仕様書2【平成29年度事業】(PDF 151KB)

29年度実施
仕
名
様
書
Ⅱ
1
件
渋谷区業務継続計画等策定業務委託
2
履行場所
渋谷区危機管理対策部防災課及び渋谷区危機管理対策部防災課が指定する場所
3
履行期間
平成29年4月1日から平成30年3月31日まで
4
目
的
(1)業務継続計画の策定について
地震等による大規模災害が発生した場合には、区は、災害応急対策や災害からの復旧・復興対策の
主体として重要な役割を担うことになるとともに、災害時であっても継続して行わなければならない
通常業務を抱えている。しかし、大規模災害発生時には区役所自体が被災して行政機能が低下し、住
民生活や社会経済活動に重大な影響が生じる事態も想定される。このような非常事態であっても、本
区が自らの責務を果たしていくためには、行政機能の継続性の確保が喫緊の課題となっている。
このような背景を踏まえ、大規模災害発生時に利用できる資源が制約を受ける状況を想定し、応急
業務(災害応急対策業務や早期実施の優先度が高い災害復旧・復興業務等をいう。)及び業務継続の
優先度の高い通常業務(以下「非常時優先業務」という。
)を特定しておくとともに、業務執行体制
や対応手順、非常時優先業務の継続に必要な資源の確保・配分等についてあらかじめ定めておくこと
により、大規模災害発生時にも適切に業務を執行できるようにすることを目的とし、「渋谷区業務継
続計画」(以下「業務継続計画」という。)を策定する。
(2)職員行動マニュアルの策定について
災害発生時に各職員がとるべき初動対応を明確にしておくとともに、地域防災計画、業務継続計画、
受援計画に基づく具体的な業務執行体制や対応手順、帳票類等をあらかじめ整備しておくことにより、
災害発生時に職員一人ひとりが迅速かつ適切に初動対応を行い、非常時優先業務を適切に実施できる
ようにすることを目的とし、
「渋谷区災害時職員行動マニュアル」
(以下「職員行動マニュアル」とい
う。)を策定する。
(3)受援計画の策定について
大規模災害発生時には、区内の甚大な被害に加え区役所自体の被災により、区単独の行政機能だけ
では非常時優先業務を実施できない事態も想定される。
このような背景を踏まえ、他自治体、協定締結団体、NPO、ボランティア、企業等から応援を受
け入れて実施すべき業務を特定しておくとともに、応援の受入体制や対応手順等についてあらかじめ
定めておくことにより、大規模災害発生時に多方面からの応援を最大限生かすことができるようにす
ることを目的とし、「渋谷区災害受援計画」(以下「受援計画」という。
)を策定する。
(4)地域防災計画の修正について
災害対策基本法に基づき、渋谷区防災会議が作成する「渋谷区地域防災計画」は、渋谷区、東京都、
指定地方行政機関、指定公共機関及び指定地方公共機関等の防災機関が、その有する全機能を有効に
発揮して、渋谷区の地域における災害に係る災害予防、災害応急対策及び災害復旧・復興対策を実施
することにより、渋谷区の地域並びに住民の生命、身体及び財産を災害から保護し、「災害に強い渋
谷のまちづくり」を実現することを目的としている。
今回の修正は、現計画(平成 25 年修正)を最新の関係法令・計画等と整合させること、現計画の
課題に対する解決策を反映すること、本計画の修正と並行して整備する業務継続計画・職員行動マニ
ュアル・受援計画と相互に整合性を確保すること等により、実効性の向上を図ることを目的とし、平
成 30 年度に完了させるものである。
5
実施項目
(1)業務継続計画の策定
①業務継続計画(素案)の作成
前年度に実施した調査結果を集計・分析し、「対象とする組織・時間(業務)の範囲」を定め、
目標復旧時間、人員体制の確保、意思決定手順、権限代行、物資等の資源の確保等に関して、各業
務の具体的な対応策を整理する。また、業務継続計画の発動基準(発動要件や発動の流れ、解除等)
についても具体的な手順を定める。
②業務継続体制の検討
大規模災害発生時に利用できる資源が制約を受ける中でも非常時優先業務を実施できるよう、地
