ある。 (イ)の方法はオーガ離が隣接 く~~いから逃げる傾向があ り~ 229

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別 と常iい )
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新工法 紹介
P暮p-S工 法
一止水性柱列式土留壁工法 は じめ に
PIP工 法 は 無振動 ・無 騒 音 とい う長所 を もった場 所
打 ぐい工 法 と して数 多 く実績 を もって きた。 Lか L従 来
の PIP工 法 は柱 列 武士留壁 と して用 い る場 合, いわ畑
る乱 ぐい状 態 とな ul
J
t問の接 触が完 全で ない こ とか あ り
止水件 に難 点 が あ った。この様 な場 合 ,
止水 注 入等 に頼 っ
て いたが工 期 お よび コス トに問 題 が あ った。
P Ip- S工 法 は この よ うな欠点 を補 うため に開 発 さ
れ た工 法 で あ る。PIP工 法 の 長 所 は その ま まに Lて,
同 じ く無 振 動
・無騒 音工 法 で あ るMIP工 法 を組 み 合せ
て 止水′
性柱 列 土傑壁 を提供 す る もの で あ る。
PIp-Sとは PIp- St
o
phI
・
.
水 件pIP)の 略 で
(
2
図 -1 PIp-S工 法概 念図
あ る。
)
P Ip-S工 法
(
3
)
とは
従来の PIPか 乱 ぐい状 態 とな る原 因 は (いの鉛 直 誤
差 (
傾 斜 )に よる もの で あ るO 装 ;
F
E
Y
.
. 品質 管 理 , 施工 技
'
(
I
,
'
によi
欄暮
テ
度 は向上 して い るが 十分 で ない. こ
術 等 の 改号
れ を補 う方 法 と して
(
イ)
,従来 の PiPを千鳥状 又は直列 に ラ ップ施工 す る
(
ロ)
, オー ガ- 引上げ時 に 税関 に セ メン トペ ー ス トをジェ
ッ トグラ ウ トす る方法
(
,
), オー か、
- 引上 げ 時 に径 を大 き くして隣接 ぐい とラ ッ
プ させ る方法
図 -2
PIp-S工 法櫨二に順 序
な どが あ る。
(
イ)
の方 法 は オ- グーが隣接 ぐいか ら逃 げ る傾 向 が あ り,
(
3
)
, オー ガ、
-ヘ ッドよ I
)モル タル,
拡 大 刃 よ りセ メン トペ
か えって精 度 は低 下 す る。(
ロ)
の方 法 はす でに実 用 化 さiL
- ス トを吐出 しなが ら回転 して引上 げ る。 この操 作 に
実 施例 もあ るが地 質 が硬 い場 合, 杭 問に異物 が あ る場 合
よ り拡 大 刃は隣接 ぐい を削 りと i
)なが ら PIPぐい (
は ジ ェッ トグラ ウ トの効 果 に疑 問 か あ るC
¢4
5
c
m)の 外周 に M IP (ペ ー ス トと地 山の ソイル コ
5
c
m)を形成す る.
ン ク リ- ト外 径7
今臥
,
,
)
に属 す る もの で こ
開 発 した PIp-S工 法 は(
の方 法 に よ る と削孔時 は隣接 ぐい とラ ップ しないの で従
(
4
)
, 鉄 筋亀 又 は形鋼 を挿 入す る。
来 の PIPぐいの打 設精 度 は確 保 で き引上 げ時 に誤差 に
相 当す る量だけ拡径 を行 い隣接 ぐい と確 実 に ラ ップ した
くい を施工 で きる。
概 略 の方 法 は オー ガー の先端 に開 閉 自在 な拡 大 刃 を設
汁, 削孔 後地 中で こiLを拡大 し隣接 ぐい を削 りなが らラ
ップ施工 す る(
図 - 1参 照 )o
詳 細 な施工川酎字は次 の とお i
)で あ る(図 - 2参 照)O
(
1
)
. オ-7
T一径 (
¢4
5
c
m)
よf
)若 干大 きい間隔 (
5
0
C
1
1
1
)で打
設 した先行 ぐいの 間 を削孔 す る。
(
2)
, 所 定 の深 度 まで削孔 した後, 地 中で拡 大 刃 を開 く (
拡大径 7
5
c
m)
(
括 弧 内数 値 は試 験 施工 時 の もの )
装
置
装 帯は大 き く分 け て くい打櫓 ,混 合 プ ラ ン ト, 削孔 注
入機構 か らな る。
くい打 櫓 は通常 の PIP工 法 と同様 のもの を用 い,秩
良, 施工 性 な どか ら機種 を選 ぶ。 混合 プ ラ ン トは計義器,
ミキサ ー, ア ジテ- タ-, ポ ンプ などか らな りモ ル タル
用 お よびペ - ス ト用 の 2系統 を用意す るO
削孔 注 入機 構 は ドリルモ- タ-, 持 殊 3番 ス イーベ ル,
オー ガ-. 拡 大 刃お よび オー ガー- ッ ドか らな るO オー
ガー は モ ル タルお よびペ ー ス トを注 入す るため 2重中
空
229
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松姓 設 技織 VOL.2
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0
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0
) .
