通達の概要

平 成 28 年 4 月
国
税
庁
「消費税の軽減税率制度に関する取扱通達の制定について」(法令解釈通達)
○
「飲食料品の譲渡」について
・ 食品の範囲
軽減税率の適用対象となる食品(食品表示法に規定する食品)は、人の飲用又は食
用に供されるものをいうから、例えば、工業用の塩など人の飲用又は食用以外の用途
に供するものとして取引されるようなものは、飲食が可能なものであっても「食品」
に該当しないことを明示する。
○
「外食」(食事の提供)について
・ 持ち帰りのための飲食料品の譲渡か否かの判定
持ち帰りのための容器に入れ、又は包装を施して行った飲食料品の譲渡に該当し軽
減税率の適用対象となるかどうかは、当該飲食料品の提供等を行った時において、例
えば、当該飲食料品につき飲食設備を利用して食事の提供を受けるのか又は持ち帰る
のかを適宜の方法で相手方に意思確認するなどにより判定する旨を明示する。
○
「新聞」について
・ 1週に2回以上発行する新聞の意義
国民の祝日及び通常の頻度で設けられている新聞休刊日があることによって、1週
に1回以下の発行となる場合があったとしても、当該新聞は「1週に2回以上発行す
る新聞」に該当することを明示する。
○
「区分記載請求書」について
・ 軽減対象資産の譲渡等に係るものである場合の請求書の記載方法
区分記載請求書に記載される「軽減対象資産の譲渡等に係るものである旨」等の表
示に関して、具体的な記載方法を例示する。
○
税額計算の特例について
・ 困難な事情があるときの意義
税額計算の特例の適用要件である「困難な事情があるとき」については、税率の異
なるごとの課税資産の譲渡等の対価の額の管理が行えなかった場合など、事業者に困
難な事情があればよい旨を明示する。