週刊穀物

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週刊穀物
世界の穀物情報がここに凝縮されています。
毎週水曜日夕方発行
穀物価格
発行日
:
2016/4/6
4月5日のシカゴトウモロコシ5月限は+2.25セント高の356.75セント。米デルタの作付シフト予想や大豆・小麦とのス
プレッド買いで前日高値を上回ったあと、大豆・小麦の下落やドル反発・原油安、ブラジル通貨レアルの急落で値を消した
が、天候相場期接近による売り玉整理の再開で上値を切り上げた。時間外取引を356.25~354.25セントのレンジで推移
し、前日比1.50セント高の356.00セントで引けた。5月限は、マイナスに転落したが、作付面積の減少予想や大豆・小麦
とのスプレッド買いをはやし、前日高値(355.00セント)を突破した。作付け意向面積が予想を大きく上回ったことから
ファンドが売り直したが、天候相場期接近で売り玉整理が再開した。ただ、大豆・小麦の下落やドル反発・原油安、ブラジ
ル通貨レアルの下落が頭を抑えた。
立会時間は、1.00セント高で寄り付いたあと、戻り売りをあびて時間外取引の安値を下回ったが、353.50セント(1.00
セント安:0.3%)で下げ止まって反発に転じた。作付け意向面積が予想を大きく上回ったことを背景とした売りが優勢に
なったが、ドル反落や原油反発、米デルタの豪雨による作付け減少観測で切り返した。
天候相場接近でファンドの売り玉整理が再開、大豆・小麦とのスプレッド解消買いも続いて時間外取引の高値を抜き、
356.75セント(2.50セント高:0.7%)まで上昇した。2月の米国コーン輸出は33.1万トンで、前月の26.9万トンから
増加したことも強材料。米国産の価格競争力が増加し、輸出に対する期待が高まった。
米商務省が発表した2月の米国穀物輸出は以下の通り(単位は万トン)。
今年2月 今年1月 昨年12月 昨年2月
コーン 330.8 269.4 262.1 401.4
小 麦 149.2 149.0 174.1 174.8
今日の材料
・ブラジル産地は今後5日間、一次作の収穫、二次作の生育に適した天気が続く。
・アルゼンチン産地は、大豆の成熟や収穫を促すが、週末の雨で収穫は遅れるだろう。
・2月の米国コーン輸出は330.8万トン、前月の269.4万トンから増加。
・2月の米国小麦輸出は149.2万トン、前月の149.0万トンから増加。
・冬小麦の作柄は「良」以上59%(前年44%)、「劣」以下7%(前年16%)。(つづく)
2
5日のシカゴ大豆5月限は▲8.75セント安の904.75セント。前日安値を下回って寄り付いたあと、押し目買いで反発し
たが、米デルタの豪雨による作付けシフト観測、ブラジル通貨レアルの急落、大豆油の急落、大豆粕とのスプレッド売り、
コーンとのスプレッド売り、テクニカル売りで値を消した。中心限月の5月限は、時間外取引を916.50~911.50セント
のレンジで推移し、前日比1.75セント安の911.75セントで引けた。5月限は、前日安値(912.75セント)を下回って
911.50セントで寄り付いたあと、押し目買いで反発したが、ドル高・株安・原油安で値を消した。米デルタの豪雨による
作付けシフト観測や、ブラジル通貨レアルの下落、大豆油の下落、コーンとのスプレッド売りが弱材料。ただ、寄付値で下
げ止まった。
立会時間は、時間外取引の安値(911.50セント)を下回って寄り付いたあと、914.50セントまで反発したが、戻り売
りが優勢になって朝方の安値を下回った。
大豆油の下値追いが圧迫、米デルタの豪雨による作付けシフト観測や、大豆粕とのスプレッド売り、コーンとのスプレッ
ド売り、10日移動平均(910.40セント)割れによるテクニカル売りで904.00セント(9.50セント安:1.0%)まで値
を消した。ブラジル通貨レアルの急落も弱材料。ドル反落や原油反発などの強材料もみられたが、昨日年初来高値を更新し
たあとの相場が冴えず、利食い売りが優勢になった。
米商務省発表の2月の米国大豆・大豆製品輸出は以下の通り(単位は万トン)。
今年2月 今年1月 昨年12月 昨年2月
