独立行政法人農業者年金基金法施行規則及び旧農業者年金基金法の 一部を改正する法律の施行に伴う旧年金給付等に関する経過措置に 関する省令の一部を改正する省令案について (現況届の届出事項の追加) 1.趣旨 農業者年金(特例付加年金及び経営移譲年金)については、独立行政法人農業者年金 基金法(平成14年法律第127号)第60条第2項等の規定に基づく省令の規定により、受 給権者は、毎年、現況届を提出するほか、支給停止事由に該当することとなった場合に は、遅滞なく、その旨の届出書を提出する仕組みとなっている。 しかしながら、昨年、経営移譲年金に係る不適切な受給の事案が確認されたことを踏 まえ、受給権者が支給停止事由に該当しているかどうかの確認を強化する必要があるこ とから、毎年提出する現況届の届出事項に支給停止事由の確認に係る事項を追加するこ ととする。 例えば、特例付加年金に係る現行の現況届については、独立行政法人農業者年金基金法施行 規則(平成15年農林水産省令第95号)第42条第1項により、次のとおり届出事項が定められてい る。 ① 氏名、生年月日及び住所 ② 特定処分対象農地等(後継者に使用収益権を設定して経営移譲を行った農地等)の返還 に係る届出をした者にあっては、当該届出に係る農地等の管理状況 ③ 農業者年金証書の記号番号 2.改正内容 特例付加年金及び経営移譲年金に係る現況届の届出事項を定める省令※の規定に、新 たに次の届出事項を追加する。 ※ 特例付加年金については、独立行政法人農業者年金基金法規則第42条第1項を改正。 経営移譲年金については、旧農業者年金基金法の一部を改正する法律の施行に伴う旧年 金給付等に関する経過措置に関する省令(平成13年厚生労働省・農林水産省令第5号) に新たな条項を追加。 ① 農業経営への参画の状況、農業所得に係る納税申告の有無その他の農業経営への関 与の状況 支給停止事由として、特例付加年金については「農業を営む者となること」、経営移譲年 金については「耕作又は養畜の事業を行うものとなったこと」及び「農地所有適格法人の組 合員、社員又は株主となったこと」が定められていることを踏まえて追加するもの。 ② 特定処分対象農地等についての所有権若しくは使用収益権の移転又は使用収益権の 設定の状況 特定処分対象農地等については、返還や第三者への権利移転があれば、農業経営を再開 していなくても支給停止事由に該当することを踏まえて追加するもの。 3.スケジュール(予定) 平成28年5月下旬 公布 平成28年6月1日 施行
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