意思疎通支援者の養成研修関係等

障害者差別解消法の施行に向けた事例の情報共有について(意思疎通支援者の養成研修関係等)
平成28年3月28日時点
整理
番号
分類
盲
そ
視 聴
肢
ろ
の
覚 覚
体
う
他
①障害当事者から配慮を
求められた内容
②相談内容に対する対応
③今後、同様の事例が発生
した場合の対応方針
1
養成研修 ○
・事前に準備できるものは対応。
養成研修会で使用するテキスト ・その場での即対応は難しく、対
当事者に事前確認をし、できる
の点字の資料。または、音声版 応できないケースもあった。墨字
限りの対応をする。
の資料の準備。
のテキストで通訳を介して、確認
してもらう。
2
養成研修 ○
視野狭窄の方から、手話通訳者
試験のルールはあるが、本人の
養成を受けるための受講資格試 席を本人の希望に沿って考慮し 意向が当然の物で有る限りは、
験を受験する時に、席の配慮を た。
意向に添うようにできるだけ柔軟
求められた。
に対応していく。
3
養成研修 ○
弱視の方から、手話通訳者養成
試験のルールはあるが、本人の
を受けるための受講資格試験を
意向が当然の物で有る限りは、
拡大文字の印刷物を準備した。
受験する時に、拡大文字の配慮
意向に添うようにできるだけ柔軟
を求められた。
に対応していく。
4
「意思疎通支援者を行う者の養
成研修事業」の実施当たっては、
情報保障(手話通訳者、要約筆
記者等の配置)を行い、必要に
応じて資料の点訳や拡大文字に
するなどの配慮を行っている。ま
た、席の配置等も希望に応じて
対応している。事前に主催側か
ら考えられる配慮を行っているた
め、現時点で、配慮がなく申し出
のあった事例はない。
養成研修 ○
5
養成研修
○
・スピーカーの音量を上げる。
・スピーカーの向きや位置を聞こ
マイクのスピーカーの音が聞こえ
えやすい方向に調整する。
②の対応をする。
にくい。
・可能な範囲で、聞こえる場所に
席を設置する。
6
養成研修
○
ろう者が養成研修会を受講する 事前に手話通訳を依頼する。(当
②の対応をする。
ための手話通訳の依頼。
団体負担)
○
当事者と求められた配慮につい
て相談のうえ以下のように対応
した。
・まずは、受講申込段階で配慮
希望の有無、また配慮を希望す
・講師、他受講者への周知
る場合の具体的希望配慮を確
【点訳奉仕員指導者養成講習会 ・講義中のマイク使用
認。
の受講者】
※ 個人個人の聞き取りやす ・配布資料の見直し
・片耳難聴のため講義内容等が い声の高低や話し方などもあり
※ 項目のみの列挙レジュメを
聞き取りにくい。
マイクを使用するだけでは解決 避け講義と同内容をレジュメとし
できなかった。
て作成。(講師への依頼も含む)
・講義内容録音物の配布
・マイク使用の場合は磁気ルー
※ 録音物の音質が聞き取り プの使用等を検討
にくいとの申し出があり中止し
た。
○
【手話通訳者等養成講習会の受
講時】
・補聴器装着の受講生から受講
中、聞き取り表現をする際、カ
セットデッキから出る音声だと聞
き取りづらいので生声で読んで
欲しいと求められた。
他の受講生はテープの声で十分
聞き取りができていた。
7
8
養成研修
養成研修
④その他
・当事者と求められた配慮につ
いて相談のうえ以下のように対
応した。
・そのクラスだけ講師助手が文
章を読み上げた。
1
・聴覚障害の状況は個別に異な
る。当事者の状況と求められる
配慮により、当事者と相談のうえ
個別に対応する。
話者の話を直接聞き取れること
で、話の内容が理解しやすい
が、上記の対応が難しい場合
は、通訳者を介する。
・視覚障害者の当事者団体とし
て点訳・音訳の人材養成に経験
が深かったが、聴覚障害者への
対応についての経験が不足して
いた。
・講習会参加者の高齢化等によ
り聴き取りが困難な方が増える
ことが今後も予想される。
・受講にあたり、要約筆記・手話
が必要という申し出はなかった。
・また、リアルタイムでの会話等
が聴き取りたいという申し出でマ
イク等も使用したが、磁気ループ
を活用していなかったので次回
以降の検討とする。
整理
番号
分類
盲
そ
視 聴
肢
ろ
の
覚 覚
体
う
他
①障害当事者から配慮を
求められた内容
②相談内容に対する対応
③今後、同様の事例が発生
した場合の対応方針
9
養成研修
○
全講義に関しては手話通訳者(2
名)を設置。
盲ろう者通訳介助者養成研修に
講義内容により受講生同志での
おいて、聴覚障害者(受講生)へ
