整形外科 - 大阪府立母子保健総合医療センター

診療科のご案内
vol.3
整形外科
大阪府立母子保健総合医療センター
■骨折の変形治癒の治療に積極的に取り組みます。
平成27年7月より、整形外科主任部
長として着任しました樋口周久と申しま
す。前職場は大阪大学医学部整形外科で、
小児の下肢疾患を中心に、大人の下肢変
形や難治性骨折などの診療を行ってきま
した。同時に骨や成長軟骨の再生などの
基礎研究も行ってきました。
右下の絵は、整形外科の父と呼ばれる
Nicolas Andry(ニコラ アンドリ)が描いた木で、世界中の整形外科関連の団体のシンボルとして用い
られているものです。
このシンボルは小児期の変形(木)を矯正する(添え木)という意味で整形外科の原点を示しています。
また、整形外科は英語で Orthopaedics と書きますが、これはギリシャ語の Orthos(真っ直ぐという意
味)と Paedios(小児)を Andry が組み合わせた造語です。これらからわかるよ
うに整形外科の原点は小児整形外科疾患の治療です。
我々は、これまで母子医療センター整形外科が扱ってきた四肢先天異常に対し
て、これまでの実績に基づいて引き続いて、最善の治療を提供していく所存です。
これに加え、整形外科の原点とも言える、様々な変形や機能障害を起こしうる小
児の骨折、特に難治性の骨折や変形治癒、遷延治癒に対しても積極的に手術を行
っていこうと考えております。これら疾患の患者を紹介いただければと存じま
す。これらの疾患については、少し年齢の高い学童期の患者さんの紹介につきま
しても、相談いただければ、手術等を含め、積極的に対応していきたいと考えて
おります。
■手術以外の保存治療にも積極的に取り組みます。
整形外科は外科と名がつく通り、手術を主体に成り立っている診療科です。しかし、小児期には手術だ
けが治療方法ではありません。先に手術の取り組みを案内させていただいていますが、それ以上に保存療
法(手術以外の治療法)にも取り組んでおります。たと
えば、発育性股関節形成不全(昔の疾患名では先天性股
関節脱臼です)の患児に対しては、装具療法から始ま
り、牽引療法を行って、できる限り手術をせずに治療を
行っております。
診療実績(2014 年)
初診患者数 884 名
最新患者数 8851 名
手術件数:358 件
うち四肢の先天異常:201 件
■経験と知識に基づいた診察治療と丁寧な説明を心がけます。
小児整形外科疾患は一般の整形外科医にとっても難解と思われるような分野です。それは、一般の整
形外科医にとって、子どもを診て、診断するという機会が昔に比べて少なくなっているからです。その点、
母子医療センター整形外科に所属する整形外科医は、小児整形外科の専門医(実際には整形外科領域では、
リウマチ医やスポーツ医、脊椎脊髄医などが日本整形外科学会の認定医としてありますが、それら分野に
匹敵するとも言える小児整形外科分野には認定医はありません)とも言える医師が多数在籍しておりま
す。小児整形外科の専門知識と当センターでの治療経験に基づいて、小児整形外科疾患の治療を、患者さ
ん自身の協力や頑張りが重要です。子どもが
診察日
担当医師
理解できるような丁寧な説明を行い治療を行
月・金
樋口
得意分野
小児整形外科一般・下肢
月・水・金
田村
小児整形外科一般・股関節・下肢
っていきたいと思いますので、今後ともどう
月・水・金
林
ぞよろしくお願いいたします。
月・水・金
名倉
小児整形外科一般・上肢・骨折
小児整形外科一般・下肢
入院中の看護
お子様やご家族の治療(手術)や検査に伴う苦痛や不安が
少しでも軽減できるように、子どもの目線を大切にし、
年齢に応じたわかりやすい説明を行い、
治療に参加できるように関わっています。
また、治療中であっても遊びや学習が保障されるように、
保育士や心理士、学校教員などと連携し、
子どもの成長発達を促すよう一緒に考え、支援しています。
プレパラウッド
麻酔科外来の診察中には
手術室看護師と一緒に麻酔に使うマスクに触れて
呼吸の練習をしたり、手術室をイメージできるような
玩具(プレパラウッド)を見たりして遊びます。
マスクには、いちご、ぶどう、さくらんぼの匂いが
泉北高速鉄道 光明池駅
徒歩 5 分
ついていて、好きなものを選べます。
子どもの手術は当センターにお任せください
・小児の麻酔、看護に精通しています。
・家族の付き添いが必須ではありません。
大阪府立母子保健総合医療センター
初診予約:患者支援センター
FAX
〒594-1101
和泉市室堂町 840
TEL0725-56-1220(代表)
0725-56-5605(24 時間受付:午後 7 時以降受領の FAX の回答は次の受付開始後です)
(2016 年 3 月作成)