欧州経済アップデート（2016.4）

欧州経済
2016 年 4 月 21 日
全 13 頁
欧州経済アップデート（2016.4）
経済調査部
研究員新居真紀
アイスランド
スウェーデン
EUROPE
フィンランド
European Union
ユーロ圏加盟国
その他ＥＵ加盟国
ノルウェー
エストニア
ＥＵ加盟候補国
ＥＦＴＡ加盟国
ラトビア
リトアニア
デンマーク
アイルランド
英国
ポーランド
オランダ
ベルギー
ドイツ
ルクセンブルク
チェコ
スロバキア
オーストリア
フランス
スイス
ハンガリー
ルーマニア
スロベニア
クロアチア
イタリア
ポルトガル
モンテネグロ
セルビア
ブルガリア
マケドニア
アルバニア
スペイン
トルコ
ギリシャ
キプロス
マルタ
出所：三角形「白地図専門店」サイトより大和総研作成
株式会社大和総研丸の内オフィス
〒100-6756 東京都千代田区丸の内一丁目 9 番 1 号グラントウキョウノースタワー
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2 / 13
ユーロ圏 GDP

15 年 Q4 の成長率は前期比＋0.3％であったが、加盟国のうちドイツは同＋0.3％、フランス
は同＋0.2％となり、スペインや中東欧諸国の一部が両国を上回る成長率となった

欧州中央銀行（ECB）は 3 月に 16 年通年の成長率予想について＋1.4％と 15 年 12 月時点の
＋1.7％から下方修正した。個人消費が引き続き景気回復を下支えするとしている

16 年 Q1 の成長率（速報値）は 5 月 13 日（金）に発表される予定
実質GDP
％
8
名目GDPに占める割合（％）
6
4
2015
2
民間消費
55.2
0
政府消費
20.9
-2
総固定資本形成
19.8
-4
設備投資
9.2
-6
住宅投資
5.0
-8
前期比年率
その他建設投資
前年同期比
輸出
45.7
輸入
41.3
-10
4.8
-12
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
ユーロ圏の需要項目別GDP成長率（前期比：％）
13Q1
13Q2
13Q3
13Q4
14Q1
14Q2
14Q3
14Q4
15Q1
15Q2
15Q3
15Q4
実質GDP
-0.2
0.4
0.3
0.2
0.2
0.1
0.3
0.4
0.6
0.4
0.3
個人消費
-0.3
0.2
0.3
0.2
0.0
0.2
0.4
0.5
0.5
0.3
0.5
0.3
0.2
政府消費
0.1
0.1
0.2
0.2
0.2
0.2
0.3
0.2
0.5
0.3
0.3
0.6
総固定資本形成
-1.9
0.8
0.9
0.3
0.4
-0.5
0.5
0.5
1.4
0.1
0.4
1.3
設備投資
-1.3
1.0
1.3
1.2
0.4
0.5
1.1
0.6
1.9
1.1
0.8
1.6
住宅投資
-2.3
0.6
0.4
-0.8
0.7
-1.6
0.2
0.4
1.0
-0.5
0.2
0.8
その他建設投資
-2.6
0.6
0.7
-0.4
0.3
-1.1
-0.2
0.3
1.1
-1.4
-0.2
1.4
輸出
0.3
1.3
0.5
1.1
0.8
1.0
1.6
1.2
1.4
1.7
0.2
0.2
輸入
0.2
1.1
1.3
0.5
1.2
1.1
1.5
1.2
2.1
1.0
1.2
0.9
ユーロ圏の需要項目別GDP寄与度（前期比：％）
13Q1
13Q2
13Q3
13Q4
14Q1
14Q2
14Q3
14Q4
15Q1
15Q2
15Q3
15Q4
実質GDP
-0.25
0.40
0.28
0.19
0.23
0.05
0.31
0.36
0.57
0.39
0.30
0.31
個人消費
-0.14
0.10
0.16
0.10
0.01
0.09
0.23
0.30
0.25
0.17
0.28
0.12
政府消費
0.01
0.02
0.04
0.04
0.04
0.04
0.07
0.03
0.10
0.06
0.07
0.12
総固定資本形成
-0.38
0.16
0.18
0.06
0.09
-0.09
0.10
0.09
0.29
0.02
0.09
0.27
設備投資
-0.12
0.10
0.13
0.12
0.04
0.05
0.10
0.06
0.19
0.12
0.08
0.16
住宅投資
-0.12
0.03
0.02
-0.04
0.04
-0.08
0.01
0.02
0.05
-0.03
0.01
0.04
その他建設投資
-0.13
0.03
0.04
-0.02
0.01
-0.06
-0.01
0.02
0.05
-0.07
-0.01
0.07
在庫変動
0.22
0.02
0.23
-0.29
0.25
0.03
-0.20
-0.15
0.18
-0.22
0.26
0.11
輸出
0.12
0.54
0.21
0.49
0.34
0.44
0.71
0.56
0.63
0.77
0.11
0.11
輸入
-0.08
-0.42
-0.52
-0.20
-0.49
-0.45
-0.60
-0.47
-0.87
-0.41
-0.49
-0.40
0.04
0.12
-0.31
0.28
-0.15
-0.01
0.12
0.09
-0.23
0.36
-0.38
-0.29
純輸出
出所：Eurostat、Haver Analytics データより大和総研作成
＊このレポートに掲載しているユーロ圏データに関するおことわり
ユーロ圏とは、EU 加盟国のうち単一通貨ユーロを導入し、金融政策を欧州中央銀行（ECB）に委ねている国々のこと。15 年
1 月にリトアニアが 19 番目の加盟国となった。このレポートに掲載されているユーロ圏のデータは、14 年以前のデータも
すべて 19 カ国ベースである（Eurostat が 19 カ国ベースの遡及データを公表）。
3 / 13
英国 GDP