大 豆 564.3 593.3 678.0 461.1
大豆油 5.20 7.63 14.49 10.04
大豆粕 89.8 72.8 74.6 88.6
大豆粕は期近が小反発。終値の前日比は0.30ドル安~0.60ドル高、中心限月の5月限は0.50ドル高の268.70ドル。5
月限は、大豆下落が圧迫して前日安値(268.00ドル)を下回り、3月21日以来の安値となる267.50ドルまで値を消した
が、大豆反発やドル反落、コーンの上昇を好感、大豆油とのスプレッド買いも追い風となって反発した。ドル反発やブラジ
ル通貨レアルの下落で押されたが、原油反発やスプレッド買いで270.20ドルまで値を飛ばした。2月の米大豆粕輸出が前
月、前年同月を上回ったことも支援材料。ただ、大豆や大豆油が下値追いとなったことから利食いが増え、270ドルを下
回った。ファンドは2000枚の買い越し。
大豆油は急反落。終値の前日比は0.70~0.50セント安、中心限月の5月限は0.70セント安の33.99セント。5月限は、
大豆下落に追随したあと、大豆反発やドル反落、マレーシア・パーム油の上昇で34.70セントまで地合いを強めたが、戻り
売りをあびて反落に転じた。ドル反発や原油安、大豆反落、大豆粕とのスプレッド売りで前日安値(34.34セント)を下回
り、テクニカル売りを誘って33.97セントまで急落した。2月の米国大豆油輸出の減少や、ブラジル・レアルの急落も圧迫
要因。ファンドは8000枚の売り越し。
今日の材料
・ブラジル大豆産地は、収穫に適した天気が続くだろう。
・アルゼンチン産地は、大豆の成熟や収穫を促すが、週末の雨で収穫は遅れるだろう。
・中国上海総合指数は前営業日比43.54高(1.45%)の3053.07。
・2月の米国大豆輸出は564.3万トン、前月の593.3万トンから減少。
・2月の米国大豆油輸出は5.20万トン、前月の7.63万トンから減少。
・2月の米国大豆粕輸出は89.8万トン、前月の72.8万トンから増加。
5日のシカゴ小麦5月限は▲0.75セント安の474.00セント。買いが先行して476.50セントまで上昇したが、ドル反発
や原油安、大豆反落、コーンとのスプレッド売りが圧迫し、前日安値(470.25セント)を下回った。節目の470セントで
下げ止まったあとは、ドル反落や原油反発、コーンの上値追いで475.75セントまで反発したが、四半期在庫が予想を上
回ったことが蒸し返されてマイナスサイドに転落した。4月3日現在の冬小麦の作柄は、「良」以上が59%(前年
44%)、「劣」以下が7%(前年16%)と発表された。ファンドの手口は売り買いまちまち。(日本先物情報ネットワー
ク)
TOPICs南米の天候
南米産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気概況及び予報を要約。ブ
ラジル産地北部はマトグロソ州、マトグロソ・ドスル州、南部はパラナ州、リオグ
ランデ・ドスル州、アルゼンチン産地はコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイ
レス州)。
ブラジル産地北部は過去24時間、晴れときどき雨となり、気温は33~37℃だっ
た。火曜、水曜はおおむね乾燥した天気となり、気温は33~38℃となるだろう。
木曜から土曜もおおむね乾燥した天気が予報され、気温は平年を上回るだろう。
ブラジル産地南部は過去24時間、パラナ州でおおむね乾燥した天気、RGDS州で
にわか雨が降り、気温は25~33℃だった。火曜、水曜は、RGDS州南部を除きお
おむね乾燥した天気となり、気温は25~34℃となるだろう。木曜から土曜は、
RGDS州で雨、パラナ州は乾燥した天気が続き、気温はおおむね平年を上回るだろ
う。
アルゼンチン産地は過去24時間、5~25ミリの雨が降り、気温は19~24℃だっ
た。火曜は3~19ミリの雨、水曜はおおむね乾燥した天気となり、気温は19~
24℃と予報される。木曜、金曜は北部でにわか雨、土曜はおおむね乾燥した天気
となり、気温は平年並みから下回るだろう。
TOPICsブラジルの累積降水量
