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江戸川区橋梁等長寿命化修繕計画
(更新案)
平成28年4月
江 戸 川 区
0
1.長寿命化修繕計画の目的
1)背景
現在、本区では 57 の橋梁(道路橋、歩道橋、溝橋)及び 2 箇所の大型カルバートを管
理している。そのうち、建設後 50 年以上を経過した老朽化橋梁の管理数に占める割合は
26%(15 橋)であり、20 年後には 40%(23 橋)まで増加する(図-1 参照)。
このように今後急速に老朽化が進む管理橋梁等に対して、従来の事後保全型の維持管理
を継続した場合、維持管理コストが膨大となり、適切な維持管理を続けることが困難とな
る。
【現在】
【10 年後】
【20 年後】
21橋
図-1 建設後 50 年以上の橋梁の推移
43%
28橋
57%
2)計画更新の目的
150 年以上の橋梁
250 年未満の橋梁
本区が管理する橋梁等の急速な老朽化に対応するために、平成 23 年 5 月に「江戸川区
橋梁長寿命化修繕計画」を策定し、従来の事後保全型の修繕及び架替えから、長寿命化修
繕計画に基づき予防保全型の修繕及び架替えへと円滑な政策転換を図ってきた。そして、
前回の定期点検から 5 年が経過したことから、改めて専門技術者による詳細な定期点検を
実施した結果を踏まえ、長寿命化修繕計画を見直す必要が生じたため、計画の更新を行う。
今後も橋梁等の長寿命化並びに修繕・架替えに係わる費用の縮減を図りつつ、地域の道
路網の安全性・信頼性を確保することを目的とする。
2.長寿命化修繕計画の対象橋梁等
長寿命化修繕計画は、本区が管理する橋梁等のうち、表-1 に示す橋梁等に対しては予防
保全型の管理を行う。これらの橋梁等は路線種別や交差物件等により分類し、橋梁等重要
度注1に応じた修繕計画を策定する。
表-1 予防保全型として管理する橋梁等
道路橋
歩道橋
溝橋
合計
予防保全型橋梁数
30 橋
10 橋
4橋
44 橋
大型カルバート
2 箇所
1
○上一色中橋
○辰巳新橋
○松本橋
鹿骨新橋左岸溝橋
△
△○鹿骨新橋
鹿骨新橋右岸溝橋 ○鹿本橋
○大杉橋
○松江橋
小松川第二トンネル◇
○新椿橋
○南椿橋
小松川第一トンネル◇
○春江橋
涼風橋右岸溝橋 △○涼風橋
△
涼風橋左岸溝橋
○明和橋
□船堀四丁目横断歩道橋
○櫓橋
歩
○擬宝珠橋
○忍者橋
橋
○瑞江大橋
○瑞穂大橋
新渡橋○
小江戸橋○
桜橋○ ○
○
○花見橋
三角橋 新川橋
○宝橋
○新川口橋
清新町陸橋
□
□江戸川区球場前歩道橋 □
葛西駅広場連絡橋
つばさ橋 新左近橋
□西葛西歩道橋
○ ○
○ □さくら橋
□
中左近橋
葛西かもめ橋
臨海橋
□
○道路橋(人道橋含む)
○花の橋
○富士見橋
堀江陸橋□
□歩道橋
△溝橋
◇大型カルバート
□南葛西陸橋
図-2 予防保全型として管理する橋梁等位置図
2
3.健全度の把握及び日常的な維持管理に関する基本的な方針
1)健全度の把握の基本的な方針
健全度注2は、本区が作成した点検マニュアルに基づき 1 年に 1 回実施する年次点検と、
道路橋定期点検要領、横断歩道橋定期点検要領、シェッド、大型カルバート等定期点検要
領に基づき 5 年に 1 回実施する専門技術者による定期点検の二つの点検により把握する。
2)日常的な維持管理に関する基本的な方針
橋梁等損傷の早期発見を目的とした点検マニュアルを活用し、清掃や土砂詰まりの除去
等、対応が比較的容易なものは、日常の維持作業により措置する。
4.対象橋梁等の長寿命化及び修繕・架替えに係わる費用の縮減に関する基本的な方針
健全度の把握及び日常的な維持管理に関する基本的な方針とともに、予防的な修繕等の
実施を徹底することにより、修繕・架替えに係わる事業費の増大を回避し、ライフサイク
ルコスト(LCC)の縮減を図る。
5.長寿命化修繕計画の基本方針(表-2 参照)
1)点検計画
定期点検は、5 年間隔で実施することを基本とする。平成 22 年度に当時の管理橋梁の定
期点検を行っており、平成 27 年度に現在の管理橋梁および大型カルバートの定期点検を
行ったため、次回の定期点検は平成 32 年度に実施する。
2)修繕計画
定期点検の結果、健全度及び橋梁重要度から算出した補修優先度に基づき、適切な時期
に計画的に修繕を行う。ただし、年次点検の結果により、損傷の判定が大きいと判断した
場合は、随時修繕を図っていく。
3)架替え計画・時期
松本橋、鹿本橋、春江橋、瑞江大橋については、「新中川橋梁整備基本計画(昭和 63 年
策定)」において架替えをすることと整理されている。