平成27年度と同様の対応で行う
ペアが必要となることがあり、そ
の意思疎通に対する配慮を行っ
予定。
の際には手話でのコミュニケー
て欲しいとの事。
ションが可能な受講生とのペア
作りに考慮。
10
養成研修
○
軽度の難聴者が、手話通訳者養
成を受けるための受講資格試験
を受験する時に、席の配慮や、
スピーカーの配慮を求められた。
○
研修委託事業者と協議の上、手
盲ろう者通訳介助員養成研修に
ろう者の継続的な受講が見込ま
話通訳者を配置することとした。
ついて、ろう者である受講者か
れる状況にはないため、その都
(同事業者が通訳介助員の派遣
ら、講義に係る情報保障(手話通
度研修委託事業者と協議し、配
事業も受託しており、派遣事業
訳者の配置)を求められた。
置の可否を検討する。
費から費用を捻出した。)
11
養成研修
席を本人の希望に沿って考慮し
対応した。スピーカーの音量も外
に漏れると困るのだが、工夫して
対応した。
試験のルールはあるが、本人の
意向が当然の物で有る限りは、
意向に添うようにできるだけ柔軟
に対応していく。
12
養成研修
○
意思疎通支援を行う者の養成研
修事業の講師の一人である聴覚 聴講できるように通訳を配置した
障がい者が、他の講師が担当す り、音声の補償として磁気ループ 同様の対応を行う。
る回の聴講や講師会議への参 などの補聴システムを準備した。
加を希望された。
13
養成研修
○
研修や会議の進め方が健聴者
進行方法を聴覚障害者に合わ
のペースであったため、分かりに
せ、同時に複数の人が話し出さ 同様の対応を行う。
くかったという意見をいただい
ないように注意した。
た。
14
養成研修
○
片方の耳が不自由な人が、放送
耳が聞こえる方から音声を流す 相手方の状況に応じた配慮をす
による音声が聞き取りづらい事
よう、座る位置に配慮する。
る。
例がある。
15
養成研修
○
手話講習会において,開講初日
希望があったその日から,別室
に,難聴者から別室での受講希
にて個別に対応した。
望があった。
16
養成研修
○
手話講習会において,難聴児か 事前に申し出があったため,開
ら講習会申込みの際,要約筆記 講初日から要約筆記者の配置が 同様の対応とする。
配置の希望があった。
できた。
17
18
19
養成研修
養成研修
養成研修
④その他
同様の対応とする。
○
※想定される事例
盲ろう者通訳・介助員の養成研
修において,聴覚障害者が「触
手話」の盲ろう通訳介助の養成
受講を希望されることが考えられ
る。その場合には,研修の情報
保障として手話通訳の派遣・配
置を求められることも想定され
る。
○
手話通訳奉仕員養成講座で、ろ
う者との交流会を開催するにあ
たってろう者へFAXや手話を交え
ながら内容伝達や了承確認を
行った。今後もろう講師、聴講師
が協力して進めていく。また、4
月からの障害者差別解消法施行
に向けて、障害当事者からの要
望等に対して合理的な配慮を
行っていく。
○
窓から入る光により、まぶしい、
即、カーテン(ブラインド)を閉め
通訳が見えにくいので、カーテン
る。
を閉めて欲しい。
2
・ブラインドの角度が調整できな
い事例があった(ブラインドの不
具合)。その場でいた者で、手で
・②の対応。
ブラインドの角度を一つ一つ変え
・盲ろう者がいる場合は、事前に
る対応をした。
環境を整えるようにする。
・光を遮るカーテンやブラインド
がない場合は、窓から遠い場所
の席を配置、窓に背を向けるよう
に席を配置する。
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番号
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分類
養成研修
養成研修
養成研修
養成研修
盲
そ
視 聴
肢
ろ
の
覚 覚
体
う
他
○
①障害当事者から配慮を
求められた内容
講習室の照明の調整。
○
【手話通訳等講習会の受講者選
考会場において】
・試験日当日、車いすを利用され
る方からエレベーター使用を求
められた。
(試験会場が4階にあったた
め。)
②相談内容に対する対応
③今後、同様の事例が発生
した場合の対応方針
・盲ろう者が通訳を受けやすいよ
うな場所に席を配置する。
②の対応をする。
・照明をできる範囲で調整する。
・当事者と求められた配慮につ
いて相談のうえ以下のように対
応した。
・選考会場の施設にエレベー
ターはあったが、選考当日受験