15 年 Q4 の成長率（3 次推計）は前期比＋0.6％と 2 次推計の同＋0.5％から上方修正された

需要項目のうち、総固定資本形成が前期比－0.1％から同－1.1％に大きく下方修正されたも
のの、純輸出のマイナス寄与度が同－0.43％pt から同－0.28％pt に縮小した

15 年通年の成長率は＋2.3％と 0.1％pt 上方修正された
％
実質GDP
8
名目GDPに占める割合（％）
6
4
2015
2
0
民間消費
64.9
政府消費
19.4
-2
総固定資本形成
17.3
-4
政府部門
-6
-8
2.7
企業部門
9.7
前期比年率
民間住宅投資
3.4
前年同期比
輸出
27.4
輸入
29.4
-10
-12
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
英国の需要項目別GDP成長率（前期比：％）
13Q1
13Q2
13Q3
13Q4
14Q1
14Q2
14Q3
14Q4
15Q1
15Q2
15Q3
15Q4
実質GDP
0.7
0.6
0.9
0.6
0.6
0.8
0.7
0.7
0.5
0.6
0.4
0.6
個人消費
0.5
0.1
0.9
0.7
0.5
0.8
0.5
0.5
0.8
0.8
0.5
0.6
政府消費
-0.7
0.8
0.6
0.2
1.1
0.8
0.3
-0.3
0.4
0.7
0.7
0.3
総固定資本形成
-0.5
1.9
3.0
2.1
0.6
2.6
1.8
0.1
1.5
1.3
0.4
-1.1
政府部門
0.3
-4.9
6.8
-1.0
9.4
-11.4
7.8
2.3
1.1
-2.6
-0.3
-3.5
企業部門
0.5
1.8
1.8
2.6
-3.4
6.6
0.0
-0.1
2.9
0.7
1.3
-2.0
民間住宅投資
0.1
7.9
1.6
1.0
4.7
1.8
3.7
-0.5
-0.1
4.0
-2.3
1.2
輸出
1.9
3.3
-0.8
-2.9
0.9
1.2
0.4
3.8
-0.1
2.8
-0.5
0.1
輸入
-0.7
3.3
0.1
1.8
-1.1
-0.5
2.0
2.8
3.5
-2.5
2.9
0.9
英国の需要項目別GDP寄与度（前期比：％）
13Q1
13Q2
13Q3
13Q4
14Q1
14Q2
14Q3
14Q4
15Q1
15Q2
15Q3
15Q4
実質GDP
0.66
0.59
0.92
0.64
0.64
0.80
0.66
0.67
0.46
0.60
0.45
0.59
個人消費
0.30
0.05
0.55
0.46
0.34
0.50
0.33
0.34
0.54
0.52
0.31
0.39
政府消費
-0.14
0.17
0.12
0.05
0.23
0.16
0.05
-0.07
0.08
0.15
0.14
0.06
総固定資本形成
-0.08
0.30
0.49
0.35
0.10
0.44
0.31
0.02
0.26
0.23
0.06
-0.19
政府部門
0.01
-0.13
0.17
-0.03
0.24
-0.32
0.19
0.06
0.03
-0.07
-0.01
-0.09
企業部門
0.04
0.16
0.17
0.25
-0.32
0.60
0.00
-0.01
0.28
0.07
0.13
-0.19
民間住宅投資
0.00
0.24
0.05
0.03
0.15
0.06
0.12
-0.02
0.00
0.14
-0.08
0.04
-1.03
0.15
0.05
1.22
-0.70
-0.81
0.51
0.22
0.70
-2.04
0.89
0.43
輸出
0.56
0.97
-0.24
-0.86
0.27
0.35
0.12
1.09
-0.04
0.82
-0.15
0.02
輸入
0.22
-1.05
-0.04
-0.57
0.37
0.16
-0.64
-0.91
-1.14
0.85
-0.95
-0.30
純輸出
0.79
-0.08
-0.28
-1.43
0.64
0.51
-0.52
0.18
-1.18
1.67
-1.09
-0.28
在庫変動
出所：英国統計局、Haver Analytics データより大和総研作成
4 / 13
ユーロ圏生産