80
翠 -1
図-・
3 土質柱状 図
PIp-S工 法装 置
写 -2 拡 大刃 、(
油圧 に よ り
開 閉 自在 、オー ガ-荏
4
5
0
m、拡大径7
5
0
品)
軸 とし,
さらに軸の外側に拡 大 刃駆動用 の油圧配管 を施 し
(
4)
,杭 間に異物等 が あ って も確 実 なラ ップ施工 が で きる。
ているo
(
5)
,軟 弱 な地盤 で も連 中壁の よ うな孔壁崩壊 の懸念 が な
拡大刃は写 養-2に示す構造で油圧により開閉自在である。
P Ip- S工法 の特徴
いO
(
6)
,従来の PIPでは モル タルの脱水 に よ t
)鉄 筋寵挿 入
1
)
, 廉価 な止水性 土留壁工 法 で薬注 な どの補 助工 法が不
(
が不可 に な るこ とか あったかPIp-Sの場 合 ,
外周に
要であ る。
M 工Pが あ るため脱水 の心配 が ない。
(
2)
, 無振動, 無騒音工 法 であ る。
(
7)
,杭 間接 触部 に強度 が あ るため軸圧縮 力に対抗 で きる。
(
3)
, 強力 な拡 大 刃 を もつ ため軟弱地 盤か ら硬質地 盤 まで
例 えば ,切 梁の ない円形立坑 が可能 であ る。
適 用 で きる。
平
3
-1
20
面
,
I
▽GL+0
F
▽ G Ll
-7 .00
I
4
1
5U
0
7
二
つ
こ
-
i
畔
0
S
%
▼
r.
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一
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P祝 とは従来の PIP枕
図 - 4 試験施工 (い打設計画 図
230
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妻
妾
+
i
i
'
+
.
'
纂
T
L2
2.
0
ぜ
蛸
く
⊂
≡
つ
⊃
Ln
西松建 設技報 vL
)
L 2
写 -3 試験打設 した 、P IP…S ぐい
n付近 、
ラップ施工 の状態 が よ くわか る)
(
深 さ 5'
試験施工 および結果
本工法の施工性,止水性等 を確 認す るため地下水位 の
高 い砂 層 (図 - 3
)を選 んで試験施工 を 図-4の とお り
行 った。
その結果,
(
丑,杭 の仕上 り状態は良好で止水性 も完全 であった。
0
6-2
9
5k
g
/c
m
!
,PIPで 2
②,杭の強度は M IPで 1
0
3-41
7k
g
/c
m
z(
2
8日一軸圧縮強度,深度 2.
5-4.
5mで
mに よる)であったO
採 取 した コア- ¢5c
③, オー ガーの引上 げ速度 は毎分 5
0
c
m
程度が よい (オー
6.
5
r
p
mの とき)
ガー 回転数 1
(
㊨, オー ガー トル クの負荷電流は切 削 トル クとよ く-致
し, これに よって隣接杭 の切 削状態す なわ ちラ ップ施工
の状態 をよ く管理 で きる。
⑤ ,PIPの打設順序 は, あ らか じめ P IP又は PIp
-S杭 を発行 して, その杭 間に P Ip-Sを打設す る方
図-4に示す p- S, 叉は S- Sの方法 )0
法が よい (
な どがわか り、当初 の開発 目標 を十分満足す ることカミ
で
きた。
写黄 -3は深 さ 5m付近 の もので, くいの仕上 り状 態お
よびラップ施工 の状態が よ くわか る。
むすび
従来の連 続壁が泥水 を使用 して, その廃液が問題 とな
っているが,本工法 は泥水 を使用す るこ とな く,滞水砂
層において強度, 止水性 とも良好 な結果 を得 るこ とがで
きた.今後共,研究 ・開発 を続行 して, よ り優 れた無公
害止水壁工法 を完成 させ たい。
【
問い合せ先 】
技術研究部土木技術課
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