人吉球磨観光地域づくり加速化事業業務委託仕様書 1 委託事業名 人吉球磨観光地域づくり加速化事業 2 委託の背景・目的 <経緯> ○ 人吉球磨地域(※1)は、平成27年4月に日本遺産に認定された社寺仏像をはじめとする歴史的 文化財や、自然を活かしたグリーンツーリズムなど、豊富な地域資源を有する県内有数の観光地であ るが、近年、観光客総数が伸び悩んでおり、対策が求められていた。 ○ このことから、昨年度、「地域の新たな魅力創出・交流人口拡大モデル事業」として、下表の業務を 民間事業者に委託し実施した。 (報告書は別添のとおり。平成 28 年度事業計画案は当該報告書 99 ページ以降掲載) ①携帯端末の位置情報を活用した人吉球磨を訪れる観光客の動態調査 ②人吉球磨地域の観光資源等の認知度、興味度に関する GAP 調査 ③人吉球磨地域の行政・観光・地域づくり団体等とのワークショップ開催による人的ネットワーク 構築 ④上記①②のデータ及び③のワークショップでの意見等を踏まえた平成 28 年度事業計画案の策定 <目的> 〇 本事業は、平成 28 年度事業計画案を、より具体的な計画に練り上げ、実施することで、当該計画に おいて、平成 28 年度の目標に掲げる観光入込客数350万人を実現するとともに、この地域における 観光関連産業の将来的な自立を見据えた、新たな地域ビジネスモデルの構築を目指すものとする。 ※1 人吉球磨地域…関係市町村(※2)の区域 ※2 関係市町村…人吉市、錦町、あさぎり町、多良木町、湯前町、水上村、相良村、五木村、山江村、 球磨村 3 委託業務の内容 人吉球磨地域において、以下の取組みを実施する。 なお、実施する事業の詳細は、当該事業の契約を締結する事業者(以下「契約締結事業者」という。)の 企画コンペでの提案内容を踏まえ、協議して決定するものとする。 (1)ICT を活用した誘客促進と受入体制強化の仕組みづくり ICT を活用して、モニターによる誘客等、誘客に資する情報の収集を行うとともに、地域の観光関連 産業(地域ビジネス)の振興のための取組みを推進することで、人吉球磨地域における受け入れ態勢 強化の仕組みづくりを行う。 1 ①モニターによる誘客 インターネット等を活用して、宿泊クーポンや体験クーポンを発行し、適切なターゲットに応じた 宿泊モニター、体験モニターを実施する。また、誘客したモニターにはモニタリングを行い、当該 情報を関連事業者等にフィードバックする取組みを実施する。 ②地域ビジネスの振興 ア 旅行会社等と協働した取組みの実施 JR九州やくま川鉄道と協力して旅行商品を造成する。また、旅行会社等と協力して日本遺産と 既存の観光資源を結びつけたツアー商品を造成する。 イ お土産品の販売促進による物産館売上アップ、人吉駅前マルシェ拡充 物産館の売り場プロデュースやイベント開催等により、農林水産物の販売を促進する。また、人 吉駅前マルシェの拡充策を企画し、実施する。 *土産品のパッケージデザインの改良等のブラッシュアップも含むものとする。 ウ 農家レストラン・農家民泊、鍛冶屋町通りの街歩き、その他体験メニューの造成と予約サイト への掲載 新たな体験メニューを造成(ブラッシュアップを含む)し、また、新たに着地型観光商品の予 約サイトをデザインして、ホームページに組み込む。 なお、組み込むホームページは既存、新設を問わない。 エ 日本遺産を巡るタクシープランの造成 地元タクシー会社と連携して、日本遺産を巡るタクシープランを複数本造成する。 オ ラフティング客がお金を使う仕組みづくり ラフティング客のニーズや行動実態を把握し、当該客が地元で金銭を消費する仕組みづくりを 行う。 カ くま川サイクリングロードと沿線の日本遺産の活用 観光客がくま川サイクリングロードを利用し、日本遺産を訪れるための方策を立案し実施する。 キ バイクツーリング客の飲食店への引き込み 飲食店にバイクツーリング客を引き込むための方策を立案し実施する。 ク 市房山、仰烏帽子山などトレッキングのPR トレッキングブームである現状を生かし、市房山、仰烏帽子岳山におけるトレッキングをPRす る。 ケ 相良三十三観音めぐりの満足度を上げる取組みの実施 相良三十三観音めぐりにおける後継者の育成や、御朱印帳の見直しにより、来訪者の満足度を アップさせる。 (2)ICT を活用した戦略的なプロモーションの実施 Facebook ページを立ち上げるなど、SNS を活用した人吉・球磨の観光情報発信体制づくりを行い、 情報発信を強化する。また、情報誌等による観光情報PR等を実施する。 (3)継続的な PDCA の仕組みづくり 2 (1) (2)の事業を実施し、その効果を検証したうえで、事業が継続的に行われていくための PDCA の 仕組みについて提案を行う。 *提案では、宿泊者数や観光消費等において PDCA の仕組みに必要な目標数等を設定すること。 (4)報告書の作成 ・ 上記(1)から(3)を取りまとめた報告書を20部作成し、併せてデータを保存したCD-R OMを20部作成すること。 4 業務遂行に関する留意点 (1)事業の実施に当たっては、熊本県企画振興部地域振興課、熊本県球磨地域振興局及び関係市町村等 と連携しながら作業を行うこと。 (2)事業の品質管理、進捗管理、課題管理等を行う業務責任者を配置すること。 (3)進捗状況について、随時、熊本県企画振興部地域振興課に報告すること。 5 委託期間 契約締結の日から平成29年3月17日(金)までとする。 6 留意事項 発注者熊本県(以下「甲」という。 )と受注者(以下「乙」という。)は、次の事項について留意する。 (1)乙は、本業務の遂行に当たって、関係する法令等を遵守しなければならない。 (2)乙は、本業務の遂行に当たって、中立的立場を保ち、業務上知り得た秘密を他に漏らしてはならな い。 (3)原則として、乙は、本業務に係る全部又は一部を第三者に再委託することはできない。甲の書面に よる承諾を得て、合理的に必要な範囲で再委託することができる。 (4)本調査の成果物となる報告書(電子データを含む。)及びその他関係資料の二次著作物については、 甲に帰属する。 (5)その他、本業務を円滑に進めるため、本仕様書に定めのない事項については、甲と乙が相互に協議 のうえ、決定する。 3
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