4 橋のうち松本橋は平成 28 年度から架け替え事業に着手する。
また、春江橋、瑞江大橋は機能上の問題から架替えを行うことが望ましいため、順次架
替えに向け事業を実施していく。
なお、鹿本橋については、近接橋梁があることから周辺地域や利用状況の変還を鑑みて、
改めて他の整備手法の検討を含め整理を行う。
3
表-2 橋梁および大型カルバートの概ねの修繕時期又は架替え時期及び次回点検時期
橋梁名
橋長
架設
年度
供用
年数
対策の内容・時期
H28
H29
H30
H31
舗装・防水
塗装
架替え
H32
H33
H34
H35
H36
H37
橋 梁
上一色中橋
117.5
2014
2
辰巳新橋
120.3
1994
22
松本橋
119.4
建設中
鹿骨新橋
119.3
1995
21
鹿本橋
118.4
1955
61
大杉橋
119.0
1994
22
新椿橋
119.5
1997
19
南椿橋
123.0
1981
35
春江橋
119.0
1960
56
涼風橋
121.3
2005
11
定期点検 舗装・防水
明和橋
136.6
1992
24
定期点検
瑞江大橋
158.5
1959
57
定期点検
瑞穂大橋
0
舗装・防水
定期点検
定期点検
定期点検
定期点検
定期点検
塗装
定期点検
舗装・防水・
伸縮
舗装・防水
舗装・防水
定期点検
塗装
高欄塗装
舗装
定期点検
定期点検
塗装
定期点検
定期点検
塗装
定期点検
定期点検
地覆断面修復
(歩道のみ)
高欄塗装
定期点検
架替え
※瑞江大橋と春江橋のい ず れかを
架替え。
高欄取替
定期点検
定期点検
架替え
163.3
2011
5
新渡橋
29.0
2000
16
舗装(薄層)
定期点検 舗装・防水
三角橋
78.5
2000
16
舗装(薄層)
定期点検 舗装・防水
新川橋
38.0
2011
5
定期点検
新川口橋
25.7
1970
46
定期点検
※瑞江大橋と春江橋のい ず れかを
架替え。
定期点検
塗装
塗装
定期点検
高欄取替
定期点検
定期点検
定期点検
撤去
つばさ橋
84.0
1991
25
新左近橋
100.0
1991
25
中左近橋
45.2
1980
36
松江橋
16.5
1931
85
櫓橋
23.5
2009
7
擬宝珠橋
23.9
2009
7
忍者橋
20.6
2009
7
定期点検
定期点検
小江戸橋
19.2
2007
9
定期点検
高欄塗装
花見橋
19.4
2011
5
定期点検
定期点検
桜橋
17.8
2012
4
定期点検
定期点検
宝橋
20.0
2014
2
定期点検
定期点検
花の橋
18.0
1991
25
舗装・防水
定期点検
富士見橋
51.0
1991
25
定期点検
定期点検
さくら橋
151.9
1988
28
塗装
舗装・防水
葛西かもめ橋
260.0
1988
28
臨海橋
336.6
1983
33
葛西駅広場連絡橋
104.0
1984
32
塗装・舗装防
水吊り材補修
定期点検
定期点検
清新町陸橋
141.5
1991
25
地覆断面修復
定期点検
定期点検
堀江陸橋
211.2
1987
29
南葛西陸橋
95.5
1991
25
船堀四丁目横断歩道橋
29.5
1984
32
定期点検
西葛西歩道橋
38.5
1980
36
定期点検
塗装
江戸川区球場前歩道橋
36.0
2004
12
定期点検
高欄塗装
鹿骨新橋(右岸溝橋)
8.2
1996
20
定期点検
鹿骨新橋(左岸溝橋)
8.2
1996
20
定期点検
涼風橋(右岸溝橋)
12.7
2004
12
定期点検
定期点検
涼風橋(左岸溝橋)
12.7
2004
12
定期点検
定期点検
小松川第一トンネル
110.0
1996
20
定期点検
舗装
定期点検
小松川第二トンネル
218.0
2009
7
定期点検
舗装
定期点検
舗装・防水
地覆断面修復
塗装
塗装
塗装
定期点検
地覆断面修復
定期点検
塗装その他
改修
定期点検
定期点検
塗装
定期点検
定期点検
定期点検
定期点検
定期点検
定期点検
定期点検
地覆断面修復
舗装・防水 定期点検
塗装
舗装・防水
地覆断面修復
塗装
舗装・防水
塗装・
高欄取替
定期点検
高欄取替
塗装
定期点検
定期点検
定期点検
定期点検
塗装
定期点検
定期点検
定期点検
ASR対策補修
定期点検
ASR対策補修
大 型 カル バ ー ト
※新川口橋については、既に橋梁下にボックスカルバートが敷設されているため、
桁、床版を撤去し、ボックスカルバート上部の盛土及び舗装工事のみを行う。
なお、工事の時期については、都市計画道路補助第 289 号線整備の進捗状況により調整
する。
4
