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No.5
会社法
問題
次の各文章を読んで、妥当なものには○を、妥当でないものには×をつけてください。
(制限時間:1分)
1
株式会社は、自己株式を消却することができる。この場合においては、消却する
自己株式の数を定めなければならない。取締役会設置会社であっても、消却する
自己株式の数の決定は、株主総会の決議によらなければならない。
2
発起人、設立時取締役又は設立時監査役は、株式会社の設立についてその任務を
怠ったときは、当該株式会社に対し、これによって生じた損害を賠償する責任を
負う。
3
発起人、設立時取締役又は設立時監査役がその職務を行うについて悪意又は
過失があったときは、当該発起人、設立時取締役又は設立時監査役は、
これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。
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No.5
会社法
解答
1【×】
「株主総会の決議」が×。「取締役会の決議」にすると○。
消却する自己株式数の決議は「取締役会なし⇒株主総会」「取締役会あり⇒取締役会」です。
自己株式の消却は、株式会社が、自分の会社の株を自分で買い取った後に、
その株を譲渡できないように消滅させることをいいます。
【参考】会社法178条
株式会社は、自己株式を消却することができる。この場合においては、消却する
自己株式の数(種類株式発行会社にあっては、自己株式の種類及び種類ごとの数)を
定めなければならない。
2 取締役会設置会社においては、前項後段の規定による決定は、取締役会の決議に
よらなければならない。
2【○】 選択肢の通り。
発起人、設立時取締役、設立時監査役は、株式会社の設立についての任務をサボったら、
損害賠償責任があります。
【参考】会社法53条1項
発起人、設立時取締役又は設立時監査役は、株式会社の設立についてその任務を
怠ったときは、当該株式会社に対し、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
3【×】
「悪意又は過失」が×。「悪意又は重大な過失」にすると○。
発起人、設立時取締役、設立時監査役が、第三者に対して損害賠償責任があるのは、
悪意か「重過失」があったときです。
【参考】会社法53条2項
2 発起人、設立時取締役又は設立時監査役がその職務を行うについて悪意又は
重大な過失があったときは、当該発起人、設立時取締役又は設立時監査役は、
これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。
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