・上記と同様の対応をとる。
生は、試験終了後に他の受験者
とすれ違わないために退出時は
階段利用を原則としていたが、
車いす利用者に限りエレベー
ターの利用を可とした。
○
当事者と求められた配慮につい
て相談のうえ以下のように対応
した。
・会場予約する段階で、できるだ
【手話通訳等講習会の受講会場
けエレベーターがある施設を押さ
において】
・会場申請は、前年度から始まっ えるように努めたいが、現実的に
・受講会場の一つは、エレベー ている。今回は、基本としている は、会場取りは抽選のため、難し
ターがなかった。杖が必要な方、 会場が取れないため、エレベー い状況である。
車いす利用の方からエレベー
ターのない会場となった。
・確保できた選考会場の状況と
ター設置がない会場を受講会場 ・会場変更は不可能であったた 選考試験受験者の状況を把握し
としないように求められた。
め、受講当日は、車いす利用の たうえで、今回の事例に準じて対
方にはクラスメートが介助し、杖 応する。
利用の方には、ゆっくり上り下り
していただくことで対応した。
○
【要約筆記者養成講習会の受講
の際に】
・足が不自由なため、杖をついて
移動される受講生から、手書き
要約筆記で全体投影実習時に、
他の受講生と座席等を入れ替わ
る必要が生じるが、移動が負担
となるので配慮を求められた。
・当事者と求められた配慮につ
いて相談のうえ以下のように対
上記②と同様、スタッフがサポー
応した。
トを行う。
・実習時に、移動しやすいようス
タッフがサポートを行った。
試験のルールで移動は階段を使
うことにしてはいるが、事情を考
慮しエスカレーターの利用をして
頂いた。
24
養成研修
○
手話通訳者養成を受けるための
受講資格試験を受験する時に、
肢体障害者や車いすの方から、
エスカレーター利用を求められ
た。
25
養成研修
○
半身麻痺の障害のある方から要
OHPを使用した要約筆記の際、 障害当事者等との協議の上、合
約筆記養成講座の受講希望が
ロール紙を押えたり、ロール紙を 理的配慮について検討を行な
あり、障害により困難な作業等に
送る等の支援を行った。
う。
ついて支援を求められた。
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養成研修
○
身体に麻痺のある人が、講義の
際(ロール紙に記入する等)、一
適度に休憩時間を設けるなど配 相手方の状況に応じた対応に配
定時間(10分間)同じ姿勢(座り
慮している。
慮する。
続ける)を保つことが困難であ
る。
○
車イスの方がいることが分かっ
たのが開講日当日であり会場変
更はできなかったため、講師、他
手話講座の会場がエレベーター
の受講生、会場施設の職員に、
のない施設であったため、車イス
毎回4人体制で持ち上げて階段
の受講生から2階の会場まで持
を上がってもらうよう協力依頼。
ち上げて運んでもらいたい旨の
翌年度以降は、その方が受講さ
申し出あり。
れる見込みの講座については、
エレベーターのある施設に変更
して実施した。
27
28
養成研修
養成研修
試験のルールはあるが、本人の
意向が当然の物で有る限りは、
意向に添うようにできるだけ柔軟
に対応していく。
同様の対応とするが、同じ事例
が発生しないよう次のとおり事前
対応に努める。
・受講生募集の際に、エレベー
ターの有無を示す。
・可能な限り、エレベーターのあ
る施設、ない場合は1階を会場と
する。
・本講習会の目的は、手話通訳
者として企業、行政などの場に
派遣される人材の育成を目指し
ている。養成後、派遣先(企業、
【手話通訳者等養成講習会の選
行政など)でフリガナの提供、支
考試験応募にあたり】
・対応していない。(フリガナはつ 援者を求めることは難しい。
○
・試験に関するもの全てにフリガ けない。)
・選考試験は、講習会目的を達
ナを付けて欲しい。
成するため、講習会応募者が受
講等に必要な知識や技術を有す
ることを試すものであるので、当
事者の求める配慮には対応しな
い。
3
④その他
照明の調整(照明を点ける場
所、消す場所)が難しいケースも
あるが、部屋の中で通訳を受け
やすい場所を探してもらい、対応
をする。
整理
番号
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分類
盲
そ
視 聴
肢
ろ
の
覚 覚
体
う
他
養成研修
その他
その他
その他
その他
○
34
その他
○
36
その他
