埼玉県内農山村への移住促進に係る調査事業業務委託仕様書

埼玉県内農山村への移住促進に係る調査事業業務委託仕様書
・この仕様書は企画提案書作成用である。
・企画提案募集後、埼玉県は委託候補者として選定された者と協議を行い、協議
が整った場合は当該協議を踏まえ仕様書を修正の上、契約を締結する。
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委託事業名
埼玉県内農山村への移住促進に係る調査事業
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目的
農山村の人口減少や高齢化の進行は地域住民の共働活動や農業生産活動に停滞
をもたらし、農林業や農山村集落の機能維持に懸念が生じている。
一方、地方で暮らすことを希望する都市生活者は数多い。
そこで、本県では平成28年度から、埼玉県内農山村への移住促進を目的とし
て、東京都内での移住相談窓口を設置し、移住希望者の意向を整理しながら埼玉
県の紹介や市町村とのマッチングを行う。
そのため、埼玉県内農山村への移住に係る現状、課題を把握するとともに、農
山村の魅力を発掘し、本県の移住促進施策及び移住希望者への提供情報の基礎資
料とする。
3 定義
(1)「埼玉県内農山村」とは、農業が積極的に営まれている地域及び山間・山沿
地域などを広く指す。
(2)「移住」とは、その地域に魅力を感じ移り住むことを指し、転勤、就学又は
これらに類する転居は除く。
4 委託業務の内容
(1)現状把握
ア 都市住民の移住に係る意向調査
本調査結果は、今後の移住促進施策を検討するための基礎資料とする。
(ア)調査内容
首都圏(東京都、神奈川県、千葉県)の都市部在住者を対象として、基
本属性の他、以下を必須項目とし、その他本業務の目的に資する調査項目
を追加提案すること。
a 移住への関心度
b 移住を希望する理由
c 移住希望エリア(都道府県別、都市・農山村別)
d
移住先検討に求める条件、サービス
e 移住に関する情報源
f 移住後の理想の生活
g 移住に踏み切れない理由
h 埼玉県に対する移住に関するイメージ
(イ)調査規模
2,000 人以上で、年齢層、世帯構成、居住地、移住希望先(埼玉県内及
び県外)等を考慮し、分析が可能なサンプル数を収集する。
(ウ)調査方法
提案内容によるものとする。
イ 移住者の実態把握
本調査結果は、今後の移住促進施策を検討するための基礎資料とする。
また、特に埼玉県内農山村への移住者の実態については、主に平成 28 年7
月以降、埼玉県が農山村への移住相談を受ける際の情報提供の材料とする場
合がある。
(ア)調査内容
首都圏都市部から農山村(埼玉県内及び県外)への移住者における移住
の経緯、メリット、課題など、実態がわかる情報
(イ)調査規模
移住者 50 人(埼玉県内 30 人、県外 20 人程度を目安とする。)以上で、
年齢層、世帯構成、居住地等を考慮し、分析が可能なサンプル数を収集す
る。
(ウ)調査方法
提案内容によるものとする。
(2)移住希望者に必要な県内農山村に係る情報の発掘調査
ア 一次調査(平成 28 年7月 29 日(金)期限)
埼玉県内全市町村を対象に以下を必須項目とし、調査を行う。
なお、本調査結果は、埼玉県が下記イの二次調査が必要な市町村を抽出す
るための判断資料、主に平成 28 年7月以降、埼玉県が農山村への移住相談を
受ける際の情報提供の材料、並びに今後埼玉県が実施を見込んでいる移住促進
を目的としたWEBページ・ガイドブック作成及び移住体験ツアー(平成 28
年秋頃を予定)の検討材料として使用する。これらの点を考慮し、調査項目を
追加提案すること。
(ア)市町村の移住促進施策(例:住宅、就農、教育、子育て等)及び民間の
同様の取組
(イ)移住の受入体制(例:移住体験住宅、お試し滞在の受入れ、農業体験
