作業で牽引用 に用 いることか ら)。
また,(角 ・口 ・舌 ・乳 ・爪 ・尾 ・糞 )の部位 名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・kh
孟Wkhwaa
j l
水牛 1の角] ① 〔
植〕 アカネ科。
・paakkhwaa
j [
水牛 1の口] ① 〔
植 〕j
a
a[
草]-,イネ科o オシヒバ。 タツ ノツメガ
ヤ。
・1
1
'
nkhwaa
j
[
水牛 1の舌]
① 〔
魚 〕p
l
an [
魚]-, ヒラメ科。テ ンジ クガ レイ ;カ
レイ科。ハ タタテガ レイ ;ササ ウシノシタ科。
② 〔
植〕 ガガイモ科。 ナ ンヨウサ クララン ;トウダイグ
サ科。セイシボ ク。
・no
mkhwaa
j [
水牛 1の乳] ① 〔
植〕バ ンレイシ科。バナナボク属。
・1
6
p
khwa
a
j
[
水牛 1の爪] ① 〔
植〕マ メ科。ハ カマ カズ ラ科.円心形 の葉。
・h互ag
khwaa
j [
水牛 1の尾] ① 〔
魚 〕p
l
aa [
魚]-, コチ科。 (
※細長い体形 で,尾 び
れが房状 になっていることか ら)0
・khi
i
khwaa
j
[
水牛 1の糞]
① 〔
魚 〕p
l
a且 [
魚]-, ミシマ オコゼ科。
② 〔
昆〕d舶 g [甲虫]-,エ ンマム シ科o
【
kr
abt
ut
u 水牛 2】〔
図31
参照〕
"
kr
abut
u(
水 牛 2)
"は,(角 ・舌 )の部位 名 が,そ れ ぞ れ つ ぎの
ように転用 される。
・kh孟
Wkr
abt
ut
u[
水牛 2の角] ① 〔
植〕 ワラビ科O
・1
1
'
nkr
a
bt
ut
u l
水牛 2の舌] ① 〔
工〕二 枚 の板 を接 合 す る と
図3
1
き,密着するため に挿入す る薄
く長い木片。 (
※薄い形状 か ら)0
② 〔
植〕t
6n [
樹]-, トウダイグサ科.セイシボク ;ラ
ン科 ;イネ科。
【
wua∼g
ua 牛】
"
wua (
午)"は,(顔 ・目 ・鼻 ・乳 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される.
・naa
wua
[
牛の顔]
① k
r
abt
i
l
ag [タイル]-,床 ,歩 道,屋 根 用 の 陶 製 タイ
ル。 (
※形状か ら)
② 〔
植〕t
6n [
樹]一,サ トイモ科。 オオペ ニ ウチ ワ。 (
※
葉が牛の顔 に似 ていることか ら)0
・t
aa
-g
ua
[
牛の 目]
① 〔
工〕ハ トメ, アイ レッ ト。t
aa
ka
jよ り大 きい もの。
(
※形状か ら)0
35
タイ語における動物お よび動物部位名の比喰的用法
② kho
om [ランプ]-,電池式手提 げランプ。 (※半球形
の レンズが牛の 目に似 ていることか ら)0
j[
月]-, リュウテ ンサザエ科。
③ 〔
月 〕h53
i
l
ag [ラン]-,ラン科。
④ 〔
植 〕 ?t
・c
am
il
uk-Ⅵma
[
牛の鼻]
① ふいごに接続 した管 で火炎 を吹込 む
2参照〕 (
※
ための もの。送風管。〔
図3
形状か ら)
0
・nom-gua
[
牛の乳]
① 〔
植〕バ ン レイ シ科。 アル タボ トリ
ス属。
【
maa 馬 】
maa (
局)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
) -1
とk [
鉄の馬]《
俗》汽車。 (
※走 る乗 り物 とい うことか ら)0
(
2) 〔
人〕ph6m- [
馬の髪],少女の髪型。おかっぱo (
※形状か ら)
。
また,く鼻 ・歯 ・頚 ・艦 ・尾 )の部位名が, それぞれつ ぎの ように転用 される。
Ic
amdukmAa [
馬の鼻]
① 〔
星〕daa
w [
星]-,2
7宿の第 40お うし座
・f
an-mAa
[
馬の歯]
① 〔
鉱〕長石。 (
※柱状の形か ら)。
Ikh〇
〇
一mAa
[
馬の頚]
① 〔
星〕daa
w[
星]-,2
7宿の第 1。おひつ じ座
C。
β。
Ikhgg
-mda
[
馬の艦]
① 〔
星〕daa
w[
星]-,2
7
福の第1
0。 うみへ び座 α。
・h孟ag-mda
[
馬の尾]
① 〔
藻〕S
孟ar
aa
j[
藻]-, ゴマ ノハ グサ科。 (
※藻 の形 か
ら)0
【
S
血a 虎 】
"
Sゐa (
皮)"は,それ自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
)〔
魚 〕pl
aa
-[
虎魚],テ ツポウウオ。 (
※黄色がかった体側 に 5, 6本の黒縞
があることか ら) ;マツダイ科。 (
※体側 に虎の ような縦縞があることか ら)0
(
2
)〔
昆 〕daag
-[
甲虫虎],ハ ンミョウ科。 (
※体表の模様 か ら)。
(
3) 〔
動 〕daa
w [
星虎], ヒョウ。 (
※星つ まり艶 卓のある虎 とい う意味か ら)。
(
4) 〔
動 〕1hal
e
e[
海の虎],シャチ。 (
※海に住 んでいる虎の ような生物 とい う
ことか ら)0
(
5
) 猛将。勇将O (
群虎の勇猛果敢 な性質 を連想 させ ることか ら)。
(
6
) 強盗。ギャング。 (
※虎の凶暴 な性質 を連想 させることか ら)0
また,(耳 ・頭 ・目 ・舌 ・尾 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・hdu-s
t
ha
[
虎の耳]
① 〔
植 〕t
ら
n[
樹]-,シソ科Oアンボ ンジソ ;ラン科 。
・hna
-st
ha
・t
aa
lSua
[
虎の頭]
① 〔
鳥〕n6
k[
鳥]-,モズの類.
[
虎の 目]
① 〔
植〕セ ンダン科。実が熟 しは じけると,虎の 目の よう
・l
i
n-sdl
a
[
虎の舌]
① 〔
植 〕t
a
n[
樹]-, クワ科Oオオイタビ。
・h孟ag-st
ha
[
虎の尾]
な赤い種子が見 える。
aa [
魚]-, ヒラメ科。テ ンジクカ レイ
② 〔
魚〕pl
。
① 〔
植〕マメ科 ;イネ科O
② 〔
舟〕舵棒。
【
mT
i 熊】
"
mTi(
熊)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 される。
36
天 理 大 学 学 報
(
1
) 〔
星 〕d
aa
w- [
熊星],2
7
宿 の第1
7。 さそ り座 1
E
。
【
kwaag 鹿】
"
kwaag (
鹿)"は,(角 ・耳 ・目 ・舌 )の部位 名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・kh孟
Wkwaag [
鹿の角]
① 矢来。鹿砦。 さか もぎo (
※鹿の角の形 を してい ること
か ら)。
② 〔
植〕 イイギ リ科。
・h屯
ukwa
ag
l
鹿の耳]
① 〔
植 〕t
ら
n[
樹]-, シクシン科。モモ タマナ。 コパ ティ
シ ;アワブキ科。
・t
aa
kwaag
・l
i
nkwaaD
[
鹿の 目]
① 〔
植 〕p
ha
j[
竹]-, イネ科。 ナワタケ。
[
鹿の舌]
① 〔
植〕t
a
n[
樹]-, ツクバネカツラ科.
【
nt
i
l
a
-,S
aa
j
,nt
i
l
a
-S
aa
j サーイ鹿】
s
aa
j(
サーイ鹿)"は,(頭 ・脚 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 される。
・h屯
a
-nt
i
l
a
[
サーイ鹿の頭] ① 〔
星〕d
aaw [
星]-,2
7
宿 の第 5。オ リオ ン座
V
・hha
nt
i
l
a
-Saa
j[
サーイ鹿の頭] ① 〔
星 〕d
aa
w[
星ト ,2
7
宿の第2
5
。ペガサス座 α。
・k
h孟a
s
aa
J
[
サーイ鹿 の脚] ① 二本 の木の端 を縛 り,脚 を聞 き物 を支 えるの に用
いる物。 (
※細 い形状か ら)。
【
ph去
り ヤギ】
"
ph去
り (
ヤギ)" は,それ 自体 の名前がつ ぎの ように転用 される。
(
1
) 〔
星〕d
aa
w- [
ヤギ星],2
7
宿 の第1
80 さそ り座 O。
また,(ひげ )の部位名がつ ぎの ように転用 される。
・n血a
t
khaag
phg? [
ヤギのあごひげ] ① 〔
人〕ヤギひげ。 (
弊形状 か ら)O
【
kと
? ヒツジ】
"
kと
? (ヒツジ)" は,(角 )の部位名がつ ぎの ように転用 されるO
・kh孟Wkと
? [ヒツジの角]
① 〔
植〕 ラン科. (
※葉が羊角 に似 てい ることか ら)。
【
r
芭
e
t サ イ】
"
r
ge
t(
サ イ)" は,それ 自体がつ ぎの ように転用 されるO
昆〕d
Gag
-[
サ イ甲虫], コガネムシ科。
(
1
)〔
動〕n
a
a
m [
水 のサ イ], カバ。 (
※水 に住 んでい るサ イの ような生物 とい う
(
2
)〔
ことか ら)。
また,(牡 ・牝 )に分 けて,つ ぎの ように転用 される。
・daa
wr
ge
t
T
t
ua
phGu [
牡サ イ星] 〔
星〕2
7
宿の第2
00いて座 yo
・daa
wr
g
e
t
lua
mi
a [
牝サ イ星] 〔
星 〕2
7
宿 の第2
1
。いて座 p。
(角 ・足 ・蹄 ・糞 )の部位 名が,それぞれつ ぎの用 に転用 される。
・nつつ
[
角]
① 〔
人〕肘 や頭 にで きた角状突起物。 (
半突 き出てい る形状
か ら)。
・t
i
i
nr
孟e
t [
サ イの足]
・ki
i
pr
己e
t [
サ イの蹄]
① 〔
植 〕t
an [
樹 ]-,樹木の一種。
① 〔
植 〕t
a
nl
樹]-,シ ダ類 。 リュ ウ ビ ンタイ科。 (
※黒褐
色の球根 がサ イの蹄形 を していることか ら)。
・kh^
i
r
es
t [
サ イの糞]
① 〔
植 〕t
a
n[
樹 ]-,マメ科0 7タダネジヤケ ツイバ ラO
【
c
hAag 象】
"
c
haag (
象)"は,それ 自体の名前がつ ぎの ように転用 されるO
タイ語における動物お よび動物部位名の比喰的用法
37
(
1
) 〔
動 〕meegp53g- [
象サ ソリ],大型サ ソリの一種。 (
※ "
大 きな"イメー ジか
ら)。
(牡 ・牝 )(巨象 ・小象 )が,つ ぎの ように転用 される。
・daa
wc
hdag
Thl
aa
j [
牡象星] ① 〔
星 〕2
7
宿の第2
0。いて座 †O
・daawc
haaD
I
Phag
[
牝象星] ① 〔
星〕2
7
宿の第1
50お とめ座 x;
2
7
宿の第2
1
。いて
座L
L
。
Idaawc
haaD
うa
j
[
巨象星] ① 〔
星〕2
7
宿の第1
8. さそ り座 O;2
7
宿の第2
3。みず
がめ座
・daawc
haag
Ⅷ3
3
3
β。
[
小象星] ① 〔
星〕2
7
宿の第1
90 さそ り座 p。
また,(頭 ・目 ・耳 ・鼻 ・口 ・牙 ・乳 ・足 ・尾 ・骨 ・糞 )の部位名が,それぞれつ ぎの よう
に転用 される。
IhGa
-c
haag
・t
aa
-c
haag
[
象の頭]
① 〔
植〕マメ科O ヒヨコマメ。
[
象の日]
① 〔
植 〕t
ら
n-,マ メ科。ナ ンバ ナカアズキ。 (※真 っ赤 な大
きな種子がで きることか ら)。
・hhc
haag
[
象の耳]
① 〔
植〕ブ ドウ科 ;マメ科 ;サ トイモ科o
② 三角形 または扇形の棚受 け。
aa
j[
模様]-,柱 と天井の 間 に用 い る三角形 に近
③ 〔
模 〕l
いデザイン。
④ 〔
工〕大工の用いる分度器の一種。
(
9 風 を迎 え入れる三角窓。
⑥ 〔
菓 〕kha
n 6m [
菓子]-,せんべいの
一種。
l
aa [
魚]-,ツバ メ ウ オ科。ナ
⑦ 〔
魚 〕p
ンヨウツバ メウオ。〔
図3
3参照〕 (
※背 び
れ と腹 びれを広 げると三角形 に近い形 に
なることか ら)。
(
② ∼⑥ ※三角形 または扇形が,象の耳
の形 を連想 させることか ら)0
・g
ua町C
haag [
象の鼻]
① 〔
植 〕t
a
nl
樹]-,フウチ ョウソウ科。
〔
図3
4参照〕
② 〔
ヘビ
〕g
uu [
ヘ ビ]-,水 ヘ ビの 一
種。 (
※無鱗 で胴 が象 の鼻 に似 てい る
ことか ら)。
月〕h53j[月]-,オウムガイ。
③ 〔
g
uag (
象の鼻)
"は,それだけでつ ぎの ように転用 される
・g
uag
[
象の鼻] ① 〔
植〕花梗 (
砂糖ヤ シ, ココヤシ,
.