by Thomson Reuters 時
3
TOPICs3月31日公表の作付意向面積 by
米国農務省(USDA)は3月31日、
2016/17穀物年度(9月~翌8月)の穀物
などの作付意向調査の結果を公表した。こ
れによると、トウモロコシの作付面積は、
2016年2月時点の予測値から上方修正さ
れ、前年比+6.4%増の9360万1000
エーカー(3744万ヘクタール)。これ
は、市場関係者による予測を上回り、
2014/15年度以降で最高となった。この
要因としてUSDAは、生産者が2016年の
トウモロコシに対して、他の作物に比べて
高い収益を見込んでいることを挙げてい
る。3月31日のトウモロコシ先物価格(シ
カゴ、5月限)は、前日比15.50セント安
の1ブッシェル当たり351.50セント
(401円:1米ドル=114円)と値を下げ
た。
USDA
トウモロコシの作付意向面積
単位:千エーカー 2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
作付意向面積 91,936
実際の作付面積 91,900
差
▲36
97,155
97,200
+45
97,282
95,400
▲1,882
90,597
90,600
+3
87,999
89,200
+1,201
93,601
前年比
+5,602
+6.4%
大豆の作付意向面積
単位:千エーカー
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
作付意向面積
75,046
75,000
▲46
77,198
77,200
+2
77,126
76,800
▲326
83,276
83,300
+24
82,650
82,700
+50
82,236
前年比
▲414
▲0.5%
実際の作付面積
差
一方、同年の大豆の作付面積は、前年比
0.5%減の8223万6000エーカー
(3289万4000ヘクタール)と、2016
小麦(All Wheat)の作付意向面積
年2月時点の予測値からわずかに下方修正
された。これにより、大豆の先物価格(シ
単位:千エーカー 2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
カゴ、5月限)は、前日比1.75セント高の
作付意向面積
54,409
55,736
56,440
56,841
54,644
49,559 1ブッシェル当たり910.75セント
実際の作付面積
54,400
55,300
56,200
55,800
55,400
前年比
(1038円)となった。
差
▲9
▲436
▲240
作付意向面積と実際の作付面積
(トウモロコシ)
84,000
83,000
82,000
81,000
80,000
79,000
78,000
77,000
76,000
75,000
74,000
96,000
93,60
1
92,000
作付
意向
面積
90,000
88,000
86,000
+756 ▲5,085
▲9.3%
作付意向面積と実際の作付面積
(大豆)
98,000
94,000
▲1,041
実際
の作
付面
積
82,23
6
作付
意向
面積
実際
の作
付面
積
米国産トウモロコシの作付面積
百万エー
カー
100.0
90.0
97.2
93.6
91.9
88.2
95.4
93.6
90.689.2
80
79.6
70
70.0
60
65.0
60.0
55.0
50.0
45.0
40.0
35.0
30.0
小麦の作付面積
56.2 55.4
55.3 55.8
54.4
49.6
作付
意向
面積
実際
の作
付面
49,55
積
9
米国産大豆の作付面積
90
80.0
60.0
作付意向面積と実際の作付面積
(小麦)
58,000
57,000
56,000
55,000
54,000
53,000
52,000
51,000
50,000
49,000
48,000
83.3 82.7
77.276.5
75.0
82.2
4
Topics
もし作付意向面積の耕作地で昨年並みの単収で生産した場合どれだけの収穫量があるか?
