方向性 ○「群馬県地球温暖化防止条例」に基づく「温室効果ガス排出削減計画提出・公表制度」等の着実な運用や 環境GS認定制度*1などの環境マネジメントシステムの普及・定着を図ります。 ○工場・事業所等への省エネルギー設備の導入を促進します。 ○東日本大震災後に定着した省エネ・節電意識と行動の定着を図るとともに、省エネルギー性能の高い家 電や設備への更新、住宅用太陽光発電設備等の導入を促進します。 ○都市機能の集約化と公共交通の利用を促進し、省エネルギー化を促進します。 ○県で管理している道路照明及び全ての信号機については、計画的にLED化を図ります。 ○次世代自動車など燃費の良い自動車への買い換えを促進するとともに、エコドライブの普及・定着を図 ります。 ○自動車交通について渋滞の緩和と移動時間の短縮を図り、二酸化炭素等の排出を削減します。 ○自動車から自転車への転換を促進するために、自転車が安全で快適に移動できる環境を整備します。 *2 ○エコアクション21(EA21) やISO14001*3認証取得を目指す中小企業の取組を支援します。 ○普及啓発活動や環境学習の推進により、環境保全に関する人材の育成や関係団体の活動の活発化を促 進し、地球温暖化の防止に係る県民意識の醸成を図ります。 施策展開 1 温室効果ガス排出の計画的削減 ◆群馬県地球温暖化防止条例の着実な運用【環境エネルギー課】 ◆群馬県地球温暖化対策実行計画の推進【環境エネルギー課】 省エネルギー対策の促進 ◆環境GS認定制度の運営及び認定事業者への支援【環境エネルギー課】 ◆家庭の節電・省エネプロジェクト【環境エネルギー課】 ◆公共施設の省エネルギー化の推進【管財課、環境エネルギー課、建築課、(警)会計課】 ◆都市機能集約・ 「まちのまとまり」維持【都市計画課】 第1章 地球温暖化の防止 2 ◆住宅の省エネルギー化の推進【住宅政策課】 ◆環境対応型県営住宅の整備【住宅政策課】 ◆道路照明のLED化・長寿命化計画の推進【道路管理課】 ◆LED式の信号灯器の導入【(警)交通規制課】 3 自動車交通対策の推進 ◆エコドライブ普及促進協議会の運営【環境エネルギー課】 ◆燃料電池自動車普及促進協議会の運営【環境エネルギー課】 ◆公用車への次世代自動車等の導入【管財課、環境エネルギー課】 ◆公共交通機関利用促進【交通政策課】 ◆地方バス路線対策【交通政策課】 ◆市町村乗合バス振興対策【交通政策課】 ◆中小私鉄振興対策【交通政策課】 ◆「7つの交通軸」の整備・強化【道路整備課】 ◆生活幹線道路の整備・強化【道路整備課】 ◆安全な自転車利用の環境整備推進【道路管理課】 41 4 県民による自主的取組の促進 ◆制度融資【環境政策課、商政課】 ◆エコアクション21認証登録支援【環境エネルギー課】 ◆ISO14001認証取得支援【商政課】 5 県民や民間団体の温暖化防止活動の促進 ◆群馬県地球温暖化防止活動推進センターの活動推進【環境エネルギー課】 ◆群馬県地球温暖化防止活動推進員の活動推進【環境エネルギー課】 この節の 用 語解説 *1 環境GS認定制度:自らの事業活動に伴って排出される温室効果ガスを持続的に削減していくた めの計画(Plan)を立て、実行(Do)、点検(Check)、見直し(Action)を行う体制を整備し、組織的に運用 する事業者を、群馬県が「環境GS認定事業者」として認定し、支援する制度。 *2 エコアクション21(EA21) :環境省が定めたガイドラインに基づき運営されている「環境マネジ メントシステム」。事業者は、ガイドラインに基づき環境への取組を効果的、効率的に行うことを目的 に、環境に取り組む仕組みを作り、取組を行い、それらを継続的に改善し、その結果を社会に公表する 制度。特徴としては、中小企業でも比較的容易に環境配慮に対する取組ができる制度で、かつその取 組結果を「環境活動レポート」として取りまとめて公表できるように工夫されています。 第3編 基本計画 42 *3 ISO14001:ISO14001シリーズは、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)が定めている環境管理システム規格で、1996年9月に発行しました。ISO14001 は、このシリーズの中核となる環境マネジメントシステムの仕様及び利用の手引き。このほか、環境 監査の指針、環境ラベル、ライフサイクルアセスメント、用語と定義などの規格があります。 コラム ∼次世代自動車とは?∼ 次世代自動車とは、燃料電池自動車、電気自動車、天然ガス自動車、ハイブリッド自動車、プラ グインハイブリッド自動車、クリーンディーゼル自動車等の環境に優しい車の総称です。 次世代自動車は、燃費性能に優れ二酸化炭素(CO 2 )の排出量が少ない、また、窒素酸化物 (NOx)や粒子状物質(PM)等の大気汚染物質の排出が少ない、あるいは全く排出しないなど、優 れた環境性能を持っています。 例えば電気自動車の場合、走行時にはCO2やNOxなどを排出しません。実質的には発電所で CO2やNOx を排出しているためゼロとは言えませんが、仮に再生可能エネルギーによって発電 された電気を使えば、CO2、NOxともに排出量はゼロになります。 また、天然ガス自動車は、硫黄分などの不純物を含まないクリーンなエネルギーを使っている ため、排出ガスの浄化が容易で、黒煙も出ず、CO2排出量についてもガソリン車より2∼3割少 なくなります。 第1章 地球温暖化の防止 次世代自動車の展示・試乗会 代表的な次世代自動車 燃料電池自動車(FCV) 車載した水素と空気中の酸素を、燃料電池で化学反応させて発電し、そ の電気でモーターを回転させて走る自動車 電気自動車(EV) 大容量バッテリー(蓄電池)に蓄えた電気でモーターを回転させて走る 自動車 天然ガス自動車(NGV) 家庭に供給されている都市ガスの原料でもある天然ガスを燃料として 走る自動車 ハイブリッド自動車(HV) ガソリンエンジンや電気モーターなど複数の動力源を組み合わせて、それぞ れの利点を活かして駆動することにより低燃費・低排出を実現する自動車 プラグインハイブリッド 自動車(PHV) 家庭用電源などから蓄電池に充電しておくことで、ハイブリッド自動車 よりも電気による走行割合を増加させることができる自動車 クリーンディーゼル自動車 (CDV) 平成21年排出ガス規制(ポスト新長期規制)の基準を満たす、NOx、PM 排出量の極めて少ないディーゼル車 43
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