バナナなどの)0
② 〔
昆〕 (
味 の)吸 管。 (ミツバ チ の)吻 ; (
カ タツ ム リ
Gag [
甲虫]-,オ トシブ ミ科。
の)角 ;d
j[
ニワ トリ]-,七面鳥。
③ 〔
動 〕ka
④ 長 くて先 の曲が った もの (
竹製の水汲器 の曲が った取
38
天 理 大 学 学 報
っ手。水差 しの曲が った口など)。
(
※① ∼④形状か ら)0
⑤ l
om [
風]-,旋風。竜巻 き。
・paa
kc
haag
[
象の口] ① 三角形 に裂けた傷 口。三角形 に裂 けた布の裂 け目。 (
栄
象の開いた口を連想 させ ることか ら)。
・B
aa
c
haag
星〕d
aa
w[
星]-,2
7
宿の第1
8。 さそ り座 O。
[
象の牙] ① 〔
② 〔
植〕キ ョウチク トウ科 ;アオイ科。
・no
mc
ha
ag
・t
i
i
nc
h丘ag
植〕バ ンレイシ科。 (
※つぼみの形か ら)0
[
象の乳] ① 〔
※象の太い脚 に似 ていることか ら)0
[
象の足] ① 船 をつな ぐ柱O (
6
o
k[
病]-,象 皮 病。 (
※皮 膚 が厚 くな り,象
② 〔
病 〕r
の皮の ようになることか ら)0
・h孟ag
C
haag
an [ワ- ン]-,アヤ
植〕マメ科 ;wa
l
象の尾] ① 〔
メ科O ヒオウギO〔
図3
5
参照〕
② 〔
植 〕n5〇 [
新 芽]-,ク ラ ワ- ンの 地
下茎か ら出た新芽。 (
※形状か ら)。
・kr
a
d血l
kc
haag
・kh^
i
c
haag
a
n[
樹]-,カキノキ科。
植 〕t
[
象の骨] ① 〔
6
m[
樹]一,マメ科。アカシア属
植 〕t
[
象の糞] ① 〔
の草生植物の一種
国3
5
【
sTg 獅子 】
"
sTg (
獅子)"は,くひれ ・腔 ・ふ くら胆 ・尾 )の部位名が,それぞれつ ぎの ように転用 さ
れる。
〔
模
〕
獅
子
イ
ン
。
〔
図
Ikhr
nplTg l
獅子のひれ]
①
・kh和 一87g [
獅子の腔]
① 〔
模〕テ ー ブ ルの 脚 や縁,
の
ひれ状 の デザ
36
参照〕
彪
額縁 な どに用 い られ るデザ
イン。〔
図3
7
参照〕
・nSg-87g
[
獅子のふ くら腔] ① 〔
模 〕-k
h的 -sTg [
獅子の腰]。
6m [
樹]-, クワ科。
② 〔
植〕t
ウパス ノキ。
・h孟agsTg [
獅子の尾]
① 〔
植 〕t
6m [
樹]一, ヒノキ科O
コノテガシワ。
(
※葉の形が似ていることか ら)0
【
r
aa
t
c
haB
T
i 獅子王】〔
図3
8
参照〕
"
r
aat
c
mB
l
T
i(
獅子王)"は,く牡 ・牝 )に分 けて,つ ぎの
ように転用 される。
・daa
wTaa
t
C
has
T
i
t
ua
l)
hau l
牡獅子王星]
7
宿 の第2
5
。ペガ
① 〔
星〕2
サス座 α。
・daa
wT aa
t
C
has
T
i
t
ua
mi
a [
牝獅子王星]
① 〔
星 〕2
7
宿 の第2
6。ペガサス座 †。
7
タイ語 における動物お よび動物部位名の比倫的用法
39
2 部位別 にみた転用例
動物 の部位 は,人体 の部位 と共通す る もの に関 しては,人体部位名 を比喰的 に転用 している
もの と考 え られる。一口に動物 といって も, さまざまな姿 をしてお り,それぞれの部位 をどの
ようにまとめるかは,言語 によってや り方が異 なっているので,最初 にタイ語 の動物部位名 に
ついて説明 してお く。
(
1
)骨
骨 は, 日本語 で も英語 で も く人体 )と く動物 )の区別が ないが, タイ語 では (負 )の骨 を
く人体 や動物 )の骨 と区別 して, "
kaag" とい う別の ことばが用 い られ る.
(
2) 角
kh孟W" と い うが,(サ イ)の 角 に は
(水 牛 ・牛 ・鹿 ・ヤ ギ ・ヒ ツ ジ)な ど の 角 は "
"
n〇〇" とい う別 の こ とばが用 い られ る。 また, 日本語 で は (カ タツム リ)の角 は,(牛 ・
guag (
象 の鼻)" を使
鹿 ・ヤギ ・ヒツジ )の角 と同 じことばが用 い られ るが, タイ語 では "
って表す。
(
3) 鼻
日本語 で は く人体 )の鼻 と (象 )の鼻 の区別 はないが, タイ語 で は,英語 と同 じように
g
uag" とい う別の ことばが用 い られ るO また,英語 では (犬 ・狐 ・
(象 )の鼻 を区別 し,"
猫 など)の鼻 には "
muz
z
l
e",(豚 )の鼻 には "
s
no
ut
" とい うことばが用 い られ るが, タイ
語 にはこの ような区別 はな く,いわゆる ≪四足獣》の鼻は く人体 )の鼻 と同 じことば (-c
a一
m血uk)が用 い られ るO
(
4) 畷
bi
l
l
",くワシ ・タカ)などの 《猛禽類》の鋭 いか
英語 では,く鳩 ・スズメな ど)の塀 には "
ぎ状 の塀 には "
beak" とい うことばが用 い られ るが, タイ語 には この ような区別 は な く,
-paa
k)が,鳥類 の場合 は,塀 と して用 い られるo
(人体 )の口 と同 じことば (
(
5) 翼 ;羽
pi
i
k"は,基本 的 に は 《鳥類》の異 を意 味 す るが,≪昆 虫》の 羽 や (コ ウモ
タイ語 の "
リ)の翼 に も用い られるQ
(
6) 爪
英語 で は ≪鳥獣》の湾 曲 した鋭 い爪 には "
c
l
a
w",(ワシ ・タカ)な どの ≪猛禽 類》の爪
には "
t
al
on" とい うことばが用 い られ るが, タイ語 には これ らの区別 は な く (人体 )の爪
-l
i
p)が用 い られるo また, このことばは,(午 )の蹄 に用 い られ る こ とも
と同 じこ とば (
ある。
動物 の どの部位名が転用 されているのか をみ るため に,縦軸 に動物名 を,横軸 に部位名 をと
って,つ ぎの ような表 を作成 した。動物 は種類 によって さまざまな姿 を してお り,有す る部位
も異 なるので,全体 を一つの表 にまとめることはで きず,便宜上,つ ぎの ようなグループに分
類 した。表 中の "+"はその部位名が転用 されていることを示 し,動物名の前 に付 した "*"
は,動物 それ 自体 の名前が転用 されていることを示す。表では,部位名の原語 は省略す る。
なお,星宿名のみ に用 い られる動物名 は,表か らは除外 した。
4
0
天 理 大 学 学 報
種
類部位
2.1
節足動物 な ど
名
頭
目
ロ
ひ
げ
牙
み
は
さ
+
*pl
i
g (ヒル)
*kag (
エ ビ)
+
pun (カニ)
+
腹
足
局
卵
糞
+
+
+
+
*me
egda
a
t
hal
e
e(カブ トガニ)
+
me
eg
p5
〇g (
サ ソ リ)
+
ma
t(7 1
))
ma
le
e
g
wa
n (
ハエ)
+
+
*l
t
i
l
ap (アブ)
*daag (甲虫)
+
t
a
kka
t
een (
バ ッタ)
+
c
i
g
ii
r
t(コオ ロギ)
*t
akh色
p (ム カデ)
便宜上 ,《環形動物)の くヒル ) もここに分類 した。
くヒル )(エ ビ)(カブ トガニ )(アブ )(甲虫 )(ムカデ )(オオムカデ )は,それ 自体 の名前
が転用 されてい る。個 別 の もの に関 しては,エ ビ ・カニの くは さみ )
,エ ビの (ひげ )
,サ ソ リ
の (尾 )な ど特 徴 的 な部位 名 が転 用 され てい る こ とが わ か る。(エ ビ)は く目 ・ひ げ ・は さ
み)
,(オオムカデ )は く口 ・牙 ・足 ) と 3箇所 の部位名 が転用 されてい る。
2.2
魚類 な ど
種類
部位名
pl
a
且(
負)
pl
aa
dhk (
ナマズ)
pl
a
a
一
m5〇 (キ ノポ リ魚)
*pl
aa
c
hうつ
n(
タイワンドジョウ)
口
歯
ひ
目
げ
+ +
+
+ +
ス_
鱗
ら
*kr
abe
e
n(
LJ
f)
局
骨
と
げ
+ + + +
卵
+
回
+ +
+
pl
a
且1
Z
j (カワヘ ビ)
pl
a
a
kr
l1
a
6
0(
クラホ-負 )
ひ
れ
+
+
+
+
回
(負 )一般 に関 しては, ほ とん どの部位名 が転用 されている。 それ 自体 の名前 が転用 されて
41
タイ語における動物および動物部位名の比喉的用法
い るの は,(タイ ワ ン ドジ ョウ)(エ イ)であ る。一般 に,魚類 に関 して は,(鱗 )と く尾 び
れ)に注 目されることが多い。 とくに, タイ国最大の有鱗魚である (クラホ-魚の鱗 )が注 目
されるのは, 自然 なことだ と考 えられる。
また,ナマズの (小 さな 目 ・ひげ)
,エ イの (尾 )
,サ メの (大 きく開い た三角形 の 口)な
ど,それぞれの特徴的な部位 に注 目し,転用 されていることがわかる。
(とげ)は くエイ ・ナマズ)など,ある種の魚 に特有の部位 であるが,(エイ)の とげ,(ナ
マズ)の とげの ように魚の種類が示 されてお らず,部位名が一般化 しているので,"(
+)"で
表 した。
ちなみに 「とげ」 といえば, 日本語 では (植物 の とげ (
棟))を連想 しが ちだが, タイ語 に
は (植物の とげ)には "
n孟a
m" とい う別の ことばがあって, この ことばの転用ではない。
2.3 両生類 ・爬虫類
種 類
部位
名 顔 目 口 牙 舌 胸 頚 甲
ら 肝 脚 足 局 骨 鱗 卵
++
kb
p(
食用 ガエル)
khi
a
t(アマガエル)
*g
uu (
ヘ ビ)
g
uuha
w(
コブラ)
+
c
i
gc
b
k(
ヤモ .