2 月の鉱工業生産は前月比－0.8％と 15 年 1 月以来の減少幅となり、前年比も＋0.8％と前
月から伸びが鈍化した

3 月の鉱工業セクター景況感は 85 年以降の長期平均を上回っているものの、3 カ月連続で悪
化した。構成項目のうち、在庫判断が悪化した

16 年 Q1 の製造業稼働率は 2 期連続で長期平均を上回り、緩やかながら上昇している
％
3
％
4
8
2
3
4
1
2
0
0
1
-4
-1
0
-8
-2
-1
-12
-3
-2
-4
-3
-5
-4
-6
-5
％
12
鉱工業生産
-16
前月比（右軸）
前年比（左軸）
-20
-24
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
前期比
前年比
07
鉱工業セクター景況感
％
30
労働生産性
08
09
10
11
12
13
14
15
16
製造業稼働率
％
90
長期平均（85-16年）
20
85
10
0
80
-10
75
-20
-30
70
景況感指数
3カ月後の生産見通し
-40
-50
07
08
09
10
11
12
13
14
鉱工業セクター景況感
％
20
15
65
16
07
％
-10
08
09
10
11
12
13
14
15
16
鉱工業セクター景況感
％
30
20
0
0
-20
10
-40
20
-60
30
受注残判断（左軸）
輸出向け受注残判断（左軸）
在庫判断（右軸）
40
12
13 14 15
16
10
0
-10
-20
-30
-80
07
08
09
10
11
今後3カ月の販売価格見通し
-40
今後3カ月の雇用見通し
-50
07
08
09
10
11
注：鉱工業セクター景況感の在庫判断は逆目盛（数値が小さいほど、景況感としては良好）
出所：Eurostat、ECB、欧州委員会データより大和総研作成
12
13
14
15
16
5 / 13
英国生産

2 月の鉱工業生産は前月比－0.3％、前年比－0.5％といずれも減少した

3 月の鉱工業セクター景況感は前月から改善した。受注残判断、在庫判断、生産見通しの全
ての構成項目で改善がみられた

3 月の鉱工業セクターの輸出向け受注残と販売価格見通しは揃って改善したものの、いずれ
も 85 年以降の長期平均を下回ったままである
％
6
％
3
鉱工業生産
4
2
2
1
0
0
-2
-1
-4
-2
-6
-3
-8
-4
労働生産性
％
6
4
2
0
前月比（右軸）
前年比（左軸）
-10
07
08
09
10
11
12
13
14
15
前年比
-6
16
07
鉱工業セクター景況感
％
40
前期比
-4
-5
-6
-12
-2
08
09
10
11
12
13
14
15
16
15
16
製造業稼働率
％
90
30
85
20
10
80
0
-10
75
-20
-30
長期平均（85-16年）
-40
70
景況感指数
3カ月後の生産見通し
-50
65
-60
07
08
09
10
11
12
13
鉱工業セクター景況感
14
15
07
16
％
-20
％
-10
40
0
20
-20
10
0
-40
20
-20
-60
30
-40
-80
受注残判断（左軸）
40
輸出向け受注残判断（左軸）
在庫判断（右軸）
50
12
13 14 15
16
-60
％
40
20
0
-100
07
08
09
10
11
08
09
10
11
12
13
14
鉱工業セクター景況感
60
今後3カ月の販売価格見通し
今後3カ月の雇用見通し
-80
07
08
09
10
11
注：鉱工業セクター景況感の在庫判断は逆目盛（数値が小さいほど、景況感としては良好）
出所：英国統計局、Eurostat、欧州委員会データより大和総研作成
12
13
14
15
16
6 / 13
ユーロ圏消費