その他
②相談内容に対する対応
③今後、同様の事例が発生
した場合の対応方針
手話奉仕員養成講座の開催通
知を広報紙やスーパー,コンビニ 医師会や商工会議所,観光協
へのポスター掲示で行なってい 会を通じ,加入の病院や事業所
○
たが,商店,病院等に手話ので へ,直接,開催の案内が届くよう
きる人がいれば,利用しやすい にした。
し,安心との意見があった。
33
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①障害当事者から配慮を
求められた内容
④その他
病院や商店の従事者から,案
内を見ての参加申し込みがあっ
た。
1人でも多くの人に受講をして
ほしいので,今後も広く周知を行
いたい。
○
近隣市と合同の消防指令セン
ター開設に伴い,FAXやメール
での緊急通報が可能になった。
手話奉仕員養成講座で紹介を
行なったところ,聴覚障害者か
ら,登録方法やしくみ,利用方法
について,広報紙だけでは分か
りにくいとの意見がでた。
説明会の開催後に,火災や大
きなケガ等の緊急時に聴覚障害
利用方法等について説明会を開
者があわてず対応できるように,
催した。
養成講座に関わる手話サークル
個別対応や説明会の開催等,必
・参加者数 聴覚障害者 13人
において,消防指令センターに
要に応じ行なっていく。
・手話サークル
14人
登録した聴覚障害者に必要事項
を記入したFAX用紙を個別に配
布した。(火災は赤,救急は青で
色分けし,より分かりやすく対応)
○ ○
議会の一般質問において,多数
の聴覚障がい者が傍聴するた
め,手話通訳の配置を,傍聴席
ではなく議場内にするよう求めら
れた。また,盲ろう者の傍聴に対
応するため,触手話の通訳用の
テーブルを用意するよう求められ
た。
・聴覚障がい者の傍聴につい
て,議会開催前から依頼があり,
調整が可能であったため,議場
内に手話通訳を配置して対応し
た。
・盲ろう者の傍聴は前日に申し
出があったため,傍聴スペース
を確保するとともに,触手話用の
テーブルを用意した。
○
職員採用試験において,指文字
でのみ手話ができる聴覚障がい
者が受験するため,指文字が得
指文字が得意な手話通訳者を派
意な手話通訳者を派遣すること
遣するとともに,説明のスピード 今後も,同様に対応する。
や,指文字での通訳に時間がか
等も考慮した。
かるため,試験監督者は説明の
スピードを落とすよう求められ
た。
点訳ボランティア養成講座にお
いて,講習会申込みの際,視覚
障害のある方から,点訳ボラン
○
ティアの養成ではなく,点字の読
み取りを教えてほしいとの希望
があった。
○
・聴覚障がい者の議会の傍聴に
対する手話通訳は,傍聴席で行
うのが通常の対応であるが,特
別な事情や申し出については,
可能な限り対応する。
・盲ろう者の傍聴については,
今後も同様に対応する。
点訳ボランティア養成講座実施
日と同じ日に,点字の読み取りを
同様の対応とする。
教えるボランティアに依頼して,
個別に読み取りを教えた。
障害者支援課窓口で要望があ
マイナンバーカードに点字シール
れば作成してカードにはってあげ ②番同様
をはってほしい。
る。
○
下関市役所の新庁舎には、点字
ブロックが全てに敷かれておら
ず、1階の総合案内までとなって
いる。視覚障害者の自立を考
え、新庁舎内に点字ブロックを敷
いてほしい。
○
担当課に伝えたが、発券機に点 1階ロビーの総合案内に受付係
字シールを貼る十分なスペース が2名おり、その2名で食堂まで
食堂の自動発券機には点字シー がないこと、セルフサービスの食 は案内する。食堂や売店では、
ルがはられていない。メニューが 堂では視覚障害者の方単独で 視覚障害者の方だけでなく、つえ
わからない。
の利用はさほど多くは無いと考 をついている方等には積極的に
えられることから対応は難しいと 声をかけお手伝いをするよう周
のことだった。
知をしているとのことだった。
担当課に確認したところ、「山口
県福祉のまちづくり条例」の基準
は満たしており、今後点字ブロッ
クを敷く予定はないとのことだっ
た。
4
1階ロビーの総合案内までは点
字ブロックがあるので、案内まで
進むと、受付係2名で行きたい課
所室へ直接案内する。お帰りの
際は、対応した課所室の職員が
案内する。
障害は視覚障害だけでなく様々
な種別があり、小さな段差でもつ
まずいたり転倒したりする危険性
もあり、基準を満たしていると説
明することで理解を求めている。