生産量
百万ブッシェル
穀物年度
トウモロコシ
05/06
06/07
07/08
08/09
09/10
10/11
11/12
12/13
13/14
14/15
15/16
16/17(※)
前年比
前年比%
11,114
10,531
13,038
12,092
13,092
12,447
12,358
10,780
13,829
14,216
13,601
15,762
+2161
+15.9%
大豆
3,063
3,197
2,677
2,967
3,359
3,329
3,094
3,034
3,358
3,927
3,929
3,947
+18
+0.5%
単収
ブッシェル/エーカー
小麦
2,105
1,808
2,051
2,499
2,218
2,207
1,999
2,269
2,135
1,963
2,121
2,191
+70
+3.3%
穀物年度
トウモロコシ
05/06
06/07
07/08
08/09
09/10
10/11
11/12
12/13
13/14
14/15
15/16
148.0
149.1
151.1
153.9
164.7
152.8
147.2
123.4
158.1
171.0
168.4
大豆
小麦
43.0
42.7
41.7
39.7
44.0
43.5
41.9
39.8
44.0
47.5
48.0
42.0
38.7
40.5
44.9
44.4
46.4
43.7
46.3
47.1
42.7
44.2
18,000
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
15,762
13,82914,21613,601
12,358
10,780
TOPICs
大豆の生産
4,500
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
トウモロコシが前年比
+216万ブッシェル増、
15.9%増の157億
6200万ブッシェルの生
産が見込め、
大豆は前年比+1800
万ブッシェル、+0.5%
増とほぼ横ばいの39億
4,700万ブッシェル、
小麦は前年比+7000
万ブッシェル増、+
3.3%増の21億9,100万
ブッシェルの生産量とな
る。
※ 作付意向面積×前年度の単収
トウモロコシの生産
仮に作付意向面積通り
の耕作地で昨年並みの単
収が得られたとするな
ら、16/17年度の生産
量は、
3,927 3,929 3,947
3,094 3,034
3,358
小麦の生産
2,300
2,250
2,200
2,150
2,100
2,050
2,000
1,950
1,900
1,850
1,800
2,269
2,191
2,135
2,121
1,999
1,963
3月31日公表の3月1日時点の在庫量 by
USDAは、2016年3月1日時点の穀物などの在庫量を公表した。これによると、トウモロコシの在庫量は、
2015/16穀物年度が豊作となったことから、前年比+0.8%増の78億793万5000ブッシェル(2001万4000ト
ン)となった。市場関係者の予測を上回っ在庫水準であった。
大豆の在庫量は、15億3,079万ブッシェルで前年同期比+15.4%増と大幅増となった。
5
トウモロコシ
大豆
ブッシェル
12月1日
ブッシェル
3月1日
6月1日
9月1日
12月1日
3月1日
トウモロコシ
12月1日
6月1日
9月1日
9月1日
大豆
3月1日
6月1日
9月1日
2000/01年度
2001/02年度
2002/03年度
2003/04年度
2004/05年度
2005/06年度
2006/07年度
2007/08年度
2008/09年度
2009/10年度
2010/11年度
2011/12年度
2012/13年度
2013/14年度
2014/15年度
2015/16年度
8,529,634
8,264,715
7,637,971
7,953,775
9,450,598
9,814,957
8,932,707
10,278,085
10,072,106
10,902,460
10,056,769
9,647,466
8,032,732
10,452,532
11,211,380
6,042,999
5,795,263
5,131,873
5,271,459
6,755,261
6,987,328
6,068,250
6,858,722
6,954,145
7,693,787
6,523,228
6,023,356
5,399,926
7,008,123
7,749,806
3,923,958
3,596,890
2,984,918
2,970,140
4,319,782
4,361,699
3,533,443
4,028,017
4,261,427
4,310,071
3,669,838
3,148,204
2,766,244
3,851,716
4,452,988
1,899,108
1,596,426
1,086,673
958,091
2,113,972
1,967,161
1,303,760
1,624,150
1,673,311
1,707,087
1,127,645
989,027
821,185
1,231,904
1,731,164
11,211,605
7,807,935
過去5年平均
前年同期比
前年同期比%
過去5年平均比
過去5年平均比%
10,111,143
+225
+0.0%
+1,100,462
+10.9%
6,797,829
+58,129
+0.8%
+951,977
+14.0%
3,577,798
+601,272
+15.6%
+875,190
+24.5%
1,180,185
+499,260
+40.5%
+550,979
+46.7%
9月1日
小麦の在庫量は、13億7153万ブッシェルと前
年比+7.9%増であった。過去5年平均比では
