夜間等不法投棄パトロール業務仕様書 1 業務の目的 本事業は、日中の廃棄物監視パトロールに加え、平日の夜間や休日にもパトロールを実施 することで、廃棄物の不法投棄等の監視体制の充実強化を図り、不適正処理の未然防止や早 期発見・早期改善に資するとともに、市民や事業者に対し不適正処理の防止について啓発す ることにより、もって市民の安心・安全を確保することを目的とする。 2 業務内容 (1) 業務の主な内容 委託業務の内容は次のとおりとし、パトロールについては、別紙1に掲げる方法で実 施する。 ①パトロール(巡回監視及び定点監視)による不法投棄、野外焼却等の不適正処理等の 監視(定点監視においては、連続した日を指示する場合も対応できること) ②不適正処理に係る廃棄物の排出元、運搬経路、運搬車両等の調査 ③業務日報、不適正処理発見報告書、月報等の提出(別添様式) ④その他本市が指示する監視・調査 なお、必要な体制は、次のとおりとする。 ①緊急時の出動要請に、迅速に対応し、現場に概ね1時間以内に到着できる体制が整備さ れていること。 ②巡回監視、定点監視の実績があり、不法投棄等に対し、的確に対処できる人材が確保で きること。合わせて、定点における連続監視(月12日の連続出勤)が実施できる体制 が整備されていること。 ③相応数のパトロール車両(車両は、軽自動車でも可とする。)、人員(最低でも1班2 名で2班)が配備されていること。 (2) 業務実施場所 下関市内全域において、指示する場所の監視パトロールを実施する。ただし、指示した 場所以外で不法投棄等を発見した場合はその場所も含む。 (3) 業務実施期間等 ①期間及び実施日 平成28年6月1日から平成29年3月31日までのうち、127日とする。 ②業務時間 1日の業務は、平日の場合にあっては午後7時から午後11時まで、土、日及び休日 の場合にあっては午前9時から午後5時までとする。 なお、業務時間には、業務実施日にあたる本市管内での移動時間を含む。 ただし、本市の指示により業務時間を変更することができる。 3 業務の実施方法 次のとおりとする(詳細な業務フローは、別紙2のとおり)。 (1) 四半期毎の「夜間等不法投棄パトロール実施計画」(様式第1号)を、当期開始の1 0日前までに、受託者に電子メール等にて送付する。 (2) 業務の実施日の前日(前日が閉庁日の場合はその前の平日)までにパトロールコース等 を記載した指示書を、受託者に電子メール等にて送付する。 (3) 受託者は、業務の実施日(実施日が閉庁日の場合はその前の平日)に、指示書に従い 次のとおりパトロール等を行う。 ①パトロール等は、2班(1班2名)で実施する。 ②パトロールに使用する車両は、受託者が準備する。 ③パトロールに必要な一切の機材(暗視カメラ、デジタルカメラ、照明器具等)は、受 1 託者が準備する。(写真の現像、焼き付け等も受託者が行う。) ④受託者は、次に示すマグネット式ステッカーを作成し、パトロール車の両側面に掲示 する。ただし、定点監視や、排出事業者の調査など、必要な場合は、ステッカー等を はずして実施する。 ○パトロール車のステッカー仕様 夜間(休日)不法投棄パトロール車(下関市委託) (文字の色は濃紺・蛍光色とし、大きさについては事前に廃棄物対 策課と協議すること。) (4) 受託者は、受託業務遂行後、翌日(翌日が閉庁日の場合は次の平日)の午前9時まで に「夜間等不法投棄パトロール業務日報」(様式第2号)を作成し、廃棄物対策課へ報 告する。(電子メールで送付(不法投棄事案等については、写真も添付)) (5) 受託者は、不法投棄等を発見した場合には、現場の写真撮影等を行うとともに、「不法投 棄等発見報告書」(様式第3号)により、翌日(翌日が閉庁日の場合次の平日)の午前 9時までに廃棄物対策課に報告する。(写真は出来しだい提出する。ただし、事案により 、デジタルカメラにより撮影し、電子メールで送信する等、早期の情報伝達に努める。 )この際、投棄者等が確認できる証拠物や不審者(車)を発見した場合はその旨当報告 書に記載する。 (6) 受託者は、パトロール中に大規模な不法投棄中の現場や、野外焼却中の現場を発見し た場合には、不法投棄者等に直接接触することはせず、速やかに110番通報する。その後 、不法投棄ホットライン等を通じて廃棄物対策課に電話連絡する。 (7) 受託者は、毎月10日までに、前月分の「夜間等不法投棄パトロール業務実績報告書( 月報)」(様式第4号)を作成し、廃棄物対策課に報告する。 4 指揮監督 廃棄物対策課長が指揮監督することができるものとする。 5 監視業務主任者及び監視業務担当者の選任 (1) 受託者は、本業務を的確に遂行するために監視業務主任者(警備員指導教育責任者)1 人及び監視業務担当者を選任し、廃棄物対策課に経歴書とともに選任届を提出し、承認 を受ける。 (2) (1)の選任届には、警備業法(昭和47年法律第117号)に基づき選任した警備員指 導教育責任者の氏名及び監視業務担当者に対する教育の状況を記載した書類を添付する。 (3) 監視業務主任者は、本受託業務を円滑に遂行するため、本市との連絡及び監視業務担当 者の指導を行う。 (4) 廃棄物対策課は、監視業務担当者に対し、業務委託の夜間不法投棄パトロール員である 旨の証明書を交付し、監視業務担当者は、業務の実施には当該証明書を携帯するものと する。 6 受託業者の負担 3(3)②∼④の外、受託業務の実施にかかるすべての経費は、委託費の他は受託者の負担 とする。 7 守秘義務 受託者は、受託業務の実施に当たり知り得た情報を他に漏らしてはならない。 8 法令の遵守 受託者は、業務の遂行に当たっては道路交通法等の法令を遵守しなければならない。 9 その他 この仕様書に定めのない事項については、本市と受託者が協議して定めることとする。 2 別紙1 【パトロールについて】 1 巡回監視 廃棄物対策課から指示のあった地域を「夜間(休日)不法投棄パトロール車(下関市 委託)」の文字の入ったステッカーを標示した車両で巡回することにより、産業廃棄物 の不法投棄などの不適正処理の未然防止を図るとともに、不適正処理の場所及び行為者 の発見を行う。 2 定点監視 (1) 廃棄物対策課から指示された、排出事業者、処理業者の事業場等を査察・監視し、 廃棄物の搬出、搬入状況等に関し、関係者、搬入等の時間、搬入車両等の記録を行 う。 (2) 廃棄物が投棄された形跡や情報があるものの、行為者が特定できず、再度発生が予 想されるような場所等(不法投棄・野外焼却等の常習地や過去に改善指導をした場所 等)を査察・監視し、行為者及び関係者、行為時間、関係車両等を特定するための活 動を行う。 3 排出事業者調査 不法投棄場所等において、投棄行為を行った車両を発見した場合は、その追跡調査を 行うことにより、排出元の特定を行う。また、排出元から搬入が行われる場合は、搬入 時間、搬入車両等、排出元から現場への搬入の確認を行う。 4 不適正処理の報告 不法投棄等を確認した場合には、廃棄物の種類や量、現場の状況、行為者の人相、特 徴、車両ナンバー、車種等を記録し、写真撮影等を行い、速やかに通報、報告を行う。 3
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