))
*t
l
i
kke
e (トウツケ-)
*c
i
g
1
さ
e
n(
小 トカゲ)
*t
a∼c
a
kもa
t(オオ トカゲ)
*hi
a(
キモ ンオオ トカゲ)
*C
〇
〇
r
a
kh合
e (ワニ)
+
+
+
+
+
*guuhawf
a
j(
火 コブラ)
naa
k(
竜)
*naakkhar
aat(
竜王)
*magk〇
〇
n(
龍)
*t
aw (
亀)
+
+
+
+
+
++
+
+
++
+
++
++
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
(食用 ガエル)の く骨 )は,厳密 にいえば (尾骨 )であるが,(骨 )の ところにまとめた。
≪偶虫類》は特異 な姿 を しているせいか,ほ とんどが,それ 自体の名前が転用 されているOヘ
ビ ・食用 ガエルの く骨 )の部位名が転用 されるの は,それ らを食べ る習慣 があ るか らであ ろ
う。
《佃虫類》の部位 に関 しては,(舌 ・尾 ・卵 )に注 目されることが多い。
転用 される部位名が もっ とも多いのは (亀 )である。(負 )は く頭 ・胸 ・甲 (ら) ・肝 ・足
・尾 ・卵 )の 7箇所が転用 される。く甲 ・甲ら)は,同 じ部位 であるが,く甲)が "
横か らみた
形状",(甲ら)は "
上か らみた形状" に注 目して転用 されている。
42
天 理 大 学 学 報
2.4 鳥類 など
種類 部位
名
*n6
k(
鳥)
*n6
kk
r
ac
う
つ
k(
スズメ)
*ka
a (カラス)
ka
j(
ニワ トリ)
*pと
t(
アヒル)
ha
.
a
n (ガチ ョウ)
さ廃 目 塀 舌 垂
と
肉頚 翼胸 肝 腸 脚足爪蹴
爪
か
+
+ +
+
+ ++ +
+
骨 皮 卵糞
+
+
+
+
+
+
++ + + + +
+
+
++
+
+
+
+
n6
kkr
a
t
hug(
ペリカン)
*n6
kkg
c
w (
オウム)
++
+
n6
kjaag (
サギ)
n6
kkr
as
孟a(
アオサギ)
+
*n6
kjuug (クジャク)
j
i
a
w (タカ)
*?
i
ns
i
i(ワシ)
r
g
c
g(
ハゲワシ)
*k
hr
dt(ガルーダ)
局
+
+
+
+
+
+
+
+
hag (
白鳥)
+
+
くコウモ リ)は,動物学上は 《晴乳類》であるが,(翼 )を有 していることか ら, ここに分
類 した。
く鳥 )くスズメ)くカラス )くアヒル)くオウム )(クジャク)くワシ)くガルーダ)くコウモ リ)
は,それ 自体の名前が転用 されている。
く鳥 )は一般的にいえば,(塀 )に注 目されることが多い。
個 別 の鳥 に関 しては,ガチ ョウの く頚 )
,ペ リカ ンの く肉垂 )
, クジ ャクの く尾 )
, タカの
く目)など,その鳥 に特徴 的な部位 に注 目されていることがわかる。部位名が もっとも多 く転
用 されてい るの は くニ ワ トリ)で,くとさか ・目 ・畷 ・舌 ・胸 ・腸 ・脚 ・蹴爪 ・尾 ・骨 ・皮 ・
3箇所 もの部位名が転用 されている。 この ことは くニワ トリ)が,卵用 ・肉用の
卵 ・糞 )と,1
家禽 としてだけではな く,闘鶏 にも用い られ, タイ人の生活のなかでいかに密接 な関わ りを持
っているかを物語 っている。
2.5 噂乳類 など
この項 目には,架空の動物である く獅子 )もふ くめた。(獅子 )には,《晴乳類≫ にない特有
の くひれ )があるため,部位名の右端 に (ひれ )の項 目を追加 した。
動物 それ 自体の名前が転用 されているのは,くモ グラ)くネズ ミ)くヤマ アラシ)くリス )(カ
ワウソ)く猫 )(豚 )(猿 )く水牛 1)(局 )く虎 )くヤギ )くサ イ)く象 )である。
個別の動物部位 に関 しては, リスの く尾 )
, ウサギの く耳 )
,尾長猿 の く尾 )
,水牛 1 ・水牛
2の く角 )
,鹿の (角 )
,ヤギの くひげ)
,象の く鼻 )な ど,それぞれの動物の特徴 的 な部位 に
4
3
タイ語 における動物お よび動物部位名の比倫的用法
*t
Bn (
モグラ)
+
*nG
u(
ネズ ミ)
+
+
+
+
++
*m8
n(
ヤマアラシ)
+
*kr
ar
S
つ
k (リス)
*naa
k(
カワウソ)
++
m孟
a(
犬)
+
*me
e
w(
描)
++
+
+
*mG
u(
豚)
+
+
+
+
+
kr
at
aa
j(
ウサギ)
+
*l
i
O(
猿)
+
c
hani
i(
手長凍 )
+
++
kbaap(
尾長猿)
*khwa
a
j(
水牛1
)
k
l
abul
ul(
*#2
)
wua (
午)
*maa (
局)
*S
血a (
虎)
kwaag (
鹿)
s
aa
j(
サーイ鹿)
*phg
?(
ヤギ)
kE
? (ヒツジ)
*r
g
e
t(
サイ)
*c
haaO (
象)
++
+
+
+
+
+++
+
++ +
++
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
+
++
+++
+
+
++
+ ++
+
+
注 目 して転用 されてい るこ とが わか る。
転 用 部 位 名 が も っ と も多 い の は (象 )で,く頭 ・目 ・耳 ・鼻 ・口 ・牙 ・乳 ・足 ・尾 ・骨 ・
糞 )の11
箇所 もの部位名 が転用 され てお り,(象 )が タイ人 の生活 と密接 な関 わ りを持 ってい
る こ とを物語 ってい る。
(象 )の あ とには,(ネズ ミ)(水 牛 1)が 7箇 所 ,(蘇 )が 6箇 所 ,(局 )(虎 )が 5箇 所 と
続 い て い る。転用 部位 で意外 だ ったの は,牛 の (顔 )と豚 の (あ ご)で あ る。牛 の (顔 )は
"
形状 " か ら (タイル )と く〔
植〕 オオペ ニ ウチ ワ (
※葉 の形 ))に転用 されてい る。 また,豚
の (あ ご)は く台形 )を表すの に用 い られてい る。 と くに,豚 の (あ ご)は 日本人であ る筆者
には予想 もつかぬ こ とであ った。
3 分野別 にみ た転用例 と類似性 の タイプ
タイ語 の動物 お よび動物 の部位名 が,い ったい どんな分野 に転用 されてい るのか とい う一般
的な興味 か ら,転用例 をつ ぎの ような分野 に分類 してみ た。
3.1 自然物 に関す る もの
44
天 理 大 学 学 報
3.2 植物 に関する もの
3.3 動物 に関する もの
3.4
3.5
3.6
3.7
3.8
人体 に関するもの
器物 に関する もの
食物 に関する もの
記号 ・描写など
その他
5の 「
器物」 は,(自然物 )に対 して,人工的に作 られた もの とい う広 い意味で用 いている。
7の 「
記号 ・描写 など」は,記号,模様,形状 ・色彩表現 な どを指す。
3. 1 自然物 に関する もの
〔
星宿〕
8の星のグループをもうけ,太陽,月,惑星の運行
「
星宿」は中国の星座で,黄道 に沿って2
の座標 として利用 した。 タイでは中国 より1つ少 ない2
7のグループをもうけ,それ らにタイ人
が連想す るイメージか ら 「
星宿名」が付 け られている。
星宿 に関 しては,番号順 に配列 し,参考 までに西洋の星座の距星 を挙げておいた。
これ らは宇宙 に点在する星に,イメージす る動物 をあてはめたもので,すべて "
形状"の類
似性 に基づ く転用である。以下,星宿の番号順 にに挙げてい く。
1 daaw-khつ
つ
-maa
[
馬の頚星]
2
3
4
5
9
daawmge
ka
j
daaw-1
Gukka
j
daawIC
am血uk-maa
daawh屯a
-n血a
daa
wme
e
w
[
めんどり星]
1
0
l
l
1
2
1
4
daa
w-guu-phGu
a
daa
w-guu-mi
daa
w-g
uu-1
al
am
daa
wt
aa
C
つ
つ
r
a
khe
e
1
5 daawc
haag
l)
hag
1
6 daawkr
a
bul
ul
1
7 daaw-mT
i
[
ひよこ星]
[
馬の鼻星] ;d
aawkhaag
m屯u [
豚のあご星]
[
サーイ鹿の頭星] ;d
aawh屯a
t
a
w[
亀の頭星]
[
猫星]
[
雄ヘ ビ星] ;da
awkh紬一maa [
馬の歴星]
[
雌ヘ ビ星]
[ウワバ ミ星]
[
ワニの 目星] ;d
aa
w一mもu [
豚星]
[
牝象星]
[
水牛 2星]
[
熊星]
1
8 daa
wc
haam a
J
[
巨 象 星] ;d
aawTPhg
?[
ヤ ギ 星] ;d
aaw-Baa
c
hdag [
象
aw-kh〇
3
1naa
k[
竜頚星]
牙星] ;da
1
9 daa
wc
haagll
〇
3
3
2
0 daa
wc
haa!
