資料2-3 第10次計画の施策検討にかかる基礎資料 1 ① 生産性向上に向けた人材育成の強化 企業・業界における人材育成の支援 ・労働者のキャリアアップには、企業が職業能力開発の必要性を理解してもらう ことが重要である。また、企業や業界が従業員等の技能・技術を高めることによ り、その会社及び業界の生産性を高めることにつながる。 具体的な取組(想定) (1) 産業人財育成プラットフォームでの産学官連携 (2) キャリア形成促進助成金 (3) 専門校、機構が実施する在職者訓練 (4) 認定職業訓練校で実施する職業訓練 (5) 宮崎成長産業人材育成事業での雇用型訓練 (6) 建設業での、従業員の技能・技術資格に要する費用の助成制度 (企業向け、H28管理課事業) ② 労働者の主体的なキャリア形成の推進 ・労働者が自らのキャリアについて考え、職業能力にかかる目標や、キャリアア ップに必要な知識や能力を確認する機会を整備する必要がある。その整備を実施 することにより労働者個人の能力を高めることができ、生産性向上につながる。 具体的な取組(想定) (1) 教育訓練給付金制度 (一定の要件を満たせば、教育訓練施設に支払った費用の一部を助成) (2) ジョブ・カード等によるキャリアコンサルティング ③ 基礎的なIT技術や技能をもった人材育成の推進 ・汎用性のある、IT分野のビジネススキルや基礎的な技能を持った人材を育成 することで、労働者一人一人のスキルアップが可能となり、生産性向上に繋がる。 具体的な取組(想定) (1) 委託訓練(事務販売コース)におけるパソコンの基本的訓練 (2)(独法)高齢・障害・求職者雇用支援機構宮崎支部(以下、「機構」) での求職者支援訓練における基礎コースでのパソコンの基本的訓練 (3) 機構における離職者訓練 -1- 2 ① 地域の産業界のニーズに対応した人材育成の推進 建設や介護など人手不足が生じている産業分野の人材確保につながる職 業能力開発 ・建設・介護などの産業分野では、資格取得やスキルアップなどで、労働者の処 遇改善につながる。また、新規就労者確保のために当該産業の更なる PR や職業 訓練を実施することも必要である。 具体的な取組(想定) (1) 委託訓練での、介護福祉士養成コースの実施 (2) 専門校、ポリテク、認定校での建設分野にかかる訓練の実施 (3) 建設業での、従業員の技能・技術資格に要する費用の助成制度 (4) 建設技能労働者緊急育成事業 ②「みやざき産業振興戦略」で定めた重点5分野(フードビジネス、ICT など)における人材育成の推進 ・「みやざき産業振興戦略」の目標である「付加価値の高い産業の振興」と「良 質な雇用の確保」を目指すため、戦略で重点5分野(フードビジネス、医療機器、 自動車、ICT、環境・エネルギー)に関する人材育成を推進する。 具体的な取組(想定) (1) ICT関連研修の実施(産業振興課) (2) 太陽電池関連産業の人材育成セミナー(産業振興課) (3) 宮﨑フードビジネスアカデミーなどフードビジネスに関する事業 (フードビジネス推進課) ③ 産業構造の変化や経済のグローバル化に対応できる人材育成の推進 ・グローバル化や新しい技術への対応など産業構造の変化に対応するために、幅広 い視野を持ち国際的な産業展開を担う人材育成のための職業訓練や支援を行う。 具体的な取組(想定) (1) ICT関連研修の実施(産業振興課) (2) 大学や業界との連携による産業技術の各種講座の実施 (3) みやざきビジネスアカデミー(MBA)による人材育成 -2- 3 ① 若年者のキャリア形成及び人材育成の支援 地域産業界や関連機関と連携したキャリア教育の推進 ・宮崎で学び、働くことへの理解を促進するために、地域企業や行政機関が連携し て、職場見学やインターンシップや職場体験等の充実を図るなどのキャリア教育を 実施する。 具体的な取組(想定) (1) 小・中学生からのキャリア教育の実践 (2) 産業界と学校の連携強化によるインターンシップ等(宮崎版デュアル システム) (3) 若年者職場定着・県内就職促進キャリア教育連携事業 (4) 県立高等学校キャリア教育総合推進事業(学校政策課) ② 若者に対する積極的な情報発信 ・キャリアアップや職業訓練の必要性などの情報を具体的な事例などを用いて、分 かりやすく県内外の若者へ届ける必要がある。ハローワークや若者サポートステー ション、訓練施設などへ若者を誘導するため、関連情報を積極的に発信する。 具体的な取組(想定) (1) 労働局、機構、県と一体化した職業能力開発(職業訓練、助成制度な ど)に関する情報発信 (2) 専門校の入校生確保を図るための情報発信 (3) ヤングJOBサポート等就職支援施設からの情報発信 ③ ニート等の若年者のキャリア形成及び職業能力開発 ・ニート・フリーター等若年者の県内就職及び職場定着を図るため、職業訓練にか かる助言や職業訓練への誘導を促進する。 