6.長寿命化修繕計画による効果
予防保全を基本とした長寿命化修繕計画(橋梁 44 橋、大型カルバート 2 箇所)の実施に
より、事後保全型管理と比較して、50 年間で約 223 億円[4.5 億円/年]のコスト縮減が見
込める。
予防保全型
維持管理費
6,268 百万円
橋梁、大型カルバート
事後保全型
架替え費※1
架替え費※2
10,666 百万円
39,202 百万円
16,934 百万円
合計
392 億円-169 億円=223 億円[4.5 億円/年]
(維持管理費及び架替え費は現在の単価及び工事実績に基づき算出)
今後 50 年間の維持管理・架替え費の推移
維 持 管 理 費・架替え費 の累 計 (億円)
500
392億円
予防保全型
400
事後保全型
300
223億円
200
169億円
100
0
2016
2021
2026
2031
2036
2041
2046
2051
2056
2061
西暦
※1 予防保全型の架替え費は、長寿命化修繕計画に基づき架替え対象橋梁を計画的に架
替えた場合の事業費
※2 事後保全型の架替え費は、今後 50 年間で対象施設全てを架替えた場合の事業費
5
7.計画策定担当部署及び意見聴取した学識経験者等の専門知識を有する者
1)計画策定担当部署
江戸川区土木部保全課設計係 Tel 03-5662-8439
2)意見を聴取した学識経験者等の専門知識を有する者
芝浦工業大学 工学部 土木工学科
教
授
勝 木
6
太
参考資料
予防保全型として管理する橋梁(44 橋)に関する基本的な情報について
(1)架設年次内訳
(2)交差物内訳
鉄道の上にある
1 橋 2%
道路の上にある
16 橋 36%
河川の上にある
27 橋 62%
7
(3)平成 27 年度 橋梁等定期点検結果
1)点検結果一覧表(予防保全型として管理する橋梁等)
(橋梁その1)
番号
橋梁名
上部工形式
橋梁
判定区分
主要部材毎の判定区分
主桁
横桁
床版
下部
構造
支承部
その他
三径間連続鋼床版鈑桁橋
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
辰己新橋
ニールセンローゼ桁橋
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
鹿骨新橋
鋼3径間連続非合成箱桁
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
鹿本橋
RC床版鈑桁橋(ゲルバー構造)
Ⅲ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
5
大杉橋
鋼2径間斜張橋
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
6
新椿橋
鋼3径間連続非合成鈑桁橋
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
7
南椿橋
3径間連続非合成鈑桁橋
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
8
春江橋
単純鋼合成桁橋
Ⅲ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅱ
9
涼風橋
PC3径間連続ラーメン箱桁橋
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
10
明和橋
単純非合成鈑桁橋
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
11
瑞江大橋
RC床版鈑桁橋(ゲルバー橋)
Ⅲ
Ⅲ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
12
瑞穂大橋
3径間連続鋼床版箱桁
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
13
新渡橋
単純プレビーム桁橋
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
14
三角橋
鋼上路式アーチ橋RC中空床版橋
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
15
新川橋
単純鋼床版鈑桁橋
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
16
新川口橋
単純活荷重合成I桁橋
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