「phl
aa
j
[
小象星]
21 daawl・
ge
t
t
ua
mi
a
a
wc
haag
TPhag [
牝 象 星] ;d
aawkhr
dt
[
牝 サ イ 星] ;da
[
ガルーダ星]
2
3 daa
wc
haa打ja
j
kつ
つ
n
2
4 daa
w-mag
[
巨象星] ;d
aawkaa [カラス星]
[
龍星]
2
5 daa
wh屯a
ll
t
ha
-s
aa
j
[
サーイ鹿の頭星] ;d
aa
wr
aa
t
c
has
T
i
t
ua
l)
hGu [
牡獅子王
[
牡象星] ;d
aawT云e
t
t
ua
l)
hGu [
牡サイ星] ;d
aa
wl)
aa
k
鳥の塀星]
n6
k[
タイ語 における動物お よび動物部位名の比倫的用法
45
星]
2
6 daawr
aat
c
has
Y
i
-t
ua
mi
a[
牝獅子王星]
2
7 daa
wpl
aa
-t
a
phi
an
[タピアン魚星]
これ らのほか につ ぎの ような動物名が用い られ る
。
a
a
wI
C
〇
〇
r
a
khe
e [ワニ星]。
Idaa
wt
a
w[
亀星],d
〔
地形 な ど〕
・l
irt
a
w
I1
軸-L
aw
I?
b
k
-t
a
w
[
亀 の甲]く亀 の甲状の地形Oか まぼこ形の )
l)
も
t
・khi
i
[
アヒルの糞]くアヒルの糞状 の土。肥沃土 )
[
亀の甲]く砂州 )
[
亀 の胸]く砂州 )
〔
鉱石〕
If
anmaa
[
馬の歯](長石 )
〔
風〕
・I
o
n-g
ua!
〕
[
象の鼻風]く旋風 ,竜巻 き)
3.2 植物 に関す る もの
1
9
8
0)の項 目に したが って配列 した。 な
植物 の種類 に関 しては,科名別 に,朝 日新 聞社 (
お, この本 に掲載 されていない科名 は最後 に配列 した。
《被子植物 (
双子葉類
)
》
h孟ag
TPl
aac
hS〇
n [タイワン ドジ ョウの尾]。
くイワタバ コ科 ) k
r
ad
心uk-ka
j[ニ ワ トリの骨]o
akl)
l
aa
m5
っ[
キノポ リ魚の えら]。l
l
'
n-g
uuhaw [
コブラの舌]。
くキツネノマ ゴ科 )gdl
くゴマ ノハ グサ科 )nha
t
pl
aa
d
心k [ナ マ ズ の ひ げ]
。l
in
magk〇
〇
n[
龍 の 舌]oh孟
ag
maa
くキク科 )
[
馬の尾]。
(ナス科 )
(シソ科 )
khi
i
n6
k[
鳥 の糞 ] 。k
hi
i
一
m正
u [ネズ ミの糞 ]
odt
ua
j
ka
j[ニ ワ トリの蹴
爪 ] 。k
ha
j
-t
a
w[
亀 の卵]。
ha
u-s
t
i
l
a[
虎 の耳 ] .n血a
t
me
e
w [
猫の ひげ]o
(ノウゼ ンカズラ科 )
くムラサキ科 )
くヒルガオ科 )
くガガイモ科 )
h孟ag
khaag [
尾長猿の尾]。
t
i
i
n一帖k
ke
e [トゥッケ-の足]。
t
ap-t
a
w[
亀 の肝]。
l
i
nc
a
kt
L
at[オオ トカゲの舌 ]
。kl
も
t
magk〇
〇
n[
龍の鱗 ]
.kl
も
t
ll
aakkha
-
r
aat[
竜王の鱗 ]。ha
a
l
i
p[
猿の頭 ]
。l
i
n⊥
khwaa
j[
水牛 1の舌]。
kaamk軸 [エ ビのは さみ] 。kh孟Wkhwaa
j[
水牛 1の角]。
くミツガシワ科 ) t
a
p-t
a
w[
亀 の肝]。
くアカネ科 )
(キ ョウチ ク トウ科 )
(モ クセイ科 )
くカキノキ科 )
くアカテツ科 )
s
a
j
ka
j[ニ ワ トリの腸 ] 。t
i
i
npらt[ア ヒルの足 ] 。Baa
c
haag [
象の牙].
khi
a
w-g
uu [
ヘ ビの牙 ] 。s
a
j
ka
j[ニ ワ トリの腸]。
t
ap-t
a
w[
亀 の肝 ] ok
ha
j
-L
a
w[
亀 の卵 ] oh孟
am l
h [
ネズ ミの尾 ] 。k
hi
i
nGu [ネズ ミの糞]。kr
adBuk-c
haag [
象の骨]。
dt
ua
j
ka
j[ニワ トリの蹴爪]。
46
天 理 大 学 学 報
aa
pl
aa l
魚の 目]ot
a
且
ka
j[ニワ トリの 目]。
くヤブコウジ科 ) t
くウコギ科 )
khr
dtlガルーダ]
。l
i
pkhr
dt[ガルーダの爪]。
くシクシ ン科 )
ha
ukwaaD [
鹿の耳]。
くノボ タン科 )
くミソバギ科 )
くフ トモモ科 )
(ウリ科 )
l
i
pji
aw [タカの爪]。
khi
a
wmabkつつn [
龍の牙]。
khi
i
n6
k[
鳥の糞]。
khi
^
i
kaa [カラスの糞]。
くトケ イ ソウ科 ) p
aa
kkaa [カ ラスの 塀] 。I
i
nlnabkつつn [
龍 の舌]。
くシュウカイ ドウ科 )ka
amk軸 [エ ビのは さみ]。
くイイギ リ科 )
Wkwaag [
鹿の角]。
kh孟
くアオイ科 )
h益ag
hag [白鳥の尾 ]。gaa
c
haag [
象の牙]。
t
i
i
nt
aw [
亀の足 ].k
hi
i
-ka
j[ニ ワ トリの糞]。
h正
uc
haag [
象の耳].
くブ ドウ科 )
くツ リフネソウ科 )ka
amk軸 [エ ビのは さみ]O
くアワブキ科 )
ha
ukwaag [
鹿 の耳]O
ni
ag
n6
kkr
a
t
hug [
ペ リカンの肉垂 ]。khi
i
lnau [
豚 の糞]。
くウルシ科 )
くセ ンダ ン科 )
kr
adBukkhi
at[アマガエルの骨 ] ok
haag
khaa
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虎 の 目]O
くシナノキ科 )
くトウダイグサ科 )ka
ag
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aa [
魚 の骨 ] 。k
ha
j
pl
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魚の卵 ]
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i
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水牛 2の舌]。
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pl
aa
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っn [タイ ワ ン ドジ ョウの鱗 ]。t
i
i
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dkke
e [トウツケ-の
(ベ ンケイ ソウ科 )kl
足]。
くマメ科 )
kaampuu [カニのは さみ ] 。hna
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象の頭 ] ot
aa
pl
a且 [
魚の 目]。
t
aa
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もu [ネズ ミの 目] 。t
aa
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象の 目]
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象 の耳]o
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カワヘ ビの尾 ] 0 h益
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n[タイワン ドジ ョウの尾 ]。h互ag¶6
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クジャクの尾 ] 。h孟
ag
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k[リスの尾 ] 。h孟ag
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虎 の尾 ] 0 h屯
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象の尾 ]
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サ イの糞 ] 。k
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象の糞]o
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象の鼻]。
くフウチ ョウソウ科 )g
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ペ リカ ン (
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くウマ ノスズ クサ科 )(
くセ ンリ ョウ科 ) k
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くツゾラフジ科 ) s
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猫 の 乳 ]。mo
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くバ ンレイシ科 ) n
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手長猿 の乳 ] 。no
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水 牛 1の乳 ]
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牛 の乳 ]
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象の乳]。
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(ヒユ科 )
(クワ科 )
くブナ科 )
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虎の舌 ]
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獅子 のふ くら艦]。
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豚の糞]o
【
被子植物 (
単子葉類)】
くラン科 )
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牛の 目] 。ha
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虎 の耳 ]
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象の鼻 ]
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水牛 2の舌 ]。l
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亀 の足 ]。t
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タイ語における動物および動物部位名の比喰的用法
4
7
の足]。t
i
i
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t[アヒルの足]。
くクズ ウコン科 ) n6
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猫のひ
(カヤ ツリグサ科 )t
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(サ トイモ科 )
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象の耳]O
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(ヤ シ科 )
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象の尾]。
(アヤメ科 )
(ミズアオイ科 ) k
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e lワニの尾]。
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)ユ ウゼ ツ ラ ン科 )l
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龍 の 舌]。h
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竜の尾]
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(ヒノキ科 )
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7
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獅子の尾]。
くソテツ科 )
t
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亀]。
(イ ネ科 )
くシダ類)
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i
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e [トウツケーの足]。
i
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(リユウビンタイ科 )k
(フサシダ科 )
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ka
j[ニワ トリの尾]。
くワラビ科 )
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水牛 2の角]。
くミズワラビ科 ) ma
g
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A].
くシノブ科 )
naa
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竜王].
(イワヒバ科 )
(オシダ科 )
h孟ag
khaag [
尾長猿の尾]。
h互a町n6
kうuug lクジャクの尾]。
(サ ンシ ョウモ科 )h屯
un正u [ネズ ミの耳]。
(シシラン科 )
くコケ類)
(ウキゴケ科 )
hhll
もu [ネズ ミの耳]
《菌類》
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亀 の肝]。t
i
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e [トウツケ -の足]ok
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オウムの塀]
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(ツクバネカツラ科 )l
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鹿の舌]
( ? )
( ? )
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サイの足]
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バ ッタの目]
〔
植物の部位 など〕
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[
象の鼻]
(花梗 )
4
8
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天 理 大 学 学 報
[ヒルの口]
(果実が果柄 とつ なが ってい る部分 )
[
翼]
((
種子 の)羽根 )
[
猫の 目]
(樹月
旨の一種 )
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[(
砂糖 ヤ シの)ひれ](砂糖 ヤ シの ノコギ リ状 の葉 )
[
ハエの頭]
(初 めて結実 した小 さなマ ンゴー )
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1
Z
j
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・t
i
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拍.