具体的な取組(想定) (1) 地域若者サポートステーション等での取組 (2) 学校等関係機関との連携による対象者のハローワークへの誘導 -3- 4 ① 多様な労働者の特性やニーズに応じた職業能力開発の推進 女性の活躍促進に向けた職業能力開発 ・子育て中、育児等による離職など、女性の多様な課題、ニーズに対応した職業 訓練への誘導や受講しやすい訓練を提供する。 具体的な取組(想定) (1) 委託訓練での「母子家庭の母」訓練コースの実施 (2) 求職者支援訓練やデュアル訓練の実施 (3) マザーズハローワークでの取組 (4) 女性再就職応援事業 ② 中高年齢者の活躍促進に向けた職業能力開発 ・高い就業意欲のある中高年齢者に対し、キャリア形成の支援や更なるスキルア ップを図るための職業訓練を提供する。 具体的な取組(想定) (1) キャリア形成促進助成金 (2) 専門校、機構が実施する在職者訓練 (3) 「70歳現役」就業応援事業 ③ 障がい特性に配慮した障がい者の活躍促進に向けた職業能力開発 ・障がい者の求職者数が増える中で、障がい者の地域生活への移行を進めるため、 就職の実現に向けて、障がい特性やニーズに応じた職業訓練を実施する。 具体的な取組(想定) (1) 障がい者を対象とした委託訓練の実施(障がい福祉課) (2) 専門校高鍋校(販売実務科)での訓練内容見直し (3) 特別支援学校や障害者就業・生活支援センター等関係機関と連携した 就労支援 -4- ④ 非正規雇用労働者の職業能力開発 ・非正規雇用労働者の正社員への移行を推進するため、助成制度の活用による職 業訓練の支援や、ニーズに沿った訓練内容を検討・実施する。 具体的な取組(想定) (1) 教育訓練給付金制度やキャリア形成促進助成金 (2) ジョブ・カード等によるキャリアコンサルティング (3) 専門校、機構が実施する在職者訓練 5 ① 技能の振興 若年技能士の育成推進及び高度技能者の確保 ・技能のイメージアップにかかる情報発信や、子どもや若年技能者と熟練技能者の 交流の場の提供等により、技能士を目指す若者を増やすとともに、技能五輪等の大 会派遣への支援などにより高度な技能者の確保を図る。 具体的な取組(想定) (1) 労働局や機構及び協会と連携した、技能に関する情報発信 (2) 匠の技ジュニア体験教室や技能まつりの実施 (3) 高校生ものづくり人材確保促進事業 (4) 技能五輪や若年者ものづくり競技大会等への派遣支援 (5) 「70歳現役」就業応援事業 ② 技能検定制度の普及促進 ・処遇改善など、国家資格を取得するメリットを打ち出すなど技能検定に関する 周知を拡大することにより、受検者の増加を図る。 具体的な取組(想定) (1) 協会(技能士会)と連携した、技能検定に関する好事例などの情報発信 (2) ものづくり担い手育成事業(技能検定受検者を対象とする事前講習会) -5- ③ 技能者の社会的地位の向上と技能を尊重する気運の醸成 ・技能五輪上位入賞者の紹介や技能まつり等の開催を通じて、「技能」の重要性や 魅力を発信するとともに、技能者に対する各種表彰などの顕彰を実施する。 具体的な取組(想定) (1) 労働局や機構及び協会と連携した、技能に関する情報発信 (技能五輪上位入賞者などの紹介) (2) 技能関連の表彰制度 (3) 匠の技ジュニア体験教室や技能まつりの実施 6 県立産業技術専門校の機能強化 ① 地域の産業構造、企業ニーズに対応した訓練内容の見直し ・時代や企業の人材ニーズに対応できるよう、業界や企業、高校関係者等の意見 を踏まえながら、訓練カリキュラム等を検証し、見直す。 具体的な取組(想定) (1) 専門校運営会議等による業界との意見交換を踏まえた訓練内容の検証 (2) 企業及び学校訪問時による意見交換を訓練内容の検証 ② 地域及び企業ニーズに対応した在職者訓練の見直し ・業界及び企業の要望を踏まえながら、機構等と関係機関と連携して、在職者訓 練の内容を検証し、見直す。 具体的な取組(想定) (1) 専門校運営会議等による業界との意見交換を踏まえた在職者訓練の検証 (2) 受講者アンケートを踏まえた在職者訓練の検証 (3) 機構や認定訓練校と連携した在職者訓練の実施の検討 ③ 訓練生確保のための積極的な情報発信 ・専門校にかかる、入校のメリット、訓練内容等を積極的に情報発信する。ま た、情報発信の材料となるイベント開催や新たな発信ツールについて検討する。 具体的な取組(想定) (1) ツイッター等の新たな情報発信手段の導入検討 (2) 話題作りとなるようなイベント開催の検討 (3) 地域と連携した体験講座や施設見学などの実施 -6- 7 ① 職業能力開発推進のための関係機関との連携強化 国、機構及び民間関連機関との連携による地域ニーズに対応できる職業 訓練の提供 ・労働局、機構、民間教育訓練機関が連携し、地域ニーズをとらえて職業訓練の質 の向上を図る。 具体的な取組(想定) (1) 雇用対策協定や地域訓練協議会に基づいた労働局との訓練コース等の 検討 (2) 機構が実施する地域レベルのコンソーシアム事業での新たな訓練カリ キュラムの開発 -7-
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