▲5.0%少ない水準である。
小麦
ブッシェル
12月1日
3月1日
6月1日
2000/01年度
2001/02年度
2002/03年度
2003/04年度
2004/05年度
2005/06年度
2006/07年度
2007/08年度
2008/09年度
2009/10年度
2010/11年度
2011/12年度
2012/13年度
2013/14年度
2014/15年度
2015/16年度
1,805,086
1,623,455
1,319,869
1,520,284
1,430,326
1,429,424
1,314,658
1,131,938
1,422,374
1,781,691
1,932,946
1,662,718
1,670,579
1,338,398
1,209,768
906,633
1,020,617
984,391
972,215
856,728
709,270
1,040,064
1,356,357
1,425,302
1,199,345
1,234,830
876,182
777,112
491,416
546,439
540,100
571,190
456,153
305,818
656,505
975,637
862,246
742,620
717,889
2,155,814
1,750,987
2,038,972
1,938,407
1,923,291
1,750,544
1,716,927
1,858,123
2,209,338
2,449,617
2,146,669
2,104,737
1,869,637
1,474,851
1,056,965
590,283
1,907,220
1,529,630
1,140,407
752,394
2,097,089
1,746,249
1,371,530
過去5年平均
1,616,805
1,200,615
733,086
2,025,070
前年同期比
前年同期比%
過去5年平均比
過去5年平均比%
+216,619
+14.2%
+129,444
+8.0%
+83,442
+7.9%
▲60,208
▲5.0%
+162,111
+27.5%
+19,308
+2.6%
+189,869
+10.0%
+72,019
+3.6%
12月1日
3月1日
6月1日
2,239,991
2,275,618
2,115,373
1,688,653
2,304,640
2,501,426
2,701,366
2,360,360
2,275,432
2,338,550
2,278,084
2,239,991
1,966,161
2,153,621
2,527,744
1,403,908
1,135,987
1,202,028
905,847
1,381,364
1,669,206
1,786,887
1,439,982
1,301,789
1,270,006
1,248,800
1,403,908
998,020
993,828
1,326,599
708,180
684,962
602,362
410,604
699,274
990,699
1,092,185
676,143
596,159
571,123
619,283
708,180
434,664
405,045
627,068
247,747
208,061
178,329
112,414
255,738
449,326
572,778
205,034
138,198
150,885
215,013
247,747
140,557
91,991
190,610
2,715,327
1,530,794
2,320,569
+187,583
+7.4%
+394,758
+17.0%
1,250,630
+204,195
+15.4%
+75,969
+6.1%
558,848
+222,023
+54.8%
+68,220
+12.2%
177,184
+98,619
+107.2%
+13,426
+7.6%
6
TOPICs
4月11日から6月末までの過去15年間の穀物価格の動き
4月11日から6月30日までの価格の動きの2000年以来の15年間を指数化して見ると、トウモロコシはほぼ横ばいだっ
たが、大豆と小麦はそれぞれ、4.8%、4.5%上昇している。
7
ファンドの建玉
トウモロコシのファンドの建玉
までの週
取組高
買い残
1月5日 1,664,511枚 317,472枚
1月12日 1,718,119枚 310,922枚
1月19日 1,725,214枚 309,685枚
1月26日 1,664,876枚 306,449枚
2月2日 1,690,543枚 323,481枚
2月9日 1,747,003枚 315,557枚
2月16日 1,749,401枚 314,395枚
2月23日 1,622,002枚 318,227枚
3月1日 1,630,381枚 312,061枚
3月8日 1,687,116枚 311,610枚
3月15日 1,714,437枚 317,890枚
3月22日 1,710,319枚 324,983枚
3月29日 1,699,627枚 330,949枚
前週比 ▲10,692枚 +5,966枚
2ヶ月前比 ▲18,492枚 +20,027枚
売り残
ネット買い残
増減
価格
399,847枚 ▲82,375枚 ▲31,463枚
423,197枚 ▲112,275枚 ▲29,900枚
¢353.0
392,806枚 ▲83,121枚 +29,154枚
317,107枚 ▲10,658枚 +72,463枚
¢367.8
310,328枚 +13,153枚 +23,811枚
352,715枚 ▲37,158枚 ▲50,311枚
¢372.5
383,818枚 ▲69,423枚 ▲32,265枚
380,210枚 ▲61,983枚
+7,440枚
440,093枚 ▲128,032枚 ▲66,049枚
¢363.0
465,907枚 ▲154,297枚 ▲26,265枚