W
[カワヘ ビの尾]
(ハ ス,サ トイモの地下茎 )
[ネズ ミの尾]
(ビンロウ, ココヤ シの乾 いた花 芯 )
[
亀 の足]
(バ ナナの実 の先端 の′
J
、さなバ ナナの房 )
3.3 動 物に関す る もの
動物 に 関 しては,つ ぎの よ
〔ヒル ・ナ マ コ〕
う
に具 体 的 な項 目をたて
て
配
列 した。
・p
l
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町khwa
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[
水牛 1ヒル]
(大型の ヒル )
・pl
i
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[
海 の ヒル]
(ナマ コ)
[
ム カデエ ビ]
(クルマエ ビ科 )
〔
エ ビ ・カニ など〕
・k軸 1akhと
p
Akag-takhaap
・puu一m6n
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〕
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n
[オオム カデエ ビ] くシ ャコ)
[
ヤマ アラシガニ] く海 ガこの一種 )
[
龍エ ビ]
くイセエ ビ)
[ア ヒルの噂貝]
くシ ャ ミセ ンガイ科 )
[
ヤマ アラシ貝]
くナ ガ㌧
ウニ )
[
牛 の 目貝]
くリュウテ ンサザエ科 )
[
象の鼻貝]
くオ ウムガイ )
[
象の鼻]
((
味 の)吸管 , (ミツパ テの)吻 ; (カ タツ
[
亀 甲虫]
(テ ン トウム シ科 )
[
虎 甲虫]
(ハ ン ミョウ科 )
〔
貝 ・ウ ニ な ど〕
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〔
昆虫類〕
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[
水牛 1の糞 甲虫] (エ ンマム シ科 )
[
サ イ甲虫]
(コガネム シ科 )
[
象 の鼻 甲虫]
(オ トシブ ミ科 )
[
象サ ソリ]
(大型サ ソ リの一種 )
〔
魚類〕
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[
ヘ ビ魚]
(イ ソギ ンポ科。 ウナギギ ンポ )
[
スズ メ鳥魚]
くトビウオ科 )
[
ニ ワ トリの脚魚] くオニア ジ)
[
ニ ワ トリの尾 魚] くカ タクチ イワシ科 )
[オウム魚]
(ブ ダイ科。ベ ラ科 )
[
サギの脚魚]
(アジ科 )
[ワシ魚]
(サバ科。サ ワラ )
タイ語における動物および動物部位名の比暁的用法
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帖kke
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[
龍魚]
(ハモ)
[
ヘ ビの頭魚]
(タイワン ドジョウ)
[
象の耳魚]
(ツバメウオ科 )
[
犬の舌魚]
(ヒラメ科 ;カレイ科)
[
水牛 1の舌魚]
(ヒラメ科 ;カレイ科 )
[
虎の舌魚]
(ヒラメ科。テンジクカレイ)
[
豚魚]
(ドジョウ科 )
[
虎魚]
(テ ツポウウオ科 ;マツダイ科 )
[
水牛 1の尾魚]
(コチ科 )
[
水牛 1の糞魚]
(ミシマオコゼ科 )
[トウツケ-魚]
(エ ソ科 )
[ヒルヘ ビ]
(カワヘ ビ)
〔
ヘ ビ ・トカゲなど〕
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ヤモ リのロヘ ビ] (アオヘ ビの一種 )
[
象の鼻ヘ ビ]
(水ヘ ビの一種 )
[
ヘ ビ小 トカゲ]
(トカゲの一種 )
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[
竜の尾鳥]
(ウグイス科。オニセ ッカ)
[
虎の頭鳥]
(モズの類 )
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[
食用 ガエルの口鳥](ヨタカ科 )
〔
鳥類〕
[
象の鼻ニワ トリ] (七面鳥 )
〔
ホ乳類〕
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e
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[
アヒルの口]
(カモノハ シ)
[
猫鳩]
(フタロウ。 ミミズク)
[
星虎]
[
ヤマアラシ豚]
(ヒョウ)
(ヤマアラシ)
[
海のカワウソ]
(ラッコ)
[
水の リス]
(ビーバー)
[
水の猫]
(アザラシ)
[
水の豚]
(ジュゴン)
[
水のサイ]
(カバ )
[
海の虎]
(シャチ)
[
ナマズの目]
(小 さい目)
[
犬の牙]
(犬歯 )
(象の しっほの付 け根の部分 )
3.4 人体 に関するもの
〔
人体部位〕
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[
ハエの糞]
(そばかす)
[
ニワ トリの舌]
(口蓋垂 )
[
ヤギのあごひげ] (ヤギひげ)
49
5
0
天 理 大 学 学 報
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aa
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[
オウムの目]
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[
食用 ガエルの尻の骨](尾骨 )
[
亀]
(女性器)
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亀の甲ら]
(女性器 )
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ka
j
[タイワン ドジョウ](陰茎 )
[
蹴爪]
(手首の骨の突起 )
(陰茎 )
[
ニワ トリの蹴爪] (陰茎 )
[
卵]
(皐丸 )
[
ニワ トリの卵]
(皐丸 )
・t
aa
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〔
髪型〕
[
魚の目]
(魚の目,たこ)
・h孟a!
rt
aw
[
亀の尾]
(え り足 )
・h孟a!
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[
ネズ ミの尾]
(イン ド人の弁髪 )
・h孟a!
rc
i
gl
さ
e
n
[
小 トカゲの尻尾] (
小児の後頭部の弁髪 )
・ph6mlnaa
〔
部位の形容〕
・t
i
i
nkaa
[
馬の髪]
(少女の髪型。おかっぱ)
[
カラスの足]
(目尻の小鼓 )
・t
aa
C
3
つ
r
a
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e
[
ワこの目]
(切れ長の目)
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[
ガルーダ]
(口のつぶれた)
dt
・paa
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・?
b
kka
j
・?
b
kt
aw
[
ガルーダの口]
(殴 られて口が腫れた)
[
ニワ トリの胸]
(鳩胸 )
[
亀の胸]
(胸がぺ ちゃんこな)
・t
h5
3g
一
m孟a
[
犬の腹]
くべ っちゃんこ腹。妊娠 しても大 きくならな
い腹 )
・t
h5
3
g
-m正
u
[
豚の腹]
(脂肪腹。妊婦の非常に大 きい腹 )
・1和一
k
軸
[
エ ビ背]
(猫背 )
[
ニワ トリの皮]
(敏の寄った皮膚 )
・n和一
ka
j
〔
病名など〕
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i
i
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haa!
〕
●n〇
つ
[
キノポリウオのえら](皮膚病 )
(象皮病 )
[
象の足病]
[
サイの角]
(肘や頭 にで きた角状突起物 )
・paa
kn6
kkr
ac
う
っ
k
[
スズメの塀]
(口角炎 を起 こしている口)
・dt
ua
j
ka
j
〔
性質など〕
[
ニワ トリの蹴爪] (痔の一種 )
・C
壬
gl
さ
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nk
u!
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〕
・t
akもa
t
[
都の小 トカゲ]
(都市にはびこるヤクザ)
[
オオ トカゲ]
(悪人。悪党 )
Ihi
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k血a
t
[
キモ ンオオ トカゲ](悪党。縁起の悪い奴 )
(猛将,勇将 ;ギャング,強盗 )
[
虎]
[
オオ トカゲの舌] (弁舌が巧みで,信用できない)
(タカの ように鋭い目つ き)
[タカの目]
・t
aa
ll
aW
・l
i
!
〕
[
猿]
(いたず ら好 きの)
タイ語 における動物および動物部位名の比倫的用法
・t
i
i
nme
e
w
[
猫の足]
くこそ泥 )
[
サ ソリの尾舟]
く小舟の一種 )
3.5 器物 に関す るもの
〔
乗物〕
(
船)
・
t
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h孟a!r m ee 〇
〇
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[
アヒル舟]
く舟の一種 )
[
豚舟]
く丸木舟の一種 )
[
魚の口]
く空洞のジャンク船の船首 )
[
ヘ ビの骨]
く竜骨 )
・h正
ukr
a
t
a
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j
・h孟a!
「s
t
ha
(
辛)
[ウサギの耳]
(船首 または船尾の横木 )
[
虎の尾]
く舵樟 )
Is
a
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ka
j
pl
aa
Ih孟ag
Ihh
uc
haa!
】
[
ニワ トリの腸]
く自転車のチューブ)
[
魚の尾]
く自転車の後輪軸の金属板 )
[
象の耳]
く風 を迎 え入れる三角窓 )
[
鉄の水牛 1]
くトラクター)
・
'
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l
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uu
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色k
・t
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[オオムカデの足] くキャタピラー )
(
飛行機)
[
翼]
く(
飛行機の)翼 )
[
鉄の鳥]
く飛行機 )
[
鉄のワシ]
(飛行機 )
[
ガルーダ]
(飛行機 )
1pi
i
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k
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kh色
e
[
鳥の翼]
く屋翼 )
[ワニ]
・h云a!
「h6
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・h正
uTC
haag
[
白鳥の尾]
くたるき,横 は り)
くしび)
[
象の耳]
く三角形 または扇形の棚受 け)
I
duaj
[
蹴爪]
くほぞ)
・pi
i
k
も
k
・n6
k11
-1
占
k
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i
ns
i
i
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〔
建築〕
〔
工具 ・道具〕
・t
a(
a)puu
m孟a
Lk
haw一
[カこの 目]
く釘 )
[
犬の牙]
く釘 (
蹴爪状))
・k
ha
w-t
a
khaa
p
・t
aa
ka
j
・t
aa
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ua
[
オオムカデの牙] く鉄の くさび)
[
ニワ トリの目]
く小型ハ トメ)
[
牛の目]
(大型ハ トメ)
・pl
i
!
)
[ヒル]
く留め金 )
Ih正a
-r
孟
eg
[
ハゲ タカの頭]
くハ ンダごて)
・pa
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pl
aa
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t
h孟ag
w
・khi
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m-paa
kn6
kke
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Ikhi
i
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!
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c
b
k
[
カラスの塀]
く万力 )
[
魚の尾 ナ ッ ト]
(味 ナッ ト)
[
オウムの噴鉄]
(プライヤー )
[
ヤモ リの口鉄]
くピンセ ッ ト)
51
52
・t
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j
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〇
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もu
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ba
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・paakt
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khaa
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・l
l
'
nkr
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buz
u
天 理 大 学 学 報
[ヒルの腹やす り] (半円やす り)
[
ネズ ミの尾やす り](丸棒やす り)
[
オオムカデの口] (かんなの一種 )
[
水牛 2の舌]
(板の接合 に用いる薄 く長い木片 )
・h屯uc
haag
〔
文具〕
[
象の耳]
(分度器の一種 )
・paakka
j
・paakkaa
In和一
ka
j
・khつ
つ
-r
孟
eg
〔
楽器〕
[
ニワ トリの塀]
(昔の鷲ペ ン)
[カラスの塀]
[
ニワ トリの皮]
(ペ ン。ペ ン先 )
(クレープペーパー)
[
ハゲワシの頚]
(ペ ン先の一種 )
[
アヒルの畷笛]
くクラリネッ ト)
[ワニ]
くワニ形のタイの弦楽器 )
[とげ]
((
錆の) もどり ; (
鉄の)逆か ぎ)
[
ネズ ミの乳]
(銃の火門座。雷管 をはめる乳頭部 )
・guuha
wT
f
a
j
・kh孟a
11
6
kjaag
〔
衣服 ・装身具など〕
Ah孟at
「kr
a
be
e
n
[
火コプラ]
(回転銃の一種 )
[
サギの脚]
(古式銃の一種 )
[
エイの尾]
くパーヌンの棒状 にね じった端 )
・ha
ukr
a
t
a
a
j
・paakkb
p
・h孟a!
