(22)経済的虐待の事例 依頼元 ☑ □ 地域包括支援センター 社会福祉協議会 □ 家庭裁判所 □その他( □市区町村 ) 連携先 □ □ 地域包括支援センター 社会福祉協議会 □ 家庭裁判所 □その他( ☑市区町村 ) 関係者 事案の概要 被虐待者(本人) 虐待者 (本人との関係 その他 (本人との関係 年齢 60代 長男) 年齢 30代 ) 年齢 代 性別 女 要介護度 無 虐待類型 □ ☑ 身体的虐待 経済的虐待 □ 性的虐待 □ 心理的虐待 □ ネグレクト 対応 ☑ □ 成年後見制度申立 生活保護申請 □ 市区町村による措置 □その他( ☑ 債務整理 ) 就任時まで の経過 本人の長男(一人っ子)は、離婚後、浪費などで借金を背負い、母親の年金の ほか、田畑を売却させた代金をもって借金返済と生活費にしていたようだが、 本人認知症を発症、進行したことも関係して徐々に行き詰まっていった。 生活に困って食事も乏しく、認知症の進行した状態で、本人が自宅座敷に横た わっていたところを、民生委員が発見した。 市包括支援センターで養護老人ホームへ保護措置入所させた。並行して市長名 で後見開始を申立てた。 就任後の対 応とその結 果 対応 対応の結果 悪質な個人からの借入については、 契約無効、不法原因給付などとして 支払拒絶。 農地に抵当権を設定した債権者につ いては対応保留、抵当権の実行によ る債務弁済を求めている。 不動産売却時の所得税については確 定申告の上、分割納付。その他の租 税公課も滞納を分割納付した。 介護保険料については、納付期限を 徒過し、一部の介護給付がされない 状態である。 虐待者である長男から、自宅の生前 贈与を求められたが、成年後見人の 就任を理由に謝絶。 遠隔地から帰省した孫、虐待者の子 に対して、自宅不動産を、居住用不 動産売却許可を取得して売却した。 1 仮登記権利者につき、過去に通帳に振 込みがあり、代金領収書も所持してい たため、登記名義を移転した。 問題点・考察 実質的な担保仮登記による債務弁済 だったと思われる。 虐待者から強制された借り入れが、貸金業者としての登録のない個人からの貸 金ばかりであり、金銭の授受や契約内容が不明確のため、対処が難しい。 世帯構成図 2
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