域防災計画、職員行動マニュアル、受援計画との整合性に留意し、業務継続体制を検討する。
③業務継続計画及び概要版の作成
前年度及び本年度の検討結果に基づき、業務継続計画の本編及び概要版を作成する。
④成果物
ア
業務継続計画
本編
イ
業務継続計画
概要版
ウ
電子ファイル
50 部(A4版、2穴リングファイル製本、くるみ製本不要)
100 部(A3見開き)
1 式(CD-R)
※印刷用データ含む
※電子ファイルは、Microsoft-Word 形式又は Microsoft-Excel 形式とする。
(2)職員行動マニュアルの作成
①様式・体裁の検討
地域防災計画及び業務継続計画に基づく職員行動マニュアルとして必要な構成要素や全体構成
等を立案し、マニュアルや帳票類等の様式を作成する。
②動員配備体制の検討
最新の庁内機構や震災対策総合条例等の関連法規の整合により、職員の初動、動員体制について
詳細に検討する。
③職員行動マニュアルの作成
前年度及び本年度の検討結果に基づき、災対本部運営や災対各部の非常時優先業務について、取
り組むべき順番、具体的内容、活動場所、必要人員、資器材、連携項目、関係連絡先等の事項につ
いて時系列に整理し、職員行動マニュアルの取りまとめを行う。
④検索用データベースの作成
組織、業務、対策、情報、資源管理等の事柄から必要事項を抽出できる検索機能を有するデータ
ベースを作成、提供すること。EXCEL もしくは WORD 形式とし、区の職員が特別な研修等を受
ける必要なく利用可能なデータベースとすること。
受託者は区に対し、機能性に不足や要改良事項等がある場合は、区との協議の下、機能の追加・
改善を行うものとする。
⑤成果物
ア 職員行動マニュアル
イ
検索用データベース
ウ 電子ファイル一式
50 部(A4版、2穴リングファイル製本、くるみ製本不要)
1式
1 式(CD-R)
※印刷用データ含む
※検索用データベース並びに電子ファイルは、Microsoft-Word 形式又は Microsoft-Excel 形
式とする。
(3)受援計画の作成
①受援関連業務の整理
発災後1ヶ月程度を対象期間として、収集・整理した資料に基づき、区の非常時優先業務の中か
ら選定することを基本として受援対象業務を特定する。
②受援体制の検討
大規模災害発生時に利用できる資源が制約を受ける中でも非常時優先業務を実施できるよう、
地域防災計画、業務継続計画、職員行動マニュアルとの整合性に留意し、受援体制を検討する。
③受援計画の作成
前年度及び本年度の検討結果に基づき、受援計画を作成する。各業務の内容、担当班、必要人
員・関係する機関等を含め、受援業務の一覧表も整備する。
また、受援対象業務に、発生時期、応援要請、応援受入、応援終了等の手順、役割分担、確認事
項などを具体的に定めた業務処理手順を作成する。
④成果物
ア 受援計画
50 部(A4版、2穴リングファイル製本、くるみ製本不要)
イ
50 部(A4版、2穴リングファイル製本、くるみ製本不要)
業務処理手順
ウ 電子ファイル一式
1 式(CD-R)
※印刷用データ含む
※電子ファイルは、Microsoft-Word 形式又は Microsoft-Excel 形式とする。
(4)地域防災計画修正支援
地域防災計画の修正支援として、以下の業務を行う。
①計画準備
地域防災計画を修正するにあたり、本仕様書に基づき、実施計画書、工程表を作成する。
②資料収集・整理
既存の基礎資料ほか、国及び東京都が被害想定に用いた基礎資料などの資料収集を行い、分析す
るものとする。また、東日本大震災や高い確率で予想されている首都直下型地震及び昨今の局地的
災害における被害規模などの資料を収集し、被害規模想定など渋谷区地域防災計画に反映すべき視
点から整理を行う。
③現行防災計画の検証
現行計画に基づく庁内の防災体制、災害情報の受発信体制、避難・救援体制等を検証し、未整備
時事項や今後、改定する計画における優先すべき事項の確認を行う。また、法令、業務継続計画や
マニュアル等に基づく修正点を整理し、計画の方向性を整理する。
④地域防災計画修正方針の立案
