資料2-1 君津市経営改革大綱 平成27年度~平成31年度 平成27年3月 君 津 市 5 経営改革を行うための方策 1 持続可能な行財政基盤の構築のために 市民サービスを今後とも持続的に提供していけるよう市の業務を見直し、市民ニー ズと今後の歳入に見合った事業の実施に努めます。 (1)事務事業の見直し 社会経済情勢や市民ニーズの変化に敏感に対応する中で、既存の事業に固執するこ となく、その必要性や費用対効果を検証し、事務事業の廃止、刷新、改良などの見直 しを強力に推進します。また、民間ができることで市民サービスの低下を招かない事 業については、民営化や民間委託を行うなど、積極的に民間活力を活用します。 【具体的な見直し手法】 ①必要性 ・市が実施しなくてはならない事業であるか ・所期の目的達成、社会情勢の変化等により役割を終えていないか ②代替性 ・市が主体となって実施すべき事業か ・重複、類似している事業はないか ③有効性 ・期待されている成果をあげているか ・目的を実現させる手法として妥当か ④効率性 ・費用対効果は低くないか ・事業の規模や水準が過剰になっていないか ⑤公平性 ・受益者に偏りはないか ・適正な受益者負担はなされているか ※【主な取組】 ・コミュニティバスの見直し ・メディカルスポーツセンターの助成の見直し ・生涯学習バスの見直し ・図書館業務の一部を外部委託化 (2)効率的な業務遂行による内部管理経費の縮減 職員一人ひとりが、経営的視点でコスト意識を持って業務を遂行することにより、 市の内部管理に要する経費や時間外勤務の縮減に努めます。 ※【主な取組】 ・コピー、ファックス等の庁内機器の一元的管理による経費節減 -1- ・時間外勤務の縮減 ・職員住宅の見直し ・公共施設の照明の LED 化 (3)受益者負担の適正化 受益者負担の公平性の観点から、特定の方が利用し利益を受ける公共施設などの市 民サービスについて受益者負担に関する統一的な基準を定めるとともに、サービスに 係る使用料、手数料等の額や減額・免除の内容の見直しを行います。 ※【主な取組】 ・受益者負担に関する統一的な基準の作成 ・コミュニティバスの使用料の見直し ・子ども医療費、各種がん検診等の助成の見直し ・スポーツ広場、グラウンド・ゴルフ場、市民文化ホール等の使用料の見直し ※ 主な取組については、平成26年度の事務事業総点検の結果の一部を例示したものです。 2 ファシリティマネジメントの推進のために 限られた財源の中で、市の公共施設等を安全かつ持続的に利用していけるよう、フ ァシリティマネジメント 5 を推進することにより、公共施設等のあり方を総合的に見直 します 。 (1)公共施設等の総合的かつ計画的な管理運営の推進 老朽化した公共施設等を、市全体として今後どのように管理運営していくかについて の長期的な計画を定め、これを推進します。また、公共施設の一元的管理や固定資産台 帳の整備などに取り組みます。 ※【主な取組】 ・公共施設等総合管理計画の策定 ・固定資産台帳の整備 (2)公共施設の適正配置 個々の公共施設の設置目的、位置、老朽化の度合い、市民ニーズ、利用率などからそ の必要性を検証し、施設の統廃合、複合化、民営化などの適正配置を計画的に行います。 ※【主な取組】 ・幼稚園、小中学校、公民館、給食調理場の統廃合、配置等の見直し ・行政センター、コミュニティセンターの配置等の見直し ※ 5 本大綱におけるファシリティマネジメントとは、公共施設等の財産を経営資源としてとらえ、 経営的視点に基づき、総合的かつ長期的な観点からコストと便益の最適化を図りつつ、財産を戦 略的かつ適正に管理及び活用していくという手法です。主な取組については、平成26年度の事 務事業総点検の結果の一部を例示したものです。 -2- ・保育園、国保診療所の民営化、配置等の見直し ・きみつ偕楽園、老人憩の家、勤労者総合福祉センター、リサイクルプラザ、漁業 資料館等の見直し (3)未利用財産の処分 当面の利用目的がないか、利用目的があってもその実現性が低い土地や施設について は、売却や貸付を行うほか、他の利活用方法を検討します。 ※【主な取組】 ・旧外箕輪独身寮の処分 -3- 6 実施期間 平成27年度から平成31年度までの5年間を君津市経営改革大綱の実施期間と します。 -4- 参考資料 これまでの取り組み 年度 取 組 内 容 ○ 君津市行政改革推進本部を設置 ○ 君津市行政改革推進懇談会を設置 「君津市行政改革大綱」を策定(昭和61年度~63年度) ・改革の重点事項 昭和60年~ ①事務事業の見直し ②組織機構の簡素、合理化 ③給与等の適正化 ④定員管理の適正化 ⑤民間委託、OA化等事務改善の推進 ⑥公共施設の設置及び管理運営の合理化 昭和63年以降継続して平成7年度まで実施 「君津市新行政改革大綱」を策定(平成8年度~10年度) ・改革の重点事項 ①事務事業の見直し 平成8年2月 ②時代に即応した組織・機構の見直し ③定員管理及び給与の適正化 ④ 効 果 的 な 行 政 運 営 と職 員 の 能 力開 発等の推進 ⑤行政の情報化の推進 ⑥公共施設の設置及び管理運営の合理化 ⑦議会の合理化 「君津市新行政改革大綱(改定版)」を策定(平成11年度~13年度) ・君津市新行政改革実施計画(95項目)決定 ・改革の重点事項 ①事務事業の見直し 平成11年2月 ②公共施設等の設置及び管理運営の合理化 ③財政構造の体質強化 ④時代に即応した組織・機構の見直し ⑤定員管理及び給与の適正化 ⑥職員の能力開発等の推進 ⑦行政の情報化の推進 ⑧公正の確保と透明性の向上 ⑨議会の合理化 (財政効果額 1,941,341千円) -5- 「第4次君津市行政改革大綱」を策定(平成14年度~平成16年度) ・行政改革実施計画(95項目)決定 平成14年2月 ・改革の重点事項 1 効率的・効果的な執行体制の整備 2 市民の視点に立った行政の展開 (財政効果額 2,643,340千円) 「第5次君津市行政改革大綱」を策定(平成17年度~平成21年度) ※平成18年3月に改定 ・行政改革実施計画(56項目)決定 ・行政改革の重点事項 平成17年3月 1 市民参加の推進と市民との協働 2 効率・効果的な質の高い行政運営 3 民間活力の活用と新たな発想及び手法の導入 4 行政組織等の改革と人材育成 総務省において「地方公共団体における行政改革の推進のための新た な指針」が示されたことから、平成17年3月策定した大綱・実施計画 を見直し、推進期間を平成21年度までの5ヵ年とする「改定版」とし た。 (財政効果額 5,395,996千円) 「君津市行政改革大綱」を策定(平成22年度~平成26年度) ・行政改革実施計画(51項目)決定 ・行政改革の重点事項 1 平成22年3月 市民と行政がともに築く市政の推進 2 効率的、効果的で機能性の高い行政経営 3 民間活力の活用の推進 4 分権社会にふさわしい組織改革と人材育成 (財政効果額 1,347,468千円) -6- 事 務 ・ 事 業 チ ェ ッ ク フ ロ ー 実施する事務・事業全般にわたる総点検の実施 視点① 必要性 1)市が実施しなくてはならない事業か 2)所期の事業目的に合致しているか 3)社会情勢の変化等により役割を終えていないか NO 廃 視点② YES 止 代替性 民 営 化 等 NO 視点② 代替性 1)市が主体となって実施すべき事業か 2)重複・類似している事業はないか YES 実施手法の見直し 視点③ 有効性 1)期待されている効果をあげているか ・事業統合 ・事業縮小 ・民間委託 NO 2)目的を実現させる手法として妥当か 視点④ など 効率性 1)費用対効果は低くないか 2)事業の規模や水準が過剰になっていないか YES 視点⑤ 公平性 1)受益者に偏りはないか NO 2)適正な受益者負担はなされているか YES 継 受益者負担の適正化 -7- 続
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