17
つばさ橋
ニールセンローゼ桁橋
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
18
新左近橋
単純非合成桁橋
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
19
中左近橋
単純活荷重合成箱桁橋
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
20
松江橋
RC床版鈑桁橋
Ⅲ
Ⅲ
-
Ⅱ
Ⅰ
Ⅲ
Ⅰ
21
櫓橋
3径間連続木橋
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
-
Ⅱ
22
疑宝珠橋
SWスラブ桁橋
Ⅱ
Ⅱ
-
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
23
忍者橋
主成材コンクリート合成プレキャスト桁橋
Ⅱ
Ⅰ
-
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
24
小江戸橋
単純I桁橋
Ⅰ
Ⅰ
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
25
花見橋
PC単純プレテンション方式中空床版橋
Ⅰ
Ⅰ
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
26
桜橋
PCプレテン床版橋(中空断面)
Ⅰ
Ⅰ
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
27
宝橋
木製インテグラルアバット形式H鋼材桁橋
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
28
花の橋
木製インテグラルアバット形式H鋼材桁橋
Ⅰ
Ⅰ
-
-
Ⅰ
-
Ⅰ
29
富士見橋
単純ポステン中空床版橋
Ⅰ
Ⅰ
-
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
30
さくら橋
鋼2径間連続箱桁
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
31
葛西かもめ橋
鋼3径間連続箱桁
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
32
臨海橋
鋼3径間連続非合成箱桁橋
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
33
葛西駅広場連絡橋
単純ローゼ箱桁橋、鋼2径間連続ラーメン桁橋
Ⅲ
Ⅱ
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
34
清新町陸橋
鋼3径間連続箱桁橋
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
35
堀江陸橋
鋼3径間連続箱桁橋、鋼単純箱桁
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
鋼2径間連続鋼床版箱桁橋
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
-
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
1
上一色中橋
2
3
4
36
37
38
39
南葛西陸橋
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
鋼単純箱桁橋
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
南側スロープ部
Ⅱ
-
-
-
Ⅱ
-
Ⅰ
船堀四丁目横断歩道橋 単純鈑桁橋
西葛西歩道橋
江戸川区球場前歩道橋
8
(橋梁その2)
番号
溝橋名
溝橋
判定区分
構造形式
主要部材毎の判定区分
本体
継手
ウイング
-
-
その他
40
鹿骨新橋(右岸溝橋)
プレキャストコンクリートボックス
Ⅲ
Ⅲ
Ⅰ
-
-
-
Ⅰ
41
鹿骨新橋(左岸溝橋)
プレキャストコンクリートボックス
Ⅲ
Ⅲ
Ⅰ
-
-
-
Ⅰ
42
涼風橋(右岸溝橋)
場所打コンクリートボックス
Ⅰ
Ⅰ
-
Ⅰ
-
-
Ⅰ
43
涼風橋(左岸溝橋)
場所打コンクリートボックス
Ⅰ
Ⅰ
-
Ⅰ
-
-
Ⅱ
※松本橋は、架替えのため平成27年度の定期点検は実施していない。
(大型カルバート)
番号
カルバート名
