平成28年度水俣・芦北地域環境フィールドミュージアム・ コーディネーター等設置事業業務委託 1 仕様書 委託事業名 平成28年度水俣・芦北地域環境フィールドミュージアム・コーディネーター等設置事業 2 委託の背景・目的 ○ 平成18年度から、第4次水俣・芦北地域振興計画の重点施策に掲げる事業として、水俣・芦北 地域全体を「環境をテーマとしたミュージアム」として位置づけ、地域資源の磨き上げ、環境に 関する先進的事例や水俣病の教訓と伝承の発信、それらに必要とされる人材育成などを一体的に 実施し、交流人口の拡大と「水俣病を教訓に環境先進地として発展する地域」という地域イメー ジを国内外に発信する取組みを進めている。 ○ 平成23年度からは、第5次水俣・芦北地域振興計画の重点施策の一つとして、5ヶ年わたり「地 域主導による事業の推進」を目指し、総合コーディネーターを設置し、環境学習旅行等の誘致活 動の拡充やガイドの増加と専門化、地域資源の磨き上げによる環境学習コンテンツやお土産品の 開発などの取組みを展開してきた。その結果、環境学習プログラムの充実やガイド技術の向上等、 環境学習旅行の受入れ基盤を強化することができ、滞在時間及び体験学習プログラムの実施率の 向上につながった。 ○ しかし、訪問者数は伸び悩んでいるため、今後は環境学習旅行者の増加に向け、水俣・芦北地域 へ人を呼び込む仕組みづくりを行う必要がある。このため、平成28年度においては、第6次水 俣・芦北地域振興計画の施策の一環として、地域に人を呼び込む仕組みづくりを行うコーディネ ーターを設置し、環境学習旅行の誘致活動、必要とされる人材育成や受入れ体制の整備等を行い、 水俣病の教訓発信と環境の先進地としての情報発信を通じて当地域への関心を高め、訪問者(学 習者)の増加につなげる取組みを実施する。 3 委託業務の内容 具体的な業務は、次のとおりとする。 (1)地域への関心を高める誘致事業 ・ 目的 水俣・芦北地域への関心を高め、地域外からの誘客を図る。 ・ 内容 ① 地域外の学校への出張授業 (ア)地域外の学校へ講師を派遣し、水俣病の教訓発信や、環境の先進地としての取り組み等環 境学習にかかるテーマで出張授業を行う。 (イ)学校側の要望に合わせて、当地域での教育旅行の学習効果を深めるための講師を派遣し、 事前・事後学習の支援を行う。 (ウ)4ヶ所(関東、関西、中国・四国、九州・沖縄)で2回以上行う。 ② 旅行会社等への出張勉強会 (ア)教育旅行を取り扱う旅行会社等に講師を派遣し、営業社員が学校等へ教育旅行を提案する 1 際に役立つ情報(当地域での教育旅行の意義や効果、最新の動向等)の発信を行う勉強会 を開催する。 (イ)4ヶ所(関東、関西、中国・四国、九州・沖縄)で2回以上行う。 ③ 視察旅行の受入 (ア)8回以上行う。 (イ)誘致を強化したい地域(関東・関西)を中心に行う。 ④ パンフレットの作成 (ア)教育旅行向けのパンフレット(6000部)と外国語版視察向けのリーフレット(200 0部)を作成し、関係者に配布する。 (2)地域内の人材育成事業 ・ 目的 地域内のガイド技術向上や将来のガイド育成につなげる。 ・ 内容 ① 水俣・芦北フィールドパートナー(環境学習旅行の総合的なガイド)として活動する地域住民 を中心に、環境学習のガイド技術の維持・向上を目的とした育成講座の開催 (ア)これまで活動してきたフィールドパートナーを対象に行う。 (イ)4回以上開催する。 ② 地域の振興に貢献する人材育成の素地を養うため、地域の小中学校で出前講座の実施 (ア)4回以上実施する。 (3)環境学習コンテンツレベルアップ事業 ・ 目的 環境学習サービスの向上及び地域が継続して環境学習旅行を受け入れる協力体制を築く。 ・ 内容 ① 地域の環境学習サービス向上を目的とした環境学習コンテンツの拡充を図る講座の開催 (ア)2回以上行う。 ② 環境学習旅行の受入に関する課題や新たな取り組みを行う協力体制を築くことを目的とした 会議の開催 (ア)4回以上行う。 (イ)幅広い環境学習旅行関係者を集める(各10名以上)。 (4)コーディネーターの設置 ・ 上記(1)から(3)を遂行する適正なコーディネーターを配置提案すること。 (5)報告書の作成 ・ 上記(1)から(4)を取りまとめた報告書を3部作成し、併せてデータを保存したDVDを 3部作成すること。 2 4 業務遂行に関する留意点 (1)事業の実施に当たっては、熊本県地域振興課及び関係市町村等と連携しながら作業を行うこと。 (2)事業の品質管理、進捗管理、課題管理等を行う業務責任者を配置すること。 (3)進捗状況について、随時熊本県に報告すること。 5 委託期間 契約締結の日から平成29年3月24日(金)までとする。 6 留意事項 発注者熊本県(以下「甲」という。 )と受注者(以下「乙」という。)は、次の事項について留意す る。 (1)乙は、本業務の遂行に当たって、関係する法令等を遵守しなければならない。 (2)乙は、本業務の遂行に当たって、中立的立場を保ち、業務上知り得た秘密を他に漏らしてはなら ない。 (3)原則として、乙は、本業務に係る全部又は一部を第三者に再委託することはできない。甲の書面 による承諾を得て、合理的に必要な範囲で再委託することができる。 (4)本調査の成果物となる報告書(電子データを含む。)及びその他関係資料の二次著作物について は、甲に帰属する。 (5)その他、本業務を円滑に進めるため、本仕様書に定めのない事項については、甲と乙が相互に協 議のうえ、決定する。 3
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