仕様書(PDF:1073KB)

仕
件
様
書
名:収納及び支払データ伝送化に向けた事前調査業務
平成 28 年 4 月
目
1.
2.
3.
4.
4.1.
次
業務名 ................................................................................................................................................... 1
業務履行期間......................................................................................................................................... 1
概要 ....................................................................................................................................................... 1
業務の内容 ............................................................................................................................................ 1
作業内容 ................................................................................................................................................ 1
(1) 現状調査と課題整理 ....................................................................................................................... 1
(2) 伝送化の実現手段検証と提案 ......................................................................................................... 1
(3) 関係部署等との調整に当たっての支援 .......................................................................................... 2
(4) 金融機関との調整と交渉支援 ......................................................................................................... 2
4.2. 伝送化対象とするデータ連携 ............................................................................................................... 2
(1) 金融機関窓口収納 ........................................................................................................................... 2
(2) 口座振替依頼 .................................................................................................................................. 2
(3) 口座振替結果 .................................................................................................................................. 2
(4) 口座振込.......................................................................................................................................... 3
4.3. スケジュール......................................................................................................................................... 3
4.4. 業務体制等 ............................................................................................................................................ 3
5. 成果物 ................................................................................................................................................... 3
(1) 納入成果物 ...................................................................................................................................... 3
(2) 納入方法.......................................................................................................................................... 4
(3) 納入場所.......................................................................................................................................... 4
(4) 納入期限.......................................................................................................................................... 4
6. 補足 ....................................................................................................................................................... 4
6.1. 一般事項 ................................................................................................................................................ 4
6.2. セキュリティ要件 ................................................................................................................................. 4
1. 業務名
収納及び支払データ伝送化に向けた事前調査業務
2. 業務履行期間
契約締結日から平成 29 年 3 月 31 日(金)
3. 概要
札幌市と金融機関との公金収納及び支払データ連携は電子媒体の交換により実現している。電子媒体
については、国内メーカー製造中止や処理装置のメーカーサポート終了が予定され、金融機関での電子
媒体取扱中止の動きもあり、データ連携を安全かつ継続的に実施する手段を確保する必要がある。こう
した状況の中、札幌市ではデータ連携を伝送により実現することを検討している。
札幌市の現状の業務形態を踏まえた収納・支払事務の調査を行い、伝送化にあたっての課題を整理し
たうえで、費用や業務効率の観点を考慮して、収納・支払事務の最適化を検討し、伝送化の実現手段を
検証する作業を実施する。
4. 業務の内容
4.2 項に挙げる札幌市と金融機関で実施するデータ連携の伝送化を実現するに当たって、4.1 項に挙げる
作業を実施する。なお、調査範囲、関係部署、システム、金融機関等については別紙 1「関係一覧」によ
るものとする。
(一般会計、特別会計に係るものを対象とし、企業会計に係るものは対象外)
4.1. 作業内容
(1) 現状調査と課題整理
公金収納・支払に関連する業務について、関係部署、システムの現状調査を行い、業務の全体最適と
データ連携伝送化にあたっての課題を整理する。
・調査範囲は、公金収納及び支払に関連する以下の業務とする。
公金収納(金融機関窓口収納、口座振替収納、コンビニ収納、クレジット収納)
公金支払(口座振込)
・関連部署の事務やシステムの情報収集を行い、業務の流れ、データの流れ、システム連携等の現状
を調査分析し、収納・支払事務最適化の検討とデータ連携伝送化への課題整理を実施する。
(2) 伝送化の実現手段検証と提案
(1)の課題を解決し、伝送化の実現を図る手法について、導入費用、運用費用、業務負担など多角的
な視点で検証した結果を報告し、実現手段を提案する。
・現状の運用形態や契約内容を考慮すること。
・関係機関・部署から情報を収集するための打合せ等も含む。
・ネットワークの形態の考察にあたっては本市での規定事項が制約となるのでそれを踏まえた検討を行
う。
・伝送化のスケジュールは本業務による調査結果を受けて決定するが、現時点では平成 29 年度から導入
1
作業、平成 30 年度中の伝送開始を予定しており、提案の際には伝送開始に大幅な遅れが生じることの無
いように考慮すること。
(3) 関係部署等との調整に当たっての支援
収納・支払事務の最適化とデータ連携の伝送化を実現するため会計室が関係部署等と調整をする際に
は、助言等の支援を行う。
(4) 金融機関との調整と交渉支援
指定金融機関、収納代理金融機関の情報収集や伝送設定等の課題を調整し、現在の契約条件(手数料
等)を変更しない方針での交渉支援を行う。現在、札幌独自フォーマットで実施しているデータ連携に
ついては、現行フォーマットと全銀協フォーマットへの仕様移行課題と対応策を整理し、札幌市にとっ
て最適な方法を提案して各行との調整の支援を行う。
4.2. 伝送化対象とするデータ連携
