連続10営業日売上特例は時期を問わず - 税務お役立ちサイト Lotus21

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税務
連続10 営業日売上特例は時期を問わず
税率ごとに区分することが困難であればその度合いを問わず適用可
軽減税率に関する「売上税額の計
算特例」の「通常の事業を行う連
続 10 営業日」は適用対象課税期間
内であればいつでも OK。
税込税額を税率の異なるごとに区
分して合計することが困難であれ
ば、その困難の度合いを問わずに
計算特例の適用可。
具体的にみると、
「困難な事情があると
き」は、税率の異なるごとの管理が行えな
いことなどにより、売上(税込み)を税率
の異なるごとに区分して合計することが困
難である場合をいい、そのような場合には
その困難の度合いを問わずに売上税額の計
算特例等の経過措置を適用できることが明
らかにされた(軽減通達 21)
。
また、
「通常の事業を行う連続する 10 営
軽減税率導入による経過措置として、売
業日」は、適用対象課税期間内であればい
上を税率ごとに区分することが困難な事業
つかを問わないとされた。さらに、
「通常
者は、通常の事業を行う連続する 10 営業
の事業」には、通常飲食料品と飲食料品以
日の売上総額に占める同 10 営業日の軽減
外の資産の譲渡等を行う事業者が特別な営
税率対象品目の売上により売上税額を簡便
業により、ある 10 日間について飲食料品
に計算できる「売上税額の計算特例」を選
の譲渡のみを行うといった営業日は「通常
択することができるが(本誌 638 号 6 頁参
の事業」を行う営業日には含まれないこと
照)、国税庁が 4 月 12 日に公表した「消費
も明らかにされている(軽減通達 22)
。な
税の軽減税率制度に関する取扱通達」(軽
お、このような通常の事業でない営業日を
減通達)では、「困難な事情があるとき」
除いた前後の連続する期間の合計 10 営業
および「通常の事業を行う連続する 10 営
日については、
「通常の事業を行う連続 10
業日」の意義が明らかにされた。
営業日」とすることができる(同 22)
。
審査請求に関する証拠書類等、カメラ撮影も OK
新たな国税不服申立制度が平成 28 年 4 月 1 日以降の課税処分に対する審査請求から始まっ
ている。新制度では、請求人や原処分庁が任意で提出した証拠書類等だけでなく、審理を担
当する審判官が職権で集めた証拠書類等の閲覧およびコピー(写しの交付)の請求が可能と
なっているが、この証拠書類等の閲覧の際に立ち会う国税不服審判所の職員に申し出ること
で、証拠書類等のデジカメやスマホ等によるカメラ撮影も認められることが本誌取材により
明らかとなっている。
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No.639 2016.4.18
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