3 月の消費者マインドは 85 年以降の長期平均を上回る水準を維持しているものの、3 カ月連
続で悪化

2 月の小売売上高は前年比＋2.4％と前月から小幅に加速した

3 月の新車登録台数は前年比＋5.8％と前月の伸びから大きく鈍化した
％
3
消費者マインド
％
0
個人消費
-5
2
-10
-15
1
-20
0
-25
-30
-1
前期比
前年比
-2
07
08
09
10
11
12
13
14
15
-40
16
07
小売売上高
前年比％
6
長期平均（85-16年）
-35
08
09
10
11
12
13
14
15
16
消費者マインドの構成項目(1)：
景気と所得の見通し
％
10
0
4
-10
2
-20
0
-30
-2
-40
-4
-50
-6
-60
今後12カ月の景気見通し
今後12カ月の家計所得見通し
07
08
09
10
11
12
13
14
15
新車登録台数
％
40
07
16
万台
160
08
09
10
11
12
13
14
15
16
消費者マインドの構成項目(2)：
失業と貯蓄の見通し
％
5
％
-20
登録台数（右軸）
30
-10
140
前年比（左軸）
0
20
120
10
100
0
80
-10
60
-20
40
0
10
-5
20
30
-10
40
50
-15
-30
20
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
60
今後12カ月の貯蓄見込み（左軸）
今後12カ月の失業懸念（右軸）
-20
07
08
09
10
11
12
13
14
15
70
80
16
注：消費者マインドの構成項目は「大いに良くなる（増加する）」、「良くなる」、「変わらない」、「悪くなる」、「大
いに悪くなる（減少する）」の 5 つの選択肢から選ばれた回答を加重平均したもの。失業懸念のみ逆目盛（数値が小さ
いほど、景況感としては良好）
出所：Eurostat、欧州委員会、ACEA データより大和総研作成
7 / 13
英国消費

3 月の消費者マインドは 3 カ月連続で悪化している

直近 3 カ月間の構成項目の動きをみると、景気見通し及び失業懸念の悪化が目立つ

3 月の新車登録台数は前年比＋5.3％と前月の伸びから鈍化した
％
6
消費者マインド
％
10
個人消費
5
4
0
-5
2
-10
-15
0
-20
-2
-25
-30
前期比
前年比
-4
-6
07
08
09
10
11
12
13
14
15
-40
16
07
小売売上高
前年比％
8
長期平均（85-16年）
-35
08
09
10
11
12
13
14
15
16
消費者マインドの構成項目(1)：
景気と所得の見通し
％
20
10
6
0
-10
4
-20
2
-30
0
-40
-50
-2
今後12カ月の景気見通し
-60
-4
今後12カ月の家計所得見通し
-70
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
新車登録台数
％
80
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
消費者マインドの構成項目(2)：
失業と貯蓄の見通し
万台
70
％
30
60
20
-40
10
-20
％
-60
登録台数（右軸）
60
前年比（左軸）
40
50
20
40
0
30
-20
20
-40
10
-40
0
-50
0
-60
07
08
09
10
11
12
13
14
15
0
-10
20
-20
40
-30
60
16
今後12カ月の貯蓄見込み（左軸）
今後12カ月の失業懸念（右軸）
07
08
09
10
11
12
13
14
15
80
100
16
注：消費者マインドの構成項目は「大いに良くなる（増加する）」、「良くなる」、「変わらない」、「悪くなる」、「大
いに悪くなる（減少する）」の 5 つの選択肢から選ばれた回答を加重平均したもの。失業懸念のみ逆目盛（数値が小さ
いほど、景況感としては良好）
出所：英国統計局、欧州委員会、ACEA データより大和総研作成
8 / 13
ユーロ圏雇用・所得