上記を踏まえ、本区の災害対策に係る課題を整理し、地域防災計画の修正方針を立案する。
⑤成果物
ア
地域防災計画修正の基本方針(案)
1式
イ
各種会議録
1式
ウ 電子ファイル一式
1式(CD-R)
※電子ファイルは、Microsoft-Word 形式又は Microsoft-Excel 形式とする。
(5)各種会議、事務局の運営支援
事務局との打ち合わせや全体説明会等に際して必要となる会議資料の作成や議事録等の結果資料
の取りまとめの他、事前の打合せ、会議での資料説明等の進行補助、課題の立案と意見整理等を担当
する。
会議体
内容
回数等
資料数
全体説明会
管理職・一般職への説明、調査依頼
1回程度
100部
テーマ別部会
業務継続計画、職員行動マニュアル策
5回程度
各30部
定のための所管担当者との協議
※受託者と調整のうえ、内容及び回数は変更する場合がある
また、区の防災会議、庁内検討会(区管理者)等に同席し、オブザーバーとして助言等を行うこと。
(6)各種計画策定に係る留意事項
①庁舎移転
区では、現在、総合庁舎を立て替えており、平成30年度の新庁舎開庁までは仮庁舎に区役所機
能がある。このため、区を取り巻く今後の状況変化を踏まえたうえで各種計画を策定すること。
②計画の更新
今後、組織や分掌事務の変更、対策の推進状況や関連計画の修正等に対応し、区職員が利用・更
新できるよう使いやすさ・分かりやすさ等に十分配慮した計画とすること。
②成果物
本業務委託に係る各種成果品の管理及び権利の帰属はホームページ掲載も含め全て委託者のも
のとし、委託者が承諾した場合を除き受託者は成果品を公表してはならない。
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個人情報の保護
(1)受託者は、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)及び渋谷区個人情報保護条
例(平成元年渋谷区条例第40号)の規定を遵守し、個人情報の漏えい、滅失、改ざん及びき損の
防止その他の個人情報の適切な管理のために必要な措置を講じなければならない。
(2)受託者又はこの契約による業務(以下「本業務」という。)の全部若しくは一部に従事している
者若しくは従事していた者は、本業務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は不
当な目的に使用してはならない。
(3)受託者は、本業務を実施するに当たっての個人情報の取扱いについては、別記「個人情報の保護
及び管理に関する特記事項」を遵守しなければならない。
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その他
(1)受託者は、業務上知り得た情報を他に漏らしてはならない。
(2)受託者は本業務の全部又は一部の処理を第三者に再委託してはならない、ただし、あらかじめ委
託者の承諾を得た場合はこの限りではない。
(3)受託者は、業務を円滑に遂行するために逐次担当部局と連絡調整を行わなければならない。
(4)受託者は、成果品に第三者が権利を有する文書等を使用する場合には、受託者の負担により受託
者と当該第三者との間でライセンス契約の締結等必要な措置を講じるものとする。
(5)受託者は、著作権等の法的保護に値するとされている第三者の権利・利益の対象となっている文
章、素材、履行方法等を使用するときは、その使用に関する一切の責任を負わなければならない。
(6)受託者は、成果品に対し第三者からの権利の主張、損害賠償請求等が生じたときは、本区に帰す
べき理由による場合を除き、受託者の責任と負担によりこれを処理解決するとともに、本区に損害
が生じた場合にはその損害を賠償しなければならない。
(7)本業務で得られた成果品の著作権は、ホームページへの掲載を含め、本区に帰属する。
(8)業務に必要な経費はすべて契約金額に含まれるものとする。
(9)その他、本仕様書に定めのない事項及び本仕様書に疑義が生じた場合は、別途協議する。