〕
hag
・phaa
kh6
nll
もu
・h孟a!
〕
kr
a
r
5
〇
k
・n軸ka
j
・pi
i
k
・kha
j
-pl
aa
・ph6
t
一
七
aa
me
e
w
〔
その他〕
[
ウサギの耳]
(蝶結び,蝶 ネクタイ)
・p
i
主
pa
akpら
t
・c
ak
h色
e
〔
武器〕
'g
l
aD
●nO
m nu
u
[
食用 ガエルの口] ((
僧の三衣の)角の継 ぎ目)
[
白鳥の尾]
[
ネズ ミの毛布]
[リスの尾]
(古典劇で用いる衣裳のすそ)
(タオル地 )
[
ニワ トリの皮]
(光沢のある織物 )
(ち りめん)
[
巽]
((
帽子の)つば)
[
魚の卵]
(ダイヤモ ン ドまたは金銀の小 さな粒 )
[
猫の目宝石]
く猫 目石 )
Iphaa
pl
i
g
・t
a
khaa
p
■nO
m nu
u
[ヒル布]
くぼんそうこう)
[
オオムカデ]
(芝居や歌劇で用いられる竹製の拍子 とり)
[
ネズ ミの乳]
(器具の油脂管。噴油孔 )
.g
uag
kwaa!
〕
・kh孟W-
[
象の鼻]
(
水汲器の取っ手 ;水差 しの口)
[
鹿の角]
(矢来。鹿砦。 さか もぎ)
Im血ak-h屯ukr
a
t
a
a
j
It
i
i
nc
haag
・kho
o
m-t
a
a
一g
ua
・c
am血ukwua
[ウサギの耳帽子] (昔の武官の帽子の一種 )
j
・du a
j
・du a
[
象の足]
[
牛の 目ランプ]
(船 をつなぐ柱 )
く電池式手提げランプ)
[
牛の鼻]
[
蹴爪]
(送風管 )
(コマの下の鉄軸 )
[
蹴爪]
(乗馬靴の拍車 )
タイ語における動物および動物部位名の比喉的用法
・haa11
6
kkr
ac
5
っ
k
[
スズメの頭]
・paak-kb
p
・meegdaa
t
hal
e
e
[
食用 ガエルの口] (角の継 ぎ目)
[
カブ トガニ]
く旧式のランプまたは掛時計 )
〕
1a
khaap
・t
ho!
[
オオムカデ旗]
くオオムカデ状の長い旗 )
・ma
j
la
khaap
・baankl
色t
[
オオムカデ木]
く鳴子の一種 )
[
鱗扉]
く鎧戸 )
●gl
a!
〕
[とげ]
く(
釣針の)かか り ; (
錨の)かぎ)
-pl
a且
・phat
-h互ag
●muu
・h屯a-m屯u
[
魚の尾 うちわ]
くうちわの一種 )
[
豚]
く斧の一種 )
[
豚の頭]
くか らす きの先端の鉄 をはめる部分 )
・phl
Ga-h孟a!
rpl
aa
[
魚の尾 シャベル] くシャベルの一種 )
Ah孟ag-pl
aa
[
魚の尾]
・kh互akb
p
・t
h60
-kha
j
-C
つつ
r
akh8
e
[
食用 ガエルの脚] く雄凧の脚部 )
[
ワニの卵容器]
くワニの卵状の容器 )
kjaag
・kh互a-n6
[
サギの脚]
く囚人の鉄鎖の足蜘 )
Ipi
i
k-khaag
-khaaw
l)
l
i
p
・kaml
a
j
-t
h5
っg
・kh孟a
一
m互a
[コウモ リの翼]
くコウモ リ傘 )
[ヒルの腹輪]
(腕輪 ・足輪 )
[
犬の脚]
(象背に交差 させた木 )
・kh互a-s
aa
J
It
.
aa-mee
w
[
サーイ鹿の脚]
(物 を支える木 )
[
猫の目]
く街路の中央の反射ガラス)
・phaa
-と
aw
InTa!
〕
[
亀布]
くよだれかけ。胸あて)
[
肉垂]
くタイの雄凧の垂れ糸 )
rnaawua
・krab血a!
haan
・khっっ
[
牛の顔 タイル]
く陶製タイル)
[
ガチ ョウの頚]
く
S トラップ)
(配電子 )
く汽車の出入 り許可 をする標識 )
3.6 食物に関するもの
〔ご飯〕
・t
.
aa-kb
p
〔
菓子〕
[
食用 ガエルの目] く芯のある飯 )
・kha
n 6m-kha
j
-pl
aa
・khan6m-daag
[
魚の卵菓子]
く砂糖菓子 )
[
甲虫菓子]
くタイ菓子の一種。甲虫形 )
Ikhan6mkha
j
-c
i
gr
ii
t
[コオロギの卵菓子]くタイ菓子の一種。卵形 )
・khan6m-kha
j
law
[
亀の卵菓子]
・khan6m-kha
j
-c
i
gc
b
k
[
ヤモ リの卵菓子] (タイ菓子の一種。卵形 )
(タイ菓子の一種。卵形 )
[
キモ ンオオ トカゲの卵菓子]くタイ菓子の一種。卵形 )
・khan6m-kha
j
-hi
a
Ikhan6mkha
j
-C
つつ
r
akh8
e [ワニの卵菓子] (タイ菓子の一種。卵形 )
Akhan6m-kha
j
-n6
k-kras
えa [
アオサギの卵菓子]くタイ菓子の一種。卵形 )
・khan6mkha
j
h6g
・khan6mkl
占
t
-kra
h6
0
・khan6mn6
k-krac
うっ
k
[
白鳥の卵菓子] くタイ菓子の一種。卵形 )
[
クラホ-魚の鱗菓子]くタイ菓子の一種。鱗状 )
[
スズメ菓子]
・khan6m-kh丘ag
-khaa
w [コウモ リ菓子]
くタイ菓子の一種D鳥形 )
くタイ菓子の一種Dちまき形 )
53
5
4
・kha
n6
m-s
a
j
ka
j
・kha
n6
mkhi
i
n正
u
・k
ha
n6mh正
ulhAag
・kha
n6
mkhi
i
lne
e
W
天理 大 学 学 報
[
ニワ トリの腸菓子]くタイ菓子の一種.ニワ トリの腸状 )
[
ネズ ミの糞菓子] (タイ菓子の一種.ネズ ミの糞状 )
[
象の耳菓子]
(せんべいの一種o)
[
猫の糞菓子]
(中国風菓子の一種 )
[
魚の卵]
く点線 )
3.7 記号 ・描写など
〔
記号〕
・k
ha
j
l)
l
a
且
「1
6
p
pi
i
kna
k
Iwo!
・t
i
i
nkaa
[
カラスの翼括弧] (日印 )
[
カラスの足]
(+印,×印 )
[
ニワ トリの目]
く◎印 )
[
ネズ ミの歯]
母音符号の一部))
("(
・f
anl)
l
a
a
・l
aa
j
ha
uc
ha
ag
[
魚の歯]
(魚歯状のデザイン)
[
象の耳模様]
く柱 と天井の間に用いる三角形のデザイン)
p
-s
T
g
・k
hr
i
i
・khe町S
T
U
[
獅子のひれ]
(獅子のひれ状のデザイン)
[
獅子の腰]
(テーブルの脚や縁のデザイン)
'n〇g 81
!
】
[
獅子のふ くら腰] (-kh云0
-S
T
U[
獅子の腰])
・kl
と
t
na
ak
[
竜の鱗】
・t
aa
ka
j
・f
a
nna
u
〔
デザイン ・模様〕
Il
aa
j
仙kke
e
〔
色彩〕
(半円が弊状 に連続する模様 )
[トウツケ-模様] (トウツケ-の肌のような柄の)
・s
T
i
t
aa
kag
[
エ ビの目色]
(濃紫色 )
・s
T
i
1
dl
ap
・s
T
i
kha
j
ka
j
T
i
t
a
ppら
t
・s
・s
T
i
t
也n
Is
T
i
naa
k
・t
an
t
A
kka
t
e
e
n
[
アブ色]
(光の加減によって変化すテカテカした色 )
[
鶏卵色]
(赤みを帯びた黄色 )
[
アヒルの肝色]
(赤みがかった黒色 )
[
モグラ色]
(くすんだ灰色の)
[
カワウソ色]
く金,銅の合金の色 )
[
バ ッタの目]
(澄み切った)
[
卵形]
(卵形。楕円形 )
[ヒルの腹]
くかまぼこ形の )
[
サメの口]
く三角形に裂けた傷口や布切れ)
[
豚のあご四角]
く台形 )
〔
形状〕
・r
aupkha
j
・t
h5
3g
l)
l
i
p
Ipaa
k-c
ha
はa
m
・s
i
i
l
l
i
amkhaa!
rmau
・pa
a
k-t
a
khaap
It
aa
na
u
nme
e
w
・kha
[
オオムカデの口] (釘抜 きの口や水牛の一対の角のような形 )
p
・t
akhも
・k1
台t
[
ネズ ミの目]
(中にあるものが少 しはみ出 しているさま)
[
猫の毛]
(宝石, レンズ,ガラスなどを磨いたときに
[
ムカデ]
付いた綿状の傷 )
(縫い目)
[
鱗]
(薄い片状の もの)
[
エ ビのひげ]
(極めて細いこと)
〔
大 きさ〕
・n血a
t
kag
55
タイ語における動物および動物部位名の比倫的用法
・t
a且
-m6
t
・nuu
[
アリの 目]
(小 さな孔 )
[ネズ ミ]
く小 さな)
3.8 その他
・pi
i
k
・p主
i
kkaa
・kaag
・hi
a
[
翼]
((
隊列の)翼 ;ウイング ;党派 )
[カラスの翼]
(軍隊の両翼 )
[
魚の骨]
(余計 な もの,邪魔 もの)
[
キモ ンオオ トカゲ](この野郎 !)