2 月の失業者数は前月から 3.9 万人減少し、失業率は 10.3％と一段と低下した

15 年 Q4 の可処分所得、給与所得、個人消費支出の伸びは揃って小幅に加速した

15 年 Q4 の貯蓄率は 12.7％と前の期からやや上昇した
前月差
万人
80
失業者と失業率
％
13
60
12
40
11
20
10
0
9
家計の可処分所得と消費
前年比％
8
可処分所得
給与所得
個人消費支出
6
4
2
-20
8
失業者数増減（左軸）
失業率（右軸）
-40
07
08
09
10
11
12
13
14
7
15
-2
07
16
雇用者数
万人
100
0
百万人
155
08
09
10
11
12
13
14
15
16
13
14
15
16
13
14
15
16
時間当たり賃金上昇率
前年比％
5
153
50
151
4
149
147
0
3
145
143
-50
2
141
-100
139
前期比増減（左軸）
雇用者数（右軸）
137
135
-150
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
欠員率
％
5
1
0
07
08
09
10
4
12
貯蓄率
％
15
ユーロ圏
ドイツ
スペイン
11
14
3
13
2
12
1
0
11
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
07
08
09
10
11
12
注：欠員率（Job Vacancy Rate）＝Number of job vacancies / (Number of occupied posts + Number of job vacancies)
* 100
出所：Eurostat、Haver Analytics、ECB データより大和総研作成
9 / 13
英国雇用・所得

15 年 12 月－16 年 2 月の失業率の平均は 5.1％と、4 カ月にわたって 05 年年末以来の低水準
が続いている

一方、3 月の失業保険申請者数は前月から 7,000 人増え、7 カ月ぶりの増加となった

2 月の賃金上昇率（ボーナス込み）は前年比＋1.1％と、14 年 8 月以来の低い伸びとなった
前月差
万人
15
失業保険申請者数と失業率
％
9
10
8
5
7
0
6
-5
5
家計の可処分所得と消費
前年比％
10
可処分所得
給与所得
個人消費支出
8
6
4
2
-10
失業保険申請者数増減（左軸）
0
4
-2
3
-4
失業率（3カ月平均、右軸）
-15
07
08
09
10
11
12
13
14
15
雇用者数
千人
200
百万人
32
前月比増減（左軸）
雇用者数（右軸）
150
07
16
31
08
09
10
11
12
13
14
15
16
賃金上昇率（ボーナス込み）
前年比％
10
8
6
100
30
50
29
2
0
28
0
-50
27
-100
26
4
-2
-4
-150
25
07
08
09
10
11
12
13
14
15
07
製造業
％
13
建設業
12
流通・小売
4
-8
16
欠員率
％
5
-6
08
09
10
11
12
13
14
15
16
貯蓄率
11
金融・サービス
10
公共部門
3
9
8
2
7
6
1
5
4
0
3
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
注：欠員率（Job Vacancy Rate）＝Number of job vacancies / (Number of occupied posts + Number of job vacancies)
* 100
出所：Eurostat、Haver Analytics、英国統計局データより大和総研作成
10 / 13
ユーロ圏物価

3 月の消費者物価（HICP）上昇率は前年比 0.0％と、マイナス圏を脱した

特にサービス価格の上昇率が同＋1.4％と大きく寄与した

一方、原油価格（北海ブレント）は下落基調が続いてきたが、3 月は 1 バレルあたり 38.2
ドルと 2 カ月連続で上昇した
消費者物価上昇率
前年比％
5
消費者物価（HICP）
コア物価
4
ECBの金融政策の目安
生産者物価（除エネルギー）
前年比％
10
生産者物価
資本財
中間財
8
6
4
3
2
2
0
-2
1
-4
0
-6
-8
-1
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
-10
注：コア物価は、食品、アルコール、たばこ、エネルギーを除く
消費者物価内訳
前年比％
6
08
09
10
財価格
サービス価格
4
11
12
13
14
15
16
13
14
15
16
14
15
16
輸入物価
前年比％
20
HICP
5
07
15
10
3
5
2
0
1
-5
0
-10
-1
-15
-2
-3
-20
07
08
09
10
11
12
13
14
15
ユーロの名目実効為替レート
99Q1=100
115
07
16
08
09
120
105
100
100
80
95
60
90
40
85
11
12
原油価格（北海ブレント）
$/bbl
140
110
10
20
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
出所：Eurostat、ECB、Haver Analytics データより大和総研作成
07
08
09
10
11
12
13
11 / 13
英国物価