¢358.8
434,727枚 ▲116,837枚 +37,460枚
402,088枚 ▲77,105枚 +39,732枚
360,425枚 ▲29,476枚 +47,629枚
¢368.5
¢356.8
¢369.3
¢361.0
¢362.0
¢353.8
¢370.0
¢373.0
+¢3.0
▲41,663枚
▲62,772枚 +82,799枚 +77,529枚
+¢16.3
大豆のファンドの建玉
までの週
1月5日
1月12日
1月19日
1月26日
2月2日
2月9日
2月16日
2月23日
3月1日
3月8日
3月15日
3月22日
3月29日
前週比
2ヶ月前比
取組高
買い残
売り残
ネット買い残
増減
価格
823,470枚 115,670枚 197,774枚 ▲82,104枚 ▲21,434枚
837,091枚 125,999枚 187,605枚 ▲61,606枚 +20,498枚
833,868枚 133,461枚 162,464枚 ▲29,003枚 +32,603枚
¢867.8
846,887枚 136,378枚 168,152枚 ▲31,774枚
889,581枚 149,725枚 178,242枚 ▲28,517枚
▲2,771枚
¢876.5
+3,257枚
921,162枚 133,850枚 207,104枚 ▲73,254枚 ▲44,737枚
922,451枚 146,484枚 195,849枚 ▲49,365枚 +23,889枚
861,814枚 150,964枚 181,656枚 ▲30,692枚 +18,673枚
¢886.3
866,539枚 130,982枚 216,941枚 ▲85,959枚 ▲55,267枚
876,425枚 141,635枚 177,644枚 ▲36,009枚 +49,950枚
¢850.8
906,462枚 175,700枚 150,004枚 +25,696枚 +61,705枚
¢892.0
981,010枚 200,946枚 133,520枚 +67,426枚 +41,730枚
¢910.3
978,426枚 214,782枚 121,537枚 +93,245枚 +25,819枚
▲2,584枚 +13,836枚 ▲11,983枚
¢916.0
+141,335枚 +88,783枚 ▲66,068枚 +154,851枚
+¢25.3
+5,321枚
¢890.8
¢883.5
¢863.3
¢879.8
¢869.3
¢877.5
+¢5.8
小麦のファンドの建玉
までの週
取組高
1月5日
1月12日
1月19日
1月26日
2月2日
2月9日
2月16日
2月23日
3月1日
3月8日
3月15日
3月22日
3月29日
前週比
2ヶ月前比
491,615枚
506,373枚
500,412枚
486,726枚
502,064枚
547,245枚
買い残
売り残
ネット買い残
増減
価格
85,789枚 193,685枚 ▲107,896枚 ▲18,266枚
91,785枚 180,550枚 ▲88,765枚 +19,131枚
87,382枚 174,571枚 ▲87,189枚
+1,576枚
¢461.3
89,247枚 157,001枚 ▲67,754枚 +19,435枚
94,529枚 161,300枚 ▲66,771枚
+983枚
95,282枚 192,172枚 ▲96,890枚 ▲30,119枚
¢484.8
564,052枚 101,592枚 196,397枚 ▲94,805枚
¢481.3
¢474.5
¢475.3
¢457.5
+2,085枚
510,901枚 100,542枚 210,950枚 ▲110,408枚 ▲15,603枚
526,908枚 96,769枚 219,855枚 ▲123,086枚 ▲12,678枚
¢464.3
529,522枚
¢461.3
535,602枚
93,838枚 204,524枚 ▲110,686枚 +12,400枚
89,014枚 179,013枚 ▲89,999枚 +20,687枚
88,474枚 190,844枚 ▲102,370枚 ▲12,371枚
534,234枚
89,150枚 182,389枚 ▲93,239枚
524,685枚
▲1,368枚
+676枚
+27,861枚 ▲2,635枚
+9,131枚
▲8,455枚
+1,839枚
¢448.0
¢438.5
¢477.3
¢466.8
¢476.8
+¢10.0
▲4,474枚 ▲10,000枚
▲¢4.5
3月29日までの週のファンドの建玉は、
トウモロコシに対するネット買い残は3週連
続して買いが増え、売り長が減少し▲2万
9,476枚となっている。
8
今後の予想
米国産トウモロコシの作付意向面積が前年比+6.3%も増加するというサプライズにシカゴトウモロコシ価格▲15.5セン
トと暴落したが、その後っ三日間少し戻している。しかし、作付面積がこれほど多いと、今年の米国産トウモロコシは生産
量が昨年比で+15%以上増加するため、たとえ天候が不順であってもトウモロコシ価格は軟調に推移することがほぼ確定
した。今後よほどのことが無い限り、380セントを超えて上昇することは難しいものと思われる。
一方大豆は、ほぼ作付意向面積が横這いだったことから、上昇傾向にあったが、こちらは反落している。今年の生産量は
良くて昨年並みであるためだ。ただし、こちらは在庫が思った以上にあったため、これまでの需給相場では在庫があまり捌
けていないことを見せられた。今後の輸出の動向次第と展開となるものと思われる。中国の需要がどうなるかが一つのカギ
となるだろう。
過去15年の4月11日から6月末にかけての季節的な価格動向は、大豆と小麦価格が5%ほど上昇していることがわかって
いる。トウモロコシは横這いだった。
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