日本近海水産物に関する海外市場調査 日本近海水産物に関する海外

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XX物産(株)様(XX)
日本近海水産物に関する海外市場調査
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2012/11/**
1. 概要
近年近海ものの水産物の国内需要が伸び悩み、価格も低迷している。
しかしXXは国内用和文HPのみあるにもかかわらず海外からの引き合いが多く来ている。
ただ、言葉の問題もあり何を依頼されているか分からなく、返事のしようがないのですべて放
置しているがこれは海外での日本近海ものの需要があるのでは?
ということでXXからAlBizへ近海もの特に冷凍OO(魚名)や**(魚名)の海外の市
場性の調査をしてほしいとの依頼があった。
AlBizはXXからヒアリングを行なった。
現在XXは、国内の商社に国内販売する国内取引のみを行っているが、自社の商品がどこの国、
地域のどの業界、ユーザーに出回っているかはっきりと分からない。
XXは冷凍倉庫が港近くにあり常時数百トンの在庫を抱えている。
海外に少量でいいので恒常的に輸出できたらと考えている。
そのためには自社で海外の市場状況を把握し変化に対応できるようにしたい。
そして輸出したい。
2. 趣旨
XXのOO及び**の海外での市場性を大まかに把握し、XXとして海外市場に本格的にIT
を利用して販売促進ができるか確認するためにAlBizにこの事前調査を依頼する。
ITを利用するとは、海外向けHPの作成、そのプロモーション(SEO,有料ポータルへの
登録他)を行うこと。
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3. 市場性
AlBizが、食品向けのポータルサイトでOOと**を無料登録したところOOの問い合わ
せが中近東そしてロシアからあった。
問い合わせをする業者は、すべてが水産物専門輸入業者。250gから500gくらいの**
の問い合わせが多く、購入希望は月3コンテナから10コンテナ(24トン/冷凍コンテナ)。
ただ価格を下げさせるために多めに言っていることは間違いない。
OOに関しては80gから120gが主でロシアからの問い合わせがあった。
希望購入数量はれ**とほぼ同じ。
OOも**もユーザーは中近東もロシアも低所得層のワーカーが主になる。そのため希望価格
は非常に厳しい。
韓国や台湾から低価格のOOや**を購入しているが不漁(もともと多くは獲れない)のため
日本の業者を当たっているというのが本音のようだ。
4. 課題
海外向けに需要はある。
市場は今回の調査だけでみると限られており主に中近東(エジプト、カタールなど)やロシア
及びウクライナくらいになる。
そこの地域への輸出となると相当競争力のある価格を提示しないと無理。(OOも**もFO
B横浜港で¥xx/kgが限度)
それに加えて、冷凍コンテナでの輸出で距離もあることもあり輸送コストが通常のドライコン
テナよりかかる(US$6,000~8,000 ほど)。
ただ、有利な点もある。それはOOも**も日本近海でしか漁獲量があまりないこと。
つまり、競争相手があまりいない。
5. マーケティング
海外向けのHP(英文)の作成をお勧めする。
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そして海外には食品または、食品専門のポータルサイトがあるので有料での登録を行い自社H
Pに引き込むことをお勧めする(US$900程/年…無料では問い合わせ先の詳細が分かり
にくい)。
そこから販促を進め輸出につなげるのがベスト。
将来的には海外の食品展示会などへの出店も考慮すべき。
その際は日本食とのコラボも一つのアイデア。