◉週刊T&Amaster 商品概要 https://www.sn-hoki.co.jp/shop/product/book/detail_2531.html ☎0120-6021-86 見本誌請求 http://www.lotus21.co.jp/mihonsi.html 立ち読みコーナー http://www.lotus21.co.jp/ta 新会計基準解説 企業会計基準適用指針第 27 号「税効果会計 に適用する税率に関する適用指針」について 企業会計基準委員会 専門研究員 淡河貴絵 Ⅰはじめに 企業会計基準委員会(ASBJ)は、平成 28 年 本稿では、本適用指針の概要を紹介する。な 3 月 14 日に、企業会計基準適用指針第 27 号「税 お、文中の意見にわたる部分は筆者の私見であ 効果会計に適用する税率に関する適用指針」 ることをあらかじめ申し添える。 1 (以下「本適用指針」という。 )を公表した 。 Ⅱ 公表の経緯 平成 25 年 12 月に開催された第 277 回企業会計 当委員会に移管すべく審議を行ってきた。この 基準委員会において、基準諮問会議より、日本 うち税効果会計に適用する税率の取扱いについ 公認会計士協会が公表している税効果会計に関 ては、早急に対応すべき課題があるため、平成 する実務指針(会計処理に関する部分に限る。 28 年 3 月期決算に間に合うように対応を図るべ 以下同じ。 )について当委員会で審議を行うこ きとの意見が聞かれた。このため、日本公認会 とが提言された。この提言を受けて、当委員会 計士協会 会計制度委員会報告第 10 号「個別 は、税効果会計専門委員会を設置して、平成 26 財務諸表における税効果会計に関する実務指 年 2 月から審議を開始した。その後、当委員会 針」(以下「個別税効果実務指針」という。)等 は、繰延税金資産の回収可能性に関する適用指 のうち当該取扱いについて、基本的にその内容 針を先行して開発することとし、平成 27 年 12 を引き継いだ上で、必要と考えられる見直しを 月に、企業会計基準適用指針第 26 号「繰延税 行い、平成 27 年 12 月に企業会計基準適用指針 金資産の回収可能性に関する適用指針」 (以下 公開草案第 55 号「税効果会計に適用する税率 「回収可能性適用指針」という。 )を公表した。 に関する適用指針(案)」を公表して広く意見 当委員会では、平成 27 年 5 月に回収可能性適 を求めた。本適用指針は、公開草案に対して寄 用指針の公開草案を公表した後、日本公認会計 せられた意見を踏まえて検討を行い、公開草案 士協会における税効果会計に関する実務指針の の内容を一部修正した上で公表するに至ったも うち当該適用指針に含まれないものについて、 のである。 1 本適用指針の全文については、ASBJ のウェブサイト(https://www.asb.or.jp/asb/asb_ j/documents/docs/zeikouka 2015_2/zeikouka_2015_2_1.pdf)を参照のこと。 最新号を含む見本誌を無料で進呈しております。下記よりご請求下さい。 見本誌お申し込みページへ No.639 2016.4.18 15
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