(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本設計書(5.1

平成27年度沖縄振興特別推進交付金事業
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター
展示基本設計書
平成28 年 3月
沖縄県 糸満市
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本設計
01
設計与条件の整理
①設計与条件の整理
背景
1) 施設概要
2) 上位 ・ 関連計画の整理
・
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター(以下、
「観光センター」とする)
は、海人文化が色濃く残る糸満漁港の正面に設置されます。
・前年度策定の「糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本計画」及び「糸満市文化・平和・観光振興センター
管理運営計画」を上位計画に、本年度は本施設の建築基本設計・展示基本設計を実施します。
沖縄県
那覇空港
/那覇市街
②
①
A
第4次糸満市総合計画
(平成 22 年度)
白銀堂
B
沖縄21世紀ビジョン
(平成 24 年 5 月)
山巓毛
糸満市文化 ・ 平和 ・ 観光振興センター
展示基本計画
糸満漁港
糸満ロータリー
(平成 27 年 2 月)
糸満市
A ①建物予定地
施設名
所在地
B ②駐車場予定地
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター
①建物予定地
沖縄県水産海洋技術センター跡地
沖縄県糸満市西崎 1 丁目 3-26 、ほか 4 筆
・本市の 6 つの地域資源を、市民と観光客の活動・
交流を通じて魅力ある観光資源として発信し、
市域や市外の施設・観光スポットににぎわいを
波及させる集客・情報発信・まちめぐりの拠点
施設を目指すことが示されています。
糸満市文化 ・ 平和 ・ 観光振興センター
管理運営計画
(平成 27 年 2 月)
・施設全体を一体的に利用した企画展開を行うに
あたり、利用規則や料金といった施設運営、市
民協働を含む運営体制、また、運営経費やまち
への経済波及効果など、設計へ向けた本施設の
基本的な運営方針が示されています。
②駐車場予定地
新糸満造船所跡地前
沖縄県糸満市西川町 2-18 、ほか2筆
敷地面積
延床面積
28,480 ㎡
・沖縄県水産海洋技術センター跡地 :22,204 ㎡
・新糸満造船所跡地前 : 6,276 ㎡
約 7,450 ㎡
糸満市文化 ・ 平和 ・ 観光振興センター展示基本設計
糸満市文化 ・ 平和 ・ 観光振興センター建築基本設計
糸満市〜那覇空港直行バス路線
実証実験準備
及び地域観光交通運行計画
(平成 27 年 2・3 月)
・那覇空港などへ好アクセスな国道
331 号バイパスを経由するバス路
線の不足、また、本市の観光資源と
公共交通との連携が弱い現状を受け
て、平成 27 年 5 月~ 12 月まで、
本市と那覇空港を結ぶ直行バス路線
実証実験を実施しました。
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本設計
02
展示基本設計方針
展示基本設計方針
1) 基本的な考え方
3) 展示コンセプト
・観光センターの顔として、観光客が楽しみながら本市の魅力にふれられる展示を展開します。
・本市を特徴づける地域資源「地形」「グスク」「農村・漁村(海人)」「戦争・平和」「旧暦・伝統文化」「人物」をテー
マに展示を構成します。また、これらを結ぶ要素として、本市のイメージを連想させる「海」を象徴的に取り上げます。
・展示をきっかけとして本市への興味・関心を高め、市域・市外への回遊や地域文化の体験・交流につなげます。
海に始まる糸満の風景を辿りながら魅力を体感し、
市域全体の回遊や文化交流につなげる展示
-6つの地域資源を、「海」を入り口にした糸満の風景に沿って展開します。
-海からまち、畑、グスク、山へと続く土地の連続性をテーマに、本市の魅力を辿ります。
2) 展示基本シナリオ
・本市の大きな特徴である「海」を導入展示に、サバニを軸に歴史を辿るシアター展示と本市 6 つの地域資源で展開するテーマ展示で空間を構成します。
・ウミアッカー(糸満海人)の視点で、糸満の海中~海上、グスク、まち、畑を辿り、糸満の魅力を体感します。
・テーマ展示は時系列の軸も持ち合わせているため、風景や土地の連続性を感じながら本市の歴史を辿ることもできる構成です。
・地域資源の一つ「人物」は、他のテーマとの関連性が強く、またストーリーの中で取り上げることで観光客の理解を深めると考えられるため、各テーマ内での展開とします。
導入展示
シアター展示
テーマ展示
※時系列としても見られる構成
糸満の海を歩く
糸満の魅力を概観する
糸満の魅力を体感する
糸満の海中を再現した
空間を歩き、糸満の海
を体感する。
時代を象徴する 4 隻のサバニを軸に、
糸満の歴史を映像で辿る。
糸満の 6 つの地域資源を、海からまち、山へと
辿る糸満の風景をテーマに展開する。