*****類似性 の タイプについて*****
原義か ら転義へ と意味が拡張 され る際,あ る類似性 に基づ いて な され るわけであ るが,
"
形"が似 ているのか,"
色"が似 ているのか,"
機能"が似 ているのかなどによって,いろい
ろなタイプの類似性が考 えられる。すでに,動物 (
部位)名の転用例で (
※
)で示 したよ
うに,動物 (
部位)の類似性 は,ほ とん どの場合が "
形状"の類似性である。"
形状"以外 の
類似性 には,"
色彩","
模様","
大 きさ","
位置","
機能","
性質"な どが考 え られる。分野
別の ところの 3.7と一部重複す るが,それ らに,部位 の転用例 か らい くつか転用例 を追加
し,つ ぎの ようなタイプにしたがって分類 してみた。
1)"
色彩"の類似 による もの
・s
T
i
t
aa
k軸
[
エ ビの 目色]
(濃紫色 )
・s
T
i
1
t
i
l
ap
[アブ色]
(光の加減 によって変化するテカテカ した
・8
7
i
t
ap一
組W
・s
T
i
kha
j
ka
j
・s
T
i
t
a
pl)
とt
・s
T
i
-t
也n
・s
T
i
ll
aa
k
t
A
kka
t
ccn
・t
a且
[
亀の肝色]
くイグチ科。ヤマ ドリグケ )
[
鶏卵色]
(赤みを帯 びた黄色 )
[
ア ヒルの肝色]
(赤みがかった黒色 )
[
モグラ色]
(くすんだ灰色の )
色)
[カワウソ色]
く金,銅の合金の色 )
[
バ ッタの 目]
(澄み切 った)
2)"模様"の類似 による もの
[トウツケ-模様] (トウツケ-の肌の ような模様 の )
Il
aa
j
t
dk
ke
e
(ハ ラタケ科 )(
※傘の上の模様)
[クジャク茸]
Ih色
t
11
6
kjuug
・waann6
kjuug
・daat
「s
t
i
l
a
・pl
aa
-s
t
ha
※葉の模様)
[クジャクワ-ン] (クズウコン科 )(
[
虎 甲虫]
(ハ ンミョウ科 )(
※羽の模様)
[
虎魚]
(テ ツポウウオ科 )(
※黄色 に黒縞模様))
(マツダイ科 )(
※縦縞)
3)"
大 きさ"の類似 によるもの
・n上a
t
k
軸
[
エ ビのひげ]
It
aa
-m6
t
[アリの 目]
(極めて細いこと)
(小 さな孔 )
(小 さい 目)
・nuu
[
ナマズの 目]
[
ネズ ミ】
・pl
i
町khwaa
J
[
水牛 1ヒル]
(大型の ヒル)
・t
aa
l)
1
aa
一曲 k
(小 さな)
56
・me
eg
p5
〇g
-c
haag
天 理 大 学 学 報
l
象サ ソリ]
(大型サ ソリの一種 )
[
翼]
((
隊列の)翼 ;ウイング ;党派 )
[カラスの翼]
(軍隊の両翼 )
[
魚の骨]
(余計 な もの,邪魔 もの )
[
スズメ魚]
(トビウオ科 )
[カラスの塀]
(万力 )
[ヒル]
(果物のへ た ;留め金 ;ぽんそ うこう ; "ヒ
4)"
位置"の類似 による もの
・pi
i
k
・pi
i
kkaa
5)"機能"の類似 による もの
・ka
ag
・pl
aan6
kkr
ac
う
つ
k
・paakkaa
6)"性質"の類似 による もの
・pl
i
!
)
モ")
・c
i
g
l
芭e
nkr
u!
〕
・t
ak血a
t
・hi
a
・l
i
n-t
ak血a
t
[
都の小 トカゲ]
く都市 にはび こるヤ クザ )
[
オオ トカゲ]
く悪人。悪党 )
・t
aa
ll
a
W
・t
i
i
nⅧ e
e
w
[タカの 目]
(鋭い 目つ き)
[
猫の足]
(こそ泥 )
`Su 且
[
虎]
(猛将,勇将 ;ギ ャング,強盗 )
[
キモ ンオオ トカゲ]く悪党。縁起の悪い奴 )
[
オオ トカゲの舌] (弁舌が巧みで信用 で きない )
類似性 の タイプは 1つではな く,つ ぎの ように複合 している もの もある。
"
形状 ・機能"
・g
i
a!
〕
Ipaakc
i
!
〕
c
b
k
・paakn6
kkge
w
・pi
i
k
・mAa
1
も
k
[とげ]
・khwaa
j
1
も
k
・khr
dt
・n6
k1
主
k
・ワi
ns
i
i
ll
も
k
[
ヤモ リの口]
((
蘇)の もど り, (
釣針 の)かか り)
(ピンセ ッ ト)
[
オウムの塀]
(プライヤー )
[
翼]
((
昆虫の)羽 )
[
鉄 の馬]
く汽車 )
[
鉄 の水牛 1]
くトラクター )
[
ガルーダ]
(飛行機 )
[
鉄 の鳥]
(飛行機 )
[
鉄 の ワシ]
(飛行機 )
"
色彩 ・形状"
・t
aa
-kb
p
Ikh孟a
kA
j
At
a且
-S
血a
[
食用 ガエルの 目] (芯のあるご飯 )
[
ニ ワ トリの脚]
(サ トウキ ビの一種 )
[
虎 の 目]
(セ ンダン科 )(
※虎の 目の ような赤い種)
"
形状 ・位置"
・kr
adBukkら
nkb
p
[
アマ ガエルの尾骨](尾骨 )
"
形状 ・性質"
・guuha
wT
f
a
j
l
火 コブラ]
"
形状 ・位置 ・機能"
Ikr
adBuk-guu
[
ヘ ビの骨]
57
タイ語における動物および動物部位名の比倫的用法
自然物 に関 しては,星宿2
7
宿の うち,6,7,8,1
3
,2
2を除 くすべての星宿 に 「動物名」
が当て られてお り,いかに動物 を身近 に感 じているかがわかる。そのなかで も (象 )に関す る
名前が,7つ も用い られてお り (象 )に対す る タイ人の思いが うかがわれ る。 また,(ワニ )
や (ヘ ビ)などの ≪
偶虫類》が登場するの もタイらしい。
転用例のなかで,植物 に関する ものが圧倒 的に多い。東南 アジアにはさまざまな植物が存在
するにちがいない。 しか し,転用の きっかけ となる類似性 はほ とん どの場合,特定することは
むずか しい。植物 には (根 ・茎 ・菓 ・花 など)いろいろな部位があ り,図鑑の写真 を見た り説
明 を読んで も, どの部位が似ているのかわか らない場合が多い。 タイ人に聞いて もよほど植物
通か,植物学者でない とわか らない。(莱 )や (花 )の "
外形"な らともか く,(茎 を切 った切
り口の断面 )が (ニワ トリの 目)に似 ているにいたっては説明がない と見当 も付かない。
本稿では動物の部位が一番数多 く転用 されるとい うことを述べ るにとどめてお きたい。
"
mo
m- (
∼の乳)
" と名前の付 いた植物 を集めてみると (バ ンレイシ科 )の植物であること
がわかる。
InO
mlne
e
W
・mo
m-c
hani
i
・mo
mkhwaa
J
・no
m-g
ua
・no
mc
haag
(猫の乳 )
(バ ンレイシ科 )
(手長猿の乳 )
(バ ンレイシ科 )
(水牛 1の乳 )
(バ ンレイシ科 )
(牛の乳 )
(バ ンレイシ科 )
(象の乳 )
(バ ンレイシ科 )
。
1
9
8
8'
.3
8-3
9
)は "
no
m一
me
e
w (
猫の乳)
" についてつ ぎの ように述べている。
レヌカー (
一年ほ どで花が咲 くと聞いていたか ら,ある 日,その茂 みを分 けて花 を探 した。「
猫の
乳」 とは, よくぞ名づけた もの。生い茂 った硬葉の先 に,ぽつん,ぽつん, くっついてい
る乳 白色のつぼみは,本当に,子猫の腹の乳首 を探す ように,はかない。
この記述か ら判断す ると,(つぼみの形 )が (動物の乳首 )を連想 させた ものであろ うと考
えられる。
,"
n
ha
t
khaag
phg? [
ヤギのあごひげ]","
t
a且
k
hi
a
wln孟a [
犬の牙]'
'
人体 に関 しては,"
魚の 目]
","
t
i
i
nkaa [カラスの足]" な ど,似 たような表現があ ってお もしろい。人
TPl
aa [
体部位の形容 については,(目)の形客 に (ワニ )が,(口)の形客 に (ガルーダ)が登場す る
ところは,いかにもタイらしい。
日本語では,動物 (
部位)名が,人体 に転用 された場合
,「ツル ノヒ トコエ
(
鶴の一声)
」や
,
「ウグイス ジ ョウ (うぐいす嬢 )
」 などの ように,いい意味で用い られることは少 な く 「ウマ
」
」
」
跡)
」「シシバナ (獅子鼻)」「ワニグチ (わに口)」「イノクビ (猪首)」「ハ トムネ (鳩胸)」「ノ
ミノシ ンゾウ (
ノ ミの心臓)
」「ガニマ タ (蟹股)」「サ メハ ダ (鮫 肌)」「ネ コゼ (猫 背)」 な
ゲ ジゲ ジマユ (
げ じげ じ眉) 「トリメ (
鳥 目) 「カラス ノアシア ト (
鳥 の足
ゾラ (
馬面) 「
ど,あま りいいイメージではないほ うが多い。
b
kka
j[
ニワ トリの胸]"(鳩胸 )は,単 なる形状描写であって,悪い イメージ
タイ語の
"?