札幌市と金融機関で実施している下記のデータ連携について伝送化を実現する。
(データフロー図は別
紙 2 伝送化検討対象(概要)参照)
(1) 金融機関窓口収納
市民等から札幌市あてに各金融機関で納付された金額等の情報を、指定金融機関から本市に毎日デー
タ連携する。
対象件数 4,466 千件(平成 26 年度、うち OCR 機械読取 2,778 千件、データ入力 1,688 千件)
【データの流れ】
市民等→各金融機関(原符)→指定金融機関(原符)→指定金融機関でデータ化(MO)→市会計室
(MO、原符)→市システム管理課(MO)→財務会計システム→金財連携システム→各業務システム
(2) 口座振替依頼
(3) 口座振替結果
口座振替により収納する科目について、依頼情報及び結果情報を各金融機関(45行)と連携する。
現在、紙で連携している金融機関(非 MT 行)についても、伝送化への切替を検討する。
対象件数 3,746 千件(平成 26 年度)
【データの流れ】
<依頼情報>
各業務システム→金財連携システム(媒体、紙)→市システム管理課(媒体、紙)→①、②
① 媒体 市会計室→各金融機関/MT 行
② 紙
市各業務担当課⇒各金融機関/非 MT 行
2
<結果情報>
① MT 行 各金融機関→市会計室→市システム管理課→金財連携システム→財務会計システム、
各業務システム
② 非 MT 行 (1)窓口収納の流れと同様
(4) 口座振込
札幌市から口座振込により支払う金額等の情報を本市から指定金融機関に毎日(会計室以外の支払担
当課については定期または随時に)データ連携する。
対象件数 2,110 千件(平成 26 年度)
【データの流れ】
<財務会計システム>
財務会計システム(各業務システムからの連携または直接入力)→市会計室(MO)→指定金融機関(MO)
<各業務システム>
各業務システム→市各業務担当課(媒体)→指定金融機関(媒体)
4.3. スケジュール
平成 28 年 9 月 中間報告と検討支援
現状調査と課題分析結果報告書(中間)
、伝送化実現手段の検証と提案書の提出
(業務フロー、費用、スケジュール、運用形態等を記載)
中間報告・提案書を基に、札幌市が最適な実現手段(方針)を決定するための支援を行う。
平成 29 年 3 月 最終報告
最終報告書、提案書の提出
4.4. 業務体制等
受託者は、業務内容、進め方、業務体制、業務責任者、情報セキュリティ対策等を明確にした業務計
画書を作成し、市の承認を得ること。
5. 成果物
(1) 納入成果物
・現状調査と課題分析結果報告
・伝送化実現手段の検証と提案
以下の項目を含むものとし、調査結果に応じて必要な項目を追加する。
ア 伝送化実現後の業務フロー
イ 費用(導入/運用)の見積り
ウ 導入スケジュール案
エ 運用形態
オ 現システムの改修・開発が必要となる場合は、その内容
カ システム及びネットワーク構成計画図
3
キ データ連携ファイル仕様書
・関係部署との調整結果報告(課題、解決策等)
・金融機関との調整結果報告
以下の項目を含むものとし、調査結果に応じて必要な項目を追加する。
ア 連絡先
イ データ連携の伝送化への変更可否
ウ データ連携方法の変更に伴う協定内容の整理
エ フォーマット、委託者コードの整理
オ 通帳印字内容の整理
カ 伝送接続手順、伝送方式の整理
(2) 納入方法
(1)の成果物については書類、電子媒体(CD-R 等)として2部ずつ納入すること。
(3) 納入場所
札幌市会計室会計管理課(札幌市中央区北 1 条西 2 丁目)
(4) 納入期限
平成 29 年 3 月 31 日(金)
ただし、中間報告と検討支援に必要な報告書、提案書等については平成 28 年 9 月 12 日(月)
6. 補足
6.1. 一般事項
・作業上必要な事項について、疑義が生じた場合は、必ず本市と協議し確認を得ること。
・本件に必要な経費(旅費・交通費等)は、原則として委託料に含まれるものとする。
・本業務が終了するまで、受託者は本市の指示に従い、また、十分なコミュニケーションを図ること。
・本業務の遂行にあたっては、本市のプロジェクト体制及び受託者で定期的にミーティングを開催し、
進捗状況や課題などについての報告を行うこと。なお、本市の指示がある場合は必要な報告をその都
度行うこと。報告後は、受託者が議事録を作成し、本市の確認を得ること。
・成果物に関するすべての著作権は、札幌市に帰属するものとする。
6.2. セキュリティ要件
受託者は、
「札幌市情報セキュリティ基本方針」及び関連規定等を十分に理解し、適切なセキュリティ対
策を講じること。
4
別紙1
関係一覧(公金収納:1∼4、公金支払:5)
情報概要
1
2
金融機関窓口収納 会計室
口座振替収納
コンビニ収納
3
財)税政部
システム
出納課
システム
担当部署
伝送化
会)会計管理課/
対象
総)システム管理課
対象
口座振替(依頼、結果)の担当一覧による
4
税制課
税収納管理システム
総)システム管理課
口座振込
税制課
口座振込の担当一覧による
市独自フォーマットであり、全銀協
フォーマットへの移行が必要
市・道民税(普通徴収分)、固定資産
税・土地計画税(土地、家屋分)、固定
資産税(償却資産分)及び軽自動車税
証明手数料/平成28年12月サービス開始
予定
国民健康保険料/平成29年6月サービス開
始予定
寄付金(ふるさと納税)/平成27年12月
サービス開始
市税/平成29年度分から利用開始予定
保)保険医療部 保険事業担当
課
総)秘書部
秘書課
財)税政部
備考
財務会計システム
市)地域振興部 戸籍住民課
クレジット収納
5
業務担当部署
対象
口座振替(依頼、結果)の担当一覧