指導、移住者支援ボランティア等)
(ウ)就農に関する資源(遊休農地、空きハウス、農機具の提供協力等)
(エ)主要農産物の生産状況、特色ある生産物及びその生産方法等
(オ)各地域の生活環境(公共施設、学校の立地状況等)
(カ)地域の魅力ある地域資源(例:自然、祭り、文化等)
(キ)その他、県内農山村の魅力、資源等
イ 二次調査
上記アの結果等をもとに、埼玉県が農山村への移住に積極的と判断した市
町村に対しては、より詳細な情報分析及び移住希望者への情報提供が必要と
なるため、以下の項目に係る調査及びその他必要な調査項目を提案するこ
と。
(ア)住民の移住者受入れに対する意識、意向
(イ)市町村が農山村移住に求める人材等のニーズ
(ウ)今後、移住希望者にPRしたい地域の魅力
(3)他都道府県の移住促進先進事例に係る状況把握
ア 全国自治体の移住促進施策の収集
イ 全国の地方(農山村に限定しない。)への移住者の傾向(人数、移住経緯
など)
ウ 自治体の移住促進施策の先進事例の収集
(4)分析、考察
調査結果により導かれた課題を踏まえ、多面的な観点から分析、考察を行
う。
(5)報告書の作成
調査結果報告書及び概要版を作成し、CD-ROM等のデータと併せて提出するこ
と。
(今後の埼玉県内農山村の移住促進施策等に活用できる工夫を施したものとす
る。※ 調査実施から報告書の作成に至る過程においては、県と十分な協議を行
うものとする。)
5 委託期間
契約日から平成28年10月31日(月)まで
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調査における中間報告
平成28年7月29日(金)までに県に提出する。
上記4(2)アの調査結果及びその他の調査の進捗状況を報告する。
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実施計画書の提出と調査責任者の選任
受託者は、契約締結後、速やかに実施計画書を提出するとともに、本件調査を
行う必要な能力と経験を有する調査責任者を選任し、県の承認を得ること。
8 実施計画書、工程表及び報告書の提出
(1)受託者は契約締結後、速やかに実施計画書及び工程表を県に提出すること。
(2)受託者は、実施計画書に従って業務が進むよう進捗管理を行うとともに、工
程表に基づいた実施状況を県に適宜報告すること。
(3)受託者は、業務完了後、速やかに本事業の報告書をまとめ、報告書及びデー
タを県に提出すること。なお、報告書には本事業の実施報告のほか、本事業を
行ったことによる効果や分析の結果も記載すること。
9 留意事項
(1)受託者は、本委託業務の全部又は一部を第三者に委託し、又は請け負わせて
はならない。ただし、あらかじめ県の承諾を得た場合は、この限りではない。
(2)受託者及び本委託業務に関わる者は、職務上知り得た秘密を漏らしてはなら
ない。また、本委託業務終了後も同様とする。
(3)受託者は、本委託業務を通じて取り扱う個人情報について、埼玉県個人情報
保護条例(平成16年条例第65号)に基づき、適正に取り扱うものとする。
(4)受託者は、本委託業務の履行に当たり、自己の責めに帰する事由により埼玉
県に損害を与えたときは、その損害を賠償しなければならない。
(5)受託者は、本委託業務の履行に当たり、受託者の行為が原因で第三者その他
に損害が生じた場合には、その賠償の責めを負うものとする。
(6)本委託業務の実施における危機管理体制(緊急連絡網等)については、本委
託業務開始時に埼玉県に報告する。
(7)本事業遂行に当たって得られた情報は、書類、電磁記録とも委託者に提出す
るものとする。
(8)著作権の取扱いについては、契約時に埼玉県と協議して定めることとする。
(9)本仕様書に定めるものの他疑義が生じた場合は、その都度、遅滞なく埼玉県と
受託者双方が協議して決定する。