カルバート
判定区分
構造形式
主要部材毎の判定区分
カルバー
ト本体
継手
ウイング
-
-
その他
1
小松川第一トンネル
場所打コンクリートボックス
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
-
-
-
Ⅱ
2
小松川第二トンネル
場所打コンクリートボックス
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
-
-
-
Ⅱ
2)点検結果による判定区分
区分
Ⅰ
健全
Ⅱ
予防保全段階
Ⅲ
早期措置段階
Ⅳ
緊急措置段階
状態
構造物の機能に支障が生じていない状態。
構造物の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から
措置を講ずることが望ましい状態。
構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を
講ずべき状態。
構造物の機能に支障が生じている、又は生じる可能性が著しく
高く、緊急に措置を講ずべき状態。
9
3)早期に補修が必要な橋梁
(道路橋)
橋梁名
松江橋
補修部位
RC 床版
鋼桁
補修内容
ひび割れ部の補修
塗装の塗替え、主桁補強
高欄
欠損部の断面修復
支承
塗装の塗替え、沓座の補修
地覆
欠損部の断面修復
鹿骨新橋
鋼桁
地覆
鋼桁
塗装の塗替え
地覆の断面修復
塗装の塗替え
大杉橋
鋼桁
塗装の塗替え
南椿橋
中左近橋
補修優先度算出結果(道路橋)
10
(歩道橋)
橋梁名
補修部位
補修内容
清新町陸橋
RC 床版、地覆
堀江陸橋
鋼桁、床版
葛西駅広場連絡橋
吊り材
臨海橋
鈑桁
塗装の塗替え
葛西かもめ橋
床版
地覆断面修復
剥離部の断面修復など
塗装の塗替え、地覆断面修復
吊り材補修、塗装の塗替え
補修優先度算出結果(歩道橋)
≪補修優先度の算出方法≫
早期に補修が必要な橋梁については、橋梁等定期点検結果から算出した健全度注2と橋
梁等重要度によって定められた管理限界により算定した補修優先度に基づき抽出してい
る。また、早期に補修が必要でないその他の橋梁等については、各部材のライフサイク
ルコスト縮減の計画に従い補修を行う。
補修優先度= 健全度/管理限界
【耐荷性】
+ 健全度/管理限界
【供用性】
+
健全度/管理限界
【第三者被害】
なお、耐震性は、地震に対する強化補強であり、橋等自体の延命には当たらないため、
補修優先度の算出には考慮しない。
11
4)全橋梁等の健全度注2
道路橋(人道橋含む)
歩道橋
溝橋
大型カルバート
評価項目
評価項目
評価部位
耐荷性
主桁、床版、支承部、橋台・橋脚、
地盤
供用性
路面、高欄、地覆、伸縮装置
第三者
床版、コンクリート桁、地覆
被害
耐震性
桁かかり長、落橋防止システム、
下部工の設計基準
※健全度は、各評価項目について、それぞれ 100
12
(合計 400)を満点として評価している。
(用語の説明)
注1
橋梁等重要度とは、路線の種別や桁下の状況等により、重要性の高い順にランク付
けをしたものである。補修の要否は橋梁等重要度に応じて判断するため、下記のと
おり橋梁等重要度を定義する。
道路橋の橋梁等重要度区分
橋梁等重要度
1
区分条件
・都市計画道路の橋梁
・緊急道路障害物除去路線注3の橋梁
2
・バス路線など交通上配慮すべき橋梁
・一般の橋梁(親水公園に架かる橋梁および撤去
3
を予定している橋梁は除く)
・親水公園に架かる橋梁
4
・撤去を予定している橋梁
人道橋・歩道橋の橋梁等重要度区分
橋梁等重要度
1
2
3
4
注2
区分条件
―
・幹線道路上の橋梁
・桁下利用者に対するリスクを配慮すべき橋梁
・生活道路としての機能を確保すべき橋梁
・その他の橋梁
健全度とは、定期点検から得られた損傷状況を点数化して、橋梁等の健康状態を数
値として表した指標である。具体的には、下式に示すように竣工時または補修直後の
状態を分母におき、現在の状態(耐荷性、供用性、第三者被害、耐震性)を分子とし
て得られる数値である。
健全度=(現在の部材状態)/(竣工時または補修直後の部材状態)
注3 緊急道路障害物除去路線とは、原則として上下各 1 車線を確保し、避難・救護・緊
急対策等のための震災後初期の緊急輸送機能の回復を図るために、道路損壊、崩土、
道路上への落下倒壊物、放置された車両などの交通障害物により通行不可能となった
道路において、障害物除去や簡易な応急復旧作業を優先的に行う、あらかじめ指定さ
れた路線。
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