情報概要
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
業務担当部署
業務システム
財)税政部
税制課
財)税政部
税制課
子)子ども育成部
子ども企画課
税収納管理システム
市・道民税
(普通徴収分に限る。)
固定資産税
(都市計画税を含む。)
児童クラブ利用料
保育料
子)子育て支援部
国民健康保険料
保)保険医療部
後期高齢者医療保険料
保)保険医療部
介護保険料
保)高齢保健福祉部
市営住宅使用料・駐車場使用料
都)市街地整備部
児童クラブ利用料収納
管理システム
施設運営課
札幌市子ども・子育て
支援新制度システム
保険事業担当課 国民健康保険オンライ
ンシステム
保険事業担当課 保健福祉総合情報シス
テム
介護保険課
保健福祉総合情報シス
テム
住宅管理担当課 市営住宅管理システム
幼稚園入園料・教育料
教)生涯学習部
総務課
高等学校授業料
教)生涯学習部
総務課
システム
担当部署
連携システム
総)システム管理課 金融機関・財務連携代
行システム(総)シス
テム管理課所管)
業務担当課
業務担当課
総)システム管理課
総)システム管理課
総)システム管理課
業務担当課/
総)システム管理課
幼稚園収納管理システ 業務担当課
ム
高校授業料徴取管理シ 教)総務課
ステム
口座振込の担当一覧
情報概要
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
業務担当部署
システム
システム
担当部署
例月給与、時間外手当等
総)職員部
勤労課
人事給与システム
学校賃金
教)学校教育部
教職員課
就学援助費
教)学校教育部
教育推進課
賃金・報酬計算システ 業務担当課
ム
就学援助システム
業務担当課
学校病医療費
教)学校教育部
教育推進課
学校保健システム
業務担当課
学校医報酬
教)学校施設担当部
保健給食課
学校保健システム
業務担当課
児童扶養手当
子)子育て支援部
子育て支援課
児童手当システム
総)システム管理課
子ども医療費
保)保険医療部
保険企画課
医療助成システム
総)システム管理課
重度・ひとり親医療費
保)保険医療部
保険企画課
医療助成システム
総)システム管理課
児童手当
子)子育て支援部
子育て支援課
児童手当システム
総)システム管理課
居宅介護住宅改修費等
保)高齢保健福祉部
保)障がい保健福祉部
保)高齢保健福祉部
介護保険課
障がい福祉課
高齢福祉課
介護保険システム
高齢障がいシステム
高齢障がいシステム
総)システム管理課
総)システム管理課
補装具の支給、障害日常生活用具 保)障がい保健福祉部
給付
特別障害者手当、障害児福祉手当 保)障がい保健福祉部
障がい福祉課
高齢障がいシステム
総)システム管理課
障がい福祉課
高齢障がいシステム
総)システム管理課
消防団報酬
消)総務部
職員課
生活保護費
保)総務部
保護指導課
消防団業務管理システ 業務担当課
ム
生活保護OAシステム 業務担当課
上記以外の口座振込
会計室
出納課
財務会計システム
在宅老人福祉費等
業務担当課
業務担当課
各システムから財務会計システムを経由する口座振込(参考)
情報概要
1
2
3
4
5
業務担当部署
システム
システム
担当部署
支給データ作成処理(週次)
保)保険医療部
保険企画課
国民保険システム
総)システム管理課
支給データ作成処理(月次)
保)保険医療部
保険企画課
国民保険システム
総)システム管理課
現物給付(柔道整復・訪問看護) 保)保険医療部
の支払
現金給付の支払
保)保険医療部
保険企画課
医療助成システム
総)システム管理課
保険企画課
医療助成システム
総)システム管理課
交付処理
子育て支援課
母子寡婦システム
総)システム管理課
子)子育て支援部
別紙2
伝送化検討対象(概要)
201X年6月
新基幹系情報システム構築プロジェクトチーム
Confidential
凡例
関係者(市職員以外)
市職員
電子データ(媒体等)
システムDB
紙資料
データの流れ
伝送化検討対象
Confidential
1
図
金融機関窓口収納の流れ(現状)
各金融機関(別表)
指定金融機関
納付書をデータ化
(OCR読取、パンチ)
納付書
金融機関
収納データ
納付書
納付書
(公金振替払い)
振込データ
振込データ
会計室
会計室
財務会計
システム運用担当
金財連携
業務
システム
業務
システム
業務
システム
札幌市
Confidential
2
図
口座振替依頼の流れ(現状)
金融機関
非MT行
MT行
納付書
担当部署
札幌市
各業務システム
業務
業務
業務
システム
システム
システム
Confidential
依頼データ
依頼データ
納付書
金財連携
依頼
データ
システム運用担当
会計室
3
図
口座振替結果の流れ(現状)
各金融機関(MT行)
金融機関
結果データ
財務への連携は、北洋、他行、ゆ
うちょ・農協の取り込みが行われ
る3日間に渡って連携する
札幌市
金財連携
結果データ
結果データ
会計室
財務会計
業務システムへの連携は、北洋、
他行、ゆうちょ・農協までの取り込
みが終わったあとに処理した結果
を連携する
システム運用担当
業務
業務
業務
システム
システム
システム
※結果データは収入情報の一部として取り扱われる
Confidential
4
図
口座振込の流れ(現状)
金融機関
指定金融機関
各業務担当
オンライン入力
札幌市
振込
データ
各業務システム
各業務システム
業務
システム
振込
データ
バッチ連携
Confidential
振込
データ
業務
システム
財務会計
各業務担当
会計室
バッチ出力
各業務担当
5