L
H
l
はない。
器物 に関 しては, さまざまな動物 の部位 名が多 く転用 されてい るo鳥の (塀 )やヤモ リの
く口)の部位名 は,物 をはさむ工具名 に用い られる。(釘 )の形か ら (カこの 目)を連想 した
り,半 円形 の (やす り)か ら (ヒルの腹 )を連想す るのはいかに もタイ らしい。(舟 )を (ア
58
天 理 大 学 学 報
ヒル)や (サ ソリの尾 )にた とえた り,(トラクター)杏 (水牛 1)にた とえた りす るところ
もタイらしくてお もしろい。
食物 に関 しては,"
卵形の"(菓子名 )に,動物の (卵 )の名前が付 け られている場合がほ と
んどである0 日本では一般 に偶虫類 は嫌 われるが, タイで忌み嫌 われている (キモ ンオオ トカ
ゲの卵 )の名前 まで もが く菓子名 )に用い られているのには意外 だった。 タイ人は単 なる名前
と割 り切 っているのだろ うか。
記号 ・描写 に関 しては,"・- "か ら (魚の卵 )を連想 した り,"
◎"か ら (ニ ワ トリの
目)を連想するところが,タイ らしくてお もしろい。意外 な動物の意外 な部位 としては,(育
形 )を表すのに,(豚のあご)が用い られていることであった。
お わ
り に
タイ語 においては, どんな動物の どの部位名が,どの ような類似性 に基づいて, どんな分野
に転用 されているのかをみて きた。
まず,登場 して きた動物 は,(ヒル)
,(エ ビ ・カニ ・カブ トガニ )
,(サ ソリ)
,(ア リ ・ハエ
・アブ ・甲虫 ・バ ッタ ・コオロギ )などの ≪昆虫》,(ムカデ ・オオムカデ)
,(ナマズ ・キノポ
リ魚 ・タイワン ドジ ョウ ・カワヘ ビ ・クラホ-魚 ・エイ ・サメ)などの 《魚類》,(カエル )
,
(ヘ ビ ・亀 .ヤモ 1
)・トウツケ一 ・トカゲ ・ワニ )などの 《偶虫類》,(スズメ ・カラス ・ニワ
トリ ・ア ヒル ・ガチ ョウ ・ペ リカン ・オウム ・サ ギ ・クジ ャク ・タカ ・ワシ ・白鳥 )な どの
《鳥類》,(コウモ リ ・モ グラ ・ネズ ミ ・ヤマアラシ ・リス ・カワウソ ・犬 ・猫 ・豚 ・ウサギ ・
猿 ・水牛 1・水牛 2 ・牛 ・鹿 .ヤギ ・ヒツジ ・サイ ・象 )などの ≪晴乳類》であるO
また,架空の動物である (龍 ・竜 ・竜王 )(獅子 ・獅子王 )(ガルーダ)なども登場 し,イ ン
ド文化 と中国文化の影響が うかがわれる。
転用 されている部位名 に関 しては,部位別の ところで述べ た ように, カニの (は さみ )
,エ
ビの (ひげ)
,サ ソリの (局 )
,エ イの (局 )
,クラホ-魚の (鱗 )
,ワニの (局 )
,ペ リカ ンの
(肉垂 )
, クジャクの (尾 )
, タカの (目)
,ウサギの (耳 )
,尾長猿の (尾 )
,鹿の (角 )
,象の
(鼻 )など,その動物 に特徴的な部位名が転用 されていることがわかる。
また,部位名の数か らいえば,(ニ ワ トリ (
1
3))- (象 (
ll
))- (魚 ・亀 ・ネズ ミ ・水牛
1 (7))- (宿 (6))- (馬 ・虎 (5)) - ・と並 んでいるO動物 によって体 の構造 が異
なるので,この順序 をその ままタイ人の生活の密接 さと結 びつけるのは危険であるが,(ニ ワ
トリ)千 (象 )は古来 より生活 に密接 な関わ りをもって きた し,水の生活 とは切 り離せ ないタ
イでは (負 )が比喰 として多用 されるの ももっともなことだ といえる。
分野別 にみた場合 には,≪植物名》への転用が もっとも多かった。東南 アジアには 日本では
想像で きない くらい さまざまな種類の植物があるにちがいない。 とりわけ, タイはタイ航空の
シンボルマークとなっているように (ラン)の宝庫であ り,その種類はおびただ しい。 タイの
人び とは,数多 くの植物 を区別す るため に,植物 の部位 (
葉 や花 や茎 な ど) に特徴 を兄 い出
し,身近な動物 (
部位)名 を付 けることで,区別 し覚えやす くしているのであろう。
転用部位数の もっとも多い (ニワ トリ)の部位名 は,植物,負,人体,文具,工具,記号,
色彩 といろいろな分野 に転用 されている0-万,(象 )の部位名 も,植物,負,負,昆 虫,ヘ
ど,鳥,工具,器物 など多 くの分野 に転用 されている。(象 )については, とりわけ星宿名 に
7つ も用 い られていることが 目立つ。(ニ ワ トリ)は 日常生活 に密接 な関わ りを もってい る
が, タイ人が措 く動物のイメージの中では (象 )のほうが強い ように思われる。
タイ語における動物および動物部位名の比喰的用法
5
9
外界 には,森羅万象 さまざまな事物が存在する。新 しい ものが出現するたびに,命名 してい
たのでは,記号 を考えるのが大変だ し,命名 したところで記号の数がやたらと増 えて,記憶 に
負担がかかる。比境の効用は "わか りやすさ" と記号の節約 にある。このことはつ ぎに示す よ
うに,陸の動物名 をもとにして,水 に住む動物名を表 していることか らもわかる。
[
海のヒル]"
(ナマコ)
pl
i
g
t
ha
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e
:"
(ラッコ)
:"
naa
kt
hal
e
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[
海のカワウソ]"
(シャチ)
:"
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[
海の虎]"
(ビーバー)
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53
knaam
[
水のリス]
"
(アザラシ)
(ジュゴン)
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[
水の猫]
"
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[
水の豚]
"
(カバ )
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[
水のサイ]"
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Ga
j[
バナナ魚]
"
,くヤ リイ カ)は "
mil
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l
da
j[
バナ
タイ語で,くドジ ョウ)は "
ナイカ]
" といい,その細い形状 を,く
植物》の くバナナ)にたとえているO
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n[
銀 刀魚]
" といい,(銀 刀 )にた とえ ら
また,(太 刀魚 )は,タイ語 で は "
ma
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3
khy
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m [
針 とんぼ]
" といい,その細 さは く針 )にた とえら
れ,(糸 とんぼ)は,"
pl
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daaw [
星 の魚]
",(目玉焼 き)は "
kha
j
-daaw [
星 の卵]
" とい
れ る。(ヒ トデ)は "
う。
この ように,≪動物≫か らの転用のみならず,≪
植物》か らの転用,≪器物》や ≪自然物》な
どの 【
無生物】か らの転用の例 もある。
S
.ウルマン (
1
9
6
9:
2
4
5
)はつ ぎのように述べている。
シュベルバーの術語 を使 っていうと,人体は隠暁に関 しては強力な牽引の中心である し,
拡張の中心で もあるo Lか し,一般に言 って,この分野 「
か ら」の隠喉の方が,この分野
「に向かって」の隠喰 よりも遥かにふつ うのようである。
この考えは,人間が外界 を人間中心的に捉 えることが心理的に自然だということを考えれば
妥当性があるといえるだろう。筆者 自身は (頭 ・目 ・口 ・手 ・足 )など,人体の主要部に関 し
ては,≪人体》は外へ向か う拡張の中心 となるが,(耳たぶ ・鼓膜 ・鼻崩 )などの ような細部 に
関 しては,〈
植物》≪器物》など,ほかの分野か ら牽引されることが多い と考えている。
k
l
i
i
p
t
aa [目の花弁]",(耳 たぶ)は "
ba
j
ha
u[
耳の菓]" とい
た とえば,(まぶた)は "
pr
a
t
uuba[目の門]",(網膜 )は "
c
haa
k
い≪
植物》名からの転用である。 また,(瞳孔 )は "
t
aa [目の幕]" といい ≪器物》名からの転用である。このように,≪人体》を中心 に,それぞ
れの分野がお互いに転用 し合って,転用関係はつ ぎの図のようになっていると考 えられる。
今回は ≪動物 (
部位)
》名か らほかの分野-の転用 を考察 したが,≪
植物》名か らの転用,
≪自然物》や ≪器物》などの 【
無生物】名か らの転用 も調べてみるとお もしろい発見があるに
ちがいない。
60
天 理 大 学 学 報
<注 >
(1) タイ語のローマ字表記法は,佐藤 (
1
9
9
7
)で用いた もの と同一である。
(2) 現代 タイ語では,t
aが短 く t
a
p
uuと発音 されるのがふつ うである。
(3) コイ科の淡水魚で自銀色で扇平,やや菱形 に近い。泳 ぎも速 く姿 もよいので観賞用 に飼育す
る人 もある。
(
4) 淡水魚。体長約2
3
c
mo平たい魚で美味であるが,骨が硬 い。水か ら揚 げて もかな り長時間生
きている。
(5) 腰 か ら下 に巻 く布で, ぐる りと腰 を一巻 きし,へその前で結 びを作 り,余 った布の端 を棒状
にね じり,股間を くぐらせ腰の くびれた部分 に差 し込む。
(6) 僧の衣類。 さんえ。 さんね。重衣 (
防寒用の肩かけ)
,上衣,中宿衣 (
スカー ト状の下着)の
3つ をい う。
(7) 適訳がない。冨田 (
1
9
9
7:1
3
9
0
)によれば,この小型植物群 は3
4
科 ,5
1
2
属,約1
7
0種 に及 び
球根のある物 もない物 もある。薬用植物 となる ものが多 く,栽培者が不死身になる もの,消身
の術が使 える もの,水難,火難,剣難か ら免 れる もの,金持 ちになる もの,不老長寿 になる も
の (
科学的根拠はない)か ら観葉植物 まで含 まれていて数種の図鑑が出版 されている。ユ リ科
のアロエ,オ リヅルラン, ヒポクラアテカ科 のラカニシキギ,サ トイモ科の タイワンクワズ イ
モ,ウルシ科のイポモモノキ,キ ン トラノオ科のホザキサルノオなどもこの類 に入れ られてい
る, とのことである。
(8) 1
8-c
aは, タイ語では,交替することが多いが,この場合は,意味分化 をともなっている。
(9) 男性や雄の動物 に用い られる侮蔑的な接頭辞。
(
1
0
) 冨田 (
1
9
9
7:
9
8
)には,シ ョウガ科 の アモ ムム ・キサ ンテ イオイデスで,山地 の湿林 に生
じ,某には強い芳香があ り調味料及び薬剤 にする, とある。
(
l
l
) チ ョ-ティロッ ト教授の語感 による。
<引用文献>
冨 田竹二郎編 1
9
9
5『日タイ辞典JSa
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m ai
.
タイ語 にお け る動 物 お よび動 物 部位 名 の比 倫 的用 法
61
冨 田竹二郎編 1
9
9
7『タイ 目大辞典』 日本 タイ クラブ
松山
納1
9
9
4 『タイ語辞典』大学書林
0
く図 )(
出典 は引用 数順)
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tThi
a
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ur
a
na
t
ha
m n.
a.(
図 1,図 2,図 4,図 5,図 8,図 9,図1
0,図11,図 1
2,図 1
3,図
1
4, 図 1
5,図 1
6, 図 1
8, 図 1
9, 図 2
0, 図2
2, 図2
3, 図2
4, 図 2
5
, 図2
6, 図 31
, 図3
2, 図34, 図
3
5,図3
7,図3
8
)
7,図21
,図2
7
,図2
9,図3
0,図3
3,図3
6)
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2 (図 3,図 6,図 7,図1
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8
6(
図2
8)
<参照文献>
く日本語 )
9
8
0 F世界 の植物 』 (
仝1
2巻)朝 日新 聞社
朝 日新 聞社 1
1
9
7
8『意味 の世界 現代 言語学 か ら視 る』 日本放送 出版協 会
9
9
2『講談社 カラー版 日本語大辞典』講談社
監修 1
9
9
6『動物 の慣用句集 J講談社 イ ンターナ シ ョナル株式会社
郷 司正彦 ジェフ ・ガ リソ ン1
S. ウルマ ン著 池上嘉彦訳 19
6
9 言語 と意味』大修館書店
佐藤博 史 1
9
9
7「シャム語 の身体語 嚢 『南 方文化』 第2
4
輯 ,天理南方文化研 究会
9
8
8 タイの花 鳥風 月』 め こん
レヌ カ一 ・ムシカシン トー ン1
渡辺弘之1
9 『南 の動物誌 』内 田老鶴 圃
池上嘉彦
梅樟忠夫 ・金 田一春彦 ・阪倉篤義 ・日野原重明
8
4
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くタイ語 )
Ka
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タイ英分野別辞典 )
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m Thai(
タイ語辞典 )Ba
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4KanChaiPhas
a2 (タイ語 の用法 2)Ba
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仏暦2
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年学士 院版 国語辞典)Ba
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南 タイ文化 の百科事
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生物界 1植物界 )
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大学版 タイ語辞
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