海中
グスク
(岬)
海上
人物
サバニシアター
『サバニで翔けるいとまんルーツ』
糸満の始まり
糸満の海
IN
・糸満の海に生息
する鮮やかな生
物たち
・地形の成り立ち
~グスク時代の
対明貿易
3 「南洋ハギ」
海人たち、 未開の海へ
グスク
(山)
畑
山
糸満の地形と
集落の形成
1
2
歴史を刻む地形
土と生きる
・海に向かい段丘
が連続する石灰
岩台地のもとに
始まる歴史
2 「本ハギ」
農業 ・ 漁業の糸満
・農業を基盤とする
生活様式とミー
カガン考案によ
る漁業の発展
4 「ハーレー船」
・土壌からみる古
代の人々の暮ら
しや特産物
グスク
今に伝わる旧暦 ・ 伝統文化
・漁場を求め国内外 ・旧暦で行われる各
へ出漁する海人や
地のハーレー(ハー
アンマーの活躍
リー)や綱引き
まち
地形
・ジョン万次郎
1 「マルキンニ」
浜
琉球ロマンが流れる古城
1
農業 ・ 漁業の暮らし
糸満のグスク38ヶ所
今も息づく旧暦 ・ 伝統文化
1
2
1
農の営み
市民がみた沖縄戦
・糸満漁業の発展
とそれを支えた
人々のなりわい
・漁業とともに生
活の基盤であっ
た農の営み
古海城 「具志川グスク」
・発掘調査や出土遺
物からみる具志川
グスクの特徴
人物
3
・玉城保太郎
・照屋敏子
南山グスクの隆盛
・三山時代の繁栄や
南山国最後の王・
他魯毎と尚巴志
旧暦 ・ 伝統文化
糸満の目線で語り継ぐ沖縄戦
~復興と平和への歩み
海人のまち ・ 糸満
2
・糸満各地に様々
な目的をもって
築かれたグスク
戦争 ・ 平和
農村 ・ 漁村 (海人)
人物
・承察度 ・他魯毎
・汪応祖
2
復興と発展の象徴
・他地域の避難民、 「糸満ロータリー」
日本軍、アメリ
カ軍の南下
・糸満ロータリーの
発展に見る、糸満
の復興の様子
1
2
3
旧暦の時を刻む 旧正月と白銀堂 勇壮な舞・エイサー
・旧暦による年中 ・新年の祝いと ・先祖を迎え、送
行事や伝統文化 祈り「白銀堂」 り出す旧盆行事
4
5
6
婦人の舞・ウシデーク 海人の祭り・ 古式豊かな綱引き
ハーレー(ハーリー) ・五穀豊穣などを
・女性のみで踊られ ハーレー(ハーリー
る集団奉納舞踊 ・糸満を代表する
勇壮な行事
祈願する神事
市域や市外の
施設・観光
OUT スポットへ
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(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本設計
05
空間構成計画【3】
空間イメージ (1)
鳥瞰イメージ
テーマ展示イメージ
4.琉球ロマンが流れる古城
3.糸満の地形と集落の形成
3.糸満の地形と集落の形成
4.琉球ロマンが流れる古城
2.サバニシアター
5. 農業・漁業の暮らし
6.市民目線で語り継ぐ沖縄戦∼
復興と平和への歩み
7.今も息づく旧暦・伝統文化
1.糸満の海
6.市民目線で語り継ぐ沖縄戦∼
復興と平和への歩み
5. 農業・漁業の暮らし
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本設計
06
環境演出計画・各種設計方針【1】
サバニシアター 映像シノプシス (1)
『サバニで翔けるいとまんルーツ』
■シアター廻り断面イメージ検討案
・マルキンニ、本ハギ、南洋ハギ、ハーレー船の 4 隻のサバニをストーリーの軸に、海との深いつながりの
中で時に恵みを時に脅威を感じながら日々を紡いできた、糸満の古代から現代までの歴史を辿ります。
・観光センターであるため、糸満の特徴的な景色や象徴的な動植物、スポットなどの映像をストーリーに織
り交ぜ、来館者が糸満の魅力を視覚的な美しさからも感じ取れる内容とします。
・映像はストーリー性を持たせながらも、約 2 ~ 3 分程度の長さを想定します。
・糸満海人の勇壮さをイメージし、スピード感のある展開とします。
・実写映像とアニメーションが融合する映像とし、実写・アニメどちらかだけではできない多用な表現を展
開します。
・実物のサバニと映像の内容がリンクすることで、サバニが糸満の歴史を象徴する標であることを表現しま
す。映像、サバニ、床面演出と、没入感のあるダイナミックな空間が一体となるストーリー展開です。
・映像のインターバル時は、シアターをサバニ展示室として展開し、サバニ上には安全性や盗難防止に配慮
しながら道具の配置も検討します。背景映像として糸満の美しい景色などを上映します。
陸地
イノー(海)
糸満の文化(モノ/コト)
海中
糸満の原風景(心/思い)
プロジェクター
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プロジェクター
テーマ展示
シアター展示
受付
(導入)
入)
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アッパーライト
サバニ
展示室
映像演出
プロムナード
(交流情報エリア)
(地域発信エリア)
糸満の人と海がつながる空間(ウミアッカーウォール)
■ウミアッカーウォール考え方
映像演出時
■海人の「道具」や糸満の「ことば」などで海への想いをつなぐ…