3 月の消費者物価（HICP）上昇率は前年比＋0.5％、コア物価上昇率も同＋1.5％といずれも
前月から上昇ペースが加速した

特に、航空運賃と衣料品価格の上昇が消費者物価の上昇に寄与した

ポンドの名目実効為替レートが 12 月以降下落していることが、輸入物価上昇率の下落幅を
縮小させているとみられる
消費者物価上昇率
前年比％
7
6
生産者物価
前年比％
40
消費者物価（HICP）
コア物価
BOEのインフレターゲット
PPI（販売価格）
PPI（仕入価格）
30
5
20
4
3
10
2
0
1
0
-10
-1
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
注：コア物価は、食品、アルコール、たばこ、エネルギーを除く
消費者物価内訳
前年比％
6
HICP
財価格
サービス価格
5
-20
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
13
14
15
16
輸入物価
前年比％
20
15
4
10
3
2
5
1
0
0
-5
-1
-10
-2
-3
-15
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
15
16
ポンドの名目実効為替レート
2005=100
110
105
100
95
90
85
80
75
70
07
08
09
10
11
12
13
14
出所：Eurostat、英国統計局データより大和総研作成
07
08
09
10
11
12
12 / 13
ユーロ圏国際収支

2 月の輸出は前年比＋1.3％、輸入も同＋2.1％と共に 2 カ月ぶりに増加に転じた

2 月の輸出を国別にみると、米国向けが 2 カ月連続の減少、一方中国向けは 3 カ月ぶりに増
加に転じた

2 月の外国人投資家によるユーロ圏への証券投資をみると、株式投資が 2 カ月ぶりに買い越
しに転じた一方、債券投資は売り越し額が前月から拡大した
輸出入
前年比％
40
輸出と受注
前年比％
40
％
20
輸出
10
30
輸入
30
0
20
20
-10
10
-20
0
-30
-10
-40
10
0
-10
-50
-20
-20
-30
-60
輸出（左軸）
輸出向け受注残判断
-30
-70
-40
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
輸出動向：対先進国
前年比％
50
日本
30
英国
08
09
10
11
12
13
14
15
16
輸出動向：対エマージング
前年比％
80
米国
40
-80
07
中国
東欧
60
ロシア
40
20
10
20
0
0
-10
-20
-20
-40
-30
-60
-40
07
08
09
10
11
12
13
14
15
07
16
経常収支
08
09
10
12
13
14
15
外国からの対ユーロ圏証券投資
10億ユーロ
120
株式投資
40
100
債券投資
30
80
10億ユーロ
50
11
16
買い越し
60
20
40
10
20
0
0
-10
-20
-20
-40
-30
-60
-40
-80
07
08
09
10
11
12
13
14
出所：Eurostat、ECB データより大和総研作成
15
16
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
13 / 13
英国国際収支

2 月の輸出は前年比－0.8％と前月から減少幅は縮小したものの、15 年 9 月以来前年割れが
続いている

このうち、米国、EU、日本向けの輸出が揃って増加に転じたが、中国向けは 2 カ月ぶりの減
少となった

2 月の輸入は前年比＋2.1％と 4 カ月ぶりに増加した
輸出入
前年比％
50
輸出と受注
前年比％
50
輸出
40
40
輸入
30
30
20
20
10
10
0
0
-10
-10
-20
-20
％
50
輸出（左軸）
輸出向け受注残判断
30
10
-10
-30
-50
-70
-30
-30
07
08
09
10
11
12
13
14
15
輸出動向：対先進国
前年比％
80
60
07
16
米国
前年比％
150
日本
125
ＥＵ
08
09
10
11
12
13
14
15
輸出動向：対エマージング
中国
東欧
ロシア
100
40
16
75
50
20
25
0
0
-25
-20
-50
-40
-75
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
経常収支
10億ポンド
0
07
08
09
10
11
12
13
15
16
外国からの対英証券投資
10億ポンド
120
株式投資
債券投資
100
-5
14
買い越し
80
-10
60
-15
40
20
-20
0
-20
-25
-40
-30
-60
-35
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
-80
07
出所：Eurostat、Haver Analytics、英国統計局データより大和総研作成
08
09
10
11
12
13
14
15
16

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