これまでの提言の確実な実行に向けて(案) 資料2

資料2
これまでの提言の確実な実行に向けて(案)
~提言フォローアップ会合意見~
総 論
・ 「教育再生」は日本再生の柱であり、「一億総活躍社会」実現の基盤。
・ 教育再生実行会議のこれまでの八次にわたる提言を確実に実行することが重要。
・ 特に重視すべきは、提言の理念が教育現場まで浸透し、日々の教育活動に反映されること。
・ 提言に基づく制度や施策が本来の狙い通り有効に機能しているか、教育再生実行会議(提言
フォローアップ会合)及び文部科学省等において継続的な「フォローアップ」が必要。
提言に基づき、既に法令改正等がなされた事項
・ これまでの提言を受け、いじめ防止(第一次提言)、教育委員会制度改革(第二次提言)、
大学ガバナンス改革(第三次提言)、義務教育学校の制度化(第五次提言)等、積年の課題が
速やかに実行に移された。これは教育再生実行会議の成果。
・ 但し、制度を作って終わりではなく、その狙いが真に達成されているか、制度が形骸化して
いないかを継続的に確認し、必要なら軌道修正や更なる見直しを図るべき。
・ 例えば、いじめ防止対策推進法施行後も、いじめが関係しているとみられる子供の自殺は起
きている。全ての学校現場での意識改革、取組の徹底は、不断に取り組まねばならない課題。
・ 教育委員会制度改革については、首長と教育委員会の連携強化を図るために設けられた首長
主宰の総合教育会議の運営が形骸化しないよう、引き続き状況を確認する必要がある。
・ 大学ガバナンス改革についても、内部規則の見直し等は進んでいるが、それが真に学長のリ
ーダーシップの確立等につながっているか、引き続き注視する必要がある。
提言の「実行」に向け、特に取組の進捗状況を注視する必要のある重要事項
・ 提言事項全体について「フォローアップ」が必要だが、当面、特に次の重要事項について、
政府における着実な取組の推進を期待する。
<「選挙権年齢引下げ」への適切な対応>(第七次提言関連)
○ 法改正がなされ、今年の夏から選挙権年齢の引下げが実施される。今回の制度改正は教育
上も大きな意義があるものであり、各学校現場で適正な指導がなされるよう、国においても
必要な指導・助言・援助に全力を尽くすべき。
○ 特に次のことを強く期待したい。
・ 文部科学省と総務省が共同で作成した高校生向け副教材や教師用指導資料を活用し、全
ての高校生に対し、政治・選挙等に関する教育を行うこと。
・ 例えば、選挙管理委員会やNPO等の協力を得て、模擬投票やグループ学習等に積極的
に取り組み、主権者として社会に主体的に参画する意識を醸成する教育を推進すること。
・ 同時に、高校生が公職選挙法等で禁止されている行為を行わないよう十分指導すること。
・ 教員養成課程や教員研修でも、政治や選挙等に関する教育に係る内容を充実すること。
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<学校教育の中核である教員の資質向上、学校の組織運営改革、学校と地域の連携・協働>
(第五次・第六次・第七次提言関連)
○ 「次世代の学校・地域」創生プラン(「馳プラン」)に沿って、次の改革を加速すること。
・ 我が国の教育の中核を担うのは何と言っても教師である。養成・採用・研修を通じ、不
断の資質向上のための仕組みを構築するべく、教員育成指標の策定、校内研修の一層の充
実、教員研修センターの機能強化等、法改正を含め必要な施策を実施に移すこと。
・ 「チームとしての学校」の体制を強化し、学校全体としての教育力を高めるため、教職
員体制の充実、スクールカウンセラーの全公立小中学校への配置、スクールソーシャルワ
ーカーの全公立中学校区への配置等、専門スタッフの配置を促進すること。その上で、教
師と専門スタッフの役割分担を明確にし、効果的な連携体制を構築すること。
・ 全ての公立学校がコミュニティ・スクールとなることを目指した取組の推進・加速や、
「地域学校協働活動」の推進により、学校と地域の連携・協働体制を確立すること。
<日本の教育を変える「高大接続」改革、大学入学者選抜制度改革>(第四次提言関連)
○ 第四次提言後、文部科学省で精力的に検討がなされているが、日本の学校教育全体に波及
する重要な課題であるため、①高校までの教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的な見直
し、②能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価する大学入学者選抜への転換等、提言の趣
旨を見失うことのないよう、関係者の意見を集約し、速やかな実現に向け準備を進めること。
<日本の「知」を牽引すべき大学の教育研究力の強化>(第三次・第五次・第七次提言関連)
○ 「大学力は国力そのもの」であり、大学の力が世界、日本、地域のために様々な分野で活
かされるよう、ガバナンス改革の徹底と教育研究の抜本的な強化が必要。
○ このための方策として、特に次の施策の早急な実現に向け、取組を進めるべき。
・ 我が国の大学の水準向上やイノベーション創出を加速するため、世界最高水準の教育研
究の展開が見込まれる国立大学を指定する仕組みの創設等、必要な制度改正を行うこと。
・ 国内外の研究機関や民間企業等との連携により、新たな知の創造と活用を主導する優秀
な博士人材を育成する「卓越大学院(仮称)」形成の支援の仕組みを構築すること。
・ 「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関」の制度化に向け、検討・準備を進める
こと。
<教育投資・教育財源の充実>(第八次提言関連)
○ 「教育は未来への先行投資」であるという認識に立ち、国家戦略として教育投資の充実、
教育財源の確保に取り組む姿勢を明確にすること。
○ 今後、文部科学省の中央教育審議会で検討が行われる「第三期教育振興基本計画(平成 30
~34 年度)」に、第八次提言の趣旨を十分反映すること。
○ 特に、幼児教育の無償化、高等教育段階における教育費負担軽減等、教育投資を充実する
とともに、税制の見直し等による財源確保についても引き続き真摯に検討すること。
○ 各種教育施策の社会経済的効果を検証し、より効果的・効率的な施策立案に生かすサイク
ルの確立、施策の効果を専門的・多角的に分析、検証する体制の整備に取り組むこと。
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