5つのテーマとあわせた「モノ」と「ことば」で構成
道具、部品などを埋め込む
プロジェクター投影により
シルエットやことばが浮かび上っては消える
5つのテーマに対応した
デジタル情報端末
インターバル時
琉球漆喰等による波を
イメージした模様塗り
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本設計
07
環境演出計画・各種設計方針【2】
3.糸満の地形と集落の形成
1.糸満の海
概要:シアター展示への導入として、海中からイノーを表現。糸満の海を体感してもらう
概要:糸満という地はどのような場所なのか、地形の成り立ちや特徴的な土壌など
を紹介。併せて、糸満の地形がどのように変化して今の姿となっているのか紹介する。
■土と生きる
造形:鮫 / エイなど
特産物の紹介
(造形・グラフィック)
ハンズオン
壁面グラフィック
糸満でとれる魚など紹介
地層剥ぎ取り
糸満の地形の移り変わり ( 床
プロジェクション)
4.琉球ロマンが流れる古城
概要:グスクの役割や時代背景、当時の人々の暮らしなどについて紹介する。
特に南山グスクと具志川グスクをテーマに、出土遺物や模型を用いながら展開する。
映像
海中の様子
(グラフィック / 実物 / 模型など)
みんなで糸満の海を描こうモニター
(インタラクティブコンテンツ)
石積み(南山グスク)
石積み(具志川グスク)
映像
糸満のグスク 38 カ所
具志川グスクの全貌
(模型)
出土品ハンズオン
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本設計
08
環境演出計画・各種設計方針【3】
6.市民目線で語り継ぐ沖縄戦∼
復興と平和への歩み
5. 農業・漁業の暮らし
概要:糸満の海の文化を支えた船大工や漁具を作った職人など、糸満の農業・漁業の暮らしを
人々の仕事(なりわい)からひも解く。
また市民に実際に活動してもらうなど、市民参加展示の場としても活用する。
概要:戦後復興の象徴として糸満ロータリーを扱い、瓦礫と化したまちから人々が
どのように立ち上がっていったのかを紹介する。
■復興と発展の象徴「糸満ロータリー」
市民参加によるフォトアルバム(デジタルフォトフレーム)
ロータリーの移り変わり(ミニジオラマ模型)
■フニゼークの家
サバニができるまで
(映像)
道具や材料、
パーツなどの展示
タンクブニ(模型)
グラフィック
(フンルー型)
戦争体験者の話を聞こう
製作途中のサバニ
道具や材料、パーツなどの展示
7.今も息づく旧暦・伝統文化
概要:糸満ハーレーや糸満大綱引きなどを始めとする糸満の
旧暦・伝統文化について紹介する。
■糸満ハーレー
クンヌカセーでぱしゃり(描き割)
■マチ
ハーレーの一日
(映像)
背景グラフィック
描き割グラフィック
■糸満大綱引
支度にらみあい
(人形)
衣装展示
かごの中身(造形)
アンマー体験 ( 写真スポット)
モニター
(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター展示基本設計
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事業スケジュール
事業スケジュール (案)
・平成 33 年度のグランドオープンを想定し、以下のスケジュールを検討します。
・建設工事は 3 期に分けて実施され、展示は第 1 期工事・第 1 次オープンを想定します。
・運営組織の検討及び運営計画を平成 28 年度より行い、開館時における円滑な施設運営を目指します。
平成 27 年度
平成 28 年度
平成 29 年度
平成 30 年度
平成 31 年度
平成 32 年度
平成 33 年度
第1期工事
基本設計
第2期工事
実施設計
第3期工事
展示
基本設計
展示
実施設計
展示工事
準備室の設置
各エリアにおける利用計画の検討
運営計画
専門職員配置
企画スタッフ採用
企画スタッフ本格活動
外部スタッフ募集
資料 活動プログラム
資料収集・調査
資料展示準備
初年度事業プログラム検討
次年度事業
プログラム検討
イベント
試行
活動プログラム実施
※運営フィードバック
季節イベント検討
広報
パンフレット・ガイドブック・
ワークシート作成
ポスター・チラシ準備
IT
ネットワーク設計
活動プログラム実施
広報活動実施
※運営フィードバック
広報活動実施
ネットワーク構築
プレHP開設
HP開設
プレイベント
春休み
夏休み
企画展示
HP情報更新
HP情報更新
企画展開催・
次年度企画展プログラム検討
企画展開催・
次年度企画展プログラム検討
冬休み
学校の長期休暇中に開催
企画展プログラム検討
※ その他検討事項として、館長候補のリストアップや設置条例、管理運営規則作成などが考えられます。
※ 上記スケジュールは今後担当部局と調整し、整合性を図ります。
オープニング
企画展準備
グランドオープン
ボランティア募集
(友の会など)
ボランティア組織のための
プレイベント(各種講座など)
習熟訓練等
地域連携スタッフ採用・活動
(NPO・市民団体などとの連携)
第2次オープン
広報スタッフ採用・活動
第1次オープン
開館へ向けた運営組織整備
運営組織の検討